マーケティング

最終更新日: 2022.11.02

SERPs(サープス)とは?SEO分析に役立てる方法を解説

SERPs(サープス)とは?SEO分析に役立てる方法を解説

SERPs(Search Engine Result Pages|サープス)とは、Google検索をはじめとする検索エンジンにおいて、検索結果を表示するページを指します。Webコンテンツにおいて、クリック率やコンバージョン率の向上などのSEO対策は必須ですが、このSERPsを理解しておくことも大切です。

この記事では、SERPsの基本的な概要や具体的な構成要素、SERPsの歴史、SERPsを分析してSEOに役立てる方法などを解説しています。ぜひ最後まで読んで、コンテンツの最適化にお役立てください。

【SEO対策】効果的なSEO対策の基本と実践方法 【SEO対策】効果的なSEO対策の基本と実践方法

SERPs(Search Engine Result Page)とはどんな意味?

SERPs(Search Engine Result Page)とはどんな意味?

SERPs(Search Engine Result Pages|サープス)とは、Googleなどの検索結果ページのことをいいます。SERPsの構成は主に、リスティング広告と呼ばれる「広告枠」と「キーワードの自然検索結果」の2つに分かれています。基本的には、「広告枠」がSERPsの上位に表示され、その下に「キーワードの自然検索結果」が表示されます。

表示されるURLの先頭に「広告」と書かれていれば、広告枠と認識することができます。広告枠は、広告主がキーワードや内容をコントロールしますが、キーワードの自然検索結果は、検索エンジンのアルゴリズムによって変化します。

SERPsは検索エンジンのアルゴリズムと同じで、常に変化しています。その変化するSERPsの中で、常時上位に表示されるコンテンツほど、ユーザーのクリック率が高くなる傾向があり、商品購入や顧客データ取得などのコンバージョンにつながりやすくなります。なので、検索エンジンで上位表示を狙うには、SERPsを攻略する必要があります。

SERPsの構成要素・機能

SERPsの構成要素・機能

ざっくりとSERPsについて解説しましたが、SERPsに沿って表示されたページには、構成要素として8つの項目に細かく分かれています。

  • リスティング広告枠
  • バーティカル検索
  • ユニバーサル検索
  • パーソナライズド検索
  • リッチスニペット(リッチリザルト)
  • アンサーボックス
  • Googleショッピング
  • Google for jJobs(Googleしごと検索)

それぞれの役割を理解することはSEO対策でも重要です。次項で詳しく解説します。

リスティング広告枠

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果にキーワードに関する広告が表示されることです。SERPsの一番上に表示されるのもの多くはリスティング広告です。SERPsの中で最も目立つ位置にあるため、クリック率も期待できます。

しかしキーワードによっては、リスティング広告枠が表示されない代わりにキーワードによる自然検索のページが上に表示されることがあります。

バーティカル検索

バーティカル検索とは、キーワード検索窓のすぐ下に出てくる、カテゴリーで分かれた検索窓を指します。これにより、検索結果を最も分かりやすいカテゴリーで表示することができます。例えば、Googleで「不動産」と検索すると、検索窓のすぐ下に

  • すべて
  • 地図
  • ニュース
  • 画像
  • 動画
  • もっと見る

というバーティカル検索が表示されます。バーティカル検索は、キーワードによってメニューの順番が変わるのが特徴です。

例えば「SERPs」というキーワードに変えて検索してみると「すべて」「ニュース」「画像」「動画」「地図」「もっと見る」とバーティカル検索が変わりました。このように、検索結果を最も分かりやすいカテゴリーで表示されるため、ユーザーにとっては便利な機能です。

ユニバーサル検索

ユニバーサル検索とは、「画像」「動画」「ローカル情報」など、Webページ以外のコンテンツを検索する機能です。2007年から実装され、キーワードに関する様々な情報がページ上に一覧で表示されます。例えば、検索したキーワードのWikipediaが表示されたり、ブランドを検索するとショップの住所が一覧で表示されたりするのもユニバーサル検索の機能です。

その他、ユニバーサル検索の構成要素も見ていきましょう。

【ナレッジパネル(ナレッジグラフ)】

ナレッジパネル(ナレッジグラフ)とは、検索キーワードからGoogleのデータベースに基づいて表示される関連情報を指します。PC版ではSERPsの右側に表示されたり、スマホ版ではキーワード自然検索結果よりも上部に表示されたりします。

ナレッジパネル(ナレッジグラフ)は、わざわざページにアクセスせずに、SERPs上でキーワードの情報がまとめられているので、ユーザビリティが高いのが特徴です。
Googleナレッジパネルとは?表示方法、表示されないときの対処法も解説 Googleナレッジパネルとは?表示方法、表示されないときの対処法も解説

【ローカルパック】

ローカルパックとは、地域名を含むキーワードを検索した際に表示される情報のことです。例えば「台東区 ラーメン」で検索すると、Googleマップに付帯して、ローカルパックが表示されます。ローカルパックは、キーワードとの関連性、検索した位置との距離、Web情報の充実度の3つの情報に基づいて変化します。

ローカルパックの情報源は「Googleマイビジネス」であり、登録と情報の入力が必要です。
効果的なローカルSEO対策方法とは?SEOやMEOとの違いや注意点を解説 効果的なローカルSEO対策方法とは?SEOやMEOとの違いや注意点を解説

【動画カルーセル】

動画カルーセルとは、検索キーワードに関する動画がSERPsに表示される情報のことです。キーワードによっては、SERPsの一番目立つ位置に表示される場合もあります。そのため、キーワードによっては動画の対策をすることも重要です。

【ニュース】

SERPsは、検索キーワードに関連するタイムリーなニュースを表示します。トップニュースと表示されたニュースが、トレンド性が高く話題になっている情報です。これらが優先的に表示される仕組みとなっています。

【Twitterカード】

Twitterカードとは、キーワードに関連するツイート情報やアカウント情報を表示させる機能です。時事ネタなどスピードを要する情報や、タイムリーな話題のキーワードで表示させます。

パーソナライズド検索

パーソナライズド検索とは、ユーザーの検索行動に基づいて、自動でSERPsをカスタマイズし、最適化する機能です。ユーザーが過去に検索したキーワードを参考にしながら、ユーザーと関係性が高い結果を優先的に表示します。複数回も検索しているキーワードは上位表示される傾向にあります。

さらに検索履歴だけではなく、ユーザーの現在地から反映した情報も表示されます。例えば、新宿にいるときにGoogleで「ラーメン」と検索すると、自動的に新宿にあるラーメン屋が表示されます。このようにパーソナライズド検索は、自動でユーザーニーズに合わせた情報が表示される便利な機能です。
Googleのパーソナライズド検索とは?問題点や無効にする方法を解説 Googleのパーソナライズド検索とは?問題点や無効にする方法を解説

リッチリザルト(リッチスニペット)

リッチリザルトとは、通常のテキスト情報をより豪華に(リッチ化)したものです。コンテンツ内容を視覚的に想像させる情報のことで、主にレビューや画像などがあります。リッチリザルトを表示させるためには、検索エンジンが理解しやすいように記載する必要があります。以下、リッチリザルトの代表的なものを紹介します。
リッチリザルトとは?種類から表示方法まで解説 リッチリザルトとは?種類から表示方法まで解説

【パンくずリスト】

パンくずリストは、SERPsに表示されているページが、サイト内のどのコンテンツの位置にあるのかを視覚的に教えてくれるリストです。サイトのコンテンツが階層化されている場合に、SERPsの上部に表示されます。例えばGoogleで「新宿 ラーメン 人気」と検索すると、一番上に下記のような表示がでます。

https://tabelog.com › … › 新宿 › 新宿のラーメン

新宿のおすすめラーメン20選!食べログランキングで人気のお店

上記の太字となっている「https://tabelog.com › … › 新宿 › 新宿のラーメン」がパンくずリストです。表示されているページがコンテンツ内の「新宿>新宿のラーメン」という階層部分に存在するということを示しています。

【レビュー】

レビューとは、商品やサービスの評価を星マークで表示する情報のことです。SERPsで評価をチェックできると、ユーザビリティが上がるメリットにつながります。

また、近年は特に、ユーザーが口コミや評価を参考にして購入を決定する傾向が高くなっています。Googleは「Googleマイビジネス」という機能を用意して誰もがレビューを書けるようにしており、「食べログ」「@cosme」といった口コミサイトが、どの業界でも台頭しています。このように、レビューに対するニーズが高まっています。

広告を見て商品を購入するのではなく、実際に使用したユーザーの口コミを参考にすることが多くなった今の時代に合った機能の一つです。

【レシピ】

レシピとは、画像と料理名を表示する機能のことです。レシピを検索すると、料理の画像が表示されるため、仕上がりのイメージができるのがメリットです。ユーザーにとって利便性が高く、視覚的にも華やかになります。

【サイトリンク】

サイトリンクとは、ある特定のキーワードで検索した際、上位サイトの下部に表示される、同じドメインのリンクのことです。サイトのトップページリンクだけではなく、他のカテゴリーのリンクを表示することで、情報を迅速に見つけることにつながります。

サイトリンクは、Googleがユーザーに役立つと判断した場合のみ表示されます。しかし、Googleのアルゴリズムが適切なサイトリンクを見つけられなかったり、サイトリンクとユーザーの検索キーワードに関連性がなかったりした場合は、表示されません。

【FAQ】

FAQは、「Frequently Asked Questions(フリークエントリー アスクド クエッションズ)」の略語で「よくある質問」という意味です。FAQは、特定のトピックに対する質問と回答を一覧で表示したページです。

これは「よくある質問」ページをマークアップし、最適化することで検索結果に表示されます。これによりGoogle アシスタントが対応できるようになり、サイトにアクセスしなくても答えを知ることが可能となります。
スニペットとは?強調スニペットやリッチスニペットとの違い、表示方法を解説 スニペットとは?強調スニペットやリッチスニペットとの違い、表示方法を解説 SEOについて勉強しているとスニペットという言葉をよく耳にします。では、スニペットには3種類あるのはご存知でしょうか?リッチスニペットや強調スニペットについて、その表示方法を解説します。

アンサーボックス

アンサーボックスとは、キーワード検索に対する回答をSERPsの上部に表示する情報のことです。キーワードの自然検索結果よりも上部に表示されることが多く、ユーザーの目に留まりやすくなるためクリック率が高くなる傾向があります。以下、アンサーボックスの3つの種類について解説します。

【強調スニペット】

強調スニペットとは、ユーザーの質問に対して端的に回答するアンサーボックスのことです。例えば、Googleで「〇〇」の意味を検索した際に、「〇〇とは▲▲のこと」と、Webサイト上の端的な回答が表示されます。これが強調スニペットです。質問に対して瞬時に回答が得られるため、ユーザビリティの向上につながりやすい表示といえます。

【ナレッジカード】

ナレッジカードとは、事実を表示するアンサーボックスのことです。例えば「琵琶湖 面積」と検索すると、琵琶湖の面積が検索結果の上位に表示されます。ナレッジパネルと関連性が高い情報が優先的に上位表示されるのが特長です。

【ライブリザルト】

ライブリザルトとは、株価や天気、スポーツ結果などのライブ情報が表示されるアンサーボックスのことです。信頼性の高いサイトの情報を基に結果が表示されます。情報の信憑性を重要視しているため、信憑性のない一般的なサイトが表示されることはほとんどありません。

Googleショッピング

Googleショッピングとは、検索キーワードにマッチする商品をSEPs上に表示する仕組みのことです。画像、商品名、価格の情報が表示され、検索結果をクリックすることでダイレクトに購入ページに飛ぶことが可能です。

Googleショッピングに掲載される商品のランキングは、ユーザーの過去の検索キーワードなど、Googleアクティビティの関連性に基づきます。商品にスポンサーと書かれている場合は、広告主からGoogleへ支払われた広告料も商品アイテムのランク付けに影響しています。

Google for jJobs(Googleしごと検索)

「Google for Jobs」は2017年6月にアメリカでリリースされた新しいサービスです。「Googleしごと検索」とも呼ばれています。「Google for Jobs」は検索ユーザーが「求人系のキーワード」を検索した際、キーワードにマッチする求人情報がSERPsに表示される仕組みのことです。

求人募集をする企業は、検索結果で上位表示されなくても、「Google for Jobs」によってSERPsに表示されるというメリットがあります。自社サイトの求人情報を「Google for Jobs」に表示するには構造化データのマークアップが必要です。

SERPsの歴史

SERPsの歴史

ここまでSERPsの種類や機能などを紹介しましたが、どれほどSERPsが多様性に富んでいるかお分かりいただけたかと思います。そんなSERPsですが、その歴史を振り返ってみましょう。2002年からキーワード自然検索結果に加えて、リスティング広告枠が追加されるようになりました。それにより、広告によって集客ができる新たな時代がスタートしたのです。

また2016年2月にGoogleの検索結果の表示構成が大きく変わり、広告枠がキーワードの自然全検索結果よりも上部に表示されるようになりました。さらに、広告枠が3→4枠に増えた影響により、キーワード自然検索1位のクリック率も低下しています。これにより、今までうまく機能していた「SEOで1位を狙うことだけを意識する戦略」が、難しくなりました。

このように、SERPsは時代とともに変化し続けるので、今後もSERPsの変化をリサーチし続け、効果的にSEO戦略に役立てることが大切です。

SERPsは検索のやり方によって様々に変化する

SERPsは検索のやり方によって様々に変化する

常日頃から変化し続けるSERPsですが、検索のやり方や表示方法によって、さらに大きく変わります。具体例として以下の3つがあります。

  • PCとモバイルの違い
  • 検索履歴の違い
  • 現在の位置情報の違い

それぞれを詳しく解説します。

PCとモバイルの違い

同じキーワードを検索した場合、PCとモバイルでは表示の見え方が異なります。そのため、PCとモバイルのSERPsの結果をリサーチして、自分のコンテンツがどうすれば最も見やすくなるのか、試行錯誤し最適化していくことが重要です。

また、ターゲットがどのデバイスを使用して検索しているかも把握し、それに合わせてSERPsの見え方を変える必要があります。そのためにも、コンテンツを作成する前に、狙ったキーワードで競合リサーチをかけ、 PCとモバイルのSERPs結果の違いを認識することが大切です。

検索履歴の違い

Googleは、ユーザーの過去の検索履歴も反映して、SERPsを最適化します。そのため人によってSERPsの結果が異なることを覚えておきましょう。過去の検索履歴の情報やクリックしたサイトの情報によってもSERPs結果が異なるのです。

現在の位置情報の違い

SERPsは、ユーザーの現在位置によっても変わります。これは「ベニスアップデート」という検索エンジンアルゴリズムが反映されており、これによりユーザーの現在位置を検知してキーワードに関するローカル情報を表示するようになりました。

例えば、「品川 マッサージ」など地域性のあるキーワードで検索すると、 現在位置に近い関連情報がSERPsに上位表示されます。自分の現在地から、最適なローカル情報が表示されるためユーザビリティの高い表示といえるでしょう。

SERPsにコンテンツが表示されるまでのステップ

SERPsにコンテンツが表示されるまでのステップ

SERPsにコンテンツが表示されるまでには、おもに次の3つに分かれます。

  1. クローリング
  2. インデックス登録
  3. ランキング化

それぞれを詳しく解説します。

クローリング

クローリングとは、Webサイトの情報を取得するため、インターネットを巡回しているクローラーという自動プログラムにコンテンツを認識してしてもらうことです。コンテンツを検索エンジンで上位表示させるには、Webサイトを正しく認識してもらわなければいけません。そのためにクローリングが行われます。

クローラーにクローリングしてもらうためには、クローリングしやすい環境を整える必要があります。クローリングを促進させるには、さまざまな方法がありますが、その中でも5つの方法を紹介します。

  • インデックス登録のリクエスト
  • サイトマップの送信
  • サイト内の構造をシンプルにする
  • サイト内に内部リンクを設定
  • パンくずリストの最適化

コンテンツを作成する際に、意識して取り入れてください。
クローリングとは?スクレイピングとの違いや検索エンジンに重要な対策方法を解説 クローリングとは?スクレイピングとの違いや検索エンジンに重要な対策方法を解説

インデックス登録

インデックスとは、検索エンジンのデータベースにWebサイトのコンテンツを保存してもらうことです。コンテンツ情報が各検索エンジンにインデックスされないとSERPsに表示されません。そのためクローラーにクローリングしてもらい、インデックス登録してもらう必要があります。

コンテンツは、各検索エンジンのアルゴリズムによって情報の処理がしやすい形式に変換されて保存されます。もしもインデックスがされない場合は、クローリング対策をもう一度見直してみましょう。
Googleインデックスとは?インデックスされない場合の登録方法も解説 Googleインデックスとは?インデックスされない場合の登録方法も解説

ランキング化

インデックス登録の後、検索キーワードによるWebページの順位付けが行われます。これはGoogleのアルゴリズムで判断されます。同じキーワードでも各検索エンジンのアルゴリズムによって検索結果が異なるため注意しましょう。

ちなみに、Googleの検索アルゴリズムは200以上の評価基準があるといわれており、全てが解明されているわけではありません。検索エンジンで上位表示される明確な方法があるわけではないため、競合サイトと比較しながらコンテンツをブラッシュアップし続けることが重要です。

SERPsを分析してSEOに役立てるには?

SERPsを分析してSEOに役立てるには?

SERPsにコンテンツを表示できたあとも、分析してSEOに役立てる必要があります。その方法の代表として、次の3つがあります。

  • Webマーケティングの戦略に役立てる
  • 検索意図を深く知るヒントにする
  • キーワード選定に利用するWebマーケティングの戦略に役立てる

SERPsを分析することは、Webマーケティングの戦略を立てる際に、大いに役立ちます。なぜなら実際にキーワード検索結果で競合を確認することで、コンテンツの改善点や新たなアイデアが見つかるからです。ユーザーとしてSERPsを確認し、自社のコンテンツを客観視すると、足りない部分や改修点を見つけることにつながります。

そのためにも、常に狙ったキーワードのSERPs結果をリサーチして、Webマーケティングに役立てることを意識することが重要です。

検索意図を深く知るヒントにする

SERPsを分析すると、ユーザーがなぜそのワードを検索したのか、検索意図を深く知るヒントにつながります。GoogleのSERPsの変化を把握しておくことで、 その都度ユーザーのキーワード検索意図を予測することが可能です。ユーザーは、何か問題や悩みを解決するために検索をするため、 検索意図を正しく把握することによって提供するコンテンツの内容が決まります。

ユーザーニーズに合うコンテンツの作成は、ユーザビリティの向上や顧客との信頼関係につながる重要なポイントです。そのためにも検索意図はしっかりと理解しておく必要があります。
検索意図とは?種類や調べ方、SEOでの重要性を解説 検索意図とは?種類や調べ方、SEOでの重要性を解説 効果的なSEO施策を行うためには、ユーザーニーズに応えられるサイトやコンテンツの作成が求められます。本記事では、そのために重要となるユーザーの検索意図を理解し、活用するために必要な基礎的な知識と、調べ方や応用方法について解説しています。

キーワード選定に利用する

SERPsの分析は、キーワード選定に役立てることができます。例えば、狙っているキーワードを検索して広告枠が多かったり、公式HPや誰でも知っているような大企業のページが表示されたりしたら、上位表示を狙うのは難しいと判断できます。

広告枠が多いキーワードを自然検索のみで狙うのは効率的とはいえません。権威性が高いドメインのサイトでないと表示されないキーワードもあるため、まずは必ずSERPsで確認しましょう。

また先述したとおり、SERPsの分析はユーザーの検索意図を理解することにつながります。検索意図を理解し、ユーザー目線に立つことで、よりニッチなキーワードも発見できます。運営者目線ではなく、ユーザー目線でSERPsを見てみると、必要なキーワードも見えてきます。

加えて、同じ語句を定期的に確認することで、SERPsの検索アルゴリズムが変化した際もすぐに気が付くことができます。それをコンテンツに反映させることで、上位表示も可能となります。

SERPsの分析におすすめのツール

SERPsの分析におすすめのツール

SERPs分析におすすめのツールとして以下の2つを紹介します。

  • SERPチェッカー
  • Gyro-n SEO

ツールを活用することで、国や言語などの情報からパーソナライズされることなく、純粋な表示順位が計測できます。SEO対策する上で、正しい順位を知ることは重要なポイントです。

SERPチェッカー

SERPチェッカーは、キーワードの検索ボリュームや検索順位の取得に加え、ナレッジパネルやアンサーボックスなどのSERPs要素を含めたユーザーの検索意図を把握できるツールです。

強調スニペットやローカルパックなど、各キーワードごとのSERPs結果を細かく分析し、17種類のSERPs要素を一覧で表示してくれます。そのため、競合サイトなどSERPsの結果を視覚的に分析することができます。

キーワードごとにSERPs結果データを自動で一覧表示してくれるため、自社サイトに足りないコンテンツも把握することが可能です。その結果を盛り込むことで、検索エンジンの上位表示に役立てることができます。膨大な量のSEOデータを自動で収集して、SERPs分析を効率よく行いたい人におすすめのツールです。

<公式HP>

SERPチェッカー

Gyro-n SEO

Gyro-n SEOは株式会社ユニヴァ・ジャイロンが開発したSERPsの分析に特化したツールです。例えば、Gyron-n SEOの機能で、以下のようなサイトを抽出することができます。

  • 上昇しているサイト
  • 下落しているサイト
  • 圏外になったサイト
  • 順位が変化していないサイト
  • 新たにランクインしたサイト

このようなサイト情報から、検索エンジンアルゴリズムの動向を掴むことができます。加えて、Gyro-n SEO独自の機能である、「検索結果比較グラフ」や「SEPsデータ比較表」を使用すれば検索エンジンアルゴリズムがどのように変化したのか仮説を立てることも可能です。

「どんなサイトが上昇しているのか?」

「圏外に飛ばされたサイトのどんなコンテンツが評価されなくなったのか?」

「新規にランクインしたサイトのどんなコンテンツが新たに評価されたのか?」

このような内容を分析し、SERPsに対する理解を深めて対策を打つことが重要です。Gyro-n SEOは、検索エンジンアルゴリズムの動向と自社サイトに足りないコンテンツの分析をスピーディーに行い、SERPsやSEOのチューニングを継続的に改善したい方におすすめです。

<公式HP>

Gyro-n SEO

Googleが目指すSERPsの未来とは?

Googleが目指すSERPsの未来とは?

Googleは「ゼロクリックリサーチ」を推進しています。ゼロクリックリサーチとは、検索結果のコンテンツをクリックせず、SERPs情報で検索行為を終わらせることです。近年の検索トレンドの1つであり、Webマーケターの中でも注目されている手法です。しかしこれでは、表示されたコンテンツはクリックせず、サイトのコンバージョン率が上がらないという問題もあります。

増加するゼロクリックリサーチの背景には、推進を続けるGoogleの存在があります。Googleはユーザーの利便性を重要視しているため、検索結果を早く知りたいユーザーにとって利便性の高いゼロクリックリサーチは欠かせない存在です。そのため、今後はさらにキーワード自然検索のクリック率が落ちることが予想されます。

ユーザーがSERPsで離脱しないためにも、ユーザーファーストの視点でクリックしたくなるような質の高いコンテンツを発信することが重要です。これからのコンテンツは、今までよりも、もっと「質の高さ」を求められることになるでしょう。

SERPsのまとめ

SERPsのまとめ

検索エンジンの検索結果であるSERPsについて解説しました。SERPsを分析することで、ユーザーの検索意図の理解やキーワード選定にも役立つので、SEO対策においてもSERPsは重要なポイントです。

キーワードを検索する際はPCとモバイルで表示されるSERPsが変わることも覚えておきましょう。デバイスに合わせて、SERPsの表示を最適化させることは、クリック率やユーザビリティの向上にもつながります。

SERPsは時代とともに変化しているため、SERPsからGoogleが重要視しているポイントも推測することもできます。SERPsは、単に検索結果が表示されているページなだけではなく、検索エンジンの意図も反映されている重要なページです。コンテンツの最適化を図る際は、まずはSERPsを分析して、検索エンジンが求める状態にしましょう。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格