SEO(検索エンジン最適化)は適切な対策をしたからといって検索順位が上がるとは限りません。実施したSEOが有効なのかを判断するためには、費用対効果を算出して効果測定するのが重要です。
そこでこの記事では、SEOにおける施策ごとの費用目安と費用対効果を詳しく解説します。費用対効果の計算方法やSEO効果の上げ方についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
SEO対策の費用対効果とは
主な対策 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
SEOコンサルティング | コンテンツSEO、内部SEO、外部SEOを含む総合的な対策方法 | ・対策キーワードの選定 ・コンテンツ戦略 ・テクニカル要素の最適化 |
コンテンツSEO | 良質なコンテンツを充実させ、検索エンジンからの評価を上げる対策方法 | ・高品質な記事作成 ・既存記事のリライト |
内部SEO | サイト内を最適化し、検索エンジンからの評価を上げる対策方法 | ・メタタグの最適化 ・キーワード配置の最適化 ・内部リンクの整理 ・表示速度の改善 ・サイト構造の最適化 |
外部SEO | 外部との連携を強化し、検索エンジンからの評価を上げる対策方法 | ・被リンクの獲得 ・サイテーションの獲得 ・SNSの活用 |
SEO(検索エンジン最適化)の費用対効果とは、検索エンジンにおける検索結果ページにて、コンテンツを上位表示するために投資した費用に対して得られる利益のことです。
SEOにより狙ったコンテンツの検索順位が上がると、訪問者数やコンバージョン率の増加につながり、売上アップが見込めます。
SEO対策の費用形態
SEO対策の費用形態には、主に以下の2つがあります。
- 固定費用型
- 成果報酬・成功報酬型
固定費用型
メリット | デメリット |
---|---|
・費用が毎月一定なので支出が安定する ・予算の管理がしやすい |
・利益が出なくても毎月支払う必要がある ・業者選びが重要かつ難しい |
固定費用型とは、契約時に決められた金額を毎月支払う形態です。経費をあらかじめ把握できるぶん、コスト管理がしやすく計画的に施策を進められる一方で、成果が出なくても料金が発生するため業者を慎重に選ぶ必要があります。
成果報酬・成功報酬型
メリット | デメリット |
---|---|
・少ないリスクで外注できる | ・料金発生の条件が複雑で分かりにくい |
成果報酬・成功報酬型とは「特定のキーワードで検索1位を獲得」「コンバージョン率が〇%上がった」など、成果に応じて料金が発生する形態です。
成果が出なければ費用を支払う必要がないものの、費用発生の条件・タイミングが分かりにくく、経費が把握しづらいなどのデメリットもあります。契約期間の縛りがある、あるいは初期費用が必要なケースもあり、固定費用型よりも高くなることが少なくありません。
SEO対策の費用相場
SEOの施策ごとにかかる費用と効果は種類によって異なります。次項で詳しく見ていきましょう。
SEOコンサルティング
主なサービス
・Webサイトの分析
・内部SEO・外部SEOの提案
・効果測定と改善施策
SEOコンサルティングは、SEOの専門家がWebサイトを分析し、効果的な施策を提案します。費用相場はおよそ月額10万円〜50万円で、Webサイトの規模や対応範囲によって費用が変動します。
「Webサイトの何を改善すれば良いか?」など、総合的なアドバイスが欲しい場合にSEOコンサルティングの外注を検討してみてください。
コンテンツSEO
主なサービス
・キーワードリサーチ
・コンテンツ制作
・コンテンツの最適化
コンテンツSEOは、高品質なコンテンツを作成し、検索エンジンからの評価を上げる手法です。費用相場は1記事あたりおよそ3万円〜10万円で、コンテンツの質や量によって費用が変動します。
コンテンツSEOとは?効果を出すためのやり方とメリット・デメリット内部SEO
主なサービス
・サイト構造の最適化
・タグの最適化
・表示速度の改善
内部SEOは、Webサイト内を最適化し、検索エンジンの順位を向上させる取り組みのことです。費用相場はおよそ月額5万円〜50万円で、サイトの規模や改善範囲によって変動します。
外部SEO
主なサービス
・被リンクの獲得
・サイテーションの獲得
・SNSの活用
外部SEOは、Webサイトと外部との連携を強化する施策のことです。費用相場はおよそ月額10万円〜30万円で、依頼する内容によって費用が変動します。
SEO外部対策とは?被リンクとサイテーションを獲得する方法9選 SEOにおける外部施策に焦点を当てて解説します。「外部施策」とは、被リンクやサイテーションなどといったものが含まれて、サイトの評価が上がりやすくなるなどのメリットがあります。外部施策の具体的な方法や注意すべきポイントなどを含めて解説します。SEO対策における費用対効果の計算方法
続いて、SEO対策における費用対効果の計算方法を解説します。
1.SEOにかかる費用を洗い出す
SEOにかかる費用は主に「外注」と「内製」に分けられます。外注は外注費、内製は「人件費」や「ツール費」です。
外注費については外注先への費用一覧、人件費・ツール費も同様にまとめて、費用を洗い出してみてください。内製にかかる人件費は「時給 × 月の業務時間」で算出できます。
2.計算式に当てはめる
▼費用対効果の計算式
費用対効果=(SEOによる売上 − SEO費用)÷ SEO費用 × 100
費用対効果は100%を基準として、100%よりも数値が多くなるほど費用対効果が高く利益につながっていると判断します。
例:SEOに150万円かけて、売上が500万円増加した場合
費用対効果=(500万円 − 150万円)÷ 150万円 × 100 = 233.33%
費用対効果が100%未満の場合は、売上増加よりもかけた費用のほうが多いため、SEO費用の見直しが必要です。
SEO対策の費用対効果を測定するツール3選
SEOはさまざまな施策を実行したからといって、すぐに効果が出るわけではありません。そのため、中長期的に分析と改善を繰り返していくのが重要です。ここからは、ツールの活用方法を解説します。
Google Analytics
Google Analyticsは、トラフィック(訪問者数)の増減やコンバージョンを把握できます。SEO対策をしたページにおいて、ユーザーがどう行動して成約に至ったのかなど、サイト内での行動を確認できます。
Google Analyticを適切に設定すると、どの経路で売上(CV)につながったのかを把握できるので、限られた予算を費用対効果の高い施策に分配することもできるでしょう。
Googleアナリティクスの登録方法や設定方法を解説Google Search Console
Google Search Consoleは、Webサイトに訪れたユーザー数や流入キーワードを把握できるツールです。サイトに訪問する前のユーザー行動やデータを把握・分析できます。加えて、クローラビリティーの問題やインデックスのエラー検出、ペナルティの有無も確認可能です。
Google Search Consoleで「狙ったキーワードで集客できているか」「ペナルティやエラーがないか」などを確認してみてください。
Googleサーチコンソールとは?使い方と登録方法や設定を解説 Webサイトの集客状況を分析する際にGoogleアナリティクスと同じくらい役立つのがGoogleサーチコンソールです。サーチコンソールへの登録方法やGoogleアナリティクスとの連携方法について、わかりやすく解説します。ヒートマップツール
ヒートマップツールは、Webサイト上でのユーザー行動を視覚的に把握できるツールです。ユーザーの動きが把握できると、コンテンツの配置やデザインを改良してコンバージョンアップにつなげられます。
ただし、ヒートマップツールではあくまでページ単体の情報しか収集できないため、サイト全体の分析をするには他のツールとの組み合わせが必要です。
ヒートマップとは?できることから改善手法まで解説SEO対策の費用対効果を上げるためのポイント
最後に、SEO対策の費用対効果を上げるためのポイントを見ていきましょう。
中長期的に取り組む
SEOの費用対効果を上げるためには、中長期的にSEOへ取り組む意識が大切です。SEOの実施後は、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどを用いて、実施内容の効果を分析する必要があります。
また、検索アルゴリズムのアップデートがあると、検索順位が大きく変動することもあるため、アップデート情報を定期的にチェックすることをおすすめします。
成果が出ていないにもかかわらず何となく対策を続けていると、費用を回収できなくなるかもしれません。SEOに取り組む際は、目的やゴール、施策内容について念入りに考慮していきましょう。
質の高いコンテンツを作成する
質の高いコンテンツの提供によってWebサイトの信頼性が高まると、検索順位もアップする可能性があります。
- キーワードに基づいた記事の企画・構成を意識する
- 高品質なライティングを実施する
- 一次情報を盛り込む
質の高いコンテンツを制作するためには、読みやすい文章はもちろん、検索ユーザーのためになる一次情報などを盛り込む必要があります。独自情報を入れたり、図解などで視覚的にも理解しやすくしたりして、競合記事との差別化を図りましょう。
ユーザーの悩みを解決できるコンテンツは、検索エンジンからも良い評価を受けやすいため、検索エンジンのランキング向上につながります。
ターゲットキーワードを適切に選定する
ターゲットキーワードを適切に選定すると、ユーザーの悩みを解決するコンテンツが作成しやすくなります。キーワードの選定にはキーワードプランナーやAhrefsなどのツールを利用して、最適なキーワードを探していきましょう。
また、選んだキーワードに対するペルソナ設定を入念に行うことも重要です。想定した読者に刺さるコンテンツは、コンバージョンにつながりやすいからです。単にキーワードを選定するのではなく、ユーザーが抱える悩みを想定したキーワード選定やコンテンツ作成を心がけましょう。
SEOのキーワード選定方法を解説!SEOキーワードツールも紹介継続的にコンテンツを改善する
SEO評価を維持するためにも、作成したコンテンツは継続的に更新や改善を行いましょう。
- PV数・滞在時間・直帰率・コンバージョン率などを確認し、リライトが必要なコンテンツを特定する
- 競合分析を行い自社のコンテンツを強化する
- 体験談などの一次情報を増やす
SEOでは検索エンジンのアルゴリズムが頻繁に更新されます。そのため、更新せずに放置したままのWebサイトは、更新されたアルゴリズムに対応できないと評価されてしまいます。SEO評価を維持するためにも、コンテンツを改善するための手順を把握しておきましょう。
SEO費用対効果についてのまとめ
SEOは効果が現れるまでに時間がかかるため、中長期的に継続して行う必要があります。PDCAサイクルを回して、SEOにおける費用対効果を高めていきましょう。
ニュートラルワークスでは「SEOコンサルティング」サービスを提供しています。
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