ECサイト

2021.04.27 (公開: 2021.04.26)

ECサイトに必要な機能を紹介!便利な機能から面白い機能まで

ECサイトに必要な機能を紹介!便利な機能から面白い機能まで

ECサイトの市場規模は年々増大しており、経済産業省により公開されたレポートによれば2019年のEC市場規模は年間10兆円を超えていたようです。過去5年で約1.5倍に拡大しており、今後ますます成長が見込まれます。

参考までに、平成22年から令和元年までの日本のBtoCのEC市場規模と物販系EC化率を以下にまとめました。

日本のBtoCのEC市場規模および物販系EC化率

参照元:経済産業省『電子商取引実態調査 令和元年度調査 公表資料

このようにEC化率が上がっていることからECサイトを構築する企業が増えていることがわかりますが、以下のような悩みを持つ担当者もいるのではないでしょうか。

  • ECサイトを構築したいが、どんな機能があれば良いのかわからない
  • 既存のECサイトの売上の伸びが悪く、購入率を上げる改善をおこないたい
  • 現在のECサイト運営業務が大変でお客様に迷惑をかけることがある為、運営体制を見直したい

ECサイトを構築する際には、必要とされる機能を正しく搭載し運営を進めることが大切です。この記事では、ECサイトの構築や運営に欠かせない機能からあると便利な機能、さらにはユニークで面白い機能まで紹介します。

ECサイトに必要な機能とは?

ECサイトに必要な機能とは?

ECサイトの機能は、大きく「フロントエンド」と「バックエンド」の二種類に分けられます。

フロントエンドとは実際にユーザーに接する機能です。ECサイトにおける商品の検索機能やマイページ機能・カート(買い物かご)機能などが挙げられます。そのほかにもFAQページやレビュー機能など、ユーザーが閲覧・操作をする機能がフロントエンド機能です。
フロントエンド機能には、ユーザーにとって見やすい・使いやすい状態であることが求められます。

バックエンド機能とはECサイトのサービス維持のために必要な機能です。ユーザーの目には触れませんが、ECサイトの運営や商品の迅速かつ適切な発送などのために欠かせません。バックエンドがしっかり構築できていればECサイトの運営がスムーズに進むため、結果としてユーザーの満足度向上にもつながります。注文の受注や配送管理・在庫管理など、ECサイトにおける情報管理機能がメインです。

また、ECサイトには「モール型サイト」と「自社ECサイト」の二種類があります。

モール型ECサイトとは複数のショップが集まって構成されるECサイトです。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどがモール型サイトに当てはまります。フロントエンド・バックエンドともに必要な機能があらかじめパッケージングされています。

対する自社ECサイトは企業独自のECサイトです。自社商品のみを扱うことがほとんどで、デザインやコンテンツなどを自由に設定できます。搭載する機能はある程度自身で取捨選択をします。

ECサイトを構築するといった場合、一般的には自社ECサイトの立ち上げを指します。しかしモール型サイトと自社ECサイトにおいて、ECサイトとして必要な機能に大きな違いはありません。ECサイトとしての形式が違うだけで、機能面においては共通している点が多いです。

この記事では自社ECサイトの構築を前提でお話していきますが、モール型サイトであっても機能面で大きな違いはないでしょう。

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ECサイトフロントエンドで必要な機能

ECサイトフロントエンドで必要な機能

ECサイトのフロントエンドで必要な機能を紹介します。

フロントエンド機能はユーザーが実際にECサイトを利用する際に使われる機能です。そのためユーザーに購入してもらうというアクションを起こさせるためには、フロントエンド機能が大きな意味を持ちます。いかにユーザーにとって見やすく使いやすい機能にできるか、そして必要な機能がしっかり揃っているかが大切です。

フロントエンド機能についてひとつずつ特徴や期待できる効果を紹介します。

商品検索機能

商品検索機能とはECサイト上で商品を検索する機能です。ECサイトでは多くの商品を取り扱うことが考えられるため、ユーザーが欲しい商品まで快適にたどり着くために商品検索機能が欠かせません。

商品検索機能があることで、ユーザーは求める商品を快適に見つけ出すことができます。目的とする商品があってECサイトを訪問したのに商品が見つけにくい状態であれば、せっかく訪れたユーザーが商品を購入せずに離脱してしまう可能性が高いです。

特定の商品名による検索機能だけでなく、絞り込み機能があると便利でしょう。商品のカテゴリーや価格帯などの絞り込みができれば、ユーザーの利便性もアップします。ユーザーに使いやすいと判断してもられば、購入アクションなどのコンバージョン率アップが期待できます。

マイページ機能

マイページ機能とはユーザーの閲覧履歴や購入履歴などの表示をするページです。会員情報の確認や変更作業もマイページでおこないます。

マイページ機能が搭載されていることで、ユーザーに自身のショッピング傾向の把握や閲覧した商品の確認などをしてもらえるようになります。こうすることでユーザーの囲い込みや再購入へつなげることが可能です。

マイページ機能はユーザーを再購入に誘導するだけでなく、ECサイトの利用を便利だと思わせるための機能が必要です。そのためには以下のような機能が求められます。
過去の注文情報の確認や再購入機能

  • 複数の配送先登録機能
  • お気に入り商品の登録機能(カートとは別)
  • いかにユーザーに利便性をアピールできるかがカギです。

カート(買い物かご)機能

カート(買い物かご)機能はユーザーが購入したいと選択した商品をまとめ、決済へつなげるために必要です。カートを介さずに商品決済ページへと移行してしまうと、複数商品の購入や時間をおいての購入ができなくなってしまいます。そのため一度カートへ移して決済へ進む必要があります。

カートは選択された商品や決済情報がわかりやすく表示されなければなりません。想定していなかった送料や手数料の発生・割引適用の有無のわかりにくさなどは、商品をカートに入れたものの結局購入に至らないという「カゴ落ち」の原因になります。決済完了までにページ遷移が多く手間がかかる場合も、離脱につながりやすいです。

シンプルでありながらも決済に関する情報がわかりやすくまとまっているカートが理想的です。決済完了までに必要なステップ数の表示もされているとユーザーにとって親切でしょう。

決済機能

決済機能は商品を購入するための支払いに必要な機能です。ECサイトで利用される主な決済方法は以下のとおりです。

  • クレジットカード
  • 銀行振込
  • コンビニ支払い
  • 代引き

このほか、Paypalなども決済手段に挙げられていることがあります。

ユーザーの希望する決済方法が搭載されていない場合、購入直前になって離脱してしまう可能性が高いです。実際、決済方法が理由による離脱は少なくありません。

かといって決済方法の選択肢をやみくもに増やしてしまうと、その分業者との契約や手数料が増えてしまいます。ほとんど使われない決済方法のために手数料を支払い続けるのはもったいないです。

ターゲット層であるユーザーの傾向に合わせて、ある程度決済方法を絞り込む必要もあります。

セキュリティ機能

セキュリティ機能はユーザーに安心してECサイトを利用してもらうために欠かせません。最低限、ユーザーの登録した氏名や住所などの顧客情報を暗号化する必要があります。

万が一情報漏えいが発生してしまうと、ECサイトはユーザーに対して賠償をおこないます。さらに対策本部や臨時のカスタマー対応窓口の設置などの対応も必要です。

このような対応が必要なうえ、一度情報漏えいが発生してしまえば社会的な信用も失います。ブランドイメージが低下することでユーザー数が激減する可能性が高いです。適切な対応ができていない・対応スピードが遅いなどの判断をされてしまえば、ますます信用が下がります。

このように情報漏えいには非常に大きなリスクがあるため、顧客情報の厳重な保護やセキュリティ対策の導入などが必要です。

FAQページ

FAQページはユーザーの持つ疑問を解消させるために必要なページです。質問傾向の高い内容をまとめる・ECサイトを見ただけでは少しわかりにくい点を補完するなどの使い方をします。

ECサイトは実際の店舗とは違い不明点をすぐにスタッフへ聞くことができません。またECサイトによって機能やページのレイアウトに違いがあります。そのため利用回数が少ないうちは特にスムーズな買い物が難しいです。

不明点の解消ができずユーザーが不便だと感じるECサイトでは、商品購入に至らないケースが少なくありません。そのためFAQページのようにユーザーの疑問に答えるページが必要です。

質問のカテゴリー別に段落分けやまとめをおこなうと、より見やすいFAQページになるでしょう。

お気に入り機能

購入意欲の強い商品を登録するカート機能だけでなく、気になる商品を登録するお気に入り機能も必要です。ECサイト利用者には購入するかを後日改めて検討したいユーザーや、気になった商品を改めて比較したいユーザーもいます。このようなユーザーはカートへ移す前に、お気に入り画面でワンクッションおいてから購入に至ります。

お気に入り機能ページに登録された商品をもとに、ユーザーの登録した商品傾向に合ったおすすめ商品の紹介も可能です。おすすめ商品を表示させることで、さらなる商品購入を促すことができます。

お気に入り機能は商品購入をすぐに実現させるものではありません。しかし購入意欲の向上やユーザーの満足度につながる大切な機能なため、ECサイトには必須といえます。

レコメンド機能

レコメンド機能とは商品を勧める機能のことです。レコメンドとは日本語で「勧める、推薦する」という意味を持ちます。実店舗でお客様に合いそうな商品を提案することがあるように、ECサイトではレコメンド機能によってユーザーへ商品の提案や勧めをおこないます。

レコメンド機能は、主に以下のような場面で活用される機能です。

  • 似たような傾向の別商品を紹介
  • セットで購入すると便利な商品の紹介
  • 一緒に買う人が多い商品の紹介

ECサイトでは直接の接客を受けられないため、一緒に買うと便利な商品や似た傾向の商品を把握することが難しいです。しかしレコメンド機能があれば、ユーザーに商品の紹介ができます。

売上向上だけでなく、ユーザーの満足度にもつながります。

レビュー機能

レビュー機能とは商品を購入した人が感想などを投稿できる機能です。商品の実物を見れない・触れないECサイトでは、実際の感想が非常に重視されます。商品の購入を迷っているユーザーは、レビューに投稿された内容を見て購入を決めることもあります。

レビュー機能はユーザー同士の情報交換だけでなく、運営者側が情報や感想を取得するためにも便利です。ユーザーの生の声を得ることができるため、商品の改善や対応に役立てることができます。もし悪いレビューがついてしまっても、その後の対応や返信が上手くいけば信用を回復できる場合もあります。

また、レビューはキャンペーンとの併用もしやすいです。レビュー投稿者へのクーポン配布やポイント付与などのサービス展開をすればレビュー数を増やすことができ、さらなる購買意欲向上につなげられます。

問い合わせ機能

問い合わせ機能はユーザーの持つ質問や疑問を解決させるために必要です。メールや電話で直接連絡をとることは少々ハードルが高いですし、あまり手軽とはいえません。運営側も問い合わせ連絡とそうではない連絡の判別が難しくなるため、迅速な対応が叶わない場面が出てしまいます。

問い合わせフォームなど問い合わせのための機能があれば、ユーザーは気軽に質問などの連絡が可能です。問い合わせの送信先を問い合わせ専用フォルダ等にすれば、把握もしやすいでしょう。氏名やメールアドレスなど返信に必要な情報と、問い合わせ内容の選択肢や具体的な内容を入力してもらいます。何日以内に返信をするかという期日を表示させることで、返信を待つユーザーのストレスが軽減できます。

ソーシャルログイン機能

ソーシャルログイン機能はSNSと連携させるために必要です。TwitterやInstagramなどのSNSと連携させることでさまざまなメリットが生まれます。

まずは拡散や口コミ効果による知名度の向上です。良いと思った商品をSNSで共有・投稿してもらうことで、そのユーザーのフォロワーなどにも商品を認知してもらえます。一緒にレビューも投稿してもらえれば、口コミ効果による流入も期待できます。

会員登録の手間を省けることも大きなメリットです。SNSアカウントを連携させることで会員登録ができれば、ユーザーの手間が大きく減ります。会員登録が面倒という理由で離脱するユーザーもいるため、手間を減らすのはかなり有用です。ただし住所や本名など必要な情報が不足している場合もあるため注意が必要です。

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ECサイトバックエンドで必要な機能

ECサイトバックエンドで必要な機能

続いてはECサイトのバックエンドで必要な機能を紹介します。バックエンドはユーザーの目には映りませんが、運営者側がECサイトを正しく活用するために重要です。

バックエンドの機能が整っていないと、配送ミスや遅延などのトラブルが生まれやすくなります。商品の配送が適切におこなわれないとユーザーからのクレームや満足度の低下につながります。結果としてリピーター獲得の機会を失うことや悪いレビュー・評価になってしまうのです。

受注・配送管理機能

受注・配送管理機能は、ユーザーが購入した商品を把握し適切に管理するために欠かせません。商品の購入がされたことをシステム上に表示させ正しく配送管理を進めることが、ECサイトのバックエンドにおいてもっとも重要視される点です。

受注・配送管理機能が適切でないと、運営者側が商品の注文や配送状況の把握ができません。それではWeb上で商品の販売をおこなうECサイトとして成立せず、スムーズな運営ができなくなってしまいます。受注・配送管理を適切におこなうことで、ユーザーに商品を届けることができるのです。

また、購入された商品をデータとしてまとめれば、人気がある商品の傾向やユーザー層をつかむための助けにもなります。

在庫管理機能

在庫管理機能は自社が抱える商品在庫の管理をするために必要な機能です。商品の実物を実際に確認する棚卸も時には必要ですが、商品の販売ごとに毎回チェックしては無駄な手間や時間のロスになります。そのためWeb上で在庫管理ができる機能が必要です。

今ある商品の個数や状態の管理はもちろん、前回入荷日や次回入荷予定の表示などもされると便利でしょう。在庫状況が把握できていないと欠品による機会損失や、発注しすぎて必要以上の在庫を抱えることにつながりかねません。

在庫管理はECサイトの運営において非常に重要な意味を持ちます。なるべく詳細な在庫状態を把握するためにも、必要情報が適切に表示された見やすい機能にする必要があります。

顧客管理機能

顧客管理機能はユーザーの情報管理に必要な機能です。氏名や住所といった基本情報だけでなく、購入履歴や購入頻度・ランク制度を設けていればユーザーの会員ランクなどの把握ができます。

ユーザーについて容易に把握するための管理機能があれば、キャンペーン情報やおすすめ商品の案内などを適切に配信できます。まったく対象に当てはまらない内容を配信してしまってはユーザーの満足度低下になりますし、運営者側としても余計な配信コストがかかってしまいます。

また、過去のやり取りをすぐに確認できる機能も便利です。ユーザーごとに問い合わせや連絡をまとめておけば、その後のフォローややり取りに活かせます。顧客情報の管理はECサイトのスムーズな運営に欠かせません。

売上管理機能

売上管理機能とは自社ECサイトの売上を管理するための機能です。売上が発生したタイミングや金額・売れた商品の内容など売上に関するさまざまな情報を管理することで、効率的な分析や経営方針の決定が可能になります。

ECサイトの売上をより大きくする・知名度を向上させるなど効果を最大限に活かすためには、ECサイトの分析が必須です。そのためには売上に関するデータを管理する機能が必要となります。売上が発生しやすい日時などを把握できれば適切なタイミングでの情報公開・セール開催などがしやすいでしょう。人気のある商品・そうでない商品の分析は、今後の経営方針決定や商品発注などに役立ちます。

ECサイトの運営を効率的に進めるためにも、売上管理機能が必要です。

コンテンツ管理機能

コンテンツ管理機能とは、商品ページ以外で情報発信をするためのページを管理する機能です。たとえば新商品や季節のおすすめ商品などの特集ページが当てはまります。

商品ページだけでは伝えきれない情報は多いうえ、そもそもページにたどり着いてもらわないとアピールができません。しかし特集記事などのコンテンツはユーザーの目に触れやすく、商品の認知につなげやすいです。

コンテンツ管理機能を備えることで、商品ページ以外のコンテンツページの追加・編集・削除が容易におこなえます。運営側がアピールしたい商品があれば、そのための特設ページを作ることも可能です。このように商品のアピールや調整がより容易になるため、コンテンツ管理機能は必要でしょう。

キャンペーン・セール管理機能

キャンペーン・セール管理機能とは、その名のとおりECサイトにおいて開催されるキャンペーンやセールの設定や情報などを管理する機能です。キャンペーンやセールをおこなうことで、普段以上の購入や新規ユーザーの獲得につながります。

キャンペーン・セール管理機能で開始時刻と終了時刻など基本的な設定をしておけば、自動的にキャンペーンやセールが開始されます。運営者が時間ぴったりに調整や対応をする必要はありません。

キャンペーンやセールによる売上や新規ユーザー数などが把握できる機能があれば、効果をより把握しやすいでしょう。ECサイトにおいてキャンペーンやセールが持つ影響は非常に大きいため、ぜひ備えておきたい機能です。

お問い合わせ管理機能

お問い合わせ管理機能は、ユーザーから届いたお問い合わせの管理をする機能です。先述したフロントエンド機能であるお問い合わせ機能から投稿された内容がバックエンドの管理機能に届きます。

お問い合わせ管理機能があれば、ユーザーから届いた質問などをすぐに把握することができ、迅速な対応が可能になります。お問い合わせへの対応の速さはユーザーの満足度や信用に直結するため、運営者側が把握しやすい・対応しやすいように管理しなければなりません。

問い合わせフォームに入力されたメールアドレス宛に返信をおこなう場合が多いですが、近年はチャットによるお問い合わせ回答システムを活用するECサイトも増えています。チャットは手軽に使用できますが、メール以上に素早い対応が必要です。そのためすぐに反応できるよう機能を整え、使いやすい状態にしましょう。

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ECサイトにあると便利な機能や面白い機能

ECサイトにあると便利な機能や面白い機能

これまで紹介してきた機能はフロントエンド・バックエンドともにECサイトには必須といえる機能でした。ここからは、ECサイトにあるとより便利な機能や面白い機能など、他のサイトとの差別化を図りやすい機能を紹介します。

これから紹介する機能を上手く活用することで、新規ユーザーの獲得やリピーターの増加といった効果を得られることもあります。販売している商品やECサイトのコンセプトなどとの相性もあるため、導入すべきかはしっかり検討しましょう。

商品ランキング機能

商品ランキング機能は人気商品や購入数の多い商品を発表する機能です。人気商品や満足度の高い商品を把握したいという気持ちを持つユーザーは多く、ランキング上位の商品は販売される傾向も高いです。

商品ランキングは単純な売上数だけでなく、カテゴリーやユーザー別にも表示させると良いでしょう。たとえば「全体ランキング」「日用品ランキング」「男性ランキング」など細分化することで、より詳しいランキングが把握できます。

ランキング機能はユーザーの満足度向上にもつながります。先述したとおり、人気商品の情報はユーザーが欲しがるものです。ユーザーが求める情報が掲載されていればその分満足度も高まり、結果として購買意欲の向上や売上拡大につながります。

メール配信機能

メール配信機能はユーザーへ自動でメールを配信する機能です。商品の注文や発送が完了したタイミングでシステムから自動的にメールが送信されれば、ユーザー側は自身の注文に対して正しく処理がされていると安心できます。

ほかにもセール情報やおすすめ商品紹介など、いわゆる情報配信のためのメルマガ機能も便利です。あまりECサイトを訪問しないユーザーにも情報提供をすることができ、上手くいけば再訪や商品購入につなげることもできます。

ただし、過度なメルマガや不要とする人への配信は逆効果となり、満足度の低下やひどいときにはECサイトへの再訪拒否になりかねません。メルマガの配信可否や配信頻度などをユーザーが自由に設定できるようにしておきましょう。

チャット機能

チャット機能はユーザーとカジュアルなやり取りするのに便利な機能です。ECサイトは実店舗のようにその場でスタッフに質問することができませんが、チャット機能であればリアルタイムに近いかたちでユーザーと話すことができます。

先述したように、お問い合わせ機能でチャットを活用するECサイトも増えています。すぐに解決したい疑問やちょっとした質問などは、メールでの回答では少々不便です。チャット機能は常に注意を向ける必要がありますが、その分すぐに対応できるということで機会損失を防ぐことができます。

また、メールに比べてチャットのほうがハードルが低く距離が近く感じやすいです。そのためファン獲得や満足度向上にもつなげやすいでしょう。

クーポン機能

クーポン機能は商品をよりお得に購入できる機能です。ECサイトのポップアップやレビュー投稿などの特定アクション、さらにはメルマガなどで提供されることが多いです。

クーポンを手に入れることで普段は選択しない商品や高額商品へのハードルが下がるため、より多くの商品購入が期待できます。また離脱しそうなユーザーの連れ戻しや休眠顧客の誘導などには、ユーザーのアクションに基づいたクーポン提供が効果的です。離脱アクションを起こしたタイミングでポップアップによりクーポンを表示する・一定期間アクションがなかったらメールでクーポンの提供をするなどをします。

キャンペーンやセール・イベントなどで一斉にクーポンを配布するという手段もあります。しかしそれだけでなく、ユーザーのアクションに適したクーポン配布も重要です。

アクセス解析

アクセス解析機能はユーザーの特徴やアクセス時間など、アクセス傾向を把握するための機能です。ECサイトに限らず、すべてのWebサイトにおいて重要視されています。

ECサイトにおけるアクセス解析では、ユーザーの傾向やアクセスに至ったリンク元・検索ワードなどを分析します。ユーザーの傾向を把握できれば、ユーザー層に適したコンテンツ作成やキャンペーンなどに役立てられます。リンク元の把握や検索ワードの分析は、SEO最適化に有用です。

アクセス解析を適切におこなうことで、流入数の向上や新規ユーザー取り込みの施策に活かせます。Webサイトの運営には、ユーザー情報の把握や現状分析が非常に重要です。ECサイトの効果をより大きくするためにもアクセス解析機能を備えましょう。

ブログ

自社のファン獲得やよりカジュアルな情報提供には、ブログが非常に効果的です。おすすめしたい特定の商品紹介や自社の裏話などは、ECサイト内でコンテンツページを作成するよりブログに掲載したほうが良い場合があります。

ECサイト運営者や店舗のスタッフなどが投稿するブログは、より個人の色を出しやすいです。もちろん掲載内容には注意が必要ではありますが、親近感や好感などを得やすいためブログをきっかけにファン獲得につながることもあります。

ブログはSEO対策がしやすいという面も持つため、定期的な更新とSEOを意識したキーワード活用をすれば検索エンジンからの流入も期待できます。更新の手間はあるものの、大きな可能性を秘める機能です。

自社アプリ

ECサイトをアプリ化することで、より多くの購入や満足度向上につながります。アプリはブラウザに比べて操作が簡単で表示速度も速いため、快適なネットショッピングを提供てきます。

近年はスマートフォンでネット通販をするユーザーが非常に多いです。そのためスマートフォン向けの自社アプリは需要があります。プッシュ通知によって情報提供やお知らせ配信も容易にできるため、ユーザーがアクセスするきっかけを与えやすい点もメリットです。

自社アプリのアイコンがスマートフォンのホーム画面に配置されることで、刷り込みによる認知度向上も期待できます。アイコンが自然と目に入ることで、無意識下に企業や店舗の情報が積まれていきます。この刷り込みにより企業や店舗を思い出すタイミングが増えるため、選ばれる可能性が自然と高まるのです。

ただし、アプリは多くのメリットを持つ一方でリスクも小さくありません。アプリはユーザーにインストールしてもらうまでのハードルが高いうえ、インストールしても結局使われないことも多々あります。せっかく制作したにも関わらずアプリを活かしきれず、思ったような効果を得られない可能性が高いのです。アプリ化するタイミングやアプリの中身については、ECサイトの構築以上によく考える必要があります。

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ECサイトに必要な機能を考える際の注意点

ECサイトに必要な機能を考える際の注意点

ECサイトに搭載するべき機能について、必須のものからあると便利なものまで複数紹介してきました。しかし現実的にはすべての機能を取り入れることは難しいため、取り入れる機能の選定が必要です。

また同じ機能でも色やアイコンに複数の選択肢があり、選ばなければならない場面があります。自社のECサイトに合わないものを選んでしまうとコンセプトの崩壊につながってしまいます。

ECサイトに搭載する機能を選ぶ際にはいくつかのポイントにおいて注意が必要です。

ECサイトのコンセプトにマッチした機能を検討する

まずはECサイトのコンセプトにマッチした機能であるかを検討しなければなりません。コンセプトは、商品やサービスを誰に・どのように売るのかを決め、世界観の打ち出しやターゲット層に合ったユーザーを獲得するために重要です。

ECサイトにおけるコンセプトの必要性や設計方法などについては別の記事で詳しく紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。
ECサイトのコンセプト設計が必要な理由と設計方法・手順を解説 ECサイトのコンセプト設計が必要な理由と設計方法・手順を解説

コンセプトがあることでECサイトの軸の決定や統一感を持たせることができます。しかしそのコンセプトに合わない機能を搭載してしまっては、いくら便利な機能でも大きな効果は期待できず、むしろ逆効果となり得る可能性が高いです。逆にコンセプトを実現するための機能が備わっていないと、せっかくアクセスしてくれたユーザーが購入してくれなくなってしまいます。

ECサイトのコンセプトに合わせるためには、まずは必要な機能とそうでない機能の選定が必要です。ECサイトに搭載する機能が決まったら、続いてコンセプトに合ったデザインや文章などの検討をします。

ECサイトの効果を最大限に発揮させるためには、コンセプトに合わせて機能を取り入れることが大切です。

構築方法によって使える機能/使えない機能がある

ECサイトの構築方法によって使える機能と使えない機能があります。ECサイトにはさまざまな構築方法がありますが、構築方法によっては搭載できる機能に制限があり、希望する機能が取り入れられないことに注意が必要です。

どうしても搭載したい機能があるならば構築方法を選び直さなければならない可能性もあります。ECサイトの構築時に搭載できる機能について確認が必要です。

ECサイトの構築方法についてより詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
ECサイトの構築方法!選び方のポイントと初期費用、ランニングコストなどを紹介 ECサイトの構築方法!選び方のポイントと初期費用、ランニングコストなどを紹介

ECサイトの構築が完了し運用を進めるようになってから新機能を追加するためには、制作会社へ開発してもらうケースもあります。場合によっては思わぬ追加コスト発生につながるため、予算やスケジュールなどを事前に検討したうえでゆとりを持って進めなければなりません。

最近は、ShopifyをはじめとしたクラウドASPを利用してECサイトを構築する企業が増えています。クラウドASPは基本的に初期費用や月額費用を安く抑えることができるため、ECサイト運営の初期段階に最適です。ただしその分、機能的な制限は多いため注意が必要です。

機能×構築方法によっては追加コストがかかる場合がある

ECサイトにはさまざまな構築方法があるとお話しましたが、構築方法によっては最初から使用できる機能とオプション料金を支払う必要がある機能があります。そのためECサイトの構築や運営にかかる基本的な費用のほか、機能によってはオプション料金が必要です。

ECサイトの費用についてより詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
ECサイトの費用相場は?構築方法別に解説 ECサイトの費用相場は?構築方法別に解説

ECサイトを無理なく構築・運営するためには、事前に予算を明確化しなければなりません。ECサイトの構築に使える費用と運営に使える費用をしっかり決めておくことで、予算の設定がしやすくなります。予算を決めずにECサイトを展開してしまうと、後々苦しい思いをしてしまう可能性が高いです。

ECサイトに使える予算を明確にしたうえで、利用できる機能や追加したい機能を改めて検討します。機能搭載するために予算オーバーとなってしまっては、健全なECサイト運営ができるとは言いにくいです。予算内で最大限の効果を発揮できるECサイトを構築・運営することが大切です。

機能やECサイトの構築方法には追加コストがかかる場合があることを考慮したうえで、予算設定や機能精査をおこないましょう。

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ECサイトに必要な機能まとめ

ECサイトを効果的に運営するために搭載される機能はさまざまです。ECサイトの根幹となる必須機能はどんなECサイトにも欠かせませんが、それ以外の機能についてはコンセプトや目的に合ったものを選びます。適切な機能選定が、ECサイトの効果を発揮するために必要です。

しかし、企業のEC担当者は日常的な自社サイト運営業務だけでも非常に忙しいでしょう。そんななかで、自社のECサイトに搭載されている機能が十分なのか、もしくは過剰であるのかといった判断や精査は難しいものです。まとまった時間が必要なうえ専門知識が問われる場面もあります。知識やノウハウも必要です。

ECサイトの機能についてお困りであれば、ぜひ株式会社ニュートラルワークスへご相談ください。さまざまな企業のECサイト構築や運用支援の実績を持っており、そこで得たスキルやノウハウを活かしたアドバイスが可能です。

構築や運用の具体的な支援はもちろんのこと、無料でのご相談もお受けします。疑問点や不明点は一人でなんとかしようとせず、専門家に相談するとスムーズです。ECサイトの機能についてご質問いただければ全力でサポートします。

適切な機能を搭載してECサイトを最適化させることで、存分な効果が実現できるでしょう。

著者紹介

津久井 渉

津久井 渉

取締役

1991年生まれ。オーストラリアの高校を卒業後、その後イギリスで建築学科を卒業し、大学院ではデザインシンキングを専攻していました。楽天株式会社へ新卒で入社。トラベル事業部でマーケティング職に約3年間従事した後、2017年には株式会社LIGにWebディレクターとして転職。2019年よりニュートラルワークスへジョイン。これまでの多岐にわたる経験を元に最高なサイト作りはもちろんのこと、貴社のビジネス上の課題解決へ導きます。