Webサイトを運営しているものの、なかなか効果が出ずお悩みの方も多いのではないでしょうか。サイトの改善を検討していても、何をすれば良いかわからなければ対応ができません。そして効果も表れないでしょう。
Webサイトを改善するためには、現状や課題を把握するための分析が必要です。そんなサイト改善に必要な分析を効率良く進めるにあたって、分析ツールが役立ちます。自社に合った分析ツールを活用すれば、サイト改善をスムーズに進められるでしょう。
本記事ではサイト改善ツールの選び方や、目的別のおすすめツールなどを紹介します。サイト改善に必要な分析などを、ツールで効率的に進められるようになります。サイト改善でお悩みの方、自社に合ったツールをお探しの方は、ぜひお読みください。
目次
Webサイトの成果を最大化するためには、分析ツールの活用が欠かせません。
Webサイトを立ち上げただけでは、売上や問い合わせなどのコンバージョン獲得は難しいです。サイト運営にあたってさまざまな工夫を施したつもりでも、気づかないところで課題が存在しているケースが珍しくありません。課題を解決せず放置してしまうと、いつまで経っても成果が得られず、Webサイトを運営する意味が小さくなってしまいます。
事業にあたっての施策で成果を出すには、課題の把握と改善の繰り返しが必要不可欠ですが、Webサイトも同様です。分析ツールはWebサイトの改善における、課題の把握を進めるうえで役立ちます。
現状を把握できなければ、解決すべき課題を見つけることもできません。したがってサイト改善をするうえで、分析ツールの活用が欠かせないのです。
サイト改善ツールにはさまざまな種類があります。サイト改善で効率良く成果を出すためには、自社に適したツールを選ぶことが大切です。サイト改善ツールの選び方として押さえたいポイントは以下の4つです。
ツール選びがうまくいけば、その後のサイト改善もスムーズに進みやすくなります。それぞれのポイントについて詳しく解説します。
導入目的が満たせるかは、ツールを選ぶうえで見逃せない要素です。どんなに高性能で高評価を得ていても、自社の目的を達成するのに適さないツールでは意味がありません。
ツールの活用により、導入目的を満たせるかは重要なポイントです。自社に必要なツールを選ぶため、そもそも何のためにサイト改善ツールを導入するか明確にしましょう。導入目的が明確になれば、必要なツールの基準がハッキリするため選びやすくなります。
サイト改善ツールを選ぶ前に、まずは導入目的を明確にしましょう。そのうえで導入目的を満たせるツールを選ぶことが大切です。明確な基準や目的があれば、不要なツールを選び非効率になってしまうリスクを押さえられます。
初めての人にも使いやすいかどうかも、ツールを選ぶうえで重要なポイントです。
サイト改善ツールを導入し始める頃は、当然ですがツールの活用に慣れていない状態です。そのため初めて、もしくは不慣れな人でも使いやすく、しっかり成果を出せるツールを選ぶ必要があります。
使いやすさの観点から考えると、機能性や充実度合いは、必ずしも高ければ良いとは限りません。機能は詰まっていればいいものでもなく、かえって欲しい機能の使い方が分からず使いにくさを感じる恐れがあります。最初のうちから難しいツールを選んでしまうとサイト改善がうまく進まず、必要以上のコストをかけてしまうリスクが高いです。
サイト改善をあまり進めたことのないうちは、使いやすさを重視してツールを選ぶのがおすすめです。初めての人でも使いやすく、しっかり分析できるツールを選べれば、結果としてサイト改善が効率的に進みます。
費用対効果が見合ったツールを選ぶことも大切です。サイト改善に活用できるツールには、無料から有料までさまざまなものがあります。費用を基準に選んでしまうケースは多いですが、有料・費用が高いツールが必ずしも良いとは限りません。
たとえば有料で機能が豊富なツールがあったとしても、自社が必要とする機能が一部のみの場合、費用が無駄になってしまう可能性があります。しかし、費用の安さを重視し過ぎてもよくありません。安さばかりを優先するために、機能性の悪いツールや非効率なツールを選んでしまうリスクが高いです。
ひとつひとつのツールが安くても、自分のサイトに必要なツールを購入するうちに、結局トータルコストがかさむケースもあります。コスト面での無駄を抑えつつ大きな効果を出せるよう、費用対効果を考えてツールを選びましょう。
取得したいデータを取れるかどうかも、ツールを選ぶうえで見逃せない要素です。一言でサイト改善ツールといっても、搭載されている機能はツールによってさまざまです。
当然、ツールによって取得できるデータも異なります。数あるツールの中から自社に適したものを選ぶためには、取得できるデータについて具体的な確認も必要です。
自社の課題解決・サイト改善に必要なデータを取れるツールでないと、目的達成のために必要な分析ができません。自社サイトの課題や必要とする情報を収集し、明確に分析できるツールを選ぶことが大切です。
大まかな機能や評判だけでなく、ツールで取得できるデータなど、細かな機能についてもしっかり調べましょう。
サイト改善におすすめの分析ツールを紹介します。はじめに紹介するのはアクセス解析に関するツールです。アクセス解析ツールを使えば、ユーザーの滞在時間や離脱率など、アクセスに関するさまざまな情報が確認できます。
今回紹介するアクセス解析ツールは、以下の5種類です。
それぞれのツールについて詳しく解説します。
GoogleアナリティクスはGoogleが運営するアクセス解析ツールです。Googleアカウントを持っていれば簡単に利用できます。主な機能として以下の内容があげられます。
期間ごとのアクセス数やサイトの流入元なども確認できます。サイトのアクセスに関する幅広い情報を扱います。アクセス状況について幅広い情報を取得できるため、サイト改善のために必ず利用したい分析ツールのひとつです。
Google Search Consoleは、ユーザーがアクセスする前の状態について確認・分析できる無料ツールです。Googleアナリティクスと同様に、Googleアカウントを持っていれば簡単に利用できます。
分析できる主な内容として以下があげられます。
AIアナリストは人工知能がサイト分析をし、結果をもとに改善案の提案を行うツールです。Googleアナリティクスのデータを解析するため、両者を連携するだけで利用できます。搭載されている主な機能やツールの特徴を紹介します。
データの収集だけでなく分析まで可能です。サイト改善における自社の負担を大幅に減少できます。無料プランでは一部機能のみ利用可能です。有料プランの料金はサイトの規模によって個別で見積もりが必要なため、無料で試してから検討すると良いでしょう。
Tableauはサイトのアクセスに関するさまざまなデータを可視化する機能に特化したツールです。サイトの正確かつ効果的な分析のためには、大量かつ幅広いデータを活用する必要があります。しかし文字や数字ではイメージしにくく、情報を把握するまでに時間がかかってしまいます。
Tableauは必要なデータを表やグラフ化するため、誰もが簡単に状況の把握ができて便利です。主な機能・特徴をいくつか紹介します。
チーム・組織向けの料金プランは3種類あります。無料トライアルも用意されているので、まずはそちらを試すのがおすすめです。
アナトミーはSEO分析を直感的・視覚的に行えるツールです。検索エンジンからの流入を解析するためには、膨大なキーワードの確認をする必要があります。また社内や関係者の間で共通認識を作るためには、全員が情報を正確に把握できるような資料が必要です。
これらを用意するための作業には、膨大な時間と労力がかかります。そんな負担を抑えるうえで役立つツールです。主な機能や特徴として以下があげられます。
サイトの規模やサポート内容によって料金プランが異なります。まずは無料トライアルを活用し、それから検討するのが安心です。
続いて紹介するのはヒートマップツールです。ヒートマップとは、ユーザーがページのどこを見ているか、どこで離脱しているかを可視化したものを指します。ユーザーが熟読している箇所や、逆に離脱させてしまっている箇所が明確になるため、サイト改善のヒントになります。
今回紹介するヒートマップツールは、以下の5種類です。
それぞれのツールについて詳しく解説します。
マウスフローは訪問するユーザーのストレス解消を目的としたサイト改善に便利なツールです。現代はジャンル問わず多くのWebサイトが存在するため、ユーザーは非常に選択肢が豊富な状態といえます。
すなわちサイトを利用するにあたってストレスを感じた場合、すぐに離脱して別のサイトに移動してしまう可能性が高いのです。したがってユーザーの動きを把握し、ストレスとなる部分を取り除いて改善する必要があります。
ツールの主な機能を紹介します。
価格プランは4種類あり、最安値は月額換算で2,765円です。14日間の無料トライアルも用意されています。
User Heatは手軽にヒートマップ機能を使えるツールです。解析したいWebサイトのURLを登録するだけで、すぐにヒートマップが確認できます。無料で使えるツールながらも、ヒートマップとして十分な機能を搭載しています。利用できるヒートマップは以下の5種類です。
ヒートマップを初めて使う人はもちろん、複数のヒートマップを使いたい方にもおすすめできます。
Microsoft ClarityはOffice製品などで有名なMicrosoft社によるサイト分析ツールです。無料で使えるツールですが、サイト分析に便利な機能が多数搭載されています。機能は大きく3種類に分けられます。
サイトは基本的に英語ですが、ブラウザの翻訳機能を使えば問題ありません。登録方法が簡単なうえ操作も直感的なため、特に不便なく利用できます。ヒートマップでユーザーの行動を把握するだけでなく、課題の把握にも役立つツールです。
ミエルカヒートマップはヒートマップをメインとした、サイト分析に便利な機能を多く搭載したツールです。PC・スマートフォン・タブレットすべてのデバイスに対応しています。主な機能や特徴は以下のとおりです。
ツールは累計1,300社を超える企業に導入されており、確かな実績を有します。自社に適したプランを選びやすく、無駄なく効率的にサイト分析ができるツールです。
Ptengineは直感的かつワンストップでサイト最適化を可能とするツールです。ツールの導入から利用開始まで5分という短時間で、非常に簡単な操作のみで利用できます。ツールの機能や特徴として以下の内容があげられます。
3,000PVまでであれば無料で利用可能です。より多くの機能を搭載したプランや、大規模サイトでも利用できる従量課金プランも用意されています。本格的なサイト分析を、わかりやすく直感的に実施できるツールです。
競合分析ツールも、サイト改善を効率的に進めるうえで役立ちます。競合分析とはその名のとおり、競合となる存在に関する分析です。ツールを活用すれば、競合サイトに流入しているキーワードや、具体的な被リンクの数などが把握できます。競合に勝つための対策を練りやすくなります。
今回紹介する競合分析ツールは、以下の5種類です。
それぞれのツールについて詳しく解説します。
SEMrushは競合分析に必要とされるあらゆる機能が搭載されたツールです。収集・分析した情報は一元管理されるため、簡単に確認できます。搭載されている主な機能は以下のとおりです。
料金はサイトの規模に合わせ3種類用意されています。効率的な競合分析が可能になり、結果として、より競争力の高いサイトの実現につながります。
Ahrefsは競合分析をはじめ、サイト改善に役立つさまざまなデータを分析できるツールです。専門知識や経験がなくても、検索結果で上位掲載されるようなサイトへと改善できます。搭載されている主な機能およびツールの特徴を紹介します。
料金は月額制で、搭載されている機能やサイトの規模によって4つのプランがあります。豊富な機能が搭載されているため難しく感じるかもしれませんが、丁寧なガイドがあるため安心して利用できるツールです。
SimilarwebはWebサイトの優位性獲得や競争力向上に便利な機能を多く搭載したツールです。多くの種類の機能があり、競合分析はデジタルマーケティングインテリジェンスに含まれます。以下のような機能が搭載されています。
料金は機能・規模別に2種類および見積もり型のカスタムタイプがあり、自社に適したプランを選びやすい体制です。
SEOチェキは登録やソフトのインストール等が不要なSEO分析ツールです。分析したいサイトのURLを入力するだけで、SEO施策に役立つさまざまなデータを収集できます。以下のような特徴・機能があります。
すべて無料で利用できるため、SEO分析の経験があまりない人でも安心です。
eMark+はサイト分析に役立つサービスを複数提供しています。中でも競合分析に便利なサービスはeMark+ Site Analyzerです。
以下のような特徴・機能を有します。
料金は無料プランに加え、規模や機能別の有料プランが3種類用意されています。個別に相談・見積もりが可能なため、自社に合わせた料金体制となり安心です。
Webサイトの効果をより大きくするためには、ツールを活用したABテストも便利です。ABテストとは、文章やデザインが異なるページを複数用意し、各バージョンのクリック率やコンバージョン率などを比較するテストです。
実際のユーザーによる反応やトレンドなどを確実に把握できるため、より効率的なサイト改善につながります。今回紹介するABテストツールは以下の4種類です。
それぞれのツールについて詳しく解説します。
GoogleオプティマイズはGoogleが運営するABテストツールです。Webサイトを運営する企業から高い評価を得ており、ツールの活用により1ヶ月の売上目標の2倍を達成した事例も存在します。主な機能や特徴を紹介します。
無料で使えるため、ABテストの実施経験がなくても安心して利用できるツールです。
OptimizelyはABテストを中心に、サイト分析に役立つさまざまな機能を搭載したツールです。ツールの活用によるコンバージョン率の改善について、明確に数値化された確かな実績が多数公開されています。搭載されている主な機能や特徴は以下のとおりです。
利用するには問い合わせが必要となります。詳しい料金についても、問い合わせを進める流れで案内を受けます。
SiTestはABテストをはじめ、サイト分析に役立つ機能を複数搭載するツールです。アジアにおける導入数が60万サイトを超えており、大企業や有名企業での導入実績も有します。搭載されている主な機能やツールの特徴は以下のとおりです。
プランは自社サイトに合わせた設計を行うため、料金も個別での見積もりとなります。1ヶ月の無料トライアルが利用可能です。
DLPOはABテストをはじめとした、サイト改善に役立つテストの作成・配信に特化したツールです。DLPOの運営企業は、テストプランの提案や実装代行などのコンサルティングサービスも実施しています。そのため確かな知識・ノウハウを有します。ツールの機能や特徴は以下のとおりです。
料金表や製品資料は、サイト上のフォームから問い合わせをして受け取ります。
EFOツールの活用によって、コンバージョン率の改善やユーザーからの評価向上につながる改善がしやすくなります。EFOとは「Entry Form Optimization」の略称で、日本語では「入力フォーム最適化」を意味する用語です。
サイト上での会員登録や問い合わせなどのアクションには入力フォームを活用することが多いです。この入力フォームの使い勝手が悪いと感じると離脱につながってしまい、惜しいところでアクションを逃してしまいます。
したがってEFOはサイト改善において非常に重要な意味を持ちます。今回紹介するEFOツールは以下の3種類です。
それぞれのツールについて詳しく解説します。
Rich EFOはUI設計に強みを持つディーエムソリューションズが開発したツールです。豊富なノウハウによって生み出された効果的な機能により、入力フォームの改善が実現します。ツールの特徴および搭載されている機能を紹介します。
基本料金は初期費用50,000円、月額利用料10,000円です。フォームや機能の追加には別途費用が発生します。
EFO CUBEは2020年7月末時点において4,200フォーム以上での導入実績を有するEFOツールです。入力補助やエラー箇所をはじめとしたデータ解析など、豊富な機能が搭載されています。以下のような特徴を持ちます。
利用料金は5フォームまで月額50,000円です。6フォーム目からは追加で10,000円、フォームの月間セッション数が3,000を超える場合は従量課金費用が発生します。
EFOcatsは1画面につき1の質問というフォームを推進するEFOツールです。スマートフォンでの入力に焦点を当て、ストレスなく快適に使用できるツールを実現させます。以下のような特徴を有します。
料金プランはスマートフォン向けサイトのみと、スマートフォン・PC両サイトの場合の2種類です。年払いで契約すれば1ヶ月分の料金が無料となります。
サイト改善を行えば、ユーザーの満足度向上およびコンバージョン獲得などが期待できます。これらを実現するためには、ツールを活用したサイト分析による自社サイトの課題・問題点の正確な把握が必要なのです。
サイト改善に便利な分析ツールにはさまざまなものがあるため、自社の目的や条件に合わせて適切なものを選びましょう。
もし自社のリソースのみでサイト改善を進めるのが難しいと感じるのであれば、外部に依頼するのも有用です。ニュートラルワークスはWebサイト運営に関する幅広いサービスを提供しています。Webサイト改善コンサルティングでは、検索流入数が約34倍・獲得件数が約23倍に増加した実績を有します。
Webサイトの改善を希望する方や、サイト分析でお悩みの方は、ぜひニュートラルワークスへご相談ください。