Webサイトを運用中の方、あるいは立ち上げを検討中の方の中には、コンテンツへの流入を左右する「Googleコアアップデート」に対して不安を抱えている方が少なくありません。基本的には、ユーザーファーストなコンテンツやサイト作成に努め、適切な対策を講じていれば大きな問題につながることはありません。
しかし、そのためにはコアアップデートに動じない、ユーザーファーストなコンテンツやサイト作りの考え方、具体的な方法を理解し、実践に落とし込む必要があります。
この記事では、「Googleコアアップデートとは何か?」という基本的なことから、コアアップデートへの具体的な対策方法までを総合的にまとめています。Googleによるサイト評価基準への理解を深め、大きな損失を回避するのにお役立てください。
Googleコアアップデートの正式名称は、「Googleコアアルゴリズムアップデート」ですGoogleが検索エンジンのアルゴリズムを見直し、検索結果を大幅に改善することを指します。ユーザーにとってより価値のある、正確で信頼性の高い情報を届けるために行われる改良です。
「コア」とは核を意味しており、検索アルゴリズムの根本改善と考えて間違いありません。インターネット上では、無数の情報が世界中から常に発信されているため、小規模なアップデートは毎日行われています。
直近で行われたGoogleコアアップデートは、September 2022 Core Updateです(2023年2月現在)。
2022年9月13日、Google Search CentralのTwitterアカウントが以下の文章をツイートしました。
Today we released the September 2022 core update. We’ll update our ranking release history page when the rollout is complete:
日本語に翻訳すると、「本日、2022年9月のコアアップデートをリリースしました。ロールアウトが完了しましたら、ランキングのリリース履歴ページを更新します。」です。そして、同年9月26日に完了しました。
メディア「SEOラボ」の記事によると、このコアアップデートの前後でキーワードジャンルの平均順位は以下のように変動しています。
<コアアップデート前後のキーワードジャンル平均順位>
ジャンル | コアアップデート前 (9月11日~12日) |
コアアップデート後 (9月13日~14日) |
変動 |
企業間取引(BtoB) | 9.2位 | 11.0位 | ↓1.8位 |
健康と医学 | 12.1位 | 15.3位 | ↓3.2位 |
就職、転職 | 25.8位 | 26.5位 | ↓0.7位 |
旅行、観光 | 7.1位 | 8.1位 | ↓1.0位 |
美容、ファッション | 12.1位 | 13.7位 | ↓1.6位 |
IT総合 | 13.9位 | 14.3位 | ↓0.4位 |
食品・グルメ | 10.3位 | 11.1位 | ↓0.8位 |
住宅、引越し | 16.7位 | 18.3位 | ↓1.6位 |
暮らし・結婚・恋愛 | 15.2位 | 16.7位 | ↓1.5位 |
日用品・家財 | 9.1位 | 9.8位 | ↓0.7位 |
財務、金融、法律 | 7.3位 | 9.5位 | ↓2.2位 |
引用:SEOメディア「【2023年最新】Googleコアアップデートとは?概要や対策など徹底解説!」(参照:2023年2月15日)
2022年9月より前に行われたGoogleコアアップデートは、May 2022 Core Updateです。
2022年5月26日にGoogle Search CentralのTwitterアカウントが以下の文章をツイートしました。
Today, we’re releasing a broad core update, as we do several times per year. This update is called the May 2022 core update. Learn more:
日本語に訳すと、「本日、年に数回行っているように、広範なコアアップデートをリリースします。このアップデートは、2022年5月のコアアップデートと呼ばれています。詳しくはこちら。」です。こちらのコアアップデートは同年6月9日に完了しています。
メディア「SEOラボ」の記事によると、このコアアップデートの前後でキーワードジャンルの平均順位は以下のように変動しました。
<コアアップデート前後のキーワードジャンル平均順位>
ジャンル | コアアップデート前 (5月24日~25日) |
コアアップデート後 (5月26日~27日) |
変動 |
企業間取引(BtoB) | 10.9位 | 13.9位 | ↓3.1位 |
健康と医学 | 13.3位 | 20.2位 | ↓6.9位 |
就職、転職 | 27.5位 | 27.6位 | ↓0.1位 |
旅行、観光 | 9.1位 | 11.3位 | ↓2.2位 |
美容、ファッション | 14.2位 | 18.8位 | ↓4.6位 |
IT総合 | 15.3位 | 16.8位 | ↓1.5位 |
食品・グルメ | 11.4位 | 12.4位 | ↓1.0位 |
住宅、引越し | 17.0位 | 18.2位 | ↓1.2位 |
暮らし・結婚・恋愛 | 16.7位 | 19.2位 | ↓2.5位 |
日用品・家財 | 12.1位 | 14.2位 | ↓2.1位 |
財務、金融、法律 | 8.5位 | 13.8位 | ↓5.3位 |
引用:SEOメディア「【2023年最新】Googleコアアップデートとは?概要や対策など徹底解説!」(参照:2023年2月15日)
その前のGoogleコアアップデートは、November 2021 Core Updateです。2021年11月17日から実施され、年末年始のホリデーシーズンを前に多くのサイトがコアアップデート対策に注力しました。
2021年11月17日にGoogle Search CentralのTwitterアカウントが以下の文章をツイートしました。
Later today, we are releasing a broad core update, as we do several times per year. It is called the November 2021 Core Update. Our guidance about such updates is here:
日本語訳は以下のとおりです。
「本日この後、年に数回行っているように、広範なコアアップデートをリリースします。これは、2021年11月のコアアップデートと呼ばれています。このようなアップデートに関する私たちのガイダンスはこちらです。」。
特に、ECサイト運営者は、かき入れどきを前に検索順位を下げてしまっては大きな機会損失になりかねません。コアアップデートが行われる時期や業種などによって、事業にどのような影響が出るかは異なります。自社が受ける影響を予測し、事前準備しておくことが重要です。
Googleコアアップデートは、サービス開始から現在まで毎年2〜4回実施されています。なお、直近の2019年〜2021年は3回のコアアップデートが行われました。中でも、パンダアップデートやペンギンアップデートなどは有名です。
パンダアップデートはコンテンツの品質、ペンギンアップデートはSEOスパムやガイドラインに違反する構造のサイトが対象です。Googleから低評価を受けたサイトは、検索エンジンからの除外や順位下落が相次ぎました。
Googleのパンダアップデートとは?ペンギンとの違いや影響を解説
このページでは、高品質なサイトを正当に評価してもらうためにも必要なパンダアップデートについて、ペンギンアップデートとの違いや対策方法などについてまとめています。低品質なサイトを作らないためにも、重要なポイントはおさえておきましょう。
Googleのペンギンアップデートとは?パンダとの違いや影響について解説
運営を行っているサイトの検索順位を維持するためには、ペンギンアップデートの内容を把握して対策を取っていくことが大切です。そこで、本記事では対策方法や注意点、パンダアップデートとの違いについてまとめています。
以下は、Google検索のランキングに関するアルゴリズムのアップデートをまとめたものです(2023年2月15日時点)。
<Googleアルゴリズムアップデート履歴>
日付 | 内容 |
---|---|
2022 年 12 月 14 日 | 2022 年 12 月のリンクスパム アップデートをリリースしました。このアップデートはグローバルであり、すべての言語を対象としたものです。ロールアウトは 2023 年 1 月 12 日に完了しました。 |
2022 年 12 月 5 日 | 2022 月 12 月のヘルプフル コンテンツ アップデートをリリースしました。これにより、分類器が改善され、すべての言語のコンテンツ全体でグローバルに機能します。ロールアウトは 2023 年 1 月 12 日に完了しました。 |
2022 年 10 月 19 日 | 2022 年 10 月のスパムに関するアップデートをリリースしました。このアップデートはグローバルであり、すべての言語を対象としたものです。ロールアウトは 2022 年 10 月 21 日に完了しました。 |
2022 年 9 月 20 日 | 2022 年 9 月の商品レビューに関するアップデートをリリースしました。このアップデートは、英語の商品レビューに適用されます。ロールアウトは 2022 年 9 月 26 日に完了しました。 |
2022 年 9 月 12 日 | 2022 年 9 月のコア アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2022 年 9 月 26 日に完了しました。 |
2022 年 8 月 25 日 | 2022 年 8 月のヘルプフル コンテンツ アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2022 年 9 月 9 日に完了しました。 |
2022 年 7 月 27 日 | 英語での商品レビュー向けに、2022 年 7 月の商品レビューに関するアップデートをリリースしました。 ロールアウトは 2022 年 8 月 2 日に完了しました。 |
2022 年 5 月 25 日 | 2022 年 5 月のコア アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2022 年 6 月 9 日に完了しました。 |
2022 年 3 月 23 日 | 2022 年 3 月の商品レビューに関するアップデートをリリースしました。ロールアウトは 2022 年 4 月 6 日に完了しました。 |
2022 年 2 月 22 日 | パソコン向けページ エクスペリエンスに関するアップデートをリリースしました。ロールアウトは 2022 年 3 月 3 日に完了しました。 |
2021 年 12 月 1 日 | 2021 年 12 月の商品レビューに関するアップデートをリリースしました。ロールアウトは 2021 年 12 月 21 日に完了しました。 |
2021 年 11 月 17 日 | 2021 年 11 月のコア アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2021 年 11 月 30 日に完了しました。 |
2021 年 11 月 3 日 | 2021 年 11 月のスパムに関するアップデートをリリースしました。ロールアウトは 2021 年 11 月 11 日に完了しました。 |
2021 年 7 月 26 日 | 2021 年 7 月のリンクスパムに関するアップデートをリリースしました。ロールアウトは 2021 年 8 月 24 日に完了しました。 |
2021 年 7 月 1 日 | 2021 年 7 月のコア アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2021 年 7 月 12 日に完了しました。 |
2021 年 6 月 28 日 | 2021 年 6 月のスパムに関するアップデートの第 2 部をリリースしました。ロールアウトは同日に完了しました。 |
2021 年 6 月 23 日 | 2021 年 6 月のスパムに関するアップデートの第 1 部をリリースしました。ロールアウトは同日に完了しました。 |
2021 年 6 月 15 日 | モバイル向けページ エクスペリエンスに関するアップデートをリリースしました。ロールアウトは 2021 年 9 月 2 日に完了しました。 |
2021 年 6 月 2 日 | 2021 年 6 月のコア アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2021 年 6 月 12 日に完了しました。 |
2021 年 4 月 8 日 | 2021 年 4 月の商品レビューに関するアップデートをリリースしました。ロールアウトは 2021 年 4 月 22 日に完了しました。 |
2020 年 12 月 3 日 | 2020 年 12 月のコア アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2020 年 12 月 16 日に完了しました。 |
2020 年 5 月 4 日 | 2020 年 5 月のコア アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2020 年 5 月 18 日に完了しました。 |
2020 年 1 月 13 日 | 2020 年 1 月のコア アップデートをリリースしました。ロールアウトは 2020 年 1 月 16 日に完了しました。 |
引用:Google Search Central「コア アップデートを含む Google アルゴリズム アップデート履歴のリスト」
近年では、コンテンツがいかにユーザーファーストで質の高い内容であるかを重視するアルゴリズムに改良されています。「WELQ騒動」で話題となった2017年の健康医療アップデート以降、低品質なコンテンツや、信憑性のない不確かな情報など、ユーザーにとって悪影響なコンテンツを上位表示させないアルゴリズムが組まれています。
正確度や信頼性に欠ける低品質なページを上位表示させることは、ユーザーの生活を左右し、内容によっては命に関わることもあります。ユーザーの生活に直接的な影響を与えるYMYLのジャンルでは、特に評価を厳しくするなど、Google側の対策も日々強化されてきているのです。
【Googleが重視】YMYLとは?該当ジャンルや必要なSEO対策を詳しく解説!
Googleコアアップデートは、Googleの公式twitterで事前に告知されます。Googleの公式twitterでは、コアアップデートの実施日の予告や、ガイダンス、展開完了などの情報を受け取ることができますので、Web担当者の方は必ずチェックしておきましょう。
なお、November 2021 Core Updateでは11月17日にコアアップデートの展開がスタートし、完了したのは12月1日でした。このように、コアアップデート開始から完了までは1〜2週間程度かかるのが通常です。コアアップデート展開から完了までの期間はどんなサイトでも多少の順位変動が起こり得るので、様子を見ながら動向のチェックを続けていきましょう。
毎年数回必ず行われるコアアップデートに備え、事前に対策を講じておく必要はあるのでしょうか。基本のSEO対策や、ユーザーファーストを心がけたサイト構築、コンテンツ作成をしていれば、過剰に不安視する必要はありません。ここでは、基本的なコアアップデート対策として意識すべきことをチェックしていきましょう。
コンテンツSEO施策は、オウンドメディア運用における基本中の基本ともいえるでしょう。コンテンツSEOとは、ユーザーの求めている情報を継続的に提供し、検索上位に表示させる手法です。アップデートにも強いコンテンツSEOを徹底することが、第一のアップデート対策といえます。
なお、Googleは公式ブログにて次のように記しています。
“できるだけ優れたコンテンツを提供することに集中することをおすすめします。Google のアルゴリズムでは、コンテンツの品質に基づいて掲載順位を決定しているからです。”
※『Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと』より引用
コンテンツの品質を高めるSEO施策とは、例えば次のようなものです。
SEOコンテンツを制作するときは、上記のポイントを押さえましょう。また、コンテンツ公開後は効果測定を行い、分析と改善を続けることが重要です。
コンテンツSEOとは?メリット・デメリット、手順やコツを紹介!
Webサイトやコンテンツの見やすさは、UX(ユーザーエクスペリエンス)に直結します。UXとは、ユーザーから見たサイトの使いやすさや感動、印象などを表す言葉です。ユーザーがストレスなく閲覧できるだけでなく、より好印象に受け止めてもらえるコンテンツ制作に努めましょう。
このように、コンテンツの見やすさはWebデザインやライティングなど幅広い要素に関係します。UX向上に注力しすぎる必要はありませんが、ユーザビリティの改善がSEOやアップデート施策につながるケースは少なくありません。Google公式ブログでは『コンテンツの掲示や制作に関する質問』に答えていますので、あわせて参考にしてみてください。
競合他社やキュレーションメディアなどと似たような情報を掲載している場合、Googleから低評価なサイトだと見なされるおそれがあります。そのため、自社にしか提供できない内容や独自の企画などを盛り込んだ、オリジナル性の高いサイト作りを目指しましょう。
オリジナル性のポイントとして、Googleでは以下のようなチェック項目をあげています。
“・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか。
・コンテンツは、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか。
・コンテンツが他のソースから得られたものである場合、単なるコピーや書き換えでなく、付加価値とオリジナリティを充分に提供しているか。”
※『Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと』より引用
例えば、社内での調査やアンケート結果を元にしたコンテンツの作成、インタビューや取材企画など、独自性のある内容を意識しましょう。オリジナリティの高いサイトを作るにはそれなりのリソースがかかりますが、そのぶんユーザーからは「興味深い」「有益だ」と感じられ、付加価値のあるサイトとして評価されるはずです。
E-E-A-Tとは、Googleがページやサイトの品質を評価するときに重視している項目です。E-E-A-Tは、経験・専門性・権威性・信頼性の頭文字を取ったもの。それぞれの内容を正しく理解し、コンテンツやサイトの制作に生かしましょう。
2022年12月から、専門性・権威性・信頼性に「経験(Experience)」が付け加えられました。
この「経験」について、Googleは以下のように記載しています。
このたび、検索結果の評価を改善するために、E-A-T に E(経験)を追加しました。つまり、実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。
たとえば、確定申告書の正しい記入方法を知りたいときには、会計の専門家が作成したコンテンツを参照したいでしょう。一方で、確定申告ソフトの評価を知りたいのであれば、その種のサービスを体験した人たちが集まるフォーラムの議論など、別の情報を探すのではないでしょうか。
引用:Google 検索セントラル ブログ「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」
Webマーケティングに関する記事であれば、Webマーケティングに長く従事した人が書く記事は評価される可能性が高いといえそうです。
専門性(Expertice)は、サイトが特定の分野における専門性に長けているかどうかを判断するための評価基準です。サイトに掲載している情報に統一性があり、特定のテーマやジャンルに特化した内容のほうが、より高評価を得られます。
権威性(Autoritativeness)では、そのサイトやページが第三者からどの程度認められているかを評価する基準です。専門家によって書かれた記事や取材、インタビュー記事など、そのジャンルにおいて権威のある人物が発信している情報は高く評価されます。
信頼性(TrustWorthiness)では、サイトの情報がどのくらい信頼できるかを評価する基準です。より多くの人からの信頼を得られる可能性から判断されます。
政府や公的機関の公式サイトと、一般の方の日記ブログとでは前者のほうが信頼性が高いと判断されるのは周知の事実でしょう。運営元の企業情報や執筆者のプロフィールなどを明示することで、評価を高めることができます。コアアップデート対策として、サイトの質をより高めるにはE-E-A-Tを正しく理解することも重要です。
E-E-A-T(旧E-A-T)とは?SEOで重要なGoogleの評価基準を解説
テクニカルSEOとは、サイトの内部構造を最適化するSEO対策です。コンテンツSEOは、情報の中身や記事の切り口や書き方などによる対策ですが、テクニカルSEOはサイト構築による対策と考えましょう。必要なテクニカルSEOの具体的施策は次のとおりです。
サイトの表示スピードの改善は、最も基本的なテクニカルSEO施策です。検索結果からページを見つけてもらっても、表示されるまでに時間がかかるとユーザーはもどかしさを感じます。
“検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する答えを見つけたいと考えています。研究によると、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけています。”
※Google検索セントラルブログより引用
Googleの研究によれば、サイトの表示スピードが1秒から3秒に伸びるだけで、ユーザーが離脱する割合は32%も増えるという結果が出ています。サイトスピードが遅い場合は、サイト構成そのものを見直し、考察や改善を行いましょう。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、2020年6月からGoogleの評価基準に追加された指標です。
Googleはそれぞれのページに以下3つの指標を設け、SEOの評価基準に組み込みました。
例えば、コンテンツの読み込み速度、ボタンやリンクのクリックへの反応速度、ページが表示されてからのコンテンツのズレ幅などです。ユーザーがサイトやページを閲覧するときに不便を感じたり、余計な手間を要するサイトは評価が下がります。それぞれ具体的指標を設け、青・黄色・赤のレベル分けによって可視化できるようになっているため必ず確認しましょう。
コアウェブバイタルとは?対策と確認方法、改善策を徹底解説
モバイルファーストインデックスとは、スマートフォンサイトを軸に検索エンジンに登録することをいいます。以前は、パソコンで作成したサイトを軸に検索エンジンへ登録していましたが、現代ではスマートフォンを利用してコンテンツを閲覧するユーザーが大多数を占めているため、モバイルフレンドリーが特に重視されているのです。
Google公式ブログでは、「コンテンツは、モバイル デバイスでも適切に表示されるか」の点をコアアップデートの評価基準として重視すると明記しています。スマートフォンやタブレットなど、パソコン以外の端末で表示されたときの快適性を追求していきましょう。
レスポンシブデザインとは?今さら聞けない特徴やメリット・デメリットを解説
PCやスマホ、タブレットそれぞれのデバイスに最適なデザインでWebサイトを表示するレスポンシブデザインが今や当たり前になりました。レスポンシブデザインとは何か、何に注意して設計すべきかを基本的なところから解説します。
コンテンツ重複とは、インターネット上に存在する内容の似通ったコンテンツのことです。自社サイトで作成したコンテンツでも、外部に同じような内容のコンテンツがある場合「コピーコンテンツ」とみなされ低評価を受けるおそれが高くなります。また、自社サイトの内部でも、同じようなコンテンツが複数あると評価が低くなります。
重複コンテンツによる低評価は、思いかげず起こってしまうケースもあるため注意が必要です。
外部サイトと似たようなコンテンツにしないためには、コピーチェックツールや検索エンジンを使って緻密に確認しましょう。なお、URLの正規化やタグのミスなどがないかチェックすることでも回避できます。
重複コンテンツをチェックする方法は?基準や調べ方、対策方法も解説
コアアップデート対策は、特別な方法をとるよりも、基本的なコンテンツSEOやテクニカルSEOを徹底することが重要です。自社サイトがどのくらいの品質を保持できているかは、どのように確認すればよいでしょうか。
自社サイトの品質を確認するには、Googleが過去にWebマスターに向けて提示した細かなアドバイスに目を通し、一つずつ確認しましょう。サイトの総合的な評価基準は、Googleから直接フィードバックをもらったり、点数化されたりするわけではありません。
総合的な品質を確認するには、現在の検索順位・コアウェブバイタルの評価・サイトスピード・クリック率やCVなどの数値といった、ありとあらゆる要素から自社内で確認し続けることが重要です。
Googleの品質評価ガイドラインには、Google担当者が検索アルゴリズムを組むうえでの考え方がすべてフィードバックされています。質の高いサイトを制作するために必要な情報が記載されたもの。基本的にこのガイドラインに沿ったサイト制作をしていれば、低評価を受ける心配はないということです。
Google品質ガイドラインは150ページ以上ものボリュームがあるうえ、日本語翻訳されていないのですべてに目を通すのが難しい場合もあるでしょう。しかし、SEOやオウンドメディアに携わる方であれば一度は目を通しておきたいところです。Googleポリシーへの理解や品質向上に対する姿勢が、サイトの評価を分ける結果につながるともいえます。
Googleコアアップデートは、毎年複数回にわたって行われる検索エンジンシステムの改良です。基本的なコンテンツSEO、テクニカルSEOを徹底し、ユーザーファーストで真摯なサイト制作をしていれば、大きな打撃を受ける心配はありません。
ただし、高品質なサイトやコンテンツの概要を理解するには、YMYLやE-E-A-T、コアウェブバイタルなどさまざまな周辺知識も重要になってくるでしょう。
そのため、オウンドメディアの運用やコンテンツマーケティングを社内リソースのみでやりくりしていくのは難しいといった声も少なくありません。なんとか立ち上げたものの、継続的な運用が困難なケースもあります。
当社ニュートラルワークスは、オウンドメディアの運用を強みとするWeb制作会社です。自社でも、オウンドメディアの運用を開始し、以降大幅な業績アップを達成することができました。独自の運用ノウハウを元に、サイト構築から運用までをワンストップでサポートいたしております。
Web担当者様向けの無料相談も随時受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。