インターネットの爆発的な普及により、今やWebサイトはビジネスにおいて欠かせないものとなっています。しかし、初めてWeb制作を行う企業や、Web担当者は、どのような流れでWeb制作会社に相談して、発注をかけたら良いのか、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは「これからホームページ制作を始めたい」「既存のWebサイトをリニューアルしたい」という方に向けて、Web制作会社に相談や発注をする前に行うべき必要な準備、手順を解説いたします。
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目次
Web制作会社に相談する前に知っておくべきポイント
Web制作の相談を行う前に、前提として知っておきたい重要なポイントがあります。以下の前提を理解したうえで、Web制作会社との打ち合わせを円滑に行えるようにご参考いただければと思います。
Web制作の成功のカギはクライアント側にある
初めてWeb制作を行う方の中には「良いWeb制作会社に依頼をすれば、良いサイトができあがる」と考えている方もいますが、実際はそうではありません。なぜなら、Web制作の成功において重要なカギは、クライアント側である自社が握っているからです。
いくら優秀なWeb制作会社に依頼をしたとしても、自社内の必要な情報や要望が整理されておらず、重要な部分までおまかせにしてしまうと、Web制作会社は何を軸に制作を進めるべきかが分からず、成果の伴わない中途半端なサイトができます。
あくまで、Web制作自体を行うのは自社であり、制作会社はその作業を代行する役割であるということを忘れないようにしましょう。そのため、受け身で提案を待つだけではなく、Web制作会社と「一緒に作る」という能動的な姿勢がとても重要になります。
また、事前の情報の共有が不足していると、Web制作段階で後から大きな変更や修正が出てしまうケースがあり、そのような場合は費用やリソースがその分追加でかかってしまいます。そのため、自社の要望や必要な情報を整理し、早い段階でWeb制作会社に共有をすることをおすすめします。
また、Web制作は考えなければいけないことが多く出てきますので、あらかじめ社内の人的リソースを確保しておくことも重要なポイントとなります。
完成=ゴールではない!改善を繰り返し、サイトを育てることが大事
Web制作は、規模にもよりますが、およそ3カ月以上の時間と、それに伴ったマンパワーが必要となります。そのため、無事に完成して公開できるととても嬉しいものです。
しかし、そこで燃え尽きてしまい、その後の保守・運用を怠ってしまうと、載せている情報はすぐに古くなっていきます。情報が更新されないまま放置されていたり、エラーなどがなかなか改善されないと、ユーザーはWebサイトに訪問をしなくなる上、「運営が適当だな」と悪い印象を与えてしまうことも。
Webサイトは、しっかり運用してこそ初めて見えてくる課題なども非常に多くあります。手間をかけて制作したWebサイトこそ、きちんと効果を検証し、改善を繰り返し育てていくことがとても重要であるということを知っておいてほしいと思います。
そのため、「Webサイトの完成=ゴール」と捉えずに、「Webサイトの完成=スタート」という認識を持っていただき、取り組むことをおすすめします。
Web制作会社へ相談する前に確認すべき手順
制作を始める前におさえておきたいポイントを解説させていただきましたが、では具体的に、Web制作を制作会社に相談や発注する際の必要な手順は何があるのでしょうか?ホームページ・Webサイトは、制作目的や想定しているユーザーによってデザインやサイト設計などが制作段階で大きく変わってきます。
また、先ほどご説明したように、完成して終わりではなく完成してからの運用が本当のスタートになるので、事前にサイトのターゲット・ペルソナ・デザインイメージなど決めるべきことは多々あります。制作会社に依頼するタイミングでは、その制作会社を選ぶメリットや、確認すべきポイントもあります。そういった細かい手順と確認すべきことを、解説していきます。
相談前の事前準備
相談前の事前準備は、制作後の運用に大きく関わります。制作したWebサイトが、ビジネスの結果に繋がるかどうかは、ここで左右される可能性があります。では、具体的に何を事前に準備しておくのかを解説させていただきます。
コンセプト・事業計画を明確にする
Webサイトは、24時間稼働しているので、問い合わせの対応から、商品の販売、ブランディングなど用途によって大活躍する重要なツールです。まずは、webサイトのコンセプト・事業計画を明確にすることは先決です。「そもそもどんなWebサイトを作るのか?」を明確にして、今後どのように活用していくのかを具体的に決めておきます。
例えば、「サイトからの購入率をあげたい」などの抽象的な表現ではなく「このページからの新規購入を月100件にする」などのように、できるだけ具体的かつ数値を用いて決めてください。
そうすることで、制作会社へ「自分たちは、Webサイトどのようにしたいのか?」が正確に伝わります。コンバージョンをあげたいのか?ブランディングを行いたいのか?問い合わせを増やしたいのか?コンセプト・事業計画を明確にすれば、制作会社との相談もスムーズに進み目標達成できるサイトができあがるでしょう。
制作に必要な機能を洗い出す
コンセプトが決まれば、そのために必要なページと機能を洗い出す必要があります。コンセプトに沿った必要な機能をざっくり出しておき、制作会社に相談しましょう。例えば、以下の機能が一般的に必要となる機能です。
- トップページ
- 会社概要ページ
- 問い合わせページ
- 採用ページ
- トピックページ
他にも、webサイトの目的に応じてECサイトの場合
- 商品一覧ページ
- カートページ
- 購入確認ページ
- ログイン/ログアウトページ
など、イメージできる範囲で出しておけばいいでしょう。
制作担当範囲を検討する
制作担当範囲は、webサイトの制作を社内でどこまでの範囲を担当し、どこから制作会社に依頼するのか?を決めておくことです。よくある問題が、担当範囲を明確に出来ていなかったがために抜け漏れがある機能があったりどちらの責任になるのかがわからなくなります。こうなると、責任の押し付け合いになってしまいますので事前に明確に分けておくことをおすすめします。
予算を明確にする
webサイト制作において、予算が思ったよりかさむことも珍しくありません。初期費用・月額費用にかけられる予算を明確にしておくことが重要です。ほとんどの制作会社が、制作費用などの初期費用を含めたドメイン代や、サーバーのレンタル費用があるので、月額費用がかかります。予算の上限を設定しておき、制作会社に相談しましょう。
見積り依頼・確認のポイント
見積りの段階で、費用・工数などできるだけ詳細に把握しておくことが重要です。思わぬところで、費用がどんどん上がってしまったり制作期間などが伸びてしまったりの問題が発注してから発覚することもあります。そういったことにならないためにも、見積り段階で制作会社に確認すべきポイントを解説します。
費用相場を把握しておく
コーポレートサイト、ECサイト、ブランドサイト、LPなど、どんなサイトを制作するかによって、制作費用が大きく変わります。例えば、LP(ランディングページ)のような1ページの場合、比較的安価に制作することが可能です。反対に、ECサイトやコーポレートサイトの場合ハイレベルなものを求めると費用が高額になります。
大体の費用相場感を把握しておき、制作会社が見積りで提示する費用が妥当なものなのかを判断します。他社と相見積りすることが多いと思いますが、他社と比較して検討しましょう。
▼サイト制作の費用相場に関連する記事はこちら
コーポレートサイトの費用相場を解説!目的別の料金相場も紹介
ECサイトの費用相場を構築方法・年商別に解説!一覧表、企業事例つき
採用サイトの費用相場は?目的別の料金、事例も紹介
LP(ランディングページ)の費用相場は?依頼先による違い、事例も解説
制作費用以外の、運用費用・維持費用も確認する
制作費用ばかりに目が行きがちですが、運用費用・維持費用もしっかりと確認しておきましょう。考えられる運用費用・維持費用の内訳として以下の内容が想定されます。
- コンテンツ更新、修正費用
- サーバー費用
- ドメイン費用
- 障害対応、メンテナンス費用
- 解析レポート費用
- SEO等のコンサルティング費用
制作費用が特別に安く、運用費用が高額というパターンもあり得るので後から後悔しないように確認することをおすすめします。
各費目別にかかる人日/人月工数を確認する
Web制作には2種類の単価の算出方法があります。ページ単価と工数単価です。ページ単価は、デザイン・コーディングの単価とページ数をかけて算出します。プラスで、ディレクション費用や画像素材費用が発生するケースもあります。工数単価は、工程や職種ごとに作業時間を算出し、かかる工数を元に価格を決定します。
制作会社によって、記載される内容が変わってくるので費用が不透明で分かりづらい特徴があります。冒頭でも記載しましたが、見積り段階で細かい仕様を決めておき発注者側と制作者側の認識を合わせておくことが重要です。各費目別にかかる工数を確認しておかなければ、後から費用がどんどん上がっていくのでどの項目がどれくらいの工数がかかるのかを確認しておきましょう。
項目の一例ですが、以下のようなものの工数を確認しておくと安心です。
- 進行管理費
- KPI・コンセプト
- サイト設計
- SEO対策・マーケティング
- デザイン
- 撮影
- コーディング
- 環境構築・機能実装
- テスト
人日単価は大体4~5万円くらいが相場感なので、予備知識として持っておき、違和感があるようでしたら質問してみましょう。
見積書と一緒に提案書をもらう
見積り依頼する際に、見積書をもらうことは当然ですがセットで提案書があれば安心です。提案書には、市場分析のアウトプット方法やSEO対策はどのようにするのか、コンテンツ案はどの範囲まで作ってくれるのかなど、記載してもらいましょう。それらを把握することで、金額だけでなく制作会社側でやってくれることを明確化してもらい総合的に判断しましょう。
Web制作会社を選ぶ際に確認すべき手順
これまでWeb制作会社に相談する前に、まず社内で確認しておくべき手順を説明してきました。ここからは、良いと思ったWeb制作会社の中から何社かピックアップし、選定していくフェーズとなります。Web制作会社の選定においてはどのようなことに留意して進めるべきでしょうか?その手順をご紹介いたします。
Web制作会社を選ぶ基準は?
Web制作における自社内での情報や環境を整理できたら、いよいよWeb制作会社を選んでいきます。その際に注意していただきたいのが、単純に「有名だから」「知っている会社だから」などの理由で安易に選んでしまうと、自社の作りたいWebサイトとマッチしないなどの問題が発生する恐れがあります。
Web制作会社を選ぶ上で主に確認すべき検討ポイントは以下のような内容が考えられます。
- Web制作会社の得意・不得意分野は何か?
- 同業他社での制作実績があるか?
- 担当者(ディレクター)とのコミュニケーションが円滑か?
- 運用フォロー・アフターフォローがしっかりしているか?
Web制作会社の選び方や失敗しないためのポイントについては、詳細は下記の記事内で紹介しております。ぜひご参考にしてください。
Web制作会社の選び方!失敗しないためのポイントとは
Web制作の相談はニュートラルワークスまで!
Web制作会社の選び方とポイントについてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。自社がどの項目を重視しているかによって、発注する制作会社は大きく変わります。自社内での情報の整理や準備をしっかりと行ったうえで、これまでご紹介したポイントをおさえながら各制作会社を比較してみてください。
ニュートラルワークスは、神奈川県茅ヶ崎(湘南)を中心に活動するWebのスペシャリストが集まったクリエイティブチームです。同社は、全国のweb制作案件に対応しており、コンテンツのご提案・デザイン・SEO対策・ログ解析、公開後の集客サポートや広告運用まで一貫して承っております。
制作内容としては、以下の制作が可能です。
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