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最終更新日: 2024.04.01

ショッピングカートASPを無料、有料サービスで比較!おすすめはどれ?【2020年最新版】

ショッピングカートASPを無料、有料サービスで比較!おすすめはどれ?【2020年最新版】

ECサイトやWebショップを運営するにはショッピングカートシステムの利用が欠かせません。しかし、ショッピングカートシステムのサービス提供社が多すぎてどれを選べばいいか迷っていませんか?無料と有料のショッピングカートASPの特徴をまとめてみました。

三木 五月

監修者

Twitter:@satsuki_miki
神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

ショッピングカートASPとは?

ショッピングカートASPとは?

ASPは、Application Service Provider(アプリケーション・サービス・プロバイダ)の頭文字で、アプリ用のプログラムデータを、インターネット経由のクラウド上で利用する仕組みのことです。簡単にいうと、クラウド上のアプリを指します。

ショッピングカートASPは、ECサイト構築に必要なアプリをクラウド上で提供しているプログラムです。ショッピングカートASPを利用することで、デバイスデータ(ハード)に依存せず、場所を選ばず手軽にECサイト運営ができるようになります。

ショッピングカートASPとECパッケージ・クラウドの違いは?

ショッピングカートASPとECパッケージ・クラウドの違いは?

ショッピングカートASPと同様に、特によく使われる「ECパッケージ」と「ECクラウド」という2種類があります。
ECパッケージは、ECサイトの構築に必要な購入済みアプリがパッケージ化されたものです。ECサイトクラウドは、ECパッケージがクラウド上で提供されているものを指します。
一方のショッピングカートASPは、ECプラットフォームをレンタルするものです。「ショッピングカートASP」と「ECサイトパッケージ/クラウド」では、ECサイト構築に関するアプリの「レンタル」と「購入」の違いがあります。

おすすめECパッケージを徹底比較!種類、メリットデメリットを基礎から解説! おすすめECパッケージを徹底比較!種類、メリットデメリットを基礎から解説! ECサイト制作やリニューアルでどのようなECパッケージを採用すべきか迷っていませんか?一度決めたら他のパッケージへの乗り換えは難しいので、ECパッケージの種類とメリット・デメリットなどを丁寧に解説します。

ショッピングカートASPのメリットは?

ショッピングカートASPのメリットは?

ショッピングカートASPの2つのメリットをご紹介します。

初期費用/月額コストが圧倒的に安い

ショッピングカートのメリットは、なんと言ってもコストが安いことです。アプリケーションソフトが必要になるたびに一つ一つ購入する必要がないため、購入費用がパッケージに比べると圧倒的に安く抑えられます。また、初期費用がかかることもほとんどありません。
さらに、ショッピングカートは無料版も多くの会社から提供されています。初期費用と運用コストを抑えたい方には、最もおすすめです。

ショッピングサイト構築に必要な基本機能が標準装備されている

ECサイトを開設するには、決済機能やEFO、SNS連携など、最低限必要な機能があります。それらの必要な機能が、ショッピングカートならはじめから標準装備されているため、自分自身で選ぶ手間が省けます。
初めてECに関するサイトを運営する方や、迷わずすぐに始めたい方にもおすすめです。

ショッピングカートASPのデメリットは?

ショッピングカートASPのデメリットは?

ショッピングカートはメリットがある反面、デメリットも存在します。

手数料が売上額に応じてアップする

ショッピングカートは、税金のように売上額に比例して手数料がアップする会社がほとんどです。そのため、初期段階では小額だった手数料も、売上額がどんどん大きくなるにつれて増えていくものもあります。

ECサイトの自由度が低い

ショピングカートは、はじめから必要機能がインクルードされている反面、ご自身でカスタマイズしにくいものもあります。ある程度ECサイトを運営していてご自身でカスタマイズをしたい方は、パッケージの方が向いているでしょう。

追加費用がかかる

利用するショッピングカートにより異なりますが、アプリを追加したい場合や、サポートを受けたい場合、追加費用が発生することがあります。利用する前に、追加費用がかかるのかをしっかりとリサーチしてからショッピングカートASPを決定しましょう。

ショッピングカートASP、無料版と有料版のどちらがおすすめ?

無料ショッピングカートASP 有料ショッピングカートASP
デザイン シンプルなデザイン デザインの選択肢が多く、カスタマイズも可能。
機能 最低限の機能 機能も充実。
決済手数料 やや高め 無料プランより低く設定
サポート メールのみなど限定されたサポートのみ 電話でのサポートやセミナー参加が可能など充実
利用対象者イメージ 小規模ECサイト運営者 中規模以上のECサイト運営者

では、ショッピングカートASPは、無料版と有料版のどちらを使うのがいいのでしょうか?結論からいうと、「売上が多くなってきたら有料版へ移行」するのがベターです。

有料・無料問わず、どちらもショッピングカートASPを利用すればすぐにECサイトとして運営できます。しかし機能面やサポート体制を細かく比較してみると、できることとできないことの違いが浮き彫りになります。例えば、トラブルや不明点が出てきた時に、無料版のサポートはチャットやメールなどしかないため、電話ですぐに答えを聞くことができません。また、本格的に集客数を伸ばしたい時に必要な「デザインテンプレートの豊富さ」、「解析機能」、「容量」などは、無料版では規模や機能が限られてきます。

無料版のショッピングカートASPは決済手数料が高めに設定されているので、ある程度以上の規模のECサイトになると、有料プランを利用した方がデザインや機能面からもおすすめです。

無料のショッピングカートASPのサービス比較

サービス名称 初期費用 月額費用 手数料 独自ドメイン
BASE 0円 0円 決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3% 対応
STORES 0円 0円 5% 有料プランのみ対応

無料版ショッピングカートの中でもよく目にするのが、「BASE」と「Store .jp」です。
無料版は他にも多数あるのですが、今回は、導入事例の多い代表的な2つのサービスを下記で紹介します。

BASEの特徴

BASEは、2012年にサービスを開始した比較的新しいショッピングカートASPです。導入社数は120万社超えの実績で、初期費用・月額費用0円でスタートできます。
BASEの特徴は、なんといっても圧倒的な実績数です。多くのECサイトオーナーに選ばれている分、改善点が見つかりやすく、機能追加も定期的に行われています。またHTML編集が可能なため、細かい箇所まで自分でアレンジすることができ、オリジナリティを追求できます。

外部リンク:BASE

STORESの特徴

STORESもBASE同様、多くのECサイトオーナーに支持されている人気ショッピングカートASPです。月額料金が0円のフリープランと、決済手数料がフリープランに比べて低く設定されているスタンダードプランがあります。
STORESは、各種SNS連携がとてもスムーズなのも特徴です。特にインスタグラムでは、販売連携機能があります。また、無料版ショッピングカートASPでは珍しく、ユーザー向けウェビナーを無料で定期的に開催しているので、ショップ運営のヒントやノウハウを学習できます。

外部リンク:STORES

有料のショッピングカートASPのサービス比較

初期費用 月額費用 手数料 独自ドメイン
Shopify 0円 29ドル(約3000円)~ 3.4%(ベーシックプラン) 対応
STORES 0円 1,980円 4% 対応
フューチャーショップ 22,000円~ 22,000円~ 3.4% ~ 4.4% 対応
MakeShop 10,000円 7,000円~ 3.6%~ 対応
カラーミーショップ 3,000円 834円~ 4% 対応
ecforce 要問い合わせ 要問い合わせ 要問い合わせ 対応

有料版ショッピングカートASPは、無料版に比べて決済手数料が3%台と、低めに設定されています。有料版の中でも有名なショッピングカートASPの特徴を見てみましょう。

Shopifyの特徴

Shopifyは、2004年にカナダで創業した急成長の世界No.1ショッピングカートASPです。個人ECサイトオーナーから大手企業まで、多くの実績を出しています。初期費用は0円で、最も月額料金の安い「ライトプラン」を選択すると、毎月約1,000円のみで充実したサポートを受けられます。Shopifyは在庫管理にも優れており、日系物流大手のみならず、FedEX、UPS、DHLなど海外大手との連携もカンペキです。また、越境ECに必須である多言語対応も充実しています。決済手数料は、最も安いプランだと3.25%になります。

外部リンク:Shopify
Shopify(ショッピファイ)とは?機能やコスト、メリットを解説 Shopify(ショッピファイ)とは?機能やコスト、メリットを解説 世界中のECサイトで爆発的に導入が増えているShopify(ショッピファイ)をご存知でしょうか?「アマゾン・楽天キラー」と呼ばれるのはなぜか、Shopify導入のメリットや機能、使い方を解説します。

STORESの特徴

STORESの有料プランである「スタンダードプラン」は、初月月額料金無料で、次月以降1,980円で利用でき、月額料金をクレジットカードで半年/1年分を一括決済すると、さらにお得になります。決済手数料は3.6%となっており、独自ドメインの取得や、代引き・Amazon Payなどの決済手段を充実させたい場合に適しています。

外部リンク:STORES

フューチャーショップの特徴

フューチャーショップは、顧客リレーションに注力しており、自社サイトのブランド化に向けたキャンペーン機能が充実しています。会員属性を購買履歴で解析し、アパレルやコスメなど業界ごとの特徴と照らし合わせて、マーケティングを行えます。月額費用は22,000円〜と若干割高ですが、電話サポートの接続率が高いことがポイントです。導入時に初期費用として22,000円かかります。

外部リンク:フューチャーショップ

MakeShopの特徴

MakeShopは、提供機能が多いことが特徴のショッピングカートASPです。サイト作成から集客までの機能が充実しています。HTML・CSS編集はもちろん、レスポンシブデザインにも対応しています。初めてのECサイト運営でも安心の電話サポートがあり、月額7,000円からプランを選ぶことができます。15日間の無料体験を実施しています。

外部リンク:MakeShop

カラーミーショップの特徴

カラーミーショップは、デザインテンプレートが充実している日本初のショッピングカートASPです。バリエーションの多いテンプレートが豊富に用意されているので、自分で編集しなくても、テンプレートを選ぶだけで本格的なサイトが出来上がります。業界を問わず、手軽だけど本格的にネットショップを運営したい方におすすめです。決済手数料は、有料版ショッピングカートASPではちょっと高い4%です。

外部リンク:カラーミーショップ

ecforceの特徴

ecforceは、ECの立ち上げから運用、売上を最大化するための豊富な機能を提供している法人向けECプラットフォームです。フォーム一体型のLP(ランディングページ)やCVR(コンバージョンレート)を向上させるEFO(エントリーフォーム最適化)が標準搭載されている他、セット販売機能やアクションオファー機能など、アップセル・クロスセルを図る機能もあり、顧客単位で売上を最大化できるのが特徴です。
サポート体制も充実しており、平均2名の専任スタッフがEC運営のサポートを行います。料金体系は通常導入プランの2種類、移行プランの1種類があり、詳細の情報はお問い合わせにて確認が必要です。

外部リンク:ecforce

まとめ

ECサイト運営に必要なショッピングカートASPの選び方とおすすめをご紹介してきました。ECサイト運営は、プラットフォームが命です。毎日向き合うものだからこそ、細部までこだわって運営したいものです。また、決済手数料や月額費用に加え、集客のための機能充実度も、ショッピングカートASPを選ぶ上でとても大切です。

数多くのECサイト制作に実績のあるニュートラルワークスでは、ショッピングカート選びもお手伝いできるので、ECサイトをこれから始めたい方や、プラットフォームの引っ越しを考えている方は、お気軽にご相談ください。

監修者紹介

三木 五月

三木 五月

代表取締役社長

Twitter:@satsuki_miki
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