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最終更新日: 2022.07.19

CMSとは?定番のWordPressから代表的なCMSの種類、選び方を解説

CMSとは?定番のWordPressから代表的なCMSの種類、選び方を解説

デジタルマーケティングの中核となるWebサイトの構築方法はいくつもあります。しかし、現在主要な選択肢の1つとなっているのがCMSの導入です。ただ、従来型のHTMLでのWebサイト構築とは勝手が違う面があるため、導入を躊躇している会社や担当者も多いでしょう。

この記事では、CMSとは何か、特徴やメリット・デメリットを詳しくご説明します。代表的なCMSであるWordPressや、最近導入例が増えてきたヘッドレスCMSについてもご紹介します。CMSの導入検討時の参考としてください。

目次

CMSとは?

CMSとは?

CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の頭文字をとったものです。

Webサイトの構築や運営をする際、新規記事の追加や更新をするためにHTMLやCSSを記述する必要をなくしたシステムと考えるとわかりやすいでしょう。管理画面を使って、記事や画像を追加・更新できるため、必要な知識も少なく済みます。さらには、手間のかかる作業も大幅に省くことができる優れものです。

従来型のWeb制作方法では、HTMLでページ内の文章の構造を作り、CSSでデザインやレイアウトなどを指定していました。専門知識が求められる上に、Webページを1ページずつ作成・管理することとなります。

しかしCMSでは、システム上に画像やテキスト、ページレイアウトのテンプレートなどのデータが保存されています。それらをシステムが必要に応じて取り出し、各ページを自動的に生成する仕組みとなっています。

CMSを導入するメリットは?

CMSを導入するメリットは?

Webサイトの構築・運営にCMSを利用するケースは増え続けています。それだけ導入するメリットがあるためです。

ここでは、CMSを導入する具体的なメリットを紹介します。

専門知識がなくてもWebサイトのページが作れる

従来型のWebサイト構築方法は、HTMLやCSSを用いて組み上げるものでした。各分野の専門知識が必要であり、1ページごとに制作する形になるので、作業量も多くなります。

自社に専門知識を持つ人材がいなければ、制作を外注する必要があります。

しかしCMSを導入すれば、ページの更新や新しい記事の追加が、HTMLやCSSの知識がなくても簡単にできます。HTMLやCSSを使わずに、管理画面でコンテンツの更新や画像の差し替えなどができるためです。

CMSを使っていないWebサイトでは、ページ内の一部分を修正するだけでも、HTMLの記述を直接編集する必要があります。サーバーを操作するため、誤操作によるファイルの損失リスクもあるので、Webサイト管理担当者に知識がなければ、その都度制作会社に作業を依頼しなければなりません。

CMSを導入することで社内でWebサイトの更新が可能になれば、外注でのWebサイト修正コスト、発注や打ち合わせなどのコミュニケーションコストもおさえられます。素早い記事追加や内容更新などのきめ細やかなWebサイト運営ができることも、非常に大きなメリットです。

企業内でWebサイトを効率よく運用できる

CMSでは管理画面を操作して、Webサイトを運営します。そのため、複数の更新担当者に管理画面へのログインIDを割り振ることで、複数人でのwebサイト運営ができます

この機能により、Webサイト管理担当者に更新データを集めてから処理してもらうことなく、部署ごとの担当者が直接更新することが可能です。

製品やサービスの情報を掲載するページはマーケティング部門や商品開発部門が担当し、プレスリリースやIR情報は広報部門が担当したほうがスムーズです。しかし、各部門にWebサイト運用知識がある社員がいるとは限りません。

従来型のWebサイト構築方法では、この段階で専門のWebサイト管理者や外注業者を挟む必要がありました。しかしCMSを利用すれば、社内で役割を分割し効率の良いWebサイト運営ができるのです。

スマホへの対応が簡単にできる

スマートフォンの普及とともに、Webサイトへのアクセスの多くもモバイルデバイスからのものとなりました。PC用のWebサイトしか用意されていないと、モバイルデバイスでアクセスしたユーザーは非常に不便に感じます。それに加えて、Googleの評価も落ちるため検索順位も上がりません。

そのためには、従来のPC用Webサイトに加えて、スマホやタブレットなどに合わせたWebサイトも用意する必要があります。これをマルチデバイス対応や、レスポンシブ対応などと言います。

従来型の静的Webサイトでは、PC用とモバイル用を個別に用意しなければなりませんでした。しかし、CMSはユーザーのデバイスに合わせて動的にWebサイトを構成するため、その手間が不要です。CMSがアップロードしている記事の文章や画像を使って、ユーザーがPCならばPC版のレイアウトを、スマホならばスマホ用のレイアウトを表示してくれるのです。

検索エンジンからの集客がしやすくなる

Webサイトへの集客にはSEO対策が欠かせません。SEO対策を正しく行い、検索エンジンからの集客を効果的に拡大するためにも、CMSは有効です。それは、CMSが予めSEOに最適な形でWebサイトを構築するように設定されているためです。

SEO対策では、GoogleのクローラーにWebサイトの情報を正しく伝えることが重要です。そのためのGoogleが推奨する形式が細かく定められています。タイトルや見出しに適したタグを使用する、内部リンク切れをなくしページの階層を整理する、構造化したサイトマップを設置するなど多くの施策が必要です。手作業でも行えますが、手間がかかるうえ、1箇所の修正が全サイトに影響を及ぼすこともあり、ノウハウが必要です。CMSは、上記のようなSEO対策を自動で行なってくれるのです。また、SEO対策の手法はアップデートが必要ですが、それも自動的に処理してくれます。

Webサイト運営担当者は意識することなく、記事追加や更新に集中できます。そして更新頻度が上がれば、コンテンツが充実して、さらにSEO的効果も大きくなります。

どのパソコンからでもいつでも使える

CMSはWebサイト構築に必要なデータを一箇所に集めて稼働しています。社内のサーバーであったり、クラウド上のサーバーであったり様々ですが、管理者はそのサーバーにアクセスして操作します。そのため、運営担当者がそれぞれのパソコンにFTPソフトなどをインストールする必要も、データを保存する必要もありません。インターネットにつながる環境と、Webブラウザさえあれば、どこからでもWebサイトの更新が可能なのです。

複数の担当者が別々の場所から管理に関わることもできます。空き時間を活用して、更新することもできるでしょう。リアルタイム性を重視する更新ならば、スマートフォンでの操作もできます。柔軟に、自社やWebサイトの性格に合った方法で運営できるのは、大きなメリットです。

手軽に予約投稿ができて人件費削減につながる

CMSには、新しい記事を作成する機能の他、その記事を下書きのまま保存しておいたり、設定した時間に公開する予約投稿機能もあります。これらの機能を活用することで、効率良く組織的にWebサイトの運営ができます。

例えば新製品を発売する場合を考えてみましょう。開発担当者がストーリーと開発過程の記事を作成し下書きとして保存する。その記事に、マーケティング担当がプロモーション情報を追加して再び下書き保存。そして広報担当が社内規定などに従い内容の確認を行い、新製品の発表や発売に合わせて公開予約設定する。このような運用が可能です。

CMSを使えば深い知識や技術を必要とせずにwebサイトを更新できるため、専門の担当者を置いたり、誰かの負担を極端に高くせずに、チームとしての運営ができるのです。

最低限のデザインやレイアウトが簡単に作れる

CMSにはWebサイトのコンテンツを管理する機能とともに、ユーザーから見えるWebサイトのデザインも、予め用意されています。Webサイトを制作あるいはリニューアルする際には、CMSのテーマやテンプレートと呼ばれるデザインを選ぶだけで、コンテンツを当てはめて構築してくれます。

また、大枠のデザインを決めた上で、ヘッダーやフッターなどをカスタマイズしていくことで、オリジナリティのある形にすることも可能です。これらによって、CSSの知識がなくても最低限のデザインやレイアウトはすぐに作れます。

SNSとの連携が簡単にできる

Webサイトを運営する際に、SNSを活用することが一般的になってきています。特にオウンドメディアなどの情報発信を行なっているWebサイトでは、コンテンツ内容をSNSで配信して拡散させることは、PVの数字を伸ばす上でも必須です。

従来のHMTLで構築したWebサイトでは、コンテンツを追加した後に、SNSで別途そのお知らせを設定して配信する必要がありました。しかしCMSでは、システム的にSNSとの連携を簡単に組み込むことができます。新しいコンテンツを公開したら、自動的にSNSでお知らせが投稿されるよう設定し、より効率的な運営も可能になります。

CMSを導入するデメリットは?

CMSを導入するデメリットは?

メリットが多数ある一方で、当然のことながらCMSを導入することで発生するデメリットもあります。ここでは具体的にデメリットを紹介します。メリットと比較し、自社のケースに当てはめて導入を検討してください。

操作方法や使い方を覚える必要がある

従来型のWebサイト構築方法と比べると、CMSでのWebサイト管理・運営は格段に簡単です。とは言え、他のアプリケーションや管理システムと同様に、操作方法を覚える必要はあります

特に、専門の担当者でなくてもWebサイトが管理できるというCMSのメリットを活かすためには、慣れていない人にも使ってもらわなければなりません。複数の担当者が関わる場合には、ユーザー管理機能やアカウントといったことも理解する必要があります。

ただ、HTMLやCSSを理解するのに比べると非常に短時間で学習できます。また、CMSもバージョンアップを続けており、新しいCMSは直観的に操作できる部分も増えたので、普段からパソコンやインターネットを使っている人ならば、すぐに使いこなせるでしょう。

デザインが制限される

CMSでは、Webサイトのデザインは用意されているテンプレートから選ぶことがほとんどです。そのため、細部までこだわったデザイン性の高いWebサイトを制作するのは難しいと言えます。また、Webサイト全体の中で数ページだけ特殊なデザインを使用することもできない場合が多くなります。

専門のWeb制作会社に依頼すれば、CMSでも大幅なカスタマイズや、オリジナリティの高いデザインを制作することもできます。しかし、CSSを大幅に書き換えることになるとコストもかかりますし、導入が簡単というCMSのメリットが減ることにもなります。

これはCMSがWebサイトのデザインやコンテンツを一元管理することで生まれる制限です。統一された管理によって多くのメリットが生まれる代わりに、自由度が減っています。自社のWebサイトでの優先順位や予算も検討した上で判断してください。

CMSによってはセキュリティが脆弱なことがある

CMSは、インターネット環境とWebブラウザさえあれば、担当者がどこからでもアクセスできます。時間や場所を選ばず、コンテンツを更新できるのは大きなメリットです。しかしその反面、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃といったセキュリティ上のリスクも生まれてしまいます

世界中で、多くの人に使われているWordPressや、その他のオープンソース型のCMSは、ソースコードが開示されていることもあって攻撃対象になりやすい傾向があります。一通りのセキュリティ対策と、常に最新のバージョンにアップデートすることが必要です。

CMSにはどんな種類がある?

CMSにはどんな種類がある?

CMSの分野では多くの製品やサービスが開発・提供されています。システムごとにそれぞれ、適している運用の方法や、運用に必要な人材、webサイトの規模などがあります。

自社のWebサイトと運営体制などから、適切なものを選びましょう。ここでは、主なCMSの種類を4つ紹介します。

オープンソース型:ライセンス料不要の無料タイプ

CMSのソースコードが一般に公開されているものを、オープンソース型と言います。無料で使用できるため、コストをかけずに導入することができます。

また、多くの個人や企業が使っているため、デザインのテンプレートや、機能を追加するプラグインも豊富に開発されています。それらを組み合わせることで、オリジナリティのあるWebサイトにカスタマイズすることも可能です。

ただし、オープンソースのCMSは基本的に企業の商用利用、特に大規模なWebサイトの構築を想定していません。トラブルがあった際には自力で解決する必要がありますし、ページ数やアクセス数が非常に多いWebサイトでは不安定になることもあります。

また、ソースコードが公開されているためハッカーなどによる攻撃を受けやすく、セキュリティ面での不安も残ります

オープンソース型のCMSを導入するならば、カスタムやセキュリティ対策を請け負ってくれる制作会社への依頼も検討するといいでしょう。

パッケージ型:手厚いサポートが受けられるタイプ

CMSにはパッケージ製品として販売されているものもあります。システムベンダーが企業の利用を想定して開発しているので、大規模なWebサイトの構築も問題なく行えます。また、ベンダーによるサポートを受けられるので、不具合やセキュリティ面でのリスクにも対応してもらえます

オープンソースCMSに比べて、安心感はありますが、その分コストはかかります。運営するWebの規模によっても費用は変わり、カスタマイズも発注するとその都度費用が必要となる場合が多いので、Webサイトの運営計画と費用の見積もりを行いましょう。

クラウド型:最も手軽にブラウザで利用できるタイプ

CMSは通常、自社でサーバーを用意して、その中に構築します。それに対して、CMSサービスを提供しているベンダーがサーバーも管理し構築したシステムを利用する形式なのがクラウド型です。

自社でサーバーを準備する必要もなく、すでに構築済みのCMSを使えるので、すぐに導入することができます。また、Webサイトの規模やアクセス量によって必要なサーバーの性能は異なりますが、クラウド型CMSなら、柔軟に必要なだけのサーバーを使うことも可能です。

導入のための作業も必要なく、システムやサーバーのメンテナンスもベンダーに任せられるのも特徴です。人的リソースが不足している企業でも使いやすい、最も手軽なタイプのCMSと言えます。

フルスクラッチ型:独自開発してもらうタイプ

自社のWebサイトのために独自に開発するタイプのCMSです。自社のWebサイトで実現したいこと、運営体制の特徴、基幹システムとの連携など、自社の都合に合わせて最適のCMSを構築することができます

基本的にはWeb制作会社やシステムベンダーの用意しているCMSを、自社に合わせて細かくカスタマイズして作られます。そのため、設計や開発に大きなコストと長い期間が必要になるのがデメリットです。また、簡単に置き換えることはできません。Webサイトの構築から運営まで、慎重に計画することが必要です。
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CMSを導入したほうがいいサイトとそうでないサイトの違いは?

CMSを導入したほうがいいサイトとそうでないサイトの違いは?

ここまでCMSサイトの特徴やメリット・デメリットを説明してきました。これらの特徴から、Webサイトを運営する際にCMSを導入したほうがいいサイトと、CMSは必要ないWebサイト、デメリットが多くなるWebサイトが見えてきます。

具体的には以下のような項目があげられます。自社のWebサイトや運営体制を確認してください。

【CMSを導入したほうがいいサイト】

  • Webサイトの更新頻度や記事を追加する頻度が高い
  • 記事追加や部分的な修正まで、制作会社にその都度依頼している
  • プレスリリースやお知らせなど、リアルタイムな情報発信を頻繁にしている
  • 大規模なWebサイトが必要
  • コンテンツの制作・管理を、複数の部署や担当者が行っている
  • Webサイト内のデザインやナビゲーションが統一されていない部分を修正したい

【CMSを導入する必要がないサイト】

  • ページ数が少ない小規模なWebサイトで問題ない
  • 更新や新しい記事を追加することが少ない
  • 高いデザイン性が必要
  • ページ表示速度が重要
  • セキュリティの高さが求められる

CMSの選び方は?

CMSの選び方は?

ここまで見てきたように、CMSには多くの種類があります。それらの中でどのように自社に適したものを選べばいいのでしょう。ここではCMSを選ぶ際に確認すべきポイントを紹介します。

Webサイトの目的やコンテンツの内容に合ったものを選ぶ

CMSはWebサイトを運営するためのツールです。まず、どのようなWebサイトを、どのような目的で運営するのかを明確にしましょう。その目的にあったCMSを選ぶことが必要です

  • 文章を主体としたコンテンツを頻繁に公開するブログ型サイト
  • 商品紹介動画を並べて配置するポートフォリオ型サイト
  • 商品を販売するためのECサイト

これらのWebサイトは目的が異なり、その目的を達成するための形式や運営方法も変わってきます。

セキュリティ対策が充実したものを選ぶ

個人ブログを運営するのとは異なり、企業のWebサイトでは信頼性も非常に大切です。

CMSはアカウントとパスワードでログインして使用する形式のものがほとんどなので、乗っ取られるとWebサイトの内容を書き換えられてしまうリスクもあります。ECサイトなどの顧客情報を扱うCMSが不正アクセスされると、情報流出もあり得ます。企業の信頼性はおろか、事業の継続すら危ぶまれる事態になりかねません

過剰なセキュリティ対策は余計なコストがかかることにもなりますが、最低限のセキュリティ対策さえすればいいわけではありません。自社のCMSにどの程度のセキュリティ対策が必要なのか、きちんと認識して選定してください

誰でも運用しやすいものを選ぶ

CMSを使ってWebサイトを運営する主なメリットの1つが、HTMLやCSSの知識が乏しい人でも扱えることです。Webサイトの運営や更新を担当できる人を増やすことで、効率を上げることもでき、コンテンツの品質を高めることもできます。そのためには、できる限り多くの人が使えるCMSを選びましょう。

社内の人たち、Webサイト運営に関わる可能性のある人たちの、パソコンやインターネットに関するリテラシーは企業ごとに様々です。高機能なCMSでも、社内のごく一部の人たちしか使えないといったことにならないように選んでください

SNSや他の必要なシステムと連携できるものを選ぶ

現在のWebサイトは、以前の企業情報紹介サイトのような独立したものではありません。マーケティング部門と連携して集客や売上に貢献したり、SNSと連携して広報の役割も担ったり、顧客データベースや売上管理システムと連携してデータ分析を可能にしたり、機能は多岐にわたります。

CMSを選ぶ際にも、自社内の他のツールやシステムと連携できるか、各部門が実現したい用途を実現できるか確認を忘れないようにしましょう。導入後のカスタムは手間も追加費用もかかってしまいます。

代表的なCMSにはどんなものがある?

代表的なCMSにはどんなものがある?

ここでは、多く使われている代表的なCMSをご紹介します。

WordPress:オープンソース型の定番!Googleも推奨

WordPressは最も有名なCMSであり、世界で最も使われているオープンソースCMSでもあります。Webサイトの43%がWordPressで構築されているとも言われるほど、圧倒的なシェアを誇っています。

オープンソースなのでカスタマイズが容易であること、多くの人が使っているためカスタマイズのためのプラグインも幅広く作られていることがメリットです。テンプレートとプラグインを活用すれば、目的や運営方法に合わせたWebサイトが構築できます。また、Googleの提唱するSEO対策が盛り込まれていますので、導入するだけで初心者でも基本的なSEO対策が行えます。

利用者が多いため、トラブルがあった時にも情報が調べやすいのもメリットです。しかし、その分だけ攻撃を受けやすいCMSとも言えます

手軽に導入できるCMSではありますが、セキュリティ面を考えると、自社内にノウハウを持った人材がいない場合には、信頼できるパートナーが必要でしょう。

CMS hub:手間や知識なしで使いこなせる高機能CMS

CMS Hubは、Hub Spot社が開発・提供しているCMSです。Hub Spot社はインバウンドマーケティングに特化した見込み客育成システムを主なサービスとする企業です。そのため、CMSにも同じコンセプトが引き継がれています。

CMS Hubには、マーケティング担当者がシステム担当やWebデザイナーに依頼しなくても、ページの作成や編集を行い、コンテンツを配信できる機能が盛り込まれています。また、SEO対策も重視されているので集客にも強く、訪問者に合わせたウェブページのパーソナライズも可能なので見込み客育成も効率化できます。HubSpot社のサポートチームが常時モニタリングをおこなっているので、セキュリティ面でも安心です。

Webサイトの規模や、ABテストなどのマーケティング機能が使えるかによって利用料金は変わりますが、月額2,700円から使える価格も魅力です。

Movable Type:官公庁も使用するクラウド型

Movable Typeは日本の企業、シックス・アパート株式会社が開発・提供しているCMSです。そのため日本語をベースに開発されており、日本語でのサポートが受けられることも便利です。

また、セキュリティ対策にも定評があるため、日本国内の大企業や官公庁にも多数導入されています。クラウド型のCMSなので、サーバーの管理やアップデートも任せられます。社内に人材やノウハウがなくても、技術面やセキュリティ面での安心感があり、導入しやすいでしょう。

小規模なWebサイトならば月額2100円からのプランでも構築可能です。大規模なWebサイトでも対応できるサーバーや、豊富な機能を持つプランも用意されているので、幅広く利用できるCMSです。

MTCMS:AWSサーバー利用で安心のセキュリティ

MTCMSは、札幌に本社のある株式会社スカイアークが開発・提供しているCMSです。もともとパッケージ型のCMSとして提供されていましたが、2014年にクラウド型がリリースされました。MTCMSの特徴は、コーポレートサイトの運営を意識して設計されている点です。

企業が発信することの多い、プレスリリースやIR情報、サービスや製品の情報、各種イベントやキャンペーンなどのコンテンツが扱いやすくなっています。また、社内での利用環境を想定した、承認ワークフローやコンプライアンス遵守などの機能も用意されています。

そして、Amazon Web Services(AWS)を活用することで、セキュリティ面を強化しているのも特徴です。サーバー管理やアップデートも、利用者側は意識することなく導入できます。

企業の顔となるWebサイトの運営を想定しているため、初期費用や利用費用は高めに設定されています。最低でも初年度は100万円以上の予算が必要です。

最近よく聞くヘッドレスCMSってなに?

最近よく聞くヘッドレスCMSってなに?

ヘッドレスCMSとは、ここ数年で一気に注目度が高まってきた、次世代型のCMSです。ここまで紹介したCMSとは異なり、ユーザーからの見た目を形成するフロントエンドの機能を持っていません。WEBサイトのコンテンツを管理するバックエンドシステムだけに特化したCMSです。フロントエンド(=ヘッド)を持たないCMSのため、ヘッドレスCMSと呼ばれます。

ヘッドを持たないことで、これまでのCMSに比べて、表示形式を自由に設計できるのがメリットです。ユーザーの使うデバイスやアプリが増えたことに対応するために、より多様な表示形式を用意したい場合に便利です。

また、表示速度が早いこと、サイバー攻撃を受けにくいことなどもメリットです。

ただ、ヘッドレスCMSは、バックエンドとフロントエンドをつなぐAPIを扱う必要があるため、運営にエンジニアは欠かせません。また、フロントエンドも別途制作しなければならないので、より多くの人材や工数が必要となります。

以下のようなニーズがあれば、導入を検討するのをおすすめします。

  • Webサイトのデザインをもっと自由に表現したい、あらゆるデバイスに対応したい
  • 大規模なWebサイトを運営するので、アクセスが集中しても表示速度を落としたくない
  • もっと高レベルなセキュリティ対策を行いたい

CMSのまとめ

CMSのまとめ

CMSはWebサイトのコンテンツとデザインを管理・運営するシステムです。専門知識も不要なので社内の人材を幅広く活用することができ、スマホなどのマルチデバイスへの対応やSEO対策も自動的に行われます。それにより、従来よりも効率的な運営が可能となります。

現在ではCMSの利用がWebサイト運営の主流となっているため、非常に多くのCMSが開発・提供されています。それぞれ特徴がありますので、導入時には自社のWebサイトの内容や運営方法に合わせて選択しましょう。

ただし、Webサイトの規模、更新頻度、必要なセキュリティレベルなどにより、導入すべきCMSは異なります。また、CMSによって操作方法や、担当者に求められる知識量にも幅があります。

どのCMSを導入すれば良いかわからない、導入後の運営方法を教えてほしい、といったお悩みがあれば、ぜひニュートラルワークスにご相談ください。

監修者紹介

1991年生まれ。オーストラリアの高校を卒業後、その後イギリスで建築学科を卒業し、大学院ではデザインシンキングを専攻していました。楽天株式会社へ新卒で入社。トラベル事業部でマーケティング職に約3年間従事した後、2017年には株式会社LIGにWebディレクターとして転職。2019年よりニュートラルワークスへジョイン。これまでの多岐にわたる経験を元に最高なサイト作りはもちろんのこと、貴社のビジネス上の課題解決へ導きます。