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最終更新日: 2021.11.29 (公開: 2021.08.10)

リスティング広告の品質スコアを解説!改善するための施策やメリット

リスティング広告の品質スコアを解説!改善するための施策やメリット

リスティング広告の掲載順位を上げるために重要な「品質スコア」。リスティング広告に関わっている方であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
品質スコアとは、広告の品質を1~10で数値化したもの。品質スコアを上げれば、低クリック単価でも上位に広告掲載が可能になります。
本記事では、広告ランクや品質スコアの仕組み・要因、品質スコアを上げるための施策について解説します。
リスティング広告の運用を始めたばかりの方や、改めて品質スコア・広告スコアの仕組みをきちんと理解して自社の運用に活かしたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
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広告ランクとは

広告ランクとは

広告ランクとは、リスティング広告の掲載順位と広告掲載の有無を決める基準となる指標のこと。掲載順位とは、自社の広告が他社の広告と比較をしてページのどこに掲載されるかを示す順位を指します。

つまり、自社のリスティング広告が上位に表示されるも、下位に表示されるも広告ランクが大きく影響を与えていると言えます。

【広告ランクの計算式】

広告ランク=品質スコア×上限クリック単価+広告表示オプション

以上の計算式から、品質スコアもしくは上限クリック単価のいずれかを上げることができれば、広告ランクも上げることが可能だと分かります。

上限クリック単価を上げるには、入札単価を強めることができれば問題ありません。しかし、品質スコアはさまざまな要素によって算出された数値であるため、すぐにスコアを上げるのは難しいケースが多いです。

【広告スコアの例】

  • A社:上限クリック単価200円×品質スコア5=広告ランク1,000
  • B社:上限クリック単価150円×品質スコア8=広告ランク1,200

また、以上の例から分かるように、上限クリック単価が低くても品質スコアが高ければ広告ランクも相対的に高くなります。

つまり、他社よりも安い上限クリック単価であっても、品質スコアを高めることができれば、他社よりも上位で広告掲載を行うことができると言い換えることができます。

リスティング広告を効率よく運用する上で、品質スコアは重要な数値のひとつです。

品質スコアとは

品質スコアとは

品質スコアとは、広告の品質の目安を表示する診断ツール。1~10の数値で示され、キーワード単位で確認することができます。Google広告では「品質スコア」、Yahoo!広告では「品質インデックス」と呼びます。

品質スコアが高ければ高いほど、同キーワードを検索するユーザーにとって広告とランディングページが有用的であると認識されています。つまり、ユーザーが検索したキーワードやニーズと広告の内容がぴったりと適しているということです。

また、品質スコアをチェックすることで、広告やランディングページ、キーワード選定内で改善すべきポイントを見つけることができるため、運用者は定期的に確認しておきたいポイントです。

品質スコアの3つの要因

品質スコアは、以下の3つの要因によって算出されます。

【品質スコアの3つの要因】

  • 推定クリック率
  • 広告の関連性
  • ランディングページの利便性

推定クリック率

広告が表示された場合、クリックされる可能性の高さを示した要素のこと。

広告の関連性

広告がユーザーの検索意図と一致する度合いを示した要素のこと。

ランディングページの利便性

広告をクリックしたユーザーにとって、設定したランディングページがどれくらい有用的なものなのか示した要素のこと。

以上3つの要素は、Googleからの評価によって「平均より上」「平均的」「平均より下」のいずれかのステータスが付きます。もしステータスとして「平均的」または「平均より下」の要素があった場合、その要素を重点的に改善することで、自社のリスティング広告を効率的な運用へ近づける可能性があります。

品質スコアが表示されない場合

リスティング広告を運用する上で、中には品質スコアが表示されない場合も存在します。品質スコアは、過去の広告掲載データによって算出される数値です。そのため、過去のデータが少ないと品質スコアが表示されません。

Google広告の品質スコアでは、以下の場合に空(「-」)表示されることがあります。

  • クリックやインプレッションのデータがない場合
  • 新たにキーワードを追加した場合

以上の場合に品質スコアが表示されない理由として、キーワードと完全一致する検索件数が不十分であることが挙げられます。また、品質スコアが空(「-」)表示される場合、以下の仕様となります。

  • 品質スコアでフィルタをかけた場合、空(「-」)表示のキーワードはデフォルトで表示されない
  • 自動化ルールに品質スコアを使用している場合、空(「-」)表示のキーワードは除外される

掲載順位を上げるには広告ランクが重要

品質スコアは、コストをかけずに改善することができます。そのため、リスティング広告の運用を行う上で、品質スコアの改善に力を入れる運用者も少なくありません。

しかし、広告の掲載順位を上げるためには、品質スコアではなく広告ランクに注力すべきであると言えます。広告ランクに注力すべき理由は、以下の3点です。

【広告ランクに注力すべき理由】

  • 品質スコアはオークション時には使われないため
  • 入札単価に左右されるケースがあるため
  • CVを得ることが第一目的であるため

品質スコアはオークション時には使われないため

品質スコアは、あくまで推定値であり診断ツールとして活用するものです。広告オークション時には使用されないため、広告オークションにおける判断材料ではありません。

入札単価に左右されるケースがあるため

確かに、広告ランクを上げるには品質スコアの改善も有効です。しかし、品質スコアの改善には限界があります。一定以上品質スコアを改善した後は、入札単価を上げないと掲載順位が上がらない場合も少なくありません。

CVを得ることが第一目的であるため

ランディングページや広告文は、品質スコアを上げるためにも重要な要素です。しかし、あくまでもクリックやコンバージョンを得るために改善するのが第一目的。ユーザーにとって魅力的なクリエイティブを心がけましょう。

品質スコアを上げるメリット

品質スコアを上げるメリット

先ほどお伝えした通り、リスティング広告の掲載順位を高めCVを獲得するには、品質スコアよりも広告ランクに注力すべきです。ただ、品質スコアを上げることで、クリック単価が安くなったり広告掲載順位が上がったりなど、得られるメリットも複数存在します。

続いて、品質スコアを上げることで得られるメリットを3つご紹介します。

クリック単価を安くできる

1つ目のメリットは、クリック単価を安くできること。

【クリック単価の計算式】

自社より順位が1つ下の広告ランク÷品質スコア+1

品質スコアが高くなれば高くなるほど、クリック単価を安く抑えることができます。

【クリック単価の例】

  • A社:1つ下の広告ランク1,000÷品質スコア5=クリック単価200円
  • B社:1つ下の広告ランク1,200÷品質スコア8=クリック単価150円

上記の例から、クリック単価が安いB社でも広告ランクは優位であるため上位に広告が掲載されると考えることができます。また、品質スコアが上がることで、予算として消化するクリック単価が低かったとしても、広告表示が行われます。

結果として、品質スコアが上がることで、広告予算を抑えることが可能となります。

広告掲載順位が上がる

2つ目のメリットは、広告掲載順位が上がること。

広告ランクは、上限クリック単価×品質スコア+広告表示オプションで算出されます。そのため、品質スコアが上がれば、基本的に広告掲載順位も上がる仕組みとなっています。

同じ入札単価であっても、品質スコアが高ければ高い方が上位に広告掲載が行われるため、コストを抑えながら上位掲載を狙うことが可能です。

一方、自社の入札単価が高かったとしても、品質スコアが低ければ、広告掲載順位は上がらないため成果に繋がりにくいです。

また、広告掲載順位が上がることで、広告が表示されるユーザー数も増えます。その結果、広告のクリック率が上がり、コンバージョンへ繋がりやすくなるのもメリットと言えます。

インプレッションシェアが高まる

3つ目のメリットは、インプレッションシェアが高まること。

インプレッションシェアとは、広告が表示可能だった合計回数のうち、広告が実際に表示された回数が占める割合のこと。

設定していた予算や広告ランクが低いと、他社との広告オークションに勝つことができず広告表示回数が減ってしまいます(インプレッションシェアの損失)。つまり、広告ランクが高いとインプレッションシェアの損失を抑えることができると言い換えることができます。

品質スコアは広告ランクを高めるのに有効な要素であるため、品質スコアを上げることで広告掲載順位も高められる場合があります。その結果、インプレッションシェアを向上させることが可能です。

品質スコアを上げるための施策

品質スコアを上げるための施策

品質スコアを上げるためには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。特に、品質スコアのステータスが「平均的」「平均より下」と表示されている項目に関して、改善できるポイントがあれば見直してみてください。

最後に、品質スコアを上げるために有効な施策についてご紹介します。

目を引く広告文へ改善する

1つ目の施策は、目を引く広告文へ改善すること。

クリック率が高い広告は、多くのユーザーに見られている広告と認識されます。また、品質スコアを定める要素となる推定クリック率にも影響を与えます。

もしクリック率が低い場合、クリックしたくなるような目を引く広告文であるかどうかを検討し直す必要があるでしょう。改めてクリックしたいと思わせる広告文を作成したいときには、以下の訴求ポイントも参考にしてみてください。

【訴求ポイントの例】

  • 価格
  • 限定(セール、限定など)
  • 数字
  • 信頼性
  • 地域

【具体例】

  • 「50%オフ」「2,980円」など価格や割引を入れる
  • 「~〇月〇日まで」「今だけ~」「初回」「特典あり」など期間や限定を入れる
  • 「公式」「正規代理店」など信頼性の高い言葉を入れる
  • 「〇〇(エリア)限定」や電話番号など特定の地域に絞った広告文

広告グループの設計を見直す

2つ目の施策は、広告グループの設計を見直すこと。

広告グループの設計を見直すことで、広告文とキーワード、ランディングページの関連性を高めることへ繋がります。

広告グループを作成する際、気をつけるべき点はユーザーの検索意図が異なるキーワードが混ざっていないかどうかです。例えば、海外旅行・国内旅行・安い 旅行プランは全て「旅行」に関するキーワードですが、それぞれユーザーのニーズが異なります。

検索意図を考慮しながらキーワードごとに広告グループをまとめることで、広告文の訴求力が高まるでしょう。

ちなみに、以前はリスティング広告では細かくキャンペーンや広告グループを分類すべきと言われていました。しかし、現在は必ずしもそうとは言えません。なぜなら、Googleは品質スコアを決定する要素として、広告グループごとの表示回数のボリュームを考慮しているためです。

タイトルや広告文にキーワードを含める

3つ目の施策は、タイトルや広告文にキーワードを含めること。

広告のタイトルや広告文にキーワードが含まれていると、広告との関連性が高いと認識されます。また、リスティング広告のタイトルとキーワードの関連性について、Googleも以下のようにデータを公表しています。

【タイトルとキーワードの関連性】

  • タイトルにキーワードを入れる:15%クリック率アップ
  • タイトルと説明文にキーワードを入れる:68%クリック率アップ

以上のデータからも、タイトルと広告文にキーワードを含めた方がクリック率が高くなると言えます。

また、ユーザーによる検索クエリと同じ広告内容であるかどうかも大切。実際の検索語句が広告に含まれていると、ユーザーは「自分に関係のある広告だ」と認識しクリックしやすくなります。必ずタイトルや広告文には、キーワードを含めるようにしましょう。

ランディングページのユーザビリティを見直す

4つ目の施策は、ランディングページのユーザビリティを見直すこと。

広告をクリックした後に表示されるランディングページは、いかにユーザーにとって適切かどうかが重要。キーワードに沿ったコンテンツ内容であることはもちろん、気をつけるべきポイントは他にもあります。

【LPのユーザビリティを高めるポイント】

  • キーワードに沿ったコンテンツ内容である
  • CVボタンの配置
  • 読み込みスピードの速さ
  • 入力フォームの設置
  • スマホ(デバイス)への対応など

特に、ランディングページではたくさんの画像などが挿入されており、読み込みスピードが遅くなっていることも。せっかく広告をクリックしたのに、なかなかランディングページへ辿り着けないとなると離脱率が高くなります。

さまざまな要素を見直し、ランディングページを通してユーザーにとって求めているコンテンツをスムーズに届けられるかどうかを確認しましょう。

まとめ

ミーティングの様子

本記事では、リスティング広告の品質スコアや広告ランクの仕組み、品質スコアを上げるための施策についてご紹介しました。

もし広告が表示されない場合には、品質スコアを見直す必要があるでしょう。この記事を参考に品質スコアがどうなっているかを確認して、自社のリスティング広告運用を見直すことをおすすめします。

ちなみに、リスティング広告の運用代行を取り扱う広告代理店へは、手が回らないような自社のリスティング広告の改善を依頼することが可能です。

ニュートラルワークスでは、豊富な実績をもとに広告運用者の方へ向けて無料資料をご提供しています。この機会に自社の運用を見直したいという方は、ぜひ一度ご活用ください。

著者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトにてWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社にてゲームプロデューサーとしてスマホアプリゲームの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告