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最終更新日: 2022.07.15

リスティング広告の広告文の作り方!コツ7つを徹底解説

リスティング広告の広告文の作り方!コツ7つを徹底解説

企業においてリスティング広告に関わっている担当者の多くは、広告文が上手く作れないという悩みを持っています。リスティング広告において広告文は非常に重要で、クリック率やコンバージョン率に大きく影響する要素です。リスティング広告の広告文にセンスは関係ありません。ポイントを押さえて改善を積み重ねれば誰でもできるようになります。

そこで今回はクリック率が上がるリスティング広告の広告文を作るポイントを紹介します。さらに、作成時に守るべきルール、品質を高めて競合他社に勝つための改善のやり方までを分かりやすく解説します。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

リスティング広告文についての理解度をあげる

リスティング広告文についての理解度をあげる

みなさんはリスティング広告についてどのくらい理解していますか?リスティング広告を運用し、効果的な広告文を作るには、理解度をあげることが重要です。そこで、まずはリスティング広告における重要な知識を紹介していきたいと思います。

リスティング広告が掲載される位置

リスティング広告が掲載される場所は、どの検索エンジンでも共通していて、検索結果画面の「上部」と「下部」の2箇所です。検索結果画面で、「広告」と表示されているものがリスティング広告になっています。特に上部に表示される広告は、検索結果画面で1番目がつきやすい場所になるため、効果が高いとされています。

一方で、下部に表示される広告は、検索結果画面を一番下までスクロールしないと表示されないため、ユーザーに届く機会が少なくなってしまいます。

リスティング広告文の構成

次にリスティング広告文がどのような構成で作られているかみていきましょう。基本的には、以下の3つの構成で作られています。

  • 広告の見出し/タイトル
  • 説明文
  • パス/ディレクトリ

他にも、オプションをつけることで表示面が増えることもあります。

1.広告の見出し/タイトル

広告の見出し/タイトルとは、広告文の上部に表示されるテキストを指します。文字通り、広告のタイトル名のことで、どのような広告内容であるか示すものです。広告文の中で一番目立つテキストなので、キャッチーでわかりやすく誰が見ても伝わる内容にするのが基本です。Google広告では「広告見出し」、Yahoo!広告では「タイトル」と呼ばれています。

2.説明文

説明文とは、「広告見出し/タイトル」の下に表示されるテキストです。広告やサイトの説明をする役割を持っています。広告文の中で、一番多い文字数を表示することができるので、見出し/タイトルで伝えきれない内容を補足して説明することができます。

3.パス/ディレクトリ

パス/ディレクトリは、ページURLの語尾に表示されるテキストです。表示されているリンクが、そのサイト内のどのようなページかを伝えるヒントにもなっています。「商品一覧」と表示されていれば、そのサイト内の商品一覧ページにリンクしていると読み解くことができるでしょう。Google広告では「パス」、Yahoo!広告では「ディレクトリ」と呼ばれています。

リスティング広告文の文字数と作成数

リスティング広告では、広告文に文字数の制限があります。また、広告文はいくつかのパターンを作ることができます。効果や条件に合わせて、適切な広告文を表示させてくれます。また、媒体ごとに文字数や作成個数が変わる点にも注意が必要です。

Google広告

項目 作成数 文字数
広告見出し 3 半角30文字(全角15文字)
説明文 2 半角90文字(全角45文字)
パス 2 半角15文字(全角7文字)

広告見出し3(3つ目)と説明文2(2つ目)は、必ず表示されるわけではありません。一定の条件に合わせて表示されることがほとんどです。表示させたい訴求文は、広告見出し1・2と説明文1に設定しましょう。

Yahoo!広告

項目 作成数 文字数
広告見出し 2 半角30文字(全角15文字)
説明文 1 半角80文字(全角45文字)
パス 2 半角15文字(全角7文字)

Yhaoo!広告は、Google広告よりも作成できる数が少ないです。また、説明文は半角10文字分少ない点に注意してください。

広告文字数における注意点

Google広告とYahoo!広告では、「説明文」の文字数制限が異なります。Google広告では表示できるのに、Yahoo!広告では表示することができないというケースが生まれますので、説明文の作成時には注意してください。

また、それぞれの媒体に合わせて異なる説明文を作るのはおすすめしません。内容が変わることで効果検証にブレが生じてしまいます。正しく効果を測るためにも、Yahoo!広告の文字数に合わせて、同じ説明文を作成するのが良いでしょう。
リスティング広告とは?特徴や費用、運用方法を解説 リスティング広告とは?特徴や費用、運用方法を解説 リスティング広告の基本的な知識から効率のいい運用方法、成果を出すためのポイントをご紹介します。

リスティング広告でチェックするべき指標

リスティング広告でチェックするべき指標

リスティング広告の効果を測る指標にクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)があります。クリック率は、広告が表示された回数に対し、ユーザーがクリックした割合をあらわすものです。ユーザーが広告をみる機会を数値化する指標として、リスティング広告の効果を測るための重要な指標です。

コンバージョン率は、商品やサービスの購入や、資料のダウンロード、お問い合わせなどにつながった割合を数値化した指標です。リスティング広告の費用対効果を測るための重要な指標となります。

リスティング広告はユーザーにクリックされなければコンバージョンには結びつかないわけですから、各数値はリスティング広告に関わっている担当者がまず注力しなければならない指標となるわけです。
【コンサル解説】リスティング広告のクリック率(CTR)を上げて売上アップ 【コンサル解説】リスティング広告のクリック率(CTR)を上げて売上アップ この記事では、現役のSEMコンサルタントがクリック率に関する解説とリスティング広告でクリック率を改善するための具体的な施策をご紹介いたします。

必見!クリック率が上がる広告文を作る7つのポイント

必見!クリック率が上がる広告文を作る7つのポイント

リスティング広告のクリック率をあげるためには、広告文を作成する段階でさまざまなポイントに注意する必要があります。7つのポイントを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント1.検索キーワードを見出し前半に入れる

検索キーワードを広告タイトルの前半に入れることで、検索ユーザーは一目で自分が検索しているキーワードに関連あるページだとわかります

また、見出しや広告文の中に検索キーワードを入れることで、検索キーワードとリスティング広告の整合性が増すことにつながります。さらに、検索エンジンの品質スコアに高評価され、検索結果表示画面ページの掲載順位を上位に上げることもできます。

検索キーワードは、見出しの前半に入れることも重要です。なぜならば、検索結果表示画面には、長い文章の場合、すべて表示されるのではなく前半だけが表示されるケースがあるからです。

たとえば、「石垣島 ツアー」で検索するユーザーをターゲットにする場合、下記のように検索キーワードを見出し前半に入れます。そうすることでユーザーの求めている情報であることが明確になるためクリック率が高まります。

出稿するキーワードを「石垣島 ツアー」にする場合

見出しの前半に検索キーワード「石垣島 ツアー」を入れる
対応前 沖縄旅行情報|国内旅行なら○○トラベル~
対応後 【石垣島】沖縄ツアー|沖縄ツアーなら○○トラベル

検索キーワードを見出し前半に入れることは、リスティング広告のクリック率が上がる広告文を作る基本的なポイントなので徹底しましょう。検索キーワードを見出し前半に入れることは、リスティング広告のクリック率が上がる広告文を作る基本的なポイントなので徹底しましょう。
リスティング広告のキーワード選びのポイントとは? リスティング広告のキーワード選びのポイントとは?

ポイント2.数字や根拠を示す

リスティング広告ではPRの信頼性や権威性を高めるために数字を入れます。「数字や根拠」が入っているとよりクリック率を高めることができます

また、リスティング広告の広告文に含める「数字や根拠」は、クリック後のランディングページに記載されている「価格」「割引率」「キャンペーン期間」などの数値や、市場で選ばれている根拠となる「市場での実績」などの内容を意識して抜粋します。

そうすることで商品やサービスの購入や、資料のダウンロード、お問い合わせなどにつながる可能性が高まりコンバージョン率が向上します。たとえば、キャンペーン期間の商品やサービスのリスティング広告では下記のように広告文のなかに数字や根拠を示します。

広告文のなかに数字や根拠を示す
対応前 継続してお使いいただいています
対応後 1年後の継続率は80%以上です

このように実績や根拠を示すと説得力が増します。数字はわかりやすく客観的なので、情報の信頼度アップには効果的です。さらに、エピソードや会社・個人のプロフィールによる権威づけも有効です。

ポイント3.記号を使い重要箇所を目立たせる

記号を使って重要個所を目立たせることもクリック率が上がる広告文を作るポイントのひとつです。よく使用される定番の記号に【】や《》があります。クリック率の高さでは、【】の方が《》よりクリック率が高いといわれています。たとえば重要個所としてエリアや地名を目立たせたいときには以下のように記載します。【】を使うことでクリック率の上昇を狙います。

記号【】を使い重要箇所を目立たせる
対応前 横浜でおすすめのレストランを探すなら
対応後 【横浜】でおすすめのレストランを探すなら

記号を使うと文字ばかりの広告文よりも目を引くため、広告文に目線を誘導しやすくなります。

【】や《》などの記号で囲まれた部分は一番目を引くポイントなので重要な言葉やキャッチーな言葉を入れるように心掛けましょう。地名の他にも、【無料】、《〇〇限定》などが例としてあげられます。

ポイント4.限定訴求をする

広告文の内容に限定訴求をプラスするとクリック率の上昇が見込めます。限定訴求の代表的なものに「期間限定」があります。限定訴求は、日常的に広告の表示でよく目にすることが多いやり方ですが、日本人には高い効果があるといわれ、リスティング広告においても有効です。たとえば、期間限定の限定訴求の事例では下記のような記載がよく使われています。

期間限定の限定訴求
対応前 有名ブランドファッションアイテム冬物セール
対応後 【限定3日間】有名ブランドファッションアイテム冬物セール

このように、限定訴求は特にキャンペーンやバーゲン・セールなどの期間限定などのケースで効果的な訴求方法ですので積極的に訴求しましょう。また、ユーザーの目を引くように、限定訴求は文章の前半に入れ、記号を使うなど表示の仕方も工夫するとより効果が期待できます。

ポイント5.行動喚起をする

ユーザーに対し広告文を通して行動喚起をすることによってクリック率を高めることができます。リスティング広告をクリックしてもらうには、広告文で検索ユーザーが広告文をクリックしたくなる訴求を文面に加えることも重要です。また、ユーザーに広告文で次の行動を示すとユーザーはクリックするという行動に移りやすくなります。

検索ユーザーが広告文をクリックしたくなる訴求の例

Webサイトを見るメリットを訴求
記載例 ネット限定お得プラン
公式サイトからの申し込みが最安値です

ユーザーに広告文で次の行動を示す例

Webサイトで出来ることを訴求
記載例 資料請求はこちらから
無料相談はこちらから

ポイント6.ターゲットを明記する

リスティング広告の広告文に広告をクリックすべきターゲットを明記します。ターゲットユーザーが自分に関する有用な情報が記載されていると明確に想定できクリック率が高まります。

特にリスティング広告の対象となる商品やサービスが、年齢、エリア、性別、家族構成などの項目でターゲットが絞りやすい場合は有効です。自社商品に合うターゲットを示すことで自社が欲しいユーザーからのクリック率が高まることになります。結果的にコンバージョン率のアップにもつながります。

実際のリスティング広告では以下項目を単体または複数で組み合わせて広告文にターゲットを明記する記載がみられます。

ターゲット 記載例
年齢 20代、30代、40代、50代
エリア 東京都、横浜駅、首都圏、地方、関東、関西
性別 男性、女性
家族構成 一人暮らし、夫婦2人暮らし、子育て世帯
複数組み合わせ 20代男性、30代子育て世代

ポイント7.わかりやすい短文で構成する

リスティング広告の広告文は、わかりやすい短文で構成することでクリック率が上昇します。特に近年のユーザーはスマートフォンで隙間時間に検索エンジンでの検索を行う機会が増加しています。読むのに時間がかかる長い文章は、面倒なため飛ばされてしまい、クリックされないケースが多くみられます。

つまり、ユーザーが検索ページで一つの広告文を見るのにかける時間は非常に短く、長文など読むのに労力が必要な広告文は読まれにくいのが現実です。リスティング広告の広告文は、短文でわかりやすく訴求ポイントを伝えるのが重要です。また、見出しや説明テキストの前半に重要な要素や興味を惹きやすい要素を入れるのも効果的です。

具体的には、リスティング広告の広告文で記載したい商品やサービスのいくつかのポイントをそれぞれ10文字から15文字程度の短文にまとめ、柔軟に組み合わせて広告文を作成します。その中でもっともユーザーに訴求したいポイントや検索エンジンに検索されやすいキーワードを盛り込んで、見出しを作成するとよいでしょう。

広告文の作成例(リスティング広告の運用代行サービス)

広告文で記載したい商品やサービスの5つのポイント

  • リスティング広告の運用代行(13文字)
  • リスティング広告の運用を実施(14文字)
  • 豊富な知見を持っている(11文字)
  • 専属コンサルタントがいる(12文字)
  • 予算を最大限に活かす(10文字)

広告文で記載したい商品やサービスの5つのポイントを組み合わせて広告文を作成します。

注意点.価格訴求は効果は高いがリスクもある

注意点.価格訴求は効果は高いがリスクもある

最後にリスティング広告の広告文を作成する際の注意点を解説します。それは、価格訴求は効果は高いがリスクもあるという点です。

たとえば「格安」「激安」といった記載はクリック率を上昇させますが、実際の商品やサービスが市場価格と比較してさほど安くない場合は、購入などのコンバージョンにつながらないケースが多く、クリック率が高いだけで成果に結びつかないリスティング広告になってしまいます。

価格訴求でクリックするユーザーの検索意図は、価格の安さですので、「格安」「激安」という広告文の記載と実際の価格にギャップを感じた瞬間にユーザーは離れてしまうのです。

商品の価格を広告文に記載して訴求することは、ユーザーにわかりやすいためクリック率向上のために効果的ですが、ユーザーが競合と比較した時、記載した価格が高いと逆効果になることがあります。商品価格を見出しに入れるか、説明文に入れるかなどは市場の中で自社の商品やサービスが価格優位性があるのか十分に調査した後で記載するかどうかを判断すべきです。

広告文記載に注意したい価格訴求例
格安
激安
お得
バーゲン
特別価格

リスティング広告は文字数やルールが決まっている

リスティング広告は文字数やルールが決まっている

リスティング広告では、GoogleやYahooなどの検索エンジンで文字数や使えない記号、ルールが決まっています。リスティング広告では文字数やルールを遵守して制作することが原則です。

また、GoogleやYahooなどの検索エンジンによるリスティング広告の審査もあるため、文字数や使えない記号、ルールが守れていないと配信ができません。さらに、ルール違反を繰り返すとアカウント停止になることもあるので厳重注意が必要です。文字数や記号のルールをこの章でチェックしていきましょう。

文字数

広告では検索エンジンごとに文字数が決まっています。ここでは代表的な検索エンジンであるGoogle広告とYahoo広告の文字数のルールを紹介します。

Google・Yahoo

※表を入れる場所

項目 最大文字数(半角の場合)
広告見出し 1 30 文字
広告見出し 2 30 文字
広告見出し 3 30 文字
説明文 1 90 文字
説明文 2 90 文字

※見出し3、説明文2は表示されないこともあります。

参照:Google広告ヘルプ テキスト広告について

https://support.google.com/google-ads/answer/1704389?hl=ja

参照:Yahoo!広告ヘルプ 入稿規定

https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/guideline/articledetail?lan=ja&aid=1663

使えない記号もある

リスティング広告の広告文では、使えない記号があるので注意が必要です。使えない記号を使用していた場合は審査に通りません。また、Google広告とYahoo広告などそれぞれの検索エンジンで使えない記号・使える記号の違いがあります。随時更新されるので、記号を使う際には各社の最新のガイドラインを確認しましょう。

  • Google広告

Google広告ポリシーヘルプ(2021年3月21日現在)によると、許可されない句読点と記号として、「句読点や記号を不適切な方法、または本来の用途と異なる方法で使用している広告」は許可されないとしています。

例: 広告見出しでの感嘆符(!)の使用、句読点または記号の繰り返し、本来の意味や目的とは異なる方法で使用している記号、数字、文字(例:「@ home」のように「at」の意味で使用する「@」)、上付き文字の標準外の用法での使用、標準的でない記号や文字(例: アスタリスク(*))の使用、箇条書きや省略記号の使用、数字や記号、句読点を人目を引くために過剰に使用すること(例: 花 87、花 HANA、花!!!、*花*束*、は。な。た。ば。)、広告文での複数の感嘆符または疑問符の使用

引用元:Google広告ポリシーヘルプ(2021年3月21日現在) 許可されない句読点と記号

https://support.google.com/adspolicy/answer/6021546?hl=ja

  • Yahoo広告
使用可能な記号種別
括弧 全角( ) 【 】 『 』 「 」 [ ] < > 《 》 ≪ ≫
半角 ( ) [ ]
句読点 全角 。 、
中点 全角 ・
その他 全角 ¥ @ # ♯
半角 @ # $

Yahoo!広告ヘルプ(2021年3月21日現在)では、使用可能な記号種別が指定されており、たとえば、以下のような記号などが掲載されています。

参考:Yahoo!広告ヘルプ(2021年3月21日現在) 入稿規定

誇張表現や禁止されている表現は使わない

GoogleやYahooでは、その他にも使用してはいけない表現があります。ガイドラインを事前に読み込み、ルールを守って制作しましょう。ここでは2つの代表的な例を紹介します。

  • 誇張表現

Yahooでは誇張表現として「No.1」「世界一」「日本一」「口コミ1位」などを使用する場合は、それを証明することができる情報の記載が必要になります。信憑性がない場合は使用できません。Googleにも、誇張表現に関するガイドラインがあるので確認してください。

Google広告ポリシー ヘルプ

  • 医療・薬事系の表現

医療・薬事系は非常に厳しいルールが設けられています。広告を掲載不可のケースや一部の国や地域のみ掲載が可能な場合などがあり、広告を掲載する国や地域の法律や業界基準に準拠する必要があります。そのためリスティング広告を制作する前に必ずガイドラインを見るようにしなければなりません。

Google広告ポリシーヘルプ(2021年3月21日現在)によると、Googleオンライン薬局の広告は「医薬品市販承認取得者の許可証」の有効な登録番号を提示している場合に限り、Googleに広告掲載の申請をおこない認証を受けた場合に限り許可されるとしています。

また、処方箋に関する用語の使用は、医療従事者、薬局の実店舗、医薬品メーカーのみアクセス可能なウェブサイトの場合のみ、キーワードとして処方薬の用語を使うことが認められます。市販薬の広告は、広告主が有効な許可証を取得し、ウェブサイトにその登録番号を掲載している場合にのみ許可されます。

参考:Google広告ポリシーヘルプ(2021年3月21日現在) ヘルスケア、医薬品 国別の要件 日本
【最新版】リスティング広告の文字数まとめ!ルールや作成ポイントも解説 【最新版】リスティング広告の文字数まとめ!ルールや作成ポイントも解説

リスティング広告の広告文の改善方法

リスティング広告の広告文の改善のやり方

クリック率が上がる広告文を作るポイントをチェックして、文字数やルールを厳守して広告文を表示できたらそれで終わりではありません。リスティング広告を継続的に見守り改善していくことによって、さらにクリック率をアップさせることができます。

リスティング広告は広告文をすぐに変えられるのが大きなメリットです。しばらく配信してクリック率が低ければすぐに改善を検討して改善していきましょう。 この章では改善するために有効なポイントを紹介します。

競合の広告文を研究する

マーケティングにおいては、市場を争うことになる競合他社の動向をリサーチすることが重要ですが、リスティング広告においてもそれは同様です。

インターネット上の検索エンジンで競合他社がどのような広告文を出しているかは、必ずチェックするようにしましょう。具体的には広告文のクリックを目指して設定したキーワードでGoogleやYahooなどの検索エンジンで検索をおこない、競合他社の広告文を研究して改善すると効果的です。

競合他社の広告文の内容の良いところは真似をし、自社の広告文と比較して自社に優位性がある箇所はより目立たせるなど工夫することで競合に負けない文章を作ることができます。

また、リスティング広告は検索エンジンの検索回答画面で競合他社のリスティング広告と上下で表示されることも多々あります。あまりにも似たような内容ですとクリックされない可能性も高まりますので、自社の独自性や強み、競合他社との違いも広告文の中に入れて差別化をはかることも大切です。

広告文の改善は競合他社でも継続的に実施していますので、定期的にチェックして改善を継続していく必要があります。

複数の広告文を作りABテストを繰り返す

クリック率が上がる広告文を作るポイントをチェックして、文字数やルールを厳守してリスティング広告の広告文をつくったとしても、実際に広告を出してみないと効果は分かりません。

このようにリスティング広告は、作成した段階では効果が不確定です。ユーザーにクリックされる精度が高い広告文を決めるためには複数の広告文を作ることが効果的です。そして、それぞれの広告文を、同時にもしくは交互に出していきます。その結果を分析しながら、ユーザーがもっともクリックする広告文をつくりあげていきます。

Google広告ご利用ガイドにおいても、効果的な検索キャンペーンを作成するという項目で「広告グループに3つ以上の広告を作成する」ことを提案しています。ユーザーがもっともクリックする広告文をつくりあげる手法として使われるのが「ABテスト」です。ABテストとは、いくつかのパターンで効果を測定し、比較検証することです。

具体的には切り口や訴求ポイントを変えた広告文を3つ以上作って、効果の測定期間を決めます。そして、効果の低いものを新しい広告文に変えていくことでユーザーがもっともクリックする広告文を継続的につくりあげるサイクルを構築できます。
ABテストとは?おすすめABテストツールの比較 ABテストとは?おすすめABテストツールの比較 商品購入や問い合わせ、1人あたり閲覧数などWebサイトにはさまざまな改善したい指標があります。各指標を改善するにあたって良く行われるABテストについて、実施のポイントやABテストツールをご紹介します。

検索クエリの結果とマッチさせる

リスティング広告の広告文改善で重要なチェック項目のひとつに「検索クエリ」があります。検索クエリとはユーザーが検索エンジンの検索窓に実際に入力したキーワードなどをさし、管理画面からみることができます

  • Google広告での検索クエリの見方

管理画面「キーワード」→「検索語句」

  • Yahoo!広告での検索クエリの見方

管理画面「キーワード」→「検索クエリーを表示」→「選択したキーワード」または「全てのキーワード」

リスティング広告の広告文改善では、流入に至った検索クエリを確かめましょう。すると、よりクリックされやすい検索クエリから広告文が刺さりやすいユーザー像が見えてきます。そのユーザーに合った広告文に変えることで、その検索クエリからの効果がより高まるわけです。

検索クエリの結果が自社のターゲットとかけ離れていた場合は、広告文やキーワード選定、マッチタイプが合っていないことが予想されるのでリスティング広告を全面的に見直す必要があります。

企画やランディングページのヒントになることも

広告文の改善を繰り返すことで、ユーザーに刺さりやすい要素やキーワードが見えてくるため、企画やランディングページのヒントになります。ランディングページやキャンペーンも広告文を元にユーザーに刺さりやすいクリエイティブや企画に変えていくことも効果を上げるためには必要です。

リスティング広告文の作り方まとめ

リスティング広告文の作り方まとめ

リスティング広告はテキストしか表示されないため、広告文は非常に重要です。 しかしながら、最初から大成功する文章を作ることは難しいのが現実です。上手くいっている広告文もテストと改善を積み重ねてきた成果です。逆にいうと誰でも効果的な広告文は作れるともいえるでしょう。

効果的な広告文を作るほかにも、リスティング広告の運用にはさまざまなテクニックやノウハウなどの勝ちパターンが存在しています。さらに自社に合ったアドバイスが欲しければ広告代理店に相談するのも有効です。

ニュートラルワークスでは広告テキストの改善はもちろん、キーワード選定など貴社に合った施策を提案・実行しています。業界も予算規模も多様な経験を持っているコンサルタントが運用しますので貴社に合ったご提案が可能です。広告文をもっと効果的に変えたい方はぜひ一度ご相談ください。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格