採用活動において、意識すべきことはいくつかありますが、その中でも企業サイト(コーポレートサイト)とは別に「採用サイト」を持つことも重要です。
その理由は、採用サイトを作ることで、効果的な採用活動を行えるからです。しかし、ただ闇雲に採用サイトを作成すればいいというものではありません。効果的な採用サイトを作成するには、しっかりとポイントを押さえる必要があります。
そこでこの記事では、採用サイトの目的や効果的な作り方を詳しく解説します。また、採用サイトの活用方法、活用のポイントなどにも触れていますので、採用サイトの制作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
採用サイトとは
採用サイトとは、求職者に向けて自社の情報を発信するためのWebサイトのことです。求職者の多くは、検索をして採用サイトに流入するだけでなく、求人サイトや求人広告を入り口にして企業をみつけることも多いです。
また、採用サイトを設けず、エージェントから求職者を紹介してもらうこともできますが、採用サイトを設けておくほうが、求職者が自ら情報を入手できるため、安心感や信頼につながります。
採用サイトの目的
採用サイトの目的は、求職者に自社を知ってもらい、企業理念や採用情報を知ってもらうことにあります。新卒採用から中途採用まで、採用方法はさまざまですが、多くの求職者は採用サイトを通じて必要な情報を入手します。メーカーや出版社などBtoC企業の場合は、CMや企業の商品を通じてイメージを持つこともあります。
ところが、BtoB企業の場合は、求職者に自社を知ってもらい、良いイメージを持ってもらうことがなかなか難しいです。そこで求職者は、インターネットから情報収集をし、採用サイトから企業の存在やイメージを知ることがあります。つまり、採用サイトは求職者にとって企業の名刺となるのです。
採用サイトと企業サイト(コーポレートサイト)との違い
採用サイトと混同しがちなものが企業サイトです。企業サイトに採用サイトのリンクが設置され、別窓でジャンプできるように設計しているWebサイトもよくみかけます。
採用サイトと企業サイトの違いは、サイトのターゲットにあります。企業サイトは、企業が運用している公式サイトのことを意味しますが、企業サイトにはさまざまなユーザーがサイトにアクセスします。例えば、株式会社であれば、株主に向けた情報が必ず公開されています。
メーカーや出版社などのBtoC企業であれば、商品を購入する消費者がサイトにアクセスすることがあります。また、BtoB企業でも顧客企業が企業情報を知るためにアクセスすることがあるでしょう。そして、求職者も同様に企業サイトから採用情報を得るためにアクセスします。
一方、採用サイトは、学生や転職希望者などの求職者がターゲットです。採用に関する情報のみを掲載するため、サイトのデザインは求職者が自社に前向きなイメージを持ってもらえるようなデザインで統一できます。
ターゲットを絞ることで、誰に向けたデザインであるかを明確にできるのです。こうしたことから、採用サイトは企業サイトと切り離して作成されることがあります。
採用サイトの必要性
求職サイト「en」によると、求職者の7割が採用サイト・採用ページを閲覧しているという報告がされています。(参照:partners.en-japan.com)
また、採用サイトの必要性として以下の3つが挙げられます。
- 採用情報を掲載できる
- 企業の存在を認知してもらえる
- 企業の信頼性を確立できる
1.採用情報を掲載できる
採用情報は求職者にとって、エントリーするかどうかを決めるための大切な判断基準です。さまざまな企業がある中で、「採用基準を満たしているかどうか」「初任給はいくらなのか」「休日はどれくらいあるのか」などを確認できなければ、応募に至ることはありません。
また、求職者にとって採用情報がどこに掲載されているかを簡単に確認できるという点も、採用サイトの必要性にあたります。
2.企業の存在を認知してもらえる
前述のとおり、BtoB企業は求人サイトや採用サイトを通じて企業の存在を知ってもらうことがあります。その際、エージェントが運用する求職サイトに記載される情報は限られています。一方、自社が運用する採用サイトであれば、可能な限り知ってほしい情報を掲載できます。こうしたことからも、企業の存在を認知してもらえる採用サイトは重要なのです。
3.企業の信頼性を確立できる
求職者に応募してもらうためには、信頼を得ることが重要です。採用サイトに採用情報をしっかり記載することで、求職者に安心感を持ってもらうこともできます。採用サイトが存在せず、エージェントを通してのみ応募できる企業も存在しますが、公開されていない情報を信頼するのは難しいというのが本音でしょう。
採用サイトは、信頼できる企業であることをアピールできるツールでもあるのです。
実際に採用サイトはどれくらい見られているのか
株式会社ディスコが行った、「2021 年卒 採用ホームページに関する調査」によると、以下のような結果でした。
調査対象 : 2021 年 3 月卒業予定の全国の大学 4 年生(理系は大学院修士課程 2 年生含む)
回答人数 : 1,115 名(文系 684 名、理系 431 名)
調査時期 : 2020 年 7 月 10 日~7 月 15 日
調査方法 : インターネット調査法
サンプリング : キャリタス就活 2021 学生モニター
出典:株式会社ディスコ「2021 年卒 採用ホームページに関する調査」
採用ホームページとコーポレートサイトを比較すると、「かなり目を通した」の割合は採用ホームページのほうが多くなっています。「目を通した」も含めると9割以上で、就職活動をする学生のほとんどが閲覧すると考えて良いでしょう。
採用サイトの閲覧時期
出典:株式会社ディスコ「2021 年卒 採用ホームページに関する調査」
採用広報が解禁となる3月、その前の2月が年間で最も閲覧されます。また、3年生が就職活動を始める7月以降から閲覧する人が増え始めます。そのため、その時々で学生が必要とする情報を的確にサイトに用意しておくことが重要です。
採用サイトの5つのメリット
採用サイトを作成するメリットとして、以下の5つが挙げられます。
- 応募者の志望度を高められる
- 入社後のミスマッチを防げる
- 費用をかけずに応募者を集められる
- 自由に情報を掲載できる
- 応募者の質を上げられる
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット1.求職者の志望度を高められる
求職者を募っている企業の多くは、求職者の志望度を高めたいという希望があります。特に、新卒採用を行う際は、半数以上の求職者が一度に複数の企業へエントリーして選考を進めます。そのため、企業が求職者に対して内定を出したとしても、必ず自社を選んでくれるとは限りません。
採用担当者にとって採用フローを考慮すると、なるべくスムーズに内定者を決定したいことでしょう。そこで、採用サイトを通じて自社の魅力を伝えれば志望度が高まり、複数ある内定企業から自社を選んでくれる確立を高めることが可能となります。
例えば、出版社の小学館では、採用サイトに「ずっと夢見る大人だ」というキャッチコピーを掲載しています。子供向けの書籍を出版していることを、「大人になってもずっと夢を見続けられる」という企業の魅力に置き換えてアピールしているのです。このようにサイトのデザインをこだわることで、応募者の気持ちを掴むことができます。
参考サイト:小学館採用サイト
メリット2.入社後のミスマッチを防げる
求職者を採用し、内定が決まれば採用フローは終了です。しかし、採用の質を高めて効率的に採用活動を行うには、入社後のミスマッチを防ぐことも重要です。その点、採用サイトにて自社情報を開示できれば、入社後に「こんなはずではなかった」といって離職してしまうケースを防ぎやすいといえます。
例えば、広告代理店のADKでは、採用サイトに「スタメン採用」というコンテンツを設けています。スタメン採用はADKの現場社員が考えた「ADKの未来に必要なチカラ」とする6つの個性のうち、どれが一番自分に当てはまっているかを探すコンテンツです。
この中にしっくりくる個性があれば企業とマッチしていることが分かり、反対にしっくりくるものがなければ別の企業を検討できます。
参考サイト:recruit.adk.jp
メリット3.費用をかけずに応募者を集められる
企業によっては、求人活動にあまり予算がないこともあるでしょう。その場合、エージェントや求人サイトに掲載してもらうなど、費用をかけて募集をすることは難しいです。しかしながら、採用サイトを活用すれば、費用を抑えて応募者を集められるでしょう。
採用サイトの制作には、サイト設計やサーバー代などの費用がかかりますが、一度制作すれば、以降もサイトを使い続けることができ、会社の知名度も広まっていくため、企業の財産になります。
参考サイト:note.jp
採用サイトの費用相場は?目的別の料金、事例も紹介
メリット4.自由に情報を掲載できる
採用サイトには、自由に情報を掲載できるというメリットもあります。繰り返しになりますが、企業サイトのターゲットには株主や消費者、取引先などさまざまなユーザーが存在するため、一貫したデザインやメッセージを取り込むことはできません。しかし、採用サイトのターゲットは求職者に絞られるので、志望度を高めるようなデザインや情報を自由に掲載できます。
例えば、IT企業のAteamは、サイトに部署ごとのインタビューを掲載しています。現場で働いている社員の生の声を取り入れることによって、入社後のイメージが掴みやすくなっています。
参考サイト:www.a-tm.co.jp
メリット5.応募者の質を上げられる
入社後のミスマッチを防ぐことにも通じていますが、採用サイトを設けることによって、応募者の質を上げることも可能です。
一般的な選考フローは主に、書類選考から始まります。書類選考では膨大な数のエントリーシートが届くため、なるべく志望度が高い人に応募してもらいたいものです。採用サイトに掲載する情報やコンテンツを工夫できれば、応募者の質を上げることが可能となります。
例えば、スタジオアリスの採用サイトには、シークレットというコンテンツがあります。掲載している5つのページを開くことによって、シークレットコンテンツを閲覧できるような仕組みになっており、この仕組みを取り入れることで、採用サイトをしっかり確認できたユーザーが応募しようとします。
反対に、なんとなく応募しようとしたユーザーは、「会社のニーズに見合ってないかもしれない」と思って応募を避けたり、選考フローの時点でシークレットコンテンツを閲覧していないことに気付けたりすることがあるのです。
参考サイト:www.studio-alice-recruit.com
採用サイトに必要な5つのコンテンツ
採用サイトに必要なコンテンツとして、以下の5つがあります。
- 採用サイトのトップページ
- 事業内容や企業理念、ミッション
- 応募者へのメッセージ
- 詳しい仕事内容や求人情報
- 会社の風土や雰囲気、働く人
これらのコンテンツを取り入れることによって、企業が伝えたい内容だけでなく、応募者目線の情報を意識したコンテンツを作成できるでしょう。
1.採用サイトのトップページ
採用サイトのトップページは、求職者にとってファーストコンタクトになることもあるエリアです。そのため、企業のイメージや求職者に伝えたいメッセージを掲載することが重要です。
例えば、Ateamでは、「わくわく、本気でいこう。」というキャッチコピーが大きく掲載されています。その背景には社員がミーティングを行う様子などが流れており、会社のイメージが伝わってきます。「本気で面白いものを作りたい」というメッセージが直感的に伝わってくるので、心を掴まれます。
参考サイト:www.a-tm.co.jp
2.事業内容や企業理念、ミッション
興味のある企業がどんな事業を行っているのかは、たいへん重要な情報です。また、会社が掲げている企業理念やミッションを通じて、企業の特徴を掴むことができます。こうした点から、求職者にとって事業内容や企業理念、ミッションの情報は重要です。
化学メーカーの株式会社カネカでは、採用サイトに「事業を知る」「プロジェクトストーリー」などのメニューが設置されています。それぞれにマウスオーバーするとさらに細かいメニューが表示されるので、探しやすく、それぞれの内容に画像が掲載されているため、あまり身近な仕事でなくてもイメージが掴みやすいです。
参考サイト:www.kaneka.co.jp
3.応募者へのメッセージ
求職者は、企業がどのような人材を求めているのか、どのようなことを期待しているかなどの情報を求めています。そこで有用なのが、応募者へのメッセージです。
例えば、面白採用で有名な株式会社カヤックでは、新卒採用ページに「カヤックが社員に約束できること」というコンテンツを掲載しています。このコンテンツを読めば、求職者はその会社に入社した後のイメージがつきやすいです。
また、カヤックのようなユニークなコンテンツを記載すれば話題にもなります。こうした点も含めて、応募者へのメッセージは大切です。
参考サイト:www.kayac.com
4.詳しい仕事内容や求人情報
詳しい仕事内容や求人情報を掲載することも必須です。企業がどのような事業を行っているのかが分かっても、具体的な仕事が分からなければ、求職者は興味を持てません。また、休日日数や初任給などの求人情報の掲載も必要です。こうした情報は、ユーザーの目に止まるように掲載しておきましょう。
トゥモローゲート株式会社は、「ブラック企業」というイメージを払拭するため、あえてブラック企業であると噂をされているエピソードを掲載しています。詳細をクリックすると、真相が書かれており、実際の仕事内容や業務形態などが記載されています。このように、あえて工夫してユニークな手法で掲載することも可能です。
参考サイト:www.tomorrowgate.co.jp
5.会社の風土や雰囲気、働く人
会社の風土や雰囲気、そしてそこで働いている社員の様子が分かると、応募する時点で自分にあっているかどうかを求職者が判断しやすいです。雰囲気が伝わるとマッチングがうまくいく可能性が上がるため、採用サイトには重要といえます。
株式会社リクルートでは、採用サイトに社員のインタビューが掲載されています。そこには社員の顔写真や職種、年数も記載されており、さらには年数や職種によって検索することも可能なので、新卒の方から中途採用の方まで参考になります。
参考サイト:www.recruit-jinji.jp
効果的な採用サイトの作り方と作成のポイント6つ
ここからは、効果的な採用サイトの作り方と作成ポイントを紹介します。
- 目的と役割を明確にする
- 求人情報の内容を精査する
- 分かりやすい応募ボタンを設置する
- 応募者に合ったサイトデザインを考える
- 応募者に響く魅力的な写真を掲載する
- 応募を増やすことだけを目的にしない
目的と役割を明確にする
採用サイトを作成する際は、まず目的と役割を明確にしましょう。採用サイトでは、どのような求職者を募集するのかを定義します。採用目的と役割はサイト設計に関わってくるため、採用に関わるメンバー全員と共有することが大切です。
例えば、新卒採用をする場合は、就職活動をしている学生に向けて情報を記載することになります。社会人経験がない学生でも、仕事内容や魅力が伝わるようなデザイン、コンテンツにすることが重要です。
一方、中途採用をする場合は、社会人経験がある人に向けたコンテンツにしましょう。採用情報はもちろん、仕事内容やキャリアアップがイメージできる情報を記載することが大切です。
求人情報の内容を精査する
採用サイトの目的と役割を書き出したら、求人情報の内容を精査しましょう。求人情報に掲載する内容は、「企業が掲載したい情報」と「求職者が知りたい情報」の2種類があります。企業が掲載したい情報は企業のアピールポイントや、入社後のミスマッチを防ぐための情報などです。
また、採用サイトは、企業が掲載したい情報だけでなく、求職者が知りたい情報を掲載することもポイントです。求職サイトenによると、求職者は以下のような情報を求めていることが分かります。
- 展開する事業・サービス概要
- 会社の理念・ビジョン
- 社風
- 経営方針・事業方針
- 従業員数・会社の規模
- 売上高
- 経営者
- 沿革
これらの情報を掲載することで、求職者は自分にマッチした会社なのか、信用できる会社なのかなどの判断ができます。掲載する際は、入社後に「サイトに書かれていたことと違った」といった事態にならないよう、内容に注意してください。
分かりやすい応募ボタンを設置する
採用サイトでは、応募ボタンを分かりやすく設置することも重要です。応募ボタンは、採用サイトで最も成果につながるボタンにあたるエリアなので、丁寧にデザインをしましょう。例えば、もろぐち保育園の採用サイトでは、トップページの右下に赤い応募ボタンが設置されています。ファーストビューの中で一番赤が目立っており、求職者にとって分かりやすいです。
そして、ページをスクロールしても右下に表示され続けるように設計されているため、迷うことがありません。このように、ユーザーにとって応募ボタンが目立つ場所にあると、次のステップが分かりやすく、導線が確保できます。
参考サイト:www.moroguchihoikuen.jp
応募者に合ったサイトデザインを考える
応募ボタンの設置と同じように、採用サイトは応募者に見合ったサイトデザインにすることも重要です。
もちろん、会社のイメージやテーマカラーを取り入れて、魅力や雰囲気を伝えることも大切です。しかし同時に、「どのような求職者に応募してもらいたいのか」「理想の応募者はどのようなデザインに惹かれるのか」といったことを、考えることもポイントといえます。
例えば、IT企業の株式会社ゲームフリークでは、トップページにゲームに関する写真を使用しています。社員がゲームをしている様子や、ゲームに登場するキャラクターを考案している社内会議の様子、キャラクターデザインなど、ゲームに興味がある求職者の心を掴みます。同時に社内で働くイメージも掴めるので、会社の魅力を十分に知ってもらうことができる例です。
参考サイトwww.gamefreak.co.jp
応募者に響く魅力的な写真を掲載する
企業によっては、「社内の雰囲気を公開しても、応募者の心を掴めない」ということもあるでしょう。その場合でも、工夫次第で応募者の心に響くような写真を掲載することは可能です。
例えば、商社の原田産業株式会社では、「かぶるな、かぶけ」というキャッチコピーとともに、インパクトのある写真をトップページに掲載しています。「かぶく」とは勝手な振る舞いをするという意味があり、掲載されている写真も想定の範囲を超えるものばかりです。
また、スーツで海の中を歩いている様子や、スーツで釣り堀にいる様子、女性社員が野球場に立っている様子など、常識に止まらないものばかりが目立ちます。しかしそこには「かぶるな、かぶけ」というメッセージがあり、ユーザーの目を引きつけ、ビジュアルで訴えかける効果を発揮しているのです。
参考サイト:recruit.haradacorp.co.jp
応募を増やすことだけを目的にしない
最後に、採用サイトを作る際に、応募者を増やすことだけを目的にしないように注意しましょう。応募者が増えることは良いことではありますが、マッチしていない応募者の数が多いと、採用担当者が選考にかける時間を取られてしまいます。
また、入社しても思っていたのと違うといった事態に発展し、結局その社員が辞めてしまったら、求職者を採用し直さなければなりません。効率よく採用するためにも、求職者が求める情報を掲載し、欲しい人材に刺さるデザインにするなど、工夫することが大切です。
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効果的な採用サイトの活用方法
ここからは、採用サイトの活用方法について紹介します。具体的には、以下の3つが挙げられます。
- 求人媒体と組み合わせて運用する
- 説明会やセミナーなどと組み合わせる
- 定期的に効果測定を行う
活用方法1.求人媒体と組み合わせて運用する
採用サイトは、求人媒体と組み合わせて運用することも可能です。求人媒体に採用サイトを掲載することで、Googleからの自然流入だけでなく、求人媒体からの流入もあり、アクセスが増えます。
例えば、「Wantedly」という求人媒体では、登録することでマッチした求職者に会社を紹介してもらうこともできます。
知名度の低い会社では、自然流入で募集をすることは難しく、予算の関係上、大手の求人サイトに掲載するのも難しい場合がありますが、Wantedlyを活用することで、求人を増やせる可能性があるのです。
参考サイト:www.wantedly.com
また、求人媒体以外にも採用サイトと連携できるツールがあります。例えば、「採用係長」という採用サイト作成ツールを導入すると、自社の採用サイトに電話番号や応募フォームを掲載できます。採用サイトを新規で作成することが難しい場合や、既存サイトにフォームを設置することが難しい場合に活用すると良いでしょう。
参考サイト:saiyo-kakaricho.com
活用方法2.説明会やセミナーなどと組み合わせる
採用活動は、採用サイトの作成・運用だけではありません。企業によっては、自社で説明会を開催したり、学生に向けてセミナーを行うこともあります。こうした情報はSNSで発信することもできますが、同時に採用サイトと組み合わせることで、より発信力を強められます。
芸能事務所の株式会社ホリプロの採用サイトでは、トップページに説明会情報やインターンのエントリーボタンを設置しています。特に、インターンのボタンは、採用ボタンの隣に設置されているので目立つだけでなく、試しにエントリーしてみようと思わせることにもつながるでしょう。
また、説明会情報がトップのメニューに固定されているので、他のページを回遊していても簡単にジャンプできます。このように、説明会やセミナーなどのCVとなるボタンは、ユーザーの目につく位置に設置することで参加率を高めることができます。
参考サイト:horipro-recruit.com
活用方法3.定期的に効果測定を行う
定期的に効果測定を行うことも、採用サイトを効果的に活用する際に大切なポイントです。効果測定は、Googleアナリティクスのようなツールを活用することで、データを確認できます。
例えば、アクセスが順調に集まっているかどうか、エントリーボタンなどのCVがクリックされているかどうかなどを知ることができます。これらの結果を考慮すると、採用サイトのデザインを見直せるようにもなるでしょう。
ユニークな採用サイトを運用する事例
ここからは、採用サイトを運用している企業の中から、ユニークな企業を事例として挙げていきます。
【新卒採用】Chatwork株式会社
引用:Chatwork株式会社
代表や役員の想い、自社の強みを表す数値データ、社員インタビュー、働き方制度、選考ステップなど、就職活動する学生が知りたいであろう情報を分かりやすくまとめています。また、「オフィスツアー」と題して東京オフィスを動画で紹介しているため、自分が働いているイメージをしやすくさせています。
【新卒採用】株式会社バンダイ
引用:株式会社バンダイ
おもちゃを作る企業らしく、アニメーションを生かした賑やかな採用サイトです。目を引くのが「たまごっちができるまで」「ガンプラができるまで」と題した職種紹介です。あの有名な商品はどうやって生まれたのかが分かるので、より企業への興味が強くなります。
また、社員インタビューとして、「新入社員の一日」などがあり、より働くイメージを持ちやすくなるでしょう。
【中途採用】つばめタクシー大和グループ
つばめを擬人化させ、デザイン性の高いサイトで差別化を図っています。一見して、タクシー会社の採用サイトとは思えないクリエイティブな印象です。中途入社する際に不安に感じるであろう労働環境や実際の働き方など、社員のインタビューを通じてしっかり丁寧に伝えています。
【中途採用】クックマート株式会社/デライトホールディングス株式会社
引用:クックマート株式会社/デライトホールディングス株式会社
「面白い!」そんな第一印象でスクロールするのがワクワクする、スーパーマーケットの採用サイトです。社員インタビューは必須コンテンツなのですが、単純に働いている様子以外に、応援団の格好をした写真を前面に押し出すなど、目を引く工夫が随所に施してあります。
採用サイトのデザイン事例30選!採用サイトの参考サイトを紹介
自社採用サイト運用への取り組みに関する意識調査
ここでは、デジタルマーケティング支援をする「株式会社ニュートラルワークス」が実施した、採用サイトに関する調査の一部を紹介します。
調査対象 :採用サイトを運営する企業に所属する担当者
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2022年10月11日〜10月20日
サンプル数:149名
Q. 自社の人材採用活動で採用面での現在の課題はどれですか? (複数回答)
引用:QUERRY「4割の企業で「応募者の量と質に課題」。採用サイトに関する意識調査結果」
最も課題に感じているのは「候補者の量が集まらない」で44.3%、次いで「候補者のスキルが求めているものより低い」が41.6%でした。“量と質”の両面において課題を抱えている企業が多いことが分かります。
Q.採用サイトで大切だと思う要素(コンテンツ)は何ですか?(複数回答)
引用:QUERRY「4割の企業で「応募者の量と質に課題」。採用サイトに関する意識調査結果」
半数を超える56.4%の方が「質の良い候補者を集める為のコンテンツ」が大切だと回答しました。次いで「多くの候補者を集める為のコンテンツ」が34.2%でした。“採用応募者の量と質”という内容とリンクした結果となっています。
採用サイトとは?のまとめ
採用サイトは、採用情報を掲載することで企業の存在を認知してもらったり、求職者からの信頼を得られたりする重要性があります。また、入社後のミスマッチを防ぎ、応募者の質を上げられるというメリットもあります。
採用サイトは手軽に制作できるものではないものの、一度作成すれば更新し続けることで企業の財産にできます。求人媒体と組み合わせて運用する方法や、サイト作成が難しい場合は、noteなどのツールを活用する方法もあります。
インターネットが普及した今日、採用方法はさまざまです。これから採用サイトの制作を検討している方は、この記事で紹介した採用サイトの作り方や、活用方法をぜひ参考にしてみてください。
なお、株式会社ニュートラルワークスでは、採用サイト制作を含めたWebサイト制作サービスを提供しています。効果的な採用サイト制作についてお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談ください。最適な解決策を提示させていただきます。
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採用サイトとはのよくあるご質問
- 採用サイトとは?
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採用サイトとは、求職者に向けて自社の情報を発信するためのWebサイトのことです。採用サイトを設けず、エージェントから求職者を紹介してもらうこともできますが、採用サイトを設けておくほうが、求職者が自ら情報を入手できるため、安心感や信頼につながります。
- 採用サイトの目的は?
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採用サイトの目的は、求職者に自社を知ってもらい、企業理念や採用情報を知ってもらうことにあります。
- 採用サイトと企業サイト(コーポレートサイト)との違いは?
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採用サイトと企業サイトの違いは、サイトのターゲットにあります。企業サイトは、企業が運用している公式サイトのことを意味しますが、企業サイトにはさまざまなユーザーがサイトにアクセスします。一方、採用サイトは、学生や転職希望者などの求職者がターゲットです。