リスティング広告をGoogleで始めよう!Google広告の使い方を解説

リスティング広告

この記事のポイント

この記事でおさえておきたいポイントは以下です。

Google広告のリスティング広告の特徴

Googleリスティング広告は、検索キーワードに基づいて表示される広告で、ユーザーのニーズに合致した集客が可能です。簡単に出稿でき、予算や広告文も自由に設定できるため、多くの企業に利用されています。広告の改善を繰り返すことで、費用対効果を高める運用が可能です。

Google広告とYahoo!広告の違い

Google広告は世界的にシェアが高く、広範囲にリーチできますが、競争が激しく広告費用が高くなる場合もあります。Yahoo!広告は特定の層に適しており、検索エンジンの利用者層に合わせて選択することが重要です。

Google広告の費用対効果の改善方法

リスティング広告はクリック課金制で、費用は柔軟に設定可能です。キーワード選定や広告文の改善、入札単価の調整を行い、費用対効果を最大化することが広告運用の鍵となります。

リスティング広告に代表される検索連動型広告は、インターネット広告の中でもっとも多くの費用が投資されている媒体です。電通が2020年に公開した「2019年 日本の広告費」の調査によれば、検索連動型広告の費用割合が全体の40.2%を占めているという結果が出ています。

リスティング広告は、検索連動型広告の主流ともいえる存在。コンバージョンに直結しやすく、費用対効果の高い広告手法として企業に注目されています。インターネット広告の中心的存在でありながら出稿も簡単なため、ネット広告初心者の方も参入しやすいです。

リスティング広告は主にGoogleとYahoo!が多く選ばれています。どちらを利用すべきか悩む担当者も多いですが、まずは利用数が多く機能性も高いGoogle広告から始めるのがおすすめです。基本の出稿方法や費用イメージを知った上で判断してみてください。

この記事ではGoogle広告の使い方について、基礎から詳しく解説します。リスティング広告出稿時に必要な配信コストや、費用対効果を上げるコツまでの情報をまとめています。

また、弊社でリスティング広告運用に関するカオスマップを作成しました。

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リスティング広告とは?

リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンに入力する「検索キーワード」に連動した広告媒体です。検索連動型広告やPPC広告とも呼ばれています。

検索結果一覧の上部に表示されるテキストリンク型で、多くの人の目に留まりやすい広告です。検索キーワードに応じて表示されるため、ユーザーニーズやターゲットの絞り込みがしやすいシステムとなります。

リスティング広告は、出稿のしやすさも特徴的です。

  • 誰でも簡単にアカウント発行ができる
  • 最低出稿金額が設定されていない
  • 広告表示するキーワードを自由に設定できる
  • 広告文が自由に設定できる
  • 広告設定や予算設定のカスタマイズ性が高い
  • 設定さえできれば今すぐにでも出稿可能

リスティング広告が多くの企業に利用されているのは、このように導入のハードルが低い点にあります。指定するキーワードの選び方や予算設定の方法、広告文のコピーなどを試行錯誤していけば、費用対効果の高い運用が可能です。データを確認しながら、設定を柔軟に変更できるのもリスティング広告の長所といえます。

リスティング広告とは?特徴や費用、運用方法を解説 リスティング広告とは?特徴や費用、運用方法を解説 リスティング広告の基本的な知識から効率のいい運用方法、成果を出すためのポイントをご紹介します。


リスティング広告はGoogleとYahoo!どちらで出稿すべき?

リスティング広告は、Google広告、Yahoo!広告の2社から選択するのが主流です。両社には細かな違いがあるため併用するケースもありますが、まずはどちらか一方を選んで出稿する場合が多いです。

Google広告とYahoo!広告では、提携しているサイトや検索エンジンの利用者層、広告設定の方法などが異なります。ここではGoogle広告の特徴を中心に、両者の違いをチェックしてみましょう。

Yahoo!広告の特徴、Google広告との違いは?基本的な部分から解説 Yahoo!広告の特徴、Google広告との違いは?基本的な部分から解説 Web広告の出稿先を探すとYahoo!広告とGoogle広告が必ず候補にあがります。Google広告の方が配信先が多いイメージがありますが、Yahoo!広告に広告出稿するメリットはあるのでしょうか?基本的なところから解説します。

検索エンジンのシェアはGoogleが75%

検索エンジンのシェア割合は、Googleが全体の75%を占めています。もっとも多くのユーザーが使用する検索エンジンです。

一方Yahoo!の利用割合は20%、その他の検索エンジンは5%となっています。GoogleとYahoo!で全体シェアの95%を独占している状態なため、この2社が主な出稿先と考えて良いです。

GoogleとYahoo!の利用率では圧倒的にGoogleが優位です。利用者数が多ければ、多くのユーザーへ広告を配信できるため、ユーザーへ周知も早くなります。

ただし、シェア数が多い分、競合性も高く広告費用が高くなるおそれもあります。それでも、多くの人に広告配信することで結果的に費用対効果が高めることも十分可能です。

そのため、まずは自社サイトを訪問するユーザーが、どの検索エンジンを使っているかチェックしてみてください。自社サイトに訪問したユーザーがYahoo!の検索エンジンを経由している割合が多いときはYahoo!広告を利用するのもよいです。

また、Googleは日本だけでなく全世界でのシェアがあります。世界39ヶ国でトップのシェア率をもっているため、海外向けの商品やサービスをPRしたい場合はGoogle広告が有効です。Google広告とYahoo!広告に優劣はないので、自社に合った方を選んでください。

検索エンジンの利用者層に違いがある

GoogleとYahoo!では、利用者層に違いがあります。リスティング広告で成果を出すには、ターゲットの設定と絞り込みが大切なので、それぞれの利用者層と自社ターゲットを照らし合わせてみることも重要です。

Google検索は、若年層によく利用されています。とくに20~30代の男性は、Yahoo!検索よりもGoogle検索の方を利用する人の割合が非常に高いです。60代以降の男性では、Google検索よりもYahoo!検索を利用する人のほうが多くなっています。

若年層の女性は、GoogleもYahoo!もどちらも同程度の割合で利用されています。しかし40代~の女性では、GoogleよりもYahoo!を利用する人が多いです。男女ともに会社勤務の人はGoogle利用者が多く、専業主婦や子育て層はYahoo!検索を利用する人も多い傾向にあります。

また、どんなデバイスから検索エンジンを利用するかも知っておきたいポイント。Googleユーザーのほとんどはスマホを利用しています。これはスマホの標準検索がGoogleになっているためです。

一方Yahoo!は、PCからの利用率が多い傾向にあります。スマホよりもPCに慣れている高齢者層が、Yahoo!を継続的に利用している可能性が予想できます。

このように年代や性別、職業、使用するデバイスからユーザー像をイメージすると、自社がGoogle広告とYahoo!広告どちらで出稿すべきか見えてくるでしょう。

Google広告でリスティングを配信しよう

Google広告

Googleでリスティング広告を出稿する場合は、Google広告を利用します。Google広告を利用すれば出稿後すぐに検索結果画面に表示されるため、時間をかけずに認知させることが可能です。自然検索からの流入は非常に大きな集客力になります。

ここでは、Google広告の出稿方法を具体的に解説します。
リスティング広告の始め方は、下記のブログもご参考ください。
リスティング広告の始め方を徹底解説 リスティング広告の始め方を徹底解説

Googleアカウントがあれば誰でも始められる

Google広告 ホーム画面

Google広告は、Googleのアカウントさえあればすぐに管理画面に入れます。Google広告への登録や、分析ツールもすべて無料で利用可能です。

Google広告のサイトへアクセスし「今すぐ開始」をクリック。入力フォームに必要な情報を入力すれば、すぐに広告出稿の準備に入れます。Google広告への登録には以下の2点の情報が必要になります。

  • 広告費の決済時に必要なクレジットカード
  • 誘導したいサイトURL1つ以上

Google広告への登録時には、指定したい検索キーワードや広告文、予算などを入力するようになっています。これらはしっかり計画や戦略を立てて決めるべき項目なので、ひとまずテスト入力をしておき、あとでゆっくり設定し直せばOKです。

登録完了後には「最初のキャンペーン」の画面が見られるようになります。広告設定が完了し無事出稿できたら、こちらのホーム画面に広告配信の状況が詳細な数字データとなって表示されます。

ただし、Google広告の出稿には審査があります。審査の基準は、Google広告のポリシーに違反していないかどうかで決まるため、ガイドラインの内容をしっかりチェックして作業に入りましょう。
Google広告ポリシー

審査は1営業日以内に結果が出ることがほとんどですので、短期間での出稿が可能です。

Googleアナリティクスと連携して精緻な分析が可能

自社サイトのアクセス解析に必須のツール「Googleアナリティクス」と連携すれば、より精緻な分析ができます。Google広告だけでは取得できない情報をアナリティクスで補うことが可能です。集客の様子を詳しいデータから分析するることで、運用に必要な改善策や課題を見つけやすくなります。

アナリティクスと連携させると以下のデータなど様々なデータを精緻に取得できます。

  • 検索キーワード
  • クリック単価
  • ユーザー数
  • セッション数
  • 直帰率

連携後は、アナリティクス内の集客の項目から「Google広告」をクリックすれば広告の配信状況を確認できるようになります。また反対に、Google広告側で取得しているデータをアナリティクス上でも確認できるため効率的です。

その他にも、アナリティクスのオーディエンスリストが使用できたり、マルチチャネルレポートの表示項目が増えるなど、分析に必要なデータが豊富に取得できるようになります。

Google広告とアナリティクスの連携は非常にシンプルなので、Google広告の登録後はすぐにでも連携を済ませておきましょう。

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Google広告には他の種類の広告も

Google広告では、検索キーワードに連動したリスティング広告以外に複数の広告があります。併用する場合、費用の分配も可能です。Google広告で利用できる広告システムの種類を簡単にチェックしておきましょう。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、バナーや指定サイズの画像リンクを使った広告です。イメージ広告とも呼ばれます。印象的なデザインの画像を使ってユーザーに訴求できます。ディスプレイ広告はGoogleと提携しているサイトの広告枠に配信されます。

動画広告

動画広告は、テレビCMのような短い動画を配信できる広告です。YouTube上での配信や、提携サイトの広告枠にされます。動画広告は静止画像よりも印象に残りやすい利点があり、認知の効果も高いです。

リッチメディア広告

動画やflashなどで視覚的に訴える広告です。動画が自動再生されるものもあれば、ユーザーがクリックやタップをすることで広告コンテンツを動かせるアクションタイプもあります。

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Googleのリスティング広告には費用はどれくらいかかる?

リスティング 費用

Googleのリスティング広告は、最低出稿金額が決められていません。月額1万円程度からでも出稿でき、費用は自社で自由に設定できます。

しかし、リスティング広告はある程度の予算を投資しないと効果が見込めないのも事実です。広告代理店へリスティング広告の出稿を依頼する場合、約30万円程度の金額を最低出稿金額として支払う場合が多くなっています。

出稿開始時には、さまざまなキーワードをテスト的に使い、キーワードごとの効果を測定します。効果が出るものは残し、反応のよくないキーワードは停止するという方法で、効果的なキーワードを絞り込んでいきます。

予算に余裕があればそのぶんキーワードの選択肢が広がるため、効果も出やすくなるのです。低予算で出稿することはできますが、効果を出すためにはスタート時に30万円程度の予算があれば理想的とされています。

ただし、Googleのリスティング広告は詳細なターゲティング設定ができます。ターゲティング設定はリスティング広告の費用対効果を高めるのに重要な要素です。ターゲットの属性や地域などを絞り込めば、少ない費用で成果を出すことも可能です。

リスティング広告の費用相場は?決め方、費用対効果を上げるコツを解説 リスティング広告の費用相場は?決め方、費用対効果を上げるコツを解説

クリック課金制

Googleのリスティング広告は、クリック課金制です。クリック課金制とは、ユーザーが広告に興味を示し、実際にクリックした場合のみ広告費用が発生する料金システムのことをいいます。広告の表示自体に費用はかからないので、まったくクリックされなければ費用は発生しません。

ユーザーの1クリックあたりの料金を「クリック単価」といい、クリック単価×クリックされた数で全体の広告費用が決まります。

広告主は上限クリック単価を自由に設定できますが、クリック単価は検索毎に変動しており、人気のキーワードほど価格帯が高くなるオークション形式です。

また、広告の掲載順位は「品質スコア」と「広告ランク」によって決められていることも知っておきましょう。品質スコアは、キーワードと広告の関連性、ランディングページの質、クリック率などをもとに評価されます。広告ランクは、この品質スコアに上限クリック単価をかけ合わせた評価です。

広告の質と実績、そしてキーワードへの入札単価を加味した上で掲載順位が決まります。そのため、広告の品質スコアを高めつつ、ある程度高い価格帯に入札することも上位表示のコツになります。オークションの動向を日々チェックしながら、入札調整を行うのもクリック課金制のポイントです。

費用対効果を上げるには改善を日々行うこと

リスティング広告で成果を出すコツは、費用対効果を上げることに尽きます。広告配信の規模を拡大するのではなく、データの解析結果をもとに細かな調整や変更を繰り返すことで安定的に運用できるようになります。

リスティング広告の費用対効果を高めるポイントを押さえておきましょう。

キーワード選定の改善

リスティング広告では、選ぶキーワードが費用対効果に大きな影響を与えます。費用対効果を高めるには、単価が比較的安く、コンバージョンにつながりそうな「穴場的キーワード」を攻めていくのが有効です。

キーワード選定の適切な手順と方法も知っておく必要があります。また、キーワードごとにマッチタイプをしっかり設定することも費用対効果アップに有効です。

リスティング広告のキーワード選びのポイントとは?

広告文の改善

広告文はリスティング広告の効果にダイレクトな影響を与えます。ユーザーは広告文を読んで自社サイトへ流入します。広告文に惹かれることでリンクをクリックするのです。

広告文は、それぞれ違った訴求方法や切り口、言い回しなどに変化させて複数用意しておきます。各広告文でテスト配信を行い、どの広告文への反応がいいかをチェックしながら精査するとよいです。
リスティング広告の広告文の作り方!コツ7つを徹底解説 リスティング広告の広告文の作り方!コツ7つを徹底解説

入札単価調整を行う

リスティング広告のクリック単価は調整が可能です。クリック単価の相場は常に変動しているため、こまめにチェックし入札単価調整を行いましょう。

たとえば、上位掲載されずクリック数も低いキーワードは入札単価を引き上げる必要があります。反対に、既に上位表示できているキーワードは単価の引き下げを検討してもよいです。

配信中の広告のCV率が高く、費用対効果の高いキーワードに対しては入札単価を引き上げ、さらに上位表示を狙うと成果がさらに伸びる可能性が大きいです。状況に応じて入札価格を調整し、費用対効果アップに努めましょう。

まとめ

既にリスティング広告の出稿を検討中の方や、どの種のインターネット広告を選べばよいか迷っている方は、まずGoogleのリスティング広告からはじめてみることをおすすめします。

Google広告は様々な機能が備わっており、連携ツールを使えばより効果的な運用方法を発見できます。スタートや実際の広告出稿手順はとても簡単です。まずは出稿してみてから、費用対効果を意識した改善、調整を繰り返していくとよいでしょう。

ニュートラルワークスでは、大手広告代理店出身で豊富な経験を持つコンサルタントがGoogle広告の運用代行を行っています。「最初から効果を出していきたい」「運用の手間を減らしたい」という方には特におすすめ。ぜひご相談ください。

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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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