マーケティング

最終更新日: 2024.04.01

コーポレートサイトの費用相場を解説!目的別の料金相場も紹介

コーポレートサイトの費用相場を解説!目的別の料金相場も紹介

コーポレートサイトとは、企業が運営する公式Webサイトのこと。コーポレートサイトの制作には専門的な知識が必要なため、多くの企業が外部にホームページ制作を依頼しています。

しかし、コーポレートサイトの制作には、一定の費用がかかります。高度な機能を搭載したり対応範囲が広くなったりすると、制作費もそれだけ高くなります。できるだけ安いコストで、「見栄えも機能も良いコーポレートサイトを作りたい」と願う人は多いでしょう。

  • コーポレートサイトの費用相場を知りたい
  • どのような制作会社に発注すべきかわからない
  • できるだけ安くホームページを作りたい

本記事では、上記のような悩みを抱く人に向け、コーポレートサイト制作の相場感や費用の目安、制作会社の選び方を解説します。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

目次

コーポレートサイトの制作は50万円程度から依頼可能

コーポレートサイトの制作は50万円程度から依頼可能

企業の公式Webサイト「コーポレートサイト」の制作は、50万円くらいから依頼可能です。こう聞くと「意外と安い」と感じるのではないでしょうか。しかし、50万円というのはあくまで「最安価格」の場合です。

安い費用でコーポレートサイトを制作すると、できることや機能が限定されてしまいます。ユーザビリティやデザイン性の高い企業サイトを作ろうとすると、50万円を大幅に超える費用が必要になるでしょう。

次章では、コーポレートサイトの相場をさらに詳しく解説していきます。自社がどのようなコーポレートサイトを必要としているかを考えながら、予算の参考にしてみてください。

【早見表つき】コーポレートサイトの料金相場

【早見表つき】コーポレートサイトの料金相場

コーポレートサイト制作の料金相場は下記のとおりです。ただし、費用や制作期間についてはあくまで参考値のため、実際の金額については依頼するWeb制作会社に相談しましょう。

初期予算 向いている目的 制作期間 運用費用 発注先
無料〜10万円 とにかく低コストでコーポレートサイトを制作したい 1週間〜1か月 契約内容によっては高額なことがあるので注意が必要 フリーランス
10〜50万円 集客や商談時の名刺代わりにコーポレートサイトが必要 2週間〜2か月 月額1万円以下 フリーランス
小規模のWeb制作会社
50〜100万円 自社の魅力を顧客に表現できるコーポレートサイトが必要 1〜3か月 月額1万円以下 小規模のWeb制作会社
中規模のWeb制作会社
100〜300万円 集客力の高いコーポレートサイトを制作したい 2〜4か月 1〜10万円 中規模のWeb制作会社
大手Web制作会社
300万円以上 本格的な集客・ブランディング戦略を展開したい 4か月以上 10〜30万円 大手Web制作会社

本章では上記の相場表を踏まえて、下記5つの予算パターンに分けてコーポレートサイトの制作費用について解説します。

  • 費用無料〜10万円程度の場合
  • 費用10〜50万円程度の場合
  • 費用50〜100万円程度の場合
  • 費用100〜300万円程度の場合
  • 費用300万円以上の場合

1.初期費用無料〜10万円程度の場合

予算が10万円前後の場合は「とにかく低コストでコーポレートサイトを制作したい」という希望を満たすものになります。

発注先は主にフリーランスとして活動している個人となり、制作期間は1週間~1か月と早め。非常に低コストかつ短期間でコーポレートサイトを作れますが、下記のポイントには注意してください。

  • 機能性やクオリティが制限されてしまう
  • テンプレートを使用するためデザイン性は低い
  • 運用費用をトータルで考えると高い場合がある
  • サイト内の記事や素材は自身で用意する必要がある
  • 完成後の修正は、応じてもらえないことが多い

Webサイトの制作業界において、10万円以下という費用は「破格」の安さです。価格面だけを考えれば魅力的ですが、それだけに機能性やクオリティ面での制約があります。後述するように既存のテンプレートを使うためデザイン性は低く、サイト内で使用する記事や素材の作成も行ってもらえません。

さらに、初期費用・制作費が無料のWebサイト制作会社には注意が必要です。多くの場合は契約期間や月額料金(運用費用)に転嫁されるからです。たとえば2年間の契約期間があり、運用費用が月額2万円の場合はトータルで50万円近くかかります。

完成後の修正依頼を受け付けてもらえないことも多いため、とにかく安いコーポレートサイトをすぐ手に入れたい場合以外はおすすめできません。

2.費用10〜50万円程度の場合

予算が10〜50万円の場合は、取引先に自社の存在を示す「名刺」として、実用可能なレベルのコーポレートサイトを作成できます。

発注先はフリーランスもしくは小規模のWeb制作会社で、最長でも2か月で完成することがほとんど。低コストで最低限の機能性があるコーポレートサイトを作れますが、下記に注意が必要です。

  • 文章や画像などの素材は、自社で用意する必要がある
  • テンプレートを使用したデザインになる場合がある
  • ホームページの更新や修正の頻度は少ない

10〜50万円という費用は、Webサイトの制作業界において安い部類に入ります。あくまで名刺代わりになるコーポレートサイトとなるため、SEO対策やデザインなどの面で制約があります。

運用費用は月額1万円以下が目安ですが、これはサーバーの保守管理にかかる最低限の費用です。更新や修正は最低限なので、「SEOに強い」コーポレートサイトは作れません。

「名刺代わりになるコーポレートサイトを作成したい」という場合はおすすめですが、クオリティや収益性を重視する場合はさらなる予算が必要になります。

3.費用50〜100万円程度の場合

50〜100万円の予算がある場合は、自社の魅力を顧客に伝える「パンフレット」として必要な機能を果たすコーポレートサイトを作成できます。発注先は小規模・中規模のWeb制作会社となり、完成には数か月ほどかかることが多いです。この価格帯になると、下記のように魅力的なポイントが増えてきます。

  • コーポレートサイトに必要な機能がワンストップで揃う
  • 文章や画像などの素材もある程度は用意してもらえる
  • テンプレートを使わないためデザイン性やオリジナル性がある

このように機能やデザインなどの希望を反映してもらいやすく、クオリティを重視できるのが魅力です。単なる名刺代わりではなく、自社やブランドの強みを顧客にアピールできるコーポレートサイトになるでしょう。

「ビジネスに役立つ」コーポレートサイトを制作したい場合は、50万円以上の予算で発注すると、必要な機能を満たすものが手に入るのでおすすめです。

4.費用100〜300万円程度の場合

100~300万円の予算がある場合は、集客やブランディング効果が得られるコーポレートサイトを作成できます。発注先は、中規模もしくは大手のWeb制作会社で、制作には数か月以上かかることがほとんど。これくらいの価格帯になると、下記のようなサービスやサポートを受けられます。

  • マーケティング戦略の立案を行ってもらえる
  • コンテンツ企画の設計や制作も依頼できる
  • アクセス解析やSEO対策もトータルで依頼可能

本格的な集客を行うコーポレートサイトは「オウンドメディア」と呼ばれます。オウンドメディアの構築と運用には相応のスキルやノウハウが必要なため、自社リソースでは対応できないことがほとんど。100~300万円の予算があれば、それらをWeb制作会社に依頼できます。

ただし、コンテンツ制作やアクセス解析など付帯業務が生じるため、運用費用が月額1〜10万円かかることに注意が必要です。コストはかさみますが、集客やブランディングにつながるコーポレートサイトを制作できるのが魅力と言えます。

オウンドメディア構築と運用費用は?費用シュミレーション オウンドメディア構築と運用費用は?費用シュミレーション

5.費用300万円以上の場合

300万円以上の予算がある場合は、前述したオウンドメディアのクオリティをさらに高めた、本格的な集客チャネルの構築や強力なブランディングが可能となります。発注先は大手Web制作会社となり、数か月~半年の制作期間が必要です。これほどの予算があれば、下記のように至れり尽くせりのサポートが受けられます。

  • 専門的なコンサルティングを行ってもらえる
  • 企業ロゴを含めたブランディングデザインが可能
  • ハイレベルで集客力の高いコンテンツ制作を依頼できる

この価格帯のコーポレートサイトでは、制作よりコンサルティングの比重が高くなるため、月額料金も10〜30万円と高額になります。しかし、スキルがあるディレクターやデザイナーがコンテンツ設計や制作を担当するため、コストに見合う成果が得られるでしょう。

「コーポレート・アイデンティティ(CI)」や「ビジュアル・アイデンティティ(VI)」など、企業理念やコンセプトの設定と認知まで行うことも可能です。

コスト面での負担は非常に大きくなりますが、競合他社との圧倒的な差別化を図る必要がある場合は、この価格帯での制作をおすすめします。

コーポレートサイトの制作費用は依頼先や作業範囲で変わる

コーポレートサイトの制作費用は依頼先や作業範囲で変わる

コーポレートサイトの制作費用は、下記の2つで大きく変わります。本章ではそれぞれで制作費用が変わる点や、具体的な費用感について見ていきましょう。

  • 発注先(企業とフリーランスのどちらに発注するか)
  • 発注内容(どれくらいの作業範囲を依頼するか)

発注先(企業とフリーランスのどちらに発注するか)

企業とフリーランスのどちらに発注するかによって、コーポレートサイトの制作費用は大きく変わります。企業とフリーランスでは制作に関わる人数や、作業工数などがまったく異なるからです。

フリーランスは個人で制作し、基本的には発注者の希望どおりに制作します。一方でWeb制作会社は、発注者の希望を満たすために企画段階からコンサルタントを行い、制作段階で複数の人が携わることが特徴。

制作人数や作業工程が違うため、両者の費用には差が出ます。発注先ごとの大まかな費用感は下記のとおりです。

発注先 大まかな費用感
フリーランス 10~25万円
小規模のWeb制作会社 25~50万円
中規模のWeb制作会社 50~100万円
大手Web制作会社 100万円以上

企業に発注する場合でも、制作会社の規模によって費用が異なります。中規模以上のWeb制作会社では、クオリティの高いWebサイト・記事コンテンツの制作や、きめ細やかな戦略設計・分析ができることが理由です。ただし上記の費用感はあくまでも一例なので、詳細は発注先のフリーランスや制作会社に確認しましょう。

発注内容(どれくらいの作業範囲を依頼するか)

コーポレートサイトの制作時に、どれくらいの作業範囲を発注するかによっても費用が変わります。Webサイト制作会社では、ディレクションやデザイン、コンテンツ制作や運用・管理費など、さまざまな作業工程が必要だからです。

詳細は後述しますが、なかには10万円以上かかる工程もあるため、どの部分を依頼するかによって費用が変動します。たとえば、コーポレートサイト制作のすべてをワンストップで発注するより、Webサイトの構築だけを依頼してコンテンツ制作は自分でするほうが安くなるでしょう。

コーポレートサイトは2種類ある

コーポレートサイトは2種類ある

コーポレートサイトは、デザインの方法によって下記2つの種類に分けられます。本章ではそれぞれの特徴と、メリット・デメリットについて見ていきましょう。

  • テンプレート型コーポレートサイト
  • オリジナル型コーポレートサイト

1.テンプレート型コーポレートサイト

「テンプレート型コーポレートサイト」は、あらかじめ決められた「テンプレート」を使用して制作するタイプです。テンプレートとは、Webサイトの構造とデザインの枠組みのこと。たとえば履歴書や請求書などを書くとき、テンプレートを使うことが多いでしょう。必要な情報を枠の中に埋めるだけでいいので楽なのが特徴です。

Webサイトの制作にもテンプレートがあり、これを使うと作業工程を大幅に省略できます。専門的なスキルがなくてもコーポレートサイトを作れるため、制作費用が大幅に安くなるのです。フリーランスや小規模Web制作会社に依頼する場合は、テンプレート型コーポレートサイトがほとんど。

ただし、テンプレート型コーポレートサイトは細かなデザインや調整ができないので、オリジナリティがある魅力的なものは作れません。競合他社との差別化を図りづらいため、ブランディング目的の場合は注意が必要です。

2.オリジナル型コーポレートサイト

「オリジナル型コーポレートサイト」は、ゼロからすべてをデザインして構築するタイプです。テンプレートを使用しないため、オリジナリティの高いコーポレートサイトを作ることができ、自社の魅力を顧客にアピールできるのが魅力。集客やブランディングを目的とする場合は、オリジナル型コーポレートサイトが必須といっても過言ではありません。

ただし、オリジナル型コーポレートサイトの制作には相応の人員とコストが必要なので、制作費用は高額になります。発注する企業によっては100万円以上かかることも。

また詳細なデザイン設計や写真撮影、そのための入念な打ち合わせなどにも時間がかかるため、納期がテンプレート型コーポレートサイトより長くなる点にも注意が必要です。

【作業工程別】コーポレートサイト制作にかかる費用の内訳

【作業工程別】コーポレートサイト制作にかかる費用の内訳

コーポレートサイト制作には下記8つの工程が必要です。本章では、それぞれの作業工程の概要や費用、注意点について解説します。

  • ディレクション費
  • Webデザイン費
  • コーディング作業費
  • コンテンツ制作費
  • システム開発費
  • テスト費
  • 運用・管理費
  • SEO対策費

1.ディレクション費

「ディレクション」は、コーポレートサイトの制作目的や要望などのヒアリングを行い、企画や設計などを行う作業工程です。デザインやコーディング、コンテンツ制作などあらゆる工程の進捗や品質管理なども行います。

ディレクションには5~20万円前後の費用が必要です。ディレクションはコーポレートサイトの全体の品質を左右する重要な工程となるため、ここを疎かにすると十分な成果が出ません。そのためディレクションの相場費用は、全体の2~3割と大きな比率となります。

2.Webデザイン費

「Webデザイン」は、コーポレートサイトのトップページや各種コンテンツ、フォントや画像などのデザインを行う工程です。前述したディレクションで全体の方針が決まったあと、まず取り掛かるのがWebデザインの工程で、その大半をデザイナーが担当します。

Webデザインにかかる費用は5~15万円前後です。ただし、コーポレートサイトに掲載するイラストや企業ロゴのデザインも依頼する場合は、さらに追加費用が必要となります。Webデザインは全体の印象を左右するため、ディレクション同様に全体に占める割合は高めです。

3.コーディング作業費

「コーディング」とは、前述したWebデザインを基にして、コーポレートサイトを実際に構築する作業工程です。いわばディレクターやデザイナーの構想を、目に見える形で実現させる工程であり、コーポレートサイト制作に欠かせません。

一般的にコーディング作業費は、1~3万円です。ただし、パソコンやスマホ、タブレットなどさまざまな端末に対応できる「レスポンシブデザイン」を採用する場合は、1.5倍ほど価格が高くなります。

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4.コンテンツ制作費

「コンテンツ制作」は、コーポレートサイトに掲載する記事コンテンツや画像などを制作する工程です。社内リソースでまかなうことも可能ですが、専門的な知識とノウハウが求められるため、ほかの工程と合わせて発注するほうがいいでしょう。

コンテンツ制作には、ターゲットやキーワードの設定、調査やライティングなどさまざまな付帯業務が生じます。コンテンツの規模や量によって費用は大きく異なりますが、数ページ前後のコンテンツの場合は1~20万円前後の費用が必要です。

5.システム開発費

「システム開発」は、コーポレートサイトの運営に欠かせないサーバーや、問い合わせフォームなどのシステムを構築する工程です。コーポレートサイトの機能性を左右する重要な工程となるため、便利で魅力的なコーポレートサイトが必要な場合は意識したいところ。

システム開発費は実装する機能が多いほど高額になります。たとえば、すでに存在している機能を組み合わせる場合は2~3万円で済みますが、さまざまな機能をゼロから構築すると100万円を超えることも。予算に応じて発注内容を検討することが重要です。

6.テスト費

コーディングやシステム開発が完了したあとは、実際にコーポレートサイトが目に見える形で完成に近づきます。その段階で、さまざまなデバイスやブラウザで正しく表示できるか、画像や表などが崩れていないかを検証するのが「テスト」の工程です。

前述したレスポンシブデザインを導入している場合は、とくに各デバイスでのチェックが欠かせません。費用についてはテスト範囲やかける手間によって異なりますが、5万円くらいを目安に考えておくといいでしょう。

7.運用・管理費

コーポレートサイトの完成後は運用と管理を行います。名刺やパンフレット代わりにコーポレートサイトを制作する場合は、基本的にはサーバー管理費だけなので月額1,000~10,000円前後です。

ただし、集客やブランディングが目的の場合は、アクセス解析やWebサイト改善などの付帯業務が発生します。これらも発注する場合は、月額10万円前後の費用がかかるでしょう。サポートが得られる範囲、更新頻度などは制作会社によって異なるため、あらかじめ確認しておくことが重要です。

8.SEO対策費

「SEO対策」は、コーポレートサイトを上位表示させるために必要な工程です。インターネットのユーザーは、さまざまなキーワードで検索します。自社に関連するキーワードで検索が行われたとき、SEO対策が万全であれば自社サイトが上位表示されるでしょう。

集客やブランディングのためにコーポレートサイトを制作する場合は、SEO対策を重視すると高い効果が得られます。SEO対策の費用は5~20万円で、コーポレートサイトの規模や発注先のスキルによって大きく異なることがポイントです。

コーポレートサイトの費用を安く抑える3つの方法

コーポレートサイトの費用を安く抑える3つの方法

十分なクオリティがあるコーポレートサイトを制作する場合、少なくとも50万円以上の費用がかかることがほとんどです。しかしながら下記3つのポイントを意識すると、コーポレートサイトの制作費用を安く抑えられます。

  • 他社でも見積もりを依頼して比較する
  • 一部工程を社内リソースで対応する
  • WordPressのテーマを活用して自作する

1.他社でも見積もりを依頼して比較する

実際にWebサイトの制作会社に見積もりを依頼して「高い」と感じた場合は、ほかにも複数の制作会社に見積もりを依頼してみましょう。コーポレートサイトの制作費用は、制作会社の規模やスキルによって大きく異なります。高いところもあれば安いところもあるので、コストを抑えたい場合は安い会社に依頼するのがおすすめです。

ただし、制作費が安いWeb制作会社は、成果物のクオリティや対応範囲に制約があるので注意してください。とくに集客やブランディングが目的の場合は、コーポレートサイトのクオリティが成果を大きく左右します。自社の予算と目的を照らし合わせて、バランスの良い選択肢を検討してみましょう。

2.一部工程を社内リソースで対応する

一部の作業工程を社内リソースで対応すると、制作費を抑えられます。前述のとおりコーポレートサイトの制作にはさまざまな作業工程が必要で、発注範囲が広くなるほど制作費も高額になります。その一部を社内リソースで対応すれば、制作会社側の作業量が減るためコストも安くなるのです。

たとえば、コーポレートサイトの構築だけを発注して、コンテンツ制作や運用を自社で担当するとそれだけ費用が浮きます。ただし、社内にスキルがある人材が必要であることや、社内の協力が欠かせないことに注意が必要です。

3.WordPressのテーマを活用して自作する

「WordPress」を活用して、社内でコーポレートサイトを制作するのもおすすめです。WordPressとは、世界的に広く活用されているCMS(Webサイト制作ツール)のひとつ。WordPressで用意されているさまざまな「テーマ」を活用すれば、Webサイト制作の専門的な知識がなくても、コーポレートサイトを簡単に制作できます。

WordPressのテーマには、無料版と有料版のものがありますが、デザイン性や機能性を重視するのであれば有料版のテーマが有利です。制作費を最小限に抑えられると同時に、更新や修正も好きなタイミングで行えます。社内リソースに余裕がある場合は、WordPressのテーマを活用したコーポレートサイト制作を検討してみるといいでしょう。
Webサイト制作でWordPress(CMS)のメリット・デメリット Webサイト制作でWordPress(CMS)のメリット・デメリット Webサイト制作で無料CMSのWordPressの人気が高いのはなぜなのでしょうか?WordPressのメリット・デメリット、有料CMSや従来のHTMLのホームページとの違いについて解説します。

コーポレートサイト作成で作るべき項目やページ

コーポレートサイト作成で作るべき項目やページ

コーポレートサイト制作の際は下記3つのポイントを意識して、必要なものを洗い出すことがおすすめです。本章では、下記3つの観点からコーポレートサイトの構成を検討してみましょう。

  • 必ず作るべきページ
  • 可能なら作るといいページ
  • 集客をするうえであると便利なページ

必ず作るべきページ

下記7つの項目は必ず作っておくべきページです。どれかが欠けていると、コーポレートサイトを訪れたユーザーが、自社について十分に理解できない可能性があります。

  • TOPページ
  • 会社概要
  • 事業案内
  • サービス紹介
  • お問い合わせ
  • サイトマップ
  • プライバシーポリシー

ただし、コーポレートサイト制作を低予算で依頼した場合は、上記すべてが1ページにまとめられている場合もあるので注意が必要です。それぞれのページを記事コンテンツとして、詳細をまとめておくほうが企業のイメージアップにつながるでしょう。

可能なら作るといいページ

予算的に可能であれば、下記4つのページもコーポレートサイトに掲載しておくといいでしょう。

  • 社員紹介
  • 採用情報
  • お知らせ
  • ニュース

上記のページは自社の活動を対外的にアピールするためのものです。とくに、自社のコーポレートサイトを採用活動に活用したい場合は、ぜひ採用情報ページも追加しておくことをおすすめします。

集客をするうえであると便利なページ

集客を目的としてコーポレートサイトを制作する場合は、下記5つのようなページも追加しておくといいでしょう。集客のための動線として役立つため、企業の認知度向上の効果を得られるはずです。

  • 実績紹介
  • 事例紹介
  • 資料ダウンロード
  • 記事コンテンツ
  • コラム

とくに重要なのが「記事コンテンツ」です。近年では、コーポレートサイトに記事やコラムを掲載して顧客に情報提供を行い、検索エンジンからの集客を目指すオウンドメディアを運用する企業が増えています。

オウンドメディアの集客力は、基本的には記事の量と質に依存するのがポイント。高品質な記事コンテンツを定期的に更新し続けることが、オウンドメディアの成果を高めるコツです。実績・紹介や資料ダウンロードページも準備しておけば、より効果的な集客チャネルとして機能するでしょう。

Web制作会社を選ぶ際のポイント5つ

Web制作会社を選ぶ際のポイント5つ

コーポレートサイトの制作をWeb制作会社に依頼する場合は、下記5つのポイントを意識することが重要です。より高い成果を得るためにも、発注前に必ず確認しておきましょう。

  • 必ず複数社から見積もりを取る
  • コーポレートサイトの目的を明確にして、社内で共有する
  • 事前に費用に入る作業範囲を確認する
  • 円滑に担当者とコミュニケーションが取れる
  • 制作完了後にサポートがあるか確認する

1.必ず複数社から見積もりを取る

コーポレートサイトの発注先を検討する際は、必ず複数のWeb制作企業から見積もりを取るようにしましょう。1社だけに絞って検討を進めると、コストパフォーマンスや対応力を正確に判断できません。複数の選択肢を比較するなかで見えてくることもあるのです。とくに初めてコーポレートサイトの発注をする場合は、どれくらいが「適正価格」か判断しづらいこともあるでしょう。

コーポレートサイトの制作費用は、制作会社のスキルや依頼する作業範囲によって大きく異なります。基本的には金額とクオリティは比例することがポイントです。安いからといって即決すると、完成後にクオリティの低さに後悔してしまうことも。一方で、担当してもらえる作業範囲のわりに価格が高いこともあるので注意が必要です。

複数のWeb制作会社から総合的に判断することで、目的や予算に合う最適な発注先を選びやすくなります。

2.コーポレートサイトの目的を明確にして社内で共有する

そもそも「なぜコーポレートサイトが必要なのか」という目的を明確化して、その意識を社内で共有しておくことも重要です。冒頭で紹介したように、「名刺代わり」か「集客目的」かで必要な機能や適切な発注先は大きく異なります。

自社が抱えている課題を明確化することで、理想的なコーポレートサイトを制作しやすくなるのです。たとえば、集客やブランディングのためのコーポレートサイトが必要であるにも関わらず、工数を削減した安価な発注内容で依頼すると十分な効果が得られません。

また、社内で目的意識を共有しておくことも重要です。コーポレートサイトは基本的に企業全体で使用するもの。部署によって課題は異なりますし、費用を捻出するために上層部を説得する必要もあります。社内一丸となって制作に臨めるようにしましょう。

3.事前に費用に入る作業範囲を確認する

実際にコーポレートサイト制作を発注する前に、必ず「費用に含まれる作業内容」を確認しておきましょう。ここを疎かにすると、担当してもらえると思っていた部分が対応外になり、あとでトラブルになってしまう可能性があります。

たとえば、完成後の修正や要素の追加をどこまで追加料金なしで行ってもらえるか、記事コンテンツの制作費用が含まれているかは重要なポイントです。最近はスマホでコーポレートサイトを閲覧するユーザーも多いので、レスポンシブデザインに対応しているかも確認しておきましょう。

4.円滑に担当者とコミュニケーションが取れる

Web制作会社の担当者と円滑にコミュニケーションが取れるかどうかも、事前にしっかり確認しておきたいポイントです。担当者の理解力や対応力が低ければ、自社の要望を適切にくみ取ってもらえません。

担当者の技量を見極めるコツは、自身が話した以上のことを理解して、最適な改善策を提示できるかどうかです。たとえば「集客力に課題を抱えている」と話したとき、スキルのある担当者であれば「オウンドメディアが必要」と判断するでしょう。単なるコーポレートサイトではなく、コンテンツ制作やSEO対策も含めた提案を行うはずです。

自社の課題や要望を伝えるためには、相手と何度もコミュニケーションを重ねる必要があります。そのときに曖昧な返事をしたり、面倒くさがったりする担当者であれば、クオリティの高いコーポレートサイトは困難なので他社へ乗り換えるほうがいいでしょう。

5.制作完了後にサポートがあるか確認する

コーポレートサイトの制作完了後に、どのようなサポートが得られるか確認することも重要です。完成後に修正や追加の必要が生じるケースは意外と少なくありません。とくに集客目的でコーポレートサイトを制作する場合は、記事コンテンツの定期的な修正や追加は必須です。

安価な料金設定で契約すると、修正時に追加料金がかかることがあります。「安い」と思っていたものの、トータルコストで考えると費用が高くなってしまうかもしれません。事前に確認すべきことは、追加料金なしで対応可能な修正回数や、自社でコーポレートサイトを更新するためのノウハウ指導やマニュアル提供の有無などです。

費用相場を見て自社に合った依頼先を決めることが重要

費用相場を見て自社に合った依頼先を決めることが重要

コーポレートサイトの制作を依頼する際は、費用の安さだけを重視するのではなく、自社の目的を満たしてくれる発注先を選ぶことが大切です。コーポレートサイトは最安10万円くらいで制作できますが、集客力がある実用的なものを制作するためには50万円以上の費用がかかります。

制作会社によって得意分野や対応可能な範囲が異なるので、複数社から見積もりを取って比較検討することが重要です。費用に含まれる作業範囲を確認したり、担当者の技量を慎重に見極めたりすることも、理想的なコーポレートサイトを制作するために欠かせません。

株式会社ニュートラルワークス」では、コーポレートサイト制作に関する無料相談を行っています。企業サイトについてお悩みの方や、SEOに強いオウンドメディアを制作したいという方は、ぜひ弊社にご相談ください。

コーポレートサイトのよくあるご質問

コーポレートサイトの制作費用の差はどこに出る?

企業とフリーランスのどちらに発注するかによって、コーポレートサイトの制作費用は大きく変わります。また、コーポレートサイトの制作時に、どれくらいの作業範囲を発注するかによっても費用が変わります。

テンプレート型コーポレートサイトとは?

「テンプレート型コーポレートサイト」は、あらかじめ決められた「テンプレート」を使用して制作するタイプです。必要な情報を枠の中に埋めるだけでいいので楽なのが特徴です。

オリジナル型コーポレートサイトとは?

「オリジナル型コーポレートサイト」は、ゼロからすべてをデザインして構築するタイプです。テンプレートを使用しないため、オリジナリティの高いコーポレートサイトを作ることができ、自社の魅力を顧客にアピールできるのが魅力です。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
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