WebサイトのSEO対策の1つとしてパンくずリストの設置はポピュラーです。パンくずリストにはどんな種類があり、設置時には何に注意すればいいのか、スマホでの閲覧時にもパンくずリストを表示させるべきかを解説します。
「パンくずリスト」は英語で「breadcrumbs list」「breadcrumbs」と呼ばれています。パンくずはグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」で、兄妹が道に迷わないように森の中に点々と残したパンくずに由来しています。
Webサイトにおいては、現在閲覧しているページがサイト内のどの位置にあるかを階層構造で示したもので、サイトマップと並んでユーザーの利便性向上に効果的な施策です。
パンくずリストの表示形式は
ホーム > 商品情報 > パン > フランスパン
といったものが一般的。
パンくずリストを階層構造にすることで、たとえばユーザーが「他のパンも見たい」と思ったときに、パンくずリストから1階層上の「パン」のページに遷移すれば「食パン」「サンドイッチ」といった別の商品ページを探せることが直感的に理解できるのです。
パンくずリストの表示場所はWebページの上部、コンテンツでは記事タイトルの前後に配置される場合が多く、WordPressサイトであれば、テーマやプラグインによってはコンテンツの上部と下部の2カ所にパンくずリストを表示することも可能です。
パンくずリストには複数の表示方法があります。代表的な3種類のパンくずリストを解説します。
Webサイトの階層構造に準じたリスト表示形式です。検索結果からWebサイトのトップページ以外のページにいきなりアクセスした場合でも、ユーザーが「自分のいる位置」を理解しやすい利点があります。
そのため上位の階層に移動しやすく、ユーザーが「他のページも見てみよう」とサイト内を回遊しやすくなる傾向があります。ページの分類や階層構造が多いWebサイトに向いているリストです。
Webサイト内の位置ではなく、タグやカテゴリ分類をもとにしたリスト表示形式です。階層構造ではなく「いま、どのカテゴリの記事を見ているか」を示すため、ユーザーが「同じカテゴリの商品・記事をもっと見たい」と思ったときに検索しやすい特徴があります。商品数の多いECサイトや、コンテンツSEOを行うオウンドメディアに適したリストです。
Webサイト内でユーザーがたどったページ履歴を示すリスト表示形式です。同じページを閲覧するユーザーでも、Webサイトにアクセスしてどのルートでそのページにたどり着いたかで、リストの表示が異なります。ブラウザの「戻る」ボタンや履歴をたどれば過去のページに戻れるため、最近では使われない形式です。
Webサイトにパンくずリストを設置すると、どんなメリットがあるのでしょうか。
Webサイト内の自分の位置をパッと理解できるため、ユーザーが必要な情報を見つけやすいという利点があります。
たとえば、キーワード検索結果からWebサイトにアクセスしてきたユーザーは、必ずしもサイトのトップページから流入してくるわけではありません。初回アクセスが「社員のコラム」や「キャンペーンページ」という場合もあるでしょう。
そんなときページにパンくずリストがあれば、自分で「このページの上層に行けば商品紹介ページが見つかりそうだ」「とりあえずトップページに移動しよう」などと判断して行動できるため、ユーザーがサイト内で迷いづらくなります。
サイトマップと同じく、パンくずリストも検索エンジンのクローラーに利用されるデータです。Google公式のGoogle 検索デベロッパー ガイドには以下のように示されています。
Google 検索では、検索結果内のウェブページからの情報を分類する際に、ページの本文内のパンくずリスト マークアップを使用します。
【引用元】Google 検索デベロッパー ガイド
構造化されたパンくずリストを設置することで、クローラーがサイト構造を理解しやすくなり、より素早いインデックスが期待できます。
パンくずリストは、そのアンカーテキストが自動的に内部リンクとなります。特にカテゴリごとのトップページは、そのカテゴリの下層ページのパンくずリストから内部リンクが集中するページです。内部リンクを多く集めるカテゴリページを作りこむことで、SEO効果も向上します。
Webサイトにカテゴリを作るときは、SEOキーワードを含めたカテゴリ名を考えるようにしましょう。そうすることでSEOキーワードを含んだパンくずリストが設置できるため、検索エンジンで上位表示される可能性が高まります。
パンくずリストを適切に設置すると、検索結果のタイトルとディスクリプションの間にパンくずリストが表示されるようになります。ユーザーにとっては、検索結果のサイトにアクセスする前に、そのページがWebサイトのどの位置づけにあるのか、どんなカテゴリ分類をされているのかが把握できるため、クリックしやすくなります。
パンくずリストは、比較的簡単に設置できますが、最初に注意すべきポイントがあります。
パンくずリストは、ユーザーから見て分かりやすい階層構造・カテゴリ分類にしましょう。
たとえば
ホーム > 商品情報(大カテゴリ) > パン (中カテゴリ) > サンドイッチ(小カテゴリ) > ハムサンド(コンテンツ)
のように、関連性のあるカテゴリー構成を行います。
「ホーム > 300円以下 > 食べ物 > パン > ハムサンド」
というパンくずリストであれば、他の価格帯のサンドイッチを探すにはカテゴリをかなり遡る必要があり、ユーザーは利便性が悪いと感じてしまうでしょう。
SEO対策用キーワードをパンくずリストに含めるだけで、検索順位が向上する場合があります。そのためパンくずリストのもとになるカテゴリ名を考えるときに、できるだけ検索頻度の多いキーワードを含めるようにしましょう。ただし、カテゴリ名にあまりに多くのキーワードを詰め込むのは不自然で、ユーザーを混乱させることにも繋がるので注意が必要です。
基本的に、パンくずリストはWebサイトの全ページに設置します。ただし、トップページやキャンペーンCV用のページなと、カテゴリ分類できないページに無理に設置する必要はありません。WordPressを使ったサイトであれば、テーマやプラグインでパンくずリストの表示設定が簡単に行えます。
パンくずリストは基本的にページの上部に配置します。検索エンジンのクローラーは、ページの最上部にあるパンくずリストのデータを活用しているからです。
また、ユーザーがページの位置や分類を把握しやすくするためにも、最初に目に入る位置にパンくずリストを設置しておくのがおすすめです。WordPressのテーマやプラグインによっては、ページの上部と下部の2カ所にパンくずリストを表示することもできます。
スマートフォンでWebページを閲覧するときは、ページ上部のパンくずリストが邪魔になることがあります。Webページが下層になればなるほどパンくずリストが長くなり、ヘッダーとパンくずリストだけでスマートフォン画面の1/3以上になってしまう場合も。
Webサイトによっては「スマートフォン版のサイトではパンくずリストを非表示」としているものもありますが、Googleはモバイルファーストインデックスを重視しており、SEOの観点からスマートフォン用ページにもパンくずリストを導入した方が良いのです。
パンくずリストを一つ上の階層までにしたり、途中の階層を省略表示したり、横スクロールで動かせるリストにしたりと、表示を工夫しているサイトもあります。
パンくずリストの設置にあたっては、サイトの構造やカテゴリ分類をしっかりと設計し、分かりやすく使い勝手の良いパンくずリストになるように工夫しましょう。
単なるSEO対策だけでなく、ユーザビリティ向上やサイト内の回遊性を高めるためにも、パンくずリストはぜひ設置したい要素です。サイト改善施策として、取り入れてみてはいかがでしょうか。
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