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最終更新日: 2023.06.28

AWS Amplifyで何ができる?メリット・デメリットと利用が向いている人とは

AWS Amplifyで何ができる?メリット・デメリットと利用が向いている人とは

アプリケーションの開発は、高速かつスケーラブルなプロジェクト管理やデプロイが求められます。しかし、これらを手動で行うことは専門的な知識が必要なうえに、時間も手間もかかるでしょう。このような課題を抱える開発者にとって、AWS Amplifyが役立つ可能性があります。

この記事では、AWS Amplifyの特徴やメリット・デメリット、利用が向いている人を解説します。本記事を読むことで、AWS Amplifyの基本的な理解や、開発におけるプロジェクト管理やデプロイの自動化、拡張性の向上について知ることができます。AWS Amplifyを利用することで、よりスムーズで効率的なアプリケーション開発を実現できるでしょう。

AWS Amplifyとは

AWS Amplifyとは

AWS Amplifyは、Webやモバイルアプリケーションの構築、デプロイ、管理を支援するソリューションです。AWSの豊富なクラウド機能を簡単に利用でき、認証、ストレージ、API、プッシュ通知などの機能を提供しています。

AWS Amplifyを利用することで、以下のようなことが実現可能です。

  • フロントエンド開発の高速化
  • サーバーレスアーキテクチャーによるコスト削減
  • モバイルアプリ開発の簡素化
  • クラウド機能の簡単な統合

さらにAWS Amplifyは、JavaScript、React、Angular、Vueなどのフレームワークと組み合わせて使用することができ、サーバーレスアーキテクチャを採用することで、高可用性・耐久性・拡張性が高いアプリケーションを構築できます。

AWS Amplifyは、Webやモバイルアプリ開発におけるサーバーレスアーキテクチャに興味のある開発者や、短期間でアプリケーションを構築したい企業など、さまざまなケースで利用されます。また、AWSのクラウド機能を利用した開発に慣れている開発者にとっても、スムーズな開発が可能です。

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AWS Amplifyの構成要素

AWS Amplifyの構成要素

AWS Amplifyの代表的な3つの構成要素について解説します。

1.Amplify CLI

「Amplify CLI」とは、AWS Amplifyで提供されているコマンドラインツールのことで、アプリケーションの構築を容易にする機能があります。

具体的には、以下のような機能です。

  • クラウドバックエンドの構築や、APIの設定
  • サーバーレス関数の作成
  • プッシュ通知の設定
  • 認証機能の追加

Amplify CLIの特徴は、コマンドラインから直感的に操作できるため、手軽にアプリケーションを構築できます。

他にも、セットアップが簡単で、煩わしい設定や構成の詳細について考えなくてもよいように設計されているのです。モバイルアプリやWebアプリケーション、IoTアプリケーションなど、さまざまなアプリケーションに適用できるため、幅広い開発環境で利用されています。

以上のように、Amplify CLIは手軽にアプリケーションを構築することができるため、開発者にとって大きなメリットがあります。

2.Amplify Framework

「Amplify Framework」は、Webやモバイルアプリケーションを迅速に構築するためのオープンソースのフレームワークです。バックエンドや認証、ストレージ、APIの作成や管理など、アプリケーションの構築に必要な機能を提供します。また、React、Angular、Vueなどのフロントエンドフレームワークとのシームレスな統合も可能です。

Amplify Frameworkの特徴は、拡張性や柔軟性、開発者の生産性の向上にあります。さらに、AWSのインフラストラクチャを利用することで、高度なセキュリティやスケーラビリティを実現できます。

Amplify Frameworkを使用することで、開発者はより迅速かつ簡単にアプリケーションを構築し、AWSの豊富な機能を活用可能です。また、オープンソースであるため、自分たちで機能を追加できます。

3. Amplify Console

「Amplify Console」は、AWS Amplifyのサービスの一つで、静的Webサイトやシングルページアプリケーション(SPA)の開発・デプロイ・ホスティングを提供するサービスです。

GitHub、GitLab、Bitbucketなどのバージョン管理システムと連携して、コードの変更を自動的に検出してビルド・テスト・デプロイを行います。また、AWSのグローバルなCDNであるAmazon Cloud Frontを利用して、高速で安定したWebサイトの配信が可能です。

特徴としては、簡単かつスピーディーなデプロイを実現することができ、継続的デプロイ(CD)を簡単に設定できます。また、AWS Amplifyで開発されたアプリケーションをデプロイするためのAmplify CLIと統合されているため、より柔軟な開発フローを実現できます。

AWS Amplifyを利用するメリット

AWS Amplifyを利用するメリット

AWS Amplifyを利用することでどのようなメリットがあるかを解説します。

開発のスピードが速くなる

AWS Amplifyは、様々な開発フレームワークやツールとの連携が容易なため、ユーザーはより素早くアプリケーションを開発可能です。

フロントエンド、バックエンド、認証、ストレージなどの開発に必要な機能を提供し、コードの再利用を促進し、自動化された開発プロセスを提供します。これにより、開発者は手間をかけずにアプリケーションを迅速かつ容易に作成可能です。

また、AmplifyはAWSと緊密に統合されており、AWSの各種サービスを組み合わせることが容易になるため、開発者はより簡単に高度なアプリケーションを作成できます。

AWS Amplifyは、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションを開発する場合に適しています。また、AWSサービスを使用している場合にも、Amplifyを利用することで、より迅速かつ効率的な開発を実現できるでしょう。

サービスの規模に柔軟に対応できる

AWS Amplifyは自動的にスケールアップできるため、サービスが急激に成長してもアプリケーションを容易に拡張できます。さらに、サーバーレスアーキテクチャを採用することで、必要なときにのみリソースを使用するためコストを削減できます。

AWS Amplifyは、スケーラブルなWebアプリケーションの構築に最適です。Webアプリケーションは、急激なトラフィック増加に対応する必要がありますが、AWS Amplifyを使用することで、トラフィック増加に対応するための追加のリソースの追加が簡単に行えます。

AWS Amplifyは、リソースの拡張性と費用対効果を重視する企業や開発者にとって有益です。また、急激に成長する可能性のある企業やアプリケーション、特にスタートアップにとっても有効でしょう。

設定項目が少なく始めやすい

AWS Amplifyは、AWSのサービスを使いやすくするための設定項目が少なく、UIがシンプルなため開発初心者でも使いやすい仕様になっています。

また、サポートドキュメントやサンプルコードも充実しており、手順に従って進めれば、簡単にアプリケーション開発が始められるようになっているのです。

例えば、AWS Amplifyを利用してReact Nativeアプリケーションを開発する場合、初期設定が簡単に行えます。AWS Amplifyコンソールで必要な設定を行い、Amplify CLIを使ってアプリケーションに必要なライブラリやモジュールをインストールするだけで、簡単にアプリケーションを開発可能です。

AWS Amplifyは、初心者から中級者の開発者まで、広く利用できるツールとなっています。開発者がアプリケーションの開発に集中できるよう、インフラの設定やセットアップが簡単に行えるため、時間的な余裕がない開発者や、少人数の開発チームでも利用しやすいです。
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環境の変化に強い

AWS Amplifyを利用すると、迅速かつ安全にアプリケーションをデプロイできるため、ビジネスの成長に応じて柔軟にスケールアップできます。

AWS Amplifyは、環境変数を使用して環境固有の設定を管理し、アプリケーションを容易にステージング、本番、開発の環境にデプロイできるように設計されているのです。

例えば、クラウドのアクセスを増やすために、AWS Amplifyを使って迅速かつ簡単にスケーリングを行うことができます。これにより、ビジネスの成長に合わせてアプリケーションを拡大可能です。また、ビジネスの成長に伴って新しい機能を追加する必要がある場合、AWS Amplifyを使用してステージング環境を簡単に設定し、テストすることができます。

AWS Amplifyは、クラウドでアプリケーションを開発している企業や個人の開発者、アプリケーションを拡張したい企業にとって効果的です。

システムのスケールがしやすい

AWS Amplifyを利用することで、システムのスケールアップが容易になります。

AWS Amplifyはクラウド上で動作するため、必要に応じてサーバーやリソースを追加することができ、柔軟かつ迅速にシステムのスケールアップが行えます。そのため、アプリケーションの利用者数が急増した場合でも、迅速かつ柔軟にシステムのスケールアップができ、利用者数の増加に追従することができます。

例えば、あるアプリケーションが急激な利用者数の増加に直面した場合、サーバーやリソースを追加することで柔軟に対応可能です。

利用者数が急増する可能性のあるアプリケーションや、急激なトラフィックの変化が起こり得るアプリケーションは、AWS Amplifyを利用することでシステムのスケールアップが容易になります。また、システムの将来的な拡張性や柔軟性が求められる場合にも、AWS Amplifyを活用することでメリットを享受できるでしょう。

ユーザーのエンゲージメントを確認できる

AWS Amplifyは、ユーザーエンゲージメントに関する情報を提供できるため、開発者がアプリの改善に役立てることができます。

例えば、ユーザーのログインやサインアップ、特定のページの訪問などのイベントをトラッキング可能です。これらの情報を収集することにより、開発者はアプリの使用状況を把握し、ユーザーの行動パターンを分析できます。

モバイルアプリやWebアプリを開発する企業や開発者は、AWS Amplifyを利用することでユーザーエンゲージメントに関する情報を収集し、アプリケーションの改善に役立てられるでしょう。

AWS Amplifyのデメリット

AWS Amplifyのデメリット

AWS Amplifyのデメリットについても解説します。

SPA以外のアプリケーションを移設できない

AWS Amplifyは、主にSPA(Single Page Application)に最適化されており、SPA以外のアプリケーションを移設できないというデメリットがあります。

SPA以外のアプリケーションは、多数のページや複数のURLを持つことがあるため、AWS Amplifyが提供するURLルーティングやサーバーレス機能をうまく活用できないことがあるのです。

また、データベースの制約により、関係データベースを使用するアプリケーションには制限があります。そのため、AWS AmplifyはSPAに適したアプリケーションに利用することが望ましいです。

SSR対応していない

AWS Amplifyは、SPAに特化したサーバーレスの開発フレームワークであるため、SSR(Server Side Rendering)に対応していません。

SSRは、クライアント側での初期表示の高速化やSEO対策などに役立ちますが、Amplifyではこれらの機能を実現するための専用のツールが用意されていません。そのため、Amplifyを利用する場合は、SPAに適したアプリケーション開発を意識する必要があります。

AWS Amplify利用の流れ

AWS Amplify利用の流れ

AWS Amplifyを利用する流れについて解説します。

AWSアカウントを作成

AWS Amplifyを利用するためにはAWSアカウントが必要です。アカウント作成は無料で行うことができます。

AWSアカウントを作成するには、以下の手順を実施します。

1.AWSのサイトにアクセス
2.「アカウントの作成」をクリック
3.必要事項を入力し、アカウントを作成
4.作成したアカウントにログイン

AWSアカウントを作成することで、AWSの各種サービスを利用可能です。ただし、AWSのサービスを利用する際には利用した分だけ課金されるため、利用前に料金体系を確認しておきましょう。

好きなチュートリアルを動かしてみる

AWS Amplifyのチュートリアルを実行することで、Amplifyの各種機能や開発プロセスについて学ぶことができます。Amplifyは、フロントエンドとバックエンドの両方を含むWebアプリケーションの開発をサポートするため、複数のチュートリアルが提供されています。

以下の手順でチュートリアルの実行が可能です。

  • AWS Management Consoleにサインインする
  • チュートリアルの一覧から、実行したいチュートリアルを選択する
  • チュートリアルに従い、コードを書いたり、設定を行ったりしていく

ワークショップに参加してみる

AWS Amplifyのワークショップに参加することで、実際に手を動かしながらAWS Amplifyの機能を学ぶことができます。ワークショップでは、React、Vue、Angularなどのフレームワークを使用して、AWS Amplifyを使用したアプリケーションの開発方法について学べるでしょう。

AWS Amplifyのワークショップに参加するには、以下の手順に従います。

  • AWSアカウントを作成する
  • ワークショップにアクセスする
  • ハンズオンガイドに従って進める

ワークショップが終了したら、学んだ内容を実際に活用するために、自分自身のプロジェクトにAWS Amplifyを導入できます。

AWS Amplify利用に向いている人

AWS Amplify利用に向いている人

AWS Amplifyの利用がとくにおすすめな人の特徴について解説します。

高速でWebアプリやモバイルアプリを開発したい人

AWS Amplifyは、高速でWebアプリやモバイルアプリを開発したい人に向いています。サーバーレスアーキテクチャを採用しているため、開発者はサーバーの設定や管理に時間を費やす必要がありません。また、豊富なライブラリやツールを提供しているため、開発者は簡単かつ迅速にアプリケーションを開発できます。さらに、AWS Amplifyはフロントエンドとバックエンドの機能を統合しているため、開発者はアプリケーション全体をシームレスに開発可能です。

ノーコード/ローコード環境が欲しい人

AWS Amplifyはノーコード/ローコード環境を提供し、開発者がより迅速にWebアプリやモバイルアプリを構築できます。理由としては、以下のような点が挙げられます。

  • ビジュアルエディター:ビジュアルエディターを使用して、GUIで操作可能な機能を提供しています。プログラミングスキルのない人でも、簡単にアプリケーションを構築可能です。
  • コードジェネレーション:アプリケーションのコードを自動生成する機能を提供しています。開発者は手動でコードを書く必要がなく、開発時間を大幅に短縮することができます。
  • プラグアンドプレイ:APIやストレージ、認証などの機能を簡単に追加できます。また、既存のアプリケーションにAWS Amplifyを追加可能です。

バックエンドやフロントエンドを視覚的に構築したい人

AWS Amplifyは、視覚的なノーコード開発プラットフォームであり、フロントエンドとバックエンドを簡単に構築できます。開発者は、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)でビルドされたデータモデルを使用して、サーバレスアプリケーションを構築可能です。

バックエンドやフロントエンドを視覚的に構築できるAWS Amplifyは、ビジネスにとって大きなメリットがあります。特に、技術スキルやコーディングの知識がない人でも迅速なアプリケーション開発が可能です。また、開発チーム内のメンバー間でのコミュニケーションを円滑にすることができ、素早いプロトタイプ作成を促進します。

開発者は、フロントエンドとバックエンドのコンポーネントをAWS AmplifyのUIから簡単に作成できます。これにより、アプリケーションの開発サイクルが大幅に短縮されるでしょう。

AWS Amplifyで開発工数を削減しよう

AWS Amplifyで開発工数を削減しよう

AWS Amplifyは、開発者が高速で効率的なWebアプリケーションやモバイルアプリケーションを開発するためのソリューションです。アプリケーションのバックエンドやフロントエンドを視覚的に構築するためのノーコード/ローコードツール、APIの作成や管理を容易にするツール、そして多数のプラットフォームやサービスとのシームレスな統合を実現するツールが含まれています。

AWS Amplifyを使用することにより、開発者はアプリケーションの開発に必要な時間とコストを大幅に削減できます。また、多数のプラットフォームやサービスとのシームレスな統合を実現することにより、アプリケーションの開発に必要なリソースを最小限に抑えられるでしょう。アプリケーション開発を最適化していきたい方は、この記事を参考にAWS Amplifyを活用してみてはいかがでしょうか。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319 |
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格