この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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Google広告(リスティング広告)の予算
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CVを上げるにはある程度まとまった予算が必要であり、広告代理店では最低出稿金額を30万円前後に設定しているケースが多いため、約30万円が目安と捉えておくと良いでしょう。
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Google広告への出稿前にやるべきこと
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Google広告への出稿は、Googleアカウントと別にGoogle広告のアカウントを取得する必要があります。自社のランディングページ内にトラッキングタグも設置しておきましょう。Google広告のアカウントとアナリティクスの紐づけ作業も最初に済ませておきましょう。
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Google広告の出稿方法
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Google広告のアカウントにログインし「新しいキャンペーンを作成」からキャンペーンの目標、タイプなどを設定し、ターゲットとオーディエンスを設定したら予算と入札単価の設定を行います。次にキャンペーンの下層にある広告グループの広告グループの名前・キーワードを設定していきます。オプションの設定などが完了したら自動で審査のプロセスに入り、審査が通れば広告のステータスが「有効」にかわります。
リスティング広告は、検索キーワードに連動させて配信できるテキストリンク型の広告です。即効性や費用対効果が高く、出稿のハードルも比較的低いなどの特徴があります。
また、リスティング広告は、出稿後に細かな分析と改善を繰り返すPDCAサイクルが重要ではありますが、細かな要点は運用しながら実践していけば大丈夫です。まずは初期設定を済ませ、リスティング広告運用の第1ステップをクリアしましょう。
この記事では、Google リスティング広告の初期設定の方法を完全ガイドとしてまとめています。手順に沿って設定を進めれば、広告配信の準備はすぐに整いますので、ぜひ一緒にやってみてください。
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目次
Google広告(リスティング広告)の仕組み
まずは、Google広告の仕組みを確認しておきましょう。ここでは「表示されるプロセス」と「掲載順位」に分けて解説します。
1. 広告表示のプロセス
広告表示のプロセス
1.広告主がキーワードとテキストを設定
2.ユーザーがキーワードを検索
3.広告が表示される
4.広告をクリックすると指定のWebサイトへ飛ぶ
例えば「Web制作会社」のキーワードで上限クリック単価を500円に設定したとします。すると「Web制作会社」で検索したユーザーに広告が表示され、この広告をクリックすると指定したWebサイトへ遷移する、というのがGoogle広告の仕組みです。広告費はクリックされたタイミングで発生します。
2. 広告オークションによる掲載順位
Google広告は、広告枠が限られているため「設定した広告が100%表示される」というわけではありません。検索ボリュームが大きいキーワードやCV(コンバージョン)につながりやすいキーワードは、広告枠の取り合いとなります。
そのため、Google広告は「広告オークション」によって掲載順位が決まり、広告オークションは「広告ランク」によって競われるということを覚えておきましょう。
また、広告オークションとは、広告を掲載するか・しないかを決めるプロセスのことです。ユーザーが検索をするたびに広告オークションが発生し、検索結果の広告枠に掲載されるか否かが決まります。
広告オークションは広告ランクによって競われますが、その際の指標となるのが以下の4つです。
- 入札単価(上限クリック単価)
- 広告の質
- ユーザーの検索意図
- 広告表示オプションの効果
入札単価を高く設定するほど広告ランクは高くなり、広告の質も広告ランクを決定する要素の一つとなります。
続いて、ユーザーの検索意図や検索に至った背景と広告とのマッチング度合いも指標に含まれ、広告表示オプション(電話番号や広告文に書ききれないアピールポイントなどの追加情報を広告に掲示できる機能)そして広告のフォーマットも広告ランクに影響します。
Google広告(リスティング広告)の予算
Google広告の費用について一概にはいえないものの、約30万円が目安と捉えておくと良いでしょう。
CVを上げるにはある程度まとまった予算が必要であり、広告代理店では最低出稿金額を30万円前後に設定しているケースが少なくありません。
リスティング広告の費用相場は?決め方、費用対効果を上げるコツを解説
【やり方1】Googleアカウントの取得
Google広告への出稿は、Googleアカウントの取得が必須です。Google広告アカウントの設定には、以下の情報が必要になります。
※Google広告のアカウントはGoogleアカウントと別に取得する必要があります
- Gmailアドレス
- 広告を出す記事・LPのURL
- 電話番号
- 住所
- 店舗やサービスの名称
- 銀行口座 or クレジットカード情報
登録するメールアドレスは基本的には何でも構いませんが、Gmailのアドレスを使用するとスムーズでしょう。その際は、ビジネス用のメールアドレスを使用してください。支払に関する情報は、銀行口座かクレジットカードどちらか一つでOKです。
必要情報を確認し、Google広告アカウントの開設手続きを進めましょう。Google広告のサイトにアクセスし「今すぐ開始」のボタンをクリックします。
- 広告の使用目的
- お店やサービスの名前
- ウェブサイトのURL
- 広告の関連キーワード選択
- 広告を表示する地域
- 広告予算
- 支払設定 など
上記の内容を順番に選択、入力します。
実際の広告の見出しや説明文を入力する画面が出てきますが、広告文や見出しなどのコピーはじっくり検討する必要があるため、ここはダミーとして適当に入力を済ませて構いません。
また、広告予算を入力する画面も同様です。後から設定変更できますので、ひとまずテストとして入力し先に進めましょう。
ランディングページへのタグ設置を必ず行う
Google広告のアカウント開設ができたら、自社のランディングページ内にトラッキングタグを設置してください。
タグを設置しなくても広告配信自体は可能です。ただし、広告とランディングページを紐づけしないと、広告からユーザーがどの程度流入しているか、どのような動きをしているか分析できません。
リスティング広告では、分析をしながら改善を繰り返す作業が重要になるため、ランディングページへのトラッキングタグは、この段階で設置しておきましょう。
方法は、グローバルサイトタグ(gtag)を使用する方法やGoogle タグマネージャー(GTM)を使用する方法が一般的です。
Google広告アカウントとGoogleアナリティクスの連携
Google広告と、解析ツール「Googleアナリティクス」を連携させると、ランディングページへのアクセスに対する細かい分析データが見られます。Google広告からの流入数や、流入経路などの細かいデータをアナリティクス上で確認することが可能です。
Google広告のアカウントとアナリティクスのアカウントは、ユーザーやメールアドレスが違っていても「権限管理」の設定を行えば連携できます。大事なポイントなので、Google広告のアカウントとアナリティクスの紐づけ作業も最初に済ませておきましょう。
注目!リスティング広告ユーザー意識調査
約7割が広告を意識的に避けることが判明!【リスティング広告ユーザー意識調査】
当メディア「QUERYY(クエリー)」を運営する株式会社ニュートラルワークスにて、20代~70代までの男女360名を対象に、リスティング広告に関する意識調査を実施いたしました。
過度な広告表現に不信感を抱くユーザーが多い一方で、興味関心があれば積極的にクリックするユーザーも少なくないことがわかる結果となっています。こちらもぜひ、あわせてご覧ください。
【やり方2】キャンペーンの作成
続いてキャンペーンの設定をしていきます。キャンペーンとは、Googleで配信する広告の最も大きな区分けです。キャンペーンの中からさらに「広告グループ」「キーワード」と分類されていきます。
(1)先ほど登録したアカウントでGoogle広告にログインし「新しいキャンペーンを作成」のリンク、もしくは左側にある丸い青色の+印をクリックしましょう。
(2)このキャンペーンの目標を選択します。
(3)続いてキャンペーンのタイプを選択してください。リスティング広告は検索連動型の広告ですので左上の「検索」のカードをクリックします。
(4)次に、自社のビジネス目標を達成するために必要なものを選択します。サイトから商品を購入してほしい場合は「ウェブサイトへのアクセス」、問い合わせや電話予約を増やすのであれば「電話件数」など、自社のビジネスに合ったユーザーの行動を選択してください。
ここで、コンバージョンアクションを作成すると、顧客がどのような行動をとったかをトラッキングすることが可能です。
(5)さらに進むと「ターゲティングとオーディエンス」の設定画面になります。
オーディエンスとは、ユーザーの属性や趣味嗜好、興味関心、意図などを指定することで、ターゲットをピンポイントに絞って広告配信できるようになる設定です。
PRしたい商材に関連のある語句を入力し、オーディエンスを見つけて選択してみましょう。選択する語句は、広告とランディングページの関連性高いものにするのが重要なことを覚えておいてください。
(6)予算と入札単価の設定です。予算は一日あたりの予算を設定できます。一カ月あたりの広告予算を日割計算して入力しておきましょう。
実際には一日あたりの広告予算を上回ることも下回ることもあります。あくまで目安として余裕をもった設定をしておきましょう。
入札単価では、目標に対し重視する要素として①コンバージョン②クリック数③インプレッションシェアの3つを選択できます。何を選択すれば良いかわからない場合は、成果につながるアクションであるコンバージョンやクリック数を選んでおけば良いでしょう。
入札戦略では、目的に応じて自動入札してもらえる機能を利用できます。広告配信の目的を選択すると、システムが自動で入札単価調整を行うものです。担当者がキーワードごとに細かく入札単価を設定したい場合には「個別のクリック単価」を選択してください。
(7)広告配信のスケジュールを設定できます。電話での問い合わせなどに対応できない時間帯があるなどの場合には、広告配信の時間を指定しておくと良いです。広告のローテーションも設定しておきましょう。
複数の商材を扱う場合はキャンペーンを分けることを検討
自社で複数の商材を扱っている場合には、キャンペーンを商材ごとに分けて広告の設定をすると良いでしょう。Google広告では「コンバージョン数の最大化」や「コンバージョン値の最大化」として、費用対効果が高くなるよう入札価格を最適化させる設定が可能です。
スマート自動入札の機能を使用し、コンバージョンの数や値の目標を設定すれば、自動的に無駄のない予算分配を行ってくれます。コンバージョンを事前に予測し調整するには、Googleが独自の学習機能を使ってユーザー属性や端末、リマーケティングリストなどの情報を分析するのです。
商材ごとに、ターゲットとなるユーザーの情報が異なる場合もあります。そのため、複数の商材を扱う企業では商材ごとでキャンペーンを分け、それぞれをスマート自動入札で最適化させていくのがおすすめです。うまく活用すれば効率良く運用できるので検討してみましょう。
予算の設定はキャンペーン単位のみ
Google広告では、一つのキャンペーンごとに一日あたりの予算設定ができるようになっています。日ごとの予算の設定はキャンペーン単位でしか設定できないため、キャンペーンをどのような分類で区分けしていくかも考えておきましょう。
キャンペーンは、予算を管理する単位であると考えればわかりやすくなります。予算を消化するための分配方法をキーワード別やターゲット別に変えたい場合には、キャンペーン内で調整します。
状況に応じて、キャンペーンの組み合わせを途中で変更することも可能です。キャンペーンの分け方で迷ったときは、以下のいずれかを基準に決めたり、組み替えたりすると良いでしょう。
- 商材ごと
- 予算規模
- ターゲットの類似性
【やり方3】グループの作成
続いては広告グループを作成していきます。広告グループはキャンペーンの下層になっており、実際に広告の見出しや説明文などの広告文も入力していきます。広告グループごとに、見出しや広告文を変えることが可能です。
(1)まずは広告グループの名前・キーワードを設定していきます。キーワードは後から追加や変更が可能です。キーワード選定はリスティング広告の肝となる要素なので、別途しっかりリサーチしてください。
(2)レスポンシブ検索広告とは、リスティング広告の見出しや説明文を複数登録しておくと、ユーザー情報に合わせ自動で組み変えながら広告作成してくれる機能です。
広告見出し:3~15個
説明文 :2~4個
URL :2個
このように複数の広告文を登録しておき、より検索キーワードとの関連性が高くなるように自動調整してくれます。
(3)広告のURLオプションの設定は、トラッキング情報を入力したり、URLパラーメーターを追加したりできます。Google検索ネットワークに蓄積された、広告の運用状況データを確認するために必要な設定です。
(4)すべての項目が設定できたら、自動で審査のプロセスに入ります。審査状況を確認するには広告のステータスを確認しましょう。審査に通れば広告は「有効」になり、審査に落ちた場合は「不承認」と表示されます。
Google広告の審査は1営業日以内で結果がわかることがほとんどです。審査はGoogle広告のポリシーに沿ったものであるかを基準にしています。
以上が広告グループの基本的な設定方法です。
見出しと説明文は複数登録で効果検証がしやすくなる
見出しと説明文は、実際に表示される広告テキストです。
- 誘導先のURL
- 広告見出し1
- 広告見出し2
- 説明文1
上記の項目は入力必須となっています。その他の項目は未記入でも広告は配信できます。ただし、クリック率を高めサイトへの流入を増やすためにはなるべく詳細に多くの項目を埋めていく必要があります。
広告見出し1は青色のテキスト左側に、見出し2は右側に表示され、緑色の文字でURLが入ります。その下に説明文が入るので、ターゲットに必要な情報をしっかり盛り込みながら、目を引く広告文を考えてください。
広告文によって、ユーザーの反応が変わるのをダイレクトに実感できるでしょう。複数の見出しと説明文を登録し、データを見ながら組み合わせやワードの選び方などを工夫していくのが大切です。PDCAを回して、より適切なテキストを探してください。
リスティング広告の広告文の作り方!コツ7つを徹底解説
細かく分けすぎると管理・分析が大変
広告グループを細かく分けると、グループの管理やデータの分析が難しくなるため注意が必要です。
広告グループを複数に分ければ、キーワードに対応させる見出しや広告テキストを細かく調整できます。丁寧に分類することで、キーワードの関連性や広告文とリンク先の関連性も高められるため、品質スコアの向上にも影響を与えます。
しかし、広告の評価を決める品質スコアにはクリック数やインプレッション数などの数値データも絡みあってきます。そのため、データを管理しやすくすっきりまとめておくのも重要なポイントです。
グループの管理が面倒になったり分析データを統合するのに手間がかかるようになるため、やたらに広告グループを増やさないように注意してください。
最初は、似ているターゲットをもつキーワードを同じ広告グループにまとめておきます。広告グループ内の各キーワードは、関連性の高さで括るのが重要です。その後キーワードごとの効果に差が出てきたら、グループの組み替えを検討しましょう。
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Google広告(リスティング広告)のやり方まとめ
Googleのリスティング広告は、一連のステップとポイントに沿って行えば決して難しくありません。まずは出稿準備を整え、配信をスタートさせてみましょう。
ただし、リスティング広告は配信したら終わりではなく、ここからの運用が肝心です。広告効果のデータをもとに仮説検証を繰り返し、PDCAを回すことに注力していく必要があります。この記事を参考にしながら、ぜひ実践してみてください。
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