ECサイト

最終更新日: 2023.06.02

おすすめECパッケージを徹底比較!種類、メリットデメリットを基礎から解説!

おすすめECパッケージを徹底比較!種類、メリットデメリットを基礎から解説!

ECサイト制作やリニューアルでどのようなECパッケージを採用すべきか迷っていませんか?一度決めたら他のパッケージへの乗り換えは難しいので、ECパッケージの種類とメリット・デメリットなどを丁寧に解説します。

三木 五月

監修者

Twitter:@satsuki_miki
神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

ECパッケージとは?

ECパッケージとは?

ECパッケージとは、ECサイトの運営に必要な機能を一通り揃えたシステムをパッケージ化したものです。商品の在庫管理や売上管理、メールの配信などネット通販事業に必要な機能を最初からすべて備えているため、すぐにでもECサイトをオープンさせることが可能になります。一からサイト構築をする必要がないという利点がありますが、初期費用が高くなるため売上規模の大きい企業が導入するケースが多くなっています。

ECパッケージの種類、メリット・デメリットは?

ECパッケージの種類、メリット・デメリットは?

ECパッケージには複数の種類があるので、それぞれの特徴を把握しましょう。各種類ごとの特徴を踏まえ、どんなECパッケージを採用するのが妥当か検討してみてください。

ECパッケージの特徴とメリット・デメリット

前章でお伝えした通り、ECパッケージはECサイトの運用に必要な機能を揃えてパッケージ化した製品のことです。パッケージを販売する会社ごとに異なる特徴をもつパッケージ製品が数多く販売されています。

ECパッケージのメリット

ECパッケージは、柔軟なカスタマイズが可能です。そのため、自社のブランディングを強化、競合他社との差別化を図ることに特化しています。カスタムデザインの自由度が高いので、唯一無二のECサイトを構築することが可能です。

また、サイト運営時にはセキュリティ面の問題も重要視しなければなりません。ECパッケージなら、ライセンス費用を支払うことでセキュリティ対策もしっかりカバーすることができます。さらに、ECサイトは季節のイベントごとにトラフィックが大幅に増減します。クリスマスや年末年始など、アクセスが集中しやすい時期でも耐え得るサイトを構築できるのも、パッケージ型のメリットです。

ECパッケージのデメリット

ECパッケージのデメリットは、初期費用やランニングコストの問題です。パッケージ型でECサイトを構築する場合、初期費用が負担になりやすいです。近年、ECパッケージの普及が進み初期費用も減少傾向にありますが、それでも他の構築方法と比較すると費用が高めかもしれません。現在でも、ECパッケージを導入するのはネット通販事業で年商1億円以上の売上があるような企業が多い傾向にあるとされています。初期投資だけでなく年間保守費用、メンテナンス費用などのランニングコストがかかることも忘れずに把握しておきたいところです。

また、時代の流れに影響を受けるおそれがあることもデメリットです。一度構築したサイトは時の流れとともにシステムが古くなったり、法改正に伴うセキュリティシステムの改善などが必要になったりすることもあります。その都度改善に費用がかかることも念頭に置いておきましょう。

ASPタイプのECサイトの特徴、メリット・デメリット

ASPとは、アプリケーション・サービス・プロバイダの各頭文字をとったサービス名称です。ECサイトに必要な機能をパッケージングしたアプリケーションを、月額課金制で利用する形態になります。ASPタイプのECサイトの特徴を、メリットデメリット両方の視点から見てみましょう。

ASPタイプのメリット

ASPタイプは、ECサイトの運用の手間を減らすことができます。構築された製品をそのままレンタルして利用するだけなので、担当者は運用に集中できるのがメリットです。セキュリティ対策やバグへの対応といった細部に渡る作業もASPにお任せ。システムも随時アップデートされていきます。

インターネットを使ったクラウド型のサービスであるため、インフラへの投資やECパッケージの購入費用もかかりません。初期投資が少なくて済むのも、ASPタイプの大きな利点です。

ASPタイプのデメリット

ASPタイプのECパッケージは、製品をレンタルしているに過ぎないため機能やデザインのカスタマイズに制限があります。そのため、同じ製品を利用しているサイトと似たような外観になることも少なくありません。競合との差別化や、自社のブランディングには不向きといえるでしょう。

また、企業ごとの基幹システムと連携させることが難しいことや、アクセスの集中などに耐えられない可能性があることもデメリットとなります。簡易的に導入できる反面、企業で取り入れるには不都合が多い可能性もあります。

オープンソースでのECサイト構築の特徴、メリット・デメリット

オープンソースのECサイトは、一般の人向けに無償で提供されるECサイトのプラットフォームです。例えば「EC-CUBE」「Magento」「WordPress」といったプラットフォームがオープンソースの主流となっています。オープンソースのECサイトの特徴を、メリット・デメリット両方の視点から解説します。

オープンソースのメリット

オープンソースの最大のメリットは、初期投資を抑えられる点です。インフラへの投資やパッケージ購入などが必要ないので、構築にかかる金額は非常に安く済みます。サイト構築の技術や知識が豊富であれば、機能やデザインを自由にカスタマイズすることも可能です。

オープンソースのデメリット

オープンソースは自由度も比較的高いですが、あくまでも専門的な技術や知識のある場合のみに当てはまります。社内に対応できる担当者がいない場合、アウトソースする費用がかかるので注意が必要です。

また、オープンソースのECサイトでシステム上の問題が起こった場合はサポートを受けることができません。システム管理やセキュリティ面も、社内で独自に対策を講じる必要があるため、その点にも金銭的・時間的コストがかかることを覚えておきましょう。

特に、オープンソースの場合プログラム内にバグが存在していることや、セキュリティ制が弱いことによる情報漏洩のリスクなどもあります。

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フルスクラッチでのECサイト構築の特徴、メリット・デメリット

フルスクラッチとは、ECサイトをゼロから構築する方法です。既存の製品を全く使用しないので、難易度は非常に高いです。フルスクラッチについても今一度、特徴を整理してみましょう。

フルスクラッチのメリット

既存のプログラムを使わないため、自由度が非常に高く制限がありません。基幹システムとの連携も自由ですべて受け入れることが可能、企業にとって大きなメリットとなるでしょう。制限がないため、アクセスの集中に対しても対応ができ、機能やデザイン性のみならずシステムやセキュリティ面でも自由度が高くなります。

フルスクラッチのデメリット

フルスクラッチは、まったくのゼロベースからECサイトを構築する必要があるため、専門技術や知識、費用などが膨大に必要です。手間も時間もかかるため、サイトをリリースするまでの期間も長くなるでしょう。

また、ゼロからサイトを構築する場合、新しいプログラムが干渉することにより予期せぬ不具合やトラブルに見舞われることもあります。あらゆるニーズに対応する自由なサイト構築ができる一方で、初期投資や発生するリスクなども大きくなりやすいです。そのため近年では、多くの大規模ECサイトが柔軟性の高いECパッケージを選び、採用する動きが強くなっています。

ECパッケージの選び方、ポイントは?

ECパッケージの選び方、ポイントは?

多くのECサイトがパッケージを採用しており、さまざまな種類のECパッケージが登場しています。どのような製品を選べば良いのか、基準や目安を確認しておきましょう。

1. 必要な機能は揃っているか

もっとも基礎的で重要なポイントは、必要な機能が揃っているかどうかです。必要な機能は、自社がECサイトの運用で達成したいこと、実現させたいことを明確することで分かります。まずは、必須と思われる機能やデザイン要件などの洗い出しを行いましょう。そこで出てきた要素が、ECパッケージの標準機能やカスタムによって実現するかどうかの検討を行う、という手順で進めましょう。

2. ECサイトリリースまでの予算、開発期間はどのくらいか?

ECサイトのリリースまでどの程度の予算と期間があるかによって、選択するECパッケージの種類が変わります。リリースまでの期間にも余裕があり予算もかけられるのであれば、もっとも柔軟性の高いフルスクラッチでのサイト構築が理想的です。

サイトリリースまでに時間がない、かけられる予算に限りがあるなどといったケースでは、ASPタイプを導入する方が賢明でしょう。このようにECサイトの公開時期や予算から逆算して、ECパッケージを選ぶのも一つの方法です。

3. 初期費用や月々のランニングコストが予算内に収まるか?

ECパッケージの購入費用やインフラ投資など、初期費用が予算に収まるかどうかは当然ながら重要なチェック項目となります。また、意外と見落としがちなのが月々のランニングコストです。月額制のライセンスは固定支出になるため、売上やサイトの成長率などを見ながら検討する必要があります。

4. 運用開始後にカスタマイズは可能か、カスタマイズの費用感は予算内か?

ECサイトの構築ももちろん重要ですが、リリース後の運用についてはさらに重要視しなければなりません。EC事業は中長期的に事業を拡大させ、システムのメンテナンスも半永久的に行う必要があります。必要に応じてカスタマイズや改善が可能か、またその変更や改善に伴う予算はどの程度かかるか…といった予測を立てておくことも大切です。

おすすめのECパッケージを比較!

おすすめのECパッケージを比較

日本国内の企業から信頼されている、おすすめのECパッケージを3つほどピックアップして紹介します。

Shopify

Shopify(ショッピファイ)は、世界シェアNo.1のECプラットフォームです。企業・個人に関わらず、もっとも多くのユーザーに利用されているのが大きな特徴です。サイトの開設から運用までも簡単で、困ったときのカスタマーサポートも充実しています。自社サーバーを設置する必要もなく、サイトの開設と運用をすぐに始めることができるスピーディさも魅力です。

70種類以上のテーマの中からデザインテンプレートを選択でき、カスタマイズも比較的簡単に行えます。簡易的で初期投資のかからない点、サポートの充実度が大きな利点となります。

外部リンク:Shopify

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カラーミーショップ

カラーミーショップは、日本でいちばん規模の大きいネットショップ作成サービスです。カラーミーショップは、販売手数料が発生しないことや、決算手数料が割安であることが特徴となります。ECサイトの規模が大きく成長したあとでも、コストをなるべく抑えながらの運用ができることも長所といえるでしょう。
予算や目標の売上金額に応じて、各々に合った料金プランを選ぶことができるため、個人から企業まで幅広い層に利用されています。

外部リンク:カラーミーショップ

MakeShop

MakeShop(メイクショップ)は、業界内No.1の機能充実度が売りです。自由度の高いカスタマイズ性を誇るサービスとなります。機能やデザイン要件が充実していながらも、低予算で運用できるのも大きなポイントです。

知識や技術がない場合はデザインテンプレートを使用し、知見のある場合にはHTMLでのオリジナルデザイン構築ができるなど、対応しているユーザー層が幅広く柔軟性があります。また、ECサイトの新規立ち上げ時の困りごとや、集客での伸び悩みなどをECアドバイザーに無料相談できるサービスも備えているので非常に心強いです。

外部リンク:MakeShop

まとめ

ECパッケージは柔軟性の高いものが増えており、企業での導入件数も軒並み増えています。ただし、ECパッケージの種類には複数あり、各プラットフォームの特徴も多岐に渡るためどのパッケージを採用すればいいか判断しにくいことも多いです。
ニュートラルワークスでは、どんなECパッケージを採用すべきかの段階からご相談をお受けします。IT導入補助金を使ってのECサイトリニューアルなどもお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

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三木 五月

三木 五月

代表取締役社長

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神奈川県の湘南でデジタルマーケティングの会社を経営しています。湘南をシリコンバレーのようにしたく、社員一丸で突っ走っています! 座右の銘は「好きこそものの上手なれ」。成熟した文化、自然豊かな湘南で一緒に働いてくれる仲間を絶賛募集中です。フルリモートOKです。詳しくは採用ページをご覧ください。