ECサイト

最終更新日: 2022.10.06

Shopifyで越境ECを作るのがおすすめな7つの理由|おすすめの海外発送アプリも解説

Shopifyで越境ECを作るのがおすすめな7つの理由|おすすめの海外発送アプリも解説

ECサービスを利用してECサイトを構築する方は非常に増えており、Shopifyを利用すれば国内だけでなく、世界中の顧客向けに販売を展開できます。海外向けに販売するECサイトのことを越境ECと呼び、越境ECサイトには国内ECサイトとは異なる様々な機能が必要になります。

Shopifyは世界175ヶ国以上で利用されている世界No.1のシェア数を誇るECサービスなので、あらゆる言語や通貨、決済方法に対応させることができます。

この記事ではShopifyで越境ECサイトを構築しやすい理由と、構築に必要なアプリ、成功させるための運営ポイントまで解説します。

これからShopifyで越境ECサイトを構築して、海外向けに販売を考えている方必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

QUERYY(クエリー)編集部

監修者

株式会社ニュートラルワークス

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QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

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執筆者

株式会社ニュートラルワークス

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越境ECを作るならshopifyがおすすめな理由

越境ECを作るならshopifyがおすすめな理由

越境ECサイトを構築するためには、様々な機能を実装する必要があります。
Shopifyは世界No.1のシェア数を誇るECサービスなので、越境ECサイトを構築するのに必要な機能が豊富に搭載されています。
Shopifyで越境ECサイトを構築する方は非常に多く、理由としてはしては次のような特徴があるからです。

  • 多言語に対応可能
  • 多通貨で決済可能
  • 100種類以上の決済方法
  • 配送業務が簡単
  • 豊富なマーケティング機能
  • 販売チャネルの連携が簡単
  • 税率の自動設定

他のECサービスでは実装に手間や別途費用が必要な機能でも、Shopifyを利用すれば簡単に搭載できます。

多言語に対応可能

越境ECサイトを構築するのであれば、必ずサイトを多言語化しなければなりません。
すぐに母国語が表示されないサイトの場合は、ユーザーは離脱してしまい購入されることはありません。

Shopifyは標準で50の言語に対応しており、アプリを活用すれば自動で翻訳した言語をユーザーに合わせて表示させることが可能です。
他のECサービスでは翻訳できる言語が少なかったり、ユーザー側で自ら言語を選択する必要があるので、サイトを多言語化して海外向けに販売したい方はShopifyを利用するのが良いでしょう。

多通貨で決済可能

Shopifyは130ヵ国以上の通貨に対応しており、自動で現在レートを適用させて変換することが可能です。海外の通貨で支払うことには抵抗を感じる方が多いので、現地通貨に対応させることは非常に大切になります。

Shopify専用のアプリを利用すれば、サイトにアクセスしたユーザーの位置情報を取得して、自動で現地通貨を表示させることもできます。

他のECサービスで多通貨決済に対応させるには、カスタマイズ性の高いパッケージを利用したり、海外向けの決済方法を別途導入する必要があるので、簡単な言語設定やアプリを活用するだけで多通貨決済に対応できるShopifyのメリットは非常に大きいでしょう。

100種類以上の決済方法

越境ECサイトで世界中の顧客に販売する場合は、多くの決済方法を導入して、あらゆる顧客層に対応する必要がありますが、Shopifyでは100種類以上の決済方法を簡単に導入できます。
世界で最も一般的に利用されているPayPalからStripeに対応し、カート落ちを防ぐことが可能です。

さらに、ShopifyペイメントというShopify専用の決済方法を利用すれば、取引手数料が無料になり、顧客はカード情報の入力や決済画面の移動がなく簡単に支払うことができます。
販売する国によって利用されている決済方法は異なるので、越境ECサイトを構築する方は、事前に対象国を調査した上で決済方法を導入するようにしましょう。

Shopifyの決済方法の詳細はこちらの記事をご覧ください。

Shopifyの全決済方法と決済手数料を総まとめ|導入すべき決済方法とは Shopifyの全決済方法と決済手数料を総まとめ|導入すべき決済方法とは

配送業務が簡単

越境ECサイトをトラブルなく運営するには、多言語化や多通貨決済に対応させるだけでなく、海外向けの配送業務を管理しなければなりません。
Shopifyでは海外配送業務をサポートするアプリが揃っており、手間のかかる配送料の計算や、配送ラベルの作成・印刷などを簡略化することが可能です。

海外配送では国内配送と異なり、関税がかかるので事前調査が必要になり、計算していないと想像以上に関税の負担が大きくなり、配送コストを大きく押し上げる原因になってしまいます。
越境ECサイト運営を成功させるための配送業務管理アプリは後ほど紹介します。

豊富なマーケティング機能

Shopifyは3000種類以上のアプリをダウンロードすることで、自由に機能を拡張できるので豊富なマーケティング施策を試すことができます。
検索結果からの流入を増やすSEO対策や、 InstagramやFacebookで集客や販売を行うSNS連携を簡単に行えます。

また、広告運用も行やすく、リスティング広告やSNS広告も複雑な設定を行う必要なく運用できます。越境ECサイト運営を成功させるには、ターゲットユーザーに応じた最適なマーケティングを行う必要があるので、カスタマイズ性の高いShopifyで構築しておくことをおすすめします。

Shopifyのマーケティング施策でおすすめのアプリはこちらの記事を参考にしてください。

販売チャネルの連携が簡単

越境ECサイトで世界中の顧客に販売したい場合は、販売チャネルを増やしておくことが大切です。ShopifyではSNSの他にも、海外の大手ECモールと連携させることも可能で、自社の商品をAmazonやeBayなど世界中で利用者の多いモールに出品できます。

販売チャネルが増えても、管理画面から一括で売上状況を確認することができるので、運営の手間が増えることはありません。他のECサービスでは、販売チャネルを簡単に増やすことはできず、制作会社に依頼してカスタマイズする必要があるので、アプリを利用して簡単に連携できるShopifyは非常におすすめできます。

税率の自動設定

越境ECサイトを運営するには海外配送の手配と共に、各国の送料や関税、税金の計算もしなければなりません。Shopifyでは送料を国別やエリア毎に設定を行うことができ、アプリを利用すれば各国の税率を自動で設定することが可能です。販売する国や地域毎に手動で税金を調べるのは、大変手間と時間がかかるので、自動設定して対応することをおすすめします。

Shopifyで越境ECをするのにおすすめアプリ

Shopifyで越境ECをするのにおすすめアプリ

ここまで紹介したように、Shopifyで越境ECサイトを構築すれば、必要な機能があらかじめ搭載されており、アプリを活用して越境ECサイト運営を行やすいようにカスタマイズすることも可能です。そこで、配送ラベルの作成や印刷、配送ステータスの管理など、越境ECサイト運営に関わる配送業務を簡略化できるアプリをいくつか紹介します。

  • Ship&co
  • Easy Rates Japan Post
  • Easy Label Japan Post
  • OPENLOGI

Ship&co

Ship&co

Ship&coは越境EC対応のクラウド型アプリで、海外発送処理を手軽に行うことができます。
海外発送において人気の高いアプリで、配送業者は日本郵便・FedEx・DHL・UPS・SF Expressに対応しています。

運営するストアとリアルタイムでデータが同期されて、注文情報から商品サイズや重量を設定するだけで簡単に発送処理が完了します。

また、送り状を発行すると同時に追跡番号がストアに送信されて、トラブルなく配達完了まで進めることが可能です。

Ship&coは14日間の無料トライアルから利用し始めることができ、配送数に応じて料金が決定する従量課金制もしくは、月額プランを選ぶことができます。
日本初のクラウド出荷管理システムで、日本語でのサポートを行っているので、越境ECサイトを始めて構築する方に非常におすすめです。

Ship&co

Easy Rates Japan Post

Easy Rates Japan Post

Easy Rates Japan Postは、日本郵便を活用して越境ECサイトを運営したい方におすすめのアプリで、海外配送に必要な費用をまとめて計算して割り出すことが可能です。Shopifyでは日本郵便または海外配送業者を利用して発送する2種類の方法があり、日本郵便の方が配送時間はかかりますが、安全に配送したい方や手間を減らしたい方におすすめです。

Easy Rates Japan Postを利用すれば、日本郵便のサーバーと自動で同期されて、発送方法や料金を計算して表示させることが可能です。ユーザーは常に最新の料金体系を知ることができ、運営者側が料金を更新する手間はかかりません。

料金プランは月額9.9ドルで、7日間の無料トライアルから利用することができます。

Easy Rates Japan Post

Easy Label Japan Post

Easy Label Japan Post

Easy Label Japan Postは、Shopifyの管理画面から日本郵便の配送ラベルを出力することができるアプリで、Easy Rates Japan Post同様に、日本郵便をメインに利用する場合は必ず導入しておきたいです。

海外用の配送ラベルを用意するには非常に手間がかかるので、アプリを利用してラベル出力の手間を削減する必要があります。管理画面からワンクリックで最適な配送手段を選択でき、正確な金額が計算されてミスなくラベル発行作業を行えます。

料金プランは3種類あり、月間利用ラベル数によって費用が異なります。

  • ライトプラン:月額14.9ドル(ラベル数100)
  • ベーシックプラン:月額39.9ドル(ラベル数300)
  • プラスプラン:月額69.9ドル(ラベル数600)

全てのプランで7日間の無料体験から使い始めることができます。

Easy Label Japan Post

OPENLOGI

OPENLOGI

OPENLOGIは受注処理から発送処理までを自動化することができ、越境ECサイト運営に関わる物流業務を効率化できます。在庫状況や注文状況などは、Shopifyと自動的に同期されて、新たにシステムを構築する必要はなく、使用料金などは一切かかりません。

アプリのインストール自体は無料で、料金の請求はShopify上では行われません。送料や在庫、保管の料金のみが請求されて、従量課金制によって費用が発生します。月間出荷数の多いサイトは、特別料金で対応してもらえる可能性もあるので、詳しくは公式サイトを確認してください。

OPENLOGI

越境ECを成功させるためのポイント

越境ECを成功させるためのポイント

越境ECサイトを成功させるには、必要な機能を搭載して構築することも大切ですが、運営に関わる次のようなポイントが存在します。

  • 発送業者を選定する
  • 送料・規格・リードタイムについて調べる
  • 対象国の法律などを確認する

特に国内向けのECサイト運営とは異なり、海外発送や対象国の法律などの注意が必要です。
事前に対象国について念入りに調査を行って、知らなかったという理由で失敗することのないようにしましょう。

発送業者を選定する

越境ECサイトで利用する発送業者選びは非常に大切です。

海外向けの販売経験がない場合は、イメージしにくいかもしれませんが、海外には日本のように物流インフラが整備されていない地域があり、荷物の取り扱い方も違いがあります。
越境ECでは荷物がきちんと届く仕組みを構築することが大切です。

Shopifyでは海外発送で代表的な日本郵便とクーリエ便を利用できるので、両者の違いを紹介します。

発送方法 日本郵便 クーリエ便
メリット ・発送料金が安い
・安心して発送できる
・配送スピードが速い
・時間帯指定や関税対応などサービスが充実
デメリット ・配送スピードが遅い
・荷物サイズや重量、形状の制限が厳しい
・料金が高い
・対象地域が限定的

まず日本郵便は発送料金がクーリエ便と比べて安いメリットがあり、日本企業が提供しているだけあって安心して発送できます。

デメリットとしては配送スピードが遅く、荷物サイズや重量、形状などの制限が厳しいことです。海外発送する際に最もメジャーな配送業者なので、安全に届けたい方におすすめです。

次にクーリエ便は配送スピードが速い特徴があり、大手配送業者のFedExやDHL・UPSが行っているサービスです。

クーリエ便は独自の通関システムを持っているので、時間帯指定や関税対応などサービスが充実しているメリットがあります。日本郵便では制限が厳しく扱いづらい商品も、クーリエ便なら送ることができる可能性が高いです。

一方で、デメリットとしては、料金が高くサービス対象地域が限定的ということです。少しでも配送スピードを速くしたい方にはクーリエ便がおすすめです。

送料・規格・リードタイムについて調べる

越境ECサイトを運営する際は、販売する国や地域を事前に入念に調べておくことが大切です。

特に、送料や規格・リードタイムは対象国によって異なるので、円滑に商品が顧客の元に配送されるように注意してください。

対象国によってはリードタイムが1週間以上必要になる場合もあり、明確に把握して顧客を不安にさせない対応を心がけましょう。

また、国境を越えて配送することになるので、配送業者の手数料の他に関税が発生します。
関税を含めて送料を十分調べた上で対象国を決めるようにしてください。

顧客自身が関税を負担しなければならない可能性もあるので、対象国を調べて事前に詳細を伝えられるようにしましょう。

対象国の法律などを確認する

送料やリードタイムを調べる際に、扱っている商品を対象国に配送できるのか、商標権侵害や食品の安全基準、資金移動業などに関係する法律を確認しておきましょう。

まず商標権侵害は、商品やブランド以外にもECサイトの名称や取扱商品にも商標登録が適用されている場合があるので、対象国で悪意がないとしても商標権侵害で訴えられてしまうケースが考えられます。

また、国によって食品の安全基準も異なるので、日本で問題ない商品だとしても、対象国では制限にかかる可能性があります。

資金移動業は為替取引を銀行以外の事業者が100万円までの範囲で行うことで、内閣総理大臣へ資金移動業者の登録を行う必要があります。

主に決済サービス事業者やプラットフォーム事業者が登録する内容です。越境ECサイトを運営する際は、このような国内とは異なる法律や基準に引っかからないように注意しましょう。

越境ECを始めるならShopifyがおすすめ

今回解説したように、越境ECサイトを構築するならShopifyがおすすめです。Shopifyを利用すれば、越境ECサイトの運営に必要な機能をアプリで簡単に実装することができ、他のECサービスで運営するよりもランニングコストを低く抑えることができます。

多言語や多通貨決済に対応でき、あらゆる国の顧客に販売できるように100種類以上の決済手段を導入できます。海外配送業務も簡単に手配でき、運営にかかる手間もアプリを活用することで最小限に抑えることが可能です。

ただし、越境ECサイトは構築後の運用や、対象国の事前調査などが難しく、専門的なノウハウがどうしても必要になります。越境ECサイトの構築や運用の相談は、豊富な実績と専門的なノウハウのあるニュートラルワークスに相談してください。

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。