CMSとは、専門的なプログラミングやデザインの知識がなくても簡単に作成できるホームページ作成ソフトです。CMSを利用すれば、さまざまな形態のWebサイトの構築・更新・運営が簡便化できます。
ただ、CMSにはいくつかの種類があり、企業のビジネススタイルや規模などによってどのCMSソフトを使用すべきかが変わります。自社にそぐわないCMSを選んでしまうと、サイトの運営につまずいたり、後々大幅なサイトリニューアルの必要性が出てくるなど損をする恐れもあります。
まずはCMSを導入するにあたって最低限必要になる知識、選び方をしっかり確認しておきましょう。この記事では、CMSの基本概要と種類、導入するメリットからおすすめのCMSまでを徹底解説していますのでご参考ください。
目次
CMSとは?
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の頭文字をとった略称です。CMSは、ホームページの構築・更新・運営を簡単にするためのソフトで、HTMLやCSSなどの専門的なプログラミング言語を習得せずともホームページを作成できる画期的なシステムです。
現代は多くの人がネットを使って情報取集しています。それに伴って、企業がネット上で情報発信することは、売上や業績アップのために不可欠となってきました。
CMSを利用すれば、テキストを入力したり画像をアップロードするだけで、誰でもホームページの更新が可能です。Web制作のスキルがない担当者や従業員でもサイトを更新できる体制を整えることは、Web集客の効率化につながります。
CMSの種類・特徴
CMSには複数の種類があり、それぞれに特徴があります。ここでは3つのCMSの型を紹介しますので、まずは自社に合ったものはどれにあたるかざっくりと把握してみてください。
オープンソース型CMS(小規模サイト向け)
オープンソース型のCMSは、ソースコードが無料で公開されているタイプのCMSです。プログラム本体のソースコードが一般公開されているため、ライセンス費用がかかりません。
カスタマイズ性もあり、プラグインの導入によって無料で自由に機能拡張することも可能です。
オープンソース型のCMSとして最もポピュラーなのはWordPressでしょう。オープンソースは、世界的なシェアが最も多いCMSタイプです。
汎用性は高いですが、数千~数万ページ規模の大型サイトには適していません。ソースコードが一般公開されているため、導入や運用のサポートはありません。検索や関連書籍、コミュニティへの参加などで独自に情報収集することになります。個人や小規模の企業、店舗のサイト向けのCMSです。
商用パッケージ型CMS(中~大規模サイト向け)
商用パッケージ型のCMSは、メーカーが開発したパッケージ商品を購入し、自社で用意したサーバーに接続する形の買い切り型CMSです。
パッケージを購入する必要があるため、初期費用やライセンス費用がかかります。価格は製品によりけりですが、サイトの規模に応じてライセンス費用も上昇するため費用に余裕のある企業向けとなります。
パッケージ型CMSは、購入したメーカーから導入・運用のサポート、マニュアルやトレーニングなどの支援も受けられるので安心です。アップデートや不具合などが生じた場合にもメーカーが対応してくれます。
組織や企業で運用するための権限管理や承認機能などが備わっているため、中~大規模サイトに適したCMSです。
クラウド型CMS
クラウド型CMSは、サーバーとCMSがセットになっているタイプのCMSです。登録するだけで運用開始できるため、導入のハードルは最も低いといえます。クラウド型CMSでは、WiXやJimdoなどが有名です。
オープンソース型のパッケージ型では、自社で用意したサーバーへCMSをインストールする作業が必要ですが、クラウド型の場合はその作業は不要。インターネット環境とブラウザさえあれば、すぐにでもWebサイトを開設できます。
CMS利用料は、必要に応じたコースを月額課金制で契約する形となります。ソフトウエアやサーバーのメンテナンスにかかる費用や手間もないので、ランニングコストも抑えられます。
ただし、デザインや機能面での自由度は低くなります。また、CMS提供元のシステムやサーバーに不具合が生じたときは、自社サイトも影響を受けることになります。
CMS導入の具体的なメリット
ここからは、CMSを導入するメリットを具体的にお伝えしていきます。CMSの型や種類に関わらず共通した利点を確認しておきましょう。
業務の効率化を図れる
CMS導入の最大のメリットは、自社サイトの開設から運用までを簡単にし、作業の効率化を図れるところにあります。
CMSが普及するまでは、HTMLやCSS、FTPなどのさまざまな専門知識を熟知している必要がありました。専門知識がないと、一般公開できるレベルのホームページを作成することができませんでした。しかし、最近のCMSシステムは、パソコンやインターネットの基礎的な知識、WordやExcelなどのソフトが使用できるレベルであれば、誰でも更新できる仕様になっています。
外部の制作会社に業務を委託する必要がなくなるため、コストや工数が大幅に削減でき、業務効率化につながるのです。
Webサイトの更新頻度を高められる
Webサイトの更新頻度を高めることは、とても重要です。更新されていないホームページは「動いていない」「活動していない」とみなされ、企業のイメージを低下させます。
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンからの評価も下がってしまいます。更新していないサイトや更新頻度の少ないサイトの運営は、事業全体にマイナスな影響を与えるのです。
CMSを導入すれば、簡単な操作性と作業効率化によって更新頻度を高めることができます。専門の人材を配置しなくても、隙間時間にサイト更新ができるためWebサイトや企業の評価を高め、SEOの検索順位向上も図れます。
専門知識がなくても簡単に操作できる
CMSを導入すれば、デザインやプログラミングなどの専門知識がなくても更新や管理作業ができます。
CMSの基本操作さえ覚えれば、隙間時間に更新作業ができるようになるのです。更新作業はテキストの入力や画像のアップロードなどができれば問題ありません。本来の業務に支障をきたしたり、負担が大きくなったりする心配もありません。
効率的にWebサイトの更新や管理ができる
Webサイトを複数の担当者で管理する場合、担当者ごとにログインIDを割り振って更新ができます。分担作業による効率的なサイトの更新が可能です。
法人向けのパッケージ型CMSの場合、以下のような機能が備わっています。
- スケジュール配信
- 操作や更新履歴の閲覧
- コンテンツの復元機能
- 承認ワークフロー機能
- 操作権限
公開日や時間を設定できるスケジュール配信機能があることで、時間に縛られずサイトの更新が可能です。また、複数人で更新や管理をするときには、操作や更新履歴を閲覧できる機能、バックアップやバージョン管理によるコンテンツの復元機能などは必須です。サイト更新の状況把握、修正などもできるようになっています。
承認ワークフロー機能は、管理権限をもつ担当者の承認を経てからコンテンツを公開する設定です。管理者が最終チェックを行ってから公開するように設定できます。また、操作権限機能をうまく使えば、担当者ごとに操作できる範囲を制限することも可能。社内でのミスやトラブルを防ぎます。
ネットとブラウザがあればどこでも利用できる
CMSはインターネット環境とブラウザさえあればどこでも更新作業ができます。サーバー内で稼働するシステムなので、ブラウザから管理画面にアクセスすればOKです。ソフトのインストールも不要で、リモートワークにも対応できます。
※ただし、サーバーのネットワーク環境によってアクセス制限がかかるケースもあるので、注意が必要です。
統一性のあるWebサイトを運営できる
複数の担当者によって更新や管理をする場合でも、CMSならWebサイトの統一感を維持できます。CMSではテンプレートに沿ってページが自動構築されるため、デザインやナビゲーションを共通化できるのです。
HTMLで個別にぺージを作成する場合、更新する人や内容によってナビゲーションの配置や、デザイン性がその都度変わってしまうことがあります。
CMSであれば基本のテンプレートが適用されるます。デザインや構図を均一に保ちながら、パンくずリストやナビゲーションのリンク設定も自動化され、リンク切れも防ぎます。作業の効率化を図りながら、統一感のあるスッキリとしたサイトを作ることができます。
外注するよりコストを抑えられる
社内でCMSを共有し、Webサイトの更新や管理ができれば外注コストはかかりません。CMSによっては初期費用がかかったり、構築時に外部パートナーへの作業委託をすることもありますが、更新費用が発生しないためランニングコストは大幅に削減できます。
たとえば、無償提供されているオープンソース型を利用すれば、サーバー代とドメイン代のみでWebサイトを開設することも可能です。CMSでWebサイトを制作することは、長期的に見たときのコストが格段に安くなります。
マルチデバイスに対応している
CMSはインターネット環境とブラウザさえあれば更新できるため、パソコン、スマホ、タブレットなど端末を問わず作業できます。オフィスだけでなく、外出先や自宅でも対応可能です。
ただし、マルチデバイスで対応できる作業範囲や編集内容がCMSによって異なります。そのため、CMSを選ぶときにどの程度マルチデバイスに対応させるべきか検討するとよいです。
さらに、サイトを閲覧するユーザー視点でのマルチデバイスも重要です。現代ではスマホやタブレットからのアクセスが増えており、モバイルで見たときのデザインや操作性が重要な要素となっています。マルチデバイス対応は、更新する企業側とユーザーにとっても利点が大きいシステムです。
SEO対策に強い
CMSで制作したサイトは、検索エンジンからの評価が高くなる傾向にあります。これはSEO対策に強いコード構成でできていること、またメニューやパンくずリスト、サイトマップなどの内部SEOを強化しやすいためです。
Webサイトのページ数も上限なく作成できるため、豊富なコンテンツを追加してSEOを強化させることができます。
SNSとの連携ができる
CMSには、更新したコンテンツをSNSで拡散する機能があります。ボタン一つでSNSに投稿ができたり、更新すると自動的にSNSアカウントへも投稿されたりといった設定にすることも可能です。
SNSと連携させれば、検索エンジンに加えてソーシャルメディア流入が増え、これまでリーチできなかったユーザーにも簡単に情報を届けられます。
【失敗しない】CMS導入時の注意点・ポイント
CMSの導入にはメリットも多いですが、導入に際しての注意点や心得ておくべきこともあります。ここではCMS導入時に失敗しないためのポイントを解説します。
カスタマイズの自由度に制限がある
CMSのカスタマイズ性には制限があります。CMSのデザインテンプレートは専門知識不要で、整った統一感のあるページを作成できる利点があります。一方で、キャンペーンページのような特異的なページを作るのが難しいです。
CMSを使って他とはデザインの異なるページを作るには、専門的な知識と技術が必要になります。オープンソース型のようにメーカーのサポートを受けられないCMSの場合は、ある程度決まった型の中でページを作ることになります。
サイト運営の目的と方針を明確にする
CMSを利用してWebサイトを開設するときには、サイトの目的や方針などを明確にしておきましょう。なぜなら、サイトの方向性や運用目的によって、最適なCMSや必要機能などが異なるためです。
目的や方向性、コンセプトといった理念だけでなく、Webサイトを運用して達成したい目標である「KPI」を設定することも必要でしょう。
一度サイトを構築し、運用し始めてからCMSを変更するのは非常に大変な手間とコストがかかります。また、成果が得られないサイトになってしまうと更新がストップし、企業イメージを下げることにもなりかねません。サイト運営の目的や方針、目標などは予め整理して掲げておくことをおすすめします。
しっかりセキュリティ対策をする
Webサイトの管理や運用で非常に大切なポイントは、セキュリティ対策です。
オープンソース型は低コストで簡単に導入できる一方で、セキュリティに対する脆弱性に注意する必要があります。一般公開されているソースを使用しているため、サイバー攻撃にも遭いやすいというデメリットをもっています。
商用パッケージ型であれば、概ね充実のセキュリティ対策機能を備えているため安心です。
CMSを導入するときはセキュリティに対する知識を備え、自社と内部情報を守るための対策をしっかりとるのが大切です。
定期的にバックアップを取る
CMSを使ってWebサイトを作る場合、手元にバックアップを取る必要があります。
HTMLでは、パソコンで作成したデータを保存し、サーバーにアップロードする方法を取っています。しかしCMSはこの作業を完全に省いているため、バックアップを取っていないとサーバー障害のようなハプニングが起こった際、データがすべて消失する危険性があるのです。
データのバックアップは、更新頻度に応じて定期的に取ようにしましょう。バックアップ機能のあるCMSを利用するのもおすすめです。
メーカーサポートがないCMSもある
ライセンス費用がかからないオープンソース型は、提供元であるメーカーのサポートが受けられません。トラブルや不具合が発生しても、問い合わせたりサポートを受けることができず、すべて社内で対応することになるので注意しましょう。
商用パッケージ型のCMSであれば、カスタマーサポートや支援を受けることができるのでその点非常に安心です。
オープンソース型のサイト構築したい、しかしトラブル対応などに不安があるという場合、外部パートナーへ委託も検討しましょう。
CMSの機能や操作方法を覚える必要がある
CMSを導入したら、システムの各機能や操作方法を覚える必要があります。どの型のCMSであっても、比較的簡単で直感的に操作しやすい作りになっています。
しかし、Webに関する基本的な知識や各種CMSの操作方法は、社内の担当者がそれぞれ学習していかなければなりません。
実際に作業をしていく中では、わからないことや対応が難しいと感じるようなことも出てきます。その都度調べたり、学習したりするインプット作業は必須です。
提供元サポートがないオープンソース型では、関連書籍やネット検索で調べることができます。Web初心者向けの書籍や記事は多数あるので、レベルに合わせて選ぶことも可能です。
【オープンソース型】おすすめCMS5選
ここからは、企業サイトにおすすめのCMSを紹介します。まずはオープンソース型のラインナップからチェックしてみましょう。
WordPress
WordPressは、世界シェアNo.1で最もポピュラーなオープンソース型CMSです。ライセンス無料でありながら、広告の入らない本格的なサイト構築ができるCMS。個人から企業まで幅広い層に支持されています。
デザイン性、プラグイン導入による機能のカスタマイズ性も高く、イメージ通りのWebサイトを制作できるのが特徴です。
また、シェア数が多いことから関連書籍やネットの情報、コミュニティなども豊富なので低コストで情報収集ができます。コーポレートサイトからECサイト、ブログサイトなど幅広く利用可能です。
ただし、シェア数が多く一般公開されたソースであることから、サイバー攻撃の標的になりやすいというデメリットもあります。そのため、セキュリティ対策をしっかり施す必要があります。
価格:無料
Drupal(ドルーパル)
Drupalは、無償ライセンスのオープンソース型の中で、最もセキュリティに強いCMSです。システムは複数言語に対応しているため、日本国内だけでなく世界をターゲットにしたサイト構築にも適しています。
日本での知名度は高くありませんが、海外では大企業や政府機関をはじめとする大規模サイトも、Drupalを使ってホームページを立ち上げています。NASAアメリカ航空宇宙局のWebサイトもこちらのDrupalを使っており、信頼性の高さが特徴的です。
機能面でも、機能拡張を無料でできるモジュールが7,000以上用意されているため、商用利用もしやすいCMSといえます。ポータルサイトからECサイトまで、構築可能な汎用性の高さも強みです。
価格:無料
Joomla(ジュームラ)
Joomlaは、海外の政府機関や企業など3,000を超える大規模サイトが利用しているCMSです。海外の中~大規模サイトでは、DrupalとJoomlaが並んでツートップのシェアを誇っています。
機能の拡張性が高いWordPressよりも多機能で、セキュリティ対策も充実しています。Joomlaも無償ライセンスですが、関わっている技術者も多く、アップデート対応も迅速なため安心して使用できるCMSです。
企業サイトや公共サイトに適しており、顧客ユーザーの管理機能が充実しているのも利点となります。コーポレートサイトやポータルサイト、プロダクトサイトなど幅広い形に対応可能です。
ただし、信頼性や強みが多い一方で、Web初心者には扱い方が難しいと感じられるかもしれません。
価格:無料
EC-CUBE(イーシーキューブ)
EC-CUBEは、Eコマースサイトに適したCMSです。ネットショップ開業の実績が多く、ユーザーの使い勝手の良さには定評があります。
ECサイトに欠かせない請求書や納品書のカスタマイズ、期間・商品・年代ごとの集計データなどを取る機能も備えているので、本格的なECサイトを構築したい場合におすすめです。
またデザインテンプレートが豊富なため、CMSを利用しつつも自社の特色やブランドカラーを表現することができます。国産CMSなため、日本のECサイトのシェア数が多いです。
EC-CUBEはオープンソース型のCMSですが、企業が商用利用する場合にはライセンス費用が発生します。
価格:GPLライセンス/無料、商用ライセンス/264,000円(税込)
concrete5(コンクリートファイブ)
concrete5は操作性に優れており、自由で直感的にWebサイトを作れるCMSです。ドラッグ&ドロップで機能のブロックを自由に配置できるのが特徴。WYSIWYGと呼ばれる編集画面の評価も高く、文字装飾や画像挿入が簡単です。簡単さだけでなく、世界観を自由に「表現」したい場合にも適しています。
concrete5は、元々有償提供されていたものがオープンソースとして公開された経緯があり、ベンチャー企業のコーポレートサイトなどに人気があります。汎用性が高いため、メインコンテンツにさまざまな機能をプラスし、充実したWebサイトの構築が可能です。
ただし、日本語の資料が少ないため情報を得るときには英語の読解力が必要です。また自由度が高すぎることでサイト制作に迷いが生じたり、機能を追加しすぎて動作が遅くなったりといった点に注意が必要です。
価格:無料
【商用パッケージ型】おすすめCMS5選
企業サイトに必要な機能が揃った商用パッケージCMSを5つ紹介します。
Movable Type(ムーバブルタイプ)
Movable Typeは、アメリカのシックス・アパート株式会社によって提供されているCMSです。Movable Typeは企業や教育機関など中~大規模の企業サイトで導入されており、国内でも導入実績トップの「老舗CMS」とも呼ばれています。
プログラミングの知識不要でさまざまな要望を実現できるテンプレートタグや、直感的に操作できるブロックエディタ機能が備わっています。
ライセンスの購入後1年間の間は、開発会社であるシックス・アパートからのサポートを受けることができ、希望に応じてサポート期間の延長も可能。不具合やトラブルにも安心して対処できるので安心です。
コンテンツの作成や公開、更新は簡単ですが、導入時の手順やSEO対策に関してはハードルが高いのが難点です。サポートを受けながら時間をかけて学習していく必要があるでしょう。
価格:初期費用90,000円(税別)、メンテナンス費用年間30,000円(税別)
Sharewithは、クラウド型CMSでありながらコーポレートサイトに必要な機能やサポートをワンパッケージにして提供するCMSです。
上場企業に数多く利用されている実績があり「DataSign Report 上場企業 CMS調査 2020年9月版」の調査では、上場企業が利用している国産CMSランキングで第1位に輝いています。
セキュリティの強さや操作性の高さは、もはやWebサイト制作では当然の条件でもあります。そこに国産CMSであるという安心感がプラスされていることによって多くの企業が利用しています。
Sharewithは特にコーポレートサイトの制作に特化しており、運営に必要な機能をすべてまとめてパッケージ化されています。通常の更新作業はノーコードでOK。セキュリティや運用サポートも受けられます。
価格:初期費用750,000円(税別)~、月額費用:120,000円(税別)~
※サイト規模によってプランごとの料金が異なります
Blue Monkey
Blue Monkeyは安心感のある国産CMSで、中小企業に人気の高いサービスです。導入している企業は国内に1,700社以上。「使い慣れたオフィス系ソフトのようにWeb制作ができる」のが特徴です。
国内の中小企業で利用されることを前提に開発されているため、業務に必要な機能がしっかり備わり、ストレスない効率的な作業が実現可能です。
また、MA(マーケティングオートメーション)ツールBowNowと簡単に連携することができるのもBlue Monkeyの特長です。BowNowと連携させることでユーザー権限の設定や会員機能を付けることも可能。SEO対策にも強くなります。
Blue Monkeyでは、開発・運用・サポート・保守までの一連の流れを提供元がしっかり管理しています。法人サイトに必要な水準をクリアする、安全で強いセキュリティ体制が保証されているのも強みです。
価格:ライセンス費用 月額30,000~120,000円(税別)
※ホームページ制作費用とオプション料金が別途かかります
NOREN
NORENも、企業向け国産CMSとして高い人気を誇っています。三菱重工や東映などの大手企業をはじめとする750以上の法人に利用されています。
ポイントは『NORENを導入した企業のうち87%が自社でサイトを運営できている』というデータです。シンプルで使いやすい機能はもちろん、サイトの運用開始時のトレーニング、運用サポートなどによって、サイト運営を完全に内製化することができるようになります。
NORENを導入した企業からは「導入が簡単」「ワンソース・マルチユースを実現している」などの声が寄せられ、機能に対する価格の妥当性にも定評があります。
※NORENの導入価格については、サイトの規模やドメイン数、使用人数によって変わるため、企業へ見積を取って確認してください。
a-blog cms
aーblog cmsは、PHPの専門知識不要で会員制コンテンツなどの複雑なサイト構築ができるCMSです。複雑なプログラムを書くことや、ロジックに悩む手間と時間を削減し、自社の目的を達成できるサイトを素早く構築できます。
たとえば、会員制サイトや多店舗サイト、属性別表示、承認機能など、企業サイトに必要な機能を標準で装備しています。また、サイトの実装画面を見ながら編集できるダイレクト編集機能が特長的で、高い評価を得ています。
価格:買い切りプラン 初期費用 55,000円(税込)/Ver.UP費用 11,000円(税込)
※月額ライセンスの場合は、月額0~16,500円(税込)
【クラウド型】おすすめCMS5選
ここからはクラウド型CMSでおすすめのサービスを5つ紹介します。
JIMDO(ジンドゥー)
JIMDOはドイツで開発されたクラウド型CMSで、国内利用者が多いサービスのひとつです。200万以上のユーザーに利用さており、ポピュラーなCMSとなっています。
個人・法人問わず利用可能で、サイトの立ち上げがとても簡単です。比較的小規模なサイトに適しており、店舗サイトや個人事業主などに利用者が多い傾向にあります。
無料プランと有料プランで使用できる機能が異なります。有料プランに加入すればネットショップ機能が利用でき、ECサイトを構えることも可能。
サポートはメールによる問い合わせのみ、電話でのやり取りはできません。
価格:ジンドゥーAIビルダー/月額0~1,590円(税込)、ジンドゥークリエイター/月額0~5,190円(税込)
Ameba Ownd(アメーバ オウンド)
Ameba Owndは、アメブロの名称で知られているサイバーエージェント提供のクラウド型CMSです。
Ameba Owndの特徴は、見栄えの良いスタイリッシュなサイトが簡単に作れる点です。同じランクに位置するJIMDOやWixと比較すると、外観の美しさに大きな差があります。ただし機能拡張はなく、デザインテンプレートの種類数も少なめ。シンプルでスタイリッシュなサイトを手軽作りたい場合におすすめです。
無料プランでも独自ドメインを設定でき、さらにECサイトプラットフォーム「BASE」と連携させることも可能。店舗サイトやネットショップなどとして利用するのに適しています。サポートに関しては、問い合わせフォームからメールを送信してやり取りが可能です。
価格:ベーシックプラン/無料、プレミアムプラン/月額960円(税込)
あきばれホームページ
あきばれホームページは、中小企業や店舗サイトなどに適したCMSです。企業に必要な水準のサイトを自社だけで構築するのは難しいものがあります。あきばれホームページでは、サイト立ち上げ時に入念なヒアリングを行い、サイトを作成してくれるサービスを提供しています。
ビジネスサイトに特化したCMSであることや、Webマーケティングのプロからアドバイスを受けることもできます。また電話でのサポートは回数無制限に利用できるため、Webサイト制作を基礎から知りたい場合や、サポートを受けながら着実に進めたいときにおすすめです。
施設や病院、中小企業、個人事業主、採用サイトなどで利用されています。
価格:初期費用49,800円(税抜)~
月額費用:4,900円(税抜)
はてなブログMedia
はてなブログMediaは、ブログのプラットフォームとして名の知れたはてなブログが提供するオウンドメディア用CMSです。主に記事コンテンツを書いて、投稿することに専念したい場合に適しています。
CMSは保守やセキュリティ面の管理にコストや手間がかかります。しかしはてなブログMediaでは、インフラ整備をすべて提供元に任せられるため、コンテンツの作成に専念できます。大手企業からベンチャー企業まで、規模の異なるさまざまな企業が導入しており信頼性も高いです。
オウンドメディア用CMSとして、デザイン性や操作性の充実はもちろんのこと、集客やSEO強化、運用コストの削減などさまざまな強みがあります。
※はてなブログMediaの導入は初期費用と月額料金が発生します。規模や範囲によって異なるため、直接問い合わせて見積を取って確認してください。
Wix(ウィックス)
Wixは、企業のコーポレートサイトからネットショップ、ブログ、ポートフォリオといった様々な形態のサイトを簡単に作成できるCMSです。世界190ヵ国、1億5,000万人に利用され、国内での知名度もあります。
ネットショップの作成や、オリジナルのロゴ作成などもWixのエディター内でできるようになっています。ドラッグ&ドロップで簡単にサイト編集ができるため、専門知識なしで自由にサイトを構築可能です。
無料で利用できるため、Web初心者の方がCMSの使用感を試したい場合にもよく利用されます。サポートはヘルプセンターとサポートチームへのメールのみ対応可能です。
価格:ホームページプラン/月額0~2,500円(税別)、ビジネス&Eコマースプラン/月額1,800~3,800円(税別)
CMSのまとめ
CMSなら理想的なサイトを手軽に構築できるだけでなく、日々の更新や管理業務を効率化できます。CMSの基本操作を学べば、自社サイトの運営を外部に委託せず完全に内製化することも十分に可能です。
今回紹介したようにCMSは種類や製品、サービスごとに特徴が異なります。価格も無料から数十万単位までと非常に幅が広いです。
カスタマイズやデザインの自由度や操作性、セキュリティ対策などの条件も多岐にわたるため、自社に合ったものを選ぶのが大切です。導入を検討中のCMSがある場合は、実績や過去事例などを参考にするとよいでしょう。
まずは自社がどんな目的でホームページを開設するのか、どのような目標を掲げるのかという方向性からしっかり考え、最適なCMSを選んでみてください。