世界中のECサイトで爆発的に導入が増えているShopify(ショッピファイ)をご存知でしょうか?
経済産業省が2022年8月に発表した「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2021年のBtoC-ECの市場規模は20兆6,950億円となっています。
令和元年における日本国内BtoC-EC市場規模は19.4兆円、日本国内BtoB-EC市場規模は350.0兆円となっており、令和3年における日本国内のBtoC-EC及びBtoB-EC市場規模が新型コロナウイルス感染症拡大の影響が強まる前の令和元年における市場規模を超えたことになります。
コロナ拡大に伴う巣ごもり消費の影響により、令和2年は物販系分野のBtoC-EC市場規模の大幅な拡大が見られました。しかし令和3年は消費者の間で徐々に外出機会が回復したにも関わらず、物販系分野のBtoC-EC市場規模が引き続き増加傾向です。ECの利用が消費者の間で徐々に定着しつつあると考えられるでしょう。
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BtoC-ECの市場規模及び各分野の伸長率
2020年 | 2021年 | 伸長率 | |
---|---|---|---|
物販系分野 | 12兆2,333億円 | 13兆2,865億円 | 8.61% |
サービス系分野 | 4兆5,832億円 | 4兆6,424億円 | 1.29% |
デジタル系分野 | 2兆4,614億円 | 2兆7,661億円 | 12.38% |
総計 | 19兆2,779億円 | 20兆6,950億円 | 7.35% |
出典:経済産業省「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
EC市場拡大の主な要因としては、スマートフォンの普及によりネット通販がこれまで以上に手軽になったこと、D2C(ディートゥーシー)と呼ばれるビジネスモデル(製造者から消費者へ直接、商品を販売するモデル)が台頭してきたことなどが挙げられます。
また、昨今では個人・法人を問わずECサイトを構築する事業者が増えています。ECサイトの構築方法は多岐にわたりますが、主流はクラウド型ASPです。クラウド型ASPは、高度な知識やスキルがなくてもECサイトを構築でき、デザイン性が高くオリジナリティ溢れるサイトを誰でも開設できます。
なお、クラウド型ASPの中でも人気なのは、Shopifyです。Shopifyは世界シェアNo.1のECプラットフォームとして知られており、Amazonや楽天といった大手モールを離れ、Shopifyで独自にECサイトをオープンさせる企業も急増しています。
そこで本記事では、Shopifyが「Amazon・楽天キラー」と呼ばれる理由や、Shopify導入のメリット、機能や使い方を解説します。
目次
Shopify(ショッピファイ)とは?
Shopify(ショッピファイ)は2004年にカナダで創業した、世界No.1のECプラットフォームです。世界175ヶ国でサービスを展開しており、企業はもちろん、個人でも簡単にECサイトを構築できます。
サイトの開設からカスタマーサポートまでサービスが充実しているため、今ではオンラインストア=Shopifyと認知されるほどに、影響力が高まっています。
また、今までのECサイトと違い、自社サーバーの設置が不要なので、サイトをオープンしたその日からの運営が可能です。日本語はもちろん、多言語・多通貨、さらには海外発送にも対応しており、越境ECにも最適です。
ユーザーフレンドリーで操作しやすく、気に入ったデザインに即時変更することも可能です。SNSとの連携はもちろん、顧客へのメールマーケティングにも対応しており、顧客とのリレーション構築にも役立ちます。
Shopifyが世界No.1になった背景
Shopifyが広く利用されている背景には、複数の要因があります。まずは、ECサイト構築にかかるコストを大幅に抑えられる点です。
Shopifyはサブスクリプション型のプラットフォームで、月額29ドル~の定額で利用できます。マーケティングから商品購入までの一連の流れをShopifyひとつで築くことができ、時間や労力などのコストも削減可能です。
また、SNSの広がりによって多くのメーカーやOEM事業者はD2Cのビジネスモデルに乗り出しています。D2Cの特長は、モノを購入するために企業の世界観を共有し「コト付きのモノ消費」を促すことができる点です。現代では、商品を売るために顧客へ企業の世界観を知ってもらい、共感してもらうことが必要になってきています。
メーカーや企業はあらゆるメディアを使って顧客との接点を作り、購入までの経路を意識させない構造を作り出す必要があるのです。Shopifyは複数の流入経路を作る「オムニチャネル化」に対応していることも、世界中で圧倒的なシェアを誇る理由といえます。
これまで大変なコストと時間がかかっていたサイト構築、リリース、マーケティングまでの一連の流れを、簡単かつスピーディーに行えるのもShopifyの特長なのです。
D2C(DtoC)とは?メリットや事例をわかりやすく解説 最近注目を集めつつあるD2Cについてご存知でしょうか?D2Cは単にユーザーに直接商品を通販で販売するだけではありません。D2Cのメリット、デメリットや成功するためのコツをご紹介します。 ECサイト担当者の悩みは?よくある悩みと解決方法Amazonや楽天からShopifyでECサイトを構築する理由
Amazonや楽天などの大手モールに出店していたメーカーが、Shopifyを使ったECサイト運営に乗り換えるケースも増加しています。その理由は、大手のモールへ出店する形ではブランドの認知がしにくい点にあります。
顧客は大手モールで商品を購入したとき「Amazonで買った」「楽天で購入した」という認識が強くなります。モールの印象が強く、ブランドの認知度が上がらないためリピーターの獲得につながりにくいのです。
一方、Shopifyを使って独自のECサイトを購入した場合「○○というサイトで購入した」というように、ブランドの存在感やイメージを強く印象付けることができます。顧客にとっては、メーカーがどんな方法でECサイトを作っているかはまったく重要ではありません。
その点、世界観の伝わるオリジナリティある自社ECサイトなら、ブランドの認知度を高められます。結果、安定的なファンが増えることでECサイト事業の成功に直結します。こうした理由から、Shopifyは「Amazon・楽天キラー」と呼ばれているのです。
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Shopify導入のメリットとは?
ここからは、ECサイト世界シェアNo.1のShopifyを導入するメリット8点を紹介します。
1. 導入コスト、月々の費用が安い
サイト運営には毎月のランニングコストと導入費用が必須ですが、Shopifyは月々の固定費を、他社ECサイトに比べて圧倒的に低く抑えられます。
導入初月にありがちな、初期費用もありません。毎月の経費が少しでも小さいことは、ビジネス運営においての強みになるでしょう。
2.在庫管理に優れ、大手配送会社とも連携している
Shopifyは日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便といった国内の物流大手と提携しています。また、FedEx、UPS、DHLといった世界3大企業とも提携しているため、海外への配送もスムーズです。
さらに、在庫管理をPCだけでなくスマホでも行えるため、スピーディーな対応が可能で、仕事の場所を選びません。
3.豊富なアプリでカスタマイズでき、外部ツールとのAPI連携も可能
顧客フォローで重要なMAツールや、売上の集計に欠かせない会計ソフトなどとのAPI連携が可能です。また、Amazonや楽天との連携を有効にすると、Amazon、楽天に出品中の商品の注文をShopifyと同期することができ、在庫管理などが非常に楽になります。
お気に入りのツール、ECプラットフォームをShopifyと連携して、ECサイトを最適化してみましょう。
4.SEOに強いプラットフォームで集客に強い
ShopifyはSEO対策も万全です。狙いたいキーワードでGoogleなど検索エンジンでの検索上位を狙いやすい設計になっているのは、効率的な集客が重要なECサイト運営者の皆さんからの評価ポイントです。
また、サイトへの流入データ、購買データを確認・分析できるので、新たなマーケティング施策を考えるのにも役立ちます。
5.FacebookやInstagramなどのSNS連携に対応
Shopifyは、SNSとの連携が抜群です。FacebookやInstagramに加え、Amazon/Pinterest/Google Shopping/購入ボタンにも対応した「マルチチャネルプラットフォーム」を採用。マルチチャネルプラットフォームを利用してSNS上での商品販売が可能です。顧客にリーチしやすい環境を整えることで、いかなる購買チャンスも逃しません。
6.クラウド型(SaaS型)サービスなので更新作業が不要
Shopifyはクラウド型(SaaS型)サービスです。そのため、ソフトのアップデートが生じた際、クラウド上で自動的にデータ更新が行われるため、システムを中断しての都度更新が必要なく、社内のエンジニアの手をわずらわせることもありません。時間のムダを省けるうえ、Shopifyをいつでも最新の状態で利用できます。
7.世界の決済方法や言語に対応しているので越境ECも可能
顧客が海外にいるECサイトに対応するため、Shopifyは日本語のみならず、様々な言語に対応しています。また、決済時に重要な現地通貨決済にも対応しています。
そのため、国内外問わず顧客獲得の機会を逃しません。越境ECに力を入れている企業にもShopifyは適しています。
8.ベンチャーから世界的な企業までがShopifyを利用中で安心
個人はもちろん、ベンチャー企業からD2Cに取り組むネスレやレッドブルのような世界的企業にも、Shopifyは利用されています。これはそれだけ信頼して使えるECプラットフォームだという証明です。
SEOに強い、ムダの少ないUI、豊富な決済手段などの魅力から、ビジネス規模に関わらず、多くの企業から支持されています。
Shopifyの3種類の料金プラン
ベーシック プラン |
スタンダード プラン |
プレミアム プラン |
|
---|---|---|---|
月額料金 | 29USドル (約3,100円) |
79USドル (約8,500円) |
299USドル (約32,000円) |
国内発行クレジットカード 手数料 |
3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外発行クレジットカード 手数料 |
3.9% | 3.85% | 3.8% |
Shopifyペイメント以外の 決済サービスを使用する場合の 追加料金 |
2.0% | 1.0% | 0.5% |
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
24時間サポート | ◯ | ◯ | ◯ |
無料SSL証明書 | ◯ | ◯ | ◯ |
カゴ落ち対策 | ◯ | ◯ | ◯ |
ギフトカード | × | ◯ | ◯ |
プロフェッショナルレポート | × | ◯ | ◯ |
高度なレポートビルダー | × | × | ◯ |
外部サービスの自動計算送料 | × | × | ◯ |
Shopifyの主な料金プランは、3種類に分かれています。月額定額のサブスクリプションで、初月導入費用はかかりません。
上記の3種類に加えて、月額9USドル(約1,000円)の「ライトプラン」もあります。「ライトプラン」ではオンラインストアは構築できないので、すでにお持ちの個人ウェブサイト・ブログ、またはSNSで、Shopifyの販売機能を使って商品を販売するプランです。
しかしinstagramとの連携で、購入導線を作ることや、MAツールを用いての顧客フォローなどの標準機能は、使うことができます。
決済手数料は、ベーシックプランから上位のプレミアムプランになるほど、安く抑えられるのでECサイトの規模によってはプレミアムプランを導入したほうが月々のコストが抑えられる場合もあるでしょう。
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Shopifyのプランごとの向いている人
ここでは各プランごとに向いている人を見ていきましょう。
ベーシックプラン
スタッフアカウントは2つまでのため、少人数でストアの管理・運営を行っていくことになります。ECサイトを通じた商品販売に初めて挑戦する人、始めたばかりの人、少数精鋭でのサイト運営を考えている人にはベーシックプランがおすすめです。
スタンダードプラン
次に、スタンダードプランについてです。基本的にはベーシックプランよりも機能性がアップしますので、ECサイト運営を本格的に行いたい人にぴったりです。
具体的には、実店舗を持っていて、さらにEC販売を始めたい人、チームごとに複数のスタッフで利用したい人にスタンダードプランは向いています。
プレミアムプラン
最後に、プレミアムプランです。このプランから月額料金が一気に高くなります。ECサイトの初期段階だと難しいかもしれません。一方で、取引手数料は低くなります。取引が多い場合は同プランにするメリットがあります。
ECサイトの運営自体にはある程度慣れているので、よりマーケティングに注力したいという人にはプレミアムプランが向いているでしょう。
Shopifyを利用する場合の注意点
Shopifyは多機能で様々な利点をもっていますが、利用するときに心得ておきたい注意点があります。コストや時間を無駄にせず成果を出すために、下記のポイントを念頭に置いておきましょう。
追加機能を多用しすぎない
Shopifyは便利な機能が複数備わっていますが、やみくもにオプション追加するとランニングコストが高くなるおそれがあります。追加機能の特徴を正しく理解し、自社のECサイト運営に必要かどうかを正しく見極めて選ぶようにしましょう。
また、Shopifyの追加機能の中には日本語に対応していないものもあります。追加機能が扱いやすいものかどうかを見極めることも忘れないでください。
追加機能によっては専門知識が必要
追加機能やオプションサービスの中には、WEB制作の専門知識を必要とするものがあります。Shopify自体は専門知識を必要とせず、直感的に操作できるようになっていますが、デザインにこだわったり本格的なサイトに仕上げたい場合にはHTMLやCSSなどのコード技術を要する場合があります。
英語力が必要になるケースがある
現在はShopifyの機能のほとんどを日本語で利用できます。しかし、一部では英語での説明になっているケースがあります。また、アプリについては英語の読解力が求められるケースが多くあるようです。
サポート体制がやや不安に感じることも
Shopifyを利用していく中で不明点などがあれば、問い合わせたいケースが出てくるでしょう。ところが、現在では日本語での電話によるサポートは対応していません。
メールでの対応は24時間ですが、メールでは回答を得るまでに時間がかかってしまうでしょう。スピード感のある対応を求める場合は、やや不安を残すと言わざるを得ません。
日本向けのアプリがやや足りない
主要な非純正の関連アプリ開発会社は海外であるケースがほとんどです。そのため、説明ページも英語です。
人気の高いアプリであれば日本語に訳されて解説しているサイトもありますが、まだ人気のないアプリは日本語で解説されていることはほぼありません。そういった意味で、アプリの使用を踏みとどまってしまうこともあるでしょう。
ShopifyでECサイトを構築する方法・流れ
実際にShopifyでECサイトを構築する方法と、全体的な流れについて解説します。
ステップ①:ストアのコンセプトを決める
最初に、ストアのコンセプトをしっかりと固めておきましょう。全体的なコンセプト、方向性が決まっていないと、構築途中で軸がブレてしまいます。コンセプトの定まらないサイトは顧客からの印象をダウンさせ、信頼を得られずコンバージョンにも至りません。
コンセプトを設計するときは、自社の伝えたいメッセージや意図を明確にするとともに、競合他社のサイトを調査してみましょう。どうしたら差別化を図れるか、どのような商品が売れているのかなど多角的に分析し、自社のコンセプトと擦り合わせていきましょう。
独自に作ったECサイトの場合、大手ECサイトと比べてインパクトが薄くなります。自社がターゲットとする人物像を明確に絞り、ニッチな層からの強いファンを作るというイメージでコンセプトを設計してみましょう。小規模であっても、リピーターとなり得る強いファンを作る、という視点をもつことが大切です。
ステップ②:販売商品を決める
コンセプトの設計が定まったら、実際にECサイトに並べる商品を決めていきます。商品を選ぶときは、以下のポイントをチェックしながら進めましょう。
- ターゲットとなる顧客層にマッチする商品かどうか
- 他のストアにはない魅力があるか
- 費用対効果が高いものか など
ターゲットへの視点や競合との差別化、そしてコスト面でのバランスが取れているかなどを中心に決めていきましょう。
実店舗を構えており、オフラインでの販売実績がある企業の場合は、既に売れている商品情報をもとに決めるのも良い方法です。
商品を選ぶときは、この商品を売るためにどのようなプロモーションが必要かも頭に入れながら選びます。集客方法が難しい商品ばかりを選んでしまうと成果につながらないため、SNSやブログなどのオンライン集客の方法も同時に考えていくことが重要です。
ステップ③:Shopify公式ホームページより無料登録をする
Shopifyストアの開設に向けた作業を進めていきましょう。Shopifyの公式サイトへアクセスし、無料登録を行います。
登録には以下の入力が必要です。
- ストア名
- ドメイン名(.myshopify.comの前につくアルファベット)
- メールアドレス
- パスワード
Shopify公式ホームページから登録した場合、14日間は無料で利用可能です。なお、Shopifyパートナープログラムへ参加すると無料のテストストアを無制限で試すことができます。
無料のテストストアでは有料の追加機能をインストールすることや、実際にストアをオープンして決済や注文処理をすることができませんのでご注意ください。ストアをオープンさせるときは以下の手順を踏んで、顧客が利用可能な状態に整えましょう。
- 有料プランを選択する
- 決算のテストモードを解除する
- ストアのパスワードを無効化する
ステップ④:必要機能を洗い出す
Shopifyでは、多彩な追加機能が使用できます。まずは自社のECサイトに必要な機能を洗い出してみましょう。
追加できる機能の一例を以下にピックアップします。追加機能やアプリを導入しすぎるとランニングコストがかかってしまうため、ビジネス内容に合わせて取捨選択してください。
- サブスクリプション機能
- 商品情報にメタ情報を追加
- カート画面に配送日時を追加
- メールマガジンのカスタム
- ポップアップメッセージ
- 言語切り替え機能
- 納品書の発行
- 再入荷の通知 など
カスタマイズする際にコードを編集する必要がある機能もあります。「専門知識を必要とするオプションを追加したいけれど、技術的に難しい」という場合には、WEB制作会社へ代行を依頼することも視野に入れてください。
Shopifyのアプリストアには、このほかにもさまざまな追加機能をもつアプリがありますのでチェックしてみましょう。
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ステップ⑤:ストアの裏側の各種設定をする
ストアの裏側の各種設定もしっかり行いましょう。ここは顧客とのやり取りで非常に重要となる点です。
- 決済方法
- 送料
- 配送元
- ストアの言語
- 特定商取引法に関する表記
- 利用規約
- プライバシーポリシー
決済方法から、サイトの規約に関することまで幅広い設定が必要です。サイトデザインやユーザーの使い勝手といった外観的要素も大切ですが、裏側の設定に抜け漏れがあると思わぬトラブルに発展することもあります。
複数の決済方法を選べるようにしておくことでECサイトとしての強みが増します。クレジットカードを持っていない若年層などには、コンビニ決済や代引きの需要もありますので検討しましょう。
また、配送先の地域ごとに配送料が異なる場合の設定など、細かな部分も注意しながら設定してください。
ステップ⑥:有料プランを選択する
Shopifyストアを正式にオープンさせる際、有料オプションを選択する必要があります。
- ベーシックプラン(月額29ドル)
- スタンダードプラン(月額79ドル)
- プレミアムプラン(月額229ドル)
Shopifyの有料プランメニューは上記の3種類です。各プランごとに手数料や制限に違いがあります。
- 販売手数料
- カスタム配送料
- レポートの制限
- ギフトカード
- スタッフアカウント数
このほかにも、ベーシックより低価格なShopifyのスタータープランや、法人向けのShopify Puls(ショッピファイプラス)などのプランもあります。
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Shopifyと他ECプラットフォームとの違い
ECプラットフォームは、Shopifyのみならず複数の種類があります。他のECプラットフォームとShopifyを比較した場合、どのような違いがあるでしょうか。
EC-CUBE
EC-CUBEは、豊富なデザインテンプレートや集客、販売促進のためのプラグインが充実しています。基本的な機能は無料で使用でき、拡張機能によっては有料になる形態なのでShopifyのように月額利用料はかかりません。
EC-CUBEはオープンソース型のプラットフォームなので、サーバー管理や定期的なアップデートを自社で行う必要があります。一方ShopifyはSaaS型であるため、自社でサーバーを管理したり、アップデート作業をする必要はなく常に最新のサービスが利用可能です。
makeshop
makeshopは機能の拡張性が高く、BtoB向けビジネスに適したサイト構築が可能なECプラットフォームです。取引先ごとに価格や送料の設定を変更できたり、ポイントを付与できるクローズドBtoBの機能なども充実しています。
Shopifyはさまざまなビジネスに対応できますが、makeshopはBtoCをターゲットとするビジネスモデルでは不向きとなる場合があります。また、makeshopはサイト開設時に1万円の初期費用がかかる点もShopifyとの違いです。
STORES
STORESは、FacebookやWEARなどのSNSアプリとの連携が簡単にできるECプラットフォームです。専門的な知識がなくても、SNSアカウントを開設するような手軽さでショップをオープンさせることが可能です。
ただし、STORESは国内ユーザーをメインターゲットにしているため海外展開が難しいといえます。Shopifyは多言語・多通貨に対応でき、海外発送も可能です。越境ECとも呼ばれているため、世界各国をターゲットにできる強みがあります。
BASE
BACEは初期費用、月額利用料ともに無料で、簡単にネットショップをオープンできます。Shopifyは月額利用料が発生するため、料金コストの面ではBASEが優れています。
ただし、BASEはカスタマイズ性や追加機能の面ではShopifyのほうが多機能です。また、BASEは国内向けのプラットフォームであるため、Shopifyのように海外に向けたサービス提供は難しいでしょう。
ECサイト構築サービスを比較してランキング形式で紹介!
Shopify、EC-CUBE、makeshop、STORES、BASEを4つの項目でランキング形式で紹介していきます。
【初期費用ランキング】
順位 | サービス名 | 初期費用 |
---|---|---|
1位 | STORES | 0円 |
BASE | 0円 | |
Shopify | 0円 | |
4位 | ec-cube | 10〜1,000,000円 ※外注の場合の目安 |
5位 | MakeShop | 11,000〜110,000円 |
出典:Shopify、EC-CUBE、makeshop、STORES、BASEの公式サイトより引用
1位は初期費用0円のShopify、STORES、BASEです。0円であれば導入しやすさはあるでしょう。
【月額料金ランキング】
順位 | サービス名 | 月額料金 |
---|---|---|
1位 | BASE | 0円 |
2位 | STORES | 0〜2,178円 |
3位 | Shopify | 3,190〜32,890円 (29〜299ドル) ※1ドル=110円 |
4位 | EC-CUBE | 10,000〜20,000円 ※外注の場合の目安 |
5位 | MakeShop | 11,000〜55,000円 |
出典:Shopify、EC-CUBE、makeshop、STORES、BASEの公式サイトより引用
BASEは初期費用も月額料金も0円です。導入コストがかなり抑えられるでしょう。その他のサービスはプランによって料金が異なります。詳しくは公式サイトを確認することをおすすめします。
【クレジットカード決済手数料ランキング】
順位 | サービス名 | 決済手数料 |
---|---|---|
1位 | MakeShop | 3.14%〜 |
2位 | Shopify | 3.25%〜 |
3位 | STORES | 3.6%〜 |
4位 | BASE | 3.6%+40円 |
5位 | EC-CUBE | – |
出典:Shopify、EC-CUBE、makeshop、STORES、BASEの公式サイトより引用
どのサービスもプランによって料金が異なります。そのため、詳しいことは各サービスの公式サイトを参照してください。月額料金の高いプランほど決済手数料が安い傾向にあります。
3項目のランキング一覧表
順位 | 初期費用 | 月額料金 | 決済手数料 |
---|---|---|---|
1位 | STORES BASE Shopify |
BASE | MakeShop |
2位 | STORES | Shopify | |
3位 | Shopify | STORES | |
4位 | ec-cube | EC-CUBE | BASE |
5位 | MakeShop | MakeShop | EC-CUBE |
上記の一覧表を見ると、Shopifyの基本的なコストはそれほど高くはないと言えるでしょう。契約するプランによって料金は異なるとはいえ、多くのメリットを享受できることを考えれば妥当と言えるのではないでしょうか。
IT導入補助金を利用したShopify導入をサポート!
Shopifyを利用したECサイトの新規立ち上げ、既存のECサイトからShopifyへの切り替えをご検討の方は、ニュートラルワークスにご相談ください。
Shopify導入はIT導入補助金の対象になっており、ニュートラルワークスは2020年IT導入補助金のベンダーに採択されています。IT導入補助金の申請からサポートできるので、ぜひニュートラルワークスまでお気軽にお問い合わせください。
ECサイト構築方法の選択肢
ECサイトの構築方法には複数の選択肢があります。それぞれ特徴が異なるため、自社の事業内容に見合ったものを選びましょう。
モール型(Amazon、楽天)
モール型のAmazonや楽天などに出店するのも選択肢のひとつです。自社で独自のECサイトを構築するわけではありませんが、最小限の時間とコストでショップを開くことができます。大手モールは知名度が高くそもそもの集客力が大きいため、マーケティングが簡単です。
知名度が低く、これから認知活動に注力していく段階であれば、ECモールへ出店すること自体がPR活動につながります。また、売れ残った在庫をアウトレット品としてECモールで販売する企業もあります。
クラウド型・ASP型・SaaS型
クラウド型やASP型と呼ばれるのは、ShopifyをはじめとするECプラットフォームです。導入のしやすさ、機能の充実性が利点で個人・法人を問わず幅広く利用されています。
クラウド型やASP型と並んで、SaaS型という分類を耳にすることもあるでしょう。
クラウドやASPとは、ネット上でデータとして提供されるソフトウエアサービスのことを指します。SaaSとは、サービスを提供する側のサーバー内に構築したソフトウエアを、ユーザーが必要に応じて利用できる形態です。ASPとSaaSの垣根は年々曖昧になっているため、ほとんど同じであると解釈してよいでしょう。
クラウドやASP、SaaSはコストや時間・手間をかけず効率よくECサイトを運営することが可能です。サーバー管理やセキュリティ対策、システムアップデートなどの専門的な知見を必要とする作業も、システム提供側にすべて任せられます。サイト構築に時間やコストをかけず、自社のビジネスに専念したい場合に適しています。
パッケージ
パッケージ型とは、ECサイトに必要な機能やシステムをひとつのパッケージとして販売している製品です。在庫管理、売上管理、顧客へのメール配信など、ネットショップで必要な機能を多数搭載しており、導入後はすぐにECサイトを運用できます。
ASP型やSaaS型のECサイトよりもさらにカスタマイズ性が高いのが特徴です。自社のブランドイメージをより強めることや競合他社との明確な差別化を図るのに適しており、D2Cの販売形態をとる企業にもおすすめです。
ただし、導入にあたってかかる初期費用とランニングコストは高くなります。初期費用は数百万円、月々のランニングコストは数十万円~と高額になるため、予算に余裕がない企業には向きません。
オープンソース
オープンソースは、一般向けに公開されているプラットフォームを使ってECサイトを構築する方法です。EC-CUBEやWordpressなどがオープンソース型にあたります。
オープンソース型は、初期費用も月額料金も必要なく、カスタマイズ性の高いECサイトを構築できます。有料のオプションサービスを利用する場合でも、数十万円程度なのでコストが高くなりすぎる心配はありません。
ただし、オープンソース型のECサイトをより多機能で本格的なものにする場合、エンジニアの知識と技術が欠かせません。人件費をかけ、よりオリジナリティの高いECサイトを構築するのも選択肢のひとつです。
フルスクラッチ
フルスクラッチとは、ECサイトをゼロから構築する方法です。既存のプラットフォームやシステムサービスに一切頼らない手法なので、かなり高度な技術と時間的・金銭的コストを要します。
フルスクラッチであれば、ECサイトの構造のすべてを自由にカスタマイズすることが可能です。ユニクロやZOZOTOWNなどの大手メーカーでは、フルスクラッチのECサイト構築をしています。その理由は、サイト構築に制限がないことから、売り上げを最大化させる施策を取り入れやすいためです。
フルスクラッチでECサイトを構築する場合、初期費用は1000万円以上は必要です。ただし一度サイトの基盤を整えたら、月額料金は数十万円~数万円で運用できる場合が多くなっています。時間とコストがかかりますが、制限が一切なく、汎用性の高い世界でただ一つのサイトを作ることが可能です。
ECサイトの保守費用は?ランニングコストを解説実際にECサイトがオープンしたあとにすること
初めてECサイトを運営する場合、ここからがスタートです。利益を上げていくためには、Shopifyの機能を存分に活用していく必要があります。
サイトオープン後に何をすればいいのかを説明していきます。
Shopifyアプリを活用してサイトをカスタマイズ
Shopifyを運用していく上で重要なのが、どのアプリを活用するかです。Shopifyでは3,000超の豊富なアプリが開放されています。目的に合わせて、アプリの組み合わせなどを検討しましょう。
決済設定の最適化
Shopifyでは、独自の決済サービスがあります。また、連携することで外部の国内決済サービスを利用できるようになります。利用者のニーズ、運用側のコスト・工数などを考慮し、最適な決済サービスを利用するようにしましょう。
最新情報を取得すべくアンテナを張る
Shopifyは進化しています。利用する側は常にアンテナを張り、最新の情報を入手するようにしましょう。その方法の1つとして、ShopifyのTwitter公式アカウントをフォローしておくことをおすすめします。
Shopifyの活用事例
次に、実際にShopifyを活用している事例を紹介しましょう。
【事例1】KURAND
日本酒・梅酒・果実酒・焼酎・クラフトビールなど日本のお酒を販売する通販サイト、飲食店などを運営するKURAND。
もともとは別のECサイト構築サービスを利用していたそうですが、海外での販売に挑戦したいと考えていたことから、海外販売に強みがあるShopfiyに変えたそうです。
また、Shopifyならではの豊富なアプリやシンプルな機能にも惹かれたといいます。Shopifyでの運用後、台湾での販売を始めたそうです。
【事例2】dancyu
食の新しい体験を提案するメディア「dancyu」。食にこだわりのある人なら知っている名前でしょう。
そのdancyuが「新たな食体験」を提供するプロジェクトとして、Webサイト「dancyu食いしん坊ストア」を運用することになったといいます。
その際、ECカートでShopifyを活用したのです。EC運営の初心者だった担当者でも直感的な操作で構築・カスタマイズができたそうです。
【事例3】カキモリ
オーダーノートやオーダーインクが国内外で人気の文具店「カキモリ」。海外メディアの取材やInstagramなどのSNSの影響で、海外から訪れる消費者が増えたといいます(コロナ禍以前の話)。
そこで、越境ECに強みのあるShopifyを活用し、オンラインショップの開設に踏み切りました。他サービスと比較した結果、デザイン性と拡張性を決め手にしたといいます。
※参照:Shopifyブログより https://www.shopify.jp/blog
売れるECサイトのデザイントレンドとは?参考事例33選Shopifyと楽天・Amazonとの3つの違い
最初に説明したとおり、まず大きな違いのひとつがECサイト名・ブランドの認知度が高まらない点です。
楽天やAmazonのECサイトで購入すると、どうしても「楽天やAmazonで購入した」という認識になってしまいます。SpopifyならばECサイト名やブランドを覚えてもらえるでしょう。
次に、具体的な3つの違いについて見ていきましょう。
1.集客力
1つ目は集客力です。オープンしたてのECサイトではほとんど認知度がありません。当然、集客も難しいでしょう。ところが、楽天やAmazonでECサイトを立ち上げると、すでに認知度があるため、ある程度の集客が見込めるのです。
2.カスタマイズ性
2つ目はサイトのカスタマイズが難しい点です。楽天やAmazonのECサイトでは、競合と差別化を図ろうと思ってもデザイン性での差別化は期待できません。その点、Shopifyならばかなりのカスタマイズが期待できます。
3.利益率
最後が利益率です。Shopifyであれば、基本的に自分たちで運用するため必要なコスト以外は発生しません。しかし、楽天やAmazonのECサイトでは、そのほかに売上手数料を支払うことになります。集客は見込めますが、その半面、利益率が低くなってしまうのです。
Shopifyとは?まとめ
世界No.1のECプラットフォームであるshopifyですがNo.1になる理由をご理解いただけたのではないでしょうか?
ブランド力だけでなく中身の使いやすさ、料金プラン、パートナー制度の充実度、さまざまなオプションプランなどshopifyには魅力がたくさんあります。
また、本記事ではshopifyでのECサイト構築方法についても解説しました。しかしながら、ECサイト担当者はさまざまな業務を行っていることも多く、ASPの見直しや構築選定、構築時のディレクションなど全てを完璧にこなすことが難しいというケースもあります。
そのような状況でお困りでしたら、ECサイトの構築支援・運営支援を多数行なっているニュートラルワークスに一度ご相談ください。IT導入補助金を利用したShopify導入もサポート可能です。
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