オウンドメディア立ち上げにおける設計や成功事例を紹介

オウンドメディア立ち上げにおける設計や成功事例を紹介

オウンドメディアの立ち上げや改修を検討しているサイト担当者には、「設計方法を知りたい」「成功事例を参考にしたい」といった悩みがあるのではないでしょうか。

近年ではオウンドメディアを立ち上げる企業も増えてきており、企業の認知拡大やブランディングなど、さまざまな目的で利用されています。競合メディアも多いため、戦略的な立案を元に運用することが成功には不可欠です。

この記事では、オウンドメディアについて下記の観点から解説していきます。

  • オウンドメディアを立ち上げる目的やメリット
  • オウンドメディアの設計手順
  • オウンドメディア運用のポイントや注意点
  • オウンドメディアの成功事例

この記事を読むことで、オウンドメディアの目的やメリット、設計方法を理解でき、より効果的なオウンドメディアを開設することができるでしょう。サイト担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

オウンドメディアを立ち上げる目的やメリット

オウンドメディアを立ち上げる目的やメリット

多くの企業がオウンドメディアを立ち上げるのは、以下のような目的やメリットがあるからです。

  • 新規の見込み顧客を獲得できる(リードジェネレーション)
  • 見込み顧客を育成できる(リードナーチャリング)
  • サイトは長期的な資産になる

これらのポイントを知ることで、目的意識をもってオウンドメディアを運用できるでしょう。ここからは、それぞれの目的やメリットについて解説していきます。

新規の見込み顧客を獲得できる(リードジェネレーション)

オウンドメディアによって、新規の見込み顧客を獲得することができます。マーケティング用語では、新規の見込み顧客を獲得するための活動を「リードジェネレーション」と呼びます。

インターネットは場所を問わずユーザーにアプローチできる仕組みのため、より多くのユーザーと関わることが可能です。またオウンドメディアは継続的に情報を発信し続けられる媒体であり、さまざまなユーザーと接点を持つことができるでしょう。

企業によっては、オウンドメディアからホワイトペーパーのダウンロードができる場合があります。その際にユーザーのメールアドレスを取得することで、リード情報を獲得できるのです。

リードジェネレーションを成功させるポイントは、ユーザーニーズを把握することです。ユーザーの知りたい情報を提示し、悩みを解決することで、自社への信頼を獲得することができます。
リードジェネレーションとは?リードナーチャリングとの違い、手法を解説 リードジェネレーションとは?リードナーチャリングとの違い、手法を解説

見込み顧客を育成できる(リードナーチャリング)

オウンドメディアによって、獲得した見込み顧客を育成することもできます。マーケティング用語では、見込み顧客を育成することを「リードナーチャリング」と呼びます。

見込み顧客を獲得しても、必ず問い合わせや申し込みに進んでくれるとは限りません。そこでオウンドメディアを通じて見込み顧客との関係性を築くことで、「サービスを利用したい」「商品を購入したい」といった段階にまで顧客を育てられるのです。

例えば、食器用洗剤を販売している企業の見込み顧客には、「油汚れがなかなか落ちない」「タッパーに臭いが残ってしまう」といった悩みがあるでしょう。こうした悩みに対し、それぞれ具体策を提示したコンテンツを継続的に発信すれば、徐々に企業やブランド、商品に対する信頼が高まっていきます。

リードナーチャリングを成功させるポイントは、購入ボタンや問い合わせボタンなど、コンバージョンボタンへの導線を確保することです。ユーザーの興味が高まっている段階でCTAを設置することで、クリック率が高まります。
リードナーチャリングとは?見込み客を育成する手法と事例を解説 リードナーチャリングとは?見込み客を育成する手法と事例を解説

サイトは長期的な資産になる

オウンドメディアには、長期的な資産になるというメリットがあります。この場合の「資産」は、「長期的に効果を発揮できる点で財産になる」という意味です。

マーケティング活動の一つに、広告運用があります。一般的な広告やWeb広告はユーザーとの接点を持ちやすいため、オウンドメディアに比べて短期間で効果を期待できるという性質があります。ところが、広告は掲載期間が決まっているため、費用を投下しないと永久的に掲載することはできません。

一方、オウンドメディアは運用する限り残していくことができます。上手く運用すればコンテンツの効果は数年~数十年まで期待できるでしょう。こうした性質の違いから、オウンドメディアは長期的な資産になると考えられます。

オウンドメディア設計(1):目的や戦略を決める

オウンドメディア設計(1):目的や戦略を決める

オウンドメディアを設計する際は、はじめに目的や戦略を決めます。その際、以下4つのステップで進めると効果的です。

  • オウンドメディアを立ち上げる目的やミッションを設定する
  • CVに誘導する方法やKPIを定義する
  • ターゲット(ペルソナ)を決めてカスタマージャーニーマップを作る
  • サイトに集客する方法を検討する

目的や戦略を決めておくと、パフォーマンスの高いサイトになるでしょう。この章では、目的や戦略を決める際の方法について、ステップごとに解説していきます。

オウンドメディアを立ち上げる目的やミッションを設定する

まず、オウンドメディアを立ち上げる目的やミッションを設定していきます。オウンドメディアの場合、以下のような目的を立てられるでしょう。

  • 問い合わせ件数を100件獲得する
  • 売上を1.5倍にする
  • 単月利益を1,000万円にする

目的やミッションの設定が必要な理由は、確実に効果のあるオウンドメディアにするためです。そもそも何のためにオウンドメディアを運用するのかが決まっていないと、「なんとなく」で感覚的に運用することになるでしょう。それを避けるために、チーム間で目的を共有することで方向性がそろうため、施策やコンテンツに無駄が少なくなります。

目的やミッションを設定する際のポイントは、数字を盛り込むことです。「購買率をアップする」ではなく、「購買率を20%アップする」などと具体的な目標にすることで、達成率が測れます。

CVに誘導する方法やKPIを定義する

目標が決まったら、CV(コンバージョン)に誘導する方法やKPIを定義します。

CVとは、オウンドメディアなどのサイトでユーザーに起こしてもらいたいアクションのことです。CVは目的によって異なり、「問い合わせ」「ホワイトペーパーのダウンロード」「資料請求」「サービスの申し込み」「商品購入」などがあります。

オウンドメディアが効果を発揮するかどうかは、CVに誘導する方法が適切かどうかによって大きく左右されます。ユーザーの悩みやサイト上の動きを考え、最適な導線設計を行いましょう。

例えば、化粧品のオウンドメディアの場合「化粧でもっと目を大きく見せたい」というユーザーのニーズに対して、「目が大きく見える化粧方法」を記事として制作します。その流れで自社の化粧品を紹介することで、購入へと繋がりやすくなるでしょう。

KPIとは、プロセスの達成度合いを測る指標です。KPIは、目標を達成させるために必要な指標となります。

仮に「問い合わせ件数を100件獲得する」という目標があるなら、そのためのKPIとして「アクセス数を1,000件獲得する」などと決められるでしょう。

KPIが必要な理由は、目標に近づいているかどうか判断するためです。KPIを達成できていない場合は、施策を見直す必要があるでしょう。必要に応じて基軸修正を行うことで、目標達成へ近づけられます。

ターゲット(ペルソナ)を決めてカスタマージャーニーマップを作る

オウンドメディアでは、ターゲット設定とカスタマージャーニーマップの作成が必要です。その理由は、ターゲット設定やカスタマージャーニーマップの作成により、ユーザー視点に立ってオウンドメディアを設計できるようになるからです。

ターゲット設定とは、オウンドメディアを利用してもらいたいユーザー像を具体的に考えていく作業のことです。その際、以下のような属性を明らかにしていきます。

  • 性別
  • 年齢
  • 職業
  • 収入
  • 家族構成
  • 趣味
  • 興味・関心

また、ターゲットをより突き詰めて「ペルソナ」を設定することで、ターゲットのイメージがよりクリアになっていきます。

ターゲット ペルソナ(望月綾香)
性別 女性 性別 女性
年齢 20~30代 年齢 28歳
職業 営業職 職業 お菓子メーカー営業部
収入 350万前後 収入 370万
家族構成 独身 家族構成 独身・恋人あり
趣味 料理など 趣味 料理・カフェ巡り
興味・関心 美容 興味・関心 最近年相応のメイク・ファッションにシフトチェンジしようかと検討中

上記のように、ターゲット設定に当てはまる具体的な人物像を描いていきます。ペルソナを設定することで、ターゲットの生活や価値観、考え方を理解できるのです。

カスタマージャーニーマップとは、ユーザーがオウンドメディアを発見するところからコンバージョンに至るまでの道筋を描いた設計図のことです。カスタマージャーニーマップを設計することで、ユーザーの動きを想定できるため、戦略的にコンテンツを作成したり、コミュニケーションを設置したりできます。

カスタマージャーニーマップの作成方法やポイントについては、下記の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
BtoBのカスタマージャーニーマップのポイント、顧客課題やペルソナ BtoBのカスタマージャーニーマップのポイント、顧客課題やペルソナ
ペルソナとは?役割と定義、設定ポイントを解説 ペルソナとは?役割と定義、設定ポイントを解説

サイトに集客する方法を検討する

カスタマージャーニーマップを参考に、サイトに集客する方法を検討していきましょう。ターゲットやオウンドメディアの目的、ブランドの成長段階によって適切な集客方法は異なります。こうした事情を考慮して検討することが大切です。

オウンドメディアの場合、以下のような集客方法が考えられます。

メリット デメリット
SEOによる自然流入 コストがかかりにくい 中長期的な運用が必要
SNSによる流入 興味・関心のあるユーザーにアプローチしやすい 定期的な発信が必要
広告からの流入 すぐにアクセス数を増やせる コストがかかる

それぞれメリットやデメリットがあるため、プロジェクトの目的や状況に合わせて選ぶといいでしょう。

オウンドメディア設計(2):サイトの全体像を描く

オウンドメディア設計(2):サイトの全体像を描く

目的や戦略が決まったら、サイトの全体像を描いていきます。その際、以下のように5つのステップで進めていきます。

  • サイトに必要なキーワードやコンテンツを抽出する
  • サイト構造(サイトマップ)を作成する
  • 利用するCMSを選択する
  • 連携するサービスやシステムを検討する
  • サイトの運用体制を決める

サイトの全体像を描くことで、オウンドメディアの運用方針が整い、チーム内で共有できるようになるでしょう。ここからは、それぞれのステップについて解説します。

サイトに必要なキーワードやコンテンツを抽出する

サイトの全体像を描くために、必要なキーワードやコンテンツを抽出していきましょう。キーワードやコンテンツの方向性が決まると、オウンドメディアの完成形をイメージしやすくなります。

キーワードを抽出するには、初めにメインとなるキーワードをいくつか考えていきます。例えば格安SIMに関するオウンドメディアを開設するなら、「格安SIM」や「スマホ」などといったキーワードがメインとなるでしょう。

続いて、キーワードツールを使用します。例えば「ラッコキーワード」のようなキーワードツールを使用すると、「格安SIM」に対して「格安SIM 比較」や「格安SIM キャンペンーン」といったサブキーワードが提示されます。

サブキーワードが見つかったら、実際にそのキーワードで検索し、競合サイトを調査します。検索順位が高いほどユーザーニーズを満たしていると考えられ、そこからどんなコンテンツが必要なのかが見えてくるでしょう。

この際の注意点は、あまりタイトに決めすぎないことです。キーワード調査はサイト運用の際も行います。ここではサイトの全体像をイメージするのに必要な作業となるので、あまり細かく決めすぎないほうが今後柔軟に対応できます。
関連キーワード取得ツール16選!おすすめツール比較 関連キーワード取得ツール16選!おすすめツール比較

サイト構造(サイトマップ)を作成する

オウンドメディアに必要なコンテンツが見えてきたら、サイト構造を作成しましょう。サイト構造を作成するには、サイトマップの設計が必要になります。

サイトマップとは、名前の通りオウンドメディアにどんなコンテンツが掲載されているのかを示す地図のようなものです。サイトマップを作成することで、必要なコンテンツを整理し、チーム内で共有できるようになります。

サイト構造を作成する方法は、以下の通りです。

  1. 必要なページ・コンテンツを書き出す
  2. 競合サイトを調査し必要なコンテンツを追加する
  3. カテゴリー別に分類する
  4. サイトマップに落とし込む

サイトマップを作成する際は、競合サイトを調査することが大切です。初めの書き出しでは抜け落ちている場合があるので、適宜補うことでユーザーにとって使いやすいオウンドメディアになります。
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利用するCMSを選択する

オウンドメディアに使用するCMSを決めましょう。CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略で、初心者の方でもコンテンツを作成したりサイトを運用したりできるシステムのことです。

CMSをおすすめする理由は、社内で運用できるからです。一般的な更新方法では、ページごとにHTMLファイルを作成する必要があり、ノウハウが必要になります。一方CMSなら、HTMLの知識がなくても更新が可能です。そのため、運用効率も高まります。

オウンドメディアの構築に向いているCMSの一例は以下の通りです。

  • WordPress
  • はてなブログMedia
  • Ameba Ownd

必要な機能や予算に応じてCMSを選びましょう。
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連携するサービスやシステムを検討する

CMSが決まったら、連携するサービスやシステムを検討しましょう。CMSはカスタマイズ可能なサービスなので、機能を追加することでオウンドメディアの目的を達成しやすくなります。

例えば採用活動を行うなら、予約システムを導入すると効果的です。採用サイト上で完結するため、ユーザーにとっても使いやすいオウンドメディアとなります。

どのようなサービスやシステムがあるかは、CMSのサービスサイトをご確認ください。

サイトの運用体制を決める

サイトのイメージが固まった段階で、サイトの運用体制を決めていきます。運用体制が決まっていないと、オウンドメディア開設後に慌てることになり、運用が継続できないこともあります。

運用体制を整えるのに決めておくべきことは以下の通りです。

  • インハウスかアウトソーシングか
  • 役割分担
  • 運用スケジュール
  • 予算配分

大切なポイントは、無理のない範囲で運用体制を整えることです。オウンドメディアは長期的な運用が前提となるので、継続できる方法を採用しましょう。

オウンドメディア設計(3):TOPページと共通部分のUI設計

オウンドメディア設計(3):TOPページと共通部分のUI設計

オウンドメディア設計には、UI設計が必要となります。UI設計の目的は、ユーザーにとって使いやすいWebサイトにすることです。

  • メインビジュアル(MV)作成
  • オウンドメディアの紹介文を作成する
  • カテゴリページへの導線を設計する
  • トップページから記事への導線を設計する

ここからは、それぞれのステップについて解説します。

メインビジュアル(MV)作成

はじめに、メインビジュアルの作成を行います。メインビジュアルとは、オウンドメディアのトップページにあるイメージ画像のことです。これは「キービジュアル(KV)」と呼ばれることもあり、どんなメディアなのかユーザーに伝える役割があります。

メインビジュアルを作成する際は、以下のステップで進めていきます。

  1. ターゲットや目的に合わせて内容を決める
  2. 参考デザインやパターンをいくつか用意する
  3. 必要な写真やイラストを用意する
  4. パターンに合わせて要素を配置していく

ここまで決めておけば、デザイナーへの相談も進めやすいでしょう。その都度デザイナーのアドバイスを取り入れることで、より効果的なメインビジュアルになります。

オウンドメディアの紹介文を作成する

オウンドメディアにアクセスしたユーザーに向けた紹介文を作成します。初めてオウンドメディアにアクセスしたユーザーは、一体どんなコンテンツが掲載されているのかわかりません。簡単な紹介文を掲載することで、自分にとってどのように役立つメディアなのかがわかるのです。

作成する際は、100~200字程度で簡潔にまとめましょう。長くなってしまうと、この時点で離脱されてしまうこともあります。

紹介文を作成する際のポイントは、SEOの観点からなるべくキーワードを盛り込むことです。例えばレシピサイトの場合は「レシピ」「料理」「献立」などのキーワードを盛り込めるでしょう。メインキーワードを盛り込むことで、ユーザーニーズとマッチしやすくなります。

カテゴリページへの導線を設計する

トップページにアクセスしたユーザーに向けて、カテゴリページへ誘導する導線を設計しましょう。カテゴリページとは、カテゴリを一覧で表示したページのことです。

カテゴリページへの導線が必要な理由は、ユーザーが読みたいコンテンツを探しやすくするためです。コンテンツがバラバラに表示されるよりも、カテゴリごとに整理されていたほうが、すぐに見つけられるでしょう。これにより、ユーザーの離脱防止に役立ちます。

トップページから記事への導線を設計する

カテゴリページだけでなく、各記事へ直接アクセスできるよう設計することも大切です。

オウンドメディアの滞在時間を延ばすには、ユーザーが知りたい情報だけでなく、新しい発見をしてもらうことも必要だからです。トップページに「おすすめの記事」や「新着情報」といった名目で記事を掲載することで、さらに読んでもらえる仕掛けとなるでしょう。

オウンドメディア設計(4):記事ページやカテゴリページのUI設計

オウンドメディア設計(4):記事ページやカテゴリページのUI設計

最後に、記事ページやカテゴリページのUI設計を進めていきます。具体的な手順は以下の通りです。

  • 記事タイトルとメイン画像の作成
  • リード文と見出しの作成
  • パンくずリストの作成
  • カテゴリページについて説明する文章の執筆
  • 関連する記事への回遊導線設置
  • 他のカテゴリページへの回遊導線設置

ここからは、それぞれの手順について解説します。

記事タイトルとメイン画像の作成

コンテンツを作成する際は、記事タイトルとメイン画像を作成します。

検索結果から流入するユーザーにとって、記事タイトルはコンテンツの入り口にもなる重要な要素です。タイトルでは記事の内容を簡潔に示すとともに、「読みたい」「知りたい」といった気持ちを引き出すことも重要となります。

タイトルを作成する際のポイントは、メインキーワードを盛り込むこと。その際、なるべく左側に盛り込むことで、ユーザーの目に留まりやすくなります。

オウンドメディアから記事を見つけるユーザーには、メイン画像が入り口になることもあります。メイン画像はビジュアルでコンテンツの内容を伝えることができるため、インパクトを持たせると効果的です。

ただ、インパクトを持たせたいからといって、記事と関係のない画像を使用してはいけません。内容が食い違っていると、ユーザーの満足度が下がり、離脱されてしまいます。

リード文と見出しの作成

記事の方向性が決まったら、リード文と見出しを作成していきます。

リード文とは、記事の導入にあたるテキストのことです。リード文はディスクリプションとして活用されることもあり、検索結果のタイトルの下に表示されます。いずれにしても、どのようなコンテンツなのかを先に示すことで、ユーザーの興味を引くことができます。

オウンドメディアにおいては、見出しは以下のように構成されています。

見出しの大きさ 役割
見出し1 タイトル
見出し2 大見出し
見出し3 中見出し
見出し4 小見出し

見出しの大きさをそろえる理由は、検索エンジンにコンテンツの内容を理解してもらうためです。大見出し~小見出しを用いて作成することで、検索結果に表示される精度が上がり、クリック率も高まります。

また、見出しがあることでユーザーが読みやすいコンテンツになることも事実です。ユーザーによっては流し読みをして部分的に知りたい情報を見つけるため、満足度も高まります。

パンくずリストの作成

オウンドメディアにはパンくずリストも必要です。パンくずリストとは、コンテンツの上部に表示される項目で、表示されているページの位置を示しています。

パンくずリストの作成

例えば「SEOは何の略称?ウェブ初心者にもわかる正式名称や基本ツールを解説」というページを表示している際、以下のようにパンくずリストが表示されることがあります。

TOP>QUERYY>SEO>SEOは何の略称?ウェブ初心者にもわかる正式名称や基本ツールを解説

パンくずリストを表示する理由は、ユーザーがサイトを回遊しやすくなるからです。もしQUERYYのトップページに戻りたいと思えば、「QUERYY」をワンクリックするだけで戻れます。また、他にもSEOの記事を読みたいなら「SEO」からアクセスできます。

カテゴリページについて説明する文章の執筆

カテゴリページには、カテゴリについて説明する文章も必要です。その理由は、カテゴリでくくられていたとしても、カテゴリそのものについてあまりよく知らないユーザーもいるかもしれないからです。

例えば執筆したライター別にコンテンツを表示する際、ライターに関する情報を簡単に表示しましょう。ユーザーによってはライターへの興味がわき、ライターごとに閲覧してくれるかもしれません。

ただし、説明文は長すぎてもいけません。あまり長いとユーザーの興味がなくなってしまうので、100~200文字を目安に作成してみましょう。

関連する記事への回遊導線設置

関連する記事を設置することも大切です。関連する記事を設置すれば、ユーザーの回遊率が高まります。

例えば通勤におすすめのバッグを紹介する記事で、おすすめのパスケースや名刺入れを紹介している記事を提示すると、読んでもらえるかもしれません。

このように、「この記事を読むユーザーなら興味があるかもしれない」といった記事を関連記事として提示します。

ただし、コンテンツ中では関連記事はむやみに設置しないようにしましょう。あまり多いと集中力がそがれてしまい、離脱する原因にもなります。記事の文字数にもよりますが、関連記事は1記事に対し3記事程度に収めるといいでしょう。

他のカテゴリページへの回遊導線設置

さらにその記事とは別のカテゴリページへ誘導するのも効果的です。ユーザーの興味が広がり、さらにサイトを利用してもらえるからです。

例えばページの下部に「あなたへのおすすめ記事」や「人気の記事」としてコンテンツを表示することで、別カテゴリの記事も違和感なく設置できます。
オウンドメディアの意味とは?目的と作り方、事例を紹介 オウンドメディアの意味とは?目的と作り方、事例を紹介

オウンドメディア運用のポイントや注意点

オウンドメディア運用のポイントや注意点

オウンドメディアを運用する際は、以下のようなポイントや注意点があります。

  • 定期的に分析・改善する
  • 情報の最新性や信頼性を保つ
  • 検索キーワードを調査・考慮する
  • リソースの選択と集中を行う

これらのポイントを意識することで、よりコストパフォーマンスの高いオウンドメディアになるでしょう。この章では、オウンドメディア運用のポイントや注意点について解説します。

定期的に分析・改善する

オウンドメディアには、定期的な分析や改善が必要です。その理由は、打ち出した施策が必ずしも効果を発揮するとは限らないからです。

アクセス解析などの分析を行うことで、施策に対するフィードバックを得られます。すると改善案を立てられたり、効果のあった施策を次の施策に生かすことができたりするのです。

アクセス解析には、Googleアナリティクス、GA4などの分析ツールがおすすめです。アカウントを開設すれば利用できるので、初期段階でも取り入れられます。

情報の最新性や信頼性を保つ

オウンドメディアで掲載する情報は、最新の状態に保つことを意識しましょう。最新の情報を掲載することで、信頼性を獲得できます。

もし古い情報をそのまま掲載していると、ユーザーに誤った行動を取らせてしまう可能性があります。またユーザーによっては「信頼できない」と思われたり、「もう終わったメディアなのかもしれない」と勘違いされたりしかねません。

継続的に利用してもらうためにも、定期的な更新と情報の見直しは必要です。

検索キーワードを調査・考慮する

検索キーワードを調査し、コンテンツにも反映させましょう。オウンドメディアの場合、基本的に検索結果からの流入がメインとなります。検索結果に表示されない以上、ユーザーとの接点が生まれません。

ターゲットにアクセスしてもらうためにも「どんなキーワードで検索しているのか」といった観点で検索キーワードを調査しましょう。

検索キーワードを調査する際は、再検索キーワードの活用も有効です。再検索キーワードとは、一回目の検索で満足できなかったユーザーが検索した際に利用したキーワードのことです。再検索キーワードのユーザーニーズを組み込むことで、充実したコンテンツになります。

リソースの選択と集中を行う

継続的にオウンドメディアを運用するには、リソースの選択と集中も大切です。社内で運用する際、オウンドメディアに割けるリソースは限られています。他にも業務がある中で、どれだけオウンドメディアにリソースを分配するかがカギとなります。

オウンドメディアの運用を進めると、効果があまり出ず、「広告やSNSも行ったほうがいいのでは」と迷うシーンもあるでしょう。しかし、本来オウンドメディアは効果が出るまで時間がかかる施策なので、他の施策に手を出してしまうと、遠回りになってしまう可能性があります。

形式的にコンテンツを作成するのではなく、調査を行ったうえで、本当にニーズのあるコンテンツだけを更新していきましょう。

オウンドメディアの成功事例

オウンドメディアの成功事例

最後に、参考になるオウンドメディアの成功事例を4つご紹介します。成功事例を知ることで、オウンドメディア運用のイメージを掴みやすくなり、成功への近道になるでしょう。ここからは、それぞれの成功事例について紹介します。

サイボウズ式

サイボウズ式

出典:サイボウズ式

サイボウズ式は、ソフトウェア開発を行うサイボウズ株式会社によるオウンドメディアです。

コンセプト 新しい価値を生み出すチームのメディア
ポイント 採用ページへの導線も確保
評判 開設から10周年を迎えた
出典URL https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

サイトには「新しい価値を生み出すチームのメディア」というコンセプトがあります。コンテンツは基本的に仕事をテーマにしており、ビジネスパーソンやIT企業に勤める人たちが共感しやすい内容となっています。

このサイトのポイントは、採用ページへの導線も確保していることです。サイボウズ式を通してサイボウズ株式会社に興味を持ったユーザーが採用ページにアクセスしてくれるので、採用面でのミスマッチも防ぎやすいでしょう。

そんなサイボウズ式ですが、2022年で開設から10周年を迎えました。これだけ長く続いているのは、ユーザーとの信頼関係を築けたことが大きいでしょう。

北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店

出典:北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は、北欧のライフスタイルを中心に生活スタイルや生活用品を紹介しているオウンドメディアです。

コンセプト フィットする暮らし、つくろう。
ポイント ECサイトも掛け合わせている
評判 会員数は42万人以上
出典URL https://hokuohkurashi.com/

北欧、暮らしの道具店には「フィットする暮らし、つくろう。」というコンセプトがあります。等身大の自分を楽しむような雰囲気があり、サイトのデザインも落ち着いた印象となっています。

このサイトのポイントは、ECサイトも掛け合わせていることです。そうすることで、コンテンツ中で気になった商品をすぐに購入できるため、購買意欲が高いままコンバージョンへと導くことができます。

会員数は42万人以上にもおよび、ブランディングに成功した例だと言えるでしょう。

Red Bull

Red Bull

出典:Red Bull

Red Bullはエナジードリンクで、「Red Bull」というオウンドメディアにてスポーツやゲームに関する情報を発信しています。

コンセプト 翼を授けるためのメディア
ポイント ターゲットの興味あるコンテンツを更新
評判 検索結果上位のコンテンツもあり
出典URL https://www.redbull.com/jp-ja/

Red Bullには「翼を授けるためのメディア」というコンセプトがあります。これは、エナジードリンクの「翼を授ける」というキャッチコピーに基づいています。商品キャッチコピーとメディアコンセプトを統一させることで、ブランドに対して一貫したイメージを持ってもらえます。

このサイトのポイントは、ターゲットの興味あるコンテンツを更新していることです。例えば、ゲームやスポーツなど、集中力が必要なジャンルに特化したコンテンツが多く、Red Bullとの関係性も見られます。こうしたコンテンツにより、顧客ロイヤリティの向上を狙えます。

コンテンツによっては上位表示されているコンテンツもあり、「海外 スーパーファミコン 人気」といったキーワードでは「海外でも人気のスーパーファミコン名作・良作 おすすめ14選」という記事が上位に表示されています。

ferret

ferret

出典:ferret

ferretは、Webマーケティングツール「ferret One」を運営する株式会社ベーシックのオウンドメディアです。マーケターをターゲットにし、Webマーケティングに関する情報を発信しています。

コンセプト 「マーケターのよりどころ」
ポイント ブックマーク機能で再アクセスしたくなる
評判 会員数は48万人以上
出典URL https://ferret-plus.com/

ferretには「マーケターのよりどころ」というコンセプトがあります。サイト内では、マーケターの悩みを解決するようなコンテンツが多いです。そのため「困ったときは、まずferretで探してみる」という使い方ができます。

このサイトのポイントは、ブックマーク機能を活用して、再アクセスしたくなる工夫が施されていることです。会員登録をするとブックマーク機能が使えるので、気になる記事やくり返し読みたい記事を保存することができます。

こうした工夫から、現在では会員数が48万人以上にも及んでいます。有益なコンテンツを発信すれば、それだけファンも育てやすいことが理解できるでしょう。
オウンドメディアとは?成功事例30選をWeb制作のプロが目的別に紹介 オウンドメディアとは?成功事例30選をWeb制作のプロが目的別に紹介

ポイントを押さえてオウンドメディアを成功させよう

ポイントを押さえてオウンドメディアを成功させよう

この記事では、オウンドメディア立ち上げにおける設計や成功事例について紹介しました。オウンドメディアはユーザーの興味や悩みを理解し、ニーズを満たすコンテンツにすることが大切です。

戦略的にオウンドメディアを作成することで、リードジェネレーションやリードナーチャリングに繋がります。また、長期的に運用できるため、最終的には企業の資産になるでしょう。

オウンドメディアを効果的に運用するには、定期的な分析と改善が大切です。また開設して終わりではなく、最新情報を発信できるよう運用していくことも必要です。そのためにも、オウンドメディア立ち上げの段階で運用体制を整えておきましょう。

これからオウンドメディアを立ち上げる方は、ぜひこの記事でご紹介した成功事例も参考にしてみてください。


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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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