マーケティング

最終更新日: 2024.04.04

ヒートマップツールおすすめ15選!無料・有料を比較して紹介

ヒートマップツールおすすめ15選!無料・有料を比較して紹介

ヒートマップツールとは、WebサイトのLPやSEO改善を行うために必要な分析ができるツールのことです。しかし、ヒートマップツールは複数あるため、目的にあったものを選ばなければなりません。

そこでこの記事では、「どのヒートマップツールを使えばいいのか分からない」「本当に必要なものを選びたい」と思っている方に向け、ツールの選び方や無料・有料ツールの比較をまとめています。ヒートマップツール選びのポイントを押さえ、自社にあったツールを導入できるよう、ぜひ参考にしてください。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

比較する前に知りたいヒートマップツールの基礎知識

比較する前に知りたいヒートマップツールの基礎知識

まずは、ヒートマップツールを比較するうえで知っておきたい基礎知識を紹介します。ヒートマップにはどのようなものがあって、どのような効果や注意点があるのか理解しておくと、自社の目的にあったツールを探しやすくなります。

ヒートマップとは

インターネットが普及した現在、Webサイト分析は必須です。「ヒートマップ」とは、ユーザーがサイトへ流入したあとにどう動いたのかを分析するツールのことで、具体的には、以下のようなことが可視化されます。

  • マウスの動き
  • クリックした頻度とエリア
  • スクロールした距離

これらを分析すると、より成果の出るWebサイトに改善できます。

なぜヒートマップツールが注目されるのか

ヒートマップツールが求められる理由は2点です。

  • Webサイト内でのユーザー目線を解析できる
  • 具体的な改善点が分かる

インターネットで買い物する人が増えた今、Webマーケティングの重要性がどんどん高まっています。その中で、よりコンバージョンに近いところの分析に有効なのがヒートマップツールです。

Webサイトに流入したユーザーの視点はどのように動いているのか、どのあたりまでスクロールしているのか、そういったことが分かると、「CTAボタンをどこに設置すると良いか」など、具体的な改善策が考えられます。
ヒートマップとは?できることから改善手法まで解説 ヒートマップとは?できることから改善手法まで解説

ヒートマップには5種類の機能がある

ヒートマップには5種類の機能がある

ヒートマップには、以下の5種類の機能があります。

  • アテンションヒートマップ
  • スクロールヒートマップ
  • クリックヒートマップ
  • マウスグラフィティ
  • タッチアクションヒートマップ

それでは、それぞれがどのような機能なのかを見ていきましょう。

1.アテンションヒートマップ

「アテンションヒートマップ」は、ユーザーがパソコンやスマホでどれくらいの時間ページを表示させていたのか分析する機能です。滞在時間の長いページであるほど赤く表示され、表示時間が少なければ青く表示されるので、ユーザーにとって効果的なコンテンツを見分けられます。

2.スクロールヒートマップ

「スクロールヒートマップ」は、ユーザーが訪れたページでどの部分までスクロールして閲覧したのかを表示させる機能です。基本的に多くスクロールされた部分が赤く表示され、スクロールが少ない部分は青く表示されます。

3.クリックヒートマップ

「クリックヒートマップ」は、ユーザーがページ内でどの部分をクリックしたのか確認できる機能です。ツールによって異なる場合もありますが、クリックが多い箇所は赤色、少ない箇所は青色で表示されます。

4.マウスグラフィ

「マウスグラフィ」は、ユーザーが操作したマウスポインターが、どのように動いたのか色で視覚化する機能です。マウスはユーザーの目線にあわせて動きやすいため、実際にどの部分に注目が集まっているのか調べるのに効果的です。

5.タッチアクションヒートマップ

「タッチアクションヒートマップ」は、タブレットやスマホに対応した機能で、ユーザーがページ内で行ったタップやスワイプなどがあった場所を色で表示させます。Webサイトだけでなく、自社アプリがどのように操作されているのか調べられるのが特徴です。

ヒートマップツールを利用するメリット

ヒートマップツールを利用するメリット

ヒートマップツールを利用するメリットには、大きく分けて以下3つがあります。

  • ユーザーの行動を客観的に評価できる
  • ユーザーが興味を持っている箇所が分かる
  • ページ内の改正視点が見つかる

ヒートマップツールは、ユーザーがWebサイト内でどのような動きをしたのかを可視化できるツールです。そのため、ページ内での動きが把握できるようになり、ユーザーの離脱箇所からの客観的な評価も可能になります。

また、ユーザーが興味を持った部分は、閲覧時間が長かったり、クリックされたりする頻度が高くなるため、把握するのも難しくありません。加えて、ユーザーが正しくサイト内のボタンを理解しているか調べられるため、見えにくいボタンの配置やデザインを改善できます。

ヒートマップツールの注意点

ヒートマップツールの分析は、特定の1ページに絞られてしまいます。そのため、「もう一つのコンテンツ」と「比較できるABテスト」との組み合わせが最適です。しかし、ページを閲覧したユーザーの情報が必要になるため、PV数が少ないと正確なデータが集められません。

たった数人のデータを集めても、少数のユーザーによる情報のため、正確性が落ちることは覚えておきましょう。あくまでも仮説の検証です。最低100PVは必要とされているため、PV数がある確保できているページの分析を行う際に、ヒートマップツールを活用するようにしてください。

ヒートマップツールの導入が早すぎると、それだけ費用が無駄にかかってしまうため、使うタイミングにはご留意ください。

ヒートマップの活用方法については、こちらも参考にしてみてください
参考:ヒートマップとは?データ駆動型マーケティングの実現への活用方法|株式会社NOBU

ヒートマップツールを比較するポイント

ヒートマップツールを比較するポイント

ここからは、ヒートマップツールを比較する際に重要なポイントを紹介します。

【ケース別】ヒートマップツールの選び方

ケース おすすめヒートマップツール
スマホユーザーが多いケース アテンションヒートマップ搭載のツール
・MIERUCA HEATMAP
・User Heat
・Ptengine
・User Insight など
パソコンユーザーが多いケース マウスフローヒートマップ搭載のツール
・User Heat
・Mouseflow
・SiTest
・User Insight など
レスポンシブデザインのケース マルチデバイス対応のツール
・MIERUCA HEATMAP
・User Heat
・Mouseflow
・User Insight など
CVに至った経路を分析をしたいケース セグメント機能があるツール
・MIERUCA HEATMAP
・Mouseflow
・SiTest
・Ptengine など

まずは4つのケースを参考に、対象のWebサイトや目的にあったヒートマップを選ぶようにしましょう。

比較ポイント1.必要なヒートマップの機能があるか

ヒートマップには前述のとおり5つの種類があるため、どれが本当に必要な機能なのかを判断しましょう。例えば、スマホやタブレットに対応させた分析をしたいのであれば、「タッチアクションヒートマップ」が必要になります。

また、パソコンとスマホに対応できるレスポンシブデザインのサイトを運営している場合は、「マルチデバイス対応のヒートマップツール」がおすすめです。さらに、CVを重視するのであれば、「CVユーザーセグメント(イベントセグメント)機能のあるツール」が良いでしょう。

比較ポイント2.ツールの料金(価格・費用)はいくらになるか

ヒートマップツールにはさまざまな種類があり、どれぐらいの料金になるのか、はっきりとした答えはありません。しかし、以下の項目によって利用料金が異なるケースが多いです。

  • 月ごとのPV数
  • トラッキングページ数
  • 登録可能ドメイン数(サイト数)
  • ユーザー数
  • データの保存期間
  • 最低契約期間

無料プランの場合はそれぞれに制限がかかる場合もあります。特に、「ヒートマップツールを導入したいページが多ければ、その数だけコストが必要になる」というパターンが多いため、覚えておきましょう。

比較ポイント3.サポート体制は充分か

サポート体制が充実しているかどうかも、忘れずにチェックしておきたいポイントです。ヒートマップツールは、ユーザーの動きを把握するだけでなく、その後の分析が重要です。そのため、分析自体に慣れていないときは、海外製のツールではなく、日本語に対応した説明や問い合わせができるツールを選ぶと良いでしょう。

また、ツールの中には、ヒートマップの結果を分析する方法や、ページの改善方法などのコンサル、勉強会を開くケースもあります。そのようなツールを選べば、使い方が分からなくなっても対応してもらえるため、サポート体制も必ず事前に確認してください。

比較ポイント4.ツールのテスト導入

「これが良い」と思って選んだツールでも、いざ導入してみると使いにくいといったケースもあるため、ツールのテスト導入も重要です。ツールによっては最低契約期間が定められている場合もあるので、費用を無駄にしないためにもテスト導入を行ったほうが良いでしょう。

テスト導入で何個か比較し、業務との相性や操作性なども加味して、自社で使い続けていけるツールを選ぶのが失敗しない方法です。Webサイトとの相性が良いツールを選べれば、ツールのメリットを最大限に生かした施策が実行できます。ただし、ツールを実際に導入する際には、Webサイトやページの数、PV数を事前に確認するのも忘れないようにしてください。

【無料】おすすめのヒートマップツール8選

【無料】おすすめのヒートマップツール8選

ここからは、無料で使えるおすすめのヒートマップツールを紹介します。

Mouseflow

Mouseflow

引用:Mouseflow

Mouseflowは、豊富な機能と直感的で使いやすいヒートマップツールです。本記事を公開しているオウンドメディア「QUERYY(クエリー)」を運営している株式会社ニュートラルワークスでも、自社のマーケティングやコンサルティング業務で使用している高機能なヒートマップツールです。

ヒートマップツールの一般的な使用方法は定量的なユーザー行動の可視化ですが、マウスフローではユーザーの画面をレコーディングして確認できるセッションリプレイ機能があります。

ヒートマップをもとに仮説を立てて施策を立案し、実際のユーザーの動きを見て検証ができるので検証精度が上昇するのはもちろん、ユーザーテストに近いことができるためヒートマップやアナリティクス上からは検知できなかった意外な発見が見つかります。

また、フィードバック機能は特定のページ上で自由にアンケートフォームを表示することが可能です。ヒートマップツールの機能としては特殊ですが、さまざまなアンケートをノーコードで実装できるので非常に便利な機能になります。

その他、EFOを目的としたフォーム分析では、どの項目まで入力完了してどこで離脱しているかが分かるので、フォームの入力完了率上昇にも活用可能です。無料トライアルでもヒートマップの利用は可能ですが、シナリオ分析やホームアナリティクスが1つまで、ダウンロードや複数ユーザーの利用ができません。

有料プランには、

  • 月額4,237円の「スタータープラン」
  • 14,463円の「グロースプラン」
  • 29,073円の「ビジネスプラン」

などがあります。

※2022年10月12日 09時18分04秒の為替レートにて計算

「スタータープラン」はダウンロードが可能で、「グロースプラン」以上からはダウンロードに加えて、複数ユーザーの利用も可能です。マルチデバイスには対応していますが、CVユーザーセグメントについては記載されていません。

MIERUCA HEATMAP

MIERUCA HEATMAP

引用:MIERUCA HEATMAP

MIERUCA HEATMAPは、「アテンションヒートマップ」と「スクロールヒートマップ」「クリックヒートマップ」の3つのヒートマップを使った解析ができます。

URLと登録サイト数が無制限で使用でき、目標達成をしたユーザーと、していないユーザーを分析する「イベント( CV)セグメント機能」が利用可能です。他にも、自動キャプチャー機能や期間比較ABテスト機能、マルチデバイス機能などがあります。

ただし、無料プランではメールサポートやABテスト、クリックリンクなどの使えない機能もあるため注意が必要です。また、PV数が一月3,000PVまで、登録サイト数とURL数が一つ、同時ログイン数が1アカウントまでの制限もかかります。

有料プランは、フリーランス向けの「ミニマム」が月額9,800円から利用できます。全機能を使いたい場合は、制作会社や代理店向けの月額49,800円で利用できる「ファースト」以上の契約が必要です。初期費用は全プラン0円となっているので、Webサイトの規模にあわせたプランを自由に選びましょう。

Ptengine

Ptengine

引用:Ptengine

Ptengineは、一つのタブを実装して、たった5分で利用が開始できるヒートマップツールです。使用者はノーコードで利用できるので、専門的な知識も必要ありません。搭載されているヒートマップは、「クリックヒートマップ」と「アテンションヒートマップ」の2つです。

ページ分析は具体的なクリック数やレートなどが確認でき、カルーセルパネルや、ハンバーガーメニューの要素で確認ができて便利です。また、シェアリンクを作成して外部からヒートマップを確認してもらえるため、他社との情報共有もスムーズになります。マルチデバイス対応については明らかにしていませんが、有料プランであればセグメント分析も行えるのが魅力です。

プランは「Free」「Growth」「Premium」の3つから選べます。無料で利用できる「Free」では、イベント計測が行えますが、クロスドメイン計測や、イベントプロパティ、外部データ連携などができません。14日間無料で試せる、月額6,578円(税込)の「Growth」では、クロスドメイン計測やユーザー識別機能、イベントプロパティの利用が可能になります。

外部連携を利用したい場合は、PV数や計測可能イベント数などをカスタマイズできる、「Premium」の利用が必要です。「Premium」の費用については要相談のため、問い合わせのうえご確認ください。

User Heat

User Heat

引用:User Heat

User Heatは、無料で利用できるWeb解析ツールです。また、アテンションヒートマップ、スクロールヒートマップ、クリックヒートマップ、マウスグラフィ、タッチアクションヒートマップの全てが利用できます。1サイトあたり月間30万PVまでの分析であれば、無料で使い続けられるのはUser Heatならではの強みです。 

30万PV以上の利用を希望する場合は、見積もりフォームからご確認ください。サイトURLや月間PV、計測ドメイン、会社名などの情報を登録すると、見積もりができます。

なお、UI/UXの改善はもちろん、 サイト訪問者の組織や特性(CVセグメント )の分析によるペルソナの設定に役立ちます。マルチデバイスや、定期的にウェブサイトを改善した事例をもとにした勉強会なども利用できるため、初心者の方でも使いやすいツールです。

その他、分からないことがあっても、サイト内の質問から回答が得られるので、聞きたいことは全部調べてみると良いでしょう。

Microsoft Clarity

Microsoft Clarity

引用:Microsoft Clarity

Microsoft Clarityは、訪れたユーザーの行動をヒートマップやセッションリプレイを使って分析できるツールです。トップランクの要素をリスト化( CVセグメント)したり、要素の詳細なメトリックを掘り下げたりするのに役立つでしょう。

また、クリックヒートマップとスクロールヒートマップを並べて比較できるので、ユーザーがどのような操作をしているのかすぐに把握できるようになります。さらにヒートマップをチームと共有するだけでなく、クライアントと共有ができるパブリックリンクを作成するのも可能です。

またこのツールは、マルチデバイスには対応していませんが、全ての機能を無料で利用できます。トラフィックに制限がかけられたり、途中で有料バージョンにアップグレードされたりする心配もありません。

加えて、オープンソースで構築されているため、誰でも気軽に利用できるツールとして提供されています。GDPRとCCPAにも対応しているので、セキュリティが気になるという方でも利用しやすいツールといえるでしょう。

ワードプレス公式プラグイン QAアナリティクス

QAアナリティクス

QAアナリティクスは、利用しているサーバーにあわせたWebサイトの分析が行えるツールです。クラウド型ではなく、自社で使っているサーバーでデータを保存できるため、インハウスで情報を管理できます。

また、アテンションヒートマップとクリックヒートマップ、スクロールヒートマップの利用が可能です。加えて、ユーザーの動きを動画のようにして可視化できるセッションリプレイ機能とあわせて活用すれば、よりユーザーの詳細な動きが分かるようになります。

月間10万円PVまでであれば無料で誰でも利用が可能で、有料プランの「ライト」「プロ」にアップグレードすることで、ヒートマップやセッションリプレイ(録画再生)を閲覧できるページ数が増え、目標設定の数が増やせます。「プロ+」ではさらに3ドメイン分のライセンスが含まれるため、複数サイトを運営している方に最適なプランです。

料金はライトが月1,650円(税込)、プロが月2,750円(税込)、プロ+が月7,700円(税込)となっています。

SiTest

SiTest

引用:SiTest

SiTestは、Webサイトの解析から改善までを一元化できる、ランディングページ最適化ツールです。イートアップを含めた6つの解析ページ機能を使用でき、5種類のヒートマップにも全て対応しています。

その他にもABテストやパーソナライズ機能、エントリーフォームの最適化、ポップアップ機能など、便利な機能が豊富なのも大きな特徴といえるでしょう。加えて、マルチデバイスとCVユーザーセグメントにも対応しています。

導入後のサポートも無料で対応してくれるので、初めての方でも心置きなく使える配慮がなされています。さらに、無料トライアルからの利用が可能で、3万PVと2つのドメインまで、10個のゴール設定が可能です。

制限なく自由な設定で使いたい場合は、問い合わせから希望を出し、見積もりを出してもらいましょう。初期費用はかかりませんが、計測データ保守管理料として6,600円(税込)が申し込み時に必要です。

Page Analytics

Page Analytics

引用:Page Analytics

Googleのブラウザ「Chrome」の拡張機能として無料で提供されているのが「Page アナリティクス」です。種類はクリックヒートマップで、Googleアナリティクスに設定されているWebサイトでPage Analyticsを立ち上げると、リンク部分のクリック率が分かります

ただし、他のツールはいろいろな種類が搭載されていますが、Page Analyticsはこのクリックヒートマップのみが搭載されています。無料ですが、機能が少し物足りないかもしれません。

【有料】おすすめのヒートマップツール7選

【有料】おすすめのヒートマップツール7選

続いて、有料のヒートマップツールとしておすすめする7つのヒートマップツールを紹介します。

User Insight

User Insight

引用:User Insight

UserInsightは、通常のアクセス解析とヒートマップによるユーザー行動を可視化するマルチデバイスにも対応したツールです。どの種類のヒートマップを扱っているかは詳しく書かれていませんが、ユーザーが最後まで読んだ「終了エリア」や「クリックエリア」、よく閲覧されているコンテンツを表示する「熟読エリア」などがあります。

また、コンバージョンしたユーザーや、離脱したユーザーなどの属性で絞り込むCVユーザーセグメントにも対応可能です。管理画面は誰でも使いやすく工夫されており、メーカー主催の勉強会なども開かれているので、初めて会社に導入するツールとしても優れているといえるでしょう。

料金プランについては、オプション料金などは一切かからず、広告効果測定やヒートマップ、ユーザーインサイトなど全ての機能が利用できます。料金の詳細は、サイト内で必要項目を入力し、料金PDFの閲覧から確認する必要があるでしょう。

Contentsquare

Contentsquare

引用:Contentsquare

Contentsquareは、タグ付け不要でデータ分析ができるツールです。利用できるヒートマップは5つの種類をあわせたようなもので、スクロールやクリック、迷いなどのユーザー行動が分析できます。Contentsquareの拡張機能を活用すれば、サイトページに最新情報を重ねて表示することも可能です。

情報確認はマルチデバイス化されており、チーム各自のブラウザからチェックできるので、情報共有もスムーズになるでしょう。ゾーンベースのヒートマップは、ユーザーの行動理由まで深く解析できるため、CVユーザーセグメントも含めた分析がスピーディーにできます。

デモの依頼もできるので、デモ版でどの程度、自社で活用できるのかまずは確認することをおすすめします。ヒートマップ以外にも、インサイトの自動化や直感的操作で使えるビジュアルレポーティング機能、パソコンとスマホ両方で使えるマルチデバイスにも対応しているなど、使いやすさも、あわせ持っています。

crazyegg

crazyegg

引用:crazyegg

crazyeggは、オンライン通販や、スタートアップ企業、教育機関などで幅広く使われているユーザー行動解析ツールです。パソコンとスマホ関係なく使えるマルチデバイスにも対応しており、スクロールヒートマップとクリックヒートマップにも対応しています。

ヒートマップには最先端技術が使われており、最もクリックされた箇所を素早く可視化できるので、顧客の行動を把握しやすくなります。また、ユーザーがサイトを訪問したタイミングからセッションが終了するまでの、カーソルやクリックの動きを見られるユーザーセッション録画も便利です。

加えて、ユーザーを携帯端末やパソコンユーザーなどに分けて解析できるCVユーザーセグメントに対応する機能も搭載されています。

データのエクスポートも可能なので、他の解析ツールと統合したり、クライアントと共有したりするのに活用しましょう。費用については、問い合わせが必要ですが、30日間無料のトライアルが利用できるため、どのようなツールなのか実際に使って自社との相性を確かめてみてください。

コンテンツアナリティクス

コンテンツアナリティクス

引用:コンテンツアナリティクス

コンテンツアナリティクスは、ページ内のコンテンツを要素単位で分けた分析ができるツールです。コンバージョンだけでなく、それぞれのビジネスで目指すゴールに貢献しているコンテンツの把握も簡単です。また、パソコンとスマホ両方に対応するマルチデバイスと、忠誠度や属性でユーザーを分類できるCVセグメントなどにも対応しています。

ヒートマップは、貢献度が高いコンテンツと、貢献度が低いコンテンツの2種類に分けられる見やすさが追求されています。ヒートマップのどの種類に対応しているのかは明記されていません。

コンテンツアナリティクスは、コンテンツの評価がデータ化されるため、データをそのまま施策に活用できるよう開発が進んでいます。そのため、将来的にはより施策を円滑に進めるためのツールとして役立ちます。電話対応も行っているので、不明な点があれば直接電話で聞いてみるのをおすすめします。

Gemius HeatMap

Gemius HeatMap

引用:Gemius HeatMap

GemiusHeatMapは、クリックヒートマップと、スクロールヒートマップに加え、リンクマップの3種類で分析を行うツールです。ヒートマップを中心とした機能を活用したウェブサイト分析を活用すれば、Webサイトのパフォーマンスを高められます。

例えば、レイアウトやページの長さをユーザーの傾向に合わせたり、クリップデータから関連するコンテンツを配信したりすることもできるのがメリットです。その他に、時間帯と週ごとのコンバージョン率や、顧客を持つ顧客が求めているものを参考にした宣伝も行えます。

世界の13カ国で使われており、100以上のクライアントが導入している実績は、ユーザーから信頼されている一つの証拠です。

Appsee

Appsee

引用:Appsee

Appseeは、ユーザビリティを動画で確認できるISOモバイルの解析アプリです。アプリを利用したユーザーの行動をビデオで録画する仕組みは、ユーザーアクションの理解やUI改善に効果があります。結果だけでなくユーザーの動きが見えるため、何を見て何に関心を持つのか、ひと目で把握しやすくなるでしょう。

搭載されているヒートマップはタッチヒートマップで、タッチ操作のジェスチャーを視覚的に理解するのに役立ちます。また、アプリ利用分析が可能で同点フック操作やイベントについての分析指標の閲覧が可能です。それぞれのスクリーンでユーザーが起こした行動が分かりやすいデザインで表示されるので、内容の理解も難しくありません。

マルチデバイスとPVユーザーセグメントには対応していませんが、ユーザーの動きが動画でどこでも見られるのは、Appseeならではの強みです。費用は、アプリ解析ツールやビデオを記録するセッション数によって変わりますが、月額9,500円の「プレミアムプラン」の利用ができます。無料トライアルは最長2週間まで利用できるので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

UXCam

UXCam

引用:UXCam

UXCamは、アプリ上でのユーザー行動を全て可視化して分析するのに優れたツールです。IOSとAndroidに対応したアプリUX最適化ツールの一つで、セッションリプレイやヒートマップ分析、ユーザー利用分析などが行えます。スマホアプリ用のツールなので、マルチデバイスには対応していません。

ユーザーを分類するCVユーザーセグメントには対応しているので、ユーザーがどのように自社アプリを利用しているのか把握できます。ヒートマップは行と列の数値データを色で視覚化する、UXCam独自のものです。デバイスの採用ページ前の問題点を色で認識できるので、アプリ分析に慣れていない方でも直感的に使えるよう配慮されています。

料金プランには、年額1,176,000円の「プレミアム」と、問い合わせ相談が必要な「エンタープライズ」が用意されています。プレミアムは10アカウント数までの契約で、セッションリプレイ分析やユーザー分析、ヒートマップ分析などが使えます。

「エンタープライズ」は20アカウントで、基本機能に加え、ビジネスレビューや、インサイトレポート、リーガルコントラクトレビューなどが使用できます。

ヒートマップツールを料金で比較する

ヒートマップツールの料金で比較する

本記事で紹介した15個のヒートマップツールを、「無料トライアルを試せるかどうか」と「有料プランの価格」という観点でそれぞれ比較してまとめました。機能だけでなく料金も無理なく使っていけそうかどうかの判断基準にしてください。

無料トライアルで比較する

無料でも使えるヒートマップツール 詳細
MIERUCA HEATMAP ×
Ptengine デモはあるが、期間については問い合わせが必要
User Heat ×
Microsoft Clarity ×
ワードプレスプラグイン QA Heatmap Analytics ×
Mouseflow 14日間の無料トライアル
SiTest 無料トライアルはあるが、期間については問い合わせが必要

 

有料のヒートマップツール 詳細
User Heat ×
Microsoft Clarity ×
ワードプレスプラグイン QA Heatmap Analytics ×
Mouseflow 14日間の無料トライアル
SiTest 無料トライアルはあるが、期間については問い合わせが必要
User Insight ×
Contentsquare デモはあるが、期間については問い合わせが必要
crazyegg ×
コンテンツアナリティクス ×
Gemius HeatMap ×
Appsee 最長2週間
UXCam ×

無料から使えるツールはトライアルに対応していないものが多く、有料プランを利用する際に用意しているケースがあります。今回紹介した有料のツールでは、Appseeのみ最長2週間との表記がありましたが、他ツールについては表記されていませんでした。

有料プランの価格で比較する

ツール名 有料プランの価格
MIERUCA HEATMAP 月額49,800~ 149,800円
Ptengine 月額5,478円 (税込) ~
User Heat 要問い合わせ
Microsoft Clarity 完全無料
ワードプレスプラグイン QA Heatmap Analytics 月額2,750~4,583円 (税込)
Mouseflow 月額3,960~54,485円
SiTest 要問い合わせ
User Insight 要問い合わせ
Contentsquare 要問い合わせ
crazyegg 要問い合わせ
コンテンツアナリティクス 要問い合わせ
Gemius HeatMap 要問い合わせ
Appsee 要問い合わせ
UXCam 年額1,176,000円~

ヒートマップツールはそれぞれで規模や目的、求める範囲が異なるため、問い合わせをし、相談しながら決めるのがほとんどです。プランやオプションが用意されている場合もありますが、それぞれを比較しながら、見積内容の確認を行ってから契約しましょう。
サイト改善におすすめの分析ツール22選!選ぶ際のポイントも紹介 サイト改善におすすめの分析ツール22選!選ぶ際のポイントも紹介

ヒートマップツールのまとめ

ヒートマップツールのまとめ

ヒートマップツールは、ツールに搭載されているヒートマップの機能はもちろん、求めている機能が搭載されているかどうか確認するのが重要です。また、予算比較や使いやすさ、無料トライアルやサポートの有無などの確認も忘れないようにしてください。

ツールにかかる費用については分析を行いたいサイト数や、PV数で変化するため、事前に問い合わせをし、確認することも大切です。

さらに自社サイトのPV数が少ないと十分なデータが集められないため、現在の状態で分析が行えるのか調べ、運用を検討するようにしましょう。ヒートマップツールを最大限生かすためにも、目的にあったツール選びが必要です。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格