リスティング広告は少額から手軽に始められるWEB広告として幅広い企業が使っています。
ただ、いざ始めるとなると予算設定やキーワード選定など初期設定するものが多く挫折する方も少なくありません。しかし、ポイントを抑えておけば初期設定もそこまで難しくはありません。リスティング広告は配信後に運用してどんどん費用対効果を上げていく広告手法。恐れずに初めてみましょう。
この記事ではリスティング広告の始め方や設定のポイントを徹底解説します。まずはこの記事を参考にリスティング広告を初めてみましょう。
目次
リスティング広告とは、GoogleやYahooといった検索エンジンの検索結果に表示される、テキスト形式のWeb広告です。
検索連動型広告、PPC(Pay Per Click)とも呼ばれ、広告がクリックされると費用が発生する仕組みの広告です。ユーザーの検索意図にそって広告を表示できるので、広告のターゲットへ直接的なアプローチが可能という特徴があります。
リスティング広告は複数存在しますが、代表的なものが、Google広告とYahoo広告です。
また、リスティング広告といえば、検索連動型と思われていますが、実はバナー画像を使ったディスプレイ広告もリスティング広告に含まれます。こちらはGoogleやYahooの広告枠があるサイトのコンテンツ上に表示させることができ、サイトごとにその掲載箇所が異なります。
リスティング広告のメリットとしては、以下の2つがあげられます。
それぞれを詳しく解説します。
リスティング広告とは?特徴や費用、運用方法を解説
リスティング広告の基本的な知識から効率のいい運用方法、成果を出すためのポイントをご紹介します。
リスティング広告は、すぐにでも広告が掲載できることが大きなメリットです。PRする商材、Webサイト、ターゲットが検索しそうなキーワードが決まっていれば数日〜1週間ほどで広告配信を始められます。
一方で、無料で検索結果の上位表示を狙うSEO対策ですと、WEBサイトに誘導するのはここまで簡単ではありません。検索しそうなキーワードに沿ったコンテンツを作りサイトの評価を高めていかなければなりません。早くとも1ヶ月、長ければずっと検索画面の上位表示ができないこともあります。
つまり、GoogleやYahooの検索画面に素早く上位表示をさせたければリスティング広告の方が向いているのです。
リスティング広告の費用は、クリックされたら1クリックにつき数十円〜数百円を支払うクリック課金制です。
そのため価格はいくらででも設定することができ、例えば月1万円からでも広告を始められるというのは大きなメリットでしょう。1クリックあたりの費用がいくらになるのか、つまりキーワードの単価がどれぐらいか、また検索ボリュームがどれぐらいかも事前に確認できます。
さらに、費用を算出するのに、CV数から予測することもできます。これはリスティング広告がキーワードに連動するもので、潜在層に直接アプローチできるためです。ある程度サイトのCV数が分かっていれば、リスティング広告におけるクリック率が予想でき、広告費用を試算できます。ただし、ある程度広告の成果をあげるためには、それなりの予算を必要とします。
リスティング広告は簡単に始められる一方で、成果を高めるためのに、ペルソナ、ターゲット、キーワード、配信地域といった条件を調整するなど、広告運用にも時間をかけて、様々な観点から分析する必要があります。さらには、広告単価は固定制ではなく、市場動向や他企業との入札制であることから変動性となり、当然人気のあるキーワードは高くなります。
リスティング広告はとても簡単な仕組みです。
特定のキーワードに連動した広告を作成し、その広告に誘導したいサイトを設定することで、ユーザーが検索したそのキーワードで検索した際に、広告を表示することができます。ユーザーが広告をクリックしたら費用が発生します。
ここでは、オーガニック検索との違い、主な配信先、課金の仕組み、広告のカスタマイズ方法などを見てみましょう。
リスティング広告は、検索エンジンで、検索キーワードを入力した際に、表示される広告のことです。検索結果ページの上部や下部に広告として表示されます。
Googleでキーワード検索した際、上部に数個表示されるのが、リスティング広告であり、「広告」という文字がURLの隣に表示されます。そしてリスティング広告の下に続くのが、オーガニック検索(自然検索)と呼ばれ、広告枠を除いた検索結果です。
オーガニック検索は、純粋に検索エンジンにより選出されたサイトですので、広告に対してオーガニック(自然)と呼ばれています。
オーガニック検索は広告ではないので、クリックされても料金はかかりません。一般的に上位に表示されるとクリックされる機会が増えるため、商品やサービスのマーケティングツールとして、各社SEO対策などを強化しながら、活用しています。
一方、リスティング広告は有料ですので、簡単に上位表示させることができます。リスティング広告の順位はオークション形式となっており、入札単価や広告の品質が高いものから順に掲載される仕組みです。
リスティング広告はGoogleやYahoo!といった検索エンジンで検索したページ上に表示されます。
Googleの検索エンジンのシェアは世界1位で日本でも75%を占めています。そして、Yahoo!検索は日本で25%を占めています。
つまり、商品やサービスの対象が国内であれば、この2つの検索エンジンでリスティング広告を出せばよいことになります。
また、利用者層にも違いがあります。Googleは比較的若年層の利用が多く、スマートフォンで検索する場合が多いです。一方でYahoo!は中高年層の利用が多く、PCで検索する場合が多いです。
そして、広告の掲載先ですが、Googleは検索エンジンだけではなくGoogleが連携している、GmailやYouTubeにも掲載されます。Yahoo!も検索エンジンだけではなく、ニュースや知恵袋といった提携サイトへ広告が配信されます。
リスティング広告は検索結果に表示されただけでは費用は発生しません。
ユーザーが広告をクリックした場合にのみ料金が発生します。つまり、1クリックあたりの価格があり、クリック数に応じて合計額が決まります。この課金形態からリスティング広告はPPC(Pay Per Click)とも呼ばれています。
また、この1クリックあたりの価格ですが、オークションの入札により決まります。
広告主がこのキーワードで検索されたときに、広告を表示したい、いくらまでなら支払う、という条件で入札し、同じように入札した企業で、オークションを行います。そのオークションの結果により、リスティング広告を何位に表示させるかが決まるのです。
広告を配信するエリアは市町村単位で設定することができます。さらにキーワードを複数設定することもでき、クリックの反応を見ながら、広告の内容を変更できます。また、広告を配信する時間、単価、予算なども細かく調整ができます。配信期間についても、短期間限定で配信したり、長期的な運用もできるのです。
以上のように、リスティング広告では、様々な条件を自分で細かく決めることができるので、Webサイトを使って集客したい方は、試してみる価値があります。試してみて満足いかなければすぐにやめることもできまます。
それでは、リスティング広告の概要を理解いただいたところで、実際にリスティング広告を始めるにはどうすればよいか、その始め方について解説します。今回はGoogle広告の場合について具体的に手順を紹介しましょう。
Google広告の場合、3つのステップでリスティング広告を設定します。
まず、Googleの「アカウント」を作成します。
そして、費用や配信地域などを広告の概要を設定する、「キャンペーン」を作成します。
最後に、広告内容やクリック先のURLなどを広告の詳細を設定する、「グループ」を作成します。
それでは細かく見ていきましょう。
Google広告を使用するためには、まずGoogleアカウントが必要です。
すでにアカウントをお持ちの方は、そのアカウントで利用できます。
ただし、Gmailなどですでに運用している場合、他の方に運用を引き継ぐことも考慮すると、広告用の新しいアカウントを作成した方がよいでしょう。
Googleアカウントは、作成用のフォームで、氏名、ユーザ名、パスワード、生年月日、性別、携帯電話番号を入力すれば、作成できます。
続いて、リスティング広告の設定をしていきます。
Google広告を検索し、先ほど作成したアカウントでログインしてください。
そこから「キャンペーン」を作成します。
キャンペーンでは、リスティング広告の予算や地域などの広告の概要について設定します。
具体的には以下の項目について設定します。
予算を変えられるのはキャンペーン単位です。まずは一つのキャンペーンでも良いです。運用上、予算の配分を変えたい場合などは複数のキャンペーンを使って運用します。
最後に、広告の内容やクリック先のURLなどの、詳細について設定します。
具体的には以下の項目について設定します。
広告グループを活用すれば「同じキーワードでの広告文によるクリック率の違い」「類似したキーワードでのクリック率の違い」などの比較が簡単にできます。まずは似たようなターゲット・広告文の広告でグループを作ってみましょう。
それでは、リスティング広告を運用するにあたり、気をつけておきたいポイント4点をご紹介します。他にも運用のポイントはありますが、初心者向けで代表的な以下の4つのポイントをおさえておきましょう。
リスティング広告では、ユーザーが検索したキーワードによって広告を配信します。
そのため、このキーワード選定が非常に重要なポイントとなります。
ユーザーは自分のニーズに合わせてキーワードを打ち込み検索します。そこで広告をPRしたい対象のユーザーが、検索すると思われるキーワードを設定しなくては効果的な広告配信はできません。検索キーワードは様々なパターンが想定されるため、ツールを活用して選んでいくと良いでしょう。
よく使用されるのが「Googleキーワードプランナー」というツールです。このツールは検索された回数だけでなく、トレンド、関連キーワードの抽出ができます。
ツールで洗い出したキーワードを以下のポイントに気をつけ、さらにリストアップしていきましょう。
出稿するキーワードは管理画面ですぐに変えられることができます。まずは、テストも兼ねていくつかのキーワードで出稿し、効果の高そうなキーワードを選んでいくのが良いでしょう。
続いてマッチタイプを選び、さらに広告表示の精度をあげていきます。
重要なのは、ユーザーが検索したキーワードと、広告主が設定したキーワードがどのように一致したら広告を表示させるかということです。
マッチタイプには以下の4点があります。どのマッチタイプのキーワードで、広告が表示されればよいかをイメージしながら、キーワードを絞っていきましょう。
完全一致<フレーズ一致<部分一致の順で表示されるキーワードの幅が広くなっていきます。何も設定しなければ部分一致で配信されます。
リスティング広告の費用は、販売数や問い合わせ数の目標(コンバージョン数)から、算出することができます。例えば、10回サイトを訪問すると、1回成約するという過去の実績があるとします。そこで、10件の成約を目標とするならば、100クリックが必要となります。そのため、100クリック分を広告費用として見積もるのです。
また、Googleキーワードプランナーには平均クリック単価があるので、こちらから広告費用の算出もできます。当然ビッグボリュームで、競合が多く相場の高いキーワードであれば、単価は高くなりまし、ロングテールを狙うと単価はおさえられます。
いずれにせよ、クリック単価や1日の予算消費金額は自分で設定する必要があります。
ただし、クリック単価をおさえると、どうしても広告の露出は減るため、CVも下がります。このあたりのバランスはリスティング広告を実際に運用しながら、費用対効果の観点から予算調整が必要になります。
リスティング広告は、キーワードの選定だけではなく、広告テキストの内容も重要になります。
広告テキストの内容を少し変更しただけで、CTR(クリック率)が大きく変わることもあります。実際に広告を配信し、CVやCTRを分析しながら、少しずつ広告テキストを改善していく必要があります。
また、検索キーワードと広告のテキストが連動しているかも非常に大きなポイントです。
検索キーワードによっては、人気があり、入札単価が高騰します。そこで、どの広告を優先的に掲載するかというのは、入札価格と広告の品質により決まります。広告費用をおさえるには、広告品質をあげておく方がいいわけです。広告品質というのは、広告のクリック率、検索キーワードとの関連性、リンク先ページの品質から判定されます。
リスティング広告は一度掲載したら終わりではありません。掲載後にクリック数はキーワード、広告の内容、マッチタイプなどをこまめに改善していくことが重要です。
リスティング広告で成果を出す企業は独自にLPを作成しています。そして、広告パターンを同時に試すABテストなどで、データ分析と改善を繰り返しています。
リスティング広告の運用は、広告代理店に任せてしまうのも一つの方法です。広告代理店では、これまでに培った知識やノウハウ、最新の機能などを活かして、成果をあげることができます。契約次第で設定や運用などの作業も、すべて任せることもできます。
リスティング広告は確かに少額で開始できますが、ある程度のコストはかかります。また、広告費も他の企業の入札などもあり、固定ではなく、変動性となります。リスティング広告の特徴であるメンテナンス性の高さは、裏を返せば運用に時間と労力がかかるということです。
リスティング広告は、Webで集客するための広告の1つの手段です。簡単に始められ、クリック課金制で無駄がないことから、費用対効果の高い広告です。
一方で、その成果を上げるには、過去の実績からの予測、キーワードの選定、広告テキストの修正、CTR・CV分析といった細かな改善が必要となり、その運用に力を入れることで、広告の効果は大きく変わってしまいます。まずは小さく初めて、その成果を確認しつつ、費用対効果を見ながら、徐々に力を入れていきましょう。
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