デジタルマーケティング支援をしている株式会社ニュートラルワークスは、自社でランディングページを活用している企業の担当者男女265名を対象に、LP(ランディングページ)の制作と活用に関する実態調査を行いました。
今回はその一部を公開いたします。
監修者
Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。
■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO
■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格
執筆者
株式会社ニュートラルワークス
QUERYY(クエリー)編集部
QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。
目次
調査対象 :自社でLP(ランディングページ)を活用している企業の担当者
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2022年12月7日〜2023年2月9日
サンプル数:265名
LPの集客に対する満足度は、「満足している」が11.7%、「やや満足している」が54.7%と、合計66.4%が満足しているという結果になりました。
一方で33.6%はLPの集客に「満足していない」もしくは「どちらともいえない」と回答しました。
それでは、なぜ満足していないのか、その要因や実態を見ていきたいと思います。
前問でLPの集客に満足していないと感じている人が、LPに不足している要素として挙げたのは、
1位「他社との差別化」36.7%、2位「デザイン性」28.9%、3位「コンテンツの質」26.7%でした。
1位の「他社との差別化」が不足要素として挙げられた背景には、あらゆる業種や業界でLPを作成しWebマーケティングにおける競争が激化していることが考えられます。その為、Web上にあるたくさんのLPとの差別化を図るには、競合調査や自社の立ち位置を知った上で差別化ポイントを訴求して制作する必要があります。そのような分析工程が不十分であると考えられます。
また「デザイン性」と「コンテンツの質」に関しては、LPの特長である、ファストビューの大切さが関係していると考えられます。一目でどんな商材なのかが分かり、ユーザーの関心を引くデザインやコピーになっているかがLPにおいては特に重要です。商品やサービスの特長をただアピールするだけではなく、ターゲットのニーズに合った情報を分かりやすく提供し、アクションを起こさせるコンテンツを用意することが不可欠です。
44.5%が「売上に繋がっていない」、25.3%が「リード獲得に繋がっていない」と回答しました。
ターゲットに響くLPの作成に至らず、コンバージョン獲得に繋がっていないことが課題のようです。
また、成果がでていないと課題に感じている一方で、「定期的な改善が出来ていない」・「効果測定ができていない」点も課題として挙げられています。
効果検証と仮説に基づく改良を重ねることでコンバージョン率は改善が期待できますが、そういった運用が上手くいかずにチャンスロスをしている企業が多いと考えらえます。
LPを作成する際は、公開後の効果測定と改善まで行える制作会社に依頼することでこれらの課題は解決可能です。売上に繋がるLP制作なら、豊富な制作・改善運用実績をもつニュートラルワークスにご相談ください。
では次に、LPの集客に満足している方の要因や実態を確認していきます。
LPの制作を内製している企業の満足度が54.1%なのに対し、外注している企業の満足度は76.3%と、22.2%も高い結果となりました。
なお、LPの制作方法(内製/外注)に関する内訳は以下の通りです。
■LPの制作をどのような方法で行いましたか?(n=265)
「全体のLP集客満足度は66.4%」と冒頭で紹介しましたが、結果としてLP制作を外注している57.4%の企業が全体の満足度を押し上げているということが分かりました。
では、なぜLP制作を外注すると満足度が高いのかを確認したいと思います。外注先を選んだポイントから、満足度が高い理由を探っていきましょう。
LP制作を「外注している」と答えた方に、“外注先の選定で重視する項目”についてたずねました。
その結果、1位「デザインの質」49.7%、2位「実績の豊富さ」48%、3位「費用の安さ」41.9%、4位「マーケティングの知見」26.8%というランキングとなりました。
一方で重視された項目別にLP集客満足度を比較してみてみると、「マーケティングの知見」を重視した方の満足度が87.5%と高い数値となりました。「費用の安さ」を重視した方の満足度と比較して約15%高い数値となっています。
デザインの質や実績の豊富さは外部発注において重要な要素といえますが、集客の満足度をより高めるには「マーケティングの知見」を重視することがポイントだといえそうです。
その理由としては、マーケティング戦略によってコンバージョン率が大きく左右されるからだといえるでしょう。デジタルマーケティングの全体戦略や、狙った人物像の具体化によるペルソナの絞り込み、ユーザーのニーズに基づいたコンテンツ設計が最終的なアクションに繋がるためです。
ニュートラルワークスは、Web上での行動や思考分析から、ターゲットとなるユーザー像を深堀し「ユーザー視点」に立ったLP制作をおこなっています。集客満足度をあげるLP制作なら、お任せください。
LPOとは「Landing Page Optimization」の略で、日本では「ランディングページ最適化」と訳されています。
ランディングぺージの問題点を見つけ、訪問者が欲しい情報を簡単に入手できるようにしたり、途中で離脱しないように工夫して改善すること(最適化)で、商品購入や問い合わせ等、アクションする方の割合を高めることを目的としています。
LPOを意識的に実施しているかたずねたところ、26.8%が「内製で実施している」、38.5%が「外注で実施している」という結果になりました。一方34.7%は「あまり実施していない」、「実施していない」と答えました。
前述したようにLPに対する課題として挙げられた、「定期的な改善」や「効果測定ができていない」企業が多いことがここでも分かりました。
LPを改善するためには、必要なデータを取得し、各指標から正しく分析していく必要があります。
ニュートラルワークスの「Webサイト改善コンサルティング」では、現状の課題分析から改善のご提案、施策の実施と効果測定まで一括でお任せいただけます。現在のLPで課題を感じている方はご相談ください。
EFOとは、Entry Form Optimizationの略で、日本では「入力フォーム最適化」と訳されています。入力フォームに問題があると離脱率が高まり、見込み顧客の獲得チャンスを逃す要因の一つになります。
全体の56.2%が「実施している」と回答した一方で、43.8%が積極的に実施していないことが分かりました。
LPへの流入キーワードやLP自体には問題が無くても、入力フォームが使いづらかったり、入力項目多すぎるなどの問題を抱えていると、ユーザーはすぐに離脱してしまうため、コンバージョン率に大きな影響を与えます。LPを運用する際にはEFOも意識的に取り組む必要があります。
LPから売上やリード獲得に繋がっておらず苦戦している企業が多いことが分かりました。他社と差別化できていないことが不足要素として挙げられ、さらにLP配信後の効果測定や定期的改善ができていないことも要因の1つとして考えられます。
一方でLPを外注している企業の集客満足度は比較的高いことが分かりました。
外注先に求める要素としてマーケティングの知見が豊富な制作会社を選定した企業は、LPによる集客の満足度が特に高いことが分かり、いかにユーザー視点に立ったマーケティング戦略がLP制作において重要かが見て取れます。
LPでターゲットのアクションを起こすには、ユーザー視点でのLP制作と、効果測定による継続的改善が重要なポイントだと言えます。