この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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ワードサラダとは何か
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ワードサラダとは、プログラムによって自動で生成された「文法的には正しいが文章が破綻しているテキスト」のことです。数年前までは、ワードサラダをSEO対策の手法に使うアフィリエイターやWeb制作業者が多数存在していましたが、現在ではプログラムを使って自動生成した低品質のコンテンツは、Googleのペナルティ対象となっています。
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ワードサラダを使っていない場合の注意点
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運営しているWebサイトでワードサラダを使っていない場合でも、知らないうちにワードサラダを使ったサイトから被リンクをもらってしまう可能性もあり得ます。低品質のWebサイトやコンテンツからの被リンクは、サイト評価を下げる危険があるため注意が必要です。
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AIによる記事自動作成とワードサラダとの違い
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近年、英語圏ではAIによる記事の自動作成が実用化されつつありますが、意味が通じる自然な文章と、ユーザーのニーズを満たすコンテンツであることで、AIが作成した記事はワードサラダと判定されていないと考えられています。
ワードサラダとは、迷惑メールなどで見られる、文法的には正しくても意味が支離滅裂な文章のことです。かつてのSEO対策では、ワードサラダが使われていましたが、今は絶対にやってはいけない方法です。そこでこの記事では、ワードサラダをなぜ行ってはいけないのか?そして、どのようなリスクがあるのかについて解説します。
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目次
ワードサラダとは
ワードサラダ(word salad/言葉のサラダ)とは、プログラムによって自動で生成された「文法的には正しいが文章が破綻しているテキスト」のことです。統合失調症の患者に見られる言語障害の症状(言葉のサラダ)に似ていることから名付けられました。また、数年前までは、ワードサラダをSEO対策の手法に使うアフィリエイターやWeb制作業者が多数存在していました。
ワードサラダの例文
「サラダの材料は、ニューヨークの旅行用にカマキリの卵と全自動洗濯機です。学校のアルカリ性とは、ギンガムチェックのことです」 |
この文章は、文法的には間違っていませんが、文章としては支離滅裂で中身がありません。人間が読めば一目で分かりますが、ひと昔前までは検索ロボットがこれを判別するのは技術的に難しかったため、プログラムで自動生成されたワードサラダを使ったWebページが検索結果の上位に表示されることも少なくなかったのです。
しかし、現在の検索エンジンはワードサラダを判別してペナルティを課すことが可能といわれており、ワードサラダを使用したWebサイトが検索結果に出てくることはほとんどありません。
ワードサラダはSEO対策として有効だった
検索エンジンのアルゴリズムがWebサイトを評価する際、被リンク数が重要な指標であるといわれています。そのため、一時期は「何でもいいから他のサイトからリンクを貼れば、メインサイトのSEO評価が上がる」という考え方のもと、外部サイトを作成して自作自演のリンクを設置するSEO施策が流行しました。
自作自演リンクのためだけに作られた外部サイトは、検索エンジンの上位を狙う必要がないため、プログラムによって自動生成されたワードサラダをテキスト部分に流し込んで記事を作成していたのです。実際に当時は、自作自演リンクを使ったSEO評価の向上に効果が見られたため、ワードサラダがSEO施策として有効だったのです。
被リンクの調べ方と良質な被リンク獲得方法を解説
ワードサラダはSEOにマイナスの影響しかない
ワードサラダは、ただ支離滅裂な文章の羅列というだけではなく、SEOにマイナスの影響をもたらします。
自動生成コンテンツはGoogleのペナルティ対象
現在、プログラムを使って自動生成した低品質のコンテンツは、Googleのペナルティ対象となっています。Googleは「品質に関するガイドライン」において、以下のようにペナルティの方針を示しています。
自動的に生成されたコンテンツ(「自動生成コンテンツ」)とは、プログラムによって生成されたコンテンツのことです。Google では、検索ランキングを操作することを目的としている、ユーザーの役に立たないコンテンツに対し、措置を取ることがあります。
引用元:Automatically generated content|Search Console の上級者向けガイド
Googleのアルゴリズムは数年前から自動生成された文章を判別できるようになったといわれています。実際に、低品質なWebサイト(ワードサラダを使ったWebサイト)からの被リンクをスパムとみなしたり、メインサイトにペナルティを課して検索順位を下げたりする対応を取っているようです。
なぜなら、自作自演リンクのためだけに存在するWebサイトは、本来のユーザーニーズを満たす良質なサイトではないからです。そのようなWebサイトから被リンクを受けているメインサイトも、「良質な被リンクではない」という理由でSEO評価を下げられる流れにあります。
Googleからペナルティを受けるとどうなる?
Googleは、Google品質ガイドラインに違反しているWebサイトに対して、ペナルティを課すことがあります。Googleより何らかのペナルティを受けた場合、検索順位が極端に下がったり、インデックスから削除されて検索結果にまったく表示されなくなったりします。GoogleがWebサイトに課すペナルティには「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」の2種類があります。
Googleのエディター(監視員)による「手動ペナルティ」は、Search Consoleに警告メッセージが届くため、違反した内容やペナルティ解除のための方法が分かりやすいペナルティです。しかし、検索ロボットのアルゴリズムによって評価される「自動ペナルティ」を受けた場合、メッセージは何もありません。
そのため、「何がいけなかったのか、解除のためにどう改善すればいいか」が分からずに途方に暮れる場合も少なくないのです。要するに、Webサイト運営者はGoogleペナルティを回避するためにも、ワードサラダを始めとした低品質コンテンツや質の悪い外部リンクを採用しないようにすべきです。
ワードサラダを使ったWebサイトからの被リンクにも注意が必要
運営しているWebサイトでワードサラダを使っていない場合でも、知らないうちにワードサラダを使ったサイトから被リンクをもらってしまう可能性もあり得ます。低品質のWebサイトやコンテンツからの被リンクは、サイト評価を下げる危険があるため注意が必要です。
被リンクを確認したい場合は、Google Search Consoleを使ってみてください。「リンク」という項目から、外部リンクの詳細をクリックすることで、被リンクの一覧を確認することができます。ワードサラダを利用したサイトや、明らかに質の低いサイトから被リンクをもらっていた場合は、否認テキストファイルを送信して被リンクを拒否するようにしてください。
被リンクを否認するには?ペナルティを受けやすい事例や対処法を解説
この記事ではペナルティを受けやすい被リンクについて解説します。否認すべき被リンクの対処法や「Google Search Console」における否認ツールの設定方法などもあわせて紹介します。「気づかないうちに自社サイトの評価が下がっている」とならないように、把握しておきましょう。
AIによる記事自動作成とワードサラダとの違い
近年、英語圏ではAIによる記事の自動作成が実用化されつつあります。アメリカのAP通信は、2014年からAIによる記事作成の自動化を行っています。
AIによって文章が作られているにもかかわらず、AP通信の記事はワードサラダと判定されていません。それには以下の要素が関係していると考えられます。
- 意味が通じる自然な文章
- ユーザーのニーズを満たすコンテンツ
日本語のコンテンツにおいては、AIによる記事の自動作成はそれほど進んでいませんが、2016年より日本経済新聞社が、AIによる決算サマリーを日経新聞電子版で提供しています。
また、AIがSEOを考慮した記事構成案を自動作成するサービスも実用化されています。今後、AIのアルゴリズムが発展すれば、いずれは日本語の文章も違和感なく自動作成できるようになるのかもしれません。
誤字脱字や文法ミスもSEOに影響がある?
「文章の誤字脱字や文法のミスも評価に影響があるのでは?」と疑問に思った方もいるでしょう。これらは、コンテンツを作成するうえで少なからず起きてしまうミスです。こうしたミスは影響があるのでしょうか。
結論として、誤字脱字や文法のミスも少なからず評価に影響を与えると考えられます。
Googleの検索品質評価ガイドラインで、質の低いページ例(Examples of Low Quality Pages)として、綴り(spelling)に関する指摘があるためです。
このページでは、たとえば、ローンを返済しないように人々に指示するなど、損害を与える可能性のあるローンのアドバイスを提供します。 記事には文法とスペルの誤りがあり、ページは非常に信頼できません。
質が低い主な原因はコンテンツの内容にありますが、文法やスペルのミスも質の低さとして評価していることが分かります。ワードサラダほどの悪い影響を与えるとは考えにくいですが、誤字脱字や文法のミスにも注意してコンテンツを作成していくことを心がけましょう。
校正・校閲とは?違いや仕事内容を解説
ワードサラダとは?のまとめ
ワードサラダを使ったWebサイトを作成すると、Googleの評価は下がります。一方で、AIによる記事作成ではそのようなペナルティを受けていません。この違いは、「意味の通じる文章」「ニーズを満たす内容」であるコンテンツかどうかの違いといえるでしょう。
しかし、人間のライターにしか書けないコンテンツも存在します。いずれはAIによるコンテンツと、人間が手がけるコンテンツの住み分けがなされるのではないでしょうか。
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