ディスプレイ広告とリスティング広告との違いとは? メリット・デメリットや運用のポイントを徹底解説!

ディスプレイ広告とリスティング広告との違いって? メリット・デメリットや運用のポイントを徹底解説!

この記事のポイント

この記事で押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

ディスプレイ広告とリスティング広告との違いとは?

ディスプレイ広告は主に画像や動画により表示される広告で、リスティング広告はユーザーの検索キーワードに連動してテキスト形式で広告を表示できます。
ディスプレイ広告とリスティング広告の違いは、以下のとおりです。

  • 広告の表示場所
  • ターゲット層の違い
  • 広告形式
  • コストの違い

ディスプレイ広告のメリットは?

ディスプレイ広告には、以下4つのメリットがあります。

  • 画像・動画で訴求できる
  • 潜在層にアプローチできるため認知拡大が期待できる
  • リターゲティングができる
  • クリック単価が安い

商品やサービスを知らないユーザーに対して、低コストで多くのインプレッションが獲得できるため、認知度向上に向いている広告手法です。

リスティング広告のメリットは?

リスティング広告には、以下4つのメリットがあります。

  • 検索結果の上位に表示されやすい
  • 顕在層のユーザーに訴求できる
  • 成果が出るまでの期間が比較的短い
  • 少額からでも出稿できる

少額から出稿できるため、中小企業やスタートアップでも始めやすい広告手法です。

広告運用を実施する際、ディスプレイ広告とリスティング広告のどちらを選択すればよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

ディスプレイ広告とリスティング広告には、それぞれ適した広告内容やメリット・デメリットがあります。

認知度の向上やコンバージョンの達成など目的によっても、選択する広告手法は異なるため、意味の違いや活用場面を理解しましょう。

本記事では、ディスプレイ広告とリスティング広告の違いやディスプレイ広告を効果的に配信するためのポイントについて解説します。

目次

ディスプレイ広告とは

ディスプレイ広告とは

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上の広告枠に画像や動画、テキスト形式で表示される広告のことです。

ディスプレイ広告は認知度拡大に効果的なマーケティング手法であり、購入や注文の意思がない潜在層のユーザーに向けて配信されます。

ディスプレイ広告には、以下の種類があります。

広告の種類 概要
バナー広告 Webページの上部やサイドバーに表示される固定サイズの画像広告
レスポンシブ広告 ユーザーのデバイスに応じて自動的にサイズやレイアウトが変わる広告
動的ディスプレイ広告 ユーザーの過去の閲覧履歴や行動に基づいてカスタマイズされる広告
テキスト広告 テキストのみで構成される広告
動画広告 動画を使用した広告

ターゲットとするユーザー層や商品により、ディスプレイ広告の種類を多様に活用できます。

潜在層の目に入りやすいディスプレイ広告を利用して、企業や商品の認知度向上を図りましょう。

リスティング広告とは

リスティング広告とは

リスティング広告とは「検索連動型広告」ともいわれており、検索結果の上部や下部にテキスト形式で表示される広告のことです。

リスティング広告の特徴は、ユーザーの検索したキーワードと連動して指定の広告を表示できる点です。検索意図が明確な顕在層に対して広告を表示できるため、効率的に商品・サービスを宣伝できます。

例えば、ユーザーが「ランニングシューズ」を検索した場合、検索結果におすすめのランニングシューズの広告が出てくると、広告をクリックする可能性が高まるでしょう。

リスティング広告の支払い方法は「クリック課金制」を採用しています。実際にユーザーが広告をクリックした分しか請求されないため、低予算から始められる特徴があります。

検索意図が明確な顕在層をターゲットにしたい場合は、リスティング広告を活用し、売上アップにつなげましょう。
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ディスプレイ広告とリスティング広告の違い

ディスプレイ広告とリスティング広告の違い

ディスプレイ広告とリスティング広告の違いを、以下に紹介します。

  • 広告の表示場所
  • ターゲット層の違い
  • 広告形式
  • コストの違い

ディスプレイ広告とリスティング広告の特徴を理解して、広告の目的やターゲットユーザーに適した手法を選択しましょう。

広告の表示場所

ディスプレイ広告とリスティング広告では、表示場所の違いにより広告の効果が変わります。

ディスプレイ広告 Webサイトやアプリのバナー・サイドバー・記事内などで、画像や動画により表示される
例:ニュースサイトのサイドバーにバナー広告を表示
リスティング広告 検索結果の上部や下部にテキスト広告で表示される
例:「東京 ホテル」の検索結果に、ホテルに関する広告を表示

ディスプレイ広告は広告媒体や種類が豊富であり、広範囲のユーザーに対して視覚的なアプローチが可能です。そのため、企業や商品のブランド認知度を高める効果があります。

リスティング広告は検索結果の上部・下部に表示されるため、ユーザーの目に映る機会が多くなる一方、広告に慣れているユーザーから避けられてしまう可能性があります。

広告の表示場所による特性を理解して、目的に合った広告を出稿しましょう。

ターゲット層の違い

ディスプレイ広告とリスティング広告では、狙っているターゲット層が異なります。

ディスプレイ広告 購入を検討する段階にいない潜在層がターゲットで、認知度の向上や衝動買いのきっかけ作りが目的
リスティング広告 特定の情報を求めている顕在層がターゲットで、購買意欲が高いユーザーからのコンバージョンが目的

ディスプレイ広告は、広範囲なターゲット層に対してアプローチする目的があり、何度も広告を表示させることで、認知度向上の効果が期待できます。ショッピングサイトで過去に閲覧した商品の広告が、他のWebサイトでも表示されるのも、ディスプレイ広告の特徴です。

リスティング広告は購買意欲の高いユーザーにアプローチできる特徴があり、検索キーワードに関連した広告を表示できるため、コンバージョンする確率が高くなるでしょう。例えば、「ネクタイ プレゼント」と検索するユーザーに広告を表示すれば、ネクタイを購入してもらえる可能性が高くなります。

ディスプレイ広告は潜在層を対象とし、リスティング広告は顕在層を対象にしているため、狙っているターゲットに合わせて広告を選択しましょう。

広告形式

ディスプレイ広告とリスティング広告の形式は異なるため、特徴を理解したうえでユーザーにアプローチする必要があります。

それぞれの広告形式を、以下に紹介します。

ディスプレイ広告 リスティング広告
バナー広告 テキスト広告
レスポンシブ広告
動的ディスプレイ広告
テキスト広告
動画広告

ディスプレイ広告では、さまざまな形式で広告が表示できるため、商品やサービスに適した広告形式を選択可能です。

例えば、バナー広告であれば一目見ただけで広告の内容が理解できたり、動画広告であればストーリー性を持たせて商品の魅力を伝えたりできます。

ディスプレイ広告にはユーザーの注目を集められる特徴があり、リスティング広告には、ユーザーのニーズと合致する広告を表示できる特徴があります。

コストの違い

ディスプレイ広告とリスティング広告はコストの構造が違うため、予算配分や費用対効果にも影響します。

ディスプレイ広告 リスティング広告
クリック課金 クリック課金
インプレッション課金
  • クリック課金・・・広告が表示されてユーザーがクリックすると課金される
  • インプレッション課金・・・広告が1,000回表示されるごとに課金される

クリック課金のメリットは、広告に関心のあるユーザーが対象となりコンバージョンにつながりやすいため、高い費用対効果が期待できます。

インプレッション課金のメリットは、1回分の広告費用がクリック課金よりも安いため、少ない予算で多くのユーザーに広告を届けられます。
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ディスプレイ広告の配信媒体

ディスプレイ広告の配信媒体

ディスプレイ広告の配信媒体は、以下の3種類があります。

  • GDN:Googleディスプレイネットワーク
  • YDA:Yahoo!広告 ディスプレイ広告
  • Microsoftオーディエンス広告

GoogleとYahoo!、Microsoftのそれぞれの特徴を理解して、ターゲットに合う配信媒体を選びましょう。

GDN:Googleディスプレイネットワーク

GDN(Google Display Network)は、Googleに関連するサイトやアプリに対して広告が配信できます。広告の配信先は、Google Adsenseを利用している200万以上のWebサイトが対象です。

GDNの主な配信場所として、以下のプラットフォームが存在します。

  • Gmail
  • YouTube
  • 食べログ
  • ピクシブ
  • ライブドアブログ

GDNを利用すると、ユーザーの行動データや興味・関心に基づいてターゲティングを行えるため、効果的な広告表示が可能となります。

GDNを上手に運用するポイントを3つ紹介します。

ポイント 概要
コンバージョントラッキングを設定する コンバージョンに対する効果測定が行える
リマーケティング広告から始める 自社のホームページへの訪問履歴があるユーザーを対象とするため、コンバージョンにつながりやすい
類似オーディエンス機能を活用する コンバージョンしやすいユーザーと類似している属性にアプローチできる

ブランドの認知度向上からコンバージョンの獲得まで幅広い目的に対応しているため、売上の向上に役立てられるでしょう。
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YDA:Yahoo!広告 ディスプレイ広告

YDA(Yahoo Display Ads)では、日本最大級のポータルサイトであるYahoo! JAPANに配信できます。Yahoo! JAPANは月間830億PV(2023年3月時点)もあるため、多くのユーザーに広告を見てもらえるでしょう。

YDAの主な配信場所として、以下のプラットフォームが存在します。

  • Yahoo! JAPANトップページ
  • Yahooニュース
  • 朝日新聞DIGITAL
  • Amebaブログ
  • DIAMOND online

YDAには独自の機能として「サーチキーワードターゲティング」が使用できます。サーチキーワードターゲティングは、指定したキーワードの検索履歴があるユーザーに対して、広告が配信できる仕組みです。

この方法によって、リスティング広告のように検索意図が明確なユーザーに対して最適な広告が表示できるため、コンバージョン率の向上が期待できます。

YDAに広告を出稿すると、Yahoo!関連のサービスを利用している多くのユーザーにリーチできるため、認知度の向上に最適な方法といえるでしょう。

Microsoftオーディエンス広告

Microsoftオーディエンス広告では、Microsoft Audience Network(マイクロソフトオーディエンスネットワーク)に広告を配信できます。

Microsoft Audience Network(マイクロソフトオーディエンスネットワーク)には、以下のプラットフォームが存在します。

  • MSN
  • Outlook.com
  • Microsoft Edge

Windows10以降のブラウザは「Microsoft Edge」がデフォルトのため、WindowsのPCユーザーへリーチが可能です。

さらに、MicrosoftはAI分野にも力を入れているため、AIの発展にともないWindowsを利用するユーザーがさらに増える可能性があります。

Microsoftオーディエンス広告を利用して、多くのWindousユーザーにアプローチしましょう。

ディスプレイ広告のメリット

ディスプレイ広告のメリット

ディスプレイ広告を利用するメリットは、以下のとおりです。

  • 画像・動画で訴求できる
  • 潜在層にアプローチできるため認知拡大が期待できる
  • リターゲティングができる
  • クリック単価が安い

ディスプレイ広告は低価格で多くのインプレッションを獲得できる傾向にあるため、商品やサービスの認知度向上に適している広告手法です。

画像・動画で訴求できる

ディスプレイ広告では、画像や動画により訴求できるため、テキストよりも商品の魅力を効果的に伝えられるメリットがあります。

画像や動画による広告は視覚的な情報が豊富であり、その商品を購入した後の自分の姿がイメージしやすいため、ユーザーの購買意欲を刺激できるでしょう。

潜在層にアプローチできるため認知拡大が期待できる

ディスプレイ広告には潜在層にアプローチできるため、企業や商品の認知拡大が期待できます。さらに、ディスプレイ広告ネットワークを活用すれば、最適な配信媒体で広告を表示させられるでしょう。

例えば、新しいファッションブランドを紹介する場合、関連するブログやショッピングサイトに出稿すると、関心のあるユーザーに新ブランドをアピールできます。

しかし、過度な広告配信はユーザーに不快感を与えてしまう可能性に注意が必要です。

リターゲティングができる

ディスプレイ広告ではリターゲティングにより、コンバージョン率を向上させる効果が期待できます。リターゲティングとは、過去に自社サイトを訪れたユーザーに対して、広告を表示させる手法のことです。

過去にWebサイトを訪問したユーザーに対して再度広告を表示するため、商品の再認識や購入意欲を上げられる効果が期待できます。

例えば、ショッピングサイトで特定の商品ページを閲覧したりカートに商品を入れたままのユーザーに対して、広告として商品を再表示させると購入へと促せるでしょう。

ユーザーの興味を持続させるために、リターゲティングの期間と頻度を適切に設定して、コンバージョンにつなげていきましょう。

クリック単価が安い

ディスプレイ広告は、コンバージョン率の違いからクリック単価がリスティング広告よりも安いというメリットがあります。

ディスプレイ広告のクリック単価は1回あたり50円〜100円程度が相場といわれており、リスティング広告のクリック単価の100円〜1,000円に比べると低めに設定されています。

クリック単価が安いメリットは、以下のとおりです。

  • 広告掲載数を増やして認知度を向上させられる
  • 多くのユーザーをランディングページに誘導できる
  • A/Bテストのデータが集まり広告を最適化させられる

ただし、クリック単価が安いからと無闇に広告を出稿してしまうと、期待する効果が得られず、無駄なコストになるため注意が必要です。

ディスプレイ広告は限られた広告予算でも多くのユーザーにリーチできる手法のため、コストパフォーマンスのよい広告運用が実施できるでしょう。

ディスプレイ広告のデメリット

ディスプレイ広告のデメリット

多くのメリットがあるディスプレイ広告ですが、以下のデメリットに注意が必要です。

  • 結果につながりにくい
  • 効果測定が難しい
  • 広告費用の消化ペースが速い

ディスプレイ広告のデメリットを考慮しながら、効率のよい広告運用を目指しましょう。

結果につながりにくい

ディスプレイ広告では、コンバージョンなどの結果につながりにくいデメリットがあります。ディスプレイ広告は認知度の向上に適した広告手法であり、潜在層で情報収集段階のユーザーが多いためです。

例えば、ニュースサイトのサイドバーに表示されるディスプレイ広告は、記事内容と関連性が低いため、クリックや購入につながりにくいでしょう。

ディスプレイ広告でコンバージョンを目指す場合、適切なターゲティングを行いユーザーの興味・関心に合わせた広告内容の表示が大切です。

また、リターゲティングを利用すると、過去に自社サイトを訪問したユーザーに対して再アプローチできるため、コンバージョンにつながる可能性が高められます。

効果測定が難しい

ディスプレイ広告には、効果測定が難しいというデメリットも存在します。ディスプレイ広告は、認知度向上などコンバージョンに対しての影響が少なく、他のマーケティングや外部要因と切り離して測定できないからです。

また、広告がさまざまな媒体で配信されるため、実際のコンバージョンまでの追跡が困難になります。

例えば、ショッピングサイトで商品を購入した動機が、3日前に見たディスプレイ広告である場合、その効果を測定することは困難です。

他にも、ユーザーがスマートフォンでディスプレイ広告を見た後に、その商品をパソコンで購入した場合は、追跡が困難となり正しく効果測定ができません。

ディスプレイ広告の効果測定を行うには、クリック率やインプレッション数だけではなくブランド効果測定などを活用して、広告の間接的な効果を測定する必要があります。

ブランド効果測定は、動画広告の効果を測定できる無料ツールです。このツールを使うと、動画キャンペーンの調整や改善を図ることができます。
引用:Google広告ヘルプ「ブランド効果測定について

広告の効果測定をしながらコンバージョン率を上げたい場合は、パフォーマンスデータがすぐに反映されるリスティング広告との併用もおすすめです。

広告費用の消化ペースが速い

ディスプレイ広告を広範囲で表示させると、費用の消化ペースが速くなる傾向にあります。

ディスプレイ広告の主な費用方式はインプレッション課金のため、広告が表示されるほど費用も増えていきます。

企業や商品の認知度向上のため広範囲に広告を配信すると、短時間で大量のインプレッションは獲得可能です。一方で、急速に広告費用が消化されてしまうため、費用対効果が悪くなる可能性を考慮しなければいけません。

広告費用の消化ペースを抑えるには、ユーザーの興味・関心や行動履歴に基づいたターゲティングはもちろん、広告内容と関連のある媒体で配信するなどの工夫も大切です。

広告の予算を確認しつつ、ディスプレイ広告を効果的に運用していきましょう。

リスティング広告のメリット

リスティング広告のメリット

リスティング広告のメリットを、以下に紹介します。

  • 検索結果の上位に表示されやすい
  • 顕在層のユーザーに訴求できる
  • 成果が出るまでの期間が比較的短い
  • 少額からでも出稿できる

リスティング広告は、検索意図が明確な顕在層に向けて広告が表示できるため、コンバージョンにつながる可能性が高い広告手法です。

検索結果の上位に表示されやすい

リスティング広告を活用すると、特定のキーワードに対応した広告が検索結果の上位に表示されやすくなります。

リスティング広告の掲載順位は、以下の式で算出される「広告ランクの高さ」によって決まります。

【広告ランクの計算式】

広告ランク=「入札単価」×「品質スコア」

つまり、リスティング広告の上位に表示させる場合、入札単価を上げるか、品質スコアを上げる対策が必要です。

リスティング広告で検索結果の上位に表示できると、自然検索よりも早くユーザーの目に留まりやすくなるため、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。

例えば、新しいエコバッグブランドを立ち上げた際に、リスティング広告を活用して広告を検索結果の最上部に表示すると、ターゲットとなる顧客に直接アプローチしやすくなるでしょう。

リスティング広告により、早く確実にターゲットユーザーにアプローチできるため、効果的な集客が実現できます。

顕在層のユーザーに訴求できる

リスティング広告は、ユーザーの検索したキーワードと連動して指定の広告を表示できるため、購買意欲の高い顕在層のユーザーに訴求できます。

顕在層のユーザーは、商品やサービスに興味を持って検索行動をするため、高いコンバージョン率が期待できるでしょう。

例えば、「オンライン英会話 体験」で広告を出稿した場合、顕在層のユーザーはすでに英会話の受講を検討している可能性が高く、コンバージョンしやすいユーザーとなります。

リスティング広告では、ニーズが明確な顕在層のユーザーにアプローチできるため、短期間で効果的な集客が見込めます。

成果が出るまでの期間が比較的短い

リスティング広告を活用すると、比較的短期間で検索結果の上位に広告を表示できるため、SEO対策よりも早く成果が上げられます。

リスティング広告の場合、広告を出稿するとすぐに検索結果に表示されるため、クリックやコンバージョンが発生する可能性が高まります。

リスティング広告の掲載順位は、「入札単価を上げる」か「品質スコアを上げる」対策で上がりやすいため、意図的に検索上位に広告を表示できるでしょう。

一方で、SEO対策で成果を上げる場合、検索順位が上位に表示されるまでには4ヵ月〜1年程度の時間を要するといわれています。

短期間で成果を上げたい場合は、リスティング広告の活用がおすすめです。

少額からでも出稿できる

リスティング広告のメリットは、少額からでも出稿できる点です。Googleリスティング広告は1,000円から出稿でき、予算に応じて柔軟に設定できるため、中小企業やスタートアップでも気軽に始められます。

支払い方法はクリック課金制が採用されており、初期投資が不要でクリック分しか費用はかかりません。

例えば、新しいカフェをオープンした場合、数千円の予算でリスティング広告を出稿すると、地元のユーザーに適切なリーチができるでしょう。

広告の予算はいつでも自由に変更できるため、効果が出ている場合は広告費用をさらに増やす選択もできます。

ただし、コンバージョンに直結するキーワードは、他社との競争により入札価格が高騰しやすいため、あらかじめ価格を把握しておく必要があります。

リスティング広告のデメリット

リスティング広告のデメリット

コンバージョン率が比較的高いとされるリスティング広告にも、以下のようなデメリットがあります。

  • 認知拡大には向かない
  • キーワードごとにクリック単価が変わる
  • 広告だと避けるユーザーもいる

リスティング広告に向いていない戦略を避けつつ、効果が最大になるように運用していきましょう。

認知拡大には向かない

リスティング広告は、多くのユーザーに対する認知の拡大にはあまり適していません。

リスティング広告は、ユーザーの検索キーワードに連動して広告を表示させるため、対象のキーワードを入力しない潜在的なユーザーにアピールできる機会がありません。

例えば、新しい商品を市場に投入する際にリスティング広告だけに頼ると、新商品の発売自体を知らないユーザーへのリーチが難しくなります。

新しい商品やサービスの存在をユーザーに広く知ってもらうためには、ディスプレイ広告やSNS広告など、潜在層のユーザーに効果的な広告手法との組み合わせが大切です。

ディスプレイ広告で商品を認知したユーザーは、より詳しく商品について知りたい場合、検索エンジンで調べるでしょう。

その検索キーワードに対して、リスティング広告を用意できていれば、検索意図に合致した広告が表示されてコンバージョンにつながります。

キーワードごとにクリック単価が変わる

リスティング広告では、キーワードごとにクリック単価が変わるため、費用や予算の管理工数が増えてしまいます。

クリック単価は、オークション形式で広告の掲載順位が決まるからです。コンバージョンに直結するような人気のあるキーワードは、競合も多いためクリック単価が高くなってしまいます。

例えば「旅行」というキーワードは、多くの企業が狙うためクリック単価は高くなる一方、「特定の地域+旅行」などニッチなキーワードになるほど単価は安く抑えられます。

予算管理のためにもキーワードプランナーなどのツールを活用して、キーワードごとのクリック単価の見積もりを把握する必要があります。

リスティング広告を効果的に運用するためにも、クリック単価が安いかつコンバージョンにつながりやすいキーワードを見つけましょう。

広告だと避けるユーザーもいる

リスティング広告は、「商品やサービスを売り込みたい」という意図が感じられてユーザーから避けられてしまう可能性があります。

広告に慣れているユーザーは上部に表示される広告を避けて、自然検索のサイトをクリックする傾向にあります。

実際に、海外のHubSpotによる調査でも、64%のユーザーは「広告が迷惑で邪魔」と感じており、広告によい印象を持っていないことがわかります。

対処法として、魅力的な広告文やキャッチコピーを作成して、ユーザーに有益な情報を提供することが挙げられます。

広告だとわかっていても、ついクリックしたくなるような、魅力的な広告の作成を心がけましょう。

ディスプレイ広告を配信する際のポイント

ディスプレイ広告を配信する際のポイント

ディスプレイ広告を配信する際のポイントを、以下に紹介します。

  • 配信する目的を明確化する
  • 広告のターゲティングを最適化する
  • 最適なクリエイティブを作成する
  • 表示させる場所を最適化する
  • 広告とランディングページを一貫した内容にする
  • 広告のビデオや画像の品質を向上させる

上記のポイントを押さえて、ユーザーの印象に残る効果的なディスプレイ広告運用を行いましょう。

配信する目的を明確化する

ディスプレイ広告を効果的に運用するためには、事前に広告の目的を明確化しておきましょう。

目的を明確にできると、以下の内容に対して一貫した広告戦略が実施できます。

  • ターゲティング
  • 商品の魅力やメッセージ
  • 予算配分
  • 広告ゴール

例えば、ファッションブランドの認知度向上を目的とした場合、潜在層の印象に残るバナー広告を広範囲に配信できると、目的に合った広告戦略が行えます。

目的を明確化するためには、以下例のように具体的な数値まで落とし込みましょう。

  • 1カ月でWebサイトの訪問者数を10%増やす
  • SNSの公式アカウントの登録者を100名増やす
  • 新商品の認知度を20%向上させる

ただ、ディスプレイ広告は効果測定が難しいため、ブランド効果測定などを活用して、広告の間接的な効果を測定する必要があります。

配信する目的とその進捗度を確認しながら、有効なディスプレイ広告運用を行いましょう。

広告のターゲティングを最適化する

ディスプレイ広告の効果を最大化するには、広告のターゲティングが最適になるように調整しましょう。

ターゲティングを最適化できると、関心のあるユーザーに広告が届けられるため、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。

ターゲティングを最適化するための手順は、以下のとおりです。

  1. ペルソナを設定する
  2. ターゲットユーザーの特性を把握する(年齢、性別、行動データなど)
  3. ターゲットユーザーが多い媒体に広告を配信する
  4. パフォーマンスデータを基に分析・改善を行う

適切なターゲット層に広告が届けられると、高い費用対効果が期待できます。

最適なクリエイティブを作成する

ディスプレイ広告を配信する際は、最適なクリエイティブの作成が重要です。

最適なクリエイティブに必要な要素の例として、以下の内容が挙げられます。

  • 魅力的で印象に残る画像・動画であること
  • 画像だけでも内容が十分に伝わること
  • 明確に訴求されていること

また、最適なクリエイティブを作るための手順を、以下に簡単に紹介します。

  1. ターゲットとなるユーザーの興味・関心を理解する
  2. 色合いや配置など印象に残るデザインにする
  3. ニーズに合わせたキャッチコピーを作成する
  4. A/Bテストを実施して最も効果的な広告を選択する

最適なクリエイティブを作成して、ターゲットユーザーの印象に残る魅力的な広告を配信しましょう。

表示させる場所を最適化する

ディスプレイ広告の表示場所を最適化すると、ユーザーの検索行動と合致してクリック率の向上につながる可能性が高まります。

例えば、ファッションブランドの広告を配信する場合、ファッションに関連するWebサイトやSNSプラットフォームに表示できれば、興味のあるユーザーにアプローチできます。

表示場所を最適化するための手順は、以下のとおりです。

  1. ターゲットユーザーがよく訪れるWebサイトなどを特定する
  2. ターゲティングオプションを利用して希望の場所に広告を配信する
  3. 広告のパフォーマンスを定期的にモニタリングする

注意点として、表示場所の選定が狭すぎるとリーチが制限されてしまうため、広告がユーザーに届けられなくなります。

最適な表示場所に広告を配信して、広告の視認性やクリック率向上を目指しましょう。

広告とランディングページを一貫した内容にする

ディスプレイ広告では、広告内容とランディングページを一貫させるよう意識することで、コンバージョンする可能性が高まります。

反対に、一貫性がないとユーザーは混乱したり不信感を抱いたりしてしまい、ランディングページから離脱してしまうでしょう。

例えば、「新しいスニーカーが20%オフセール」という広告をクリックしても、ランディングページにその情報が見当たらなければ、購入意欲と信頼性が低下して離脱につながります。

広告とランディングページの内容を一貫させるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 広告とランディングページのメッセージやビジュアルを明確にする
  • 広告で提示したキャッチコピー内容を、ランディングページで詳しく説明する
  • ランディングページにCTAを設置してユーザーの行動を促す

ユーザーが安心して購入を検討できるように、広告とランディングページの一貫性を保って信頼性を高めましょう。

広告のビデオや画像の品質を向上させる

ディスプレイ広告の効果を最大化するには、ビデオや画像の品質向上が重要です。

高品質なビデオや画像はユーザーの注意を引き、広告のメッセージを的確に伝えてくれるため、クリック率やコンバージョン率の向上も期待できます。

反対に、低品質な画像や動画を使用すると、ユーザーの信頼が得られにくく、広告効果を減少させてしまう可能性があります。

広告のビデオや画像の品質を向上させるには、撮影機材や編集ソフトにこだわったり、制作会社などプロに外注したりする方法があります。

リスティング広告 ディスプレイ広告の違いについてのまとめ

リスティング広告 ディスプレイ広告の違いについてのまとめ

リスティング広告とディスプレイ広告の違いが理解できると、広告の目的に応じて適切な広告手法を選択できます。

ディスプレイ広告により企業や商品の認知度を向上させ、認知が広がったタイミングでリスティング広告によりコンバージョンにつなげる方法も効果的です。用途に合わせた最適な広告手法を選択して、目的達成に結びつけましょう。

ニュートラルワークスは、大手ネット広告代理店出身のコンサルタントが、広告運用を代行するリスティング広告の運用代行会社です。広告運用からランディングページの改善まで、Webサイト全体を一括して制作・運用するのが強みとなっています。

現在までに3,000社以上の実績があるため、広告に関して提案から運用まで総合的にサポートしてもらいたい方は、ぜひ無料相談をご利用ください。


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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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