リスティング広告は、WEBマーケティングにおいて一般的な手法で多くの会社が取り入れてます。コストをそれほどかけずに効果が期待できる広告媒体としてWEBマーケティングを自社の広告戦略として採用した企業にとって魅力的な広告手法です。
一方で、リスティング広告の効果に対して疑問を持っている人が多いのも事実。リスティング広告をスタートさせたけど運用が上手くいかず、失敗するケースもよく耳にするからでしょう。
しかし、運用を上手にすることでリスティング広告によって効果を生み出している会社もたくさんいます。つまり、リスティング広告はポイントを押さえてうまく運用すれば費用対効果が高いけど、運用を誤ると費用対効果が悪くなる広告であるといえるのです。
今回はリスティング広告で効果を出した事例や効果を出すためのポイントを解説します。導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
リスティング広告とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンの検索画面で、ユーザーがキーワード検索をおこなった際の検索結果ページの上部や下部に表示される広告で、その特徴から検索連動型広告とも呼ばれています。
リスティング広告の料金は、クリック課金制で、ユーザーがリスティング広告をクリックすると課金される広告です。また、広告の掲載位置はキーワードごとに異なり、入札金額・サイト評価・広告評価・検索キーワードとの親和性などで掲載順位が変動します。
リスティング広告には下記のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
デメリット
リスティング広告は、顕在ニーズを持っているターゲットへ、低予算でピンポイントでPRできる点はメリットです。その一方で認知拡大や幅広いPRには向いていません。また、運用をきちんと行わないと費用対効果が悪くなってしまうという特徴も持っています。
リスティング広告とは?特徴や費用、運用方法を解説
リスティング広告の基本的な知識から効率のいい運用方法、成果を出すためのポイントをご紹介します。
リスティング広告で効果を出している企業はもちろんありますが、「なぜ8割の企業がリスティング広告で失敗するのか?」という本も出ているくらい、リスティング広告で失敗している会社が多いのも事実です。ここでは、よく「効果が出ない」と言われている理由を解説します。
リスティング広告が「効果が出ない」といわれている理由のひとつは、企業担当者の思い込みです。自分自身が検索画面で「リスティング広告」をクリックしない企業担当者は自分自身の感覚で「本当にクリックされているのか?」と疑問に思っている人も多いです。
リスティング広告は本当にクリックされていないのでしょうか。
ニュートラルワークスが行った「リスティング広告に関するユーザー調査」の結果によると、約5割のインターネットユーザーがリスティング広告を見て「興味関心に当てはまればクリックしている」または「内容によってはクリックしている」と回答しました。
引用:約7割が広告を意識的に避けることが判明!リスティング広告に関するユーザー意識調査
また、リスティング広告のクリック率(CTR)は一般的に2~5%と言われている一方、バナー広告は0.5%~1%と言われています。他のWEB広告と比較してもリスティング広告はクリックされやすいWEB広告の一つといえます。
リスティング広告の効果が出ているのか正しく検証できていない状況も「効果が出ない」と言われている理由のひとつです。分析まできちんと行っていない企業担当者は、広告が売上アップに繋がっているのかどうかが把握できず、なんとなく「効果が無いのではないか」と感じながらも正しくPDCAが回せていないケースが多く見られます。
弊社が2022年12月~2023年2月に実施した「リスティング広告 運用実態調査」は、それを裏付ける調査結果となりました。
リスティング広告を運用している企業の担当者181名を対象に、リスティング広告運用に十分な効果を感じているかを質問したところ、「十分な効果を感じている」と回答した方は、全体の38.1%でした。残りの61.9%の方が「十分な効果を感じていない」もしくは「どちらともいえない」と回答しており、うまく運用できていないと感じている企業が6割以上に及ぶことが分かりました。
更に「リスティング広告に十分な効果を感じていない」と答えた方に、そう感じている理由をたずねたところ、以下のような回答が多く寄せられました。
<リスティング広告に十分な効果を「感じていない」方の理由>
この結果からも、リスティング広告に十分な効果を感じられないのは、多くが効果を測定・分析していないことが原因と考えられます。また、広告代理店に出稿を依頼している企業も、運用や効果測定をまかせっきりにせず、Google広告の管理画面やGoogleアナリティクスなどで自ら数値を確認し、効果を把握するようにしましょう。また、PVやクリック率だけではなくコンバージョン(CV)のモニタリングもとても大事です。CVにつながらなければ広告を出稿する意味がありませんので、最終的な成果数値をしっかり把握し共有していくように心がけてみるとよいでしょう。
CVをモニタリングするにはGoogle広告でコンバージョン設定を行う必要があります。リスティング広告は出稿してからPDCAを回すことで効果が向上していく広告ですのでしっかりと効果の測定・分析をしましょう。
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予想以上に広告費用がかかってしまった場合も「効果が出ない」と言われている理由のひとつです。
リスティング広告での費用対効果が悪くなる原因は、以下の点です。
解決策としてはクリック単価の見直しやCPAの改善があります。CPAの上限を決めて、リスティング広告自体を中止するボーダーライン(撤退ライン)を決めておくのも重要です。ターゲット以外のクリックが多くなるとCPAは悪くなるので、キーワード選定の見直しやマッチタイプの設定といった改善を繰り返すことが必要です。
リスティング広告の費用相場は?決め方、費用対効果を上げるコツを解説
「リスティング広告は効果が出るのか?」という疑問の結論をいうと、「リスティング広告で効果を出している事例」は多数あります!
ここでは、弊社が運用して実際にリスティング広告で効果を出した事例を2つ紹介します。
(CPC=1クリックあたりのコスト、CV=申込などの成果、CPA=1CVあたりのコスト)
A社
月予算:15万円/月
クリック:600
CPC:250円
CV:17
CPA:9,000円
※数字は概算です。
リスティング広告を低予算で実施したA社の事例です。10万円台の低予算でも500回以上のクリックや17件のCVをきちんと獲得できています。低予算でも運用をきちんと行った結果、効果を創出できた事例です。
リスティング広告は自社のターゲットにクリックしてもらうことが重要。クリックされる広告を作り、キーワード選定によってターゲットとなるユーザーに配信できれば予算が低くても効果は出すことができます。
B社
他社代理店運用時
予算130万/月
CPA:13,129円
獲得件数:97件弊社運用4ヶ月後
予算200万/月
CPA:5,394円
獲得件数:360件
別の広告代理店が運用していたクライアントを弊社が担当するようになり効果改善をした事例です。適切な改善施策を実施し、PDCAを回すことでリスティング広告の効果を増やし、CV(獲得件数)も大幅に増加しました。CPAも半分以下になり費用対効果も改善されています。リスティング広告は運用次第で効果が大きく変わることを実感いただけたかと思います。
リスティングは適切な運用によって効果を出せる。どのような運用をすれば効果が出るのでしょうか?
この章では、リスティング広告で効果を出している人はどんなポイントを 押さえて運用しているのかを解説します。
リスティング広告は、GoogleやYahooなどの検索エンジンの検索画面で、ユーザーがキーワード検索をおこなった際の検索結果ページに表示される広告です 。みなさんも経験上分かるように、ユーザーは検索結果ページの上位表示からクリックしていきますので、下位表示されているとクリックされにくい傾向があります。リスティング広告では、いかに掲載順位を上げるかが効果を出すためのポイントになります。
掲載順位を上げるためには、「品質スコア」「クリック単価」が重要となります。
「品質スコア」とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンが、検索結果ページの掲載順位を決める際の基準のひとつで、広告やキーワードランディングページの品質を表す指標です。品質スコアで高評価のページは掲載順位が上がりやすくなります。品質スコアを上げるための要素の一つが検索キーワードと広告の関連性です。つまり、関連性を高めるためにリスティング広告の内容が、ユーザーが探していると推測される内容と一致するように改善していく必要があるのです。
「クリック単価」とは、広告1クリックあたりの費用です。GoogleやYahooなどの検索エンジンのリスティング広告では、オークション形式で金額が決まるため、高い単価を払えば検索結果ページの表示順位を上げられます。しかし、高い単価を払うと費用対効果は悪くなるのでバランスを考えることが重要です。
リスティング広告をユーザーに見てもらうには、まずクリックしてもらう必要があります。クリック率を高くするには「適切なキーワード選定」「広告テキストの工夫」が重要です。
広告を出稿する検索キーワードは自分で決められます。自社商品のターゲットが検索するであろうキーワードを選定することが重要です。ターゲットではないユーザーに出稿してもクリックにはつながりません。
リスティング広告はテキスト広告なので、魅力的なテキストでなければ広告はクリックされません。クリックしたくなる広告文になるように工夫を凝らすことが重要です。
コンバージョン率を高くするには「適切なキーワード選定」「ランディングページの改善」が重要です。
クリック率と同様にターゲットに届くよう、適切なキーワード選定をする必要があります。また、全く検索されないキーワードに出稿しても効果は出ないので、検索ボリュームがある程度あるキーワードに出稿するのも重要です。Googleキーワードプランナーなどのツールを駆使してキーワード選定をしましょう。
CVはリスティング広告からリンクされたランディングページの品質によって決まります。ユーザーが自分のニーズを満たすランディングページであると思えるようなイメージやユーザビリティを考慮してサイトを制作しましょう。
リスティング広告は他のWEB広告と比較してもクリック率も高く効果の出しやすい広告手法です。即効性があり費用対効果の高い広告手法ですが、運用は複雑で様々なテクニックやノウハウなどがあるため、効果的な運用には経験が必要です。ポイントをおさえて運用・改善を繰り返さなければ失敗してしまいます。
効果を出している事例は今回ご紹介した他にもたくさんあるので、しっかりと運用をして効果を創出していきましょう。
ニュートラルワークスでは、経験豊富な大手広告代理店出身のコンサルタントのみがリスティング広告を運用しています。「効果が出ない…」「運用に自信がない…」という方はぜひ一度、無料相談をご活用ください。
リスティング広告で効果を出すポイントをもっと知りたい方は弊社の運用ノウハウも無料で一部公開しています!そちらも参考にぜひ御社の売上アップに役立ててください。