自社コンテンツを展開し、集客や売上アップを目指すマーケティングコンテンツは、達成する目標をしっかりと立てたうえで実施しなければなりません。さらに、より良いコンテンツを作成していくためには、効果測定を行い改善し続ける必要があります。
しかし、コンテンツマーケティングに慣れていない方や、初めてな方にとっては、どこから始めればいいのか不安に思うことの方が多いでしょう。
そこで今回は、効果測定を主軸に、マーケティングの内容を解説しながら、測定方法や指標、役立つツールなどを紹介します。この記事を読めば、しっかりと目標を立てたコンテンツマーケティングの効果測定をしながら、良質なコンテンツが作れるようになります。
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リード獲得34倍!コンテンツマーケティングの秘訣
成果を生み出すコンテンツマーケティングのメリットや手法を徹底解説!
目次
コンテンツマーケティングの概要
コンテンツマーケティングを実施する前に、理解しておくべき概要から解説します。どのようなマーケティングなのかわかっていないと、効果測定どころか施策を始めることすらできません。そのため、まずはコンテンツマーケティングを正しく認識することから始めましょう。
コンテンツマーケティングとは
ユーザーにとって有益で信頼が持てる情報を提供し、「見込み顧客」の獲得を目指すのがコンテンツマーケティングです。見込み客にするには、良質なコンテンツを作成し、潜在顧客の興味関心を引くと同時に、適切なアプローチをしなければなりません。
それができて初めて、成約につながる「リード」へと育成できるようになります。また、撮影するコンテンツに決まった媒体や形式がないため、信頼性と有益性の高い情報であれば、どんなメディアを活用しても同じコンテンツマーケティングとして扱われます。
施策を実行する際は、以下のポイントを意識するとよいでしょう。
- 良質なコンテンツの提供
- 潜在顧客を、見込み客へ引き上げられる魅力ある内容
- リードを育成し、制約へつながる導線作り
質の良いコンテンツを作成するのはもちろん、興味を持ってくれた見込み客が、購入や問い合わせなどに至るまでの導線がないと意味がありません。サイト内にどのようなコンテンツを作成して、どうすればユーザーを次の行動へと導けるのか分析するのも、マーケティングを成功させるポイントです。
コンテンツマーケティングとは?事例とともにわかりやすく解説
コンテンツマーケティングを行う目的
コンテンツマーケティングの目的は以下の3つです。
- 新規顧客の獲得
- ブランド認知向上
- 顧客のロイヤリティ強化
それぞれの目的が具体的にどういうものなのかチェックしましょう。
新規顧客の獲得
第一の目的は、商品やサービスを利用する新規顧客の獲得です。既存顧客を維持するのも大切ですが、売上をアップさせるためには新しい顧客の獲得も不可欠です。そのため、検索ユーザーが求めるニーズを満たしたコンテンツを作り出さなければなりません。
どんなに重要な情報であったとしても、ユーザーが求めていなければ検索さえしてもらえないため、まずはユーザー理解から始めましょう。
ブランド認知向上
新規顧客と通じるところもありますが、自社ブランドを多くのユーザーに知ってもらうのも大きな目的です。ユーザーの興味を引くにも、どのような商品やサービスを使うブランドなのか認知してもらわなければ始まりません。
特に信頼性のない情報は避けられる傾向があるため、ユーザー理解を促すのも大切です。
顧客のロイヤリティ強化
売上や集客をアップさせるためには、顧客のロイヤリティを高めるのも重要です。ロイヤリティは顧客の愛着や信頼度の高さを意味し、リードの獲得にも影響を及ぼします。ロイヤリティが高ければ必ず商品を購入してもらえるわけではありません。
しかし、良質なコンテンツを提供し続けて信頼を集められれば、継続購入や、高額商品・サービスを利用してもらえる可能性が高まります。
コンテンツマーケティングの役割や効果
コンテンツマーケティングを実施するうえでの役割や効果には、以下のようなものがあります。
- 潜在層へのアプローチができる
- 中長期的な顧客獲得コストを抑えられる
- 顧客ロイヤリティの向上が期待できる
正しく効果を測定するためにも、それぞれがどのようなものなのか把握しておきましょう。
潜在層へのアプローチができる
多くのユーザーの興味や関心を引くコンテンツは、潜在顧客へのアプローチも可能です。目的で紹介したように、ブランド認知を高める目的でも使われるため、今まで商品に触れたことのないユーザーにPRする方法として活用できます。
そのため、扱う商品やサービス、業界などによってユーザーが求める情報は異なりますが、ユーザーの興味を引くものでなければなりません。ユーザーが求めるコンテンツを作成し改善し続けていくことで、潜在顧客もみつけやすくなります。
ゆえに、ユーザーは何をきっかけで検索するのか、どんな悩みを持っているのかなど調査して、それらに合わせた内容にするのが基本です。ユーザーファーストな設計こそが、コンテンツマーケティングの大切なポイントといえます。
中長期的な顧客獲得コストを抑えられる
作成した動画や記事などのコンテンツは、公開してからも情報に価値があり続ければ、サイトのアクセス数を稼ぎ続けることが可能です。そのため一度アップしたコンテンツは資産として運用できるため、中長期的な顧客獲得のコストが抑えられます。
たとえば、5万円のコストがかかったコンテンツであっても、長く掲載し続けていけば、CV数も増加し、利益を上げることも難しくありません。しかし、5万円以上の収益を上げるためには、中長期的な継続が必要になります。
大手会社のように知名度が高ければユーザーのレスポンスも早くなりますが、一般的には周知されるのに時間がかかるため、短期的な効果は期待できません。
顧客ロイヤリティの向上が期待できる
新規顧客の獲得だけでなく、顧客ロイヤリティの向上が期待できます。メインコンテンツでは新規顧客獲得を目指し、購買意欲の高い顧客にはより深い情報を提供することで、顧客満足度を高めるのも可能です。
顧客満足度が高まってくれば、新しい商品や高額商品にも興味を持ってもらいやすくなるため、顧客単価も高められます。つまり、既存顧客や新しく顧客になったユーザーが次に何を求めるのか調査し適切な対応が取れれば、商品を購入してもらいやすくなります。
サイトにアクセスしてきたユーザーに、さらなる有益な情報が得られるコンテンツを提供できるかによって、売上も大きく異なってくるのが難しさです。自社商品やサービスをより深く理解し、ユーザーの動向に合わせた情報が提供できる体制作りをしましょう。
コンテンツマーケティングの効果測定の方法
それでは実際に、どのようにコンテンツマーケティングの効果測定をするのか、その方法を紹介します。ここで紹介する以外にもさまざまな手段がありますが、基本的な方法の手順は次の通りです。
まずは一般的な方法を覚えて、慣れてきたら他に効率の良い方法がないか探してみると良いでしょう。
目標を設定する
最初に、目標となるKPIを設定しなければなりません。KPIの項目については後述しますが、記事数やPV数、クリック率などの項目で不足しているものがあれば、最適な指標(KPI)を設定しましょう。
効果を測定するにも、コンテンツでどのくらいの結果をあげたいのか決めておかないと、何を目指せばいいかわからなくなってしまいます。まずは、どれくらいのユーザーに向けた施策にするのか決めて、具体的な数値を決めるようにしてください。
具体的な指標があれば、目標を達成した場合はより良くする改善点を、目標に至らなかった場合は何が足りなかったのか分析しやすくなります。ばくぜんとコンテンツを作成せず、目指すべきゴールを見据えて作業にあたりましょう。
分析ツールなどを用いて測定する
KPIを決めてコンテンツを発信し、結果として数値が見られるようになったら、費用に対してどれぐらいの効果が出たのか測定します。そこで役立つのが、Googleアナリティクスといった分析ツールを活用した測定です。
分析ツールについては後で詳しくお伝えしますが、KPIの項目でどれだけの成果が出たのか数値で観測し、改善点を見つけ出すサポートとなります。測定結果がないと、次に何を目指せばいいのか明確にできないため、正確な測定と分析を行うのが大切です。
また、自社で分析するのが不安な場合は、コンテンツ制作や分析を行ってくれる業者の活用をおすすめします。
各数値を参考にKPIを設定する
効果測定が終わったら、各数値を参考にして、また新しいKPIを設定します。目標が達成できていれば新しい目標を立て、達成できていない場合は達成度合いに応じて調節しましょう。
この段階では初めてKPIを設定したときよりも分析データが集まっているため、次にどのような指標であれば達成できるか判断しやすくなります。あまりかけ離れすぎた設定や、小さすぎる目標では意味がないため、達成可能な最大値を見極められるかが肝心です。
今後の、マーケティングコンテンツの方向性にも影響するため、慎重に設定してください。分析結果をみて、ときには施策を中止し、新しい戦略を立てて施策を再構築する判断も必要になります。
KPI指標とは?KGIとの違い、設定例を分かりやすく解説
重要な指標を設定し、目標達成のために具体的な施策を考えるためにKGI、KPIを設定する手法が一般的です。では、具体的にどのようにKGI、KPIを設定すればいいのでしょうか?OKR、KSFの紹介とあわせて解説します。
KPIを達成するために、改善策を計画・実行
KPIを再設定したら、最後にKPIを達成するための改善策を計画し実行に移します。たとえば、週に3本コンテンツを作り潜在層のアクセス数を増やしたり、会員に特別な情報を提供して顧客ロイヤリティを向上させたりするなどです。
どれだけの目標を設定するかによって求められる戦略も異なるため、KPI同様に分析された数値からどのような対策をとればいいか検討しましょう。また費用はもちろん、現在の人員で余裕をもって対応できるのかなども想定する必要があります。
目標は高いほど良いと言われますが、実現できないような改善策にしてしまうと、逆にモチベーションを下げてしまうかもしれません。会社全体のモチベーションを維持しつつ、良質なコンテンツを作成し続けられるプランが求められます。
効果測定でKPIにしやすい項目
続いて効果測定する際に、KPIにしやすい項目を紹介します。まずは紹介する項目ごとでKPIを設定して、分析が行える環境を整えることから始めましょう。また、コンテンツを作成するうえでも重要なポイントになるため、サイトの現状を知るためにも調べておきたい項目です。
記事数
記事数または、月間記事数はデータ分析する際にも重要な役割を持っています。コンテンツマーケティングの導入直後はより多くのデータが必要となるので、できるだけ記事の作成数を増やすのが得策です。
データが多ければ多い程、より正確な数値がわかるようになるため、数値が安定してくれば記事数を調整できるようになります。数値が結果に現れるには中長期的にみていく必要があるため、焦らず着実に進めるようにしてください。
また、効果的な記事や効果のない記事を見極めて、取捨選択したり、優先順位をつけたりして、より効果的な記事を作る基礎を作るのも重要です。記事数を稼ぐためだけの品質が悪い記事は、サイト全体の評価を下げかねないため作成しないようにしましょう。
セッション数・PV数
セッション数とPV数(ページ閲覧数)は、どちらともKPIの項目としてよく使われます。セッション数はユーザーがサイトに訪れて離脱するまでの訪問数を計測する数値です。ユーザーがどのページに集中するのか、サイトに訪れて最終的にどこまで回遊しているのか知れるため、分析データとして外せません。
また、人気ページとアクセス数の少ないページを比較できるため、ユーザーがどんな情報を求めているのか分析するのにも役立ちます。ユーザーの傾向がわかってくれば、興味や関心をひく記事が作成できます。
UU数
UU数は、ユニークユーザー数とも呼ばれ、一定期間で訪問してきたユーザーの人数を計測する項目です。混同されがちなPV数は、単一のユーザーがサイト内の他ページを閲覧した回数も計測されます。しかし、UU数は閲覧数ではなくユーザー数となるため、サイト内の他ページを閲覧したとしても、1人として数えます。
また、期間も限定されるので特定のイベントやキャンペーンを行った際の集計に役立てるのも可能です。加えて、期間内に同一ユーザーが訪れた場合は、変わらずカウント1のままとなるので注意しましょう。
サイトへどれだけの人数が訪れたのか正確に把握したいのであれば、UU数を使用する項目に入れて分析しましょう。
PV、UU、セッション数の違いは?各数値の確認方法と増やし方
Webサイトの集客状況をモニタリングする際にUU数、PV(ページビュー)、セッション数(訪問数)の数値は必ず目にしているでしょう。では、各指標が何を意味しているのかは説明できますか?各指標の集計方法や違い、モニタリング時に重視すべきなのはどの指標か、などを解説します。
クリック率
クリック率(CTR)は、広告やホームページなどのコンテンツが表示された回数に対し、どれだけクリックされたのか割合を示す項目です。ほとんどの企業では、サイト内に設置されているリンクがどれだけクリックされているのか分析し、クリック率を高めるために調査しています。
どういった広告や、関連記事のリンクがクリックされやすいのか調べられるので、必ず調査しておきたい指標といえます。特に商品購入や会員登録ページなどのクリック率が増えれば、新規顧客が獲得できる確率も高まります。
もちろん、クリック率が高ければ成約数が必ず増えるわけではありませんが、クリックしてアクセスしてもらわなければ始まりません。
CTR(クリック率)とは?広告、SEOでの平均%、CTRの改善方法を解説
CTR(クリック率)は広告やSEOでのWeb集客を考えるのに欠かせない用語です。CTRの意味と、どのくらいの%なら問題ないのか、広告・SEOそれぞれでの改善方法を解説します。
シェア数
シェア数は、TwitterやFacebookといったSNSなどで、投稿やページがどれだけシェアされたのかを表す指標です。個々で投稿単位を調べたり、月や週単位でシェア回数を表示したりもできます。
特に、SNSを活用したマーケティングを展開している企業にとっては必須項目になるため、SNS広告や投稿をするのであれば指標を設定しましょう。シェアされれば、フォロワーの目に届き、さらに拡散してもらえる可能性を高めるのも可能です。
通常のWebサイトに記事を投稿するよりも拡散力が高いため、現在では当たり前のマーケティング手法として用いられています。サイト運営に余裕が持てるようになったら、 SNS マーケティングにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
コンバージョン数
コンバージョン(CV)数は、広告をクリックしサイトにアクセスしたユーザーが、サイト上で会員登録や購入などのアクションを起こした際の数です。広告主からみれば、成果をあげた数であるため、リスティング広告の活用に欠かせない指標になります。
また成果の数だけでなく、どれだけの確率で成果につながっているのか、コンバージョン率(CVR)も同時にチェックしましょう。そのようにすれば、どのような広告にすれば集客や売上アップの可能性を高められるのか把握できます。
コンテンツマーケティングにおいても、最終的には成果をあげられなければ意味がないため、コンバージョンは必ず分析しなければなりません。
CV(コンバージョン)とは?意味やCVRを上げる方法を解説
回遊率
回遊率は、サイトにアクセスしたユーザーが1回の訪問(1セッション)あたりのページPV数を指す言葉です。広告や自然検索などでサイトにアクセスしたユーザーが、サイト内の別ページへ移動するたびにPV数が増加するとともに、回遊率も上がっていきます。
一般的に回遊率が高いサイトは、ユーザーのエンゲージメントも高いとされているため、回遊率の向上を図る企業も少なくありません。しかし、ただ単にサイト内で迷ってしまったユーザーがいる可能性もあります。
さらに、訪問したユーザーが離脱した後に再度訪問してきた場合でも、新たにカウントされるため、回遊率の高さを過信しないようにしましょう。ただし、回遊率が低すぎる場合はユーザーが離脱している原因がどこかにあるはずなので、サイト内の改善を行うのも重要です。
滞在時間
滞在時間はそのまま、サイトにアクセスしてきたユーザーが、サイト内に滞在していた時間を指します。滞在時間が終了するのは、ユーザーがブラウザを閉じたり、他のサイトへ離脱したりするタイミングです。
分析ツールのGoogleアナリティクスでは、「セッション時間」や「ページ滞在時間」として分析されます。滞在時間の長さは、ユーザーがどれだけ興味を持ってサイトを閲覧していたのか調べる参考となるので、分析しておいて損をすることはありません。
滞在時間の目安は、たとえば5,000文字の記事であれば、流し読みで3〜5分、集中して読む際には10分程度が妥当でしょう。もし、同じ文字数のページを1分程度で離脱している場合は、ページの閲覧を途中で辞めている確率が高くなります。
自然流入数
自然流入数は、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンで広告枠を通さない、検索結果に出たページのみでユーザーが訪れたアクセス数です。自然流入数は特にSEOで重要視される項目で、純粋に自社または商品やサービスに興味を持ったユーザーが訪れた数を分析できます。
さらに自然流入数は、サイトの改善やコンテンツの作成によって対処する方法のため、広告のような掲載費用がかかりません。また、検索上位に表示されるようになれば、今までアクセスしてこなかったユーザーにも見つけてもらえる可能性が高まるため、対策は必須レベルといえます。
数あるサイトの中に埋もれてしまわないように、コンテンツで検索上位を目指すのも、集客や売上アップに効果的な方法です。
オーガニック検索とは?流入数を増やす方法と対策のメリット
フェーズごとで測定するとよい指標
続いて、フェーズごとで測定すると効果的な指標を紹介します。タイミングを間違えてしまうと正確なデータが集まらない可能性もあるため、順番に行っていくようにしましょう。最適なタイミングで測定が行えれば、適切な改善箇所や対処方法もみつけられるため、フェーズを意識した分析が基本です。
顧客獲得フェーズ
顧客獲得フェーズとは、コンテンツを配信し潜在顧客を獲得する段階です。まだ最初の段階であるため、問い合わせや売上などの成果に対する測定は行えません。この段階の測定では、以下の指標が分析できます。
- コンテンツ配信数(記事数)
- UU数
- 検索表示順位(検索エンジンの検索画面で表示される順位)
- PV数
潜在顧客の獲得が目的になるため、サイトの集客に関わる数値を測定しなければなりません。特に検索表示順位は、ユーザーが自然検索した際の自社サイトが表示される順番に影響されるため、上位表示を目指す必要があります。
潜在層に興味を持ってもらうためにも、ユーザーニーズに対応できる内容の記事を作成しましょう。
認知・拡散フェーズ
認知・拡散フェーズは、潜在顧客から、商品やサービスを利用する可能性が高い「見込み顧客」へ変化させる段階です。そのため自社や商品、サービスの認知力向上や情報の拡散が必要になります。
そこで、測定に必要になるのが以下の指標となるため、忘れずに調査しましょう。
- 直帰率(ユーザーが最初にアクセスしたページから移動せず離脱した割合)
- スクロール率(ユーザーがページをどこまでスクロールし、閲覧したかを示す指標)
- 回遊率
- シェア率
- 滞在時間
直帰率が高く、スクロール率の低いサイトは、基本的にユーザーに有益な情報を提供できていないサイトになるため、見直しの必要性が高くなります。シェアされてもページを見てもらわなければ意味がないので、PRだけでなくコンテンツの質も高く維持しましょう。
購入・申込フェーズ
コンテンツマーケティングのゴールになる購入・申込フェーズは、見込み顧客を本当の顧客にする必要があります。その顧客化を達成するための、目標設定に欠かせない主な指標が以下の3つです。
- 資料請求数
- ホワイトペーパー(顧客が求める有益な情報をPDF化してまとめた資料)ダウンロード数
- 問い合わせ数
見込み状態から顧客へするには、サイトを訪問したユーザーが問い合わせをしたくなる仕組みと、アクションを起こしやすい導線がいります。さらに、資料請求は情報収集するために訪れるユーザーが再度訪れたり、購入や申し込みをしたりするきっかけ作りになります。
また、ホワイトペーパーダウンロード数は顧客が本当にその情報を必要としているのか見極められます。加えて、ユーザーニーズに密接なホワイトペーパーは、メール配信やコールなど、サービスの利用や商談になりやすくできるのも強みです。
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効果測定に役立つおすすめのツール
効果測定の指標について解説しましたが、次は効果測定に役立つツールを紹介します。ツールを使わずに分析する方法もありますが、比較的使いやすいツールに焦点を当てて情報をまとめました。効果測定を効率よく行うためにも、ツールの活用をおすすめします。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、無料で使えるGoogle提供のアクセス解析ツールです。ユーザーの行動や属性を可視化できる強みを持ったツールで、幅広いデータの計測と解析が行える特徴からさまざまな企業が活用しています。
Googleアナリティクスで可視化できる情報は、コンバージョンへの改善点をみつけやすくしてくれるため、適切な目標や計画を立てやすくなります。しかし、正式な使い方を記したマニュアルがなく、使い方に関する情報を自ら集めなければならない点は面倒な部分です。
また、幅広く分析できる分確認項目も多くなってしまうので、アクセス解析をあまりしたことがない方は慣れるまでに時間がかかります。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Googleが提供する無料で使用できる解析ツールです。Google検索上で、ユーザーがサイトにアクセスする前や検索状況に関するデータが集められます。
Googleアナリティクスとは異なり、キーワード検索に対応しているのが大きな特徴になります。改善策の立案やサービスの需要を知れるだけでなく、SEOの効果測定も可能です。
検索流入や検索順位がわかるようになれば、重点的に改善が必要なコンテンツの調整ができ、優先順位を間違えず必要のない施策をせずにすみます。しかし、Google以外の検索エンジンに対応していないため、BingやYahoo!などの分析は行えません。
サーチコンソールを活用する場合は、アナリティクスと合わせて使用するのがおすすめです。
GRC
GRCは無料版と有料版で利用できる、インストールが必要な検索順位チェックツールです。Googleのみならず、BingやYahoo!にも対応しているので、3つともの分析が行いたい方に使用をおすすめします。
また、ボタンひとつの操作で検索順位がチェックできるため、誰でも簡単に調べたいWebサイトの順位をチェック可能です。さらにGRCは、指定した時刻や起動時に自動で分析ができる便利さも併せ持っているので、便利さも売りとなります。
無料版では登録できる項目が10個までで、URL数が3つまでの制限がかかりますが、有料版を使用すれば制限の増加や解除が可能です。有料版には5つのライセンスがあり、一番安いライセンスのベーシックであれば、月額495円(税込)、年額4,950円(税込)から利用できます。
Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefsは、自社サイトと競合サイトのSEO関連の分析が行えるツールです。被リンクの、オーガニック検索数順位、ソーシャルメディアの反応が多い動向、検索ボリュームや関連語、などの調査が行えます。
また、被リンクの調査は14兆以上もの膨大なリンクデータを元にした分析ができるのは、Ahrefsならではの特色といえます。分析の目的に合わせてさまざまな機能が使えるので、柔軟なSEO分析ツールを選ぶのであればAhrefsがおすすめです。
無料版もありますが、有料版と比べると多くの機能が制限されてしまいます。有料版の利用は、ライトプラン(99ドル〜)から利用可能です。企業規模に合わせたその他のプランも用意されているので、公式サイトにてチェックしてください。
MIERUCA(ミエルカ)
MIERUCAは有料で提供されている、SEO管理分析ツールです。SEO課題の可視化と、オウンドメディアやコンテンツマーケティングの集客をサポートするツールとして、1500以上の企業で使用されています。
CVにつながるページやキーワードの改善施策を業界問わず提案してくれるため、データ解析に慣れていない方でも内容が理解できるでしょう。また、流入キーワードと競合サイトの分析と可視化が可能なため、競合サイトとの比較もスムーズに行えます。
費用に関しては、月額50,000〜200,000円の間で自社の規模に合わせたプランを選びましょう。専任担当者によるコンサルティング料も含まれているため、追加料金の必要なくサポートが受けられます。
コンテンツマーケティングの効果測定で大切なこと
最後にコンテンツマーケティングの効果測定において大切なポイントを、大きく4つに分けて紹介します。注意して覚えておかないと、効果のない施策を実行してしまうはめになるため、しっかりと押さえておきましょう。
効果測定後の改善が重要
効果測定をしたら終わりではありません。測定した結果をもとに、サイトやコンテンツの改善をするのが重要です。目標となるKPIもしかり、KPIを達成するための計画も立てる必要があります。
どんな施策を行うにも、目標や目的が決まっていないとマーケティングすらままならなくなります。そうならないためにも、データからサイトの現状を理解し、顧客の獲得やコンバージョンへつながる改善策や施策を実施しましょう。
重要なKPIはコンテンツによって異なること
重要な役割を持つKPIですが、コンテンツによって必要な指標が異なることを認識しておく必要があります。たとえば、顧客獲得のためにメディアサイトを運用するのであれば、PV数だけでなく、サイトに訪れるユーザーのUU数にこそ力を入れなければなりません。
前述したフェーズで指標が変わるのと同じように、作成したコンテンツに合わせた成果を目標にしていかなければ、KPIは効果を発揮しなくなります。なんでもかんでも測定していては無駄な時間がかかってしまうので、本当に必要な指標を選ぶのが大切です。
ツールを活用しながら効果測定を行う事
効果測定ができるツールにもさまざまな種類があるため、目的や使いやすさ、費用などから自社に合ったツールを活用しましょう。有料ツールの利用が不安な方は、まずは無料ツールから活用してみて、効果測定に慣れることから始めるのがおすすめです。
そこから、さらに必要な機能やサービスがあったらツールの比較を行って、より目的に合ったツールを探すようにしてください。有料ツールを使う場合は、費用や会社の規模、利用できる範囲などに注意して、適切なものを選びましょう。
「分析」「改善」「実行」を繰り返すこと
コンテンツマーケティングで何よりも大切なのが、分析と改善、実行を何度も繰り返すことです。もちろん目標を立てて上質なコンテンツを作成するのも大切ですが、何が必要なのか分析しなければ目的も決められません。
さらに、分析した結果を見て、改善すべき点を修正していかなければ、サイトの成長はそこで止まってしまいます。達成できなかった指標にしろ、新しい指標を立てるにしろ、既存のコンテンツを改善しなければ達成は困難です。
そして、目的を達成するための施策を実行したら、また結果の分析をして、改善、実行を繰り返していきましょう。このようにサイクルを回し続ければ、良質なコンテンツを作成し続けられます。
コンテンツマーケティングの効果測定は継続が大切
コンテンツマーケティングの目的や方向性を決めるために必要な効果測定は、継続して行えるかが成果達成の鍵です。最終的に顧客の獲得や売上アップを目指すためには、コンテンツを正しく分析し、改善して施策をブラッシュアップし続ける必要があります。
また、ユーザーが求めるニーズも変化し続けていくため、KPIも含めた効果測定を止めるわけにはいきません。常にユーザーの動向に合わせ、有益な情報や、商品、サービスを提供できなければ企業の存在価値はなくなってしまいます。
そのため、ひとつのコンテンツを作れば終わりではなく、より多くのユーザーに認知してもらう努力を重ねていくのが大切です。
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リード獲得34倍!コンテンツマーケティングの秘訣
成果を生み出すコンテンツマーケティングのメリットや手法を徹底解説!