主要な検索エンジン一覧。GoogleとYahoo!以外で対策すべきもの

主要な検索エンジン一覧。GoogleとYahoo!以外で対策すべきもの

この記事のポイント

この記事でおさえておきたいポイントは以下です。

国内で利用されている主要な検索エンジンは?

日本国内ではGoogleが圧倒的なシェアを占め、Yahoo!がその後を追う形です。一部でBingも使用されており、日本市場におけるMicrosoft製品との連携などによる存在感を示しています。

世界で利用されている検索エンジンは?

GoogleYahoo!Bingの他、DuckDuckGoCocCocYandexNAVERBaiduEcosiaSogouが利用されています。

GoogleとYahoo!以外で対策すべき検索エンジンは?

日本国内ならBingです。世界向けの場合は、ターゲットとなる国固有の検索エンジンを対策する必要があります。

検索エンジンの仕組みやSEO対策についての知識は、今日のデジタルマーケティングにおいて不可欠なスキルの一つです。

しかし、GoogleやYahoo!といった主要なサービスに隠れがちな他の検索エンジンについて、あまり知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、GoogleやYahoo!以外の検索エンジンにも焦点を当て、それぞれに適した対策方法を提供します。

検索エンジンとは

検索エンジンとは

検索エンジンとは、インターネット上の膨大な情報の中から、ユーザーが求める内容を素早く見つけ出し、関連性の高い結果を提供するためのシステムです。キーワードやフレーズの入力を基に行われ、検索結果ページ(SERP)上でリンクとして表示されます。

代表的な検索エンジンには、Google、Yahoo!、Bingなどがあり、それぞれが独自のアルゴリズムを用いて情報を索引化し、ユーザーにとって最も適切な検索結果を提供してくれます。

例えば、「最新のスマートフォン」というキーワードで検索を行った場合、Googleなどの検索エンジンは、インターネット上の膨大なWebページから関連する情報を抽出し、技術仕様、レビュー記事、購入オプションといった形で結果を提示してくれるのです。

これは、各検索エンジンが持つ独自のクローラー(自動巡回ロボット)がWebを巡り、情報を集め、それをデータベースに索引化しているため可能となります。そして、ユーザーが検索を行うと、この巨大な索引の中から最も関連性の高いページが選ばれ、ランキングされた状態で表示されます。
検索エンジンとは?仕組み・種類・アルゴリズムをわかりやすく解説 検索エンジンとは?仕組み・種類・アルゴリズムをわかりやすく解説

主要な検索エンジン一覧

主要な検索エンジン一覧

世界中で利用されている主要な検索エンジンには、多種多様なものが存在します。ここでは、世界的に広く使われている検索エンジンをピックアップして紹介します。

Google

Google

引用:Google

Googleは、創設以来、インターネット検索の分野で革新的な技術を提供し続けている検索エンジンです。世界中で最も使用されている検索エンジンとして、Googleは独自のアルゴリズムを用いて、利用者にとって最も関連性の高い情報を提供します。

その検索機能だけでなく、Googleマップ、Googleニュース、YouTubeなどの多様なサービスを通じて、ユーザーに広範囲の情報を網羅的に提供しているのも特徴です。

Googleの特徴的な機能の一つに、高度な検索オプションがあります。これには、特定のサイト内での検索、特定のファイルタイプへの検索、特定の期間内での情報の検索などが含まれます。

さらに、Googleはユーザーの検索履歴や活動を基にしたパーソナライズされた検索結果を提供することで、より個人に合わせた情報を提供しているのも魅力的です。

Googleは、世界中で広く使用されていますが、特にアメリカ、ヨーロッパ、アジアの多くの国々で圧倒的な支持を受けています。その普及の広がりは、Googleが多言語に対応していることからもうかがえます。

検索エンジン市場において、Googleの市場占有率は他の追随を許さないレベルであり、デジタルマーケティングにおけるSEO戦略を考える上で、Googleの動向は欠かせない要素です。

Yahoo!

Yahoo!

引用:Yahoo!

Yahoo!は、1990年代からインターネットサービスを提供し続ける老舗の検索エンジンであり、今日でも多くのユーザーに利用されています。特に、日本やアメリカでは高い人気を誇り、ニュース、金融情報、スポーツ、エンターテイメントなど、さまざまなカテゴリーで幅広い情報を提供しています。

Yahoo!の特徴は、単なる検索エンジンにとどまらず、Yahoo!メールやYahoo!ニュースなど、多岐にわたるオンラインサービスを統合的に提供している点です。豊富なサービス提供により、ユーザーはYahoo!を日常生活の中でさまざまな形で利用できます。

Yahoo!は、日本では特に強いブランド力を持ち、日本国内での市場占有率は高いです。また、アメリカでも根強いユーザー基盤を持っており、情報検索だけでなく、日常生活における重要な情報源の一つとして位置づけられています。

Bing

Bing

引用:Bing

Bingは、Microsoftによって運営される世界的に知られる検索エンジンです。2009年にサービスを開始して以来、その視覚的に魅力的なホームページと、ユーザーに合わせた検索結果のカスタマイズ機能で知られています。

Bingの特徴的な機能の一つは​​、検索結果のページに表示される美しい背景画像です。これは日替わりで更新され、世界中の壮大な風景や動物の写真を特集しています。また、Bingは音声検索や画像検索にも対応しており、画像検索は高い精度です。

Bingは主にアメリカ合衆国で人気がありますが、イギリスやカナダ、オーストラリアなどの英語圏を中心に世界各国で利用されています。

Microsoftの製品やサービスとの連携もBingの大きなメリットの一つであり、WindowsやCortanaといったサービスと統合されているため、これらのプロダクトを日常的に使用するユーザーにとっては有効な選択肢です。

DuckDuckGo

DuckDuckGo

引用:DuckDuckGo

DuckDuckGoは、プライバシーを重視するユーザーに人気のある検索エンジンで、2008年にサービスを開始しました。DuckDuckGoの特徴は、ユーザーの検索履歴や個人データを追跡せず、プライバシーを尊重する点にあります。

そのため、検索結果はユーザーごとにパーソナライズされず、全てのユーザーに対して同じ結果が表示されます。DuckDuckGoは、特にアメリカとヨーロッパのユーザーから高い支持を受けているのが特徴です。

プライバシーを重視するインターネットユーザーの間で急速に人気が広がり、特にデータ保護規制が厳しい欧州連合(EU)内での使用が増加しています。

CocCoc

CocCoc

引用:CocCoc

CocCocはベトナムで開発された検索エンジンで、ベトナム国内で高い人気を誇っています。ベトナム語の検索に特化しており、地元のユーザーに最適化された検索結果を提供することが目的です。

CocCocは、ユーザーが求める情報を迅速かつ正確に見つけられるように、ベトナム語の自然言語処理技術に大きく依存しています。また、ベトナム国内のニュースや地図、天気予報といった地域特有の情報へのアクセスを容易にする機能も提供しており、地元のコンテンツへの高いアクセス性が特徴です。

ブラウザは、高速なブラウジング体験を提供し、特にダウンロード速度の向上やオフラインでのPDF閲覧機能など、地元ユーザーのニーズに合わせた独自の機能を数多く備えています。

Yandex

Yandex

引用:Yandex

Yandexは、ロシアで開発された主要な検索エンジンであり、主にロシアとその隣国であるベラルーシ、カザフスタン、ウクライナで広く使われています。

1997年に設立されたYandexは、ロシア語に特化した高度な検索アルゴリズムを提供することで、その地域のユーザーから高い評価を受けています。人工知能と機械学習技術を駆使して検索精度を高めており、ユーザーごとに関連性の高い検索結果を提供しています。

また、特徴的な機能としては、地域に密接した検索結果、地図サービス、音楽ストリーミング、そして自動車運転のナビゲーションシステムなどがあり、他にも多岐にわたるデジタルサービスを統合しています。

NAVER

NAVER

引用:NAVER

NAVERは韓国最大の検索エンジンであり、1999年にサービスが開始されました。韓国国内では圧倒的なシェアを誇り、韓国語の検索に特化したアルゴリズムを提供していることが大きな特徴です。

NAVERは、単なる検索エンジンにとどまらず、ユーザー生成コンテンツのプラットフォームであるブログやカフェ(コミュニティフォーラム)、動画共有サービス、ニュース配信といった幅広いサービスを統合しており、これらの機能が高度に融合しています。

NAVERの強力なローカライゼーションと幅広いサービス提供により、韓国のユーザーにとっては欠かせないインターネットの入口となっています。

Baidu

Baidu

引用:Baidu

Baiduは、中国最大の検索エンジンで、2000年に設立されました。中国国内ではGoogleに代わる主要な検索ツールとしての地位を確立しており、中国語のWebコンテンツに対する検索サービスを提供しています。

Baiduの最大の特徴は、中国の膨大なインターネット環境に最適化された検索アルゴリズムと、中国政府の厳しいインターネット規制に適応した運営を行っていることです。

検索エンジンのみならず、Webポータル、地図サービス、音楽ストリーミングサービス、そしてクラウドストレージまで、多岐にわたるデジタルサービスを提供しています。

特に、Baiduの百科事典サービス「百度百科」や質問応答コミュニティ「百度知道」は、中国国内での情報収集において重要な役割を果たしています。これらのサービスは、ユーザーが求める情報を迅速かつ正確に提供するために、Baiduが開発した高度な自然言語処理技術を活用しているのが特徴です。

Ecosia

Ecosia

引用:Ecosia

Ecosiaは、環境保護をミッションとするユニークな検索エンジンです。2009年にドイツで設立されたこの検索エンジンは、利用者が行う検索ごとに収益の一部を植林プロジェクトに寄付しています。

Ecosiaの使命は、検索エンジンを通じて地球の緑化を促進することにあり、これまでに数百万本の木を植樹する資金を提供してきました。特徴的な機能としては、検索ごとにどれだけの収益が植樹に貢献しているかをユーザーに表示するカウンターが挙げられます。

この透明性が、多くのユーザーに支持される理由の一つです。Ecosiaは特にヨーロッパと北アメリカで人気がありますが、そのエコフレンドリーな取り組みは世界中で注目を集めており、グローバルなユーザーベースを拡大しています。

Bingの検索技術をベースにしており、検索結果の品質も高いため、環境保護を支持するユーザーにとって、日常的な検索エンジンとして十分に機能します。

Sogou

Sogou

引用:Sogou

Sogouは、中国で広く利用されている検索エンジンで、2004年に設立されました。特に中国語の検索に特化しており、高度な自然言語処理技術を使用して、中国語のWebページ、画像、動画などの検索結果を提供しています。

Sogouの特徴的な機能の一つは、AI技術を活用した「Sogou Pinyin」という中国語入力メソッドです。これにより、ユーザーはより正確でスムーズな中国語入力が可能になり、検索体験が向上しています。

また、Sogouは音声検索機能にも力を入れており、特にモバイル端末での利用が便利です。中国国内では、Baiduの次に人気のある検索エンジンとしてその地位を確立しており、中国語圏のユーザーには欠かせない存在です。

その他、SogouはWebブラウザや翻訳サービスも提供しており、中国のインターネットユーザーに幅広いサービスを提供しています。

国内外の検索エンジンシェア率

国内外の検索エンジンシェア率

ここでは、実際に国内外で利用されている検索エンジンシェア率を世界と日本で分けて解説します。

世界の検索エンジン世界シェア率TOP5

「Search Engine Market Share Worldwide」によると、世界の検索エンジンシェア率は以下の通りです。

  • Google: 91.62%
  • Bing: 3.31%
  • Yandex: 1.84%
  • Yahoo!: 1.08%
  • Baidu: 0.77%

このデータからは、Googleが圧倒的なシェアを持ち、世界の検索エンジン市場を独占していることがわかります。91.62%というシェア率は、Googleの検索アルゴリズムの精度、ユーザビリティの高さ、そして広範なサービス展開がユーザーから高い支持を受けていることを示しているでしょう。

一方で、BingやYandex、Yahoo!、Baiduといった検索エンジンも一定のシェアを確保しており、特定の地域や言語圏での強みを持つことが推測されます。例えば、Yandexはロシア、Baiduは中国のユーザーにとって主要な検索エンジンです。

このように、検索エンジンの世界シェア率は、グローバルなインターネットの利用状況を反映するとともに、地域ごとの特性やユーザーの好みも表しています。

参考:Search Engine Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats
検索エンジンのランキングTOP5!日本と世界のシェア率を紹介 検索エンジンのランキングTOP5!日本と世界のシェア率を紹介

日本の検索エンジンシェア率TOP5

続いて、日本の検索エンジンシェア率をみてみましょう。

  • Google: 77.9%
  • Yahoo!: 12.86%
  • Bing: 7.96%
  • DuckDuckGo: 0.33%
  • Yandex: 0.32%

Googleが圧倒的なシェアを占め、続いてYahoo! Japanがその後を追う形ですが、その差は非常に大きいことがわかります。

Bingのシェアが約8%と、GoogleやYahoo!に比べると小さいものの、日本市場におけるMicrosoft製品との連携などによる存在感を示しています。

さらに、プライバシーを重視するユーザー層に支持されているDuckDuckGoや、ロシアで人気のあるYandexも微小ながらシェアを確保しており、日本の検索エンジン市場において多様性が芽生えつつあることを示唆しているでしょう。

参考:Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats

GoogleとYahoo!以外でチェックすべき検索エンジン

https://n-works.link/blog/seo/search-engine-rankings

GoogleとYahoo!は世界中で広く利用されている検索エンジンですが、市場やターゲットオーディエンスによっては、他の検索エンジンにも注目する必要があります。

ここでは、チェックすべき検索エンジンを解説します。

国内向けならBing

Bingは、Microsoftが運営する検索エンジンで、シェア率はGoogleやYahoo!に次いで世界で三番目に大きいです。特に、日本を含む一部の国では、MicrosoftのオペレーティングシステムやOffice製品との統合により、Bingの利用が促進されています。

Bingをチェックすべき理由は、そのユニークなアルゴリズムとユーザーインターフェースがあるためです。Bingは画像検索の精度が高く、視覚的に魅力的な検索結果を提供することで知られています。

また、Bingは地域ごとの検索結果にも強く、地域固有のニュースや情報を効果的に提供します。これらの特性は、特に国内市場向けのマーケティング戦略を練る際に、GoogleやYahoo!とは異なるアプローチを可能にするでしょう。

世界向けならターゲットとなる国固有の検索エンジン

グローバルなマーケティングを展開する際には、ターゲットとする国や地域における固有の検索エンジンに注目することが重要です。例えば、ベトナムでのマーケティング活動を考えている場合は、CocCocの人気があるため、この検索エンジンを利用したターゲティングが効果的といえます。

韓国をターゲットにする場合は、NAVERが最も影響力のある検索エンジンであり、韓国内でのインターネット利用において中心的な役割を果たしています。

これらの検索エンジンは、それぞれの国の言語や文化に特化したサービスを提供しており、地域固有のSEO戦略やマーケティング活動には不可欠です。

検索エンジンの種類によるSEOの違い

検索エンジンの種類によるSEOの違い

検索エンジン最適化(SEO)は、Webサイトやコンテンツを検索エンジンの検索結果でより上位に表示させるための重要なプロセスです。しかし、全ての検索エンジンが同じ方法でWebサイトを評価するわけではありません。

ここでは、検索エンジンごとのSEOの違いをみていきましょう。

Google

GoogleのSEOは、ユーザーの検索意図を深く理解し、最も関連性の高い情報を提供することに重点を置いています。そのため、Googleの検索アルゴリズムは、キーワードの密度だけでなく、コンテンツの質、Webサイトのユーザビリティ、モバイルフレンドリーさ、ページの読み込み速度、外部リンクの質といった多岐にわたる要素を評価するのが特徴です。

近年では、AI技術に基づくランキングアルゴリズム「RankBrain」を導入し、検索クエリの背景にあるユーザーの意図をより深く理解することで、検索結果の精度を向上させています。

GoogleでのSEO戦略を立てる際には、これらの要素全てに注意を払い、質の高いコンテンツと優れたユーザーエクスペリエンスを提供することが不可欠です。
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Bing

BingのSEO戦略も基本的にはGoogleと似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。Bingは、ソーシャルシグナルの影響をより強く評価する傾向があり、FacebookやTwitterといったソーシャルメディア上での共有や言及が検索結果に大きな影響を与えることが知られています。

また、Bingはキーワードの密度やメタキーワードタグにも重要性を置いており、これらの要素を適切に最適化することがSEO成功の鍵です。

さらに、BingはFlashコンテンツのインデックス作成もサポートしているため、Flashを使用したWebサイトでも検索結果に表示されやすくなっています。

BingでのSEO対策には、これらのプラットフォーム固有の特徴を考慮に入れ、ソーシャルメディアの統合やキーワード戦略に重点を置く必要があります。
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検索エンジンが表示順位を決める仕組み

検索エンジンが表示順位を決める仕組み

検索エンジンによるWebサイトの表示順位は、一連の複雑なプロセスを経て決定されます。以下では、これらのステップを詳しく解説します。

クロール

クローリングは、検索エンジンがWeb上の情報を収集する最初のステップです。このプロセスでは、検索エンジンのロボット(クローラー)がインターネット上のWebページを訪れ、リンクをたどりながら情報を収集します。

クローラーは新しいページや更新されたページを発見するために、Webサイト間を移動するのが特徴的です。クローリングの効率と範囲は、サイトの構造、リンクの質、robots.txtファイルの設定によって大きく左右されます。

サイトマップの提出や適切な内部リンク構造の構築を通じて、クローラーが自サイトを効率的にクロールできるよう支援することが重要です。
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インデックス

クローリングの次のステップはインデックス作成です。このプロセスでは、クローラーによって収集された情報が検索エンジンのデータベースに保存されます。

インデックス作成では、ページのコンテンツ、タイトル、メタデータなどが分析され、検索クエリに対する潜在的な回答としてデータベースに登録するのが目的です。ページがインデックスされると、検索結果に表示される可能性が出てきます。

しかし、全てのページがインデックスされるわけではなく、重複コンテンツや品質基準を満たさないページは除外されることがあります。
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クエリプロセス

ユーザーが検索クエリを入力すると、検索エンジンはインデックスされた情報の中から最も関連性の高い結果を選択するプロセスを開始します。このクエリプロセスでは、検索されたキーワードやフレーズ、ユーザーの位置情報、過去の検索履歴など、多くの要因を考慮して、最適な検索結果を決定します。

このステージでは、検索意図を正確に理解し、ユーザーに最も価値のある情報を提供することが目的です。

ランキング

最終的に、検索エンジンは関連性の高いページをランク付けし、検索結果ページ(SERP)に表示される順番を決定します。このランキングプロセスには、数百に及ぶランキング要因が関与しており、ページの品質、ユーザーエクスペリエンス、ページの権威性、リンクの質と量などが評価されます。

最近では、ページのローディング速度やモバイルフレンドリーさ、安全な接続(HTTPS)の有無など、テクニカルな側面もランキングに大きく影響しているのです。

また、特にGoogleは、コンテンツの質とオリジナリティ、ユーザーの滞在時間やページ内での行動など、ユーザー体験に関連する指標を高く評価しています。
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検索順位を高める具体的な対策

検索順位を高める具体的な対策

検索エンジンの順位を高めるためには、主に3つの対策があります。

  • コンテンツSEO
  • SEO内部対策
  • SEO外部対策

それぞれ解説します。

コンテンツSEO

コンテンツSEOは、ユーザーにとって価値のある、質の高いコンテンツを提供することに焦点を当てた対策です。このアプローチには以下のステップが含まれます。

  • ペルソナ作成:ターゲットとするユーザーの詳細なプロファイルを作成します。これには年齢、性別、職業、興味・関心、問題点など、ターゲットユーザーの具体的な特徴を理解することが含まれます。
  • カスタマージャーニーマップの作成:ユーザーが製品やサービスに到達するまでの道のりをマッピングします。これにより、ユーザーがどの段階でどのような情報を必要としているかを把握し、適切なコンテンツを提供できます。
  • キーワード選定:ターゲットユーザーが使用する可能性のある検索クエリに基づいて、適切なキーワードを選定します。このプロセスでは、検索ボリューム、競争率、関連性などを考慮することが重要です。
  • コンテンツの作成:上記の分析に基づいて、ユーザーにとって価値のある、関連性の高いコンテンツを作成します。この段階では、コンテンツの質とオリジナリティ、ユーザーエンゲージメントを高めるための要素(画像、動画、インフォグラフィックなど)の使用が鍵となります。
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SEO内部対策

SEO内部対策は、Webサイト自体の構造と性能を最適化することで、検索エンジンによる評価を高める対策です。具体的には、以下のような対策が挙げられます。

  • クロール最適化:検索エンジンのクローラーがWebサイトを効率的に閲覧できるように、サイト構造を最適化します。これには、クリーンなURL構造、適切なサイトマップの提供、robots.txtの設定などが含まれます。
  • インデックス最適化:Webページが検索エンジンによって適切にインデックスされ、検索結果に表示されるようにします。メタタグの最適化、リダイレクトの管理、重複コンテンツの排除などが重要です。
  • UX最適化:ユーザーエクスペリエンスを向上させることで、サイト滞在時間の増加やバウンス率の低下を目指します。レスポンシブデザイン、高速なページロード、直感的なナビゲーション、有用なコンテンツの配置など、ユーザーがサイト内で過ごしやすい環境を作り出すことが重要です。また、コンテンツの可読性を高めるためのフォントサイズや色のコントラストの調整も、UXの最適化に寄与します。

SEO外部対策

SEO外部対策は、Webサイト外部からの評価を高めるための戦略です。特に被リンク(外部からのリンク)の獲得が中心となります。

他のWebサイトからのリンクは、検索エンジンに対してそのWebページが信頼できる情報源であるという強力な証となります。質の高いコンテンツを作成し、それを積極的に共有して、他サイトからの自然なリンクを獲得することが重要です。また、業界内の関連性の高いサイトやオーソリティサイトからのリンクは、特に価値が高いと評価されます。

被リンクを獲得するためには、まずは共有価値が高いコンテンツの作成が必須です。具体的には、業界の最新情報、オリジナルの研究や調査、ユーザーに役立つハウツーガイドなどが挙げられます。

さらに、インフルエンサーや業界の権威者との関係構築を通じて、コンテンツの露出を増やし、リンクの可能性を高めることも大切です。また、ソーシャルメディアや業界のフォーラム、ウェビナーなどを活用して、コンテンツを積極的にプロモーションすることも効果的でしょう。
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目的に合わせた検索エンジンを対策しよう!

目的に合わせた検索エンジンを対策しよう!

検索エンジンとは、インターネット上の情報を効率的に検索し、ユーザーに提供するシステムです。GoogleやBing、Yahoo!といった大手検索エンジンは、世界中で広く利用されていますが、国や地域によってはNAVERやYandex、Baiduといったローカルな検索エンジンが主流である場合もあります。

目的に合わせた検索エンジン対策を行うためには、まず自社のWebサイトやオンラインコンテンツがターゲットとする市場やユーザーにとって価値のあるものであることを確認することが重要です。

その上で、適切なキーワード選定やコンテンツ最適化、内部リンク戦略の構築など、基本的なSEO対策を実践してみてください。そして、可能であれば地域や言語に特化した検索エンジンの特性を研究し、その検索エンジンに最適化した戦略を追加することで、さらなる成果の向上を目指しましょう。


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監修者紹介

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

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