この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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トラフィックとは
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トラフィックとは、そのWebサイトに訪れるユーザーの量であり、Webサイトへの訪問者数や訪問者の行動を測定するための指標です。自社が掲載している広告以外からの流入である自然流入とインターネット上に表示された広告からの流入である広告経路の2種類のチャネルがあります。
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トラフィックとSEOの関係とは
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トラフィックの多いページは、すなわち「人気の高いコンテンツ」と考えられるため、トラフィックの数がSEOにおいて“有益なコンテンツかどうか”を判断するための指標として活用することができ、トラフィックはSEO対策のKPIの一つとして使われることが多く、密接な関係にあると言えます。
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SEOでトラフィックを増やす方法
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検索上位を狙うキーワードと競合ページを確認し、上位表示の可能性が高いキーワードを洗い出したら、新規ページを作成するかリライトするか判断しましょう。コンテンツ作成の際には上位ページや関連キーワードからユーザーニーズを深掘りし、ユーザーニーズをもとに見出しを設定してユーザー目線で構成を作成します。
トラフィックとは、そのWebサイトに訪れるユーザーの量を指します。つまり、Webサイトへの訪問者数や訪問者の行動を測定するための指標です。
トラフィックは、様々な要因によって変動します。例えば、検索エンジンか上での表示順位、ソーシャルメディアでのシェアやリンク、外部サイトからのリンク、広告の効果などが影響を与えます。
トラフィックとSEOの関係性を理解して対策できれば、自社サイトへの自然流入向上につなげることができます。
ただ、誤った手順で進めてしまうと、検索エンジン側からの評価が得られず、思うような効果が得られないことがあります。
本記事では、トラフィックとSEOの関係性や自然流入を増やす方法を解説します。
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目次
トラフィックとその種類とは
交通量やデータ容量という意味をもつ「トラフィック(traffic)」ですが、冒頭で記したとおり、Webマーケティングでは、メディアへのアクセス数などの意味で使われます。
トラフィックはさまざまなツールで調査できます。本記事では、無料で使用できる「Googleアナリティクス4(以下GA4)」を例に、以下チャネル(メディアの流入経路)ごとのトラフィック項目を紹介します。
- 自然流入
- 広告経路
自然流入のチャネル
自然流入とは、「自社が掲載している広告以外からの流入」のことです。GA4では、自然流入に関する以下のトラフィックを確認できます。
項目 | 意味 |
---|---|
Organic Search | オーガニック検索(自然検索)からの流入 |
Organic Social | ソーシャルメディア広告以外からの流入(Facebook、Xなど) |
Organic Shopping | ショッピングサイト掲載の広告以外からの流入 |
Organic Video | 動画サイト掲載の広告以外からの流入 |
Referral | 上記に分類されない他メディアからの流入 |
自然流入は「広告費」が発生しないため、コストを抑えながら自社の商品やサービスを宣伝できます。
広告経路のチャネル
広告経路とは、「インターネット上に表示された広告からの流入」のことです。
GA4では、広告経路に関する以下のトラフィックを閲覧可能です。
項目 | 意味 |
---|---|
Paid Search | リスティング広告(検索連動型広告)からの流入 |
Paid Social | ソーシャルメディア広告からの流入 |
Paid Video | 動画サイト(YouTubeなど)からの流入 |
Affiliates | アフィリエイト(成果報酬型広告)からの流入 |
Display | ディスプレイ広告からの流入 |
自社からインターネット上に広告を掲載している場合、コストパフォーマンスを確認するためにも、クリック率(CTR:Click Through Rate)やコンバージョン率(CVR:Conversion Rate)を定期的に確認する必要があります。
GA4なら複数の広告を掲載していても一括で確認できるため、分析工数の削減にもつながります。
トラフィックとSEOの関係とは
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、特定の検索ワードで上位表示を狙う施策のことです。
ここからは、トラフィックとSEOの関係性などについて解説します。
SEOではトラフィックの重要性が増している
世界最大規模の検索エンジン「Google」は、検索順位に影響のある要因の一部を公表しています。
- 検索ユーザーを第一に考えた、信頼性の高いコンテンツ
- 検索ワードをページタイトルや見出しなどに挿入
- クローラー(ページを検索するロボット)が認識しやすいページ構造
SEOで上位表示を狙うためには「検索ユーザーにとって有益なコンテンツ」が必要です。
良質なコンテンツとは?SEOにおける要件を解説
ただ、有益なコンテンツかどうかは検索エンジン側の評価によって決定されるため、私たちは現状のページがユーザーにとって有益なのか判断できません。
GA4を活用すると該当ページのクリック数はもちろん、滞在率やコンバージョンの割合といったトラフィックを計測できます。
トラフィックの多いページは、すなわち「人気の高いコンテンツ」と考えられるため、トラフィックの数がSEOにおいて“有益なコンテンツかどうか”を判断するための指標として活用することができます。
そのため、トラフィックはSEO対策のKPIの一つとして使われることが多く、密接な関係にあると言えます。
トラフィックの多いサイトが上位表示している
トラフィック(ユーザーの検索行動)の多いサイトは、検索上位へ表示される傾向にあります。
検索順位を決めるアルゴリズムはブラックボックス化されている部分が多く、かつてはコンテンツの質と関係のないSEOスキルだけで上位を獲得できる時代もありました。
ただ、2010年代に実施された「パンダアップデート(※1)」や「ペンギンアップデート(※2)」以降、小手先だけのSEOスキルだけでは上位を獲得できなくなりました。
※1:ユーザーの疑問や悩みを解決できないコンテンツの順位を下げるアップデート
※2:ブラックハットSEO(Googleの品質ガイドラインに違反するSEO対策)を実行しているメディアの順位を下げるアップデート
現在は、ユーザーの検索意図に合ったページが上位表示されやすい傾向にあります。そのため、トラフィックの計測はSEO対策の効果を検証するために重要です。
参考:SEOが弱いサイトの特徴5選|強化するための対策も紹介|Digital Magazine
SEOでトラフィックを増やす方法
SEOでトラフィックを増やす方法は、以下3つに分かれます。
施策名 | 内容 |
---|---|
内部施策 | クローラーにメディアを正しく認識してもらうための施策 |
外部施策 | 被リンクやサイテーションで外部からアプローチする施策 |
コンテンツ施策 | ページの質を高める施策 |
本記事では、ユーザーの悩みや疑問解決に直結する「コンテンツ施策」の観点から、以下4つの方法を順に紹介します。
- 検索キーワードを選定する
- 新規ページの作成を行う
- 既存ページのリライトを行う
- 数値を確認してPDCAを回す
検索キーワードを選定する
まずは、以下3つの方法で対象のメディアに適した検索キーワードを選定しましょう。
- 狙っている検索キーワードとページを確認する
- 上位表示の可能性が高いキーワードを洗い出す
- キーワードごとに新規ページ作成またはリライトするか決める
狙っている検索キーワードとページを確認する
最初に、検索上位を狙うキーワードと競合ページを確認しましょう。
検索キーワードは以下3つに分類されます。まずは「対策キーワード」となる候補をキーワードツールを用いて抽出しましょう。
検索キーワードの種類 | 内容 |
---|---|
対策キーワード | 検索上位を獲得したいメインキーワード |
サジェストキーワード | メインキーワードに関連した需要の高いキーワード |
再検索キーワード | メインキーワードでは疑問や悩みを解決出来なかったときに検索されるキーワード |
次に、対策キーワードでどのようなサイトが表示されるか調査します。
キーワードによっては、自社サイトがすでに上位を獲得している場合もあるため、リストから除外しましょう。
上位表示の可能性が高いキーワードを洗い出す
対策キーワードの抽出後、上位表示の可能性が高いキーワードを洗い出しましょう。
上位表示の可能性が高いキーワードは「月間検索ボリューム」から判断できます。
種類 | 月間検索ボリューム(目安) |
---|---|
ビックキーワード | 10,001~ |
ミドルキーワード | 1,001~10,000 |
スモール(ロングテール)キーワード | ~1,000 |
検索ボリュームが大きい「ビックキーワード」を狙うと、より多くの自然流入が見込める一方、上位表示の難易度も上昇します。
スモールキーワードの場合、検索流入は落ちるものの競合が少ないため、上位表示を獲得しやすいのです。
また、スモールキーワードで検索上位を獲得して、ビックキーワードへの流入導線を作ると、相乗効果でGoogleからの評価が上がる可能性もあります。
キーワードごとに新規ページ作成またはリライトするか決める
対策キーワードリストを作成したら、新規ページを作成するかリライトするか判断しましょう。
キーワードによっては、すでに自社サイトにページが存在している可能性もあります。同じキーワードでSEO対策を実施すると、Googleからの評価が分散してしまうリスクがあります(カニバリゼーション)。
すでにページが存在している場合は、リライト(タイトルや見出しの順番や文言の変更、文章の修正)を行いましょう。
一方、対策キーワードのページが存在しない場合は、新規ページの作成を始めましょう。
SEOとキーワードカニバリゼーションとは?チェック方法と対策を解説
新規ページの作成を行う
新規ページは以下の手順などで作成します。
手順 | 内容 |
---|---|
1.ペルソナを設計する | 想定読者の悩みや疑問を抽出して、ページの方向性を決定する ※自社サイト全体のペルソナ像が存在する場合は不要 |
2.上位10サイトの内容を確認する | 検索エンジンから評価されているページを参考に、想定読者にとって必要なトピックを抽出する |
3.関連キーワードを抽出する | 想定読者のニーズをサジェスト・再検索キーワードから読み取る |
4.ユーザーのニーズを深掘りする | ユーザーが知りたい情報(顕在ニーズ)と、気づいていない重要な情報(潜在ニーズ)を言語化する |
5.大見出し(H2)を設定する | ページの方向性に関わる重要な見出し。ユーザーの理解度にも関わるため、慎重に行う |
6.中見出し(H3)、小見出し(H4)を設定する | 大見出しの内容を解説する見出し。H3とH4の階級構造崩れに注意する |
7.タイトルと目次を設定する | ユーザーにとって魅力的なタイトルや目次を設定。クリック率の向上につながる |
8.構成に従い執筆・校正する | 見出しと内容が相違しないように注意。最後に誤字・脱字や文章のねじれなどを修正する |
新規ページ、リライト問わず構成作成は、SEO対策にとって重要な工程です。
検索ユーザーの悩み・疑問を解決するためにも、上位ページや関連キーワードからユーザーニーズを深掘りしましょう。
次に、ユーザーニーズをもとに大見出し(H2)や中見出し(H3)を設定します。内容はもちろん読みやすさにも関わるため、ユーザー目線で構成を作成しましょう。
既存ページのリライトを行う
既存ページのリライトも新規ページ作成と同じ流れで進みますが、一部手順が異なります。
手順 | 内容 |
---|---|
1.ペルソナを設計する | 想定読者の悩みや疑問を抽出して、ページの方向性を決定する ※自社サイト全体のペルソナ像が存在する場合不要 |
2.上位10サイトの内容を確認する | 検索エンジンから評価されているページを参考に、想定読者にとって必要なトピックを抽出する |
3.関連キーワードを抽出する | 想定読者のニーズをサジェスト・再検索キーワードから読み取る |
4.ユーザーのニーズを深掘りする | ユーザーが知りたい情報(顕在ニーズ)と、気づいていない重要な情報(潜在ニーズ)を言語化する |
5.記事に足りない見出しやキーワードの追加・変更 | ユーザーの検索意図を満たすために必要な見出しやキーワードを追加・変更する |
6.構成に従い執筆・校正する | 見出しと内容が相違しないように注意。最後に誤字・脱字や文章のねじれなどを修正する |
リライトは新規ページ作成とは異なり、すでにページが存在しています。
そのため、主な工程は競合ページと比較して足りない見出しやキーワードを追加・変更することが中心です。
ただ、すでに検索上位を獲得しているページをリライトすると、順位が下がる可能性もあります。検索順位の変動要因を分析するためにも、後述する「数値分析」は欠かさず実施しましょう。
数値を確認してPDCAを回す
新規ページの作成、リライトの実施後は以下項目の確認・改善を継続して行いましょう。
数値項目 | 概要 |
---|---|
検索順位 | 対策キーワードに対する表示順位 |
インプレッション回数(表示回数) | 検索画面にて、ユーザーにページタイトルが表示された回数 |
クリック回数 | ユーザーがページをクリックした回数 |
コンバージョン回数 | ユーザーが自社の商品やサービスを購入した回数 |
検索順位はもちろん、インプレッションやクリック回数が低いページは、ユーザーの検索意図を満たせていない可能性が高いです。
ユーザーを満足させるページを検索エンジンに反映させないと、コンバージョン率もなかなか上がりません。
自社の認知や売上を向上させるためにも、数値項目を定期的に確認して、PDCAサイクルを回しつづけましょう。
SEOでトラフィックを増やすための体制づくり
SEO対策でトラフィックを増やすためには、キーワード選定や構成・ページ作成など複数の工程が絡むため、組織化して効率的に運用する必要があります。
本記事では、自社で「内製」した場合と、他社に「外注」した場合の2パターンを紹介します。
内製する場合
SEO対策を内製する場合は、以下のリソースを確保する必要があります。
リソース(例) | 仕事内容 |
---|---|
SEOコンサルタント | ・メディア全体のSEO対策を設計 ・プロジェクトマネージャーの立ち位置 |
Webマーケター | ・メディア全体の数値を管理 ・PDCA施策の立案 |
ディレクター | ・メディア全体のページ品質を管理 ・ライターとのコミュニケーション |
ライター | ・ページの執筆 ・校正を兼任する場合あり |
校正者 | ・ページの誤字脱字や文章のねじれなどをチェック ・ライターと兼任する場合あり |
SEO対策を内製化すると、外注費用やコミュニケーションコストの削減につながるため、費用を抑えた運用が可能です。
ただし、SEO対策専門の人員を確保する必要があるため、社内リソースが足りていない場合は実施が難しい場合もあります。
リソースや人数はメディアの規模にもよりますが、内製化が厳しい場合は、外注を検討してみましょう。
外注する場合
外注をすると、費用やコミュニケーションコストが発生する一方、SEO対策全般を委託できるため、自社の業務に集中できます。
また、SEO対策を専門としている業者なら、効率的に進めて運用してくれるため、結果としてコストパフォーマンス向上につながります。
SEOのトラフィックを確認する方法
SEOのトラフィックは、以下の手順で確認できます。
1.GA4にログインする
2.「レポート」から「集客」、「ユーザー獲得/トラフィック獲得」と順にクリックする
ユーザー獲得は「初めて自社サイトを訪れたユーザーのデータ」、トラフィック獲得は「訪問後のユーザーのデータ」を示しています。
トラフィック獲得のデータ内に存在する「Original Search」は、SEOにおけるトラフィック(自然流入)を表しています。どちらもSEO対策におけるトラフィック獲得に重要なデータです。
SEO以外のトラフィックを増やす方法
SEO以外にもトラフィックを増やす方法は存在します。本記事では、以下3つを例として紹介します。
- 広告
- SNS
- メルマガ・LINEなど
広告
広告は以下のような種類に分けられており、トラフィックを増やす方法として効率的で再現性も高いです。
広告 | 概要 |
---|---|
リスティング広告(検索連動型広告) | 検索キーワードに連動して、検索エンジン上に表示される広告 |
ディスプレイ広告 | Webサイトに配信される広告 |
アフィリエイト広告(成果報酬型広告) | 他サイトに商品やサービスのリンクを設置してもらい、売上の一部を報酬として支払う広告 |
どの掲載方法もコストをかけることで、すぐにWeb上に展開されるため、SEOなど工数や時間のかかる施策を行う必要がありません。
ただ、広告は継続してコストが発生するため、コンバージョン率の悪化や広告単価の上昇により、コストパフォーマンスが悪化する可能性もあります。
そのため、SEO対策の準備を進めている間だけ、一時的に広告運用を実施するのも一つの方法です。
SNS
SNSも、トラフィックを増加させる方法として有効です。
SNSはほぼ無料で始められるため、広告のように継続したコストも発生しません。また、企業のブランディングやユーザーとのコミュニケーションにもつながりやすいため、費用対効果も高いです。
一方で、企業アカウントがSNS上に不適切な発言を残してしまうと、企業のイメージ悪化や売上低下に発展するリスクも存在します。
炎上を防ぐためにも企業アカウントでSNS上に発信する際は、複数人でチェックする体勢を整えてから実施しましょう。
メルマガ・LINEなど
メルマガやLINEは、自社の商品やサービスに興味をもっている「顕在層」へのアピールに効果的な方法です。メルマガやLINEから自社ページに誘導することで、トラフィックを増やせます。
メールやLINEを配信するだけで完了するため、広告と比べてもコストが低い傾向にあります。
一方で、潜在層に対してのアプローチ方法としては適していません。SEO対策による自然流入の増加により、メルマガやLINEの登録者が増えてきたタイミングで実行することをおすすめします。
メルマガとは?メリットや注意点、配信方法など基礎知識を解説
トラフィックが少ないからとSEOを諦めるべきではない
トラフィックが多いほど、SEO対策において有利な状況を作れますが、少ないからといってSEOを諦めるのは早いです。
検索順位には、内部施策や外部施策などのSEOスキルだけでなく、「コンテンツの質」も大きく関わっています。結論、コンテンツの質にこだわることでトラフィックが増加して、検索順位も上昇する可能性が高いです。
目先のSEO対策だけでなく、まずはユーザーの疑問や悩みを解決するコンテンツ作りに目を向けてみましょう。
参考:SEO対策のやり方をまとめました|DOE
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