HubSpotのCMSについて「気になっているけれど詳細が分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか?無料から有料まで幅広いCMSの中でも、HubSpotは世界中で使用されているCMSの1つです。マーケティング活動における豊富な機能と手厚いサポートが魅力で、大企業が導入している実績もあり、CMSを選ぶ際に必ず候補に挙がるといっても過言ではありません。
この記事では、HubSpotのCMSができること、WordPressとの比較、3つのプランの詳細内容を詳細に解説しています。最後まで読めば、HubSpotのCMSでできることや、向いている人までを理解できます。その結果、導入可否の判断もできるようになるでしょう。ぜひHubSpotのCMを導入する際の参考にお役立てください。
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目次
HubSpotのCMSとは?

HubSpotのCMSとは、HubSpotの中に組み込まれているCMSのこと。CMSとはContents Management System(コンテンツ・マネージメント・システム)の略称で、Webサイトにかかわる全てのコンテンツをまとめて管理できるシステムを指します。
現在は無料から有料のものまで数多くのCMSがありますが、HubSpotのCMSはとてもおすすめです。HubSpotは、2005年にアメリカで誕生したマーケティングツールで、世界120ヵ国以上で使用されています。
このため、日本でも知る人が多い大企業、DeNAやHISといった13万社以上で使われています。「Starter」「Professional」「Enterprise」の3つのプランが用意されており、プランによって使える機能も異なります。
無料のCMSも多い中、なぜHubSpotが支持されるのか、それは内容の充実さとフォローの手厚さにあります。次章でHubSpotの魅力やできることについて詳しく見ていきましょう。
CMSとは?定番のWordPressから代表的なCMSの種類、選び方を解説
CMS(コンテンツ管理システム)の基本概念、導入のメリット・デメリット、代表的な種類や選び方を解説しています。特にWordPressやヘッドレスCMSについて詳しく紹介しています。
専門知識がなくてもWebサイトが簡単に作れる
HubSpotのCMSは、専門知識がなくてもハイレベルなWebサイトが作成できます。通常、Webサイトを作成する際には、HTMLやコーディングの知識、Webデザインに対しても精通していなければなりません。
しかしHubSpotのCMSは、デザインやロゴ、メニューなども予め用意されています。このため、直感で選ぶだけで統一感のあるWebサイトに仕上がるのです。エンジニアがいなくてもハイセンスなWebサイトを作れるので、初心者にもおすすめのツールです。
効率的にSEO対策ができる
HubSpotのCMSは、予めSEO対策が考慮されているため、Webサイトを作成するだけでSEOを意識したコンテンツを作成できます。
それに加えて、HubSpotは「SEO推奨(アドバイス)」という機能が用意されており、各ページ毎にSEOに関するアドバイスを受けられます。具体的な対策や改善点が表示されるため、それに基づいて修正することで検索順位を上げることも可能です。しかしSEOツールを利用できるのは、下記の2つのプランとなります。
- Professional
- Enterprise
「Starter」プランでは使用できないことは覚えておきましょう。
アナリティクスツールでサイト分析ができる
HubSpotのCMSには「ウェブサイトのトラフィック分析」という機能があり、これにより各ページの「セッション数」「平均滞在時間」「流入先」「バウンス率」といったトラフィックデータを確認できます。データのダウンロードは、以下の手順で行います。
- HubSpotアカウントにログインする
- 「レポート」から「アナリティクスツール」に進む
- 「トラフィックアナリティクス」をクリック
- 該当するトラフィックデータを指定する
- 右上にある「エクスポート」をクリックする
ダウンロードしたいデータの日付と頻度を指定するには、最上部の「フィルター」から変更しましょう。
CRM機能との併用ができる
HubSpotを使えば、CMS、CRM、MA全てをHubSpot間で連携して使うことができます。CMSツールとして単体利用するのではなく、他機能と併用利用がおすすめです。CRMとは「顧客関係管理」のことで、顧客と良好な関係を築くためのマネジメントのこと。MAは「マーケティングオートメーション」の略で、顧客の開拓を仕組み化することです。
HubSpotは集客、見込み客の育成、成約まで一貫して管理できるため、CRM機能やMA機能と組み合わせれば、さらに新規開拓した顧客の情報を蓄積し新規顧客へアプローチすることもできるようになるのです。それぞれを別で導入しなければならない他社と違い、HubSpotで連携して一括で管理できるので非常に便利です。
CRM導入のメリット・デメリットとは?MA、SFAとの違いも解説
1990年代から国内で普及しはじめたCRMですが、今でも重要なマーケティング手法として知られています。そもそもCRMとは何なのか、導入のメリット・デメリット、CRMツール選定時の注意点などを解説します。
困ったときは日本語でのサポートが受けられる
HubSpotは手厚いサポート体制が用意されています。何か分からないことや困ったことがあった際は、すぐにカスタマーに連絡しましょう。サポート体制はプランによって違うため、下記の表にまとめました。
プラン名 | Starter | Professional | Enterprise |
サポートの種類 | メール チャット |
メール チャット 電話 |
メール チャット 電話 |
海外のツールだと日本語に対応していないこともありますが、HubSpotは日本語に対応している点も安心です。これに加えて、全てのHubSpotユーザーは「HubSpotコミュニティー」というオープンコミュニティで、他のユーザーとチャットを楽しむことや「HubSpotアカデミー」でスキルを身につけることもできます。
またナレッジベースにより、HubSpotツールに対する専門家のアドバイスを受けることも可能です。
HubSpotとWordPressの違い

CMSの中でも、有名なWordPressとHubSpotの違いについて解説します。WordPressはサーバやドメイン代はかかりますが、WordPress自体は無料なため費用を安く抑えることができます。これはコストを低く抑えたい人にとっては大きなメリットです。
しかしHubSpotと同等の機能を追加すると、同じくらいの料金になってしまう可能性があります。コストの面だけで判断すると機能面で物足りなさを感じてしまうかもしれないため、覚えておきましょう。
またHubSpotは初期の段階で、アナリティクス機能など、マーケティング活動に必要な機能が揃っていますが、WordPressはシンプルな機能しかついていません。そのため機能を拡張するためにプラグインをダウンロードする必要があります。
プラグインは豊富なため、自社の用途に合わせて自由にカスタマイズ可能です。このようにカスタマイズ性が幅広いのも、WordPressの大きなメリットです。
WordPressのメリット
上記の内容も踏まえて、WordPressのメリットをまとめます。
- 費用が安い
- プラグインが豊富
- カスタマイズが自由にできる
WordPressは無料で使えるため、シンプルな使い方で、コストを抑えたい方にはおすすめのCMSです。また豊富なプラグインがあるため、必要な機能を自社で取捨選択できるのもメリットの1つ。カスタマイズを自由にできるので、HTMLを使って、メニューやボタン、トップメニューのデザインなど、細かいカスタマイズをしたい場合もWordPressがいいでしょう。
WordPressのデメリット
では、WordPressのデメリットを見ていきましょう。
- 専門知識が必要
- サポートが手厚くない
- セキュリティ対策が必要
WordPressは、PHPというプログラミング言語を使用しています。そのためWordPressをカスタマイズしたりSEO対策をしたりするには専門的な知識が必要です。そのため「カスタマイズが分からない」という方は、専門家に依頼するのも有効です。
WordPressは、無償で使えるオープンソースなので、電話やメールなどのカスタマーサービスが充実していません。質問者が集まるフォーラムはありますが、それでは解決できない場合もあります。そのため、不明点がある場合は、自力で解決しなければなりません。
WordPressはセキュリティ対策も重要です。WordPressは利用者が多い分、ハッカーによる攻撃対象になりやすいCMSです。またプラグインを入れ過ぎると、「セキュリティ強度が下がる」ともいわれているため、適宜セキュリティ対策を見直す必要があります。
WordPressに向いている人
先述したメリット、デメリットからWordPressに向いている人についてまとめます。
- 専門知識が豊富で細部にまでこだわりたい人
- シンプルな使い方しかしない人
- 費用を安く抑えたい人
無料ブログとは違い、HTMLを使ってデザインなど細部にまでこだわりたい人や、余計な機能を省きたい人、コストをおさえたい人はWordPressがおすすめです。専門知識がないけれどハイレベルなWebサイトを作成したい方、手厚いサポートやSEO対策、サイト分析などを一括して同じCMSで連携させたい方はHubSpotがおすすめです。
Webサイト制作でWordPress(CMS)のメリット・デメリット
Webサイト制作で無料CMSのWordPressの人気が高いのはなぜなのでしょうか?WordPressのメリット・デメリット、有料CMSや従来のHTMLのホームページとの違いについて解説します。
HubSpot CMSの使い方を紹介!Webページを作る方法

HubSpotのCMSの使い方について解説します。ここでは、Webページを作成する様子を手順ごとにまとめました。実際にHubSpotを使うときに参考にしてください。
1.作成ボタンをクリック
Webページを作るために「作成ボタン」をクリックしましょう。HubSpotのCMSは、以下の3つのページを作成することができます
- ウェブサイト
- LP(ランディングページ)
- ブログ
上記の中から作りたいページを選び「作成ボタン」をクリックします。作成ボタンは、マーケティングメニューの右上に設置されています。
2.テンプレートを選択
次に、テンプレートを選択しましょう。HubSpotは、デフォルトで豊富なテンプレートが用意されています。これにより、作成するサイトのテーマカラーや、イメージに合わせたテンプレートを選択することが可能です。
洗練されたデザインにするためには、ページの雰囲気に合わせたテンプレートを選ぶことが重要です。Webページの世界観を統一させ、よりハイレベルなWebサイトに仕上げましょう。
3.ページを編集
次に作成したページを編集して、中身を充実させていきましょう。まず、ページの編集に必要な素材を準備します。
- 画像
- 文章(タイトル、見出し、本文)
- マーケティングツールと連携できる入力フォーム
- リンク(内部リンク・外部リンク)
画像などの素材は、左側のモジュールというメニューから引き出して配置させます。素材を設置する際は、ドラッグアンドドロップで操作可能です。素材を感覚的に動かせるので、初心者でも分かりやすい操作方法が魅力です。
本文を入力する際は、編集画面に「タイトルを入力」「リード文を入力」といった指示が出ているので、画面に沿って作業するだけです。HubSpotのCMSは専門知識やコーディングスキルは必要なく、直感で作業できるため初心者にもおすすめです。
4.必要な情報を設定
本文などのページができたら「コンテンツ」横のタブにある「設定」から、以下を設定しましょう。
- タイトル
- メタディスクリプション
- ページのURL
- キービジュアル
これからは編集ページを仕上げるための細かい設定です。検索エンジンで表示されるメタディスクリプションなどは、SEO対策でも重要なポイントです。もちろん、コンテンツの内容も大切です。しかし、仕上げの細かい設定まで抜かりなく行うことで、検索順位の上位表示につながります。
5.ページを公開
実際に作成したページを公開します。公開する際は「公開」ボタンを押すだけで公開完了となります。公開後は、実際に公開ページを確認して不備がないか確認しましょう。もし修正点が見つかった場合は編集画面に進んで修正します。
HubSpot CMSのプランや料金は?

HubSpotには、3つのプランがあります。それぞれのプランの特徴やできることを解説します。導入を検討している場合は、自社で使用する用途と比べながらみてください。
Starter:2,700円/月
月額2,700円のStarterプランは、年間だと32,400円かかりますが、年間料金を一括で支払うと10%割引が受けられます。Starterプランは基本的なサイト作成で必要な機能はもちろんのこと、下記のようにマーケティング活動において重要な機能があります。
- Webサイトのトラフィック分析
- 新規顧客へ自動でメッセージを送信
- サポート対象の広告アカウントをHubSpotアカウントと連携して広告を管理する
- 違うプラットフォームのブログコンテンツをHubSpotに取り込む
- マーケティング・営業・カスタマーサービスのパフォーマンスに関するデータを取得できる
- HubSpotデータベースから指定した条件に基づいたコンタクトリストを作成する
- 最適化したメールを一括送信可能
Professional:43,200円/月
月額43,200円のProfessionalプランもStarterプランと同様に、年間料金を一括で支払うと10%割引となります。Professionalプランは、Starterプランの機能に加えてCTA機能が追加されます。
- パスワード保護されたページ作成する
- 動画ファイルをホスティングして管理する
- A/Bテスト
- カスタムレポート
- ログインした訪問者の識別をする
- サイトツリーによってサイト構造を簡単に確認できる
- SEO推奨のアドバイスを受けられる
- Google search consoleと連携する
Enterprise:144,000/月
Enterpriseプランは、上記の2つのプランを網羅したうえで、以下のようなビジネスをより拡大させるための機能を使うことができます。
- 適応型テスト
- メンバーシップによってアクセスを制限する
- 追加のルートドメインが使用可能になる
- シングルサインオン
- リバースプロキシ―の設定ができる
- サイトのパフォーマンス管理する
- チームを属性別に階層化する
- 管理者通知の管理ができる
- サンドボックス
HubSpotは導入実績が豊富!使いやすく手厚いサポートがあるCMS

HubSpotのCMSは、マーケティング活動において必要な機能が、初期の段階でインストールされている有能なツールです。世界中の大企業が導入しているので安心感もあります。
手厚いサポートや、アナリティクスにも長けているため、1つのCMSで全てを管理したい人にはおすすめのCMSです。受けられるサポートは3つのプランによって異なります。そのため、自社の使用目的と必要な機能を擦り合わせて、総合的に判断することが重要です。
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