リスティング広告の価格相場は?個人運用で広告費用を節約する方法を解説

リスティング広告の価格相場は?個人運用で広告費用を節約するやり方を解説

この記事のポイント

この記事でおさえておきたいポイントは以下です。

リスティング広告の価格の決定要素

リスティング広告の価格はクリック課金制で、オークション形式に基づいて決定されます。広告ランクが高ければ低コストで上位に表示される可能性が高まります。品質スコアや入札額が重要な要素です。

リスティング広告の価格相場

一般的にリスティング広告の価格は30万円前後ですが、運用規模や業種により異なります。代理店運用の場合は追加の費用が発生します。

個人運用での費用節約方法

個人運用で費用を抑えるためには、除外キーワード設定やターゲティング精度の向上が効果的です。広告の品質スコアを高めることも重要です。

リスティング広告を検討している企業にとっては、「リスティング広告の価格はどういった仕組みになっているのか」「実際にはどれくらいかかるのか」といった点が気になるところだと思います。

リスティング広告の価格は、一般的に「入札状況」によって変動します。それに加え、業種、個人運用、代理店運用などの条件によっても価格が異なってくるという特性からも価格に関する不安につながります。

そこでこの記事では、リスティング広告の価格を決定する仕組みや基礎知識をお伝えします。

個人運用、代理店運用など個別の価格相場や、リスティング広告の個人運用で広告費用を節約する方法についても解説しますので、これからリスティング広告を運用したい方、企業担当者の方は必見です。

また、弊社でリスティング広告運用に関するカオスマップを作成しました。

リスティング広告運用カオスマップ【最新版】
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リスティング広告運用カオスマップ【最新版】

「2023年度 リスティング広告運用 カオスマップ」を公開 「2023年度 リスティング広告運用 カオスマップ」を公開

リスティング広告とは

リスティング広告とは

まずは、リスティング広告を理解するのに欠かせない、リスティング広告の現状や運用する前に準備することなど、リスティング広告に関する基礎知識を解説します。

広告市場におけるリスティング広告費の割合

広告市場におけるリスティング広告費の割合

「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

株式会社電通が発表した2021年の日本における、広告の総額費用は6,799,800,000,000円。そのうちインターネット広告関連の費用は2,705,200,000,000円。これは広告の代表格である4媒体広告費(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)の2,453,800,000,000円を、史上初めて上回ったといいます。

新型コロナウイルスの影響で広告業界全体は一時的に縮小しましたが、近年回復傾向にあり、中でもインターネット広告関連費用は前年比で約120%の伸び率を示しています。

さらにインターネット広告の中でも、とりわけ「リスティング広告」を抜粋してみると、国内インターネット広告市場の約70%を占めるというデータがあります。このように、リスティング広告は、インターネット広告市場の成長をリードする存在であり、2022年以降も一層の拡大が見込まれています

リスティング広告の掲載場所

リスティング広告の掲載場所
リスティング広告の掲載場所

リスティング広告とは、別名「検索連動型広告」とも呼ばれ、「Google」「Yahoo!」の検索エンジンにユーザーがキーワードを入力すると、検索結果の上部、下部に表示される広告のことを指します。

リスティング広告として表示されるコンテンツは、URLの横に「広告」と表示され、自然検索(オーガニック検索)の表示結果とは識別できるように設定されています。

リスティング広告の掲載順位は、コンテンツの品質、入札単価、広告の背景などを踏まえた「広告ランク」で決定され、必ずしも希望通りの場所に掲載されるとは限りません。

ただし、リスティング広告は、上位に表示されれば、自然検索の結果より上部に表示されるため、よりユーザーの目に付きやすく、高い広告成果が期待できます。
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リスティング広告を出稿するにあたり必要なもの

リスティング広告を出稿するにあたり準備するものは、以下の4つです。

  1. 広告アカウント

リスティング広告のアカウントとは、検索エンジンの運営元である「Google広告」または、「Yahoo!広告」のアカウントのことをいいます。

広告アカウントの開設自体は無料なので、まずはGoogle、Yahoo両方のアカウントを取得しておくとよいでしょう。

参考

Google 広告アカウントを作成する

Yahoo!広告 お申し込み方法

  1. キーワード

次に、キーワードを検討します。ここでいうキーワードとは、ターゲットとなるユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを分析。自社のサービスや商品とどうつなげるのかというSEO的観点から考察し、「CV獲得」=「集客」につながることを基準として選定します。

  1. 広告文

文字通り、広告として表記される文章のこと。「広告」という表記をみると、ユーザーは無意識に構えたり、避けようとする心理が働くケースがありますが、それでも思わずクリックしたくなるような魅力ある広告文を埋め込みます。

  1. LP

LP(ランディングページ)は、リスティング広告で誘導したユーザーが最初に降り立つWebサイトのページ遷移先です。そこでユーザーが受けた印象はその後のCV獲得を大きく左右するため、自社のサービスや商品をアピールしつつも、分かりやすく信頼感のあるコンテンツ作りが求められます。
リスティング広告の始め方を徹底解説 リスティング広告の始め方を徹底解説

リスティング広告の種類

リスティング広告の種類は、以下の2つです。

  1. 検索連動型広告

検索連動型広告とは、ユーザーがキーワードを入力した際に、その検索キーワードと関連性が高い広告が、検索結果の上部または下部にテキスト形式で表示されるものをいいます。

  1. ディスプレイ広告

リスティング広告の狭義では「検索連動型広告」のみを指しますが、広義では「ディスプレイ広告」も含むので、ここではディスプレイ広告についても扱います。ディスプレイ広告とは、検索連動型広告と同様に検索キーワードと連動して表示されるものの、テキストではなく「画像」や「動画」の形で表示されます。
ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いや使い分け方を解説 ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いや使い分け方を解説

リスティング広告の価格・費用が決まる仕組み

リスティング広告の価格・費用が決まる仕組み

リスティング広告の基礎知識の後は、価格の仕組みについて解説していきます。リスティング広告の価格・費用は、実は、明確な料金表などがある訳ではありません。主に以下の2つの要素で決定される仕組みになっています。

  • クリック課金制による価格決定
  • オークション制による価格決定

クリック課金制による価格決定

クリック課金制とは、ユーザーが広告をクリックした回数で広告料が課金される方式です。

クリック課金制の広告費は、次の計算式にあてはめて決定されます。

広告費=クリック単価×クリック回数

例えば、クリック単価100円のキーワードを、ユーザーが月間で100回クリックした場合、1カ月の広告費は10,000円です。

クリック単価は、商品、サービスの種類、業種によって異なり、需要の高いキーワードほど、クリック単価が高くなり、総じて広告費が上がる仕組みになっています。

リスティング広告は、しばしば「PPC(Pay Per Click)広告」とも呼ばれますが、PPC広告とはクリック課金制のリスティング広告のことを指します
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オークション制による価格決定

オークション制とは、リスティング広告を出稿する権利をオークションで獲得する方式です。リスティング広告枠には限りがあり、広告枠を競合と争うことになります。

例えば、渋谷のエステサロンが、「渋谷 エステ」というキーワードでリスティング広告をかけるとしましょう。

「渋谷 エステ」のキーワードでリスティング広告をかけるには、キーワードの最低入札価格以上で、かつ競合より高額な価格で入札しなければなりません

リスティング広告のオークションは、検索回数の多いキーワードほど価格が高額になるため、予め広告予算を設定して、入札に臨む必要があります。
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リスティング広告の掲載順位を決める広告ランク

リスティング広告の掲載順位を決める広告ランク

リスティング広告の掲載順位は、「広告ランク」によって決まるとお伝えしましたが、その決定要素は主に以下の3つのとされています。それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

  • 品質スコア
  • クリック単価
  • 広告表示オプション

品質スコア

品質スコアとは、広告とLP(ランディングページ)の品質を10段階で表した指標です。

品質スコアは、GoogleやYahooなどの広告媒体が、主に次の3つの基準に沿って決定します。

  1. 推定クリック率基準
  2. キーワードと広告文の関連性
  3. 広告文とLPの関連性・利便性

品質スコアは、リスティング広告の掲載順位を決める上で非常に重要です。例えば、リスティング広告の入札時、A社とB社が同じ入札単価を提示した場合、「品質スコア」が高い広告が優先されるとされています。
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クリック単価

クリック単価とは、入札に設定する上限クリック単価です。リスティング広告の掲載順位は、入札クリック単価を上げることで優位な掲載順位を獲得することができます。

言い換えれば、広告やLPなどのコンテンツの質に多少自信が無くても、クリック単価を上げれば、広告ランクを上げることも不可能ではありません。

しかし、クリック単価の上限を上げ過ぎると、広告の費用対効果が悪くなってしまうため、あらかじめ、クリック単価を設定しておき広告予算を包括的に管理します。

広告表示オプション

広告表示オプションとは、広告文とは別に電話番号や住所、サイトリンクなどの追加情報のオプション設定のことです。

広告表示オプションを設定することで、ユーザーが問い合わせをしやすくなったり、実店舗へ足を運びやすくなるといったメリットがあります。

広告表示オプションは一般に無料かつ自動で設定もしてくれるので、必ず設定することをおすすめします。ただし、自動設定にしておくと、すべての広告に同じ電話番号や住所などが表示されてしまうため、広告内容や広告エリアとオプション設定の内容が一致するように確認することが必要です。
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リスティング広告の価格相場

リスティング広告の価格相場

ここからは、リスティング広告の価格相場、広告代理店にリスティング広告の代行を依頼する場合の価格相場について紹介します。

広告価格の相場は30万円前後

一般的なリスティング広告の価格相場として、中小企業がリスティング広告をスタートする場合、月間で200,000~500,000円が予算の相場とされています。平均すると月間で300,000円前後がもっとも現実的なラインです。

月間で300,000円の広告価格と仮定とすると、1日では10,000円の予算となります。一般的にリスティング広告は100クリックで1~2件の成果が発生。CVR率でいうと1~2%程度が平均値とされています。

単純計算では、1日100クリック中CVR率が1%だったとしても、1つのCV獲得で10,000円以上の単価が売れれば、1日で広告費用を徴収することができます。

しかし、これはあくまで数字上の話であり、実際に費用対効果が取れるかどうかは、商品やサービスの平均単価にもよるため、ここでの事例がすべての企業に適応できるわけではありません。このことをふまえた上で広告予算を検討しましょう。
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広告代理店に依頼する場合の価格相場

リスティング広告を広告代理店に依頼する場合の価格相場は、広告費用の20%とされています。

月間300,000円の広告予算の場合、その20%と仮定すると毎月60,000円を広告代理店に支払うことになります。つまり、リスティング広告にあてられる予算は広告代理店への支払い分を差し引いた240,000円となるため、利益率やCVRによる単価が低いサービスや商品には、あまり向かない選択肢といえます。

ただし、広告代理店はリスティング広告のプロなので、個人運用では難しいWEBマーケティングやSEOの知見を活かした運用が期待できます。よって、手数料を支払っても依頼するメリットは大いにあるといえます。

リスティング広告を自社または個人で運用するか、手数料を払っても専門家である広告代理店に依頼するかは、次に詳しく解説します。
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リスティング広告の代理店運用と自社・個人運用の比較

リスティング広告の代理店運用と自社・個人運用の比較

リスティング広告を自社または個人で運用するか、広告代理店で運用するかについて、それぞれのメリット、デメリットを比較していきます。

広告代理店運用のメリット・デメリット

運用方式 メリット デメリット
代理店運用
  • 短期間で成果が期待できる
  • 最新情報を入手できる
  • 認定代理店の特典が共有できる
  • 手数料がかかる
  • 事業者の見極めが困難
  • 迅速な対応までは期待できない
自社
個人運用
  • 広告コストを抑えられる
  • 少額から気軽に試せる
  • 社内にノウハウを蓄積できる
  • 効果が出るまでに時間がかかる
  • ノウハウの習得が困難
  • コア業務に集中できない

リスティング広告を広告代理店で運用する最大のメリットは、短期間で成果が期待できることです。代理店はリスティング広告の豊富な実績とノウハウを持つ専門家であり、認定代理店であれば、そこだけが持つ特典や最新情報を受け取ることができます。

代理店運用で考えられるデメリットは手数料が発生するという点。また、数ある広告代理店の中から、自社に合う広告代理店を見極めることが難しいという点でしょう。

また、広告運用の方針を変えたいといった場合も、あくまで広告代理店を介すため、必ずしも迅速な対応ができない可能性も含めて依頼を検討する必要があります。
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自社または個人運用のメリット・デメリット

リスティング広告を自社または個人で運用するメリットは、広告代理店に対する手数料が発生しないため、その分の広告費用を抑えられるという点です。また、自分たちで試行錯誤して得られる知見は貴重な財産となり、将来的には、広告運用力の強化やランニングコストの削減にもつながります。

一方、自社または個人で運用する場合のデメリットは、効果が出るまでに時間がかかるという点

リスティング広告運用のノウハウは簡単に習得できるものではなく、そちらに人的資産をとられてコア業務が手薄になってしまうケースもみられます。この辺りのバランスを考えて結論をだしましょう。
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広告の価格を決めるポイントと注意点

広告の価格を決めるポイントと注意点

ここでは、より具体的に「広告の価格」を決める際のポイントと注意点について解説します。

  • 広告の費用対効果が悪い時の撤退ラインを決めておく
  • 広告の費用対効果が良い時の増額ラインを決めておく
  • 状況に応じて柔軟に予算設定をする
  • 競合の予算やクリック単価の相場を参考にする

広告の費用対効果が悪い時の撤退ラインを決めておく

リスティング広告運用では、費用対効果が悪い時の撤退ラインを決めておく必要があります。

リスティング広告は比較的、即効性の高い集客効果が見込めるとされていますが、広告予算を上げ過ぎると、ビジネスの採算がまったく合わなくなる可能性も少なくありません。

これを防ぐには、リスティング広告運用後の分析と検討がポイントになります。目標のCPAに達しなかった場合の複数の戦略の準備は必須。具体的には「広告配信を一時停止する」「戦略を練り直して再スタートする」「撤退する」など自社の予算や目的に応じた施策を検討しましょう。
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広告の費用対効果が良い時の増額ラインを決めておく

リスティング広告の費用対効果が良いときのために、リスティング広告費の増額ラインについても決めておきましょう。

リスティング広告で順調に費用対効果が出ているときというのは、Webマーケティングでいう「攻め時」。そのようなときは、広告費用の増額可能ラインまで投資してみるのが効果的です。

変動の激しいリスティング広告において、好調にもかかわらず増額設定をしていなかったために即座に対応できなければ、販売機会の損失に直結します。

とはいえ、広告費の増額には上限はほぼないため、費用対効果との兼ね合いをにらみながらの運用が必須。バランスをとりながらじょうずに運用していきましょう。
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状況に応じて柔軟に予算設定をする

リスティング広告は、状況に応じて柔軟に予算設定を行うことも肝心です。リスティング広告の成果は、いわゆる「水物」ともいえるため、今月に成果が出たからといって、3カ月後や半年後にも同じ成果が続くことは期待できないのです。

つまり、リスティング広告の価格を決める「入札」では、毎月ただ決まった広告費を投じていれば、自然と成果が保証されるわけではないということ。

競合他社も広告内容の工夫や広告費の増減といった新たな広告戦略を仕掛けているため、常に最新のアンテナを張り、状況に応じた柔軟な予算設定を行いましょう
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競合の予算やクリック単価の相場を参考にする

リスティング広告の費用設定を独自の判断だけでなく、競合他社の広告予算やクリック単価などの相場を参考にして決定することも選択肢のひとつになるといえます。

リスティング広告の優位な広告枠を狙うには、入札時に、競合他社と競り合いに勝たなくてはなりません。

自社が狙っているキーワードで競合他社に競り勝つには、広告ランクを上げるための施策として、競合他社より少しでも多くの広告予算を組めるかが重要な要素になってきます。キーワードごとのクリック単価相場などを参考にし、競合他社に負けないための予算組みを行いましょう。
リスティング広告運用は競合調査が重要!競合調査の目的とポイント解説 リスティング広告運用は競合調査が重要!競合調査の目的とポイント解説

自社・個人運用でリスティング広告の費用を節約する方法

自社・個人運用でリスティング広告の費用を節約する方法

自社または個人運用でリスティング広告の費用を節約する方法は、次の5つです。

  • 除外するキーワードを設定する
  • マッチタイプを考案する
  • 広告の品質やランクを高める
  • 配信先のターゲットを絞る
  • オーディエンスリストを使用する

除外するキーワードを設定する

リスティング広告の費用を節約するために、まずは、「除外キーワード」を設定しておく必要があります。「除外キーワード」とは、自社の販売ターゲット以外の対象を除外するためのキーワードのことです。

例えば、女性専用のエステサロンが集客目的でリスティング広告をかける場合、男性に配信しても意味がありません。

また、一般的にエステサロンの対象となるユーザーは、成人女性がメインとなることが想定できるため、少数派である未成年を対象外とする考え方もあります。

上記のような場合、除外キーワードとして、男性、未成年を設定し、リスティング広告の対象を絞ることで、広告費の削減に繋げることができます。
リスティング広告のキーワード選びのポイントとは? リスティング広告のキーワード選びのポイントとは?

マッチタイプを考案する

マッチタイプを考案する

Google広告キーワードのマッチタイプ

リスティング広告を無駄なく配信するには、キーワードのマッチタイプを考案することも外せないポイントとなります。キーワードのマッチタイプとは、該当のキーワードに対して、どの程度まで一致した語句を表示させるかの拡張範囲のことです。

キーワードのマッチタイプには、部分一致、フレーズ一致、完全一致の3タイプあり、マッチタイプの拡張範囲を広げるほど、様々な語句で検索にヒットしやすくなります。

例えば、「芝刈り サービス」というキーワードであれば、「芝刈り サービス」と入力した場合の完全一致と、「芝刈り」の関連語句も表示するのとでは広告費が異なるという仕組みのこと。

クリック率を上げるなら、関連語句も表示できる方が対象範囲は広がりますが、マッチタイプを間違えると、対象外のユーザーから無駄なクリックが増えてしまうことになります。

費用対効果の高いマッチタイプの考案は、プロでも難しい作業となりますが、広告予算とのバランスを考えながら、キーワードの拡張範囲を絞り込みましょう。
リスティング広告のマッチタイプとは?使い分けで費用対効果が上がる! リスティング広告のマッチタイプとは?使い分けで費用対効果が上がる!

広告の品質やランクを高める

リスティング広告の費用を削減し、費用対効果を安定的に維持するのに有効な施策の一例として、ユーザーに有益となる情報の提供が行えているかなど、コンテンツの質を向上させるという戦略があります。これは、リスティング広告の費用を節約するという視点でいえば、「広告の品質」や「広告のランク」を高めることにつながります。

リスティング広告は、オークションの入札で競合他社と競り勝ってこそ、優位な広告枠を獲得できる仕組みであるため、評価につながる「広告の品質」や「広告のランク」の向上に注力することで、広告単価に頼りすぎない広告戦略をとることができます。
品質スコアとは?確認方法と改善方法、広告ランクを上げるコツを解説 品質スコアとは?確認方法と改善方法、広告ランクを上げるコツを解説

配信先のターゲットを絞る

リスティング広告の費用を効率良く節約するには、配信先のターゲットを絞るのがベスト

リスティング広告のターゲットを絞る方法にはいくつかありますが、実店舗の場合は、地域で配信対象を絞る「エリアターゲティング」を念頭に入れておく必要があります

例えば、東京都内にあるエステサロンが、大阪や名古屋のユーザーに広告を配信しても集客に繋がりません。

自社の商品やサービスの特性、サービスなどの提供エリアなどから「販売ターゲットの人物像」=「ペルソナ設定」を細かく行い、配信先のターゲットを適切に絞り広告費の節約につなげましょう。
ペルソナとは?役割と定義、設定ポイントを解説 ペルソナとは?役割と定義、設定ポイントを解説

オーディエンスリストを使用する

リスティング広告費用を節約するには、オーディエンスリストを使用することも有効です。オーディエンスリストとは、広告主のWebサイトに訪問したことのある人や、You Tubeチャンネル、アプリなど、外部アプリに基づくユーザーの情報をまとめたリストのことをいいます。

さらに、オーディエンスリストは何らかの形で自社コンテンツにアクセスしたことがあるユーザーを対象とすることもできます。

言い換えれば、オーディエンスリストのユーザーは、自社のサービスや商品に対して一定の興味を持っているケースが多いため、CV獲得につながりやすい貴重なユーザーなのです。

オーディエンスリストを活用してリスティング広告の配信対象を絞ることで、広告費を節約しつつも、CVにつながるターゲット層に効率良くアプローチすることができます。
リスティング広告をGoogleで始めよう!Google広告の使い方を解説 リスティング広告をGoogleで始めよう!Google広告の使い方を解説
リスティング広告でYahoo!を使うべき時とは?Yahooの特徴と使い方を解説 リスティング広告でYahoo!を使うべき時とは?Yahooの特徴と使い方を解説

リスティング広告の価格の仕組みを知り戦略的に攻めよう

リスティング広告の価格の仕組みを知り戦略的に攻めよう

今回は、リスティング広告の価格相場について解説しました。リスティング広告の価格相場は月間で300,000円ほどとされていますが、すべてのサービスや商品にマッチするとは限りません。そのため一般的な価格相場だけで判断せず、自社の特性や目標、費用対効果などを総合的に考慮しながら慎重に検討する必要性があります。

また、リスティング広告には、自社または個人で運用する方法だけでなく、広告代理店に委託する方法もあり、それぞれのメリット、デメリットがあります。リスティング広告の費用対効果を上げるために、自社にあったリスティング広告運用の方法を探り、柔軟な対応を心がけていくことこそが、成功への秘訣となるでしょう。


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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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