ECサイト

2021.02.09 (公開: 2021.02.03)

ECサイトの構築方法!選び方のポイントと初期費用、ランニングコストなどを紹介

ECサイトの構築方法!選び方のポイントと初期費用、ランニングコストなどを紹介

ECサイトの新規立ち上げがリニューアルでどうECサイトを構築しようかと考えたとき、どんな選択肢があるのか、に迷っていませんか?選択肢が多すぎて選べないという方もいるでしょう。そこで、ECサイトの構築方法についてわかりやすく解説します。

ECサイトの構築方法を決める際に考えるべき6つのポイント

ECサイト制作

ECサイトを公開する!と決めたら、次に決めるべきは構築方法です。ここでは構築前に検討しておきたい6つのポイントを紹介します。

1、初期費用やランニングコストにいくらかかるか、予算に収まるか

ビジネスとしてECサイトを構築する以上、最初に、かつ最も気になるのはコストかもしれません。サイトを構築し、公開するまでの初期費用はもちろんですが、公開後のメンテナンスや機能のアップデート、さらにベンダーへ支払う月額料金といったランニングコストも考慮に入れて構築方法やパートナーを選定しましょう。

2、カスタマイズが可能か、どのくらいカスタマイズできるか

システムや機能、そしてデザインなど、ECサイトをどれだけカスタマイズできるようにしておくかも事前に考慮しておきたい点のひとつです。後述する構築方法によってはコストを最小限に抑えられてもカスタマイズが難しい、といったトレードオフが生じるケースもあります。

いったん組み込んだシステムを手放し、再構築するには相応のコストが発生しますので、自社の体制(エンジニアを社内に雇い入れるか、など)やECサイトの中長期的な戦略を鑑み、ECサイトをどの程度カスタマイズが必要かシミューレションしておきましょう。

3、自社で運用管理できるか

ECサイトに限らず、Webサイトに「完成」はありません。サイトの公開は重要なマイルストーンであると同時に、これから始まる運用業務のスタートラインでもあります。公開後のユーザー動向やアクションに合わせたサイトの改修や機能の追加、システムなどの環境変化に合わせたメンテナンス、そして自社事業の変化に合わせたサイトやコンテンツの拡充や情報の更新など、ECサイトの売上アップには公開後の運用業務が欠かせません。

そのために、サイト公開後に必要なエンジニアなどの開発担当者、コスト、時間などのリソースを確保しておく必要があります。公開後に慌てることのないよう、これらのリソースは公開前、構築段階で目途をつけておきましょう。

4、長く使い続けられるか

ECサイトは公開後の運用こそが重要です。中長期的な戦略を元に分析と改善を繰り返すことでサイトの成長と売上アップを実現しましょう。また、業界のトレンドやWebやシステムの最新技術にキャッチアップし、機能を改善し続けるのもポイントです。

そのためにも、構築段階でそのECサイトを「長く使い続けられるか」を見極めることは重要です。詳細は後述しますが、ECサイトの構築方法はさまざまです。特にベンダーが提供するシステムやパッケージを活用する場合は、サービスの汎用性やカスタマイズできる項目をはじめ中長期的な運用を見据えてパートナー選定をしましょう。

5、サポートは充実しているか

ECサイトを構築するパートナーを選定するうえで必ずチェックしておきたいのがサポートの充実度です。ひと言でサポートと言ってもその中身はプラットフォームの提供、システムの構築、要件定義や情報設計、デザイン、コーディングといったフロントエンドの開発・構築、サイト公開後の運用など多岐に渡ります。

さらにはECサイトの売上アップにつながるコンサルティングやWeb広告などのマーケティング施策における支援なども視野に入れておく必要があるかもしれません。各段階にはそれぞれ専門性の高い協力会社(ベンダー)が存在しますが、彼らのリソースやサポート内容についてよく吟味したうえでパートナーを選定しましょう。

なお、特に初めてECサイトを構築する際は、可能な限り構築段階から運用段階まで一貫してワンストップで対応可能なパートナーとの連携をおすすめします。

6、セキュリティは大丈夫か

Webサイト全般にいえることですが、特にECサイトでビジネスを行う際にセキュリティ対策は重要です。ECサイトやその利用者が増加するにつれてセキュリティ事故(個人情報やクレジットカード情報の漏洩など)は増加傾向にあり、ECサイトの運営者はより細心の注意を払ってセキュリティ対策を講じる必要があります。

その際、自社で対処できる部分はもちろんですが、ECプラットフォームやシステムを各種ベンダーから提供されている場合は、ベンダー内のセキュリティ対策についてもきちんとチェックし、把握しておく必要があります。

ひとたびセキュリティ事故が発生すれば、ECサイトの公開停止などの措置によって損害が発生するだけでなく、「ユーザーにとって大切な情報管理が甘い企業」といった風評被害など企業活動そのものに重大なダメージを与えかねません。持続的なECサイト運営を実現するためにも、パートナー企業を含めセキュリティ対策にしっかり取り組みましょう。

4種類のECサイト構築方法

4種類のECサイト構築方法

ECサイトの構築にはさまざまな方法があります。ここでは代表的な4つの手法について解説します。

ECサイトの構築方法1:ASP・SaaS

下記リンク先記事で詳しく解説していますが、世界中のユーザーに広く支持され、導入されているShopifyをはじめとしたASP・SaaSは、個人・企業に関わらず導入しやすいECサイト構築方法として活用されています。

ちなみにASPは「Application Service Provider」の略称で、物体としてのパッケージではなくインターネット経由でデータとして提供されるソフトウェアやサービス、その事業者を指します。一方、SaaSは「Software as a Service」の略で、サービス提供者側の環境(サーバ)内に構築したソフトウェアのうち、必要なものをインターネット経由で利用できる仕組みを指しますが、近年では両者の境界は曖昧になりつつあります。
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ASP・SaaSのメリット

ASP・SaaSを導入する最大のメリットはコストを含めた運用の効率を最大化できることです。自前で開発したプラットフォームやシステムであれば常時みずから点検し、必要に応じてメンテナンスが必要ですが、ASP・SaaSを導入すればセキュリティ対策やバグへの対応も含めサービス提供者におまかせでOK。システムも随時アップデートされますので、常に最新バージョンのサービスを使用することができます。

また、サーバなどのインフラ構築費用も不要ですし、後述するパッケージ版の購入とは違いサブスクリプション(月額課金)型の料金体験が主流ですので初期費用を最小限に抑えることができます。導入コストをコントロールしやすいのもASP・SaaSを活用してECサイトを構築する大きなメリットといえます。

ASP・SaaSのデメリット

ECパッケージとは、ECサイトの構築・運用に必要な機能を取り揃えたシステムをパッケージングして販売する製品です。商品の在庫管理や売上管理、ユーザーへのメール配信といった機能をデフォルトで搭載しているため、ひとたびパッケージを購入すればすぐにECサイトを構築し、運用することが可能です。

ECサイトの構築方法2:ECパッケージ

ECパッケージとは、ECサイトの構築や運用に運営に必要な機能を取り揃えたシステムをパッケージングした商品です。商品の登録や在庫管理、売上管理、カスタマーへのメール配信といった機能をデフォルトで搭載しているため、ひとたび導入すればスピーディーにECサイトを構築することができます。

ECパッケージのメリット

プラットフォームやシステムをはじめ、いちからサイトを構築する必要がない、というのがECパッケージを活用する利点のひとつです。さらに、搭載された機能やシステムを柔軟にカスタマイズできるのも大きなメリットといえます。

ASP・SaaSを導入したサイトに比べてデザインの自由度も高く、自社のブランディングや競合ECサイトとの差別化を図るうえでも有利です。セキュリティ対策についてもライセンス費用を支払うことでカバーすることができます。

ECパッケージのデメリット

ECパッケージを導入する際に念頭に置くべきは初期費用とランニングコストです。パッケージ版の商品は導入時(購入時)の初期費用がかさむ傾向にあります。そのうえで、サーバやシステムの年間保守費用、メンテナンス費用などのランニングコストも発生することを念頭に置いて導入を検討してください。

また、ECパッケージは1度購入すれば永年使用できる買い切り型の商品ですので、ASP・SaaSとは違い常に最新バージョンを使用することはできません。時を経て機能やシステムが陳腐化したり、また法改正に伴うシステム改修が必要な場合は、その都度改修に伴うコストが発生することもリスクとして想定されます。

ECサイトの構築方法3:オープンソース

オープンソースとは、たとえば「EC-CUBE」「Magento」「WordPress」のように広く一般向けに無償で提供されるECサイトのプラットフォームのことです。以下、オープンソースのプラットフォームを活用してECサイトを構築・運用する際のメリットとデメリットをご紹介します。

オープンソースのメリット

オープンソースのプラットフォームを導入する最大のメリットは、初期費用を最小限に抑えられることです。オープンソースを活用すれば、ECパッケージの購入やサービス提供者への月額料金も基本的に発生しません。確かな技術と知識を有するエンジニアをアサインできれば、ECサイトの機能やデザインを自由にカスタマイズすることもできます。

オープンソースのデメリット

最小限の導入コストで自由度の高いECサイトを構築できるのがオープンソース活用のメリットですが、それはあくまで専門性の高いエンジニアをはじめとしたリソースを確保できたうえでの話です。自社内に該当するスタッフがいない場合はアウトソーシングするなど相応のコストが必要となります。

システム上で何か問題が発生した場合でもオープンソース提供者からサポートを受けられる可能性は低いため、あらゆる事態に対処可能なリソースの確保が望ましい運用体制といえるでしょう。

また、ASP・SaaSの場合と同様に、オープンソースのプログラム側に不具合が発生した場合はサービス側の改修スケジュールなどコントロールできません。さらに、セキュリティ面などリスク観点でもプログラムの選定には入念なチェックが必要です。

ECサイトの構築方法4:フルスクラッチ

ECサイトに限らず、ゼロからプラットフォームやシステム、Webサイトを構築することをフルスクラッチと呼びます。ASP・SaaSなどの既製サービスを使用しない非常に高度な構築方法ですが、ECサイトのすべてをコントロールできる手法となります。

フルスクラッチのメリット

先述のとおりすべてのプログラムをゼロから構築するため、構築の自由度には制限がありません。たとえば既存の大がかりなデータベースを有する大企業などでECサイトを構築する際は、フルスクラッチで設計・制作をすることでシームレスなデータ連携を実現できるでしょう。

既存システムとの連携、詳細な仕様や機能、デザイン、そして管理システムやセキュリティ面も自由に設定可能ですので、自社事業やシステムに適切に連携しつつ汎用性の高いECサイトを構築することが可能です。

フルスクラッチのデメリット

自由度の高いECサイトを構築する手法であると同時に、フルスクラッチでサイトを構築する以上は、これまでご紹介したどの手法よりも専門性の高いリソース(体制)や費用、時間といったコストを念頭に置くべきです。既存システムとの連携など難易度の高い開発であれば1年がかりのプロジェクトに発展する可能性もあります。

また、ゼロからまったく新しいシステムを設計するだけに、リリース後に予期せぬ不具合やトラブルが発生する可能性も否定できません。高い初期投資、そしてリリース後のリスクマネジメントなど、導入にあたって想定される課題やリスクは山積みです。近年では優秀なASP・SaaSやECパッケージが数多くリリースされていますので、他の構築手法のメリット・デメリットと詳細に比較したうえで、それでも必要であればフルスクラッチの開発を検討しましょう。

ECサイト構築にいくらかかる?費用例を紹介

構築方法 サイト規模 初期費用 月額費用 代表例
ASP ~1億円 0~10万円 0~10万円 MakeshopFutureShopBASE
クラウド・SaaS 1億円~20億円 300万円~ 10万円~ メルカートshopify
ECパッケージ 1億円~ 500万円~ 10万円~ ecbeingカラーミーショップ
オープンソース 1億円~5億円 0円 10万円~ EC-CUBE
フルスクラッチ 20億円~ 数千万円以上 数十万円以上

ここでは、これまで紹介したECサイトの構築方法それぞれの費用例と概要を解説します。サイト規模とはECサイトで想定される年間売上をイメージして設定しましたが、上記表はあくまで目安としてご覧ください。

ASPにはBASEのように初期費用、ランニングコストともに無料ですが商品の販売手数料が徴収されるサービスや、MakeshopやFutureshopのように初期費用、ランニングコストとして定額を徴収されるサービスがあります。どちらのコストも高くても10万円前後が相場とリーズナブルですので、個人が運営するECサイトや企業による試験運用などでも気軽に導入できるサービスといえます。

SaaSサービスとしてはShopifyやメルカートが知られています。初期費用は百万円台が相場とASPサービスに比べてコストは膨らみますが、機能やシステムの拡張性や最新技術へのキャッチアップという観点ではアドバンテージがあります。ある程度の売上が見込めるECサイトを本格的に運用するときには導入を検討しましょう。

ECパッケージにはecbeingやカラーミーショップといった人気商品があります。ECサイト構築に必要なシステムがひと通り組み込まれている買い切り方の商品のため、初期費用は500万円~と大きく膨らんでしまいます。また、独自ドメインの利用や常時SSLといった機能の拡張が必要な場合はランニングコストも発生する可能性があります。

また、初期費用を徹底的にスリム化したい場合はオープンソースのプラットフォームを活用してECサイトを構築するのも選択肢のひとつですが、先述のとおり専門性の高いエンジニアのアサインなどツール使用以外のコストこそ考慮に入れる必要があります。さらにフルスクラッチで大規模なECサイトを構築するケースでは、これまでのどの手法よりも初期費用、ランニングコストを十分確保しておく必要があります。

ECサイトの運営方法にはモール型という選択肢もある

ECサイトの運営方法にはモール型という選択肢もある

今回紹介しましたECサイトの構築手法とは少し毛色が異なりますが、Eコマースで収益を上げる、という観点で考えればモール型ECに出店する、というのも選択肢のひとつです。

上記の手法のうちどれを選択すべきか判断しきれない場合の避難措置としても一考の価値はあるでしょう。モール型ECには基本テンプレートや出店マニュアルも充実しているため、企業側は最小限の時間、コストで商品の販売を開始することができますし、モール側で積極的な集客施策を行っているためマーケティング活動にかかるコストも軽減させることが可能です。詳しくは下記記事でモール型ECの概要や出店メリットなどをチェックしてください。
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今はASP、SaaSタイプのECサイト構築が一般的

ここまでASP・SaaS、ECパッケージ、オープンソース、そしてフルスクラッチと4つのECサイト構築手法について紹介しましたが、サービス選定の軸として明確なのは「コストとサイト構築の自由度」です。

つまり、初期費用とランニングコストを低く抑えようとすればサイト構築の自由度が下がり、オープンソース(専門性の高いスタッフのアサインが必要)やフルスクラッチといったサイト構築の自由度が高い手法を採用すればそのぶんコストがかさむ、ということです。

最終的には各自が確保できる予算やビジネスゴール次第とはなりますが、「コストと構築の自由度」という観点でも、まずはASP・SaaSタイプがもっとも導入しやすいサービスかもしれません。システムのアップデートやセキュリティ対策の更新といったECサイトの生命線ともいえる部分もサービス提供側できちんとコントロールしてくれますし、サイトリリース後の運用面のサポートを含め安心感があります。

ECサイトを構築・運用するために専門知識やノウハウを獲得するには努力と時間が必要です。ニュートラルワークスは、トレンドを抑えたデザインで徹底的に「成果」にこだわったECサイト構築・運用を支援いたします。

独自性の高いECサイトで競合との差別化を実現すれば、更なる顧客獲得・売上増加に繋がります。Zoomなどのオンライン相談(無料)をやっておりますので、まずはこちらのお問い合わせページよりお気軽にご相談ください。ご連絡心よりお待ちしております。

著者紹介

三木 五月

三木 五月

代表取締役社長

神奈川県の湘南でWeb制作会社を経営しています。湘南をシリコンバレーみたいにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です! 詳しくは採用ページをご確認ください。