この記事のポイント
この記事でおさえておきたいポイントは以下です。
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ペンギンアップデートとは
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ペンギンアップデートとは、Googleが定める品質ガイドラインに反している、「ブラックSEO」と呼ばれる手法を用いたサイトの評価を下げるために2012年4月に行われたアルゴリズム・アップデートのことです。2016年9月のアップデートを機に、「コアランキングアルゴリズム」として統合されていますが、現在も不当にリンクが使われているサイトが上位表示されなくなることに変わりはないため、注意を払いましょう。
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ペンギンアップデートの対策方法
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自動化されたプログラムやサービスを使って作成されたリンクは設置しない、過剰にアンカーテキストリンクを使用しないなど、Googleの基本ガイドラインに則ってコンテンツを作ることが重要です。被リンクの自作自演や、スパムサイトへのリンク、隠しテキストや隠しリンクを使って順位をあげようとする方法も避けましょう。
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パンダアップデートとの違い
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Googleが行ってきたアップデートの中には、ペンギンアップデートと同じく白黒の動物を名前にしたパンダアップデートがあります。パンダアップデートはコンテンツの質、ペンギンアップデートはリンク操作に関して、サイトに影響を与える点が大きな違いといえるでしょう。
低品質なリンクや、SEOスパムなどの対策に活用されているペンギンアップデートですが、 SEOにどのような影響を与えるのかご存じでしょうか?しっかりと内容を把握しておかないと、今後のサイト運営でペナルティを受けることになりかねません。
そこでペンギンアップデートによる、検索順位の低下を防ぐために必要なことや、パンダアップデートとの違いなどについて詳しくお伝えいたします。本記事を読めばペンギンアップデートをよりきちんと把握できるはず。また、Googleのガイドラインに沿った上質なWebサイトが作成できるでしょう。
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目次
ペンギンアップデートとは?
ペンギンアップデートとは、2012年4月に行われたアルゴリズム・アップデートのことです。2016年9月のアップデートを機に、「コアランキングアルゴリズム」として統合されたものが今後も更新され続けていくでしょう。
作られた目的は、Googleが定める品質ガイドラインに反している、「ブラックSEO」と呼ばれる手法を用いたサイトの評価を下げるためです。ペンギンアップデートが導入される前までは、低品質なサイトでもリンクの数が多ければ、多いほど上位表示できる仕組みになっていました。
そのようなユーザーに有益な情報がないサイトでも、順位を操作できる環境を変えるべく、Googleが導入を決断したという背景があります。Googleがそのように判断していなければ、インターネット上は不要な情報であふれかえってしまっていたことでしょう。
サイトを運営する側は、ルールを遵守したサイト作りが求められるため、従来のようなリンクに頼ったサイト設計は避けなければなりません。
ペンギンアップデートの名前の由来は?
ペンギンアップデートの名前の由来は、「サイトの白黒をはっきりさせる」をコンセプトに、白黒の動物であるペンギンの名前が使われています。タイトルにあるパンダアップデートも同じ理由で名付けられました。
目的そのものが、有益なサイトを正当に評価するための基準を設けることであるため、善悪を区別する強い意味が込められています。Googleは扱われる情報は「ユーザーファーストでなければならない」と考えているため、ユーザーに役立つ情報を提供し続けなければなりません。
商品やサービスを提供する会社にとっては当たり前なことでもあるため、Web上でもユーザーを大切にしたサイトを設計しましょう。
ペンギンアップデートは2016年が最後!現在はコアアルゴリズムに
現在、品質の悪いサイトの順位を下げるGoogleのアルゴリズムでは、ペンギンアップデートは行われていません。前述したとおり、ペンギンアルゴリズムの仕組みが組み込まれている 「コアランキングアルゴリズム」が活用されています。
ペンギンアップデートの最後は、2016年の9月23日に実施された4.0へのアップデートでした。
とはいえ、現在も不当にリンクが使われているサイトが上位表示されなくなることに変わりはないため、注意を払いましょう。ペナルティを受けた場合、改善に時間をかけなければならなくなるため、Googleのガイドラインを事前に把握しておくことが大切です。
面倒くさいと感じるかもしれませんが、サイトを運営していくためには、避けては通れません。
ペンギンアップデートの履歴
ペンギンアップデートは5年間にわたり行われてきました。実際に行われたアップデートは、以下になります。
- バージョン1.0 2012年4月
- バージョン1.1 2012年5月
- バージョン1.2 2012年10月
- バージョン2.0 2013年5月
- バージョン2.1 2013年10月
- バージョン3.0 2014年10月
- バージョン4.0 2016年9月
1.0から、4.0まで7回のアップデートが行われ、コアアップデートになった現在では告知なく行われています。そのためアップデートが行われるタイミングが分からなくなったこともあり、事前に内容に合わせた設定や修正ができなくなりました。
そのためサイトを運営していくにあたり、いつ変更があってもいいように柔軟な対応ができる準備をしていかなければなりません。
ペンギンアップデートの対策方法
自社が運営しているサイトが、Googleのペナルティを受けないようにするためにどのような対策を取っていくべきなのか解説します。しっかりとアップデートに対応できるサイト作りを心がけていれば、適切な評価をしてもらえるようになるでしょう。
Googleの基本ガイドラインに則ってコンテンツを作る
Googleからのペナルティを受けない最も手っ取り早い方法が、Googleの基本ガイドラインに則ってコンテンツを作ることです。アップデートが繰り返されるのは、コンテンツを、Googleの方針に合わせることが目的のため、ガイドラインを守っていれば問題ありません。
たとえば、
- 自動化されたプログラムや、サービスを使って自社サイトへのリンクを作成することが禁止されているため、そういったリンクは設置しない
- アンカー テキストリンクにキーワードを多用した、大規模キャンペーンが禁止されているため、過剰にアンカーテキストリンクを使用しない
などを意識していきましょう。
この考え方はペンギンアップデート以外のペナルティの対策にもなるため、Googleガイドラインは定期的にチェックしてください。ルールもわからない状態でサイトを運営してしまうと、何が順位を落とす原因となっているのか、分からなくなってしまうでしょう。
ペナルティを受けたらすぐに改善をする
ガイドラインを守ることを意識していても、意図していない何かが原因でペナルティを受けてしまうようなケースもあります。アップデートにより基準がより厳しいものになることもあるため、何が原因なのかすぐに確認を行いましょう。
Webコンテンツにはさまざまな決まりがあるので、まずはウェブマスター向けのガイドラインをチェックすることがおすすめです。もし自社サイトに該当する部分があった場合は、すぐに改善を図るようにしましょう。
また検索順位が下がったとしても、ペナルティではなくSEOに問題がある場合もあるため、検索順位や流入先などのチェックも重要です。該当するページのインデックスが削除されたとしても、慌てずに再評価を目指した改善を行ってください。
サイトの順位が下がるのには必ず原因となる箇所があるため、早急に対処できるような体制を忘れずに作っておくようにしましょう。
ペンギンアップデートでペナルティを受けやすいポイント
ペンギンアップデートが原因でペナルティを受けやすいポイントを、大きく4つに分けて紹介します。どのようなサイト設計が問題となりやすいのか分かっていれば、自ずとサイト全体の品質を向上できるようになるでしょう。
不自然にキーワードを多用すること
SEO施策においてサジェストワードやキーワードを意識した見出しや内容の作成は、Google自体でも推奨されているものです。しかし、不必要なほどキーワードを使用する不自然な書き方は、ペナルティの対象となってしまいます。
同じ言い回しや単語を続けるようなサイトは、過度な宣伝を目的としていると評価されてしまうこともあります。そのため、文章のバランスを整えるようにしましょう。検索ユーザーにとってみても、無理やり同じ言葉が使われ続けているサイトには、いい印象を持たないでしょう。
重要な事柄を伝えたいという気持ちはわかりますが、無理なく相手に伝わるコンテンツであることが、ユーザーや検索エンジンからの評価を高めます。
被リンクを自作自演すること
Googleでは自作自演で被リンクを獲得するような、不正に検索順位を操作する行為も認められていません。またリンクを貼ってもらうために、管理者に金銭やポイントを送るなどのことも禁止されています。
そのような手段を使って被リンクを獲得したとしても、純粋に評価されたものではないため、まず長続きすることはないでしょう。不正行為を見つけるためのアルゴリズムも常に進化し続けているため、リスクを伴うようなリンクの使い方はしないようにしてください。
隠しテキストや隠しリンクを入れること
過度なキーワードを使うことと同じく、隠しテキストや隠しリンクを使って順位をあげようとする方法は、スパム行為としてみなされます。実際に、背景色と同じテキストで見えないようにしたり、画像の下にリンクを隠したりなどの行為をしたりするような、スパムサイトも存在しています。
そのような行為が発覚した場合は、偽装行為として厳しく処置されることになるでしょう。ペンギンアップデートが行われるまでは問題になりにくかったことでも、現在は禁止となっているため、決して甘く考えないようにしましょう。
もしJavaScript や画像などの検索エンジンがアクセスしにくいものを扱う場合は、説明テキストを使う等の工夫をできるといいですね。
スパムサイトへのリンクがあること
リンク先がスパムサイトへとつながっている場合でも、有害なコンテンツとしてペナルティを受ける可能性があります。このようなケースでは悪意のあるサイトへ誘導を計っていると評価されかねないため、設置する外部リンクの扱いには十分注意するようにしましょう。
そのような意図がなかったとしても、悪質な情報を載せてしまった会社の責任となるため、スパムサイトへのリンクは設置しないようにしてください。
また自社サイトがスパムサイトとなった場合、リンクを貼ってもらっている外部サイトにも迷惑をかけることになりかねません。そのような事態を引き起こさないようにするためにも、ガイドラインはやはり把握しておきましょう。
【注意】勝手に悪意のあるリンクを入れられることも
スパムサイトへのリンクを設置することが禁止されているとお伝えしましたが、勝手に悪意のあるリンクを張られてしまうこともあります。これはブログを運営している時などによくあることで、特に海外からのコメントに、スパムサイトへの誘導を行うリンクが貼られているパターンです。
このようなケースでも、ペナルティを受けることもあるため、早急に削除を行うか、スパムを予防するプラグインを導入するなどの対策を講じましょう。このパターンでは被害者となるため、理不尽に感じるかもしれませんが、事前に対処しておくことが求められます。
パンダアップデートとの違いは?
Googleが行ってきたアップデートの中には、ペンギンアップデートと同じく白黒の動物を名前にしたパンダアップデートがあります。パンダアップデートとは、低品質なコンテンツで作成されたサイトの検索順位を下げて、良質なコンテンツで作られたサイトを上位にするために行われたアップデートです。
パンダアップデートはコンテンツの質、ペンギンアップデートはリンク操作に関して、サイトに影響を与える点が大きな違いといえるでしょう。つまり2つを意識してサイトを作成することができれば、Googleのガイドラインを守った上で、上質なコンテンツやサイトが作れます。
ペンギンアップデートのまとめ
ペンギンアップデートはWebサイトを運営していくにあたり、リンクを正しく扱う上質なサイトを評価するために行われたものです。もしGoogleのガイドラインに反したリンクを設置している場合、検索順位が下げられたり表示されなくなったりするなどのペナルティがあります。
そのような事態を引き起こさないためにも、Googleのアップデートを意識し、ユーザーを第一に考えたサイト運営を行っていきましょう。
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