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最終更新日: 2021.09.09 (公開: 2021.09.09)

アクセス解析とは?アクセス解析でわかることや、行うべき理由まで完全解説

アクセス解析とは?アクセス解析でわかることや、行うべき理由まで完全解説

「アクセス解析」を導入すると、Webサイトを訪れたユーザーの行動や属性を細かく分析できます。コンテンツマーケティング業界では、アクセス解析が大きな注目を集めています。その理由は、アクセス解析がコンバージョン数の向上に効果的だからです。

アクセス解析を行えば、Webサイトの問題点を改善しやすくなります。例えば、ユーザーの流入量が多いキーワードや経路が分かれば、オウンドメディアの集客力を強化できます。しかし、アクセス解析には専用のツールが必要なので、分かりづらい点もあるでしょう。

この記事では、アクセス解析の意味や効果について、分かりやすく解説します。さらに、今日から実践できるアクセス解析のテクニックや、おすすめツール3選も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

アクセス解析とは

アクセス解析とは

「アクセス解析」とは、Webサイトを訪れたユーザーの分析を行うことです。Webサイトには、ユーザーが取ったさまざまな行動を記録する仕組みが備わっています。例えば、ユーザーがどこから訪れて、どれくらいサイトに滞在したなどのアクセス記録です。しかし、こうした情報は非常に複雑なので、専門的な知識がなければ理解するのが困難です。

そこで、データの羅列を分かりやすく表示して、ユーザーを分析できる仕組みがアクセス解析です。アクセス解析を行うと、自社のWebサイトにどのようなユーザーが訪れているか、細かい情報を収集できます。ただし、顧客の情報を集めることだけが、アクセス解析の目的というわけではありません。アクセス解析を行う理由は「Webサイトの改善」にあります。

企業のWebサイトで収益を確保するためには、「コンバージョン(CV)」の向上が欠かせません。CVの定義はサイトにより異なりますが、資料請求や問い合わせ、商材の購入などです。アクセス解析により顧客行動を分析すれば、Webサイトの課題点が明らかになります。顧客満足度の高いWebサイトへ改善すれば、コンバージョン数の向上を見込めます。

アクセス解析でわかること

アクセス解析でわかること

アクセス解析を行うと、Webサイトのどこを改善すべきか明らかになります。しかし、アクセス解析で得られる情報にはさまざまなものがあるため、各データが何を示すかを理解しておくことが大切です。アクセス解析で得られるデータは次の4つです。

  • 検索キーワード
  • アクセス数
  • コンバージョン数
  • 流入経路

いずれもアクセス解析の重要な要素です。「検索キーワード」は、ユーザーがサイトに訪れた理由やニーズを明らかにします。「アクセス数」はWebサイトにどれだけのユーザーが訪問したか、「コンバージョン数」はサイト内で獲得できたCV数を示す数値です。

「流入経路」は、ユーザーがどのような経路で自社のWebサイトにたどり着いたかを示します。重要なポイントは、これらのデータを総合的に判断して、Webサイトの改善点を探ることです。アクセス解析で判明する要素について、さらに掘り下げていきましょう。

サイトに流入しているキーワード

アクセス解析を行うと、ユーザーがサイトに流入している「検索キーワード」が分かります。検索キーワードは、ユーザーの検索意図やニーズを示す重要な要素です。コンテンツ内容が顧客のニーズと一致しているWebサイトは、顧客満足度だけではなく検索エンジンの評価も高まります。アクセス解析を行えば、顧客にとって有益なWebサイトを構築できます。

例えば、「ダイエット メリット」と「ダイエット 方法」という2つのキーワードでは、ユーザーのニーズが明らかに異なります。前者はダイエットで得られるメリット、後者はダイエットの具体的なやり方をユーザーが求めています。執筆時に想定した検索キーワードと、実際の検索キーワードに相違がある場合は、コンテンツ内容の見直しが必要です。

また、検索キーワードを解析すれば、ユーザーが自社のWebサイトにどのような情報を求めているか分かります。流入数の多いキーワードは集客力の強いテーマでもあります。アクセス解析で人気の高いキーワードが分かれば、そのテーマについて解説するコンテンツを増やすのが効果的です。検索キーワードはCV数向上に役立つ重要なヒントを与えてくれます。

コンテンツマーケティングで成功する秘訣は、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

サイトのアクセス数

アクセス解析により、サイトへのアクセス数が分かります。これはWebサイトの運営者が最も気になり、なおかつ分かりやすい情報です。ただし、アクセス数には大きく分けて、「訪問者数(UU)」「ページ閲覧数(PV)」の2種類の情報があります。両者の性質は異なるため、ほとんどのケースでUUとPVが同じ数値にならないことに注意が必要です。

UUは集計期間中にWebサイトを訪問したユーザー数を示します。この数値は重複を省くため、1人のユーザーが同じブラウザで複数回訪れても、カウント数は1となります。一方で、PVは集計期間内中にページが閲覧された回数です。こちらは重複もカウントするため、1人のユーザーが複数のページを何度も閲覧すれば、それだけPV数も増加します。

UUとPVはいずれも、Webサイトやブランドの認知度を表す重要な指標となります。PV数の多いページはユーザーの注目度が高いテーマでもあるので、今後のテーマ選考のヒントとなるでしょう。また、UUよりPVが明らかに多い場合は、リピーターが多いことやユーザーのサイトへの関心が強いことなど、Webサイトの閲覧傾向を推測できます。

コンバージョン数

アクセス解析はコンバージョンの分析にも役立ちます。コンバージョンは、「Webサイトの目的を満たすアクション」をユーザーが起こすことです。例えば、ホワイトペーパーのダウンロードや商材購入などですが、コンバージョンの定義はサイトによって異なります。アクセス解析で別途設定を行えば、集計期間中のコンバージョン(CV)数がカウントされます。

また、ユーザーがどのような経路をたどってコンバージョンに達したかも、アクセス解析で明らかになります。例えば、PV数が多いにもかかわらず、CV数が思うように伸びないことがあります。そのようなケースでは、導線設計の設計に問題があることや、コンバージョンのオファーが魅力的ではないことが原因で、離脱率が高いことが原因だと考えられます。

アクセス解析でサイトのコンバージョン状況を把握すれば、ユーザーの離脱が発生する原因を特定できます。CV数の最大化により、収益増加にもつながるでしょう。なお、BtoB企業のコンバージョンポイントとして、ホワイトペーパーが重要視されています。ホワイトペーパーについてはこちらの記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

流入経路

アクセス解析により、ユーザーがどのような経路をたどって、自社のWebサイトにアクセスしたかを示す「参照元」が分かります。ユーザーは検索エンジンだけではなく、他のさまざまな方法でWebサイトにアクセスしています。そうした経路が分かれば、ユーザーがなぜ自社のWebサイトを訪問したか推測できます。

例えば、自社サイトが誰かのブログで紹介されていたり、SNS上で拡散されていたりして、新たな顧客が流入してきているのかもしれません。SNSやYouTubeなども併用してコンテンツマーケティングを行っている場合は、これらの施策の効果測定も行えます。検索エンジン以外の流入を増やすために、どのようにすべきかを検討するヒントになるのです。

また、メールマガジンを導入している場合は、アクセス解析と組み合わせるとメルマガの効果も測定できます。「ダミーパラメーター」を埋め込んだURLをメルマガに貼り付けて送信すると、どれくらいのユーザーがメルマガをクリックしているか確認できるのです。流入経路の分析は、マーケティング効果の向上に役立ちます。

アクセス解析を行うべき理由

アクセス解析を行うべき理由

アクセス解析を行うべき理由は、CV数を向上させるために、Webサイトの課題点を明確化することにあります。つまり、Webサイトのどこを改善すれば、コンバージョンが増えるかを分析することが目的です。アクセス解析で現状を把握して課題を洗い出し、改善を繰り返していけば、CVを獲得しやすいWebサイトを作り出すことができます。

企業のWebサイトにとって、コンバージョンは極めて重要な要素です。CV自体は直接的に収益に結びつかないことがほとんどですが、資料請求や問い合わせを受けることで顧客情報を取得できます。顧客情報が手に入れば、リードナーチャリング施策で顧客の見込み度合いを高めて、成約へ結びつけることができるのです。

アクセス解析を行えば、顧客をコンバージョンへ導きやすくなります。例えば、ユーザーが流入しやすいキーワードでコンテンツを制作したり、導線設計を工夫してCVポイントへ誘導したりするなどです。こうしたサイト改善は、直感で行っても上手くいきません。論理的な計測データを活用することで、Webサイトを効率的に改善できるのです。

アクセス解析にはまずGoogleアナリティクスを使うべし

アクセス解析にはまずGoogleアナリティクスを使うべし

アクセス解析には、まず「Googleアナリティクス」を導入しましょう。GoogleアナリティクスはGoogleが無料で提供するツールで、最大規模のシェアを誇っています。「DataSign」が2020年に発表したレポートによると、上場企業の約88%がGoogleアナリティクスを使用しています。Webサイトの効率的な運営に欠かせないツールだと言えるでしょう。

Googleアナリティクスは、検索エンジンを提供しているGoogleが開発していることもあり、取得できるデータの種類や正確性がトップクラスです。しかも、初心者でも使いやすい操作性と、上級者が求める高度な機能性を兼ね備えています。Google Search Consoleのような他のマーケティングツールとも連携できることも魅力です。

Googleアナリティクスは無料のアクセス解析ツールですが、Googleのアカウントが必要です。Googleアカウントの作成後に、Googleアナリティクスのアカウントを開設して、Webサイトに設置すればGoogleアナリティクスを利用できます。Googleアナリティクスの登録方法や使い方は、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

アクセス解析でサイトの課題を発見する代表的な2つの方法

アクセス解析でサイトの課題を発見する代表的な2つの方法

アクセス解析でデータを取得しても、すぐにサイトの課題点が明らかになるわけではありません。サイトの課題点を発見して改善策を探るためには、複数の情報を組み合わせて考察する必要があります。そこで、次の2つの代表的な手法を活用して、サイトの課題点を探っていきましょう。

  • PV数やCV数が多いページでの離脱率を確認する
  • ユーザーにCVさせたいページのCV率を確認する

Webサイトの中で伸びしろのあるページを改善すれば、Webサイトの集客力がさらに高まります。また、特にコンバージョン数を増やしたいページは、集中的にアクセス解析を行ってCV率を高めることが重要です。それぞれの手法について、意識すべきポイントを見ていきましょう。

アクセス数やCV数が多いページの離脱率を確認する

ユーザーがあまり訪れないページを改善しても、サイト全体のCV数の大きな改善は見込めません。そこでアクセス解析を行うときは、サイトの「ボリュームゾーン」を把握することが重要です。ボリュームゾーンは、サイト内で特にPV数やCV数が多いページを指します。

つまり「伸びしろをさらに伸ばす」ということです。ボリュームゾーンの改善には「離脱率」の確認が効果的です。離脱率は、そのページでサイトを離れたユーザーの割合を指します。CVに関わるページで離脱率が高い場合は、早急な改善が必要かもしれません。

PVが多いにも関わらずCVが少ない場合は、コンテンツの内容や導線設計、もしくは入力フォームに問題がある可能性が考えられます。一方で、元々のアクセス数が多いボリュームゾーンなので、ここを改善できればCV数の大幅な向上も見込めるでしょう。

CVさせたいページのCV率を確認する

Webサイトの「キラーページ」のCV率を改善することも重要です。キラーページはユーザーにコンバージョンさせたいページなので、CV数の向上にはキラーページの改善が欠かせません。「PVが十分にある場合」と「PVが少ない場合」に分けて考えてみましょう。

ユーザー流入はあるもののCV率が低い場合は、ヒートマップツールでページ内のユーザー行動を確認してみましょう。ヒートマップを活用すれば、「熟読エリア」や「離脱エリア」が明らかになり、ユーザーにとって適切なコンテンツを提供できているか判断できます。

流入数がそもそも少ない場合は、より根本的な対策が必要となります。例えば、そのページのコンテンツ内容を魅力的にしたり、他のページから内部リンクで繋いで遷移させたりするなどです。ユーザー数の流入を最大化すれば、CV数も増加するでしょう。

アクセス解析で使うべきおすすめの代表的なツール

アクセス解析で使うべきおすすめの代表的なツール

アクセス解析を行うときは、専用ツールの活用が欠かせません。アクセス解析ツールを導入すれば、さまざまなデータから必要は情報を抽出して、Webサイトの改善点を探れます。今回は特におすすめなアクセス解析ツールを3点紹介します。

  • Google Search Console
  • Similar Web
  • User Local

「Google Search Console」は、検索エンジンを提供しているGoogleが提供するツールで、サイト流入前のキーワードや経路などを解析できます。「Similar Web」は、通常のサイト解析に加えて、競合他社との比較も行える便利なツールです。

「User Local」はスマートフォンのアクセス解析に特化しているため、スマホを対象としたWebサイトの改善に適しています。それぞれのアクセス解析ツールの特徴や優れた機能、利用料金などについて詳しく見ていきましょう。

Google Search Console

Google Search Console

Google Search Console」は、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。先ほど紹介したGoogleアナリティクスは、サイト流入後のデータを解析できます。一方でGoogle Search Consoleは、サイト流入前のキーワードや経路などを解析できるのです。

Google Search Consoleで解析できることは、ユーザーが流入する検索キーワードや表示回数、外部リンクや内部ランクのランキングです。また、「クローラー(検索ロボット)」とのやり取りも行えるため、クロールへWebサイトを申請してSEO評価の迅速化もできます。

Googleアナリティクスと連携させることができます。2つのツールをセットで利用すれば、より多角的に自社のWebサイトを改善できます。無料ツールで最大限のアクセス解析効果を得たい場合は、Google Search Consoleを導入してみると良いでしょう。

Similar Web

Similar Web

Similar Web」は、自社と競合他社のWebサイトを比較できるアクセス解析ツールです。競合他社のSEO対策や広告施策の状況など、さまざまな観点からWebサイトの改善点を探ることができます。通常のアクセス解析も備えていて、機能性が高いことが魅力です。

SimilarWebの特徴は、独自開発のクローラーやプラグインで、各Webサイトのデータを収集していることです。そのため、データの分析力や正確性に定評があり、さまざまな観点から自社と他社のWebサイトを公平に文政できるのです。

SimilarWebは基本的に有料ツールですが、無料版でも十分な機能を備えています。サイトの訪問数や滞在時間、直帰率など基本的なアクセス情報だけではなく、検索エンジンやSNSのトラフィック解析もできます。他社製品の有料版にも劣らない機能性です。

User Local

User Local

User Local」は、スマートフォンやタブレットなど、モバイル端末からのアクセス解析に特化したツールです。提供元の株式会社ユーザーローカルは、ヒートマップツールの「User Insight」も開発しているため、アクセス解析の実績とノウハウがあります。

User Localは無料で利用可能でありながら、優れた機能性を誇っています。AndroidやiPhoneの分析では、端末の機種やバージョンまで分析できます。参照元も個別のURL単位で行えるため、SNSやYouTubeなど他のマーケティング施策の効果も測定できます。

User Localはモバイル端末だけではなく、PCのアクセス解析も行えますが、あくまでモバイル端末に特化したアクセス解析ツールです。そのため、スマホユーザーが多い若年層をターゲットとしたWebサイトを運営している場合は、User Localがおすすめです。

まとめ

まとめ

Webサイトによるマーケティング施策の成果を高めるために、アクセス解析を行うことが重要です。アクセス解析で得られる情報は、検索キーワードやアクセス数、流入経路やユーザーの行動です。これらの情報を駆使して顧客満足度の高いWebサイトを構築すれば、コンバージョン数を増やすことができます。

アクセス解析の効果を高めるためには、ボリュームゾーンやキラーページの改善が重要です。伸びしろのあるページやコンバージョンさせたいページを改善すれば、Webサイト全体のCV増加につながります。今回紹介した3つのツールを活用すれば、アクセス解析を効率的に行えるようになります。

ただし、アクセス解析の効果を最大化するためには、専門的な知識が必要です。「株式会社ニュートラルワークス」では、Webサイト改善のコンサルティングサービスを提供しています。アクセス解析についてお悩みの場合は、ニュートラルワークスにご相談ください。

著者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社にて起業。株式会社オプトにてWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社にてゲームプロデューサーとしてスマホアプリゲームの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスにジョイン。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告