マーケティング

最終更新日: 2024.04.04

X(旧Twitter)運用のコツ30選!重視すべき5つの数値とは

X(旧Twitter)運用のコツ30選!重視すべき5つの数値とは

Twitterは、拡散力があるソーシャルメディアです。企業のブランディングやマーケティングにも役立てられています。

しかし、Twitterのフォロワー数を伸ばしたり、いいね数やリツイート数を伸ばしたりしたくても、なかなか伸びないと悩まれている方も多いのではないでしょうか。社内でTwitterの担当者になったのに、何も成果を出せていないと焦ることもあるでしょう。

そこで、この記事ではTwitter運用で重視すべき数値を示した上で、それぞれの数値を伸ばすコツをまとめました。バズらせる方法ではなくて、確実に数値改善していく方法です。ぜひ地に足のついたTwitter運用のコツを学びましょう。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

目次

Twitter運用で重視すべき数値は5つ

Twitter運用で重視すべき数値は5つ

まずは、Twitter運用で重視すべき5つの数字について説明します。

TwitterはPCで開くと、アナリティクスが確認できます。【ホーム】→【もっと見る(プロフィールの直下)】→【Creator Studio】の中の【アナリティクス】から確認しましょう。

アナリティクスを開くと、以下の数値を確認できます。

  • ツイート
  • ツイートインプレッション
  • プロフィールへのアクセス
  • フォロワー数

さらに【ホーム】から【ツイート】のタブをクリックすると、ツイートごとの詳細な数値を確認できます。

  • インプレッション
  • エンゲージメント数(リンクのクリック数、リツイート、いいね、返信)
  • エンゲージメント率

これらの数値から算出できる重要な数値を5つ紹介します。

インプレッション

インプレッションは、ツイートの表示回数のことです。ユーザーにツイートが何回表示されているか確認ができます。ブログで表現するなら、PVと考えてください。

インプレッションが伸びているツイートは、Twitterのアルゴリズムによって、たくさんの人のタイムラインに表示されています。リツイートやいいね、フォローされていると、インプッションが増えます。

逆にインプレッションが伸びていないツイートは、リツイートやいいねがされていません。

例えば、Twitter運用の目的が認知獲得であれば、インプレッションは一番にこだわる数値です。仮に販売が目的だとしても、インプレッションがなければ、リンクのクリックも生まれません。

目的に合わせて、ツイートのインプレッションを確認しましょう。
インプレッション(imp)とは?PVやリーチとの違い、カウント方法を解説 インプレッション(imp)とは?PVやリーチとの違い、カウント方法を解説 Web広告の管理ツールで頻繁に見かけるインプレッション(imp)とはどのような指標なのでしょうか?PVやリーチ、エンゲージメントとどう違うのでしょうか?適切な指標管理を行う上で絶対に知っておきたい、インプレッション(imp)の基本を解説します。

プロフィールアクセス率

プロフィールアクセス率は、インプレッションに対して、何%の人がプロフィールにアクセスをしたか表す数値です。Twitterのアナリティクスに表示されていないため、計算して算出します。

プロフィールアクセス率は、プロフィールアクセス数÷インプレッション×100で導き出せます。例えば、プロフィールアクセス数が100、インプレッションが10,000だとしたら、1%になります。

この数値はフォロー数に繋がる重要な数値です。ユーザーにツイートを見てもらい、どのようなアカウントなのか興味を引くことができれば、プロフィールアクセス率を高められます。

一般的に、改善前のアカウントだとプロフィールアクセス率は1%未満が多いです。2%以上を目指しましょう。

フォロー率

フォロー率は、プロフィールアクセス数に対して、何%の人がフォローしてくれたのかを表す数字です。Twitterのアナリティクスに表示されていないで計算しましょう。

フォロー率は、フォロー数÷プロフィールアクセス数×100で算出できます。例えば、フォロー数1、プロフィールアクセス数100だとしたら、フォロー率は1%です。

この数値もフォロワーを増やすために重要な数値です。プロフィールや固定ツイート、タイムラインを見て、ユーザーはフォローすべきか判断します。

一般的に、改善前のアカウントではフォロー率は1%未満が多いようです。2%以上を目安に目指すとよいでしょう。

エンゲージメント率

Twitterのエンゲージメントとは、いいねや返信、リツイート、ハッシュタグのクリック、プロフィールへのアクセス、投票などのユーザーが行動をした数です。エンゲージメント率は、インプレッションに対して、ユーザーがどのぐらいの割合で行動したかを表す数値です。

エンゲージメント率は、Twitterのアナリティクスで確認できます。インプレッションを元に計算されています。

ツイートによって、ユーザーにどれだけ行動を喚起したのか分析するときに利用しましょう。Twitterの平均エンゲージメント率は5%と言われており、フォロワー数が増えれば増えるほど、エンゲージメント率が下がります。

自社のアカウントの平均エンゲージメント率を、Twitterのアナリティクスで確認してみてください。

リンクのクリック数・クリック率

リンクのクリック数は、ツイートに張りつけたリンクのクリック数を指します。商品ページや採用ページなど、別ページに誘導したいときにリンクを張ったツイートをします。

Twitter運用の目的を考えると、リンクのクリック数とクリック率が重要になるため、押さえておきましょう。

リンクのクリック数とクリック率は、ツイートごとのインプレッションとリンクのクリック数から計算しましょう。リンクのクリック数×ツイートごとのインプレッション×100で導き出せます。

以上が、Twitter運用で欠かせない重要な数値5つでした。ここからは、重要な数値ごとに、数値を改善するコツを紹介します。

Twitter運用でインプレッションを増やすコツ

Twitter運用でインプレッションを増やすコツ

Twitter運用でインプレッションを増やすコツは、以下の通りです。

  • インフルエンサーの力を借りる
  • 投稿時間を意識する
  • トレンドのキーワードを入れてツイートする
  • 画像または動画ありツイートをする
  • 注目されているツイートにリプライや引用リツイートをする

インプレッションを増やすために、ユーザーがリツイートしたくなるツイートをするのは重要ですが、再現性が少ないといえます。他のアカウントや時勢を利用して、インプレッションを増やしましょう。

インフルエンサーの力を借りる

インプレッションを増やすために、フォロワー数の多いインフルエンサーの力を借りるのも運用のコツです。具体的には、インフルエンサーのツイートに対して、引用リツイートをしたり、リプライをしたりします。

インフルエンサーのフォロワー数は多いので、引用リツイートをリツイートしたり、リプライに返信してもらったりすれば、インプレッションが増えます。

あからさまな宣伝目的では相手にされませんが、インフルエンサーのツイートに共感したり、意見をツイートしたりすることで、反応してもらえる可能性が高まります。

例えば、幼児向けのアパレルECを運営しているTwitterアカウントだとしたら、育児系のインフルエンサーが幼児服についてツイートした内容に対して、幼児向けのアパレルメーカーならではの意見をツイートすると反応がもらいやすくなります。

自社のアカウントの属性や目的に合わせて、インフルエンサーをリストアップしておくのも重要です。

良いツイートを心がけているだけでは、インプレッションを増やすのは難しいです。インフルエンサーの力も借りてみましょう。
インフルエンサーマーケティングとは?事例、効果測定方法も解説 インフルエンサーマーケティングとは?事例、効果測定方法も解説

投稿時間を意識する

インプレッションを増やすためには、投稿時間も重要です。具体的には、朝の通勤時間、昼の休憩時間、退勤後の時間を意識してツイートをしましょう。

  • 7〜8時
  • 12〜13時
  • 20〜22時

実際にApp Ape Labから、Twitterの時間帯別利用率が発表されており、この時間に投稿するべきだとわかっています。

投稿時間を意識する

引用:App Ape Lab

また、Twitter運用のターゲットユーザーに合わせることも重要です。

例えば、飲食店経営者や従業員向けにTwitterを運用するのであれば、アイドルタイムの15〜17時や0時過ぎの利用率が上がるかも知れません。

一般的に利用率の高い時間帯とターゲットユーザーの利用率が高そうな時間帯にツイートして、より最適な投稿時間を見つけましょう。

トレンドのキーワードを入れてツイートする

Twitterは【話題を検索】というページがあり、トレンド入りしているキーワードを確かめられます。

トレンド入りしているキーワードは、多くのユーザーが反応している状態です。そのキーワードが含まれたツイートは、インプレッションが増えやすくなります。

ただし、アカウントの属性と目的に合わないツイートをしても、インプレッションが増えるだけで、他のエンゲージメント数やプロフィールアクセス数は増えづらいため、注意が必要です。

Twitter運用で、アカウントと相性の良さそうなトレンドがあれば、そのキーワードを入れて投稿をしてみましょう。

画像または動画ありツイートをする

Twitterでは、画像または動画ありのツイートが優遇されやすいです。テキストで140文字のTwitterでは、画像や動画で情報量を増やしたほうが拡散されやすいです。

タイムラインで、画像と動画は目立つので、エンゲージメント数にもつながります。

ビジネスを目的にしているアカウントでは、4枚の画像でノウハウをまとめるケースも見られます。Twitter運用担当の方は、画像や動画を載せることができないかも考慮して、ツイートをするとより効果的でしょう。

注目されているツイートにリプライや引用リツイートをする

インプレッションを増やすためには、注目されているツイートにリプライや引用リツイートをしましょう。

前述したインフルエンサーの力を借りることに似ていますが、ツイートはインフルエンサーではなくても、注目されることがあります。

また、トレンド入りしているキーワードをツイートに含めることにも似ていますが、トレンド入りしていない注目度の高いツイートもあります。

特定のターゲットユーザーに絞って、業界業種内で注目されているツイートに反応してみましょう。

膨大なインプレッション数を獲得できなくても、自社のアカウントにとって重要なインプレッションを獲得できます。
【SNSアカウント運用意識調査】企業担当者を悩ますSNS運用の課題と対策 【SNSアカウント運用意識調査】企業担当者を悩ますSNS運用の課題と対策

Twitter運用でプロフィールアクセス率を高めるコツ

Twitter運用でプロフィールアクセス率を高めるコツ

Twitter運用でプロフィールアクセス率を高めるコツは以下の通りです。

  • 人間味のあるツイートをする
  • 有益なツイートをする
  • たまにプロフィールに誘導する文章を入れたツイートをする
  • プロフィールアクセス率をこまめに確認する
  • 意見をツイートする

ツイートで結論を言わずに、露骨にプロフィールに誘導するツイートも見かけますが、それは避けるのが無難です。あくまでツイートを見たユーザーが、プロフィールやフォロー数、他のツイートを見たくなるようにしましょう。

人間味のあるツイートをする

Twitter運用は、数値ばかりにとらわれていると、人間味のない役立つ情報だけのツイートになってしまいます。Twitterの目的は、人と人とのコミュニケーションを交わす場です。

商品やサービスを宣伝する目的ばかりが先行してしまわないように、オフラインで人に対してコミュニケーションをとるようなイメージで、人間味のあるツイートを意識しましょう。

例えば、失敗してしまった話や恥ずかしかった話なども有効で、Twitterならではの手法とも言えるでしょう。ただ、企業のブランドイメージとの兼ね合いもあるので、ブランディングが崩れないよう、バランスの調整は必要になります。

有益なツイートをする

有益なツイートをすることもTwitter運用のコツです。

有益なツイートをすることで、いいねやリツイートをしてもらえる可能性が高まります。他のツイートが気になったり、どんな会社が発信しているのか気になったりするでしょう。

例えば、美容師のアカウントが、ワックスで簡単にヘアセットができる方法を短い動画や画像でまとめたツイートをします。それにより、プロの有益な情報を知ることができたユーザーは、プロフィールへアクセスする確率が高まります。

たまにプロフィールに誘導する文章を入れたツイートをする

Twitterでは、個人ビジネスをしている方のアカウントがたくさんあります。その中で、ツイートに結論を書かずに興味を持たせて、プロフィールへ誘導するツイートを見たことのある方も多いでしょう。

これはプロフィールアクセス率を高めるのに有効な手段です。ただし、ユーザーに不信感を与えてしまったり、企業イメージが悪くなったりする可能性が大きいです。

しかし、やり方によっては悪印象を残さずに行えるかもしれません。例えば、有益なツイートをしたときに、「他にも◯◯についてツイートしているので、こちらもご覧ください」とツイートに入れたり、「固定ツイートに◯◯のやり方をまとめています」とツイートに記載したりすることです。

やりすぎると印象が悪くなりますが、たまに行う分には問題ないでしょう。エンゲージメント率が高いツイートをしたら、固定ツイートに設定し、プロフィールページへ誘導してみましょう。

意見をツイートする

Twitterでは意見を発信することで、アカウントらしさや世界観が伝わり、プロフィールアクセス数につなげられることがあります。

インフルエンサーのツイートや、注目されているツイートにリプライをする時は、引用リツイートで意見を発信するチャンスです。わざわざ対立するような意見を投げかける必要はありませんが、ツイートに対しての同意や共感などの意見を入れてリプライをしてみましょう。

意見をツイートすることで、対象の出来事についてのポジションを明確にできます。特に意見が割れるような事柄は、ポジションを明確にすることでツイートの賛同者が気になってプロフィールにアクセスするでしょう。

プロフィールアクセス率をこまめに確認する

プロフィールアクセス率を高めるためには、こまめにプロフィールアクセス率を確認すべきです。特にツイートごとにプロフィールアクセス率を計測していけば、プロフィールアクセス数が増えるツイートの特徴も捉えられます。

どのようなツイートでプロフィールアクセス数が高まるのか理解していなければ、試行錯誤して数値を改善することができません。

プロフィールアクセス率をツイートごとに確認することも忘れずに行いましょう。

Twitter運用でフォロー率を高めるコツ

Twitter運用でフォロー率を高めるコツ

Twitter運用でフォロー率を高めるコツは以下の通りです。

  • ターゲットが魅力だと感じるツイートを並べる
  • プロフィールにコンセプトを記載する
  • ユーザーと積極的にコミュニケーションをとる
  • フォロワー数に対して、フォロー数を1〜5割程度にする

フォロー率は、プロフィール画面の情報によって決まります。そのため、プロフィール情報と固定ツイート、タイムラインに並ぶツイートが鍵になります。

ターゲットが魅力だと感じるツイートを並べる

ターゲットユーザーに対して、フォローしたいと思うようなツイートを並べましょう。具体的には固定ツイートと、普段のツイートです。

固定ツイートは、ツイートごとに分析して、エンゲージメント数の高いものを設置しましょう。普段のツイートで心がけることは、ターゲットユーザーにとって興味のないことをツイートしないことです。

Twitterに限らず、SNS全般で伸びないアカウントは、誰に対して投稿しているのかわかりにくくなることです。ターゲットが定まっていないと、エンゲージメントが下がり、SNSのアルゴリズムでインプレッションされにくくなります。

そのため、ターゲットユーザーをぶらさず、ツイートをプロフィールのタイムラインに並べる必要があります。

プロフィールにコンセプトを記載する

Twitter運用でフォロー率を高めるには、プロフィール情報が重要になります。160文字まで設定できるため、プロフィール欄にアカウントのコンセプトを記載しましょう。

コンセプトとは、誰のために、どのような情報を提供して、どこに導くのかを言語化したものです。

例えば、キャンプ用品メーカーのTwitterアカウントがあるとします。そのアカウントは、キャンプを好むユーザーに対して、よりキャンプが楽しめる便利アイテムを紹介しているとしましょう。これがコンセプトです。そのコンセプトをTwitterアカウントのプロフィール欄に記載しましょう。

実際には、プロフィール欄の文字数は160文字です。このようなコンセプト情報をプロフィールに載せることで、フォロー率を高められるでしょう。

ユーザーと積極的にコミュニケーションをとる

Twitter運用でフォロー率を高めるためには、リプライやいいね、リツイートなどでユーザーと積極的にコミュニケーションを取りましょう。

人間は頻繁にコミュニケーションを取る相手に好感を抱きやすいと言われています。これを、単純接触効果(ザイオンス効果)と呼びます。

例えば、企業アカウントであれば、製品を利用している投稿を見つけたら、リプライをしたり、感謝の言葉とともに引用リツイートしたりすることもコミュニケーションです。

まずはいいねから、ユーザーとコミュニケーションを取ってみましょう。

フォロワー数に対して、フォロー数を1〜5割程度にする

Twitter運用でフォロー率を高めるためには、フォロワー数とフォロー数の比率を10:1から10:5ぐらいに抑えましょう。

こちらからフォローすれば、フォローを返してくれるユーザーは存在します。しかし、プロフィールやツイートを見てもらった上でフォローされるのが理想です。

フォロー数とフォロワー数が同じぐらいの比率だと、相互フォローでフォロワーを増やしている印象になってしまいます。

そのため、アカウント運用開始直後でない限りは、フォロワー数に対して、フォロー数の比率が大きくなりすぎないようにしましょう。

Twitter運用でエンゲージメントを高めるコツ

Twitter運用でエンゲージメントを高めるコツ

エンゲージメントとは、相手から何かしらの反応を得ることです。Twitter運用でエンゲージメントを高めるコツは以下の通りです。

  • コンセプトに合わないツイートをしない
  • ツッコミどころあえて作る
  • 問いを含めたツイートをする
  • キャンペーンを実施する
  • ツイートごとのエンゲージメントを細かく確認する

エンゲージメントを高めるためには、ターゲットユーザーをぶらさずに、思わず反応してしまう仕掛けが必要です。1つずつ紹介します。

コンセプトに合わないツイートをしない

エンゲージメント数を高めるためには、コンセプトに合わないツイートをしないことです。

コンセプトとは、誰のために、どのような情報を提供して、どこに導くのかを言語化したものと前述しました。つまり、ターゲットユーザーと情報の発信内容をぶらさないことが重要です。

例えば、キャンプ用品メーカーがキャンプ愛好家に対して、キャンプ用品の紹介をするアカウントが、自宅で作れる料理のレシピを紹介してしまうと、ニーズを満たせずエンゲージメントが下がります。

確かに関連性や親和性はあります。しかし、今までキャンプ愛好家に対して、キャンプ用品の紹介をしてきているため、既存のフォロワーからいいねやリツイートなどの反応が悪くなってしまいます。

その結果、エンゲージメントが下がり、インプレッションされにくくなってしまうのです。最初に決めたコンセプトからは、ぶれ過ぎないようにツイートをしましょう。

ツッコミどころをあえて作る

エンゲージメントを高めるためには、ツッコミどころをあえて作るのもコツです。

例えば、キャンプ用品メーカーが、アウトドアチェアの開発だけはしていなかったとします。その理由が◯◯より良いアウトドアチェアは考えられないから開発しないとツイートしていたらいかがでしょうか。

「キャンプ用品メーカーなら作るべきだろ」「たしかに◯◯のアウトドアチェア以外は考えられない」など、さまざまな反応が得られるかもしれません。

このようにツッコミどころをあえて作り、エンゲージメントを高めることもコツの一つです。

問いを含めたツイートをする

エンゲージメントを高めるために、ツイートに問いを含めてみましょう。

問いとは、質問やアイデアの募集などです。例えば、「新商品のネーミングで悩んでいます。◯◯が解決できる新商品を近々発表します。よい名前があれば採用します。アイデア募集中。」とツイートすれば、フォロワーは考えてリプライをくれるかも知れません。

このようにコミュニケーションのきっかけになるような質問を含めたツイートをすると、人は答えたくなったり、いい案を出して認められたいという気持ちが生まれたりします。

ユーザーの行動を喚起して、エンゲージメントを高めてみましょう。

キャンペーンを実施する

エンゲージメントを高めるために、Twitterのキャンペーンを行うのも、数字を伸ばすコツの一つです。

Twitterのキャンペーンとは、フォローやリツイートなどを条件に、抽選で商品をプレゼントをしたり、コンテストなどを行い賞を与えたりすることです。

キャンペーンを行うと、キャンペーンの商品や賞が欲しいユーザーが参加してくれるため、エンゲージメント獲得につながります。

例えば、農業関連の事業を行っている会社では、お米と旬の野菜セットを10名様にプレゼントする条件として、リツイートといいねをしたユーザーから抽選すると設定していた事例があります。

このようにプレゼントをフックにして、エンゲージメントを高める方法もあります。

ツイートごとのエンゲージメントを細かく確認する

エンゲージメントを高めるためには、ツイートごとのエンゲージメントを細かく確認する必要があります。エンゲージメントには種類があり、リツイートなのかいいねなのか、ツイートによって、次の施策は変わります。

そのため、いいねが取りやすいツイートなのか、リツイートしてもらいやすいツイートなのか特徴を細かく捉える必要があるのです。

Twitterのアナリティクスでツイートごとの数値を確認できるため、過去のエンゲージメントが高いツイートを分析して、次のツイートに役立てましょう。

Twitte運用でリンクのクリック率を高めるコツ

Twitte運用でリンクのクリック率を高めるコツ

Twitter運用でリンクのクリック率を高めるコツは以下の通りです。

  • リンク先の説明をしっかり行う
  • リンク先に飛ぶベネフィットを説明する
  • Twitterカードを設定する
  • 予告ツイートを行う
  • リンクをむやみに張らない

リンクのクリック率を高めるためには、リンクの飛び先の情報を与えるのが重要です。1つずつ紹介します。

リンク先の説明をしっかり行う

リンクのクリック率を高めるためには、リンク先がどのようなページなのか、説明をしましょう。

リンクだけ張りつけても、ユーザーは飛び先がどのようなページなのかわからないと、リンクをクリックしません。リンク先はTwitter運用の目的によって変わります。

例えば、商品の販売ページへのリンクを張るなら、商品名と簡単な説明は最低限必要です。また、ブログ記事へのリンクを張るなら、どのような内容のブログなのか説明しましょう。

当たり前のようで、おろそかにしているものが、リンク先の説明がないことです。リンクのクリック率を高めるためにも、リンク先の説明を忘れないようにしましょう。

リンク先に飛ぶベネフィットを説明する

リンクのクリック率を高めるためには、リンク先に飛ぶベネフィットが必要です。ベネフィットとは、ユーザーが得られるものです。例えば、「Twitter運用のコツを紹介しています」と企業側目線で説明されるよりも、「Twitterを伸ばすための運用のコツ」と言われたほうが、ユーザー目線の利益に感じられ、クリック率が高まるでしょう。

このようにリンク先に飛ぶ理由(ユーザーにとってのメリット)を用意しなければ、クリック率は高まりません。例えば、採用ページのリンクを張る時も、「採用ページはこちら」では言葉足らずです。「日本一会社のことがわかる採用ページはこちら」ぐらいのインパクトが必要です。

前述したリンク先の説明も重要ですが、さらにベネフィットを用意しましょう。

Twitterカードを設定する

Twitterカードとは、Webサイト側の設定をすることで、ツイートにURLを張ると設定された画像やタイトル、ディスクリプションが表示される機能です。

画像やタイトルなどを表示することで、リッチに見せられます。つまり、クリック率を高める要素を増やすことができるのです。

例えば、弊社で制作したブログ記事のURLを張ると、このように表示されるようになっています。

Twitterカードを設定する

Twitterカードを利用すればクリック率を高められるため、Webサイトやブログを運営している方は、必ず設定しておきましょう。

予告ツイートを行う

予告ツイートとは、新商品販売やキャンペーン実施など、数日または数週間前から予告していくことを指します。

突然、新商品発売やキャンペーンを実施するよりも、事前に予告ツイートを数回しておくことで、URLのクリック率を高めることができます。

例えば、アパレルのECサイトであれば、Twitterで新商品発売の日時を予告しておき、徐々にツイートで、新商品の情報を小出しにしながらツイートをすれば、ファンは盛り上がります。期待感を高めてから、新商品情報が掲載されたECサイトのURLを張りましょう。

クリック率に限らず、その他のエンゲージメントを高めることにも使えるため、何かユーザーに対して発表があれば、予告ツイートをしてみましょう。

リンクをむやみに張らない

リンクのクリック率を高めるためには、むやみにリンクを張りすぎないことも重要です。Twitterのアルゴリズムでは、外部サイトへのリンクはサイトの離脱と捉えて、インプレッションが増えにくくなります。

Twitter運用の目的に合わせて、適度にリンクを張るのがおすすめです。

Twitter運用で炎上を未然に防ぐコツ

Twitter運用で炎上を未然に防ぐコツ

Twitter運用で炎上を未然に防ぐコツは以下の通りです。

  • 政治の話題に触れない
  • 宗教の話題に触れない
  • ジェンダーの話題に触れない
  • ダブルチェック以上の体制にする
  • 時勢を意識する

Twitter運用でどうしても避けられないのが炎上のリスクです。炎上は事前の取り決めでリスクを減らせます。1つずつ紹介します。

政治の話題に触れない

炎上を未然に防ぐために、政治の話題には触れないようにしましょう。

なぜなら、政治の話題は思想や考えが色濃く出てしまい、違う考えや思想を持っている人から反発されてしまう可能性が高いからです。

例えば、支持している政党のツイートをしてしまうと、違う政党を支持しているユーザーから攻撃を受けたり、揚げ足を取られたりしてしまうことがあります。

もちろん、政治関連のツイートをしているアカウントが全てそのようなアカウントではありませんが、政治関連のアカウントではない限り、ターゲットユーザーに当てはまらない可能性が高いです。

政治の話題には極力触れないようにしましょう。

宗教の話題に触れない

宗教の話題にも同様に触れないようにしましょう。

なぜなら、宗教の話題は、信仰している方の生き方や信念に繋がるため、容易に触れて良いものではないからです。

例えば、ある宗教を信仰しているユーザーがフォロワーにいたとして、その宗教の批判などをしてしまうと、信仰している人は生き方や信念を否定されたと感じます。そこから炎上に繋がる可能性が高まります。

宗教に関連したアカウントではない限り、炎上を防ぐためにも宗教の話題には極力触れないようにしましょう。

ジェンダーの話題に触れない

ジェンダーの話題にも容易に触れないようにしましょう。

ジェンダーの問題は、非常にセンシティブです。自分が当たり前に思っていた常識が、ジェンダーに対する考え方の違いにより、意見が異なることがあります。

「男性とは◯◯だ」「女性とは◯◯だ」と明言することは、多くのユーザーと意見が対立しやすく、悪意がなくても非常識だと非難されやすいです。

特にジェンダーの差について明言することは避けて、炎上を未然に防ぎましょう。

ダブルチェック以上の体制にする

炎上を未然に防ぐためにはツイートに問題がないか、ダブルチェック以上の体制を準備しましょう。あくまで企業向けですが、安易なツイートで炎上して企業の印象を下げないためにも、ツイートの内容が誰かを貶めたり、嫌な気持ちにさせてしまったりしていないかチェックしてください。

最低でも投稿者とは別に、投稿前にチェックする人が必要です。企業では、広報やマーケティングを担当している方がTwitterの運用をしていることが多いです。必ず部署内で連携をとって、チェックをしてからツイートする体制にしましょう。

時勢を意識する

世の中の状況にアンテナを張ることも、炎上を未然に防ぐためのコツです。

コロナ禍の中、会食をして炎上した方がたくさんいたように、世の中の時勢から逸脱した行為や発言は炎上の火種になります。

自社のアカウントは、時勢と関係ないとは思わずに、世の中の流れを意識して、逸脱した発言をしないように心がけましょう。

地道に改善していくのが、Twitter運用のコツ

地道に改善していくのが、Twitter運用のコツ

この記事ではTwitter運用のコツを、重要な数値別に紹介しました。

特にTwitter運用に置いて重要な数値は以下の通りです。

  • インプレッション(表示回数)
  • プロフィールアクセス率
  • フォロー率
  • エンゲージメント率
  • クリック率

Twitter運用の目的にもよりますが、以上の数値を改善していけば、Twitterを伸ばしていけます。

まずは、Twitterアナリティクスの数値をPCから確認して、運用中のアカウントで何が問題点となるのか洗い出すことが大切です。

Twitter運用はアカウント開設したばかりの時は、なかなかユーザーから反応が貰えず苦しいかもしれませんが、地道に数値改善をしていきましょう。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
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Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格