この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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パンダアップデートとは
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パンダアップデートとは、高品質なコンテンツを検索順位の上位に上げて、低品質なコンテンツの順位を下げるためのものを指します。2013年のアップデートの告知を最後に、コアアルゴリズムに組み込まれて更新され続けていますが、低品質なコンテンツに対する厳しい姿勢は変わっていません。さらに制限が厳しくなる可能性もあるため、定期的にチェックしておくようにしましょう。
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パンダアップデートの対策方法
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E-A-Tを意識したコンテンツを作ることが重要です。政治や健康にお金など、人々の生活に大きな影響を与えかねない内容を扱うコンテンツとなるYMYLの領域については特に厳しく基準を設けているため、Googleのガイドラインを読み込んだ上で扱うようにしましょう。
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ペンギンアップデートとの違い
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良質なサイトと低品質なサイトを白黒つけることを由来とするものには、パンダアップデートの他にペンギンアップデートがあります。ペンギンアップデートは、リンク操作を行う際の影響に対するものです。パンダアップデートはコンテンツの質に対するものであるため、その点が大きな違いといえるでしょう。
低品質なコンテンツは、Googleの検索順位が下げられます。このようなペナルティが課されると聞いて、サイトの改善を図っている方も少なくないでしょう。しかし「具体的にどのようなサイトが低評価を受けることになるのか」、「 どんな対策をすればいいのか」などの不安が多いはず。
そこでGoogleの評価基準にも関わる、パンダアップデートについて、ペンギンアップデートとの違いや注意点、対策方法について解説します。パンダアップデートへの対策がすべての問題を解決できるわけではありませんが、Googleが求めている適切なコンテンツ作成には欠かせません。
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目次
パンダアップデートとは?
パンダアップデートとは、高品質なコンテンツを検索順位の上位に上げて、低品質なコンテンツの順位を下げるためのものを指します。日本でのアップデートは2011年の7月に行われ、Googleの新たなアルゴリズムとして導入されたのが始まりです。
パンダアップデートが実装される前までは、オリジナルのコンテンツが少なく、ユーザーにとってもあまり役に立たないようなサイトが乱立していました。また良質なサイトが正当に評価されず、検索上位に入らないことが問題となっていた時代です。
そのような状態を改善すべく、アップデートで順位が下げられるようになったサイトは、以下のようなものになります。
- でたらめな内容の特定キーワードが使われた:自動生成されたコンテンツ
- 特定のフレーズやキーワードを使うために作られた:誘導ページ
- コンテンツの関連性もない、ページ数を増やすための:無断複製されたコンテンツ
- 商品の説明やプレビューをコピーして、そのまま掲載している:中身のないアフィリエイトサイト
このようなサイトは順位が下げられるペナルティを受けるので、情報の掲載には十分な注意を払うようにしましょう。
パンダアップデートの名前の由来は?
パンダアップデートの名前の由来には、悪いサイトと良いサイトの評価を白黒はっきりさせるという意味が込められています。そのため、白黒の動物といえば「パンダ」ということで、パンダアップデートと名付けられました。
ペンギンアップデートも同じく白黒の動物であるため、同じ理由でそのような名前になったとされています。かわいらしい名前に思えますが、悪いサイトは排除して良質なサイトを残すものであるため、Googleのガイドラインを守ることを意識しなければなりません。
低品質で作ったサイトが検索上位に上がるような時代ではなくなったため、ユーザーに求められる質の高いコンテンツ作りが何よりも大切です。
パンダアップデートで影響を受けるサイトの特徴
パンダアップデートによって、検索順位の低下に影響を受けるサイトの特徴を、それぞれ解説します。どのようなサイトの作りが低評価につながるのか事前に知っておけば、意図しない順位の低下を防げるようになるでしょう。
コピーコンテンツがあるサイト
サイト内にコピーコンテンツがある場合、検索順位を下げられてしまう可能性があります。たとえば、引用してきたものを自分たちの知識として紹介しているような内容のものは、低評価の原因です。
先ほど紹介した無断複製されたコンテンツも含まれ、他企業とのトラブルにもなりかねないため、独自の価値あるコンテンツを目指しましょう。またニュアンスを少し変えただけのようなコンテンツも、コピーしたと評価される可能性があります。
コンテンツの内容が薄く信憑性がない
コンテンツで扱っている情報の信憑性がなく、内容も薄いようなコンテンツは、低品質と評価されます。たとえば、「売り上げが業界全体の〇パーセント」と数値を扱うような情報を使った場合、根拠がなければなりません。
どのような調査をして、どういった結果となったのか、しっかりと内容に含めるなどしておかないと、ユーザーからも怪しまれてしまいます。もし外部サイトの情報を活用する場合は、引用元をしっかりと明示します。さらに、どのユーザーの欲求も満たせるような中身のある内容にすると信用を得られるでしょう。
良質な被リンクが得られていない
サイトで発生している被リンクが、購入された自作自演のリンクや、スパムサイトからのリンクなどは、悪質として評価されるものです。第三者からの正当な評価によって得られた「ナチュラルリンク」や、大企業や大学などからの権威性があるリンクは、評価が高まります。
相互リンクや掲示板などでのリンクも低品質と評価されかねないため、できるかぎりユーザーが自然に訪れてくれるようなコンテンツを目指しましょう。
サイト内に類似コンテンツが多い
Googleでは、さまざまなページをインデックスするため、外部や内部に類似コンテンツが多くあると、クロールが行われない可能性があります。そして被リンクが分散されてしまい、コンテンツの評価が下がってしまうということになりかねないのです。
また類似コンテンツは、無断コピーをしたコンテンツとしても評価される危険性もあるため、ペナルティの対象となることもあります。外部はもちろん、サイト内でも同じようなページがないか確認することを忘れないようにしましょう。
広告が多い/読了を妨げる広告がある
多すぎたり、情報を集める際に読了が妨げられたりするような広告は、不要な情報を扱っていると判断されるケースがあります。たとえば、テキストの合間に関係のない広告が載っていたり、スクロールするたびに表示されたりするような広告は、悪質と捉えられるでしょう。
ユーザーにとって読みやすいコンテンツを提供することも、Googleは必要と考えているので広告の扱いにも気をつけることが重要です。
SNSでのシェアがない
Googleの評価を高める要因は、Webサイト上のものだけではありません。昨今ではSNSでの評価も基準に含まれるようになりました。そのため、SNSでシェアをされていないような情報が順位低下を引き起こすことがあります。たとえば「SEOについて」というテーマなのに、全く関係のないツールを紹介するようなものは、拡散されにくいコンテンツです。
さらにGoogleは、デバイスに縛られることのないレスポンシブウェブデザインを推奨しているため、そのような配慮のないサイトも低評価となるでしょう。
パンダアップデートの告知は2013年が最後!いまはコアアルゴリズムに
パンダアップデートは2013年のアップデートの告知を最後に、コアアルゴリズムに組み込まれて更新され続けています。そのため現在ではアップデートの告知がなく、コンテンツを扱う会社が自ら確認を取って、対策をとっていかなければなりません。
パンダアップデートの回数は、2013年以降告知されていませんでしたが、2015年7月を最後とするまでに、29回も行われてきました。それだけサイトの状況も目まぐるしく変化していたことが予測されます。
今はコアアルゴリズムとして更新され続けていますが、低品質なコンテンツに対する厳しい姿勢は変わっていません。さらに制限が厳しくなる可能性もあるため、定期的にチェックしておくようにしましょう。
パンダアップデートの対策方法
パンダアップデートの仕組みがある中でどのように対策をしていけばいいのか、コンテンツの作り方とともに紹介します。パンダアップデートの特徴をつかんで、適切な対処をとっていけば、低評価を受けることもなくなるでしょう。
E-A-Tを意識したコンテンツを作る
E-A-Tは専門性を表すExpertise、権威性を表すAuthoritativeness、 信頼性を表すTrustworthinessの3つが組み合わされた造語です。専門性の高いコンテンツを分かりやすく作ることを基準とするもので、Googleで上位を目指すのであれば欠かすことはできません。
つまりひとつの内容に特化して、ユーザーにとって分かりやすい内容でまとめられているサイトが、Googleの評価を受けやすくなります。しかし気をつけなければならないのは、誰がその情報を書いたかです。たとえば、PCプログラムについて素人がまとめたものより、エンジニアやWebデザイナーなどの専門家が書いた方が有益な情報となるでしょう。
そのような内容であれば更に信頼性を高めることもできるため、記事を書いている人物や情報源、分かりやすい文章は上質なコンテンツの条件です。専門性を持たせようとしすぎるあまり、専門用語ばかりになって分かりにくくなってしまわないようにご注意ください。
UXを意識してユーザーの利便性を上げる
UXとはUser eXperience(ユーザーエクスペリエンス)を略した言葉です。サービスやプロダクトによって、ユーザーが体験できるすべての事を指します。SEOにおけるUXは、コンテンツによってユーザーが有益な経験や知識を得られることが求められるため、利便性が高いことも必要となるでしょう。
それを実現させるためには、ユーザーが使いやすいページであることはもちろん、欲しい情報が簡単に得られるようなサイトでなければなりません。そのためUXを意識したサイトは、ユーザーからの評価も集まりやすく、ナチュラルリンク等も得られやすくなります。
コンテンツは内容にばかり目が行きがちですが、クリックのしやすさや内部リンクの見やすさ、読みやすさなども考えるようにしましょう。分かりやすく丁寧な作りのサイトは Googleのアルゴリズムも分析しやすい、品質の高いサイトとして評価されるようにもなります。
ユーザーの検索意図を考慮して情報を提供する
ユーザーにとって有益なコンテンツは、検索意図に合致した情報を提供することも大切です。たとえば「スマートフォン 比較」と検索するユーザーは、他のスマートフォンと比較したうえで、何を購入すればいいか悩んでいることがほとんどです。
それなのにも関わらず、自社製品のみの紹介や、肝心な性能差や価格差などが書かれていないコンテンツは、検索意図を読み取れているとはいえません。
ユーザーが求めていない情報を記載しても、被リンクの獲得にはつながらないので、まずはユーザーに求められている情報を把握することから始めましょう。
YMYLに該当するコンテンツは特に慎重に制作する
YMYLとはYour Money Your Lifeを略した言葉で、Googleのガイドラインの、項目のひとつです。政治や健康にお金など、人々の生活に大きな影響を与えかねない内容を扱うコンテンツのことを指します。
Googleではこの領域について特に厳しく基準を設けていて、その基準を満たさないコンテンツは、サイト全体の評価を下げてしまうでしょう。また信憑性のない情報ばかりを扱っていた場合、ユーザーが検索しても表示されなくなる処置をされることもあります。
ユーザーにとって有益な情報を提供することを目的としているGoogleが、悪影響を及ぼすサイトの存在を許容することはありえません。もしサイト上でYMYLに該当するような内容を書く場合は、Googleのガイドラインを読み込んだ上で扱うようにしましょう。
ペンギンアップデートとの違いは?
良質なサイトと低品質なサイトを白黒つけることを由来とするものには、パンダアップデートの他にペンギンアップデートがあります。ペンギンアップデートは、リンク操作を行う際の影響に対するものです。パンダアップデートはコンテンツの質に対するものであるため、その点が大きな違いといえるでしょう。
しかしどちらもユーザーにとって有益な情報を扱っていない、低品質なサイトの評価を下げる意味での違いはありません。現在では2つの基準が合わさった、コアアルゴリズムとなっているため、コンテンツとリンクの扱いに十分注意したサイトを作っていきましょう。
パンダアップデートのまとめ
パンダアップデートは、ユーザーに有益な情報を与える上質なコンテンツを、検索上位に上げるために行われたGoogleによるアップデートです。不適切な内容や中身のない低品質のサイトは、逆に順位を下げられてしまいます。そのためサイトを運営する側は、ガイドラインを守りつつ、ユーザーファーストなコンテンツを作成しなければなりません。
パンダアップデートの対応に悩まれていましたら、SEO施策のサポートを行っているニュートラルワークスに、お気軽にご相談ください。
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