WordPressはHTMLなどの知識がなくてもサイトを作成できる便利なツールです。無料でも有料でも利用できるサービスで、多くの企業がさまざまな目的で利用しています。
そこで、コーポレートサイトを作成しようとしている担当者の中には、WordPressの導入を検討している方もいるでしょう。しかし、WordPressには豊富なデザインテーマがあり、どんなテーマを使うか悩む方も多いはずです。
そこでこの記事では、コーポレートサイトにおすすめのWordPressテーマを紹介します。無料のものと有料のものをそれぞれピックアップしています。また、WordPressテーマを選ぶ際のポイントまで紹介しています。WordPressの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
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目次
WordPressとは
WordPressとは、世界中で利用されているCMSサービスです。通常WebサイトはHTMLやCSSなどを用いて設計するものですが、CMSを利用すれば知識がなくても簡単にサイトを作成できます。数あるCMSの中でもWordPressは人気のサービスで、個人から企業まで幅広く利用されています。
WordPressを導入することのメリットは、初心者でもWeb更新が可能であることです。知識がなくても運用が可能なので、気軽に始められます。また、無料でも有料でもデザインテーマや機能拡張のプラグインが豊富に揃っています。とくに有料プランだと便利な機能やテーマがたくさんあり、充実したサイトを作成できます。
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WordPressでテーマを選ぶポイント
WordPressでテーマを選ぶ際は、以下4つのポイントに着目してください。
- 日本語対応となっているか
- 安心して利用できるかどうか
- 商用利用不可となっていないか
- レスポンシブの対応となっているか
WordPressでは多くのテーマが用意されています。とくに、WordPressは無料のテーマよりも有料のテーマが充実しています。
しかし、有料のテーマに絶大な信頼を寄せていい訳ではありません。ポイントに着目しながらテーマを選択することで、自社の目的に沿ったコーポレートサイトを実現できます。そこで、各ポイントについて理解を深めておきましょう。ここからはそれぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
日本語対応となっているか
まず前提として、利用したいテーマが日本語対応になっているかどうか確認しておきましょう。WordPressはアメリカの企業が提供しているサービスなので、英語のみのメニューになっていることがあります。編集テーマが英語だと扱いが難しく、設定ミスなども起こるでしょう。
そのため、日本語対応になっているテーマを選択しましょう。日本語対応になっていると設定ミスなどが起こりません。また、別の社員に引き継ぐ際もスムーズです。
安心して利用できるかどうか
安心して利用できるかどうかというポイントも大切です。WordPressの有料テーマには、サポートがついているものもあります。運用していてサイトが表示されなくなったり、ログインできなくなったりという困った不具合が起こることもあります。
サイトの運用に慣れている方なら自身で対処できるかもしれませんが、初心者の方はどう対応していいか分からないでしょう。こんなときカスタマーサポートがあれば、安心して利用できます。トラブル対応ができるかどうか心配という方は、サポートが充実している有料テーマを選びましょう。
商用利用不可となっていないか
利用したいテーマが商用利用不可となっていないか必ず確認してください。商用利用とは、営利目的で利用することを意味しています。コーポレートサイトは利益を得ることを目的にした活動の延長で利用するサイトなので、商用利用不可のテーマでは利用できません。
利用したいテーマについては、事前に利用規約等を確認しておきましょう。利用が可能でも、クレジット表記をしなければならないなどの決まりがあることもあります。あらかじめ確認しておいてください。
レスポンシブの対応となっているか
また、レスポンシブ対応になっていることも確認しておきましょう。レスポンシブ対応とは、PCやスマホなどのデバイスの画面サイズに合わせて表示を出し分ける機能のことです。スマートフォンが普及した昨今では、スマートフォンでWebサイトを閲覧するユーザーが増えています。「モバイルファースト」という言葉があるように、スマホで快適に利用できるサイトが推奨されています。
そこでテーマを選ぶ際は、レスポンシブ対応のものを見つけましょう。スマホやPCによって適切なサイズでページを表示してくれるので、ユーザーの離脱を防ぐことが可能です。
無料で利用できるおすすめのWordPressテーマ
無料だと単調なテンプレートしか用意されていないのではないかと思うかもしれません。しかし、WordPressには無料でも充実したテーマが揃っています。ここからは無料で利用できるおすすめのWordPressテーマを紹介していきます。
初心者でも比較的使いやすい「Cocoon(コクーン)」
出典:Cocoon
Cocoonは初心者でも比較的使いやすいです。Cocoonには以下のような特徴があります。
- シンプルなデザイン
- カスタマイズが簡単
- レスポンシブスタイルが完結できる
「繭」を意味するCocoonは、白くてシンプルなイメージを反映させて作られました。そのため、テキストが主体となるような飾り気のないシンプルなデザインとなっています。白を基調としているので、写真がよく映えます。
また初心者の方でもカスタマイズが簡単にできるように工夫がされています。編集画面には大きな設定エリアが設けられていて、タブで簡単に切り替えられます。
そしてレスポンシブスタイルが完備されています。スマートフォンでもストレスなく閲覧できるので、ユーザーの離脱を防ぎます。
WordPressの公式テーマである「Lightning(ライトニング)」
出典:Lightning
Lightning(ライトニング)はWordPressの公式テーマであるテーマです。Lightningには以下のような特徴があります。
- インストール・セットアップが簡単
- ブロックパターンを活用するだけ
- フォローアップがある
LightningはWordPressの公式テーマなので、インストールやセットアップが簡単にできます。デモサイトと同じ状態方スタートすることも可能なので、「とりあえずWordPressを始めたい」という方にぴったりです。
デザイン変更もブロックパターンを活用するだけなので、Webサイトの知識がなくても感覚的にページを作成できます。
また、無料テーマには珍しくフォローアップがあります。毎月無料でオンライン勉強会が開催されていたり、使い方を解説するオンライントレーニングサイトが存在していたりと、充実したサポートになっています。
表示速度が速く多機能である「Luxeritas(ルクセリタス)」
出典:Luxeritas
Luxeritasは表示速度が速く多機能であるテーマです。Luxeritasには以下のような特徴があります。
- SEO最適化が可能
- SNSとの連携ができる
- レスポンシブデザインにも対応
Luxeritasは、hタグを適切に配置できたり、ディスクリプションを挿入したりとSEO対策に対応しています。html5に沿って記述されるので、SEOライティングにも向いています。
そしてFacebookやTwitter Cardsといった、SNSで共有される際の表示にも対応しています。編集画面から画像を選択でき、選択されなければ自動でアイキャッチや記事中の画像が利用されるので、ほぼ自動で対策が打てます。
そしてレスポンシブデザインにも対応しています。自動でPCとスマートフォンで出しわけができるので、知識がない方でも安心です。
Web制作やコンテンツマーケティングに強い「Xeory Extension(セオリー エクステンション)」
Xeory Extension(セオリー エクステンション)はWeb製作やコンテンツマーケティングに強いテーマです。Xeory Extensionには以下のような特徴があります。
- カラムのパターンが選択できる
- レスポンシブに対応
- 管理画面からCTA設定ができる
Xeory Extensionでは詳細にデザインを選択できます。例えばカラムパターンが複数用意されていて、左サイドカラム・右サイドカラム・ワンカラムなどが決定できます。見え方によって印象も変わってくるので、こだわりを反映できます。
またレスポンシブ対応なので、Web制作やコンテンツマーケティングでも問題なく利用できます。
そしてマーケティングに重要なCTAの設定が管理画面から可能です。通常必要な記述を設定する必要がありますが、Xeory Extensionなら初心者の方でも対応できます。
SNSとの連携が可能な「BizVektor(ビズベクトル)」
出典:BizVektor
BizVektor(ビズベクトル)はSNSとの連携が可能なテーマです。BizVektorには以下のような特徴があります。
- 複数のデザインパターンを利用できる
- 色変更が簡単
- トップページをスライドショーにできる
BizVektorでは複数のデザインパターンが用意されています。完成したデザインから選べるので、自分でカスタマイズするのは難しいと感じる方にも安心です。
さらに、サイトの印象を大きく左右するカラー変更が簡単にできます。好きなカラーを選択するだけで、デザインに対応して一括で変更してくれます。そのため、少ない設定でまとめてデザインを変更できます。
さらに、トップページをスライドショーにすることが可能です。スライドショーにすることで、より多くの情報を掲載できます。ユーザーが気になる情報を選択できるのでとても効率的です。
これが無料?プロ仕様のWordPress(ワードプレス)テーマ9選有料で利用できるおすすめのWordPressテーマ
コーポレートサイトに力を入れたい場合は、有料のテーマを利用するのをおすすめします。有料テーマはサイトデザインを細かく設定したり、LPの作成ができたりとサイト作成に便利な機能が備わっています。また、アフィリエイトタグの管理やランキング表示など、マーケティングに直結する機能も充実しています。
初心者におすすめ「Lightning Pro(ライトニング プロ)」
Lightning Pro(ライトニング プロ)は初心者におすすめのテーマで、Lightningの有料版となっています。Lightningには以下のような特徴があります。
- インストール・セットアップが簡単
- ヘッダー・フッターを細かく設定できる
- 固定ナビゲーションがある
Lightning Proは公式ディレクトリ登録テーマなので、簡単にインストールが可能です。セットアップも簡単なので、初心者の方でも戸惑うことなく利用できます。
また、サイトのデザインを大きく決めるヘッダー・フッターの詳細な設定が可能です。すでに完成しているデモサイトのままでも利用できるので、大変便利です。
そして、スマートフォンでの閲覧に必要な固定ナビゲーションも利用できます。画面が小さいスマートフォンでも、メニューを固定できればユーザーは快適に閲覧できます。
クオリティが高い国産のブランド「TCD(ティーシーディー)」
出典:TCD
TCD(ティーシーディー)はクオリティが高い国産のブランドのテーマです。TCDには以下のような特徴があります。
- ヘッダー・メニューが複数ある
- ランキングをタブで分類表示できる
- LP(ランディングページ)を手軽に作成できる
TCDのテーマではヘッダーやメニューが複数用意されています。イメージに合わせてパーツを組み合わせることで、自分の理想のデザインに仕上がります。
そして「日間」「週間」「月間」「年間」ごとにランキング形式で記事を表示できます。通常アクセス数の集計を行い、メニューを設けて掲載する必要があります。しかしテーマの機能を利用すれば、簡単にタブで分類表示が可能です。そのため、効率的にターゲットへアプローチできます。
さらに、WebマガジンやダイレクトメールからジャンプするLPの作成も可能です。サービスや商品の魅力を伝えるためのLPは、作成するのにコストがかかりますが、コーポレートサイトの延長で作成できるのは会社にとって大きなメリットとなります。
WordPress公式のテーマでシンプルな「LIQUID PRESS(リキッド プレス)」
出典:LIQUID PRESS
LIQUID PRESSはWordPress公式のテーマでシンプルなテーマです。LIQUID PRESSには以下のような特徴があります。
- サンプルページで手軽にスタートできる
- ブロックエディタで簡単にデザイン変更できる
- Bootstrap4に対応
LIQUID PRESSには、3種類のサンプルページが用意されています。どのようにページを作成すればいいか分からなくても、サンプルページを活用すれば手軽にスタートできます。
そしてブロックエディタに対応しているので、ブロックスタイルなどのデザインを変更できます。そこで、ビジュアル画面を見ながら簡単に理想のページに仕上げることが可能です。
さらに、LIQUID PRESSはBootstrap4に対応しています。Bootstrap4はCSSのフレームワークで、世界的に利用されているものです。そのため、世界基準のデザインに仕上がります。
カスタマイズをしやすい「AFFINGER6(アフィンガー6)」
出典:AFFINGER6
AFFINGER6(アフィンガー6)はカスタマイズをしやすいテーマです。AFFINGER6には以下のような特徴があります。
- 様々なデザインスタイルが用意されている
- マイブロック機能で簡略化できる
- タブ機能がついている
AFFINGER6には様々なデザインスタイルが用意されています。とくに、ボックスデザインや会話ふきだしデザイン、リストスタイルが複数あるので、シチュエーションによって使い分けができて便利です。
また、よく利用するパーツはマイブロック機能に登録できます。マイブロック機能に登録しておくと、簡単に呼び出しが可能です。そのため、記事作成を効率的に進めることが可能です。
そして、タブ機能を活用すれば、複数の情報をスタイリッシュに表示できます。感覚的に出しわけができるので、ユーザーにとって読みやすいサイトになります。
おしゃれなデザインがおすすめな「THE THOR(ザ・トール)」
出典:THE THOR
THE THOR(ザ・トール)はおしゃれなデザインがおすすめなテーマです。THE THORには以下のような特徴があります。
- SEO機能を装備
- おしゃれなデザインが充実
- タグを一元管理できる
THE THORは構造化マークアップに対応しています。そのため、HTMLやCSSなどの知識がなくても、SEO対策が可能です。用意されている見出しに沿って作成していけば、自動でタグを埋め込んでくれます。
また、おしゃれなデザインが充実しているので、パーツを組み合わせるだけでデザイナーが手がけたようなサイトになります。
そして、集客・収益化支援システムとしてアフィリエイトや広告などのタグを一元管理できて便利です。通常タグの管理は1時間以上かかることもありますが、ワンクリックで完了するので効率的です。
WordPressを活用しているサイト例
ここからは、WordPressを活用しているサイトを紹介していきます。実際にWordPressを活用しているサイトを参考にすることで、どのようなサイトにすれば企業の魅力を伝えることができるか、イメージしやすくなります。
株式会社LIFULL
出典:株式会社LIFULL
株式会社LIFULLは、「LIFULL HOME’S」という住宅・不動産ポータルサイト企画や運営を行っている会社です。コーポレートサイトはシンプルな構造で、トップページには注目してほしいコンテンツをカルーセルで掲載しています。キービジュアルが大きく表示されているので、感覚的にどんな記事が掲載されているのかすぐ伝わってきます。
さらにサイトをスクロールすると、各ニュースがキービジュアルと一緒に掲載されています。株式会社LIFULLのロゴや企業カラーが反映されていて、全体的にオレンジや四角いモチーフで構成されています。そのため、企業の個性や魅力が伝わってくるデザインとなっています。
そして、株式会社LIFULLのコーポレートサイトは英語表示も可能となっています。言語切り替えボタンをトップページに設置することで、初めてサイトに訪れた人でも英語表示があることがわかります。
株式会社ZOZO
出典:株式会社ZOZO
株式会社ZOZOは、ECサイト「ZOZOTOWN」の企画・運営を行なっている会社です。トップページは映像のカルーセルになっています。写真のように一部のカルーセルではアニメーションが流れていて、ZOZOTOWNの黒い箱が発送される様子や、ゾゾスーツを着ているキャラクターなどが描かれています。アニメーションで盛り込むことで、柔らかくポップなトーンで自社商品やサービスを伝えることができています。
また、ページ下部には採用情報が掲載されています。各部署の代表者の顔写真が掲載されていて、社員の雰囲気が伝わってきます。応募を検討しているユーザーにとって、社員の写真があると安心です。社員が写真の掲載に対して抵抗感がないなら、取り入れるといいでしょう。
また、サイトのメニューが上部と下部の2箇所に設置されています。初めから閲覧したいページが決まっているユーザーは上部のメニューから閲覧し、最後までスクロールして知りたい情報がなかった場合は下部のメニューから遷移できます。このようにページの回遊がしやすい設計になっているのも特徴的です。
楽天株式会社
出典:楽天株式会社
楽天株式会社は、ECサイト「楽天市場」や楽天銀行、楽天証券など、幅広い分野で活躍している企業です。トップページは映像が掲載されていて、楽天市場や楽天モバイルなど自社サービスを連想させる映像が流れます。
また、人々が充実した日々を過ごしているイメージ映像も流れていて、企業が社会に大きく貢献しているイメージが伝わってきます。ページをスクロールすると、「サービス展開」「グループサービス利用者数」「サービス数」「グローバル流通総額」という項目でそれぞれの数字が表示されます。
これは楽天のサービスがグローバルにたくさんの人に利用されていることを示すコンテンツで、数字を用いることで説得力が高まっています。また、数字の部分がアニメーションになっていて、ちょっとした遊び心が加わることで、注目度がグッと高まります。
チームラボ株式会社
出典:チームラボ株式会社
チームラボ株式会社は、システムやデジタルコンテンツの開発を行っている会社です。トップページはキービジュアルが掲載されていて、画像をクリックすると詳細ページに遷移するという構成になっています。
白地に画像を掲載するだけという、非常にシンプルなデザインとなっているのが特徴的です。構成をシンプルにすることで、写真の魅力が伝わってきます。
とくに「アートとサウナによる新しい体験」というテーマで行われたイベントの画像は、ネオンの夜景のような美しさで、思わずクリックしたくなります。このように、自社で扱っているサービスを具体的に写真で伝える場合にぴったりなデザインです。
また、「アートとサウナによる新しい体験」の詳細ページでは、一部が映像を背景にコンテンツが掲載されています。映像で掲載すると画像よりも情報量が多くなります。魅力が伝わりやすく、インパクトもあります。
東京藝術大学
出典:東京藝術大学
東京藝術大学は、日本でも一流とされている芸術大学です。大学で行われるイベントや企画が数多く掲載されています。それぞれにキービジュアルが設定されていて、クリエイティブな心をくすぐる凝ったデザインのものもあります。掲載している項目が多いためカラフルな印象ですが、体裁が整っているので気になる記事を探しやすいです。
また、遷移先の記事にはツイートが表示されています。ツイートを表示するとユーザーの声が確認できるので、口コミの掲載にも役立ちます。またそれぞれの記事にツイッターやLINEなどのSNSで共有できるボタンがあります。共有ボタンを設置しておくことで、コンテンツを読んでもらうチャンスが増えます。
コーポレートサイトのデザイン事例25選!参考ポイントを解説
まとめ
WordPressはコーポレートサイトに役立つツールです。無料テーマと有料テーマが用意されていて、有料テーマの方が充実しています。中にはマーケティングやSEOに役立つ機能が備わっているテーマも存在しています。目的に合わせてテーマを選ぶようにしましょう。
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