総務省が発表した2019年版「通信利用動向調査」によると、2019年9月末時点のインターネットの普及率(過去1年間にインターネットを一度でも利用したことがある人の率)は89.8%になりました。
日本人の生活にインターネットは欠かせないようになり、ビジネスを展開するにあたり、企業の公式Webサイト(コーポレートサイト)は欠かせないマーケティング、営業ツールとなりました。
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【重要】コーポレートサイトのリニューアル注意点を大公開
リニューアルで失敗しやすいポイントをWeb制作のプロが徹底解説!
目次
コーポレートサイトとは?
コーポ―レートサイトは、企業のプロフィールとなるWebサイトです。コーポレートサイトには、会社概要、どのような製品やサービスを扱っているのか、IR情報、ニュース、採用情報、お問い合わせ先などを掲載します。
コーポレートサイトに、会社のさまざまな情報を載せれば、訪れた人に会社の実態を知ってもらうことができ、会社のブランドイメージを高めたり、より多くの顧客を獲得できたりするようになります。
コーポレートサイトとは?目的やメリット、必要なコンテンツも解説 取引先や求職者に会社の概要を知ってもらうためのWebサイトがコーポレートサイトです。では、コーポレートサイトにはどのようなコンテンツが必要なのでしょうか?コーポレートサイトを作る理由から必要なコンテンツを考えてみませんか?
コーポレートサイトの役割
コーポレートサイトの最も重要な役割は「顧客の信用を得る」ことにあります。たとえば、自分が勤めている会社のことを人に説明するとき、Webサイトのアドレスを教えれば、簡単に会社の概要を知ってもらえたうえに、取り扱っている製品やサービスのことまで理解してもらえます。
自分の勤めている会社について説明する時間も手間も省くことができるうえに、名刺の代わりにもなりうる重要なツールになります。
コーポレートサイトを持つことのメリット
1.広告コストがかからないWeb広告になる
一昔前は、新聞の広告欄を使ったり、CMを打ったりして、企業の製品やサービスを宣伝していました。
今は、コーポレートサイトにSEO対策をしたり、Googleマイビジネスを活用したりすることにより、比較的安価に会社の宣伝ができるようになりました。
ユーザーの多くが検索により、製品やサービスを探していることを考えると、コーポレートサイトにさまざまな情報を掲載することによって、企業ブランドを高めることができます。
2.人材採用に有効
一昔前は、人材採用のために会社説明会を開いたり、懇親会などを実施したりしていましたが、お金も時間もかかっていました。
コーポレートサイトに社員ブログや募集職種、採用条件などを記載しておけば、求職者はいつでも会社の最新情報を得ることができます。また、応募フォームなども設置していれば、求人サイトに高い手数料を支払うこともなく、採用活動を行うことができます。
3.取引先からの信用に繋がる
サービス内容や価格をあらかじめコーポレートサイトに掲載しておくことにより、取引先に営業する手間が省けます。また、取引先もあらかじめ情報を確認できるので、契約時の齟齬を防ぐことができます。
料金設定、事業例、お客様の反応などをわかりやすく掲載することで、印象がよくなり信用も得られます。
サイト内にお問い合わせフォームを設置することで、郵送や電話などと比べ、時間やお金をかけずに顧客対応ができます。
最近では、リアルタイムに対応できるチャットでのサポートも増えており、顧客満足度を高めることができるようになりました。
コーポレートサイトに必要なページ・情報
コーポレートサイトには次の8つの情報を掲載します。
- 会社概要
- サービス・商品の紹介
- 採用情報
- IR情報
- お知らせ(ニュース)
- お問い合わせフォーム
- 個人情報保護方針
- サイトマップ
ひとつひとつ解説していきます。
1.会社概要
コーポレートサイトを訪れるユーザーは、まず会社概要を見ることが多いようです。
会社概要には、次のような情報を、表などにまとめて一目でわかるように掲載するのが良いでしょう。
1)会社名
2)代表者名
3)所在地
4)資本金
5)設立日
6)事業概要
7)取引銀行
8)役員名
電話番号、FAX番号、従業員数、主要取引先、関連企業などの情報も追記するとより良いでしょう。
2.サービス・商品の紹介
製品やサービスについては、写真を掲載してユーザーに一目でわかるようにしましょう。
また、スペックや価格なども詳しく記載すると良いです。
商品やサービスを販売するECサイトがある場合は、コーポレートサイトには概要のみを記載し、ECサイトのリンクを貼るようにしましょう。
3.採用情報
採用サイトがある場合は、コーポレートサイトには概要のみを記載し、採用サイトのリンクを貼るようにしましょう。
採用サイトがない場合は、募集中のポジション、募集条件などを整理して掲載すると良いでしょう。
また、社員ブログ、先輩社員からのメッセージ、社員の一日の流れなどのコンテンツがあると、転職後の生活が想像しやすく、優秀な人材が集まりやすくなります。
応募フォームを用意すると、求職者がワンストップ応募できるので便利です。
4.IR情報
上場企業であれば、IR情報を掲載しましょう。投資家向けの代表メッセージ、業績、財務情報、決算短信などのIR資料、コーポレートガバナンス、ディスクロージャーポリシー、株主情報、電子公告、免責事項などを掲載しましょう。
5.お知らせ(ニュース)
企業のニュースリリース、イベント、お知らせを掲載するお知らせを掲載します。
情報の更新が多ければ多いほど良いでしょう。お知らせは、最低でも月に1回程度は更新し、会社が今どんなことに取り組んでいるかをユーザーにわかるようにしましょう。
6.お問い合わせフォーム
コーポレートサイトを訪れたユーザーが問い合わせをしたいと思ったときにすぐに連絡できるように、24時間365日受け付けられるお問い合わせフォームを設置しましょう。
お問い合わせが多岐にわたる場合は、内容ごとに送信先を変えたり、複数の問い合わせフォームを設置したりしましょう。
7.個人情報保護方針(プライバシーポリシー)
お問い合わせフォームを設置したら、個人情報保護方針を明らかにしたページを必ず作成しましょう。Webサイトでは、お問い合わせフォームで収集した個人情報をどのように扱うのか必ず明示する必要があります。
お問い合わせフォームの送信ボタンを押す前に「個人情報保護方針に同意する」という項目を設け、個人情報保護方針を閲覧できるようリンクを貼ったり、インラインフレームで内容が閲覧できたりするように設計しましょう。
8.サイトマップ
コーポレートサイトのサイト構造を明示するものです。ユーザーが探しているページが見つからなかったり、迷ってしまったりしたときに役立ちます。また、SEO対策にもなり、検索エンジンの上位にサイトが表示されやすくなります。Webサイト担当者が更新作業を行ったり、サイトリニューアルを行ったりするときにも役に立ちます。
コーポレートサイトのリニューアルが必要な理由
コーポレートサイトを訪れるのは、初めての人ばかりではありません。大きな会社になればなるほど、顧客がリピートして訪れます。
再訪したときに、更新されていないサイトだと、新しい製品やサービスのリリースをしていない印象を持たれてしまいます。サイトを訪れるたびに新しい情報が掲載されているように心がけましょう。
コーポレートサイトは、企業ブランディングに関連しており、売り上げにも間接的に影響があります。企業の情報を最新に保ち続けるためにも情報整理を行うことが大切です。
企業ブランディングの向上、売上向上、情報整理のために、コーポレートサイトを定期的にリニューアルすることが必要になります。
コーポレートサイトのリニューアルが必要となるタイミング
Webサイトのデザイントレンドは2~3年で変わるといわれています。デザイントレンドの移り変わりはWebサイトごとに異なりますが、次の年数を目安に考えてください。
- BtoCのコーポレートサイト = 3年
- BtoBのコーポレートサイト = 6年
- リクルートサイト = 1年
古くなったコーポレートサイトは、リニューアルを行う必要がありますが、リニューアルを行うかどうかは、次の点で判断してください。
1.デザインが古く感じられてきた
一度もリニューアルしていないWebサイトは要注意です。最近はレスポンシブが主流になっているのに、スマートフォンやタブレットで見ると、スタイルが崩れてしまうようなサイトは、ブランディングにも悪い影響を与え、売り上げにも影響します。
また、HTMLだけで書かれているサイトや、画像がWebPで処理されていない場合も要注意です。読み込みが遅いため、ユーザーが途中で離脱してしまうおそれがあります。
2.情報が整理されていない
情報の追加と削除ばかりを行っていると、リンクが切れてしまったり、古い情報が残ってしまったりします。掲載終了したページのファイルが残っていたりすると、サーバーの容量も圧迫します。
定期的なクリーニングは必要ですが、リニューアルをして必要な情報を取捨選択する必要もあります。
3.スマートフォンや最新のデバイスに対応できていない
最近のWebサイトは、レスポンシブ対応が標準で、スマートフォン、タブレット、PCでデザインが崩れないように構築されていますが、一昔前のWebサイトだと、PCのみに最適化されているものが多いです。レスポンシブ対応されていないのであれば、早急にリニューアルすべきでしょう。
4.分析ツールや集客・接客ツールが導入できない
最近のWebサイトでは、アクセス解析をするのが普通となっています。アクセス分析ができるGoogle Analytics、サイトのエラーがわかるGoogle Search Console、リードのサイト訪問回数などがわかるMA(マーケティングオートメーション)が導入できないようなら、リニューアルしたほうが良いでしょう。
また、AIが問い合わせに自動的に回答するチャットボットやソーシャルメディアとの連携できない場合も、リニューアルしましょう。
コーポレートサイトのデザイン事例25選!参考ポイントを解説
コーポレートサイトリニューアルのメリット
コーポレートサイトのリニューアルによって得られるメリットは、ブランドイメージの向上とユーザビリティの向上です。
1.企業やブランドイメージの向上
最新のデザインにしたら、企業イメージの向上につながるでしょう。サイトがこまめに更新されていて、かつ最新のデザインにアップデートされていれば、扱っている製品やサービスが常にアップデートされているような印象を与えます。
また、Webサイトを閲覧してからの行動「ZMOT:店頭で商品を購入する以前の、ネット上で購買の意思決定をする瞬間」にも影響を与えます。リニューアルをする際には、最新のデザイントレンドを取りいれるようにしましょう。
2.機能改善によるユーザビリティの向上
フロントエンド(ユーザーが閲覧するホームページの表側)とバックエンド(ホームページの管理画面)の両方の機能性向上を図ることができます。
WordPressなどのCMS(Content Management System)を導入すれば、cssでページデザインを変更できるので、いったんデザインを決めてしまえば、ブログ記事のように社内でもページを更新できるようになります。
また、CMSではナビゲーションや検索機能も自動的に作成されるので、ユーザビリティの向上が図れます。
3.情報整理による運用工数の削減
何年もコーポレートサイトをリニューアルしていないと、情報が古くなっているまま放置されがちです。また、コンテンツが複雑化して、ユーザビリティが低下します。リニューアルすることにより、情報の整理ができ、Webサイトの運用工数も削減できます。
コーポレートサイトリニューアルの進め方
コーポレートサイトのリニューアルは、リニューアルコンセプト、KPI、制作会社の選択などを誤ると、大失敗してしまうことがあります。
「コーポレートサイトリニューアルのメリット」でも述べたように、ユーザビリティ改善のためには、コンテンツを整理してから制作に取り掛からないといけません。そのため、リニューアルの準備も半年~3カ月くらい前から始めるべきでしょう。
また、コンテンツ整理と並行して制作会社の選定と交渉も行わなければなりません。こう考えると、コーポレートサイトのリニューアルは、新規のWebサイトを立ち上げるくらいの工数と資金を想定すべきでしょう。
ここからは、失敗しないためのホームページリニューアルの進め方について、順を追って説明します。
現状分析
リニューアルを行う前に、現状を把握しましょう。たとえば、アクセス数に問題はないか、アクセスの多いユーザープロフィールがターゲットとマッチしているか、サイトの回遊率や滞在時間、お問い合わせの数が少なすぎないかなどです。
問題点が見つかったら、問題点を解決するようなリニューアル計画を立てましょう。
現状を把握する方法を説明します。
1.現状のアクセス状況の調査 (Google Analytics、サーチコンソール、ヒートマップなど)
Googleサーチコンソールとは?使い方と登録方法や設定を解説
Webサイトの集客状況を分析する際にGoogleアナリティクスと同じくらい役立つのがGoogleサーチコンソールです。サーチコンソールへの登録方法やGoogleアナリティクスとの連携方法について、わかりやすく解説します。
アクセス状況を分析するには、Google Analyticsを利用すると良いでしょう。Google Analyticsは無料で利用できます。Google Analyticsでは、期間ごとのアクセス人数、滞在時間、ユーザーのサイト内の回遊ルート、離脱状況などがわかります。また、ユーザーの個人情報は分からないものの、性別、アクセス元の地域、デバイス、年齢や性別、関心のあるカテゴリ、ブラウザ、OS環境、流入元のチャネル(検索エンジン、ソーシャルメディア、他サイトなど)などがわかります。
これらの情報をもとに、自社のコーポレートサイトがターゲットにしているユーザー層に訴求できているかどうかを確認できます。
また、コーポレートサイトへのアクセス数が多いにもかかわらず、お問い合わせの数が少ない場合は、お問い合わせフォームの内容がわかりにくい、機能に問題がないかどうかを確認しましょう。
ユーザーの滞在時間が短かったり、離脱率が高かったりする場合は、そのサイトのファーストビューやサイトのコンテンツに問題がないかどうかを確認しましょう。
Google Search Consoleは、サイトがGoogleからどのように認識されているかを確認するツールです。
Google Search Consoleでは、モバイルフレンドリー対応、検索エンジンからの流入キーワード、内部リンクや被リンクの状況、検索エンジンのためのサイトマップ登録状況、クローラーへのクロール依頼(クローラーとは、検索結果に掲載するためにホームページを訪問し、情報を収集する自動巡回プログラムのこと)などが確認できます。
これにより、望んでいないキーワードでアクセスされていたり、望んでいるキーワードでのアクセス数が少なかったりという問題点も発見できます。
2.自社サイトのポジショニング調査 (3C分析、4P、SWOT)
また自社サイトが競合サイトと比べてどのようなポジションにいるかを分析するのも重要です。ポジショニング分析には、3C分析、4P、SWOTなどのフレームワークを利用すると良いでしょう。
3C分析は、競合他社と自社を分析し、市場のなかで自社をいかに差別化していくかという戦略を練るために有効なフレームワークです。3Cは、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)を表します。それぞれの要素を分析し、自社だけが持つ強みを発見できます。
3C分析とは?3C分析の基本から分析手法・テンプレートを紹介 マーケティングフレームワークの基本中の基本である3C分析について事例とともにわかりやすく解説します。3C分析を理解すればあらゆるマーケティング戦略、営業戦略を考える際に役立ちます。ゼロから学んでみませんか?
4Pとは、Product(製品)、Price(価格)、Place(立地・流通)、Promotion(広告・販売促進)を表します。自社製品やサービスを競合他社の製品やサービスと比較することにより、問題点を改善することができます。
4P分析、4C分析とは?違いと事例、テンプレート紹介
SWOTとは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の略です。競合と比較して優位な点、見劣りする点、自社の目標達成に関してチャンスとなる外部環境、自社の目標達成に関して障害となるような外部環境を洗い出して、自社の問題点を洗い出すことができます。
SWOT分析のメリット・デメリットとは?目的、やり方、活用事例も解説 数あるマーケティングフレームワークのなかでも実践されることが多いSWOT分析を基本的なことから実践方法、実践する際の注意点までを解説します。SWOT分析を上手く活用して、成果の出るマーケティング戦略を見つけましょう。
3.競合サイトの調査 (コンセプト比較、流入数、流入経路、UI/UX観点)
競合サイトを分析することも重要です。サイトの構成や、コンテンツの充実度、サイトの見やすさ、デザインのトーンなどを、自社サイトと比較しましょう。競合サイトと差別化を図ったり、自社サイトの問題点を明らかにしたりすることができます。
4.課題の把握
前述のツールやスキームにより、自社の抱える課題や問題点が浮き彫りになったと思います。問題点をクリアするような、リニューアルのコンセプトを立てていきましょう。
目標設定
サイトのリニューアルを行う前に、リニューアルコンセプトとKGI、KPIの目標値を設定しましょう。
リニューアルコンセプトは、前述した自社サイトの問題点を克服するための施策を考えながら設定します。たとえば、「スマートフォンからの離脱が多い」「SNSからのアクセスが少ない」「旧製品へのお問い合わせが多い」という問題があれば、「モバイルフレンドリーにする」「SNSとの連携を強化する」「人気が根強い旧製品群も訴求すること」などのコンセプトにします。
KPIは「過程」を見る指標で、KGIが「結果」を見る指標ですが、KGIやKPIを設定する場合は、リニューアルしてから3カ月後までにアクセス数を何人まで伸ばす、狙ったキーワードからの流入数を何人まで伸ばすなど、具体的な数字を定めましょう。
KPI指標とは?KGIとの違い、設定例を分かりやすく解説 重要な指標を設定し、目標達成のために具体的な施策を考えるためにKGI、KPIを設定する手法が一般的です。では、具体的にどのようにKGI、KPIを設定すればいいのでしょうか?OKR、KSFの紹介とあわせて解説します。制作会社の選定
制作会社に依頼する前に次の3つを決めておきましょう。
- 予算と納期
- どんな機能が欲しいか
- 競合や参考にしているサイトの一覧
また、見積もりを取る際に、必ず2~3社から見積もりを取るようにしましょう。複数の会社から見積もりを取ることにより、業界の平均価格がわかり、サービスの違いが明らかになるからです。
1)制作会社の対応範囲を確認
Webサイト制作には、構築・設定・運用の3段階があります。
1.構築:Webサイトのフロントを構築する。
2.設定:Webサイトの決済や物流などバックエンドの設計も行う。
3.運用:リリース後の集客支援を行う。
制作会社に依頼するときに、1~3に対応しているところを選ぶようにしましょう。というのも、Webサイトはリリースして終わりではなく、その後も絶えずコンテンツを更新し続けなければならいからです。
万が一のトラブルのためにも、月額サポートなどがついている会社に依頼するのが良いでしょう。しかし3まで行っている制作会社は少ないし、オプション料金がかかることもあるので、少なくとも1~2に対応している会社を探すとよいでしょう。
2)制作会社の開発実績・経験をチェック
制作会社の開発実績・経験を、会社の公式サイトやサービスサイトで確認しましょう。開発実績・経験については、次のような点をチェックしましょう。
- デザイン性
制作会社の得意なデザインは、ポートフォリオや過去の事例などで確認できます。自社のコンセプトに近いデザインや、自社に近い業種のWebサイトの制作実績が豊富な会社を選びましょう。
- Webサイトの運営経験
Webサイトの運営経験がある開発会社は、Webサイトの構築だけでなく設定や運用までノウハウを持っていることが多いです。過去のポートフォリオで、構築のみ担当したのか設定や運用まで担当したのかを確認しましょう。
3)見積書・提案書をチェック
見積書で最初に目が行きがちなのが価格ですが、安さばかりにとらわれてはいけません。明細書を確認して、自社サイトに必要な機能がすべて含まれているか、納期が短かすぎたり、長すぎたりしないかを確認してください。
また、自社の抱えている問題点や目標値にどうアプローチするかといった提案が行われているかどうかも確認しましょう。
Webサイトは作って終わりではなく、売上を伸ばしながら運営を続けます。課題解決や目標達成のためにスケジュールを変更する可能性もあります。そういった要望に柔軟に応えられるかどうかも確認しましょう。
プランニング (ディレクトリマップ作成)
ディレクトリマップは、Webサイト全体のページのURLとタイトルや記事内容、サイトの構造をツリーの一覧にしたものです。ディレクトリマップを作成することで、必要なページと不要なページがわかるので、リニューアルする前に、必ず作成するようにしましょう。
ディレクトリマップを作成するときは、まずは社内で内容を検討して、制作会社と意見を合わせるのが良いでしょう。
ディレクトリマップは、使い慣れたツールなら何を使っても良いですが、たとえばExcelシートなどを使って、次の情報を、列ごとにツリー状に記入していきましょう。
Webページのディレクトリ名とファイル名
会社概要であれば「company」などと付けます。HTMLで作成している場合は、「about.html」のファイル名を付けるようにしましょう。
ワイヤーフレーム作成
ワイヤーフレームは、コーディングする前に、ページごとにコンテンツを配置したラフ案を作ることです。あらかじめナビゲーションやキービジュアル、メインコンテンツの位置などを決めておけば、コーディング時に迷ったり、抜け漏れが発生したりすることもありません。ページのどこに何があるかを「見える化」する作業です。
Webサイト制作には複数の人が作業に当たることも多いですから、こうしたラフ案があれば、コンセプトとデザインを関係者と共有することができます。
ワイヤーフレームは、ページ構成が異なるページのパターン分だけ作成する必要があります。たとえば、TOPページと会社紹介ページはレイアウトが異なりますから、2つのワイヤーフレームを作成することになります。
ワイヤーフレームは、何のツールで作っても構いません。Adobe XD、Microsoft Excel、Microsoft PowerPointなど、使い慣れたツールで作成してください。
このステップで、Webサイトのナビゲーションや動線が決まるため、ワイヤーフレームは、ユーザーの使いやすさ、UIやUXに配慮しながら設計する必要があります。
デザインは、レスポンシブデザインで作成しましょう。レスポンシブデザインは、閲覧するデバイスの表示幅によってデザインが伸び縮みして、ひとつのデザインですべてのデバイスに対応するものです。
一方、スマートフォン専用サイトも増えています。スマートフォン専用サイトでは、スマートフォン用に特化させたコンテンツが作れます。スマートフォンのブラウザは、PCのブラウザに比べて新しいバージョンが使えるので、新しい技術を簡単に取り入れることができます。
ワイヤーフレームとは?作り方、おすすめツールも紹介 Webサイト制作やリニューアル時に必ず必要なのがワイヤーフレームです。一度も作成したことがない人には難しく感じますが、なぜ必要なのか、どんな内容が必要なのかがわかれば初心者でもチャレンジ可能です。ワイヤーフレームを基本的なことから紹介します。デザイン制作
Webサイトのデザインを作成するには、次の3つを意識しましょう。
- 情報を整理したシンプルなデザイン
- PC・スマホどちらでも見やすいデザイン
- 商品・サービスを購入するまでの動線を意識したデザイン
具体的な作り方を説明します。
1.情報をまとめたシンプルなデザイン
デザインをシンプルにすることにより、Webサイト内のユーザーの回遊率や滞在時間を上げることができます。
商品・サービスをカテゴリ別に整理して、ユーザーが情報にアクセスしやすいようにします。カテゴリも、大カテゴリ、中カテゴリ、小カテゴリに分類すれば、情報がまとまります。
次に、情報の配置を規則化しましょう。掲載されている場所が右側だったり左側だったり、中央だったりすると、ページをスクロールしたときのユーザビリティが低下します。
2.PC・スマホどちらでも見やすいデザイン
Webサイトは、PC、スマートフォンの両方で見やすいデザインにしましょう。
スマートフォンは画面が狭い分、デザインするのが難しい場合もあるので、先にスマートフォンのデザインを作成してからPCのデザインを作成すると、工数が削減できます。
Webサイトは、レスポンシブデザインで作成するのが良いでしょう。各デバイスの表示確認には、Google Chromeの「デベロッパー ツール」を使うとよいでしょう。
レスポンシブデザインとは?今さら聞けない特徴やメリット・デメリットを解説
PCやスマホ、タブレットそれぞれのデバイスに最適なデザインでWebサイトを表示するレスポンシブデザインが今や当たり前になりました。レスポンシブデザインとは何か、何に注意して設計すべきかを基本的なところから解説します。
3.商品・サービスを購入するまでの動線を意識したデザイン
ECサイトの最大の目的は「売上」ですので、購入率(CVR/コンバージョン率)をいかに高められるかが重要になってきます。
ECサイトのメイン導線は「TOPページ→商品ページ→カート→決済→購入完了」になりますが、ページが多すぎると途中でユーザーが離脱する場合もあります。商品・サービス購入までのステップはできるだけ少なくしましょう。
サイトを訪問したユーザーは、自分に必要な情報かどうかをわずか「3秒」で判断します。特に伝えたい情報は、ファーストビューで見せるようにしましょう。ファーストビューは、定期的に更新することで直帰率を下げることができます。
購入ボタンをクリックしやすい大きさにしたり色を工夫したりしましょう。購入ボタンを立体的にしたり、影を付けたり、カラーは緑色や青色にしたりするとクリックされやすくなります。
商品画像はユーザーの使用イメージがわかるものにしましょう。たとえば、家電製品や家具類であれば実際に使っている画像を入れるとユーザーもイメージしやすく、購入率アップにつながります。
サイト導線と動線の違いは?動線分析、導線設計のコツも解説コーディング・システム構築
1.コーディングとは
コーディングは、HTMLやCSSで見出し、リンク、文字のスタイル、ページのレイアウトを設定して、ブラウザで閲覧できる状態にすることです。
2.基本的には制作会社に任せるもの
WordPressなどのCMSソフトウェアでは、ほぼコーディングすることはありませんが、オリジナルのWebサイトを制作する場合は、制作会社に依頼したほうが短時間で完成する場合もあります。コーディングの知識は専門的で難しく、自己流ではできない場合があります。
3.必要な機能や要望は依頼前に作成する
コーディングの段階まで来るとやり直しがきかないので、制作会社に依頼する前に原稿を用意したり、必要な画像などをそろえておいたりしましょう。修正回数がかさむと追加の料金がかかることがあります。
納品・検収(テスト)
デザイン、コーディングが完了したら、納品チェックを行いましょう。
1.デザインチェック
デザイン案とコーディング後のキャプチャを重ね合わせて、忠実に再現できているかどうかを確認します。文字サイズ・太さはもちろん、文字間隔や余白などをチェックします。表記ゆれがないか、スペルミスがないか、社内の表記ルールがある場合は、ルールに沿ってチェックします。制作過程でダミーとして入れていたテキストが残っていないかチェックします。
2.コーディングチェック
Chrome、Edge、スマートフォンなどの端末でブラウザチェックを行います。
レスポンシブサイトの場合、Google Chromeのデベロッパーツールでチェックします。また実際、PCでブラウザ幅を縮めたり、広げたりして、レイアウト崩れがないかチェックします。コーディングしたHTMLやCSSが適切に記述されているかをツールを使ってチェックします。エラーがあった場合は、修正して再度確認を行います。
リンク切れがないか、ページ内リンクが動いているかどうかチェックします。リンク切れなどで、ページが存在しなかった場合404ページが正しく動作するのか確認します。
3.フォーム周りチェック
未入力項目があった場合に、正しくバリデーションが動作しているか確認します。フォームの確認画面、完了画面に正常にページ遷移するか確認します。ユーザー宛て、管理者宛てに、フォームから自動返信メールが正常に届いているかを確認します。
4.SEO周りチェック
metaタグ情報に、適切なタイトル、ディスクリプション、キーワードが設定されているかどうか確認します。検索でヒットさせたいキーワードを必ず含め、ページごとにユニークな文言を入れます。
大見出しh1は、検索順位に比較的強く影響するため、SEOを考慮した見出しを入れます。
画像が表示されない場合のalt属性には、各画像の説明を記述します。こうすることで、Googleの画像検索のような検索エンジンからの流入も期待できます。
検索エンジンがサイト内のURLを集めやすくするため、URLを一覧で記述したxml形式のファイルをサーバーに設置できているか確認します。
サーバーに設置した、XMLサイトマップのファイルの場所をクローラーに明示するrobots.txtを設定します。
「www.」の有り無し、「/index.html」などの有り無しなどで重複コンテンツとみなされないように、canonicalタグの設定を行います。 PCサイトとスマートフォンサイトを別々に制作する場合、canonicalタグを正しく設定できているか確認します。
5.導入タグチェック
Google Analytics、Google Adwords コンバージョンタグ、Yahoo! プロモーション広告 スポンサードサーチ コンバージョンタグ、Yahoo! プロモーション広告 YDNコンバージョンタグなどのタグが埋め込まれているか確認します。
また、リマーケティング系タグが、全ページに埋め込まれているか確認します。
6.リダイレクトチェック
リニューアルの場合は、古いURLから新しいURLに自動的に移動させるリダイレクト処理を行い、正しく動作するのか確認します。
7.その他(ファビコン、OGPなど)
ブラウザのタブに表示される小さいアイコン(favicon)が設定されているか確認します。SNSでコンテンツがシェアされたときに、そのページのタイトル・概要・アイキャッチ画像が表示されるかOpen Graph Protocol(OGP)を確認します。
リニューアル後にすべきこと
Webサイトは、リニューアルして終わりではありません。リニューアルをしても、誰も見に来てくれなかったら、売り上げも伸びませんし、逆にアクセス数が減少してしまうこともあります。
プレスリリースやSNSを使ってリニューアルしたことをユーザー告知したり、キャンペーンなどを行って集客したりしましょう。
これらの施策は、リニューアル作業が完了する前に考えておきましょう。
サイトリニューアルの告知
Webサイトをリニューアルしたら、複数の報道機関にプレスリリースを打ちましょう。PRTIIMESなどのサービスを使うと、自動的に報道各社にプレスリリースが配信され、複数のSNSアカウントにも情報が配信されます。プレスリリースは、報道機関に取り上げられやすいように、サービスの説明図、アイキャッチ画像を入れるとよいでしょう。またタイトルや文章が長いと、記者に取り上げてもらいにくくなるので、短い文章で簡潔に書くようにしましょう。
また、自社のSNSアカウントでも宣伝しましょう。TwitterやFacebook、Instagramといったソーシャルメディアは即時性が高く、バズると、自動的にどんどん拡散していきます。
単にプレスリリースを出したり、SNSに宣伝したりするだけではなく、プレゼントキャンペーン、リツイートしたら〇〇キャンペーン、〇〇診断などのキャンペーンを併せて行うと、ユーザーの間でどんどん拡散される可能性があります。
また、プレスリリースやSNSのPR文には、Webサイトのリニューアルの理由やコンセプト、今後の展望などをしっかり書くと良いでしょう。
効果検証・PDCA
リニューアルが終わったら、リニューアル前に設定したKPIを常に監視するようにしましょう。Google Analyticsなどを使って、ユーザー訪問者数、ページビュー、離脱率、滞在時間、参照ページ、コンバージョン率などを1週間ごと、1カ月ごとに分析して、グラフなどにしましょう。
数値化することにより、特に悪い箇所やページが明らかになった場合は、そのページの
マイナーチェンジを試みたり、バグが起こっていないかどうかを再度確認したりしましょう。このようにPDCAサイクルを回しながら、コーポレートサイト全体を更新していきましょう。また、設定したKPIを達成したら、次の目標となるKPIを定めるようにしましょう。
定期的な更新
Webサイトのリニューアル後も、一定の頻度でWebサイトを更新することにより、より多くのファンをつかむことができます。リピートして訪問するユーザーもいますから、訪問するたびにファーストビューを変えたり、お知らせやメディア掲載情報が更新されていたりするようにしましょう。
また、Webサイト内でブログなどのオウンドメディアを運営すると、サイト内の滞在時間が長くなったり、新規ユーザーが検索結果から訪問してくれたりするようになります。オウンドメディアを制作するときに、SEOに注意して制作すると、検索エンジン経由で新しいユーザーをどんどん集客することができます。また、既存顧客によるサイト内のページビューを伸ばすことができます。
毎日Webサイトを更新するのは大変という場合は、Twitter、Facebook、InstagramなどのRSSフィード機能を使って、Webサイトのトップページに埋め込んでおくと、SNSの更新情報が、即座にWebサイトへ反映されるので、訪問するユーザーに最新の情報を提供することができます。また、更新の手間もWebサイトよりかからないので便利です。
コーポレートサイトリニューアルの費用相場
コーポレートサイトリニューアルの相場は、目的に応じて大きく変わりますが、次のような選択肢があります。
1.シンプルなサイト 10万円~20万円程度
自分で制作する(0円~10万円)、フリーランスに頼む(10万円~30万円)
2.オリジナルデザインでしっかり作り込む 50万円~300万円
中小の制作会社に頼む(20万円~100万円)、大手制作会社に頼んでしっかり作りこむ(50万円~300万円)
3.Webサイトから本格的な集客やブランディングを行なう100万円〜1,000万円
マーケティングに強い大手制作会社に頼んでしっかり作りこむ(100万円〜1,000万円)
名刺代わりにコーポレートサイトを持っていたい
名刺代わりにコーポレートサイトを持っていたいという場合の相場について説明します。
この場合、取引先に電話番号、住所、自事業内容など、最低限の情報を掲載するだけというシンプルなサイト構成になります。
相場は、およそ10万円~50万円くらい、発注先は、フリーランスもしくは中小規模の制作会社になります。制作期間は2週間〜2ヶ月くらい、運用費用は、サーバー代金も含め5,000円〜30,000円程度になります。
ただし、原稿や写真、ロゴなどはこちらで提供することになります。また、テンプレートを使うことも多いので、複雑なカスタマイズには対応してくれないことがあります。
また、トップページ、会社概要、サービス内容、FAQ、お問い合わせなど、ページ数が5ページなどと決まっていることが多く、ページ数が増えるにつれ、追加料金がかかる場合があります。
この値段でSEOに非常に強いホームページを作成することは難しいです。SEOを強化するためには、テキストやWebサイトの構造を十分考慮して作成しなければならないからです。
SEOを強化したいWebサイトを作りたいと思っているなら、もう少しお金を払うプランを選択して、別途SEO対策をしてもらいましょう。
集客や採用のために一通りの機能を揃えておきたい
企業の強みやサービスの情報など企業の情報をしっかりと掲載したい、潜在顧客に自社の魅力をしっかり伝えたいなど、「パンフレット」としての機能をもったWebサイトを制作する場合です。
名刺代わりのサイトに比べ、サービス情報や企業の強み、採用情報など、より多くの情報を掲載できます。
発注先は、中小規模の制作会社になることが多く、制作期間は1ヶ月〜3ヶ月、運用費用は、月額数千円~1万円くらいになることが多いです。
原稿や素材もある程度は制作会社が用意してくれるでしょうし、修正回数やカスタマイズなど、常識の範囲内であれば、応じてくれることもあるでしょう。
ページ数が増えることで、Webサイトの日々の更新作業も増えるため、サイトにWordPressなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入してもらうようにしましょう。
CMS上で、社内のWeb担当者がページを更新・管理をしやすくなります。導入されていない場合は、ぜひ導入してもらうようにしましょう。
本格的にコーポレートサイトを活用して集客やブランディングを図りたい
Webからの集客経路を作りたい・Web集客を始めたい、デザインにこだわってブランディングを行いたいという場合は、もう少しお金がかかります。
このプランを選択する理由として、これまでシンプルな企業サイトだったが、Webの集客を始めたい、すでに数十〜数百ページある企業サイトのリニューアルを行いたいなどのケースが考えられます。オウンドメディアを作りたいという場合は、これ以上の価格になることが多いです。
発注先は、中小規模の制作会社・大手制作会社になります。制作期間は、2ヶ月〜4ヶ月、運用費用は、月額1万円〜10万円くらいになります。
このプランの場合、Webマーケティングの得意な制作会社に依頼したほうが良いでしょう。SEO対策やコンテンツの企画といった設計に意外と費用がかかるため、コンテンツの数やサイトの規模によって見積もりが変動します。
集客を行う場合は、通常の保守費用に加えて、アクセス解析やSEO対策などが必要になります。アクセス解析を外注する場合は、運用費用が月額3万円〜10万円になる場合があります。
一方、事業拡大で、イメージアップのためにブランディングを行いたい、採用を本格化させるため、Webサイトをかっこよくリニューアルしたいという場合は、デザインに定評のある制作会社を選ぶとよいでしょう。
制作会社によっては、ロゴやパンフレットも一緒に作成してくれる場合もあります。
デザインは、業界や企業の特徴によって傾向も異なりますので、制作会社の過去の実績などを参考に選ぶのが良いでしょう。
コーポレートサイトリニューアルで使える補助金
コーポレートサイトのリニューアルに使うことのできる数々の補助金制度があります。たとえば、IT導入補助金、小規模事業者持続化補助金、コロナ特別対応型、事業再構築補助金などです。
1.IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者を対象とした補助金制度です。業務効率化や売上促進のためのITツールの導入や業務効率化ツールの導入に対して支払われます。
経済産業省が管轄し、全国どこの企業でも対象となります。IT導入補助金の対象となる業種は、次のとおりです。
- 飲食業
- 宿泊業
- 卸、小売業
- 運輸業
- 医療、介護、保育
- 製造業
- 建設業
- サービス業
- 旅館業
補助金額は、かかった経費の1/2か2/3、支払われる金額は30万円~450万円です。申請開始は4月上旬で、お申込みはこちらのWebサイトからできます。
2.事業再構築補助金
新型コロナウィルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売り上げの回復が期待しづらい中、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するため、中小企業等の事業再構築を支援する補助金制度です。
新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、事業再編という事業再構築を行う中小企業に支払われます。
補助金額は、次のとおりです。
通常枠
中小企業者等:100万円 ~ 6,000万円
中堅企業等 :100万円 ~ 8,000万円
卒業枠
中小企業者等:6,000万円超 ~ 1億円
グローバルV字回復枠
中堅企業等 :8,000万円超 ~ 1億円
申請は、GビズIDプライムアカウントを取得し、認定経営革新等支援機関等と事業計画策定して提出します。
一次公募締め切り後、さらに4回程度の公募を予定しています。 二次公募は、5月から開始する予定です。
一次公募は4月15日(木)から開始予定で、締め切りは4月30日(金)18時です。
お申し込みは、こちらのWebサイトからできます。
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/index.html
コーポレートサイトリニューアルの注意点
コーポレートサイトをリニューアルする場合の注意点は、費用面です。
あらかじめ制作会社に見積もりを出してもらい費用を確認する必要がありますが、レスポンシブデザインやCMS対応、SEO対策を強化する場合は、予想以上に費用が高額になる場合があります。
また、コンテンツを流用する場合も、ページ数が多ければ移植工数がかかりますので、いくらかかるのか、できるだけ正確な見積もりを出してもらいましょう。
優先順位をつける
コーポレートサイトのリニューアルでは、目的の優先順位をつけるようにしましょう。
集客を強化したい、スマートフォン対応にしたい、問い合わせを増やしたい、採用を強化したいなど、いろいろな目的があるかもしれませんが、必ず優先順位をつけて、ターゲットに刺さるサイトを構築することが大切です。
すべてのターゲットに刺さるコンテンツを作成しようとすると、まとまりがなくなってしまい、結局はどのターゲットにも刺さらないWebサイトになってしまいます。
過度に独自性を求めない
コーポレートサイトの操作性やUI構造はできるだけシンプルにしましょう。
コーポレートサイトの役割は、アクセスしたユーザーの探している情報を適切に提供して、疑問点を解決することです。そのため、ミュージックビデオのクリップのように、独自性やアーティスティックな面を前面に出しすぎると、かえって見づらくなってしまいます。
UIはシンプルにして、ユーザーが求めている情報にたどり着きやすいようにしましょう。UIが複雑になると離脱の原因になります。
ユーザー視点を忘れない
リニューアルはユーザー目線で行いましょう。リニューアルをするときは、どうしても企業が発信したいコンテンツばかりになってしまいますが、ユーザーがどんな情報を知りたいかを第一に考えたうえで構築しましょう。
既存の問題点を洗い出す場合は、ユーザー目線のテストをしたり、カスタマーサクセスに寄せられた苦情や質問などを元にサイトを構築したりすると、満足度の高いサイトになります。
コーポレートサイトの情報がユーザーから求められていないものばかりになっている場合、離脱が増え、ビジネスチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。
リダイレクト設定に注意する
サイトリニューアルを行うときに、ドメインを変更しない場合でも、フォルダ名やディレクトリを変更したことにより、リンク切れになってしまうことがあります。ブックマークにURLを保存しておいたユーザーは、サイトに飛べなくなってしまいます。URLが変更になる場合はしっかりとリダイレクト設定をしておきましょう。
リダイレクトの設定は次のように行います。
新サイトと旧サイトのURL対応リストを作る
Google Analyticsで、過去1年間においてページビューがあったURLの一覧を取得する
301リダイレクトを設定する
規則性があるものは、リダイレクトをまとめて行うことができます。たとえば、
https://aaa.bbb.com/news/[記事ID].html
→
https:/aaa.bbb.com/company/news/[記事ID].html
リダイレクトの内容をテストする
ツールを使ってリダイレクトの設定ができているかどうかチェックしましょう。
制作会社変更の際の注意点
Webサイトの制作を外注していて、リニューアル時に制作会社を変える場合は、動画や画像、テキスト、ソースコードの著作権を確認しましょう。契約内容によっては、旧制作会社から新制作会社へ引き継げないことがあるからです。トラブルを避けるためにも、以前契約していた制作会社に確認しておきましょう。
ドメインを変更する際の注意点
1.サイト内リンクの設定変更
ドメインを変更し、さらにリニューアルでディレクトリ構造が変わった場合には、新旧URLの対応表を作り、301リダイレクトの設定をしましょう。規則性がある場合は、まとめて変更を行いましょう。またすべてのURLのリダイレクト設定が行われたかどうか、ツールを使ってチェックしましょう。
2.紙媒体のURL先変更
パンフレットなどにURLが書いてある場合には、改版時に新しいURLを記載するようにしましょう。
コーポレートサイトリニューアルのまとめ
コーポレートサイトのリニューアルは、かなりの工数がかかるし、失敗したら多額の費用を損失する可能性があるため、慎重に行う必要があります。リニューアルを成功させるためには、あらかじめコンサルティングも引き受けてくれる制作会社に依頼するのが良いでしょう。
また、企業のWebサイト担当者は、採用サイト、サービスサイトなど、いろいろなサイトも担当しなければならないため、コーポレートサイトだけに多くの時間を割くことができない場合があります。
経験の豊富な制作会社であれば、リニューアルのコンセプトを話せば、あとは制作会社側でさまざまな提案をしてくれるので、リニューアルが失敗する可能性も低くなるでしょう。
コーポレートサイトのリニューアルはしたいが、失敗はしたくないと考えている場合、企業のさまざまなWebサイト構築支援、運用支援を多数行っているニュートラルワークスにご相談ください。無料相談も受け付けています。
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