ECサイト

2021.05.01 (公開: 2021.05.01)

【2021年版】家具ECサイトの市場規模・トレンド・事例

【2021年版】家具ECサイトの市場規模・トレンド・事例

経済産業省が2020年7月に公表したEC市場調査レポート「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」によれば、2019年のEC市場規模(BtoCの物販分野)が年間10兆円を超えました。過去5年円で1.5倍になったことを考えると、このペースで成長すれば2025年にはおよそ15兆円になることが予測されます。

物販系分野は、年率8~10%のペースで成長しており、生活雑貨、家具、インテリアのEC化率は23%になります。

家具分野の国内ユーザー数ランキングでは、ニトリがダントツのトップで、アスクル、アイリスオーヤマ、イケアなどが続きます。

イケアの売り上げは全世界合わせて前年度比4割増、ニトリの2019年10月のサイト・アプリ合算のユニークユーザー数は770万人と、家具ECサイトの利用者は確実に増えていることがわかります。

生活雑貨、家具、インテリア業界のEC化率は年々高まっており、昨今のコロナウィルスの影響もあり、今後も成長する見込みです。本記事では、家具ECにおける構築のポイントや集客・ブランディングのノウハウについて説明します。

家具ECサイトの市場規模・市場動向

家具ECサイトの市場規模・市場動向

2019年の生活雑貨、家具、インテリア業界のECの市場規模は1兆7,428億円となり、対前年比で8.36%上昇しています。

EC市場規模

売上の内訳は、約7割が家事雑貨、家事用消耗品で、残りの約3割が一般家具、インテリア、寝具類になります。

売り上げの大きい家事雑貨、家事用消耗品は、食器台所用品等、洗剤やティッシュ等です。

これらの商品は消耗品で買い替え需要も高いことから、ECサイトの主力商品となっています。ただ、商品単価が安いという特徴があるため、まとめ買いや定期購入のサブスクリプションモデルなどを導入して利益を上げているECサイトが増えています。

一方、家具やインテリアは単価が高く耐用年数も長いことから、それほど買い替え需要が高いわけではありません。そのため、消耗品に対して売り上げに占める割合は小さいものの、別の角度からユーザーに訴求することで売り上げを伸ばすことができます。

たとえば、店舗で家具を買った場合、別途配送料がかかったり、自分で運ぶのが難しかったりすることから、家具をオンラインで購入して自宅に届けてもらえるといいうのは、ユーザーにとってありがたいサービスになります。

また、店舗側も大型家具を展示する場合、場所を取ることから、たくさんの商品を展示できないという悩みがあります。ところがECではいろいろなカラーやサイズを掲載することができるので、店舗側にとってもありがたいサービスになると言えるでしょう。

家具全体の市場について

株式会社矢野経済研究所の調査によると、2018年の家庭用・オフィス用家具市場規模は前年比100.2%の1兆383億円、首都圏における新築オフィスの増加によってオフィス用家具は拡大しているものの、家庭用家具の需要は減少しており、全体は横ばいになったことが明らかになりました。

 

株式会社矢野経済研究所の調査

セグメント別に見ると、家庭用家具の市場規模は6,654億円(前年比98.5%)、オフィス用家具の市場規模は、3,729億円(前年比103.5%)となっています。

内訳でも、オフィス用家具の割合が高まっており、以前は全体の3割程度でしたが、2018年には4割弱まで比率が高まっています。

今後は家庭用・オフィス用家具ともにサブスクリプションモデルがカギ

今後、家具ECサイトは、家庭用・オフィス用家具ともに、レンタルやサブスクリプションなどのサービスの導入が市場拡大のカギになるでしょう。

家庭用家具については、ユーザーがサービス利用分の対価を支払うことで、ライフスタイルの変化に合わせて気軽にインテリアを楽しむことができるし、オフィスもビジネス規模に応じて気軽にインテリアを変更することができるようになるでしょう。

メーカーにとっては商品が売れにくくなるといった懸念もありますが、レンタルサービスの提供事業者との長期的な関係を構築することで利益を得ることができるようになります。

世の中全体が、所有から利用へとサービスが移行する中、まずはレンタルサービスで低価格で利用することから始めて、気に入ったら購入するといった流れになることも予測されます。

将来展望
2021年の家庭用・オフィス用家具市場規模は、9,840億円になることが予測されます。

家庭用家具やインテリアは、新型コロナウィルスの影響でテレワークが増えたことから、
増加することが予測されます。オフィス用家具も、企業の働き方改革や労働者の生産性向上を目的に、投資が継続することが予測されます。

家具EC市場について

国内EC市場は、海外と比べると遅いと言われていますが、年々拡大しています。

経済産業省の調査「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、2017年の消費者向け電子商取引、BtoCのEC市場は16.5兆円となっており、前年の15.1兆円から1兆円以上増加しました。

電子商取引に関する市場調査産業化別のEC化率を見ると、⑧事務用品、文房具、②生活家電、AV機器、PC・周辺機器、③書籍、映像・音楽ソフト、⑤雑貨、家具、インテリアの順になります。また市場規模で見ると、⑥衣類・服装雑貨、①食品、飲料、酒類、②生活家電、AV機器、PC・周辺機器、⑤雑貨、家具、インテリアの順になります。このように、家具・インテリアEC業界は、EC化率、市場規模ともにトップではありませんが、年々成長していることがわかります。

画像出典:経済産業省

経済産業省コロナ禍による家具・インテリアEC業界の動向新型コロナウィルスの感染拡大による外出規制で、「家具・インテリア」の売り上げは増大しました。2月~3月から外出規制により在宅時間が長くなり、新生活シーズンの需要品でもあるデスクやチェア、ソファなどが好調だったほか、リモートワークが増えた結果、自宅用の仕事デスクなどの売り上げが拡大しました。4月~5月になると、休業要請により実店舗が休業する代わりに、家具ECでの購入が増えました。

このような傾向を受けて、ECサイトを持たない企業やもっとECで売り上げを伸ばしたい企業は、ネットでのキャンペーンや施策を打つ企業が増えました。

インテリアはそもそも買い替えや新規購入の頻度が少なく、単価も高いため、「これなら買ってもいいだろう」と思ってもらえるような施策を打つことが大切です。

たとえば、家具ECを展開するリグナは、3月~5月にかけて売り上げを大きく伸ばしました。照明といった低単価商品が人気となりました。

リグナでは、実店舗での催事を中止して、その分のマーケティングコストをWeb広告などに転嫁しました。低単価商材を中心に広告に取り上げ、心理的なハードルを下げました。

広報戦略では、テレワークの家具特集や、3Dデータを活用して実店舗での買い物をバーチャルで体験できるWebコンテンツの開始などをリリースしました。

家具ECサイト国内ユーザー数ランキング

家具ECサイトでは、どのサイトにユーザーが集まっているのでしょうか。

株式会社ヴァリューズの市場・競合分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使い、イケア、ニトリ、LOWYAの3つのECサイトの特徴を比較しながら、3つのサービスの中間CVRを分析してみました。

出典:
家具ECサービス市場を調査。イケア、ニトリ、LOWYAのカートページでの中間CVRを比較しました!(https://manamina.valuesccg.com/articles/683

国内ユーザー数ランキングではダントツでニトリ

赤い四角で囲ってあるのが、ニトリ、イケア、LOWYA(ロウヤ)。2019年10月には、サイトには月におよそ493万人ものユーザーが訪問していました。

また7位にイケア、14位にLOWYAがランクインしていました。

国内ユーザー数ランキングではダントツでニトリ

それでは、ランキング別にそれぞれの企業を解説していきましょう。

1位 ニトリ

ニトリは、「ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販」を運営しています。ターゲットは、高価格帯の家具よりも低価格なホームファニシング(HF)をメインにしています。

ホームファニシングとは、家を逆さにして落ちてくるものすべてを指します。ニトリの場合は、布団カバー、ハンガー、カーペット、押し入れ収納、ミラー、ラック、鍋などをメインにしています。

ターゲットユーザーは、年収800万円以下の人とし、あえてターゲットを絞らず、人口の8~9割に当たるユーザーに対してマスマーケティングを行っています。

他社と異なるのは、高価格帯の家具をメインにしないことで、買い替え需要を掘り起こしているところです。また、アメリカのチェーン店を参考にし、単品ではなくトータルコーディネートとして商品をラインナップしています。

さらに、流通システムをできるだけ簡素化し、中間マージンを低く抑えているほか、ベーシックなものは自社で生産、はやりのあるものは外注先から仕入れるようにして不良在庫になるのを防いでいます。

また、組織が硬直化しないよう、アメリカへの定期的な視察、ピラミッド型の組織にせず、文鎮型の組織構造にして、意見交換が容易になるように工夫しています。

また、外部からのヘッドハンティングも行い、外から学ぶ姿勢を常に忘れないようにしています。

2位 アスクル

2位 アスクルアスクルは、オフィス用品通販トップ企業として多くの支持を得ています。アスクルのターゲットは、小売店に買いに行くのが面倒だと感じている従業員30人未満の中小事業所です。アスクルの商品には2種類あって、NBタイプとPBタイプに分かれます。NBタイプは、メーカーとのコラボレーション商品です。アスクルはアイデアの創出から販売までのスケジュール管理、訴求を行い、技術面はメーカー側に任せます。NB商品の割引率は小売店価格の約1割までとする一方、付加価値として、午後13:00までの注文は翌日中に配送するようにしています。

PBタイプは、アスクルが主導的に製品開発を行います。アスクルブランドで出すため、品質保証もしなければなりません。

アスクルは、売上データ、問い合わせや苦情のデータ、顧客へのアンケート、訪問調査の結果を分析して、商品開発を行います。

アスクルが開発しているのは、オフィスで使える「オフ電」です。

たとえば、オフィスでの冷蔵庫は、小型でなければならず、電子レンジが上に置けるよう耐熱処理がされていなければなりません。飲料を大量に消費するオフィスでは、単価の安い2リットルペットボトルがすっぽり入る、氷も必要になります。そのようなニーズを満たす商品を開発しているのです。

ほかにも、靴を履いたまま使える足元暖房機や、コーヒーカップを中心に洗える小型の食器洗い乾燥機、コーヒー用ポーションのメロディアンとも共同開発し、3カ月ごとに蓋のデザインが変わるポーションも販売しています。エステー化学とも共同開発し、デザイン性に優れたトイレの消臭剤を開発しました。

3位 minnne

3位 minnne

minnne(ミンネ)は、国内最大規模のCtoCハンドメイドEC市場です。 73万人を超える作家によって約1,000万点を超える作品が販売・展示されています。

アクセスは毎日100万を超え、主にものづくりへの関心が高い20〜40代女性が多く集まっています。

取り扱っている商品は、アクセサリーやファッション小物、雑貨、スマホケースなどがあります。価格も比較的安価なものが多いです。

ミンネの特徴は、既製品ではなく、作家がこだわりを持って生み出した作品が集まっているので、一品ものや珍しいものを見つける楽しみがあります。

また、自分がハンドメイド作家として、商品を出品することもできます。ミンネでは、PCもしくは専用アプリから無料で作家登録し、専用の決済システムを使って購入者と代金のやり取りができるので、商品を安心して出品することができます。

商品の出品後は、FacebookやTwitterで宣伝することができます。商品購入のレビュー率も40%を超えています。

販売手数料は少し高いと言われていて、作品価格+購入オプション価格+送料の9.6%(税抜)。税込みで10.56%になります。

売上代金の振込は1カ月分ごとで、振込手数料は1回につき220円になります。

4位 CAINZ

CAINZ(カインズ)は、ホームセンターECの中でもトップのユーザー数を誇るサイトです。カインズ、コーナン、DCMホールディングス、コメリ、ナフコの5社と比較すると、年間売上トップはカインズ。オンラインショップのユーザー数は2位のコーナンを4倍以上引き離しており、圧倒的な強さを見せています。
出典:カインズの通販サイトがコロナ影響でユーザー急増!成長を遂げるホームセンターEC市場を調査( https://manamina.valuesccg.com/articles/984

https://manamina.valuesccg.com/articles/984
カインズのオンラインショップは2020年3月以降ユーザー数が急増しました。もともとオンラインでは圧倒的なユーザー数を維持していましたが、新型コロナの影響でさらなる追い風となりました。

カインズのユーザー属性

カインズのユーザー属性は、ほかのホームセンターのユーザーに比べ、女性比率が47.7%と高いことがわかります。年代は40代がボリュームゾーンでした。

使用デバイスを比較すると、カインズのみスマートフォン比率が高いことがわかります。

2020年3月〜7月にカインズのECサイト
2020年3月〜7月にカインズのECサイト②
新型コロナウィルスの影響を受けた2020年3月〜7月にカインズのECサイトで検索されているキーワードを分析してみると、「マスク」などウイルス対策に関連しているものが多かったようです。「ゴミ箱」「自転車」など、ウイルス感染対策グッズが多く検索されました。社名とともに「オンラインショップ」「通販」、実店舗の「営業時間」が多く検索されていましたが、実店舗の営業時間よりもオンラインショップが検索されていることからも、オンライン好調の流れがみえてきます。すべてのホームセンターで、実店舗の営業時間よりもオンラインショップが検索されていることからも、ホームセンターのオンラインシフトの波は確実にきていると考えられるでしょう。

5位 アイリス

5位 アイリス

アイリスプラザは、アイリスオーヤマの公式通販サイトです。家電、収納・家具インテリア、食品、ペット用品、ガーデニング用品、事務用品などを扱っており、15,000点を超える豊富な品ぞろえとなっています。単身、少人数世帯をメインターゲットにしています。

アイリスオーヤマは、時流を読んだ商品開発ができる会社です。2020年2月には国内の深刻なマスク不足の状況を受け、マスクの国内生産を開始。通気性に優れた「ナノエアーマスク」や非接触で発熱者を検出する「AIサーマルカメラ」など、コロナ禍の需要に合わせた商品を次々に発表しました。その結果、アイリスオーヤマのコーポレートサイトとアイリスプラザのユーザーは急激に増えました。
出展:マスクで注目、アイリスオーヤマのデジタル集客を深堀り!コーポレートとECサイトの連動も強みか( https://manamina.valuesccg.com/articles/986

アイリスプラザ 表

アイリスオーヤマは、マスク増産を発表後、6月には夏用マスク「ナノエアーマスク」を発売、7月には巣ごもり需要と熱中症対策に役立つ「ポータブルクーラー」を発売するなど、コロナ対策や季節需要に応える新商品を打ち出しました。

このように時流に即したアイデア商品をコンスタントに開発することで世の中の関心を引き、集客に結びつけています。インパクトのある商品はメディアで取り上げられる機会も多く、目玉商品にはテレビCMも活用しています。

また、デジタルプロモーションも積極的に活用しており、Twitterでは掲載記事や新商品紹介、自社製品のレビューなどを発信し、ユーザーとのコミュニケーションを活性化しています。

購入しやすいデザインのECサイトとは

購入しやすいデザインのECサイトとは
オンラインショッピングはもはや私たちにとって当たり前の形態となりました。新型コロナウィルスの影響もあり、今後はますますECサイトの売り上げは増える一方、店舗での売り上げは相対的に減少してくことが予測されます。インテリアは、ファッションや小物に比べて価格が高く大きな買い物となりやすい分、あらかじめ商品のサイズ感さえ把握できれば、ネットで手軽に購入したいと考える人も少なくありません。購入しやすいデザインの家具ECサイトを作成するには、商品のサイズ感、カラーバリエーション、質感、機能など、ユーザーが実店舗では確認しづらい点も、確認しやすくするよう設計していく必要があるでしょう。

見やすいUI

家具ECを作成する場合は、わかりやすいUIになるよう心掛けましょう。

わかりやすいUIにすることにより、ユーザーが探している商品にたどり着きやすくなり、離脱を防ぎます。

ファーストビューには、たくさんの文字を書き込まず、シンプルなキャッチコピーと商品画像を掲載するようにしましょう。

国内外のデザイナーズ家具を取りそろえるFLYMEeは、正規取扱ブランド数No.1を誇る国内最大規模のインテリアECです。

サイトカラーは白と黒を基調としており、写真も多すぎず、サイト内の余白も適度にあるため、ファーストビューがとてもすっきりとしています。

商品写真の背景にもこだわりがあり、白、ブラウン、ベージュといった薄い色を用いているので、写真が複数枚並んだ場合も、違和感がなく、統一感のあるデザインになっています。

上から、キーワード検索、コーディネート写真、カテゴリー、ランキング、新ブランド、ピックアップブランドと並んでおり、ユーザーの好みに応じて、商品を探すことができます。

見やすいUI

ブランドを意識する

既製品ではない商品のオリジナリティをユーザーにアピールする場合、ECサイト作りにもブランドを意識したデザインが求められます。

たとえば、和風の商品を主軸としたサイトの場合、「和」を基調とした色合いや写真の撮り方など、それとなくイメージを連想しやすいデザインでサイト全体を構築することが大切です。

タンス、建具、古民具など日本のアンティーク家具を扱う時代家具専門店の古福庵では、商品の画像だけでなく職人の作業シーンやミーティングの様子を盛り込むことで、既製品では失われてしまいがちなオリジナリティやレアアイテムであることを演出しています。

また、リストアから設置・演出までをトータルで演出するサービスを紹介することで、既製品を売るECサイトとの差別化を図っています。

さらに、スタッフ・職人紹介ページで、アンティーク商品の作者を紹介することにより、作者のこだわりとポリシーを伝え、「世界で一つだけの商品」「一点もの」というオリジナリティを演出しています。

ブランドを意識する

決済しやすい設計

決済システムが複雑だと、ユーザーが商品をカートに入れたまま離脱してしまう可能性があります。離脱を防ぐためにはできる限り決済しやすい環境を整えることが大切です。

ショッピングカートから決済完了までに、複数のページに遷移したり、個人情報の入力に時間がかかったりするようだとユーザーの離脱率が高まってしまいます。

そのため、決済システムの種類を増やすのはもちろん、PaypalやAmazon Payのような決済情報の入力を簡略化してくれる外部サービスを積極的に導入することが重要になります。

決済システムを利用するには手数料が発生しますが、単価が高いインテリア関連商品を取り扱う際には欠かせないサービスとなっていくでしょう。

また、ビットコインなどの暗号通貨や他社サービスの共通ポイントで購入できるなどの選択肢も広げたほうが良いでしょう。

Amazonでは、Amazon Payのほか、クレジットカード、銀聯カード、Amex、Paindy、携帯決済、Amazonギフト券などの決済方法が選べます。

決済しやすい設計

家具ECサイトにおけるブランディングの重要性と方法

ブランディングは、企業が自社のブランド価値を高めることで、ユーザーにブランドを認知・浸透させるマーケティング手法です。ブランドは、他社の類似商品との差別化をはかり、差別化した部分に価値を見い出してもらうことが目的です。その目的を達成するために重要なのが「ブランディング」です。

ブランディングとは、企業が、商品や企業に対して持ってほしいイメージや価値を作り出してユーザーに提供することです。企業は、商品の名前、パッケージ、ロゴマーク、キャッチフレーズなど、さまざまな要素を組み合わせてブランディングを行います。

それにより、ユーザーはある商品を見ると、イメージを思い浮かべるようになります。これがブランドになります。

ブランドにより、他の商品との差別化をはかり、差別化した部分に価値を見い出してもらうことになります。

一方、競合企業が先に商品のブランドを確立してしまった場合は、異なる視点でブランディングを行う必要があります。

なぜ家具ECサイトにおいてブランディングが重要なのか?

家具ECサイトにおけるブランディングの重要性と方

ECサイトを立ち上げる場合、デザインをブランドのイメージに合わせて考え、統一感を持たせることが大切です。ごちゃごちゃして、統一感がないECサイトだと、ユーザーが違和感を持ち、離脱の原因になります。離脱が増えると、商品の購入につながらないだけでなく、アクセス数の減少につながります。

ブランディングを行うときに、必ずしも大々的にキャンペーンを行ったり、広告を打ったりする必要はありません。SNSを常に活用して、新製品やキャンペーンの告知をするだけでも、十分なブランディングになります。

SNSで発信をするときに注意したいのは、ブランドイメージに沿った画像や写真素材の作成、キャッチコピーの作成です。

ECサイトと同様、SNSの投稿にも統一感を持たせ、こまめに投稿することにより、ブランドの価値をアップさせることができます。

ブランディングのステップ

ブランディングはなぜ必要なのか。ここでは、ブランディングの必要性について考えてみます。

たとえば、競合他社と同じような商品を提供していれば、ユーザーは価格の安いほうを購入します。そうなると、低価格競争に巻き込まれて、薄利多売の消耗戦になってしまいます。

しかし、ブランディングが確立できていれば、顧客は価格に関係なくブランドでその企業の商品を購入するため、低価格競争に巻き込まれることがありません。

たとえば、ユニクロのフリースであれば、安い、品質が良い、軽い、温かいというブランディングが確立されているので、ノーブランド品のフリースで、見た目が似たようなものがいくら出回ろうと、ユーザーはユニクロのフリースを購入するのです。

また、ブランディングはリピーターの獲得に役立ちます。顧客は新規顧客と既存顧客に分かれますが、いくら新規顧客ばかりを獲得しても、リピーターとなる顧客がいなければ継続した売上にはつながりません。ブランディングが確立できれば、既存顧客がファンとなり、商品・サービスに愛着を持ってくれるため、リピート率の向上が期待できます。

ブランディングは、人材確保にも効果があります。就職・転職希望者が企業を選ぶときに、優位に立てるのは、名前が知られている企業です。ブランディングを確立すれば、認知度も上がり企業価値も高まるため、優秀な人材を確保することができます。さらに、従業員も会社に愛着を持つため、離職率も下げることができるのです。

ブランディングのポイント

ブランディングを行うときに、環境分析を行いましょう。

環境分析では、自社が現在の市場でどのような位置にいるのか、競合他社はどのような位置にいるのかを分析します。

分析は「PEST分析」と「3C分析」で行います。PEST分析とは「政治的(Political)な要因」「経済的(Economy)な要因」「社会的(Society)な要因」「技術的(Technology)な要因」から仮説を立て、業界の動向を予測するものです。そこから自社にとってプラスなこと、マイナスなことを整理していきます。

3C分析とは、「市場・顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「会社(Company)」の軸に沿って分析をするもので、そこから成功要因を見つけ、さらに自社の強みと弱みを理解していきます。

続いて、「ブランドコンセプトの明確化」をしましょう。自社の商品・サービスのメリットだけをアピールしても、ユーザーはファンにはなってくれません。他社がより良いものを販売すれば、そちらを購入してしまいます。それを防ぐために、自社のブランドの価値を意味付けし、共感や憧れ、信頼を得るためにコンセプトを明確化する必要があるのです。

たとえば、「スターバックス」は「Third place」をコンセプトとしています。商品であるコーヒーではなく、ユーザーにとって、家でもない、職場や学校でもない新たな第3の場所を提供しているのです。美味しいコーヒー、そして居心地の良い場所を求めた人々がスターバックスのファンとなっているのです。このように、自社がユーザーにどのような価値を提供し、どのようなイメージを持ってもらいたいかを明確にします。

また、価値には、「機能的価値」「感情的価値」「自己表現としての価値」があります。「機能的価値」は商品そのものの機能の価値です。「感情的価値」はユーザーの感情に訴え、その企業の商品を使うことに価値があると認知させることです。「自己表現としての価値」は、その商品をとおして感動を体験させることです。

環境分析は、自社の商品やブランド戦略にあったものを選びましょう。

家具ECサイトにおける集客方法

家具ECサイトにおける集客方法

家具ECサイトに集客を行うためには、商品購入までの流れに沿った導線設計が必要です。

また、導線を設計するには、Web集客には基本的なマーケティングの知識やサイト構築のノウハウが必要になります。

それらのノウハウを終結したうえで、自社の商品やブランド戦略には、どういった広告手法や広告表現がベストだろうかという相性を考える必要があります。

自然検索(オーガニック)

自然検索(オーガニック)とは、GoogleやYahoo!などで検索し、表示された検索結果のリンクをクリックしてECサイトを訪れることを言います。検索結果の上位に表示されたり、クリックされたりしやすくする施策を行うことを、SEO対策(サーチエンジン最適化)といいます。

ユーザーの多くが、商品名や企業名で検索することが多いので、SEO対策は非常に有効です。ただ、他社もSEO対策を行っていたり、リスティング広告を出稿したりしていると、ユーザーが検索しても、自社の商品やサービスが検索順位の上位に表示されません。

まずは、ページのタイトルページ内の段落タグH1にユーザーが検索しやすいキーワードをなるべく多く入れるようにしましょう。また、画像のaltに名前を入れたり、メタタグなどにページ独自の説明を入れたりするようにしましょう。

このような施策を行うとGoogleに評価され、検索結果の上位に表示されるようになります。

Google トレンドやGoogleキーワードプランナーを使って、どんなキーワードが検索されやすいかをリサーチしましょう。

広告からの流入(CPC)

インターネット広告をクリックし、サイトに集客することをいいます。最も効果がある広告は、リスティング広告(キーワード連携型広告)です。検索したキーワードに対して広告を表示することができるので、購買意欲が高いユーザーを集客することができます。

Googleは検索ユーザー数が多いので、広告を出すとかなりの人がクリックしてサイトを訪問してくれます。

ただGoogle検索は情報収集のためにサイトを訪れる人も多いので、クリック数=購入者になるとは限りません。

人気のあるキーワードや競合他社が使用しているキーワードの場合、オークション形式で単価が上がるので、単価を高くしないと検索結果の一番上に表示されません。料金はクリックされた数×キーワード単価になるので、キーワード単価の高いキーワードを出稿して、たくさんクリックされると予想外にお金がかかってしまうことがあります。そのような場合は、月額いくらまで使用するという上限設定などをあらかじめ行うことが大事です。

1カ月だけ広告を掲載しても、集客が見込めるわけではないので、継続して広告を出稿することによりブランドの認知度を高め、集客数を増やしていくことになります。

Google広告の効果測定は、Google広告のサイトで確認します。

また、Facebookやtwitterでも広告を出稿することができます。すでに投稿されているコンテンツを広告として使用し、ターゲットに設定した層にだけ配信します。こちらも、分析機能がついているので、週ごと、月ごとの効果測定を必ず行うようにしましょう。

口コミやSNSでの集客

口コミやSNSによる集客の影響が大きくなっています。特に若い世代や女性はスマートフォンでSNSを見る確率が高く、そこから購買行動につながることがわかっています。

家具ECが若者層や女性をターゲットとしている場合、SNSによるマーケティングは必須だと言えるでしょう。

代表的なSNSは、Twitter、Facebook、Instagramです。

 

家具ECなどは見た目が大事なので、特にInstagramなどでアピールするとよいでしょう。InstagramやFacebookではショッピング機能がついているため、家具ECサイトにユーザーを誘導しなくてもその場で商品を販売することができます。こうした便利な機能をどんどん活用していくようにしましょう。
新商品の販売、キャンペーンはこまめにSNSで発信していくようにしましょう。最初は反応が薄くとも継続していくうちにフォロワーが増えてきて、やがてはブランドのファンになってくれます。コメントやお問い合わせにも、なるべく早く回答するようにすると顧客満足度が上がります。

SNSには分析機能がついているのでインプレッションやエンゲージメントを測定することができます。週ごと、月ごとに定期的に測定して、記事の公開件数、キャンペーンの効果の推移を記録していくようにしましょう。

家具ECサイトのまとめ

家具・インテリア業界の市場は拡大しています。店舗の規模は縮小していますが、ECサイトは年々拡大しており、今後も拡大していくでしょう。ニトリ、無印、島忠などの低価格帯のインテリアや家具に人気が集まっており、若い世代を中心に、オンラインショッピングのニーズが高まっています。

これまで家具は購入するものでしたが、今後は生活スタイルに合わせてレンタルするなどのサブスクリプションサービスが人気になっていくでしょう。

家具ECサイトは、家具を単体で売るよりも、ユーザーにおしゃれなライフスタイルを提案できるようなものが好まれているようです。

家具ECサイトを構築するときは、Webサイト全体の統一感を大切にして、シンプルなUI、シンプルな決済方法を心掛けるようにしましょう。

また、家具ECサイトを作成して終わりではなく、SNSによるプロモーションも継続的に行うことによりブランドのファンを増やし、売り上げを高めていくのが良いでしょう。

とはいえ、家具ECサイト担当者は日々の幅広い業務を担当しなければなりません。

商品数も増える傾向にあり、倉庫管理や発送作業も大変です。

家具ECサイトを中長期的に改善していくためのさまざまな課題があることは自覚しているものの、それらひとつひとつに向き合って解決するだけの時間が取れないことも多いでしょう。

そのような状況でお困りでしたら、家具ECサイトの構築支援・運営支援を多数行なっているニュートラルワークスにご相談ください。無料相談も受け付けております。

著者紹介

津久井 渉

津久井 渉

取締役

1991年生まれ。オーストラリアの高校を卒業後、その後イギリスで建築学科を卒業し、大学院ではデザインシンキングを専攻していました。楽天株式会社へ新卒で入社。トラベル事業部でマーケティング職に約3年間従事した後、2017年には株式会社LIGにWebディレクターとして転職。2019年よりニュートラルワークスへジョイン。これまでの多岐にわたる経験を元に最高なサイト作りはもちろんのこと、貴社のビジネス上の課題解決へ導きます。