採用サイトは求人を目的とするサイトです。長期的に求職者へアプローチをかけるために、さまざまな情報を発信しています。近年は採用サイトを導入している企業も多くあり、他社と差別化を図る「独自性」が必要です。自社ならではの独自性を持たせたサイト設計でありつつ、求職者からの注目を集めるためには、さまざまな方法があります。
しかし、「効果的な採用サイトの作り方がわからない」「自社の魅力を伝えるアイディアが浮かばない」と悩んでいませんか?そこで本記事では、独自性を持たせるのに役立つ面白い採用サイトの事例と、訴求力のあるサイトの特徴を紹介します。ぜひ最後までお読みください。
目次
面白い採用サイト事例10選
ここからは早速、独自性を持たせている面白い採用サイトの事例を10社に絞って紹介します。他社がどのような採用サイトを運営しているのかチェックし、自社ならどんな内容やデザインにすると良いかを考えながら読みすすめてみてください。
株式会社東映
株式会社東映の採用サイトは、ファーストビューに情報やしかけが盛り込まれた設計になっています。自社が扱っている映画やドラマなどの画像が映し出され、印象的な文言が大きく書かれているデザインは、興味を掻き立てられます。
また、画面右上のメニューを押せば、求職者の求めている情報にアクセスできるのも魅力です。サイトに訪れた際のインパクトはもちろん、操作のしやすさも考えられているので、隅々まで見たくなってしまうサイト設計になっています。
また映画やドラマ、イベントなどがどのように行われているのか調べられる仕組みは、各部署を目指す求職者に役立ちます。幅広い作品を手掛けている東映だからこその、コンテンツごとのつながりや仕事内容のわかりやすさが、多くの関心を集めるポイントです。
三菱ケミカル株式会社
三菱ケミカル株式会社では、会社のスケール感がうまく伝わるようなデザインにまとめられています。最初は大きな地球という枠組みから始まり、個人へとミクロになっていく過程は、わくわく感や未来感を与えます。
会社が取り組むべき課題や、どのような事業や製品を展開しているのか詳細が読みたくなるサイト設計は、この会社の強みの一つといえます。また、書かれている内容を項目ごとに分けているので、読みやすさがあります。地球視点で捉えた会社の理念も明確にまとめ、社会貢献を求める求職者の熱量にも負けないアピールは、やりがいのある仕事だと感じさせてくれます。
株式会社日本経営
株式会社日本経営では、ゲームのローディング画面のようなオープニングから始まるなどといった、ユニークなサイト設計になっています。コンサル合戦と称してコンサルティングの重要性を説きつつ、伝えたい内容が順序よく並べられていて素晴らしいです。順序立てたセールスで、ユーザーも会社の概要を理解しやすいです。
また経営コンサルタントを武将に例え、どのような技術や知識が必要なのか、どんな課題に取り組んでいるのかイメージしやすくしている点も強みといえるでしょう。
さらにエントリー画面に移る際に、「いざ出陣!」や「参戦」と書かれているなど、ユニークで思わず応募したくなるような仕掛けが魅力的です。個性のある人材を求めている会社の理念にもマッチした、株式会社日本経営ならではの雰囲気を感じられます。
菱電商事株式会社
菱電商事株式会社の採用サイトは、魅力や事業内容が楽しく伝わる、見やすいデザインになっています。ただ商品を作って売るだけではない、顧客のニーズに応えるスタイルと、三菱電機グループの枠を越えて活動する、やりがいを感じさせる内容が特徴です。
また、働いている社員の素顔が垣間見える社員紹介の箇所は、会社のアットホームな雰囲気を伝えたり、親近感を抱かせる効果があります。また、実際に取り組んでいるプロジェクトのストーリー紹介や、理系文系の社員割合、夏休みの過ごし方など、会社の様子を余すことなく公開する工夫がされています。
どれも会社の雰囲気や仕事への姿勢がわかりやすくまとめられているので、求職者にとってありがたい情報が満載です。
エイベックス株式会社
エイベックス株式会社の採用サイトは、Instagramのイメージを彷彿させるデザインで、直感的にコンテンツを探せる楽しさがあります。採用情報に加え、求める人物像や仕事内容など、気になった情報をワンクリックで表示させる簡単操作なので、誰でもスムーズに情報が得られるようにしています。
エイベックスで活躍している社員の紹介も写真からクリックでき、求職者が興味のある分野で先輩が感じている仕事のやりがいや、大変さなどが知れます。また、内定者が仕事に一日密着する動画も用意され、実感の湧きやすさと具体的な情報が得られるのも人気を集める理由の一つです。さらに、ジャンル別に分けられた項目があり、調べたい情報だけをピックアップする方法もできます。
株式会社フェリシモ
株式会社フェリシモは、ファッションや生活雑貨などを取り扱う会社だけあって、まるで音楽アプリのような、おしゃれなデザインが印象的なサイト設計になっています。サイト内では音楽が流れたり、採用に関するラジオが聞けたりと、目だけでなく、耳で楽しめる工夫がされています。
社員紹介や採用情報などのメニューをCDジャケットのようなデザインにし、ポップな雰囲気を醸し出しています。また、書かれている情報は項目ごとで順番にまとめられているので、どこに何の情報があるのかわかりやすい設計になっています。カラフルでにぎやかな雰囲気でありながら、採用情報コンテンツやSNSなど、しっかりと採用サイトとして情報を提供できる充実の内容です。
株式会社ローソン
株式会社ローソンの採用サイトは、ファーストビューにアニメーションが使用され、求職者の興味を抱かせるデザインです。また文章もアニメーションで動かすなどして、文章を読み続けても飽きが来ないようにしています。
画面を下へスクロールさせると、目標や仕事、社員がローソンを選んだ理由などにアクセスしやすい表示にしている点も魅力的です。特に社員へのインタビューが特徴的で、販売店員から経営担当まで、ローソンに携わるさまざまな担当者からのインタビューを確認できるので、入社を考える際の参考になります。
会社のどういうところに興味を抱いて入社するかは人それぞれなので、さまざまな立場の人から意見を聞いておいて損はありません。
株式会社ニトムズ
株式会社ニトムズとは、掃除用具のコロコロを作っている会社です。最初の画面では、看板商品であるコロコロを下に動かしてほこりを取ると、キャッチコピーが表示される仕組みになっています。
自社商品とかけた遊び心のある作りは、読者の記憶に残りやすいほど独自性があります。その他にも、コロコロ以外の商品や、粘着技術など、自社がどのような事業を行っているのか、イラストや画像とともにわかりやすく説明しています。
営業や企画商品、技術の開発などの即戦力を求めているニトムズは、社員インタビューやプロジェクトストーリーなど、さまざま紹介しています。会社よりもコロコロの知名度の方が高いのを逆手にとったPRは、身近さを感じさせるユニークな発想の参考になるでしょう。
TMI総合法律事務所
TMI総合法律事務所の採用サイトでは、弁護士という職業の誇りや、なぜ弁護士になりたかったのかを思い起こさせる内容が印象的です。画面をスクロールしていくと、最初は38人だったTMI総合法律事務所が規模を拡大し、グローバルに活躍するようになった歴史・経緯がわかります。
また社員インタビューでは、弁護士キャリアをどのように切り開いていったのかドキュメンタリー調にまとめ、この会社で働くやりがいを感じやすくしています。弁護士の本質を忘れず、世界での活躍も目指したい方にとって、一度は見ておきたいサイトです。
このように、自社のPRだけでなく仕事に誇りを持って活動している人にもフォーカスしているので、より多くの人に興味を持ってもらいやすいサイト設計にしています。
デンタルプロ株式会社
デンタルプロ株式会社の採用サイトでは、歯ブラシのイメージをうまく活用した、「磨く」をコンセプトにしたデザインやキャッチコピーが印象的です。また、訪問者がマウスで磨くようなアクションを起こさせるなど、楽しく情報を調べられるサイト設計になっています。
また説明会から内々定までの選考フローがわかりやすくまとめられているので、就職を考えている求職者にも理解できるページにしています。20年以上国内トップシェアを誇ってきたデンタルプロ株式会社の「歯ブラシに対する熱い思い」が散りばめられているので、やりがいを感じさせてくれる会社の一つです。
訴求力のある採用サイトの特徴
最後に、訴求力のある採用サイトとはどのようなサイトなのか、大きく4つのポイントに分けて紹介します。どれか一つでも欠けると採用サイトとして不十分な情報量になります。バランスよく取り入れて、しっかりと人が集まる採用サイトを目指しましょう。
採用サイトの必要性とは?メリットや効果、ランキングを紹介
インパクトのあるデザイン
訴求力のある採用サイトの基本は、訪れたユーザーにインパクトを与えられるデザインかどうかです。場合によっては、シンプルなデザインも悪くありませんが、シンプルすぎるデザインは、そっけない印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、写真やイラスト、動きを取り入れるなどして華やかさを持たせ、自社独自の魅力をアップさせましょう。文章だけでは会社のイメージがなかなか伝わらないので、印象に残るデザインを意識するようにしてください。
自社商品や会社、社員などの写真もあると、どのような事業をしていて、どんな会社の雰囲気なのか、求職者に感じ取ってもらえます。しかし過度な装飾は統一感がなくなってしまうので、サイトの見やすさを保つのも重要です。
採用サイトのデザイン事例30選!採用サイトの参考サイトを紹介
頭に残るキャッチコピー
どんなにデザインが秀逸なサイトでも、頭に残るキャッチコピーがなければ、印象に残ってくれません。まずは、求職者に何を伝えたいのか考えて、自社の魅力と想いが伝わる言葉を探しましょう。
そこからターゲット層を明確にして、採用したい人に刺さる言葉を簡潔にまとめるのが大切です。どのような言葉を選べばいいかわからない時は、人気のある採用サイトのキャッチコピーを参考にすると、イメージもわきやすくなるでしょう。
しかし、自社のイメージとかけ離れすぎたキャッチコピーは、ちぐはぐな印象を与えるので、他サイトを参考にする際はご注意ください。インパクトを優先しすぎると、本当に伝えたいことが伝わらない可能性もあります。
採用サイトランキング20選!好感度が高い事例まとめ【2022年最新】
オリジナリティのあるコンテンツ
自社の採用サイトに興味を持ってもらうためには、自社ならではのオリジナルコンテンツが不可欠です。会社概要や募集要項、フローなどの基本的な情報も必要ですが、何か特別なコンテンツがあると求職者の興味を引きます。
たとえば、社員の声を載せたり動画や写真で社内の様子を伝えたりするなど、自社特有の情報が集まったコンテンツにすれば、求職者が飽きることなく滞在できます。しかしその一方で、ありきたりなデザインやシンプルすぎる構成は敬遠されてしまいがちなので、自社らしさを伝えられる独自性を持たせましょう。
トレンドを取り入れている
インパクトのあるデザインや自社の独自性を持たせたら、後はトレンドを取り入れましょう。たとえば、YouTubeやLINEなどのSNSを組み合わせるのもトレンドに含まれます。
例えば、SNSのコンテンツ配信も行っている企業の一つとして、株式会社ニトリがあります。株式会社ニトリでは、InstagramやYouTubeの動画配信を活用して、採用サイトでは伝えきれない魅力を伝えられる工夫がされています。どのような伝え方が、多くの求職者に興味を持ってもらえるのか常に考え、サイトを更新するのも忘れずに行いましょう。
面白い採用サイトにするには訴求力とデザインが鍵
採用サイトに訪れた求職者に、自社へ就職したいと思わせるためには、訴求力のある面白いデザインや、魅力が伝わるキャッチコピーなどが大切です。ありきたりなデザインでは、すぐに飽きられてしまい、自社の思いも十分に伝えられません。
そこで他社にはないアイデアを取り入れ、自社の概要や事業内容はもちろん、社内の様子や社員の姿などが伝わるオリジナリティを出すのも重要です。会社それぞれで持っている特徴も違うので、まずはさまざまな企業の採用サイトを参考に、自社らしさを出せるデザインを作り出しましょう。
訴求力のある採用サイトを 作りたいという方は、コンテンツ作成のサポートも行っているニュートラルワークスへ、お気軽にお問い合わせください。
<無料>資料ダウンロード
【失敗しない】Webサイト制作ガイド(事例付)
年間数百サイトを手掛けるWebディレクターが徹底解説!