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最終更新日: 2024.03.27

SEO記事のキーワード選定方法を解説

SEO記事のキーワード選定方法を解説

Webサイトやコンテンツを検索エンジンの上位に表示させるためには、ユーザーに有益な情報を与えるSEO記事の作成が欠かせません。

しかし、ユーザーにとって有益な情報を提供するためには、ユーザーニーズを満たした単語や文章を使用するキーワード選定が重要です。

そこでこの記事では、キーワード選定を正しく行うために必要なSEOの知識や、キーワード選定に役立つSEOツールを紹介します。

特に、キーワード選定の経験がない方や、効果的な選定方法がわからない方向けに基本から応用まで詳しく解説していますので、ぜひご活用ください。

山崎盛哉

監修者

1973年生まれ。編集プロダクション、業界誌記者、出版社勤務などを経て、大手小売業グループのハウスエージェンシー、コンテンツマーケティング会社でコンテンツディレクターとして勤務。2021年よりニュートラルワークスへジョイン。
20年超にわたる編集経験を活かしたコンテンツ制作が得意領域。

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

目次

キーワード選定に必要な「SEO」を理解する

キーワード選定に必要な「SEO」を理解する

まず、キーワード選定を行うにあたり、根本的なSEOを理解しておかなければなりません。

「SEO」とは

SEOとは、「検索エンジン最適化」を意味する言葉で、検索エンジンでユーザーがワード検索をした際に、検索上位を目指すための施策です。他にも、ホームページへの集客効率やブランディング、認知度の向上を目指す施策も含まれます。

つまり、運営するサイトを多くのユーザーに認知してもらい、検索エンジンから高い評価を受けられるように維持、または改善できるのがSEOです。現代では自社の特徴やユーザー層に合わせ、ユーザーファーストなサイトづくりが主流なため、より良質なサイトを運営しなければなりません。

また、検索エンジンの上位に表示されるだけでも、キーワード検索したすべてのユーザーの目に入るので、市場としての優位性も高くなります。
【プロ監修】SEO対策とは?効果的なSEO対策の基本と実践方法 【プロ監修】SEO対策とは?効果的なSEO対策の基本と実践方法

「SEO対策をする」というのは?

SEOは検索エンジンを最適化するための対策となるため、「SEO対策」という言葉は本来適切ではありません。しかし、書籍やインターネット等で同義の意味で使われるようになり、「SEO対策をする」という言葉が生まれました。

この言葉が意味するところは、前述したSEOの目的を達成するための施策を実施することです。キーワード選定もひとつの方法で、重要性や方法などについては後述しますが、適切な対策が取れればサイトが認知される可能性も高まります。

簡単に言えば、自身のサイトを検索エンジンやユーザーに見つけてもらいやすく調整し、評価してもらえる体制を作るのがSEO対策です。ユーザーファーストが実現できるサイトでなければ、興味すら持ってもらえません。


当メディア「QUERYY(クエリー)」を運営する株式会社ニュートラルワークスでは、無料のSEOセミナーを開催しております。
SEOのプロが、SEO対策の基礎/外部対策/内部対策/テクニカル/コンテンツなど、最新情報を分かりやすく解説しておりますので、ぜひご視聴ください。

キーワードの種類

SEOのキーワードを分類すると、「検索クエリ」と「検索ボリューム」の2つがあります。それぞれがどのような特徴を持ち、どれだけの種類があるのかチェックしましょう。キーワードの違いを理解して、サイトの種類や状況に応じてキーワードを使い分けられれば、ユーザーに興味を持ってもらうのも困難ではありません。

4種類の「検索クエリ」

「検索クエリ」とは、検索される語句や言葉を指し、Googleによって提唱されている、目的を持って検索されるキーワードです。具体的には、以下の4種類に分けられます。

  • DOクエリ
  • Knowクエリ
  • Goクエリ
  • Buyクエリ

それぞれがどのような目的で検索されるのか、詳しく見ていきましょう。

DOクエリ

ユーザーが何かしらのアクションを起こす際に、検索するキーワードです。たとえば、「ヘアカット流行りのヘアスタイル」、「選定ツール導入方法」など、何かを行う際の事前情報を得るのが目的になります。

Knowクエリ

言葉や、出来事などの意味を調べる際に検索されるキーワードです。たとえば、「応仁の乱」、「インボイス制度」といった知識を深めたり、新しい言葉を調べたりするのが目的になります。

Goクエリ

目的のサイトにアクセスする際に検索されるキーワードです。たとえば、「Tiktok」、「ネット投票」など、何かしらのサイトを利用したり、閲覧したりするのに使用されます。

Buyクエリ

ユーザーが買いたいものを検索する際に入力するキーワードです。たとえば「ノートパソコンテレワーク用」、「スニーカー2万円以内」など、購入を検討している商品を調べるときに使われます。

3種類の「検索ボリューム」

検索ボリュームとは、検索エンジンのキーワード検索数を指す言葉で、キーワードがどれくらいの人気を持っているのか調べる指標としても活用されます。検索ボリュームで分類されるキーワードは以下の3つです。

  • 主に1~2ワードで構成される、月間検索数が10,000以上の「ビックキーワード」
  • 主に2~3ワードで構成される、月間検索数が1,000~10,000の「ミドルキーワード」
  • 主に3ワード以うえで構成される、月間検索数が1000以下の「ロングテールキーワード」

検索ボリュームが大きければ流入数への影響力も大きくなりますが、競合サイトとの競争率が激しくなり、上位表示が簡単ではありません。その反面、検索ボリュームが小さい場合は、流入数にあまり影響を及ぼしませんが、競争率が低くなるため上位表示が狙いやすくなります。

そのため、ビッグ・ミドルキーワードだけでなく、ロングテールキーワードをバランスよく使用する意識を持ちましょう。つまり、他のサイトも扱っているような情報ばかりにせず、独自の情報を扱って付加価値を加えられれば、幅広いユーザーから評価されるようになります。

誰も検索しないような情報だけでは意味がありませんが、他では得られない情報がユーザーに関心を持たせられるのも事実です。
検索クエリとは?調べ方と検索キーワードとの違い 検索クエリとは?調べ方と検索キーワードとの違い

SEOの記事で、なぜ「キーワード選定」が重要?

SEOの記事で、なぜ「キーワード選定」が重要?

それでは、なぜSEOの記事でキーワード選定が重要視されているのか、その理由を2つ紹介します。Webサイトを運営していくためにも必要なこととなるため、適切なキーワード選定をして上位表示を目指していきましょう。

コンテンツの方針を固めるため

キーワード選定が重要なひとつ目の理由は、コンテンツの方針を固められるからです。キーワード選定は、検索から訪れるユーザーのアクセス数を稼げるキーワードを選ぶ必要があるため、コンテンツの方向性に合わせなければなりません。

内容に矛盾が生じたり、ユーザーの傾向に合っていなかったりするようなキーワードを選んでしまうと、サイト自体に興味を持ってもらえなくなります。そのような事態を防ぐため、キーワード選定によってコンテンツの方向性を固め、ユーザーニーズを満たした内容にするのが基本です。

また、方針が決まっていないと、運営する側もどのようなサイトにすればいいかわからなくなるため、共通認識を持っておくようにしましょう。何をするにも、ゴールがわかっていないとどこに進んでいいかわかりません。

サイトの現状を把握するため

キーワード選定は、人気のキーワードを探せるため、Googleのアルゴリズムがどうなっているか確認できます。そのためサイトがアルゴリズムとずれていないか、現状を把握するのにも効果的です。

また、アルゴリズムのアップデートは定期的に行われるため、サイトが上位表示されていても、アップデートの内容次第で順位をかなり落とす可能性があります。そのため、キーワード選定も定期的に行い、コンテンツ内の情報が古くないか確認するようにしましょう。

新しい変化に対応できないサイトは、競争の激しいネットワークの中で埋もれていくだけになってしまいます。そのため、サイトの現状を正しく認識して改善点がないか追求し続ける姿勢がなくてはなりません。

キーワード選定方法

キーワード選定方法

実際にキーワード選定を行う方法を、手順ごとに分けて紹介します。基本的に以下の順番で行っていけば、自身のサイトに必要な情報と、ユーザーが求める内容を両立させたコンテンツが作れるようになります。

基本的な部分が守られていないと、目的がはっきりとしないちぐはぐなコンテンツになってしまいます。

ターゲットや検索市場の策定

最初に行うべきことは、ターゲットや検索市場の策定です。適切なキーワードを使用するためにも、自身が担当する事業が検索される市場が何にあたるのか把握しておかなければなりません。

そこから新規顧客獲得を目指すのか、既存顧客へのPRを行っていくかによって必要なコンテンツも変化します。また、検索市場で最も大きなニーズとなる情報がわかっていれば、ユーザーの検索意図を読み取った効果的な内容に合わせるのも簡単です。

策定作業はサイトのメインテーマを決め、その市場で上位表示を目指すのかを決定付ける重要な役割を持っています。しかし、長期的な上位表示を目指すあまり、容易に1位が実現できる検索ボリュームの少ないキーワードを選んでいては、得られる効果も少なくなってしまいます。

検索ボリュームの少ないキーワードを選ぶのは、あくまでも特色を出すための方法です。メインにすべきは、検索数とビジネスインパクトが大きいシンプルなキーワードです。

キーワードをカテゴリごとに整理し、マインドマップ化

次に、ターゲットや検索市場に合わせた、キーワードカテゴリごとに整理して、マインドマップ化する作業をします。作成するコンテンツは、SEOツールを活用して得られたサジェストワードや競合サイトの流入ワードの抽出などを行い、マインドマップでまとめていきます。

使用するキーワードを可視化しておけば、コンテンツ制作時に使わなかったキーワードがあっても、続けてアップする関連記事に活用できます。また、キーワード候補が多ければ多いほど幅広い情報に対応できるので、キーワードの整理は無駄になりません。

キーワードを何でもかんでも使えばいいというわけではありませんが、扱う内容によって適切なカテゴリも変化します。その度にキーワードを一から探していては時間がかかるので、マインドマップでまとめておくと作業の効率化も可能です。

キーワード選定が不安な場合は、上位表示されているサイトの文章構成を参考にしながら、効果的なキーワードを探しましょう。

競合性・検索ボリュームを調査し優先度をつける

キーワードをカテゴリに分けて整理したら、今度は競合性や検索ボリュームを調査して、キーワードの優先順位を付けます。自身がどんなに有用な情報だと思っていても、ユーザーが求めている情報と合致していなければ意味がありません。

そのため、必ず使用すべきキーワードと、それに関連するキーワード、その他に伝えたい情報などに分けるのが大切です。また、選択したキーワード同士で矛盾が生まれないようにしてください。

どんなに検索数の多いキーワードでも、関係のない内容ではユーザーや検索エンジンに悪い印象を与えます。また企業側が伝えたいことを無理やり入れ込んで、違和感を与えるのも良くありません。

決めたテーマに則ってキーワード選定を行い、使いたい情報を違和感なく伝えられるよう工夫するのも忘れないようにしましょう。優先度の高いキーワードに合わせて調整していけば、違和感のない文章を作るのも難しくありません。

関連キーワードをさらに細分化

市場に合ったキーワードの優先順位をつけたら、次に関連キーワードをさらに細分化します。ユーザーニーズを満たすのはもちろん大切ですが、自社独自の情報やサービスを利用しているユーザーの声が反映された内容でなければ、すぐに飽きられてしまいます。

そのため、ユーザーにアンケートを行ったり、専門家のアドバイスや営業現場のヒアリングを行ったりするなど、独自の関連キーワードも探しましょう。

多くの人が調べるキーワードは確かに検索してもらえる可能性を高めますが、同時に競合サイトに負けないコンテンツのポテンシャルが求められます。検索ボリュームと本当にユーザーが求めている情報を両立させるためには、常に新しい情報が得られるよう、アンテナを張っておくのが大切です。

検索ボリュームの大きいワードを扱っているだけで、検索結果の上位に表示されるほどキーワード選定は甘くありません。
SEOのキーワード選定方法を解説!SEOキーワードツールも紹介 SEOのキーワード選定方法を解説!SEOキーワードツールも紹介

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SEOのプロが解説 成果を出すためのキーワード選定

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おすすめキーワード選定ツール

おすすめキーワード選定ツール

キーワード選定ツールの方法について解説しましたが、選定が初めての方や、うまくできるか不安な方におすすめの便利な専用ツールを紹介します。無料と有料両方のツールをまとめているため、それぞれを比較して自社に合ったキーワード選定ツールを選びましょう。

無料キーワードツール

それではまず、無料キーワードツールから紹介します。有料ツールと比べると出来ることや応用力に劣るところもありますが、それぞれ特化した性能があるので、場面ごとで使い分けるのがおすすめです。

Googleトレンド

Googleトレンド

Googleトレンド

「Googleトレンド」は、検索数の推移と直近と年別の急上昇ワードが調べられるツールです。搭載されている機能では、検索数の推移はもちろん、国や地域で分けたり、他の単語と比較したりできます。

さらに、直近で検索数が伸びた言葉を調べる「急上昇ワード」や、指定した年代で検索ランキングが閲覧できる「YearsinSearch」を活用しましょう。どんな時期にどのようなワードが注目されたのか、世界ではどのようなことに関心が持たれるのか調べたいのであれば、Googleトレンドがおすすめです。

ラッコキーワード(ラッコツール)

ラッコキーワード(ラッコツール)

ラッコキーワード(ラッコツール)

「ラッコキーワード」は、無料ツール「ラッコツール」内で使用できる、サジェストキーワードの抽出に強いツールです。搭載されている機能には、以下のようなものがあります。

  • 月間検索数
  • 見出し数と文字数
  • 見出しとURLの一覧
  • サジェストワードの調査と出力
  • 類義語と同義語の抽出
  • 共起語、連想語、周辺語の抽出

サジェストワードの確認はGoogleの他に、AmazonやYouTubeなどでもできるため、より注目度の高いキーワードが見つかるでしょう。加えて、単語の抽出機能は、SEO施策の記事執筆にも役立つため、文章を書く際の参考にできます。

しかし、無料版ではバジェットワード検索数が調べられません。有料プランでは月間検索数取得機能が使えます。もし、有料プランに加入したくない場合は、Googleキーワードプランナーと組み合わせて使えば検索数の確認が可能です。

SEOチェキ!

SEOチェキ!

SEOチェキ!

「SEOチェキ!」は、調査したいホームページのURLを入力して、検索順位やキーワード出現頻度などを調べられるツールです。SEOに必要な情報が簡単操作で手に入るので、キーワードチェックが初めての方でも使いやすいツールです。

チェックできる項目は、「Alexaランキング」や「利用ホスト」、「Facebookのいいね数」、「ソーシャルブックマークの登録数」など多岐に渡ります。

また、調査するサイトを開いたままブックマークからツールを開くと、自動的に処理を行うブックマークレットにも対応しています。この機能を活用すれば、URLの入力を省いて調査できるので、時間をかけたくないときにおすすめです。

しかし、一度に検索できるURLはひとつだけなので、多くのサイトをチェックするのには向いていません。

aramakijake(アラマキジャケ)

aramakijake(アラマキジャケ)

aramakijake(アラマキジャケ)

「aramakijake」は、キーワードの検索数を調査するためのツールです。搭載されている機能には、「検索数予測ツール」と「競合検索数予測ツール」の2つがあります。

検索数予測ツールでは以下の内容を確認できます。

  • 月間推定検索数
  • 関連語
  • 検索順位別の月間検索アクセス予測数

検索したキーワードがどの程度注目されるかの参考になるので、注目度の高いキーワードの選定ができるようになるでしょう。

続いて、検索数予測ツールで調べられるのは以下の内容です。

  • 月間推定検索数
  • 現在の順位
  • 月間検索アクセス予測数

調査したいキーワードとURLを変更すれば競合調査ができるので、他社がどれだけ需要のあるキーワードを使用しているのか確認可能です。しかし、キーワードによって精度が異なるので、他の検索数がわかる専用ツールと併用する使い方が推奨されています。

GoogleSearch(サーチ)Console(コンソール)

GoogleSearch(サーチ)Console(コンソール)

Google Search Console

Google Search Consoleは、Google検索キーワードにおける順位の推移や表示回数、サイトの問題点をチェックできるツールです。ユーザーがキーワードの検索をした際に、どのように表示されたのかアクセス前のデータまで調べられます。

分析できる項目は以下の4つです。

  • 検索キーワードの状況
  • ページの問題点
  • セキュリティと手動ペナルティの問題確認
  • どのようなサイトからリンクされているか

検索キーワードの状況では、クリック率やクリック数、表示回数、平均掲載順位がわかります。ページの問題点や、セキュリティとペナルティの問題確認はサイトが抱えているSEO面や、マルチウェア、ガイドライン違反がないかチェック可能です。

無料ツールの中でも幅広い分析ができるので、自社サイトを登録しておいて損はありません。

有料キーワードツール

続いて、有料キーワードツールの紹介です。無料ツールと比べると出来る範囲も幅広く、制限なく機能が使えるものがほとんどです。コストはかかってしまいますが、無料ツールよりも詳細なデータが集められるので、本格的なキーワード選定がしたい方におすすめです。

Mieruca(ミエルカ)

Mieruca(ミエルカ)

Mieruca(ミエルカ)

Mierucaは、株式会社FaberCompanyが開発した、デジタルマーケティングの総合的な支援を目的としたツールです。SEOとデジタルマーケティングに強いツールで、搭載されている主な機能では以下の4つが使用出来ます。

  • ユーザーニーズ調査
  • 流入貢献ページ調査
  • 自然検索調査
  • 競合獲得ワード

さらに、トピックやクエリタイプの分析もできる機能があるため、コンテンツ制作にも役立ちます。利用料金は月額15万円〜20万円の設定になっていますが、用意されているプラン以外の価格での提供にも対応しています。

Webを担当するスタッフをサポートしてくれる担当CSチームもいるので、いつでもプロに相談できるのは大きな強みです。

SEMRUSH(セムラッシュ)

SEMRUSH(セムラッシュ)

SEMRUSH(セムラッシュ)

SEMRUSHは、SemrushInc.SNSによって開発された、SNSと広告、SEO3つの分析が行えるツールです。海外製のツールとなりますが、日本の企業でも問題無く使用出来ます。搭載されている主な機能は以下になります。

  • キーワードの発掘
  • 検索順位の所得
  • 被リンク分析
  • 競合サイトのアクセス解析

SEMRUSHには月間プランと年間プランでそれぞれ、Pro・Guru・Businessの3つのプランがあります。月契約は約19.95ドル〜49.95ドル、年契約では1,199.4ドル~4,499.4ドルが必要になるので、会社の規模に合わせたプランを選びましょう。

また、オンラインデモ対応やメールチャットサポート、ウェビナーの開催など、相談や学習ができる機会が多くあります。

Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefsは、AhrefsPte.Ltdが運営する60万人以上もの利用者が世界中にいる、競合調査と被リンクの分析を得意とするSEOツールです。主な機能には以下のようなものがあります。

  • 上位コンテンツの調査
  • SNSの反応調査
  • 流入キーワードの予測
  • 被リンクの分析

キーワードエクスプローラーやコンテンツ、サイトによって分析された情報を活用し、SEO施策を強化するのに役立ちます。プランは、ライト、スタンダード、アドバンス、エンタープライズから選びましょう。月額の場合約99ドル〜999ドル、年間契約では2ヶ月分無料で、約83ドル〜833ドルの使用料が必要です。

サポート体制に関しては、チャットやメールでの問い合わせが行えるので、何かトラブルやわからないことがあれば対応してもらえます。

キーワードファインダー

キーワードファインダー

キーワードファインダー

キーワードファインダーは、株式会社ディーボが提供しているCV(コンバージョン)キーワードに対応したツールです。使用できる主な機能は以下の4つがあります。

  • 競合分析
  • 想定流入キーワードの表示
  • おすすめキーワードの自動取得
  • 検索順位の取得

ユーザーが商品の購入や問い合わせなどを行う、CVへとつなげたキーワードを調べられるため、自社にとってより効果的なキーワードが見つかるでしょう。契約できるプランは、スタンダードとプロフェッショナル、エンタープライズの3つで、50,000円からの利用が可能です。

しかし、利用にはGoogle広告アカウントを開設する必要があるため、事前に登録をしておきましょう。

キーワード選定のポイント

キーワード選定のポイント

キーワード選定において、重要なポイントを大きく3つにわけて紹介します。特にキーワード選定に慣れていない方は、基本が抜けてしまうとどう対処すればいいかわからなくなるため、ポイントが満たせているか確認しましょう。

ターゲットを設定する

キーワードを選定において、ターゲットが絞れていないと適切なキーワードが見つかりません。自社サイトに訪問してもらいたいユーザーはどんな人か、年齢や性別、仕事、趣味、住んでいる地域など、まずはペルソナを設定しましょう。

たとえば、コーポレートサイトで新規顧客の獲得を目指すのであれば、異なる年齢層や性別などのユーザーに興味を持たれなければなりません。他にもECサイトでは売上、採用サイトでは中途採用など、何を目指すかによって適切なキーワードは異なるので、目的とターゲットを明確にしましょう。

狙うターゲットが決まれば、目的に合わせたキーワード検索ができるため、サジェストや関連キーワードも見つけやすくなります。

競合サイトを調査する

上位表示を目指すのであれば、競合サイトの調査も欠かせません。前述したように、検索ボリュームの大きいキーワードは、競合サイトでも多く使われています。そのため、競争率が非常に高くなるので、上位を狙うのが難しくなるのが現実です。

そこでおすすめなのが、検索ボリュームが100から1,000のキーワードです。この程度であれば競争率が低く、ある程度検索してもらえるので、上位表示を狙うのも難しくありません。

使用しようとしているキーワードがあまりにも多くのサイトや、大手企業で使われている場合は違う側面から狙ってみるのも効果的です。

まずはロングテールキーワードから始める

ビックワードも使って検索上位を目指すのであれば、ロングテールキーワードから選定を始めるのがおすすめです。ロングテールキーワードは、ビックキーワードの関連記事を作成するのに役立つので、記事同士をリンクでつなげれば興味を持ってもらいやすくなります。

ついつい人気のキーワードを集めてしまいがちですが、ニッチな情報まで深掘りできるコンテンツは好感を持ってもらえるでしょう。マイナーすぎると興味を持ってもらえない場合もありますが、関連性が高く役立つ情報であれば、検索エンジンからの評価も高まります。

何の特徴もないサイトよりも、独自性のあるサイトの方がユーザーの興味や関心を引く効果が期待できます。
ロングテールキーワードとは?SEOに効果的な選び方、役立つツールを紹介 ロングテールキーワードとは?SEOに効果的な選び方、役立つツールを紹介

ニュートラルワークスが提案!成果が出やすいキーワード選定方法のポイント

ニュートラルワークスが提案!成果が出やすいキーワード選定方法のポイント

最後に、SEO記事作成のサポートを仕事とするニュートラルワークスが、成果の出やすいキーワード選定方法のポイントを3つ紹介します。実際にサービスとしても提供し、検索上位を実現させた要因ともなっているので、実践してみることをおすすめします。

キーワードのメンテナンスは定期的に実行

キーワードのリストを作成したら、それで終わりではありません。情報を集めたタイミングで検索上位だったキーワードでも、トレンドから外れてしまうケースがあります。選定したキーワードをそのままにするのは、効果のないキーワードを選んでしまう原因のひとつです。

そのため、キーワードのメンテナンスは定期的に実行するようにしましょう。面倒くさいと感じるかもしれませんが、新しいコンテンツを作成する際は必ず更新して、常に新しい状態のキーワードリストを保持できるかが肝心です。

古い情報を扱うサイトを運営していると、トレンドに疎い古い考えを持った企業だとユーザーに思われてしまいます。

記事のメンテナンスは公開から3ヶ月ほど待つ

コンテンツがアップされて安定するまでに3ヶ月ほどかかるとされているため、記事のメンテナンスは3ヶ月後に行いましょう。効果が出ないからと、あまりに早いタイミングでメンテナンスをしてしまうと、正しい効果が測定できなくなってしまいます。

そのような事態に陥ってしまうと、改善すべきところが修正できず、効果の薄い記事を作成し続けることになるかもしれません。メンテナンスをする際は、公開から3ヶ月経ったら紹介したツールなどを活用して、キーワードの検索順位をチェックしましょう。

その時点で、改善すべき点や古い情報、効果の薄いキーワードなどがあったら内容を更新して、上位表示を目指すのが成功に導くポイントです。

もし可能であればリスティング広告も合わせて出稿する

スタッフへの負担や、コスト面を検討したうえで余裕がある場合は、リスティング広告も合わせて出稿するのがおすすめです。リスティング広告は、ユーザーの検索結果に合わせて上位表示されるため、出稿後から集客効果が期待できます。

その反面、SEOの場合は前述したとおり中長期的な視点が必要になるので、素早い効果を求めるときに向いていません。しかし、広告を掲載し続けるのに費用が必要となるため、無理に使用しないようにしましょう。

あくまでも有用な方法があると頭に留めておいて、無理なく経費が用意できるのであれば、検討してみてください。

キーワード選定は検索上位とロングテールキーワードとのバランスが大切

キーワード選定は検索上位とロングテールキーワードとのバランスが大切

SEO記事の効果を高めるためには、検索上位のキーワードとロングテールキーワードをバランスよく活用するのがコツです。競争率の激しいキーワードばかりではアクセス数を稼ぐのも難しくなるため、あえてニッチな情報と関連づけることで情報の幅を広げられます。

また、選定したキーワードの検索順位は移り変わっていくので、定期的に更新を行い、投稿したコンテンツに反映させるようにしましょう。そのような対策をとっていく中で、自社サイト独自の情報を提供し、ユーザーのニーズを満たし続けていれば、検索エンジンからも評価されるサイトになります。

SEOはすぐに結果が出る施策ではありませんが、上質なコンテンツを提供し続けていれば、認知度や評価を高めるのも可能です。

監修者紹介

山崎盛哉

山崎盛哉

コンテンツディレクター

1973年生まれ。編集プロダクション、業界誌記者、出版社勤務などを経て、大手小売業グループのハウスエージェンシー、コンテンツマーケティング会社でコンテンツディレクターとして勤務。2021年よりニュートラルワークスへジョイン。
20年超にわたる編集経験を活かしたコンテンツ制作が得意領域。