この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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サイトの課題改善における分析方法
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サイトの課題改善における分析方法としては、ユーザー行動のデータ分析や、ヒートマップによる視覚的な分析を活用します。ユーザーの動線を把握し、離脱ポイントや滞在時間を確認することで、改善すべき課題を特定します。
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サイトの課題分析で見るべき項目
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サイトの課題分析では、閲覧数・ユーザー属性・使用デバイス・訪問時間・流入経路・流入キーワード(クエリ)・サイト内行動・ページの表示速度・競合他社の項目をチェックするのが重要です。
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サイト改善の方法
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まずサイトの目標と目的を確認してサイトの現状を確認、分析して課題を見つけ、改善案を洗い出します。
改善案の優先順位付けをし、順に実行に移します。
その後改善結果を確認してPDCAを回します。
- サイト改善は具体的に何をどうすればいいのだろう?
- サイト改善で見るべきポイントは何だろう?
- 専門的すぎて難しそう……
サイト改善について、このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。サイト改善は売上アップや集客を増やすための重要なポイントです。サイトの改善を図るためには、目標と目的を明確にし、それに合わせた改善案を導き出す必要があります。専門知識は必要ですがコツやポイントを押さえれば難しくはありません。
この記事では、サイト改善の主な目的や分析方法、課題分析で見るべき項目やホームページ改善のステップについて解説しています。この記事を読めば、サイト改善の分析について理解でき、すぐにサイトの課題にあわせた改善への一歩を踏み出せます。Webサイトの集客や売上に悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでサイト改善にお役立てください。
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目次
サイト改善をして成果を出すには分析が重要
サイトの課題を抽出し改善するために、まずはサイトの現状から原因を明らかにする必要があります。そのために「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」などの分析ツールを使用した細かい分析が重要です。
ツールによる分析から導き出された改善点に対して、現状を把握したうえで最適な改善案を取りましょう。正しいサイト改善をすることで、成果が上がり売上やコンバージョン率(CVR)を高めることにつながります。
ツールの使い方は下の章で詳しくまとめていますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
サイト改善を行う主な目的
サイト改善を実行する前に、まずは以下のようなサイト改善の目的を明確にしておきましょう。
- なぜサイト改善が必要なのか
- どんな結果を出すためにサイト改善するのか
サイト改善におけるゴールを明確にすることで、分析や課題抽出がしやすくなります。
これから紹介する5つの主な目的を、ご自身のWebサイトに当てはめて考えてみましょう。
SEO対策改善のため
Webサイトの集客を増やしたい場合は、SEOの改善をしましょう。SEOとは「Search Engine Optimization」の略称です。「検索エンジン最適化」と呼ばれ、GoogleやYahooなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させることを意味します。SEOは集客向上に直結する重要なポイントです。サイト改善でSEO対策を強化することで、さらなる流入が期待できます。
SEOは多岐に渡るため、必要な施策はサイトにより異なります。そのため、まずはWebサイトを分析した結果からどのようなSEO対策が必要か見出しましょう。
SEOは何の略称?ウェブ初心者にもわかる正式名称や基本ツールを解説CVR改善のため
売上向上を目指すためには、CVR改善が必要です。CVRとは「コンバージョンレート」のことで、閲覧数に対してコンバージョンに至った割合を示しています。コンバージョンとは、運営側が設定したゴールのこと。閲覧数に対してどの位の割合がゴールまで至ったかを表しています。
CVRはほんの少し改善するだけで、売上に大きく影響する可能性があります。売上向上を目指す際は、CVRに着目してサイトの改善をしましょう。
CVR(コンバージョンレート)とは?計算式、業界別の平均CVRも解説 Webマーケティングに関わる人にはCVR(コンバージョンレート)は必ず知っておくべき用語です。では、CVRはどう計算されているのか、何%くらいが平均で低い場合はどう改善すればいいのでしょうか?CVRを基本的なところから解説します。CTA改善のため
ユーザーに能動的なアクションを起こさせるためには、CTAの改善が必要です。CTAとは「Call to Action」の略称です。運営側の施策にユーザーが能動的に動いているかどうかを示します。例えば、Webサイトに設定している「予約する」「購入する」といったボタンもCTAです。CTAボタンと呼ばれることもあります。
CTA改善は、クリック率が低い時やユーザーが意図した行動をとってくれない時に行います。具体的には、Webサイトのボタンの位置や色を変えたり、キャッチコピーを変えたり、細かなデザイン部分を確認します。それによりユーザーがクリックしやすくなる環境づくりを行います。
リピート率改善のため
リピート率を上げるためにサイト改善も必要です。リピート率はサイトがユーザーにどれだけ興味を持たれているかの指標となります。リピート率を上げると安定した収益につながります。ユーザーニーズとコンテンツが合っているか、更新頻度は十分あるか、などユーザーが訪れたくなるような質の高いコンテンツを作成しましょう。
サイト導線改善のため
サイトにアクセスしたユーザーの動向を正確に把握するために、サイト導線を改善することが重要です。サイト導線とは「運営者がユーザーをゴールまで導く道順」のこと。サイト導線が分かりやすいと、コンバージョンの向上につながります。
サイト設計の際にサイト導線を作る運営者は多いですが、ローンチ後にユーザーがその順路で進んでいるかどうか確認している人は少ないでしょう。
いくら設計上で分かりやすいとはいえ、実際にユーザーが難解だと思ったら離脱してしまいます。そのためサイトの分析から課題抽出で、「導線に問題あり」となったら改善が必要です。サイト導線はシンプルで分かりやすく作成しましょう。
サイトの課題改善における分析方法
「分析ツール」を活用してサイトの課題抽出を行います。ここでは分析ツールを活用する3つの方法を解説します。分析ツールについて理解し、実際に自社のサイトで活用してみてください。
アクセス解析ツールを活用する
アクセス解析ツールを使うことで、ユーザーの動向を詳しく調べられます。アクセス解析ツールの中でも、最も有名なのが「Googleアナリティクス」です。Googleアナリティクスとは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。これにより下記のような情報が分かります。
- 滞在時間
- 離脱率
- コンバージョン
アクセス解析ツールを使えば、ユーザーがサイト内でどのような動きをしたのか、詳しく探ることができます。そしてこれらの情報から、サイト改善点を導き出すことが可能です。
アクセス解析でサイトの課題を発見する代表的な2つの方法ヒートマップツールを活用する
ヒートマップツールとは、サイト内の各ページにおいてユーザーがどのような行動をしたのか分かるツールです。色で分かれており、可視化されるため、ユーザーの動向を分かりやすく把握することができます。
ヒートマップで分かるのは、下記のとおりです。
- マウスの動き
- クリック箇所
- ページのエリアごとの滞在時間
- スクロール箇所
- 離脱箇所
このような動向が分かるため、離脱箇所やどこが一番読まれているか、読まれていないかが一目瞭然です。それによりページ内の改善箇所がすぐに分かります。
ヒートマップとは?できることから改善手法まで解説ユーザビリティテストを行う
ユーザビリティとは、Webサイトがユーザーにとって「使いやすいか」「ストレスを感じずに操作できるか」を示す言葉です。検索エンジンはユーザビリティが高いサイトを評価します。
実際にユーザビリティが高いか調べるために「ユーザビリティテスト(ユーザーテスト)」を行います。これは、実際に利用者に操作してもらい、数値だけでは見えないユーザーニーズや問題点を見出すことです。
Webサイトの課題は、実際に使ってもらうことで浮き彫りになることも。アクセス解析ツールの数値だけでは解決できないときに有効です。
Googleアナリティクスでランディングページ(入口ページ)を改善するのも重要
Googleアナリティクスを使用しランディングページ(入口ページ)を改善することは、サイトの成果を上げるために重要です。ユーザーはファーストビューで「どんな会社か」「欲しい情報があるか」を判断します。
また欲しい情報を簡単に手に入れたいと思っているため、「難しそう」「分かりづらい」というネガティブなイメージを持つと離脱してしまいます。興味・関心を引き、最後まで読み進めてもらうためにもランディングページ(入口ページ)は大切です。
では、どのように改善すればいいのでしょうか。ここでは、ランディングページ(入口ページ)を改善する際に見るべき項目や改善方法を具体的に解説します。
改善すべきランディングページ(入口ページ)
改善すべきランディングページ(入口ページ)は、下記の2つです。
- セッション数が多いページ
- 直帰率が高いもしくはCVR(コンバージョンレート)が低いページ
直帰率とCVRはユーザーの行動を分析する際に重要です。では、なぜこの2ページの改善が必要なのか詳しく解説していきます。
セッション数が多いページ
全ページを改善するのは工程数も多く現実的ではありません。そのため、セッション数が多いランディングページ(入口ページ)から改善しましょう。
セッション数とはユーザーがページに訪れた回数のこと。1人のユーザーが、複数のページを閲覧しても1セッションとカウントされます。セッション数が多いページを改善することでコンバージョンの向上も期待できます。
サイト改善する際は優先順位をつけ、コンバージョン率が上がるなどの成果が出やすいページから改善すべきといえます。
直帰率やCVRに問題があるページ
直帰率やCVRに問題のあるページは、下記のような問題を含む可能性があります。
- ユーザーの欲しい情報がない
- 悩みが解決されない
- 見にくい、もしくは読みにくい
- ゴールまでの導線が確保されていない
このような問題を解決するために、まずはコンテンツとユーザーニーズがズレていないか確認します。その際に使用するのが、流入キーワードやサイトの流入元です。ユーザーが検索したワードや流入元からユーザー像を予測し、ニーズを推測しながらコンテンツの再構築を図る必要があります。
LPのファーストビューは超重要!売上アップのポイントと参考事例ランディングページ(入口ページ)の数値を確認する方法
ランディングページ(入口ページ)の数値を確認する方法を解説します。まず設定されているランディングページ(入口ページ)が分からない場合は、Googleアナリティクスのメニューから
「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」
この順番で確認してみてください。
Googleアナリティクスで確認できる項目は多くあります。その中でも、どれを見るべきか解説していきます。
4つの指標を確認する
下記に記載するランディングページ(入口ページ)の4つの数値を確認しましょう。サイト改善の基本的な指標となる重要な項目です。
- セッション数
- 直帰率
- コンバージョン率
- コンバージョン数
この数値はユーザーのサイト内行動を示す数値です。この数値からユーザーニーズを読み取り、コンテンツの不足部分を予測できます。
例えば、直帰率が高い場合、ランディングページ(入口ページ)にユーザーが欲しい情報がないことが分かります。つまり、ユーザーニーズとマッチしていないのです。サイト改善するにはユーザーニーズの把握が必要となります。
もしくは、そもそもセッション数が低い場合はセッションを上げるためにSEOを強化する必要があります。このように数値からWebサイトに足りない部分を推測し、それにより改善が期待できます。
クリック数と検索順位を確認する
ランディングページ(入口ページ)の基本的な指標を確認し終えたら、クリック数と検索順位を確認しましょう。メニュー内の「集客」→「Search Console」→「ランディングページ」から確認できます。検索順位は「平均掲載順位」と記載されている項目です。
検索順位が上がるほど、クリック数も上がるといわれています。そのため、サイト改善は「検索順位」の向上が必須です。
サイトの中で検索順位が高いページと低いページを比較し、コンテンツの質、キーワードの配列や見出しの設定など、SEO施策がきちんとできているか確認しましょう。SEOは様々な施策が必要となるため、専門家のコンサルに依頼するのも有効です。
【Googleアナリティクス】ランディングページを分析・改善・最適化する方法
サイトの課題分析で見るべき9項目
サイト分析で見るべき9項目について詳しく解説します。ここでは、ツールを使用することでどんなユーザー情報が分かるかを解説します。サイト分析の指標となる情報のため、しっかりと理解しておきましょう。
1.閲覧数
閲覧数とは、Webページが見られた回数のことです。「べージビュー数」や「PV数」と呼ばれることもあります。Webサイトの課題抽出の際、最も重要視される指標です。閲覧数にはユーザーの興味関心が高いページが反映されているため、閲覧数が高いページと低いページと比べることでコンテンツの質やユーザーが欲しがっているニーズの精査にも役立ちます。それによりサイト全体の集客の向上につながります。
2.ユーザー属性
ユーザー属性とは、Webサイトに訪れるユーザーの年齢や性別、新規かリピートかなどの情報を指します。ユーザー属性が分かると、Webサイトのターゲットにズレがないかが分かります。ユーザー層がズレている場合はサイトを改善する必要があります。
それに加えて、新規のユーザーばかりでリピーターが少ない場合は、コンテンツの質に問題があると言えるでしょう。コンテンツをリライトする、専門家の監修を入れるなどして、質の高いコンテンツの発信を目指しましょう。
3.使用デバイス
使用デバイスとは、ユーザーがWebサイトにどのようなデバイスで訪問しているかを示した数字です。Googleアナリティクスは「PC」「スマートフォン」「タブレット」の3つに分けて解析します。使用デバイスが分かると、デバイス毎の割合からページの改善点を発見することも可能です。
例えば、特定のデバイスのみ離脱率が高い場合、そのデバイスが他と比べて使いづらい可能性があります。スマホで見るとちょうど良い画像も、PCでは小さくて見にくいこともあります。そういったページを改善することで離脱率の低下につながります。
4.訪問時間
訪問時間とは、アクセス数の多い時間帯や曜日を示す指標です。この数字から訪れている”ユーザー像”を推測する手がかりとなります。実際には見えないユーザー像を想像することはユーザーニーズを理解するうえで重要です。また新規コンテンツを公開する際、ユーザーの訪問が多い曜日や時間帯を狙うことでPVの獲得につながります。
5.流入経路
流入経路とは、ユーザーがどのWebサイトを経由して訪れたかを示す指標です。流入経路から、対策を練ることができます。例えばSNSからの流入が多い場合はSNSマーケティングを強化することで訪問数向上につながります。流入経路に合わせた対策をすることでPVの向上も期待できます。
6.流入キーワード(クエリ)
流入キーワードとは、ユーザーがWebサイトに訪れた際に検索したキーワードのことです。「クエリ」と呼ばれます。流入キーワードはユーザーニーズを知るために重要です。ユーザーが検索したキーワードから、ユーザーの求める情報を知ることができます。
例えば「Webサイト 分析」のキーワードで訪問しているユーザーが多い場合、Webサイトをすでに持っていてサイトの分析方法を知りたい人が多いということです。
この場合、「サイトの作り方」といった初心者向けの情報ではなく、より上級者向けの情報を発信することでユーザーニーズを満たせます。それにより、回遊率やリピート率も上がり、Webサイト全体の満足度も高まります。
7.サイト内行動
サイト内行動とは、ユーザーがサイト内でどのような動きをしているかを見るための項目です。
- サイトの回遊率
- 離脱ページ
- 目的のページはどこか
- どのページから入っているか
このようにユーザーの行動を読み取れば、回遊したくなる導線作りや不足コンテンツ、離脱ページの改善といったサイト改善に役立たせることが可能です。
8.ページの表示速度
ページの表示速度が遅いとユーザーの不快を煽り、離脱の原因になります。それに加えて、離脱が多く平均滞在時間が短くなってしまうと、検索エンジンの評価が下がる可能性もあります。上質なコンテンツでも、検索エンジンの評価が低いと検索画面で上位表示されにくくなります。
表示速度を改善するには、まずは速度計測を行いましょう。その際は、Googleが提供している「Page Speed Insights(ページスピードインサイト)」がおすすめです。無料で使えて改善案も提案してくれる優秀なツールです。
参考:サイトスピード改善・WordPress高速化を実現する施策12選 | 株式会社リラクス
9.競合他社
サイト分析する際は競合他社と比べることも重要なポイントです。競合サイトと比べることで、自社サイトの問題点が浮かび上がることもあります。例えば、
- サイトの見やすさ
- ゴールまでの導線作り
- デザインセンス
- コンテンツの読みやすさ、質
このようにサイト改善の糸口は、競合サイトと比べることで明確になることも。自分たちだけの考えに捉われず、競合サイトを参考にするのは有効といえます。しかし、デザインや文章をそっくりそのままにする真似は絶対に避けるべきです。
サイトによって想定するターゲットや、強みも異なります。自社に合わせたWebサイト作りは必須です。また、検索エンジンから「コピーコンテンツ」とマイナス評価になることもあります。あくまでも参考程度に留めコピーにならないよう注意しましょう。
サイト改善を行う7ステップ
ここまで読んで、サイト改善の基本的なことついて理解された方は多いと思います。しかし、「実際にサイト改善って何からすればいいの?」と悩んでいるのではないでしょうか。そんな方は、これから説明する手順に沿ってサイト改善を行ってみてください。7つのステップで詳しく解説します。
1.サイトの目標と目的を確認する
まずは、Webサイトの目標と目的を設定しましょう。先述したように、サイト改善をするためには「なぜ改善が必要なのか」という目的が必要です。そして目的(=ゴール)を明確に設定すると改善案も変わります。例えば
- アクセス数を向上したい
- 売上を上げたい
- リピーターを増やしたい
- 滞在時間をあげたい
このような目的によって改善案の方向性や施策内容も違います。何を重要視するのかが変わると、手段である目標や分析ツールで見るべき数値も変わってきます。自社にとって必要な要素を考え、洗い出しすることで目標と目的が見えてきます。
2.サイトの現状を確認する
目標と目的が明確になったら、次はWebサイトの現状分析が必要です。目的から「どの数値の向上を目指すべきか」が分かります。現状分析することで、Webサイトに不足している部分が明確になります。現状把握には「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」を活用しましょう。
ツールが難しいと感じる方は、ヒートマップツールで可視化されたページからサイトの現状を把握したり、ユーザビリティテストにより現状を確認したりする方法もあります。全てを網羅することで、より詳細な現状を理解することも大切です。
3.サイトを分析して課題を見つける
サイトの現状確認が終わったら、アクセス解析ツールを活用してサイト分析をします。それによりサイトの改善点を見つけましょう。Googleアナリティクスは「セッション数」「コンバージョン率」「滞在時間」など、ページ毎に細かい数字が導き出されます。目的から算出された重要項目を重点的に見ることで、具体的な課題が見つけやすくなります。
4.改善案を洗い出す
導き出された課題に対して、改善案を洗い出しましょう。例えば、以下のような改善案を洗い出すことができます。
- ランディングページ(入口ページ)の変更
- キャッチコピーの変更
- ファーストビュー部分を修正
- 表示速度の改善
- 内部リンクを追加
- CTAボタンのカラーを変更
サイト改善点の見つけ方には様々なものがあります。自社サイトをベストな状態に導くために、最適な改善案を見い出しましょう。
5.改善案の優先順位付けをする
改善案の洗い出しが完了したら、優先順位をつけましょう。優先順位は「簡単なものから」「できそうなものから」するのではなく、有効性をしっかりと精査し“効果の高い順”で優先順位をつけましょう。
しかしサイト改善により、必ずしも売上の向上や目的を達成するとはいえません。効果の高い施策をしながら、出た結果を活かしながらブラッシュアップする必要があります。
6.改善案を実行に移す
改善案の優先順位付けができたら、実行に移します。いくつかある施策を同時に行うのではなく、どの施策がうまくいったのかを確認するために改善案は必ず1つずつ実行しましょう。
全ての施策がうまくいくとは限りません。しかし、うまくいったときの見返りの大きさを考えれば、一つずつ丁寧に手を抜かずに実行すべきです。
7.改善結果を確認してPDCAを回す
改善案を実行に移した後は、必ずPDCAを回して効果測定を行いましょう。PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(確認)」「Action(改善)」のことです。実行して終わりではなく、その結果を確認して、改善し続けることが大切です。
改善案の実施後、1週間〜1ヵ月を目処に施策がうまくいったのかを確認しましょう。これにより次の施策の必要性も出てきます。期間に関してはWebサイトの状況によって変わります。
Webサイトの分析方法はこれ!項目とポイント、分析ツールも紹介サイトの課題別の具体的な改善施策
サイトごとに課題点も異なります。この項目では「訪問者が少ないケース」「直帰率や離脱率が高いケース」「CVR(コンバージョン率)が低いケース」の3つのケースに分けて、改善施策を具体的に解説します。ご自身のサイトと比べながら、状況に合う改善施策を参考にしてみてください。
訪問者数が少ないケース
サイトの訪問者が少ないケースは、以下のような問題点が考えられます。
- コンテンツがユーザーニーズに応えていない
- コンテンツの数が足りない
このような理由が考えられます。この問題点を解決するためには「ユーザーニーズに合うコンテンツ作り」を基盤において以下のような改善案があげられます。
- コンテンツ数を増やす
- キーワードとコンテンツにズレがないか
- 1つのコンテンツのボリュームを増やす
- 内部リンクを適宜設置する
それに加えて、訪問者数が少ないケースはSEOが不十分な可能性も考えられます。SEO施策は十分か確認しましょう。コンテンツの量もユーザーニーズも合っているにもかかわらず訪問者数が少ない場合は、専門家のコンサルにサイトを見てもらうのも有効です。
他者の声はサイト改善の鍵になります。自分たちでは見つけられなかった課題を抽出してもらうことで、Webサイトがより上質となります。
直帰率や離脱率が高いケース
直帰率や離脱率が高いWebサイトには、以下のようないくつかの問題が考えられます。
- 訪問者が目的のページに辿り着けていない可能性が高い
- コンテンツの質が低い
- ページの読み込み速度が遅い
この場合の改善策として、以下のような改善案が考えられます。
- デザインを改善してページを分かりやすくする
- 導線の確認
- ランディングページ(入口ページ)の改善
- タイトルとページ内容の擦り合わせ
- ページの表示速度の改善
表示速度など、システムの改善で良くなるものは優先的に取り組みましょう。ユーザビリティテストをして導線を確認してもらうのも有効です。
それでも離脱率が下がらない場合は、コンテンツの質に問題があると考えましょう。例えば、タイトルと本文にズレが無いか、ユーザーが欲しい情報がきちんと入っているかを確認することは非常に重要です。「コスパ抜群!30代におすすめの美容液」というタイトルにも関わらず、本文の内容で関係ない化粧品を紹介されれば、ユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。
また文字数が少なく、内容の薄いコンテンツも離脱は避けられません。ユーザー目線を大切にしながら、コンテンツがユーザーに寄り添っているか考えてみましょう。
CVR(コンバージョン率)が低いケース
滞在時間や回遊率に問題がないにも関わらずCVRが低い場合は、「目的に辿り着くまでのサイト導線が適切かどうか」を確認しましょう。それに加えて「ユーザーがアクションしたくなるような導線」を作っているかの見極めが大切です。
例えば、「これが欲しい!」と思わせる導線になっているか、メリットは伝えきれているか、ユーザーにとって必要だと思ってもらえているかを確認しましょう。
自然とアクションしたくなるような導線であれば、ユーザーは迷わずクリックします。しかしCVRが低い場合は、うまく誘導しきれていないと考えるべきです。
まずはランディングページ(入口ページ)から、ユーザーの動向を探ります。サイト導線を分かりやすく作り上げることで、ユーザーにしっかりとメリットを伝えましょう。
エントリーフォームを最適化する
エントリーフォームの最適化も大切です。エントリーフォームとは、「資料請求」「無料体験」「問い合わせ」などのユーザーがアクションするフォームのことです。ユーザーがエントリーフォームに対して
- 入力が多過ぎて面倒
- 個人情報を入力して大丈夫か不安
- 怪しい気がする
このようなネガティブなイメージを持ってしまうと途中で離脱してしまい、コンバージョン率が下がってしまいます。エントリーフォームを最適化し、ユーザーが気軽にアクションできる環境つくりをしましょう。
デザインを改善する
それに加えて、デザイン的な観点から改善するのも有効です。例えば、下記のような改善が有効です。
- CTAボタンの色や形、配置を変更
- サイトのイメージカラー
実際に、CTAボタンの色や形を変更するだけでコンバージョン率が上がった例もあります。サイトのイメージカラーが変わると、サイトから受ける印象も変わります。
しかしデザインは根拠なく変えるべきではありません。特に担当者の主観でデザインを変更することは危険です。Webサイトのデザインは、チラシや誌面とは異なります。サイト立ち上げの時点でデザインも設計しているため、素人が変えるべきではありません。
CVRを上げるために、専門家のWebデザイナーにコンサルしてもらうのも有効です。CTAボタン一つで売上が大きく変わる可能性もあります。それを理解したうえで改善していきましょう。
サイト改善の分析のまとめ
サイト改善することで売上が大きく変わることもあります。そのためにはアクセス解析ツールを使い、サイトを分析して改善点を導き出すことが重要です。しかし、サイト分析は一長一短でできるものではありません。
サイト改善のために客観的な意見や、専門的な知識が必要となるため、「サイト改善に踏み切れない」と悩む方も多いでしょう。
そんな時は株式会社ニュートラルワークスにご相談ください。これまで様々な業界のサイト改善を請け負った実績がございます。また長年培った知識と経験、それに加えてサイトの課題を見つけ出す的確なアドバイスによって、Webサイトをより良い方向に導きます。無料相談も承っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。