Yahoo!広告の特徴、Google広告との違いは?基本的な部分から解説

この記事のポイント

この記事でおさえておきたいポイントは以下です。

Yahoo!広告の主な特徴と種類

Yahoo!広告には「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告(YDN)」の2種類があります。検索連動型広告は、ユーザーが検索したキーワードに基づいて表示され、顕在層に効果的です。ディスプレイ広告は、ウェブサイトやアプリにテキストや画像で表示され、ターゲット層の興味関心に応じて配信されます。

Google広告との違い

Yahoo!広告はYahoo! JAPAN関連サイトに強く、Google広告とは配信先やターゲット層が異なります。Yahoo!広告は40〜60代に効果が高く、ビジネス層やライフスタイル系商品に適しています。

Yahoo!広告の課金方式

Yahoo!広告はクリック課金型で、広告がクリックされて初めて料金が発生します。予算上限を設定できるため、予算管理が容易で、無駄な出費を防ぐことが可能です。

Web広告の出稿先を探すとYahoo!広告とGoogle広告が必ず候補にあがります。Google広告の方が配信先が多いイメージがありますが、Yahoo!広告に広告出稿するメリットはあるのでしょうか?基本的なところから解説します。

Yahoo!広告とは?

Yahoo!広告とは?


Yahoo!広告は、日本一のポータルサイトであるYahoo!JAPANへ出稿できるクリック課金型の広告出稿サービスです。「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告(YDN:Yahoo! Display ad Network)」の2種類があります。ウェブ広告の2大巨塔として、Google広告とともに肩を並べています。
なお、「Yahoo!プロモーション広告」の各機能が、2019年から2020年にかけて「Yahoo!広告」へと移行しています。

1、検索連動型広告

検索連動型広告は、Yahoo!でキーワードを自然検索した際、検索結果画面上位にテキストとして表示される広告です。ユーザーが打ち込んだキーワードに関連した広告が表示されます。検索連動型広告は、「リスティング広告」とも呼ばれています。
テレビやラジオなどの広告と違いユーザーが能動的に検索したキーワードに関連して広告を打ち出せるので、関心が高い顕在層にPRすることができます。
Yahoo!広告では、1日の広告予算を数千円からと細かく設定できます。また、季節要因などでコンバージョンが高まっている時期は、広告表示のタイミングをワンクリックで直感的に停止・再開できます。
さらに、クリックされた広告がどの程度効果があったかの費用対効果も、リアルタイムで数値として確認できます。
検索連動型広告とは?メリット・デメリット、運用方法を解説 検索連動型広告とは?メリット・デメリット、運用方法を解説 Web広告の基本中の基本、検索連動型広告についてわかりやすく説明できますか?リスティング広告とはどう違うの?ディスプレイ広告とは何が違うの?最小限の予算での運用方法などをご紹介します。
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2、ディスプレイ広告(YDN)

ディスプレイ広告(YDN)は、ウェブサイトのページ内上部やアプリ上の広告枠などに表示されるテキスト・画像ベースの広告です。
ユーザーの興味関心や年齢・性別・地域などの属性を分析しターゲット層を設定するので、より商品やサービスへの関心度が高い可能性のユーザーへ広告が表示されます。
YDNは、テキストだけでなく画像や動画などで広告を打ち出せるため、「購入数アップ・ブランドイメージアップ・サイト誘導」などの目的に合わせて的確に広告出稿できます。
また、Yahoo!ディスプレイ広告の管理画面では、広告の実績データを特定の2期間に絞って比較表示できるため、運用効率が高まります。

Yahoo!広告はクリック課金

Yahoo!広告はクリック課金

Yahoo!広告は「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告」の両者とも、クリックされてから広告料金が発生するクリック課金型広告です。
広告費用は、以下のように算出されます。

広告費用=広告単価×クリック数

そのため、広告を出稿した時点ではまだ費用は発生しません。

また、1日あたりや1ヶ月あたりの広告予算上限を設定できるため、予算を超過しても広告が表示され、クリックされ続けてしまう心配もありません。

なお、広告単価はオークション制となっており、設定したキーワードに対して入札が行われ、入札価格が高いほど検索結果上部の目立つ位置に広告が表示されるようになります。

Yahoo!広告とGoogle広告の違いは?

Yahoo!広告とGoogle広告の違いは?

では、2大巨塔のGoogle広告とYahoo!広告の違いは何があるのでしょうか?
6つの違いと1つの共通点を見てみましょう。

Google広告の種類や機能、使い方は?広告の料金相場やアカウント作成方法も解説 Google広告の種類や機能、使い方は?広告の料金相場やアカウント作成方法も解説 Web広告を出稿しようとなるとGoogle広告は必ず選択肢に上がります。効率よくGoogle広告を運用していくには何が必要なのでしょうか?Google広告の種類やメリット、デメリット、効果が出ないときの改善方法を解説します。

広告の掲載先が違う

Yahoo!広告 Google広告
検索 Yahoo!JAPANの検索結果Yahoo!JAPAN提携先サイト(大手新聞社など) Googleの検索結果Google提携先サイト
ディスプレイ Yahoo!ニュースYahoo!知恵袋Yahoo!提携先サイト YoutubeGmailGoogle提携先サイト

Yahoo!広告はYahoo検索サイトとYahoo!JAPANの提携サイトに広告が表示されれるのに対し、Google広告はGoogle検索サイトとYoutube、Google Playなどに掲載されます。
また、Yahoo!広告は個人サイトには広告配信されず、Yahoo!JAPANが提携する大手企業の公式サイトのみで配信されるので、広告表示先サイト自体の信頼性が高く安心です。

入稿規定、使用できる文字は同じ

項目 Yahoo!広告 Google広告
タイトル1 半角30文字(全角15文字) 半角30文字(全角15文字)
タイトル2 半角30文字(全角15文字) 半角30文字(全角15文字)
タイトル3 半角30文字(全角15文字) 半角30文字(全角15文字)
パス1 半角15文字(全角7文字) 半角15文字(全角7文字)
パス2 半角15文字(全角7文字) 半角15文字(全角7文字)
説明文1 半角90文字(全角45文字) 半角90文字(全角45文字)
説明文2 半角90文字(全角45文字) 半角90文字(全角45文字)

Yahoo!広告とGoogle広告では、入稿規定と使用文字で大きな違いは見られません。以前はYahoo!での入稿文字数が80字でしたが、2020年8月よりYahoo!広告での説明文に使用できる文字数が90字へとアップしたので、Google広告と同じになりました。

使用できるバナーサイズが違う

バナーサイズはYahoo!広告とGoogle広告で共通のサイズがある他、Yahoo!広告のみのサイズとGoogle広告のみのサイズの3パターンがあります。

共通サイズ
300×250、728×90、160×600、468×60、320×50、320×100

Yahoo!広告のみ
600×500、640×100、640×200

Google広告のみ
336×280

バナーサイズが異なるため、Yahoo!とGoogleの両方に広告を出稿しようと考えている場合は、Yahoo!広告用やGoogle広告用へのリサイズが必要になるので要注意です。

広告表示オプションが違う

Yahoo!広告 Google広告
電話番号オプション 電話番号表示オプション
クイックリンクオプション サイトリンク表示オプション
カテゴリ補足オプション 構造化スニペット表示オプション
テキスト補足オプション コールアウト表示オプション
アプリリンク表示オプション
レビュー表示オプション
住所表示オプション
リードフォーム表示オプション
メッセージ表示オプション
アフィリエイト住所表示オプション

広告表示オプションは、テキストでの広告文とは別に電話番号や住所などを、追加料金を払うことで表示させることができるオプションですが、こちらもYahoo!とGoogle広告では仕様が異なっています。

運用方法、管理画面操作方法が違う

ウェブ広告は、出稿したあとも検証効果や編集作業などの継続運営が必要です。そのため、管理画面の操作方法なども、広告媒体を選定する上で重要なポイントとなります。

Google広告は検索連動型広告とディスプレイ広告の管理画面が1つに統一されている一方、Yahoo!広告では検索連動型広告とディスプレイ広告の管理画面がそれぞれ独立しているため、操作する際に一つひとつ開く必要があります。

また、Googleアナリティクスなどの分析ツールを使用する場合、Yahoo!広告ではパラメーターを使ってタグ入れをする必要があります。そのため、Google広告よりも若干の手間が必要です。

ターゲットが違う

Yahoo!広告 Google広告
・40〜60代が多い(男女とも)・PCデバイスが多い・ビジネス層・経営層が多い(スマホ)・ライフスタイル系業界と相性が良い ・Yahoo!広告ユーザーと比較すると若干若い・スマホデバイスが多い

利用ユーザーのターゲットがYahoo!とGoogleで異なる点もポイントです。

利用デバイスでは、Yahoo!広告はPCユーザー数で圧倒的な数を誇っています。ユーザーが実際に商品やサービスを購入する際は、スマホで情報収集しPC(デスクトップ)で購入をする傾向が高いというデータがあるので、CVRを高めるには、Yahoo!広告は有効でしょう。

また、Yahoo!ユーザーのスマホ利用者は、ビジネス層・経営層と主婦層のユーザーが多くなっています。Googleに比べて高年齢の高年収層が多い傾向があり、ライフスタイル系業界との相性が良く、衣食住に関わるコンテンツとの親和性が高い傾向があります。

さらに、GoogleユーザーはYahoo!に比べて10代などの若年層が多いため、自社商品のターゲット層に似合わせて広告媒体を選ぶのがいいでしょう。

審査スピードが違う

ウェブ広告は、出稿する前に審査を受ける必要があります。審査スピードはリスティング広告とディスプレイ広告で共通しており、Google広告では1営業日、Yahoo!広告では3営業日以内となっています。しかし週末や月末など時期とタイミングによって審査期間は前後するため、あくまで目安として捉えてください。

Yahoo!広告の広告掲載パートナーサイトはどこ?

Yahoo!広告の広告掲載パートナーサイトはどこ?

提携パートナーに定評があるYahoo!広告ですが、広告掲載パートナーは大手新聞社や経済情報誌など多くの世代に触れやすいサイトが多くなっています。
下記は掲載パートナーサイトの一例です。

1、検索連動型広告

  • Bing
  • 朝日新聞
  • Excite
  • So-net
  • Vector
  • Ameba
  • BuzzFeed

2、ディスプレイ広告(YDN)

  • 毎日新聞
  • Ameba
  • Cookpad
  • FNN PRIME
  • 読売新聞
  • DIAMOND online
  • BuzzFeed
  • 食べログ
  • 朝日新聞
  • msn
  • スポーツ報知
  • goo
  • livedoorNEWS
  • スポニチ
  • kurashiru

※2020年7月現在

まとめ

今回は、Yahoo!広告の特徴とGoogle広告との違いを見てきました。管理方法やバナーの大きさなど違えど、どちらも検索ポータルサイトとしての大きな実績があります。自社商品やサービスのターゲット層などを意識して、どの広告媒体がベストかを決定しましょう。

ニュートラルワークスでは、自社に適した広告媒体選びから実際の出稿までお手伝いできます。はじめての広告出稿やCVRを上げる広告デザインでお悩みの方は、ぜひニュートラルワークスまでご相談ください。

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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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