この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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Doクエリとは
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Doクエリは、何かしらの行動をしたいというユーザーの意図を示すキーワードのことです。「トランザクショナルクエリ」とも呼ばれ、ユーザーは何らかの行動を起こす段階にいるため、リスティング広告などに対する反応も高く、コンバージョンを獲得しやすいとされています。
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Knowクエリとは
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Knowクエリは、ユーザーが「何かを知りたい」「何かを調べなくてはならない」というときの意図を示すキーワードのことです。検索後に商品を購入する、あるいは何か行動を起こすかどうかは不明であるという点が特徴でも、「インフォメーショナルクエリ」と呼ばれ「情報収集型」という区分で分類することもあります。
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DoクエリとKnowクエリをSEOに活用する方法
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商品やサービスを購入してもらいたいユーザー層=ターゲット層を明確化し、ペルソナに合った検索クエリとつながるキーワード選定をおこないます。GoogleSearchConsoleを使って検索クエリを調べることも効果的です。
「Doクエリ」や「Knowクエリ」は、リスティング広告やコンテンツ制作だけでなく、SEOの観点からも欠かせないキーワードです。
そこでこの記事では、DoクエリとKnowクエリの定義をはじめ、それぞれの違いと特徴を紹介します。加えて「Goクエリ」や「Buyクエリ」「インテント」といった関連性が深い用語についても触れていますので、ぜひ最後までお読みください。
なお、「Know-Go-Do-Buy」クエリの分類は住 太陽氏のアイデアですので、出典元として記載いたします。
- 知りたい(Knowクエリ)
- 行きたい(Goクエリ)
- やってみたい(Doクエリ)
- 買いたい(Buyクエリ)
出典:ユーザーの検索意図を狙うSEOの最新動向を住氏が解説! 売れるサイトにするための4つのポイントとは?
目次
クエリとインテントについて
クエリとは「SEO対策 費用」「SEOとは」のように、ユーザーが何かを検索をするために使った検索ワードのことです。そもそも「クエリ」は、英語の「query」という単語からきていて「質問・疑問・問い合わせ」といった意味をもちます。
一方、インテントは検索意図のことを指し、ユーザーの気持ちを理解するための指標となります。どちらも正しい理解が必要であり、SEOを行う際はクエリとインテントの基礎をしっかり押さえておくことが重要です。
検索クエリとは?キーワードとの違いと調べ方
インテントは検索意図のこと
Doクエリ・Knowクエリ・Goクエリ・Buyクエリという4つの主要クエリを活用する際に知っておきたいのが「インテント(検索インテント)」という言葉です。
インテントは、英語の intent(意図・意向・目的)という言葉からきていて、前述のとおり「検索意図」を意味します。
ユーザーが検索に至る際の心情や感情、ユーザーの行動目的、ユーザーが求めている事柄などを示し、インテントを細分化したものが、Doクエリ・Knowクエリ・Goクエリ・Buyクエリの4つ、または「取引型」「情報収集型」「案内型」といった3つの区分になると考えるのが一般的です(※)。
※これらの区分にはいくつかの捉え方があり、異なる場合もあります
クエリとキーワードとの違い
クエリとキーワードを混同する人がよくいますが、両者は同じ言葉ではありません。クエリは「どういった言葉で情報を調べているのか」というのが主な視点であり、キーワードは「どういった言葉を使えば商品や広告をユーザーにつなげられるか」というのが主な視点です。
・クエリ
ユーザーが何かを調べるときなどに、検索エンジンに挿入する単語やフレーズのことで、タイプミスや文法エラーを含む場合もあります。
・キーワード
広告主やマーケティング担当者が、SEO施策やリスティング広告施策などを講じる際に、検索上位やクリック率を上げるために選んだ単語やフレーズのことです。キーワードには単語の羅列だけでなく、文章を包含するような長い表現が含まれることも珍しくありません。
DoクエリとKnowクエリの特徴
・Knowクエリ(知りたい)
まずは、DoクエリとKnowクエリそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
Doクエリ
Doクエリは、何かしらの行動をしたいというユーザーの意図を示すキーワードのことです。例えば「Mac 修理」「ハウスメーカー 資料請求 」などが挙げられます。
これは、しばしば「トランザクショナルクエリ」とも呼ばれ、ユーザーは何らかの行動を起こす段階にいるため、リスティング広告などに対する反応も高く、コンバージョンを獲得しやすいとされています。
また、ユーザーは何らかの取引(申し込み・近くの修理業者を探すなど)をしたがっているとして「取引型」という区分で分類することもあります。
Knowクエリ
Knowクエリは、ユーザーが「何かを知りたい」「何かを調べなくてはならない」というときの意図を示すキーワードのことです。
例えば「食器 洗い方」「リフティング うまくなる方法」など、Knowクエリを検索するユーザーは「解決策を知りたい」という意図ゆえに、検索後に商品を購入する、あるいは何か行動を起こすかどうかは不明であるという点が特徴でもあります。
また、Knowクエリは「インフォメーショナルクエリ」と呼ばれ「情報収集型」という区分で分類することもあります。
DoクエリとKnowクエリの違い
DoクエリとKnowクエリは、どちらもユーザーの行動に関係する言葉ですが、ユーザーが置かれている状況が異なるという点に違いがあります。
・Doクエリ
ユーザーの行動と関連性が高く「具体的な行動」とつながります。例えば「転職サイト 登録方法」「Jリーグ チケット購入」などです。ユーザーとしては、目的に対する気持ちや行動が決まっていて、そのために「具体的にどう行動するか」という段階にあります。
・Knowクエリ
Knowクエリは「仕事 うまくいく方法」「Jリーグ 湘南ベルマーレの選手」など、Doクエリの一歩手前の段階で、知識を得たり考えたりする段階にあります。
ただし、少し注意が必要なのは、例えば「シミ 薄くする方法」という検索クエリです。この場合、シミを薄くする方法を知って自分の母親に教えるだけ(Knowクエリ)かもしれないですし、すぐにシミ消し化粧品を買う(Doクエリ)かもしれません。このように、両方の要素をもつクエリも存在することも知っておきましょう。
GoクエリとBuyクエリの特徴
・買いたい
DoクエリとKnowクエリに続いて、ここからはGoクエリとBuyクエリについて解説します。
Goクエリ
Goクエリは「ナビゲーションクエリ」とも呼ばれ、ユーザーが特定の場所に行きたいときの意図を示すキーワードのことです。
例えば「湘南 おいしいレストラン」「Amazon」など、Goクエリのほとんどは、地名やサイト名といった固有名詞であることも特徴の一つです。美容院やエステなど、実店舗を運営しているオーナーが、リスティング広告を検討する際に、非常に重要なクエリとなります。
また、Goクエリは「案内型」という区分で分類することもあります。
Buyクエリ
Buyクエリは「買う」という言葉通り、ユーザーが「商品やサービスを購入したい」「購入する価値があるかどうかを判断したい」という意図を示すキーワードのことです。
「ヨコハマタイヤ スタッドレス」「Bluetoothイヤホン おすすめ」など、買う行動につながるキーワードであり、Doクエリと重なる部分もあります。
BuyクエリはDoクエリと同様、すでに「買う」という行動に傾いている段階であるため、購買意欲が高くコンバージョンを見込めるユーザーであると考えることができ、「取引型(トランザクショナルクエリ)」という区分で分類することもあります。
DoクエリとKnowクエリをSEOに活用する方法
ここからは、DoクエリとKnowクエリをSEOに用いる際のポイントについて解説します。
1.ターゲットや検索目的を明確化する
最初に行うべきは、商品やサービスを購入してもらいたいユーザー層=ターゲット層を明確化することです。「シミ消し クリーム」であれば「40歳以上の女性」または「40歳以上の男性」が、主なターゲット層となるでしょう。
次に、ユーザー層の「検索目的」を明確にします。「シミ クリーム」であれば、病院や美容クリニックではなく「自分で治したい」というインテントがあるでしょう。
これらを踏まえて、どのようなターゲットにどういった行動をとって欲しいのかをすりあわせていきます。
2.ペルソナに落とし込む
ペルソナは前述した「ターゲット層」と混同されがちですが、「40歳以上の女性」といっても以下のように生活パターンは異なりますし、それによって求める商品・サービスも違ってきます。
- Aさん:結婚経験のない独身女性
- Bさん:結婚して専業主婦をしながら子どもを育てている女性
- Cさん:3人の子どもを育てながらフルタイムで仕事をしている女性
そのため、「40代の女性」の中でも、Aさん、Bさん、Cさんのどの方なのかを決めていく作業をしましょう。
仮にCさんであれば、夫の年収、子どもの年齢や性別などイメージをより具体的に細かい部分まで設定していきます。ここでイメージした架空人物のことを「ペルソナ」といいます。
3.Google広告を使ってキーワードを探す
次は、企業側もしくは広告主の視点で「キーワード」を探す作業に入ります。ペルソナにあうキーワード選定ができるかがポイントです。
一例として挙げた「シミ消し クリーム」の場合でも、ペルソナが金銭的に余裕がある女性とそうではない女性とでは、検索クエリが異なります。そのため、リスティング広告やコンテンツ制作で使用するキーワードは、こういった視点で選んでいく必要があるのです。
キーワード選びには、Googleが提供している「Google広告」というツールを活用してみてください。「キーワードプランナー」という機能では、例えば「冷蔵庫 掃除」というキーワードを入力すると、それに関連するキーワード候補(「冷蔵庫 掃除 やり方」「冷蔵庫 掃除 裏側」など)と、それぞれの検索ボリューム予測数、広告費の目安などが提示される仕組みになっています。
4.GoogleSearchConsoleを使って検索クエリを調べる
Googleが提供しているGoogle Search Console(Googleサーチコンソール)では、自社のWebサイトにどのようなキーワードで検索したユーザーが来訪しているかを確認できます。
「自社が設定したキーワードで実際に来訪しているか」「来訪につながる別のキーワードはないか」などを見直すことで、自社のSEO戦略をよりリアルに分析・改善できます。
検索クエリを把握できるようになれば、ユーザーが何を求めて検索するかを知る大きなヒントになるでしょう。
5.リスティング広告やSEOのキーワードに活用する
SEOを意識したキーワード選定では、検索クエリとつながるキーワードを考えます。前述した例であれば、「シミ クリーム 効果」「シミ対策 おすすめ 化粧品」「シミ 原因 対策クリーム」「シミクリーム 40代 口コミ」といったイメージです。
ここでは、ロングテールキーワードなどもうまく使いながら自社の商品につながるキーワードを考えていきます。そして、選定したキーワードをリスティング広告に含めたり、コラム記事に入れたりしながら、SEO対策として作り上げていくのです。
DoクエリとKnowクエリを使って効果的なSEO対策を!
DoクエリやKnowクエリなどの検索クエリでは、ユーザーの興味や嗜好、行動目的といった「検索ニーズ」を調査・分析することを主な目的としています。
自社のターゲットや検索目的を明確化する、ペルソナに落とし込むといった作業を通じて、商品・サービスにあった検索クエリを調査・分析しましょう。
次に、そこで得た検索ニーズから、自社の商品やサービスにつながりそうな「キーワード」を選定していき、リスティング広告やコンテンツ制作などに活用していくというのがSEO対策として活用するまでの主な流れです。
このとき、勘や昔からの経験に頼るのではなく、Google Search ConsoleやGoogle広告などのツールを活用しながら進めていくことが効果的なSEO対策の肝になります。
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