ECサイト

最終更新日: 2024.02.27

ECサイトの構築方法!選び方のポイントと初期費用、ランニングコストを紹介

ECサイトの構築方法!選び方のポイントと初期費用、ランニングコストを紹介

ECサイトの新規立ち上げがリニューアルでどうECサイトを構築しようかと考えたとき、どんな選択肢があるのか、に迷っていませんか?選択肢が多すぎて選べないという方もいるでしょう。
この記事ではECサイトを構築する際の選択肢と構築方法についてわかりやすく解説します。

三木 五月

監修者

Twitter:@satsuki_miki
神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

目次

ECサイトの構築方法を決める際に考えるべき6つのポイント

ECサイト制作

この章ではECサイトを公開すると決めた後に検討する6つのポイントを紹介します。

【追加情報】
以下の資料ではWebサイト制作がはじめての人にもわかるように、Webサイトが出来上がるまでにはどのような手順があるのかを実際の制作物をお見せしながらご紹介しています。

ECサイトの制作手順を詳しく理解したい方は是非ご参照ください。

1.初期費用やランニングコストにいくらかかるか、予算に収まるか

ビジネスとしてECサイトを構築する以上、最初に、かつ最も気になるのはコストかもしれません。サイトを構築し、公開するまでの初期費用はもちろんですが、公開後のメンテナンスや機能のアップデート、さらにベンダーへ支払う月額料金といったランニングコストも考慮に入れて構築方法やパートナーを選定しましょう。

ECサイトを構築するにあたって重要なのは、構築する方法の費用や機能を比較して決めることが大切です。
一口に構築すると言ってもその方法によって費用や機能は大きく違います。

自社のサービスを提供するのに適していない機能を搭載していても意味がありませんし、毎月支払う費用で経済的に圧迫しても意味がありません。
構築方法を比較して、自社の事業規模に合った費用面と機能を重視する必要があります。

構築方法別の費用相場は以下の記事で解説しています。
ECサイトの費用相場を構築方法・年商別に解説!一覧表、企業事例つき ECサイトの費用相場を構築方法・年商別に解説!一覧表、企業事例つき

費用を比較する時に注意しておきたいのが、初期費用や月額費用の他に販売手数料がかかるサービスもあることです。
そこまで余裕がない時に余計な手数料をかけたくないという人は、他にどんな手数料が発生するのかチェックしましょう。

もしもどの構築方法が自社に合っているのか分からない、もしくは始めてECサイトを構築するなら、まずは無料のサービスを利用するのもアリです。
無料のサービスは有料サービスよりも利用できる機能が少ないことが多いですが、費用面で失敗することが基本的にないのでおすすめです。

ただし、無料であっても決済手数料や販売手数料、振込手数料、オプション手数料、支払手数料、事務手数料といった費用がかかることがあるので要チェックです。

2.カスタマイズが可能か、どのくらいカスタマイズできるか

システムや機能、そしてデザインなど、ECサイトをどれだけカスタマイズできるようにしておくかも事前に考慮しておきたい点のひとつです。後述する構築方法によってはコストを最小限に抑えられてもカスタマイズが難しい、といったトレードオフが生じるケースもあります。

いったん組み込んだシステムを手放し、再構築するには相応のコストが発生しますので、自社の体制(エンジニアを社内に雇い入れるか、など)やECサイトの中長期的な戦略を鑑み、ECサイトをどの程度カスタマイズが必要かシミューレションしておきましょう。

Shopifyのデザインをカスタマイズする方法は、下記のブログをご覧ください。

Shopifyのデザインをカスタマイズする方法!コード編集や使い方も解説 Shopifyのデザインをカスタマイズする方法!コード編集や使い方も解説

3.自社で運用管理できるか

ECサイトに限らず、Webサイトに「完成」はありません。サイトの公開は重要なマイルストーンであると同時に、これから始まる運用業務のスタートラインでもあります。公開後のユーザー動向やアクションに合わせたサイトの改修や機能の追加、システムなどの環境変化に合わせたメンテナンス、そして自社事業の変化に合わせたサイトやコンテンツの拡充や情報の更新など、ECサイトの売上アップには公開後の運用業務が欠かせません。

そのために、サイト公開後に必要なエンジニアなどの開発担当者、コスト、時間などのリソースを確保しておく必要があります。公開後に慌てることのないよう、これらのリソースは公開前、構築段階で目途をつけておきましょう。
以下にECサイトを運用管理するにあたって必要な業務を紹介していますが、より詳しい業務内容を確認されたい方はこちらの記事も参照ください。

ECサイト運用の業務についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ECサイト運営・運用業務を解説、企業ECサイトの担当者マニュアル ECサイト運営・運用業務を解説、企業ECサイトの担当者マニュアル

商品マスター管理、撮影、文章作成
最初に商品を登録してECサイトに掲載しますが、掲載する際に必要な商品の撮影を行ったり、販促文を作成したりしなければなりません。
サイトデザイン、機能カスタマイズ
魅力的で特徴的なECサイトにするためのデザインにするだけでなく、簡単なプログラミングによる機能のカスタマイズも必要に応じて行います。
受注管理、入金管理、顧客対応
商品の受注を管理しつつ、購入者からの入金を確認します。また、顧客からの問い合わせや要望などをメールや電話で対応する必要性もあります。
在庫管理、検品、発送
倉庫などにある商品の在庫を管理し、商品ごとに検品、梱包、発送を行います。
売上管理、発注管理
商品の売上を管理し、商品の発注計画を立てて仕入れを行います。
顧客管理
ECサイトの会員になっている顧客情報の管理や顧客台帳を管理します。他にもメルマガ配信を行ったり、顧客の声やアンケート結果を集計して社内でフィードバックする必要性もあります。
アクセス解析
ECサイトにアクセスしたデータを解析し、そこからユーザーの分析を行って売上の計画や集客・販促の施策を考案します。
集客、販促プロモーション
ECサイトの売上を伸ばすために集客や販促に効果的な施策を検討して実行します。
ブログ更新、SNS
ブログやSNS等の更新を行い、顧客へのお役立ち情報、商品の紹介や使い方などを発信します。
経理、帳簿作成
経費の管理や帳簿の作成を行います。時には税理士などを雇う必要性があります。

4.長く使い続けられるか

ECサイトは公開後の運用こそが重要です。中長期的な戦略を元に分析と改善を繰り返すことでサイトの成長と売上アップを実現しましょう。また、業界のトレンドやWebやシステムの最新技術にキャッチアップし、機能を改善し続けるのもポイントです。

そのためにも、構築段階でそのECサイトを「長く使い続けられるか」を見極めることは重要です。詳細は後述しますが、ECサイトの構築方法はさまざまです。特にベンダーが提供するシステムやパッケージを活用する場合は、サービスの汎用性やカスタマイズできる項目をはじめ中長期的な運用を見据えてパートナー選定をしましょう。

5.サポートは充実しているか

ECサイトを構築するパートナーを選定するうえで必ずチェックしておきたいのがサポートの充実度です。ひと言でサポートと言ってもその中身はプラットフォームの提供、システムの構築、要件定義や情報設計、デザイン、コーディングといったフロントエンドの開発・構築、サイト公開後の運用など多岐に渡ります。

さらにはECサイトの売上アップにつながるコンサルティングやWeb広告などのマーケティング施策における支援なども視野に入れておく必要があるかもしれません。各段階にはそれぞれ専門性の高い協力会社(ベンダー)が存在しますが、彼らのリソースやサポート内容についてよく吟味したうえでパートナーを選定しましょう。

なお、特に初めてECサイトを構築する際は、可能な限り構築段階から運用段階まで一貫してワンストップで対応可能なパートナーとの連携をおすすめします。

6.セキュリティは大丈夫か

Webサイト全般にいえることですが、特にECサイトでビジネスを行う際にセキュリティ対策は重要です。ECサイトやその利用者が増加するにつれてセキュリティ事故(個人情報やクレジットカード情報の漏洩など)は増加傾向にあり、ECサイトの運営者はより細心の注意を払ってセキュリティ対策を講じる必要があります。

その際、自社で対処できる部分はもちろんですが、ECプラットフォームやシステムを各種ベンダーから提供されている場合は、ベンダー内のセキュリティ対策についてもきちんとチェックし、把握しておく必要があります。

ひとたびセキュリティ事故が発生すれば、ECサイトの公開停止などの措置によって損害が発生するだけでなく、「ユーザーにとって大切な情報管理が甘い企業」といった風評被害など企業活動そのものに重大なダメージを与えかねません。持続的なECサイト運営を実現するためにも、パートナー企業を含めセキュリティ対策にしっかり取り組みましょう。

4種類のECサイト構築方法

4種類のECサイト構築方法

ECサイトの構築にはさまざまな方法があります。ここでは代表的な4つの手法について解説します。

ECサイトの構築方法1:ASP・SaaS

費用を抑えつつ、自分たちのオリジナルなECサイトが作りたいという場合は、インターネット経由で手軽にECサイトを作れるASP・SaaSという形式のECサイト構築サービスが最適です。

ASP・SaaSの費用

ASP・SaaSでECサイトを構築する場合、初期費用は数万円、月額費用は数千円~数十万円となっています。サービスの種類によって左右されますが、基本的に初期費用や月額費用が安く抑えられるのがポイントです。

ASP・SaaSの構築期間

構築期間は短期間で終了するため、長期的な成長や収益等が見込めなくなった時などにおすすめです。ASPには無料で利用できるプランもあるので、始めてECサイトを構築する人や費用を可能な限り抑えたい人にもおすすめできます。

ASP・SaaSのメリット

ASP・SaaSを導入する最大のメリットはコストを含めた運用の効率を最大化できることです。自前で開発したプラットフォームやシステムであれば常時みずから点検し、必要に応じてメンテナンスが必要ですが、ASP・SaaSを導入すればセキュリティ対策やバグへの対応も含めサービス提供者におまかせでOK。システムも随時アップデートされますので、常に最新バージョンのサービスを使用することができます。

また、サーバなどのインフラ構築費用も不要ですし、後述するパッケージ版の購入とは違いサブスクリプション(月額課金)型の料金体験が主流ですので初期費用を最小限に抑えることができます。導入コストをコントロールしやすいのもASP・SaaSを活用してECサイトを構築する大きなメリットといえます。

ASP・SaaSの中でもShopifyを使ったECサイト構築がおすすめ

ASP・SaaS形式のサービスにおいて世界中のユーザーに広く支持され、導入されているのがShopifyと呼ばれるサービスです。

Shopifyは他のECサイト構築サービスに比べて圧倒的に月々の固定費が低く、また、豊富なデザインテンプレートやカスタマイズ機能があり、費用を抑えながら手軽にオリジナルのECサイトを作ることができます。

Shopifyの詳細・デザイン事例については以下の記事で解説
Shopify(ショッピファイ)とは?機能やコスト、メリットを解説 Shopify(ショッピファイ)とは?機能やコスト、メリットを解説 世界中のECサイトで爆発的に導入が増えているShopify(ショッピファイ)をご存知でしょうか?「アマゾン・楽天キラー」と呼ばれるのはなぜか、Shopify導入のメリットや機能、使い方を解説します。
【Shopify導入事例】ShopifyのおしゃれなECサイト49選 【Shopify導入事例】ShopifyのおしゃれなECサイト49選 第一印象(ファーストビュー)でユーザーの心をつかむために、ECサイトのデザインを工夫するのはとても重要です。ここでは各サイトの個性を巧みに表現し、目を引くデザインに仕上げた49のShopify導入事例をご紹介。各サイトの構成やデザインのポイントを解説します。

ECサイトの構築方法2:ECパッケージ

ECパッケージとは、ECサイトの構築や運用に運営に必要な機能を取り揃えたシステムをパッケージングした商品です。商品の登録や在庫管理、売上管理、カスタマーへのメール配信といった機能をデフォルトで搭載しているため、ひとたび導入すればスピーディーにECサイトを構築することができます。

ECパッケージの費用

パッケージででECサイトを構築する場合、初期費用で数百万円、月額費用で数万円~数十万円程度かかるなど、初期費用の段階でかなり高くなっています。
たとえば初期費用は500万円で月額費用は10万円以上の料金プランがあるなど、基本的に料金が高いので注意が必要です。

ECパッケージの構築期間

構築期間も短く、初期費用が数百万円と高額な割にはあまり旨みがないと感じられるかもしれません。ただ、費用が高い分だけ様々なメリットがあるので、どんなメリットがあるのか確認するのがおすすめです。

ECパッケージのメリット

プラットフォームやシステムをはじめ、いちからサイトを構築する必要がない、というのがECパッケージを活用する利点のひとつです。さらに、搭載された機能やシステムを柔軟にカスタマイズできるのも大きなメリットといえます。

ASP・SaaSを導入したサイトに比べてデザインの自由度も高く、自社のブランディングや競合ECサイトとの差別化を図るうえでも有利です。セキュリティ対策についてもライセンス費用を支払うことでカバーすることができます。

ECパッケージのデメリット

ECパッケージを導入する際に念頭に置くべきは初期費用とランニングコストです。パッケージ版の商品は導入時(購入時)の初期費用がかさむ傾向にあります。そのうえで、サーバやシステムの年間保守費用、メンテナンス費用などのランニングコストも発生することを念頭に置いて導入を検討してください。

また、ECパッケージは1度購入すれば永年使用できる買い切り型の商品ですので、ASP・SaaSとは違い常に最新バージョンを使用することはできません。時を経て機能やシステムが陳腐化したり、また法改正に伴うシステム改修が必要な場合は、その都度改修に伴うコストが発生することもリスクとして想定されます。

ECサイトの構築方法3:オープンソース

オープンソースとは、たとえば「EC-CUBE」「Magento」「WordPress」のように広く一般向けに無償で提供されるECサイトのプラットフォームのことです。以下、オープンソースのプラットフォームを活用してECサイトを構築・運用する際のメリットとデメリットをご紹介します。

オープンソースの費用

オープンソースでECサイトを構築する場合、なんと初期費用が無料のサービスがあり、有料でも数十万円までしかかかりません。
月額料金も無料のものから数十万円までのものと、始めてECサイトを構築する人におすすめできる方法の一つとなっています。

オープンソースの構築期間

構築期間は短期~長期など長期的な運用も可能でありながらカスタマイズ性も高いのがポイントです。
料金プランとしては初期費用も月額費用も無料のプランや、初期費用は10万円程度かかるものの、月額費用は数万円で住むなど様々なプランがあります。

オープンソースのメリット

オープンソースのプラットフォームを導入する最大のメリットは、初期費用を最小限に抑えられることです。オープンソースを活用すれば、ECパッケージの購入やサービス提供者への月額料金も基本的に発生しません。確かな技術と知識を有するエンジニアをアサインできれば、ECサイトの機能やデザインを自由にカスタマイズすることもできます。

オープンソースのデメリット

最小限の導入コストで自由度の高いECサイトを構築できるのがオープンソース活用のメリットですが、それはあくまで専門性の高いエンジニアをはじめとしたリソースを確保できたうえでの話です。自社内に該当するスタッフがいない場合はアウトソーシングするなど相応のコストが必要となります。

システム上で何か問題が発生した場合でもオープンソース提供者からサポートを受けられる可能性は低いため、あらゆる事態に対処可能なリソースの確保が望ましい運用体制といえるでしょう。

また、ASP・SaaSの場合と同様に、オープンソースのプログラム側に不具合が発生した場合はサービス側の改修スケジュールなどコントロールできません。さらに、セキュリティ面などリスク観点でもプログラムの選定には入念なチェックが必要です。

ECサイトの構築方法4:フルスクラッチ

ECサイトに限らず、ゼロからプラットフォームやシステム、Webサイトを構築することをフルスクラッチと呼びます。ASP・SaaSなどの既製サービスを使用しない非常に高度な構築方法ですが、ECサイトのすべてをコントロールできる手法となります。

フルスクラッチの費用

フルスクラッチででECサイトを構築する場合、初期費用は基本的に1000万円以上かかり、月額費用は数万円~数十万円となっています。
全てをゼロから構築することから、その初期費用は非常に高いです。
ただ、月額費用は初期費用と比べて大幅に抑えられますが、全ては構築したEC次第です。

フルスクラッチの構築期間

構築期間は非常に長く、カスタマイズ性も非常に高いなど、自分の思い通りのECサイトを手がけたい人におすすめです。
一例として、初期費用が1000万円かかるものの、月額費用は20万円程度で済むといったプランがあります。

フルスクラッチのメリット

先述のとおりすべてのプログラムをゼロから構築するため、構築の自由度には制限がありません。たとえば既存の大がかりなデータベースを有する大企業などでECサイトを構築する際は、フルスクラッチで設計・制作をすることでシームレスなデータ連携を実現できるでしょう。

既存システムとの連携、詳細な仕様や機能、デザイン、そして管理システムやセキュリティ面も自由に設定可能ですので、自社事業やシステムに適切に連携しつつ汎用性の高いECサイトを構築することが可能です。

フルスクラッチのデメリット

自由度の高いECサイトを構築する手法であると同時に、フルスクラッチでサイトを構築する以上は、これまでご紹介したどの手法よりも専門性の高いリソース(体制)や費用、時間といったコストを念頭に置くべきです。既存システムとの連携など難易度の高い開発であれば1年がかりのプロジェクトに発展する可能性もあります。

また、ゼロからまったく新しいシステムを設計するだけに、リリース後に予期せぬ不具合やトラブルが発生する可能性も否定できません。高い初期投資、そしてリリース後のリスクマネジメントなど、導入にあたって想定される課題やリスクは山積みです。近年では優秀なASP・SaaSやECパッケージが数多くリリースされていますので、他の構築手法のメリット・デメリットと詳細に比較したうえで、それでも必要であればフルスクラッチの開発を検討しましょう。

ECサイト構築にいくらかかる?費用例を紹介

構築方法 サイト規模 初期費用 月額費用 代表例
ASP ~1億円 0~10万円 0~10万円 MakeshopFutureShopBASE
クラウド・SaaS 1億円~20億円 300万円~ 10万円~ メルカートshopify
ECパッケージ 1億円~ 500万円~ 10万円~ ecbeingカラーミーショップ
オープンソース 1億円~5億円 0円 10万円~ EC-CUBE
フルスクラッチ 20億円~ 数千万円以上 数十万円以上

ここでは、これまで紹介したECサイトの構築方法それぞれの費用例と概要を解説します。サイト規模とはECサイトで想定される年間売上をイメージして設定しましたが、上記表はあくまで目安としてご覧ください。

ASPにはBASEのように初期費用、ランニングコストともに無料ですが商品の販売手数料が徴収されるサービスや、MakeshopやFutureshopのように初期費用、ランニングコストとして定額を徴収されるサービスがあります。どちらのコストも高くても10万円前後が相場とリーズナブルですので、個人が運営するECサイトや企業による試験運用などでも気軽に導入できるサービスといえます。

SaaSサービスとしてはShopifyやメルカートが知られています。初期費用は百万円台が相場とASPサービスに比べてコストは膨らみますが、機能やシステムの拡張性や最新技術へのキャッチアップという観点ではアドバンテージがあります。ある程度の売上が見込めるECサイトを本格的に運用するときには導入を検討しましょう。

ECパッケージにはecbeingやカラーミーショップといった人気商品があります。ECサイト構築に必要なシステムがひと通り組み込まれている買い切り方の商品のため、初期費用は500万円~と大きく膨らんでしまいます。また、独自ドメインの利用や常時SSLといった機能の拡張が必要な場合はランニングコストも発生する可能性があります。

また、初期費用を徹底的にスリム化したい場合はオープンソースのプラットフォームを活用してECサイトを構築するのも選択肢のひとつですが、先述のとおり専門性の高いエンジニアのアサインなどツール使用以外のコストこそ考慮に入れる必要があります。さらにフルスクラッチで大規模なECサイトを構築するケースでは、これまでのどの手法よりも初期費用、ランニングコストを十分確保しておく必要があります。

EC構築に使える補助金

補助金

ECサイトを構築するにあたって利用したいのが、補助金制度です。
補助金とは一定の要件を満たしている場合に国や自治体から一定の金額が支給される制度です。
補助金制度を上手く活用すれば、ECサイトの構築費用を安く抑えることができます。

ECサイトを構築するだけなのに補助金なんて利用できるわけがない、もしくはECサイトの構築に補助金が利用できるなんて知らなかったという人が多くいます。
このことから、補助金を利用すれば構築費用を安く抑えられたにもかかわらず全額自社負担で構築してしまったために後悔してしまったケースが少なくありません。

ECサイトを構築する際に使える補助金は『IT導入補助金』『小規模事業者持続化補助金 コロナ特別対応型』『事業再構築補助金』の3種類があります。
どんな条件を満たせば補助金が支給されるのか、ECサイトを構築する前に必ずチェックするのがおすすめです。

IT導入補助金

IT導入補助金は中小企業や小規模事業者を対象にした補助金制度です。支給される補助金額は30万円~450万円ですが、導入予定のソフトウェアによってA類型、B類型に分けられます。

A類型は30万円~150万円以下、B類型は150万円~450万円になるため、どのソフトウェアを導入するとどちらに振り分けられるのか専門家などに相談するのがおすすめです。

ただし、業務効率化が図れるITツールを導入することが申請条件となっています。
なお、IT導入補助金の対象になる業種は、以下の通りです。

  • 飲食業
  • 宿泊業
  • 卸売業、小売業
  • 運搬業
  • 医療、介護、保育
  • 製造業
  • 建設業
  • サービス業

今やITツールの導入は必要不可欠と言っても過言ではありませんが、導入するITツールは基本的に導入費用が高いというのが難点です。特に中小企業や小規模事業者にとって数百万円とかかる可能性があるITツールを導入するのに踏み切れないケースもあるでしょう。

しかし、IT導入補助金を利用することによって補助金が支給されるため、負担する導入費用を抑えることができます。しかも全国で活用できるので、地域が限定されていないのもポイントです。

IT導入補助金の申請方法は、以下の通りです。

  1. IT導入支援事業者と導入するITツールを選ぶ
  2. IT導入補助金を申請する
  3. 交付決定の通知を受け取った後に、ITツールの契約と導入を行う
  4. 実際にITツールの発注・契約・納品・支払等を行う\った証拠を提出する
  5. 事業実績報告を完了させる

小規模事業者持続化補助金 コロナ特別対応型

小規模事業者持続化補助金 コロナ特別対応型は一般的な小規模事業者持続化補助金よりも、新型コロナウイルスの影響を受けている小規模の企業向けの補助金制度です。

新型コロナウイルスの影響によってネットショップ等を活用したお取り寄せ通販や宅配サービスなどを実施するようになったとしても、ECサイトの開設によって補助金の支給が認められます。

適用条件を満たしていることが認められれば、一般的な事業者持続化補助金の支給額である50万円の2倍、つまり100万円まで支給されます。

ECサイトの開設によってサービス展開を行う際に補助金の支給が認められるのは、以下の条件を満たしているからです。

  • 非対面型のビジネスモデルへの転換
  • サプライチェーンの毀損への対応
  • テレワーク環境の整備

たとえばコロナウイルスの影響によって顧客が通常通り製品を購入することができなくなった場合、企業側が製品供給を継続させるための商品開発や設備投資。

実店舗でサービスを提供していた店舗が非対面型のビジネスモデルへ転換する際にかかる費用。

従業員がテレワークを行うための環境整備に必要な投資などを行うためなど、以上の事業を行う場合に支給されます。
コロナ特別対応型の小規模事業者持続化補助金を申請する流れは、以下の通りです。

  1. 経営計画書と補助事業計画書を作成し、補助対象となる条件を満たしているか確認してから日本商工会議所に補助金の申請を行う
  2. 交付が決定され次第、事業を実施する
  3. 事業を実施した後に実績報告書を提出し、確認が終わり次第補助金の申請を行う

事業再構築補助金

事業再構築補助金とは新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業や小規模事業者が事業の再構築を支援するために新しく設立された制度です。

事業再構築補助金は、新型コロナウイルスの影響によって事業モデルの転換や事業再編、新規事業分野への進出など、以前よりも事業を拡大していく企業を支援するための制度です。

事業再構築補助金の支給額、補助率、枠、対象になるのは、以下の通りです。

補助金額 補助率
中小企業(通常枠) 100万円以上6000万円以下 2/3
中小企業(卒業枠) 6000万円超~1億円以下 2/3 400社限定
中堅企業(通常枠) 100万円以上8000万円以下 1/2(4000万円超は1/3)
中堅企業(グローバルV字回復枠) 8000万円超~1億円以下 1/2 1000社限定

事業再構築補助金の補助対象になる条件は、以下の通りです。

  1. 申請前直近6ヶ月間のうち、任意の3ヶ月間の合計売上高がコロナ前よりもコロナ後の方が10%減少していること
  2. 経産省が提示する事業再構築指針に沿った事業計画を作成した中小企業等

なお、以上の条件を満たしていても実現する可能性がある事業計画を作成した中小企業から優先して支給される可能性があります。
事業再構築補助金を申請する際に準備しておきたいことは、以下の通りです。

  • GビズIDの取得
  • 事業計画書
  • 経理関係書類
  • 実績報告を行う際に必要になる経費区分別実施内容が分かる資料

GビスIDとは補助金申請などネット上で電子申請の手続きを行う際に必要になる企業IDのことです。
事業再構築補助金の申請を行う際にIDが必要になるので、事前にIDを用意しておく必要性があります。

これから伝申請を行う際にGビズIDが必要になると知って急いでIDを取得する企業が増加することが考えられるため、早めに取得しておくと申請が楽になるでしょう。

なお、事業再構築補助金の申請は、経産省の電子申請システムであるjGrantsから行うことになるのでチェックしておきましょう。

ECサイト構築の手順

ECサイト構築手順

ECサイトを構築する手順は、以下の通りです。

  1. コンセプトの定義を考える
  2. 機能要求を中心とした要求定義を考える
  3. ECプラットフォームを決める
  4. 構築チームを決める
  5. ワイヤーフレームを作成する>
  6. デザイン・コーディング
  7. 商品登録
  8. 諸設定
  9. オープン前オペレーションテスト
  10. オープン

ECサイトを構築するには、基本的に以上の流れで行うことになります。いきなりECサイトを作ろうと思っても、どんなコンセプトでいくのか、どんな機能があると利用しやすくなるか、プラットフォームに準拠した機能やデザインにできるのかどうかなど、やるべきことは多くあります。

ECサイトの構築次第でその後の売上など様々な要素がガラリと変わるため、事前にどれだけの完成度にできるかどうかが重要になるでしょう。

それでは、以上の流れについて詳しくご説明しましょう。

step1.どんなECサイトを構築したいか決める(機能/デザイン/予算など)

まず最初に、どんなECサイトを構築したいのか決めましょう。

ECサイトを構築する際にプラットフォームを先に決めておいた方が良いと思うかもしれませんが、何もコンセプトや事業計画、機能やデザイン、予算等が決まっていないのにプラットフォームを決めても意味がありません。

重要なのはプラットフォームに合わせたECサイトを構築するのではなく、構築したいECサイトに合わせたプラットフォームを決めることです。したがって、まずはどんなECサイトにしたいのかコンセプトや事業計画を明確にすることから始めましょう。

ECサイトのコンセプト決めについてより詳しく知りたい方はこちらの記事を参照ください。
ECサイトのコンセプト設計が必要な理由と設計方法・手順を解説 ECサイトのコンセプト設計が必要な理由と設計方法・手順を解説

コンセプトや事業計画を決める上で、必要な機能を洗い出します。TOPページはどんなデザインにするのか、検索ページや商品ページ、カートページや会員機能など、ECサイトを構築するにあたって必要な機能を洗い出していかないと、後で機能を追加したくてもできない状態になりかねません。

必要な機能を決めた上でコンセプトを決めていきますが、コンセプトはしっかりと決めることが何よりも重要です。コンセプトをしっかりと決めないままだと、デザインやサイト制作を行う際にデザイナーとEC担当者との意見や考えの食い違いが発生してしまいます。

これでは方向性が分からない微妙なECサイトが完成してしまいますし、機能要求を中心とした要求定義も決定することができません。要求定義がハッキリしない場合、後から機能を追加したいと言ってもプラットフォームの制約によって機能を追加することができず、不完全燃焼のような状態になるでしょう。

コンセプトや要求定義が決まったら、ECサイトの制作会社に依頼するのか、それとも自社で制作するのか決めていきます。制作会社に依頼する場合だと制作費用が発生しますが、その分ヒアリングを重ねたことによるサイト構築により、当初イメージした通りのECサイトが完成するでしょう。

また、初期費用や月額費用にかけられる予算を明確にすることも大切です。せっかくECサイトを構築しても長く続かなければ意味がないため、無理のない予算計画を立てることが重要です。

step2.構築方法を選定する

続いてECサイトの構築方法を選定していきますが、無料サービスでも有料サービスであっても関係なく比較するポイントがあります。中でも重要なのは、以下のポイントです。

  • コスト
  • 機能充実度
  • セキュリティ
  • サポート体制

当然ながら以上のポイントが全て優れているのが理想的ですが、その分コストが高くなってしまうので大手企業ならまだしも中小企業や小規模事業者にとっては現実的な話ではなくなってしまいます。

したがって、以上のポイントのうち、どれを重要視するかで選定するECサイトが決まります。たとえば、予算があまりない場合は初期費用や月額費用が高いと結果が出せるまでもたなくなってしまうため、コストがあまりかからない方が良いでしょう。

step3.制作会社を選定する

自社制作ではなく制作会社に制作を依頼する場合は、制作会社を選定する必要があります。制作会社を選定する上で重要なのは、以下の通りです。

  • 制作、構築、開発などの対応範囲
  • 制作及び構築の実践経験が豊富かどうか
  • 提案書・見積書のチェック

対応範囲でチェックするのは、制作・構築・開発、設定と運用です。

制作・構築・開発は一般的なWebサイト構築の範囲であり、ECサイトのフロントを構築します。設定は自社のEC運営業務を理解し、バックエンドの設計まで行います。運用は集客支援などが含まれますが、基本的に設定までを制作会社に依頼するのがおすすめです。

そもそも運用まで対応してくれる制作会社が少ないため、運用に関しては自社で模索する必要性があります。

次に、制作会社の公式サイトやサービスサイトを確認したり、資料請求などを行ったりして制作及び構築の実践経験が豊富にあるかどうかをチェックしましょう。自社が考案したコンセプトにマッチしたECサイトを実現させるために構築するには、優れた制作及び構築の実践経験が求められます。

もちろん実践経験が豊富にあっても自社が考える世界観より遠いデザインだったり、幅広いデザインに対応できなかったりする場合は候補に入りにくいでしょう。企業規模にこだわらなくても良いデザインを制作する企業も存在するため、制作及び構築の実践経験が豊富な制作会社を探すことが大切です。

最後に気を付けたいのは、設計・制作及び構築の実践経験が豊富にあったとしても見積書や提案書の内容にしっかりと反映されていなければ意味がないことです。

あまり予算に余裕がない場合は価格の安さを重要視しがちですが、価格の安さだけで決めてしまうと他に不備が見つかる可能性があります。したがって、価格だけでなく、絶対に必要な機能、競合・参考サイト、予算や納期などがしっかり反映されているか見落とすことなく隅々まで確認しましょう。

step4.制作(ワイヤーフレーム作成・デザイン・コーディング)

続いてECサイトの制作に入っていきますが、ここで押さえておきたいポイントは以下の通りです。

買いやすさ
まず、ECサイトを制作するにあたって重要なのは、利用者にとって見やすく、使いやすいサイトに落とし込めるかどうかです。デザインを重要視するあまり、利用者にとって見にくく買いにくいサイトでは意味がありません。

次に重視するのはおしゃれなデザインなどにするよりもユーザーが使いやすく商品を購入しやすいサイトにすることを心がけましょう。例えば、ブランドイメージを傷つけない範囲内で購入ボタンを大きくしたり、ページの表示速度を速めたりすることが挙げられます。

初めてECサイトを制作する場合は分からないことが多く、これで本当に集客できるのか、売上に繋がるのかどうか分からない部分も多いでしょう。しかし、どのようにすれば売上が伸びるページが制作できるのか研究することも大切です。

ページの表示速度
また、ページの表示速度を速めることも重要です。ページを開くのに時間がかかってしまっては利用者が離れやすくなるため、画像サイズを圧縮したり、画像サイズを適正化したりと重い画像を配置しないようにしましょう。

【UPDATE情報】
2020年にコアウェブバイタル(Core Web Vitals)という新しい指標がGoogleから発表されました。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは

  • 読み込み時間
  • インタラクティブ性
  • ページコンテンツの視覚的な安定性

という3つのユーザー体験を意味し、2021年6月にはGoogle検索のランキング要因に組み込まれることになっています。
WebサイトのSEO対策において重要な要素になりますので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
コアウェブバイタルとは?対策と確認方法、改善策を徹底解説 コアウェブバイタルとは?対策と確認方法、改善策を徹底解説
写真や文章のガイドラインの作成

写真や文章のガイドラインも作成するのもおすすめです。安心できるサイトというのは、基本的に写真や文章に統一感があります。表記ゆれがあったり失礼な文章になっていたりと、利用者が不満、不安、この店で買い物をしたくないと思われてしまうようでは意味がありません。ここは写真や文章に統一感を持たせることによって、安心できるサイトだと判断されやすくなります。

ECにおける画像の重要性
ECサイトに掲載する画像は、そのサイトを訪問したユーザーにとって有益となる情報が読み取れるかどうかが重要です。何ら関係がない、もしくはそこまで情報が読み取れないような画像を並べても意味がないので、コツ良くするECサイトの趣旨に合った画像を用意することが大切です。

ファーストビューにこだわり抜く
ファーストビューはトップページでどんな店なのかを印象付けるために必要なポイントです。利用者にとって重要なのは、アクセスした際とはどんな店で何を売っているのかどうかです。

ファーストビューがしっかり作られていないと、トップページを見ただけで利用者が別のサイトに行ってしまうでしょう。トップページを工夫することで、ユーザーにとって利用しやすいサイトになります。

ブランドイメージを傷つけないように配慮する
ブランドのイメージを傷つけてしまう表記はNGです。

たとえば大々的に値下げしていることをアピールしたり、最終セールを行っていることを必要以上にアピールしたりすることです。こういったアピールは配慮がないと思われてブランドイメージを傷つけてしまう恐れがあるため、デザインや表記のばらつきを最小限に抑えるためのガイドラインがあると制作しやすいでしょう。

スマホファースト
現在ではスマホで買い物をする人がほとんどなので、スマホで操作しても見やすいサイトにする必要があります。国内のEC市場ではパソコン経由の売上が頭打ちになっている一方で、スマホ経由の売上が急上昇しています。

つまり、スマホでサイトにアクセスして商品を購入しているユーザーが多いということになるので、スマホに最適化されたECサイトを制作することが重要です。スマホからアクセスした場合の表示をチェックしながら利用しやすいECサイトを制作しましょう。

ECサイトのKPIを設計する

KPIとは定量的にページやバナーの業績の貢献度を計るために必要な設定です。

KPIを設定することによってそれぞれのページの離脱率やコンバージョン率、バナーのクリックスルー率などが分かるため、後から改善やリニューアルする時の参考になります。

ECサイトのKPIとは?KGIとの関係や目標設定方法を紹介 ECサイトのKPIとは?KGIとの関係や目標設定方法を紹介 KPIやKGIはビジネスにどう役立つのかご存知でしょうか?KPI、KGIの基本的な意味や設定方法、ECサイトの売上目標を達成するためにKPI、KGIをどう活かしていくべきなのか、実例をもとに解説します。

step5.商品登録

次にECサイトで販売する商品を登録していきます。登録するのは商品の『名前』『価格』『画像』『説明文』『在庫数』です。

名前や価格はもちろんですが、重要なのは画像と説明文です。登録する商品の画像はいろんな角度から撮影したものを登録するのがおすすめです。サイトで買い物をする以上、手に取って確認することができません。

購入してから商品のイメージと違っていたことがならないようにするには、登録した画像から可能な限りの情報が分かるようにするのが得策です。そして何よりも重要なのが説明文です。

商品の説明を行うにあたって重要なのは、正確さと利用者が分からないような用語や説明を使わないこと、そして言葉遣いです。利用者が気持ち良く商品を購入するためには、正確な情報が必要不可欠です。

景品表示法や薬機法などの法律に基づく表現は正確でなくてはならないため、説明文を記載する時はマニュアルやガイドライン整備、そして説明文が正確に記載されているかチェックする方法を整備することが大切です。

また、社内用の用語や説明は利用者にとって分かりにくいため、購入決定に支障が出てきます。第一に顧客にとって分かりやすい記述にすることが求められるので、記述や作成のガイドラインを準備しましょう。

最後に注意したいのは、用語や説明、表現、言葉遣いを統一させることです。別の用語や説明、表現、ぶれがある言葉遣いだと利用者が混乱しやすくなって購入に繋がらない可能性があります。

特に言葉遣いはいいかげん、だらしないサイトだと思われる一番の原因になるので、購入してもらうのに失礼がないように厳しくチェックしましょう。

これができてこそ、Webマーケティングによる戦略性が光ると言えます。

step6.オープン前テスト

以上の工程が終わったら、最終確認のためのオープン前テストを行います。オープン前テストでチェックするのは、以下の制作観点の項目とオペレーション上の項目です。

デザインチェック
デザイン関連でチェックするのは、デザインと表記、ダミーチェックです。まず、文字のサイズや大きさ、フォント、文字の間隔や余白までチェックして最初のコンセプト通り忠実にデザインが再現されているかチェックします。

次に表記ゆれやスペルミスがないかをチェックし、制作過程の中でダミーとして入れていたものがないかチェックしましょう。もしも表記ゆれやスペルミス、ダミーに気づかずにそのままでいると利用者からの信頼を失墜する要因になりかねません。

コーディングチェック
コーディングチェックで確認するのは、ブラウザチェック、バリデート、リンクチェック、404ページです。ブラウザによって表記ゆれや動作不良などが起こる可能性があるため、InternetExplorer、GoogleChrome、Firefox、スマートフォン、タブレット端末などでそれぞれチェックしましょう。

特にスマホでの利用者が多い今、スマホから問題なく動作していて表記ゆれなどを起こしていないかを最優先でチェックすることが大切です。

バリデートはコーディングしたHTMLやCSSが適切に記述されているのかをチェックすることです。

リンクチェックは設定したリンクが切れていないか、きちんと設定したリンク先に飛べるかをチェックします。

後はアクセスしたページが存在しない場合に、404ページが正しく動作しているかをチェックしましょう。

フォーム周りチェック
フォーム周りでチェックするのは、以下の項目です。

  • バリデーション
  • フォーム
  • 自動返信メール
  • クライアント様テスト

SEO周りチェック

SEO周りでチェックするのは、以下の項目です。

  • metaタグ情報
  • XMLサイトマップ
  • h1
  • robots.txt
  • alt属性
  • canonicalの設定

検索順位を上げるためには、特定のキーワードで検索した人の印象に残るような大見出しにしたり、各ページに適したタイトルやディスクリプション、キーワードが設定されているか確認したりする必要性があります。

特に他のサイトにはないユニークな文言を入れたり、検索で必ずヒットさせたいキーワードを入れたりと、SEO対策は必須です。

【プロ監修】SEO対策とは?効果的なSEO対策の基本と実践方法 【プロ監修】SEO対策とは?効果的なSEO対策の基本と実践方法

導入タグチェック
導入タグでチェックするのは、以下の項目です。

  • 解析ツール系タグ
  • コンバージョン計測系タグ
  • リマーケティング系タグ

ECサイトをオープンする前に、GoogleAnalyticsなどを初めとするタグがしっかり埋め込まれているかどうかを確認しましょう。

また、GoogleAdwords、Yahoo!プロモーション広告、スポンサードサーチ、YDNコンバージョンタグなどの計測系コンバージョンタグが埋め込まれているかどうかも重要です。
さらに、リマーケティングのリストを集めるために必要となるため、全てのページにリマーケティング系タグが埋め込まれているかどうかも確認しましょう。

リダイレクトチェック
リニューアルなどでURLの変更が発生している場合には、古いURLから新しいURLに自動的に遷移させる処理が行えているか、正しく動作するか確認します。

その他
ブラウザのタブに表示される小さなアイコンが設定されているか確認したり、SNSなどでコンテンツがシェアされた時にそのページやタイトル、概要、アイキャッチ画像が表示されるOGPを確認します。

  • 決済システムと連動しているかチェック
  • 配送システムと連動しているかチェック
  • 社内オペレーションチェック

以上は商品を購入する上で重要なチェックポイントなので、実際に決済システムや配送システムと連動しているか、社内でオペレーションチェックを行って正しく動作しているか確認しましょう。

step7.オープン

オープン前テストが完了したら、いよいよオープンします。しかし、オープンしたからといって何もしなければ集客や売上には繋がらないため、SNSなどを初めとする様々な媒体で宣伝活動を行いましょう。

特にスマホで買い物をする人がほとんどなので、TwitterやInstagram、Facebook、LINEなどのSNSを中心に拡散すると効果的な宣伝になります。リリースする前に宣伝活動を行うのも効果的ですが、サイトを公開するタイミングを間違えると機会損失になりかねないので、本当に今公開しても大丈夫なのかタイミングを計ることも大切です。

また、オープンしてから特に注意したいのが、トラブルが発生した時の対応方法を確立させておくことです。何かしらのトラブルが絶対に起こらないとは限らないため、利用者に満足していただけるようにするためには迅速にトラブルを解決するスピード力が求められます。

トラブルが発生した時にいかに迅速に対応できるかによって利用者からの信頼が維持できるかが問われます。もしもここでいつまで経ってもトラブルに対処できない。解決できない場合は利用者からの信用が失われてしまうことになりかねないので、何が起きてもコールセンターの活用、チャットシステムの導入などによって迅速に解決できる体勢を築いておきましょう。

ECサイトを構築する際の注意点・ポイント

注意点・ポイント

ECサイトを構築するにあたって注意しておきたいポイントは、決済機能や物流業務などのシステムや運用業務にかかる人です。

ECサイトを運用する際に制作費用やシステム利用料などが発生しますが、他にもささげ業務や物流業務、集客方法、ECサイトの耐用年数なども気にする必要があります。それらを踏まえた上で、運用業務にかかる人も選定しなければなりません。

以上のいずれかが欠けていればECサイトとして成り立つことはできないので、いかにこれらに注力した上で運用できるかどうかが求められます。運用業務を行うにあたり、以上の業務を滞りなくこなせるかどうかも集客や売上にかかっているでしょう。

それでは、ECサイトを構築する際の注意点やポイントについてご説明しましょう。

ささげ業務(撮影・採寸・原稿)

ささげ業務とは、

  • 商品の『撮影』
  • 商品の『採寸』
  • 商品の『原稿』

以上の頭文字から取られた業務です。ささげ業務を行う際に求められるのは、写真を魅力的に見せるスキルや、正確に商品のサイズが測れるスキル、商品を購入したくなるようなライティングスキルなどです。

自社で以上のスキルに明るいスタッフがいない場合は、ささげ業務を外注するのもおすすめです。ささげ業務を外注する場合でも、外注先がささげ業務に関する豊富な実績や経験を持っているのかどうかが重要になります。

商品の『撮影』
ECサイトを構築するにあたって、商品の撮影は非常に重要な要素です。実店舗に行けば実際に商品を手に取って自分が本当に欲しい商品かどうかじっくりと考えることができますが、ECサイトで買い物をする場合は実際に手に取ることができない状況下で購入を決めることを余儀なくされます。

つまり、商品の写真だけで利用者に購入してもらえるようにしなければなりません。もしもこの撮影を怠ってしまった場合、掲載されていた写真と実際に手元に届いた写真がまるで違う事態になる可能性があります。

これでは詐欺だと言われて信用問題に関わるため、撮影には特に気を使う必要があるでしょう。特にファッション系のECサイトを構築する場合は、他の商品よりも魅力的に見える写真を撮影しなければなりません。

撮影のポイントは、いかに魅力的に見せることができるのか、その商品の使用感をイメージしてもらうにはどうすればいいのかなど、様々な観点から写真を撮影することが大切です。

特にファッション系のECサイトを構築する場合、単に衣類の写真を載せるだけでなく、モデルを用意して試着してもらった時の様子を撮影することも重要です。モデルがいることで自分が着用した時にイメージしやすくなりますが、そのためにはモデルに依頼する費用が発生することも忘れないようにしましょう。

商品を撮影する上で大前提となるのは、その商品を使うイメージを膨らませる写真を撮影できるかどうかです。写真次第で売上が非常に大きく左右されるので注意しましょう。

商品の『採寸』
次に重要になるのが、商品の採寸です。

もちろん商品を仕入れるにあたって事前に商品のサイズを教えてくれることがありますが、それを鵜呑みにするのはNGです。何故なら、商品を仕入れた時に製造の段階でサイズが変わってしまったり、そもそも細かなサイズを教えてもらえないことがあったりするからです。

サイズの問題は購入者にとって非常に敏感な問題であり、1㎝違っただけでクレームに発展する可能性も十分にあり得ます。特にファッション系のECサイトであれば、カバンの持ち手のサイズや縦、横、大きさなどのサイズなども細かく表記する必要性があるでしょう。

登録する商品ごとにパーツはあるのか、あるならサイズはどれくらいになるのか、衣類なら身長や胸囲、袖の長さなど細かくサイズを測ることが求められます。サイズ違いによるクレームに繋げないようにするためにも、商品を仕入れた段階で必ず商品のサイズを測っておきましょう。

なお、『実際のサイズとは異なる可能性がある』ことも前もって表記しておくことも必要になります。

商品の『原稿』
撮影と採寸に続き、最後に商品の魅力を伝える原稿に注力します。

ここで商品説明を行うのですが、最も重要なのは思わず商品を購入したくなるような説明文を意識することです。商品に使われている素材や制作にどんな技術が使われているかなどを説明されても、利用者にとってはイメージしにくい説明なので購入意欲が薄れてしまいます。

重要なのは購入意欲がそそられるようなテキストライティング能力です。もちろん魅力を伝えたいからといって細かく説明文を書き過ぎても逆効果になってしまうので意味がありません。

利用者がこの商品を購入したらどんなイメージになるのか、どんなメリットがあるのか、どんな時に活用できるのかなど、様々なポイントを押さえることが大切です。

たとえばファッション系のECサイトであれば、この衣類を着用するとどんな見た目になるのか、どんな場面で着ていくと映えるのか、着心地などを説明するとイメージや魅力が伝わりやすくなります。

全ては利用者に購入してもらうことを考え、自分本位な説明文にならないように注意しましょう。

決済機能

ECサイトを構築するにあたって、どんな決済機能を追加するのかどうかも重要です。決済機能とはクレジットカード決済や代引き決済など複数の決済方法がありますが、問題なのは決済手段を多くするほど見積もり金額が高くなってしまうことです。

経済産業省から2019年4月に発表された「平成 30 年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る 基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によれば、

・クレジットカード決済は66.1%
・コンビニ決済は30.9%
・代引き決済は26.9%
・銀行決済は23.7%

以上の結果となっていますが、この結果は新型コロナウイルスが感染拡大する前の話です。今現在では新型コロナウイルスの感染予防のために自粛する世帯が増えているため、外に出ずに決済できるかどうかが重要になってきます。

つまり、外に出ずに決済を終えるためには人に接触しないようにすることなので、コンビニ決済を行う世帯はますます少なくなることが考えられます。次点で銀行決済ですが、こちらも人が集まる可能性があるので銀行決済を選ぶ人は少なくなる傾向にあるでしょう。

代引き決済は配達員と直接やり取りすることになるので接触するのは一人だけになりますが、代引き手数料がかかるということで敬遠される可能性があります。

したがって、現在主流となるクレジットカード決済は絶対に実装した方が良いと言えるでしょう。新型コロナウイルスが感染拡大する以前から半数以上がクレジットカード決済を選んでいる以上、新型コロナウイルスの感染拡大から家から出ずに買い物をするためにはクレジットカード決済を利用するのが妥当でしょう。

もちろん決済手段から見た観点なので、商品を受け取る時は配達員と接触することになると思う人もいるでしょう。しかし、たとえばAmazonのように玄関前などに荷物を置いて配達する置き配サービスなどがありますし、そうでなくても代引きによるお金のやり取りを挟まずに最小限の時間しか配達員と接触しないとも言えます。

いずれにしても注意しておきたいのは、ECサイトのターゲットによって導入する決済サービスが変わることです。ASPやパッケージ型などのECサイトによって上述した決済手段が複数用意されていますが、決済手段が多くなるほど見積もり金額が高くなってしまいます。
予算が限られている企業にとって見積もり金額が高くなるのは避けたいところなので、どの決済手段を実装するのかよく考えてから決めた方が良いでしょう。

Shopifyの決済方法については、下記のブログをご覧ください。

Shopifyの全決済方法と決済手数料を総まとめ|導入すべき決済方法とは Shopifyの全決済方法と決済手数料を総まとめ|導入すべき決済方法とは

物流業務

ECサイトを構築するにあたり、物流業務を自社で行うのか、それとも外注するのかを決める必要性があります。物流業務を自社で行うことによって委託料は発生しませんが、その場合だと作業量が多くなって他の業務に手が回らなくなったり、物流業務のノウハウが少ないためになかなか上手く事が進まなかったりすることも考えられます。

もちろんECサイトを構築するにあたって売上を伸ばすことに注力したい気持ちは誰しも持っていますが、自社で物流業務を行うことにこだわっていたことが原因で売上が伸ばせないこともあります。

ここは自社で物流業務を行うことにこだわるのではなく、物流業務を委託するのも選択肢に入れる必要性があります。ただし、物流業務の委託先をどうするかが問題になってくるので、委託パートナーの選定が必要です。

委託料がかかるだけでなく、オプションになる可能性もあります。委託する際に委託料がどのくらいになるのか、オプション扱いになるのか事前に確認しましょう。
このようなECサイトにおけるバックエンド業務については以下の記事でより加えしく解説しています。
業務内容を精査したい方はご確認ください。
ECサイトにおけるバックエンド業務を解説 ECサイトにおけるバックエンド業務を解説

集客方法

ECサイトを構築する上で重要になるのが集客方法です。ECサイトにおいて売上を伸ばす一つの重要な方法となるのが集客であり、いかに集客方法に注力していたかで売上を左右することすらあるほどです。

ECサイトにあった集客方法を実装することで、効率良く売上を伸ばすことに繋がるでしょう。ただし、リスティング広告やSNS広告などを発信していても、必ずしも成果に繋がるとは限りません。

広告を無視するユーザーも当然いますし、広告を嫌がるユーザーも少なからずいます。集客方法を実装するにあたって、効率良く売上に繋がる集客方法は何かよく検討する必要性があります。

ECサイトで利用者を増やす方法として、以下のような集客方法があります。

  • リスティング広告
  • SEO対策
  • SNS広告
  • インフルエンサーマーケティング

ECサイトの売り上げにつながる集客方法について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
ECサイトの売上を伸ばすための集客方法!ポイントや企業事例を紹介 ECサイトの売上を伸ばすための集客方法!ポイントや企業事例を紹介

以上を初めとする様々な集客方法があるので、ECサイトをオープンする時からずっと利用していきたいと考えている人もいるでしょう。しかし、これらを一つ一つ別々の会社に依頼すると、ディレクションの手間や費用が大幅にかかってしまうので必ずしも大々的な集客に結びつくとは限らないため、大手企業であっても現実的な方法とは言えません。

別々の会社とやり取りするとなるとそれぞれを把握してサイトに反映するまで時間がかかりますし、依頼料として発生する費用も高くなるでしょう。予算があまりない企業にとって全ての集客方法を採用するよりも、ECサイトの制作会社がどこまで対応してくれるのかチェックする必要があります。

ECサイトを制作した後もそのまま集客業務を行ってくれるのか、集客業を行ってくれなくても連携可能な集客会社を紹介してくれるのかなど、事前に制作会社と話し合って確認することが大切です。
また、無理に集客業務を外注しなくても、自社で集客業務を行う方法もあります。自社で集客業務を行うようにすれば依頼料なども発生しませんし、やり取りも自社内だけで済みます。

中でもSEO対策やインフルエンサーマーケティングなどに強いスタッフがいるなら、その業務を任せることで十二分に集客効果が出せる可能性があります。ただし、その分他の業務でひっ迫してしまう可能性もあるため、自社内だけで対応できるのか、それとも制作会社に依頼するのか決めた方が良いでしょう。

売上を伸ばすことに注力する場合は、ECサイトの制作会社がどこまで対応してくれるのか事前に確認しておきましょう。集客以外の商品企画や仕入れなど、ECサイトにおけるフロントエンド業務についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ECサイトにおけるフロントエンド業務を徹底解説 ECサイトにおけるフロントエンド業務を徹底解説

ECサイトの耐用年数

せっかく長い時間をかけてECサイトを制作したとしても、業務フローやデザインの変更などの理由でサイトをリニューアルする可能性があります。このことから、ECサイトの耐用年数は3年~5年と考えておきましょう。

リニューアルには別途で費用がかかるとはいえ、今よりもっと利用しやすいサイトにリニューアルするためには仕方がない選択肢です。長く使うものだからといって、改善する余地があることを見逃さないようにしましょう。

ECサイトの運営方法にはモール型という選択肢もある

ECサイトの運営方法にはモール型という選択肢もある

今回紹介しましたECサイトの構築手法とは少し毛色が異なりますが、Eコマースで収益を上げる、という観点で考えればモール型ECに出店する、というのも選択肢のひとつです。

上記の手法のうちどれを選択すべきか判断しきれない場合の避難措置としても一考の価値はあるでしょう。モール型ECには基本テンプレートや出店マニュアルも充実しているため、企業側は最小限の時間、コストで商品の販売を開始することができますし、モール側で積極的な集客施策を行っているためマーケティング活動にかかるコストも軽減させることが可能です。詳しくは下記記事でモール型ECの概要や出店メリットなどをチェックしてください。
モール型EC、自社ECの違いとは?メリット、デメリット、活用方法を紹介 モール型EC、自社ECの違いとは?メリット、デメリット、活用方法を紹介 モール型EC、自社ECそれぞれにメリット、デメリットがあるのをご存知でしょうか?ECサイトをこれから始める方、ECサイトの運用方法に悩んでいる方向けにモール型EC、自社ECの特徴と活用方法をまとめてみました。

今はASP、SaaSタイプのECサイト構築が一般的

ここまでASP・SaaS、ECパッケージ、オープンソース、そしてフルスクラッチと4つのECサイト構築手法について紹介しましたが、サービス選定の軸として明確なのは「コストとサイト構築の自由度」です。

つまり、初期費用とランニングコストを低く抑えようとすればサイト構築の自由度が下がり、オープンソース(専門性の高いスタッフのアサインが必要)やフルスクラッチといったサイト構築の自由度が高い手法を採用すればそのぶんコストがかさむ、ということです。

最終的には各自が確保できる予算やビジネスゴール次第とはなりますが、「コストと構築の自由度」という観点でも、まずはASP・SaaSタイプがもっとも導入しやすいサービスかもしれません。システムのアップデートやセキュリティ対策の更新といったECサイトの生命線ともいえる部分もサービス提供側できちんとコントロールしてくれますし、サイトリリース後の運用面のサポートを含め安心感があります。

ECサイトを構築・運用するために専門知識やノウハウを獲得するには努力と時間が必要です。ニュートラルワークスは、トレンドを抑えたデザインで徹底的に「成果」にこだわったECサイト構築・運用を支援いたします。

独自性の高いECサイトで競合との差別化を実現すれば、更なる顧客獲得・売上増加に繋がります。Zoomなどのオンライン相談(無料)をやっておりますので、まずはこちらのお問い合わせページよりお気軽にご相談ください。ご連絡心よりお待ちしております。

監修者紹介

三木 五月

三木 五月

代表取締役社長

Twitter:@satsuki_miki
神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。