マーケティング

最終更新日: 2022.07.19

Webサイトの目的とは?種類、求められることを解説

Webサイトの目的とは?種類、求められることを解説

Webサイトの目的を深く考えたことはあるでしょうか。企業にとってもWebサイトが当たり前となってきた今、「テンプレートを活用してWebサイトを完成させたい」と願っている方もいるのではないでしょうか。

しかし、Webサイトの制作を進めていくと「どんなWebサイトにすればいいかわからない」「他社がどのような目的でWebサイトを運営しているか知りたい」など疑問も出てきますよね。この記事では、Webサイトは何を目的として作られるのか、種類や制作方法、注意点などについて解説します。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

Webサイトは目的別に作成することが重要

Webサイトは目的別に作成することが重要

Webサイトと一言で言っても、さまざまな目的で使われているサイトがあるため、どのような目的と役割があるのか把握しておくことが大切です。種類ごとの違いや特徴がわかっていれば、ユーザーに伝えたいことや、達成させたい最終目標(CV)などに合わせたWebサイトが作れるでしょう。

目的がないままWebサイトを作ろうとしても、Webサイトの完成をイメージできません。どのように進行していけばいいのか施策も考えづらく、担当する社員のモチベーションも上がらないでしょう。目的がないと制作に軸がないので迷うことになります。そのため、Webサイトを作る際は、何をするためのサイトなのか明確にするのが大切です。

実際にサイトを作ってみて目的が達成できない場合、その都度問題点を探すように心がけましょう。目標に向けて改善していく度に、サイトの質も向上します。

Webサイトの主な目的

Webサイトの主な目的

企業が何を持ってWebサイトを作成しているのか、主な目的の6つを紹介します。まずはこの6つの目的の中から達成したい目的を選ぶといいでしょう。自社サイトを作るのであれば、会社にとってプラスになる目的をもっての運営がおすすめです。

1.資料請求やリード獲得のため

企業が運営するWebサイトの中には、資料請求や顧客を生み出すリード獲得を目的としたサイトがあります。このようなサイトはすぐに売上を上げることを狙うのではなく、顧客の情報を集めて、今後のセールスに繋げることが目的です。

ユーザーが興味を持つような情報を載せて、ヒントや答えになる資料請求があれば、更にユーザーから関心を得られるでしょう。売上を達成するためにも、商品を購入してくれる顧客が獲得できなければ意味がありません。そのため、見込み客が情報を集められるWebサイトの存在は、大きな役割を持ちます。
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2.商品やサービスの販売や申し込みのため

自社製品に興味をもつ見込み客を獲得できたら、次は商品やサービスの販売と、申し込みを目的としたサイトが必要になります。しかし、いざ購入となれば、ユーザーは慎重に行動します。

サイトの操作性が悪かったり、見づらかったりするだけでも、ユーザーの離脱を引き起こすケースも少なくありません。そのため、商品の購入やサービスの申し込みをしてほしい場合は、ユーザーが使いやすく、見やすいサイト設計を心がけましょう。

3.人材を採用するため

商品やサービスに興味を持ってもらい、購入してもらうだけがWebサイトの目的ではありません。人材採用をするためにサイトを活用する企業も多くあります。採用サイトでは、採用向けのオウンドメディアの作成をするのが一般的です。

自社がどのような商品やサービスを開発しているのかはもちろん、どういった人材が欲しいのか、会社の魅力や方針が伝わるサイトである必要があります。またオウンドメディアは、応募者の確保ができる可能性も期待でき、採用コストの削減にもつながるのでおすすめです。
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4.自社や商品・サービスの認知度向上のため

自社や商品、サービスの認知度向上を目的としたサイトも存在します。創業したての企業や世にリリースしたての新商品などは、ほとんど顧客に認知されていない状態から始めなければなりません。認知してもらうために、やみくもに電話や足を運ぶのはとても時間とリソースを必要とします。

こんな時は、Webサイトをうまく利用します。会社や商品、サービスなどを紹介するサイトがあれば認知してもらいやすいです。

どんな商品も認知してもらって、初めて顧客の興味を獲得できます。会社も含めて、関心を持たれるサイトを目指しましょう。会社紹介や商品紹介で興味を持ってもらえば、そこから購入してくれる顧客や、採用情報を調べるユーザーに発生する機会にもなりえます。

5.自社のブランドイメージ向上のため

Webサイトをうまく活用すれば、自社のブランドイメージの向上も図れます。ブランドイメージを向上させるためには、コンセプトを明確にして伝えたいことを簡潔にしましょう。どのようなことを念頭に活動しているのか、どのような商品やサービスを開発しているのかで会社のブランドイメージが決まります。

そこで明確なコンセプトがなく、内容も理解しづらいものであると、ブランドイメージが伝わらず、認知度も広まっていきません。どんなに高品質な商品を扱っていても、会社に信頼が持てなければ、売れるものも売れなくなってしまいます。まずは、自社ブランドがどんなものなのか簡潔に読者に伝わるようにしましょう。

6.カスタマーサクセスやカスタマーサポートを行うため

カスタマーサクセスやカスタマーサポートなどの、顧客対応ができるサイトを運営するのも大切です。カスタマーサクセスは顧客を成功に導くことを目的としたもので、サービスや商品の購入時から顧客満足度を上げて顧客生涯価値(LTV)のアップを目指します。

カスタマーサポートは、顧客が商品やサービスを活用していてわからないことやトラブルが発生した際に、迅速に解決するためのサポート手段です。それらのユーザーをサポートするサイトを用意すれば、利便性を高めることにつながり、購入のしやすさを生み出します。

Webサイトの種類

Webサイトの種類<

Webサイトの種類には以下のようなものがあります。

Webサイトの種類 主な目的
コーポレートサイト 会社の認知度を高める
サービスサイト・ブランドサイト 商品やサービス、会社の紹介やブランドイメージ向上
オウンドメディア 認知度や売上の向上
採用サイト 求職者への情報提供と人材の採用
ECサイト Web上での商品・サービスの販売
LP (ランディングページ ) 商品販売
ポータルサイト 認知度の向上
プロモーションサイト 販売促進

それぞれがどのようなサイトなのか、特徴や掲載されるコンテンツなどを紹介します。

1.コーポレートサイト

コーポレートサイトは企業サイトとも呼ばれ、一般的には企業や店舗といった「事業者」を紹介するホームページを指す言葉です。またユーザーは企業を調べる際に、コーポレートサイトから検索することが多いため、看板のような役目を持っているといえるでしょう。

扱う情報には会社や提供している商品、サービスの詳細を届けるコンテンツの掲載が求められます。さらに情報がしっかりとまとめられているか、見やすく操作しやすいかなども会社のイメージに直結するので、上質なサイトを目指しましょう。

自社を正しく認識してもらうためにも、会社の雰囲気や目的に違わないデザイン、関連性がある内容のサイトになるような工夫が大切です。ありきたりなものや、イメージとは真逆なものは、ユーザーの興味を低下させる恐れがあります。
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2.サービスサイト・ブランドサイト

サービスサイトとブランドサイトは、商品やサービスの紹介に特化したWebサイトです。大きな括りとしては同じ内容のサイトですが、サービスサイトは商品やサービスの魅力が伝えられ、ブランドサイトは主力商品を紹介しながら会社の魅力を伝えられます。

またサービスサイトは特定の商品を複数ページで紹介するケースが多く、ブランドサイトは主力商品一つで、一つのサイトを作成するのも少なくありません。

さらにサービスサイトでは、問い合わせや購買ページを用意しておくと、ユーザーに興味を持ってもらいやすいです。ブランドサイトは商品情報だけでなく、社会へ与えるメリットなどのユーザーの感情に訴えかける内容と、根拠がある客観的なコンテンツが好まれます。

3.オウンドメディア

オウンドメディアとは、コンテンツを通して自社商品やサービスの魅力を伝えるサイトです。たとえば、アクセサリーを扱うのであればファッションについての情報を、派遣サイトなら職種に関係する情報を提供するなどです。

ユーザーが興味を示すような情報は扱うものの、売りたい商品の紹介ではないため、成果が出るまでに時間がかかる点はネックです。しかし、関連する情報からユーザーに興味を持ってもらえるため、潜在顧客の獲得がしやすい面を持っています。

つまり、商品やサービスの紹介や、販売だけでは興味を持たないようなユーザーでも、オウンドメディアから流入を狙うのも可能になります。また提供するコンテンツを誰に届けるのか明確にしておくと効果も出やすいので、ターゲットを絞った戦略を立てていきましょう。
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4.採用サイト

採用サイトは、会社で働く人材を採用するために作られるサイトです。コーポレートサイトでは企業のビジネスについて発信しますが、採用サイトでは求人に特化した内容を扱います。

たとえば、会社の特徴や理念を紹介するページを作成すれば、求めている人材とマッチした採用を達成しやすくなるでしょう。その他にも、賃金や職種などの求人情報や、求人に関わるイベントやスケジュールの情報を提供するなど、求職者が求めている情報を整えるのも重要です。

どうやれば求職者が興味を持ってくれるのか、応募しやすくなるのかを意識したサイト設計になっていれば、希望者の数も安定するでしょう。

5.ECサイト

ECサイトは、インターネットでの商品販売を目的として作られたサイトです。自社サイトを作成する方法もあれば、既存のショッピングサイトに出店する方法があります。また安定した販売額が確保できない間は、無料でECサイトを作成できる、モール型やツールを活用するといいでしょう。

サイト設計はカテゴリ別や商品ページ、会社の情報、ショッピングカート、プライバシーポリシー、特定商取引法に基づく表記などが必要です。サイトによっては、SEOに対応するためのコンテンツを扱っているケースもあります。

さらに売上の向上が目的のECサイトは、初期費用をできるだけ抑えて、ユーザーの離脱を防げるようなサイトにしましょう。ユーザーの離脱を防ぐ方法は、商品ページから購入までをスムーズにするといった、利便性を高めるのがおすすめです。
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6.LP(ランディングページ)

LPはユーザーが最初にサイト内で、アクセスするページのことを指します。1ページだけの長いページで作られているのが特徴。購買を考慮するために得たい情報がシンプルにまとまっているので、「キラーページ」とも呼ばれます。LPを制作する際は、ユーザーの興味を引くためにターゲットを明確に設定しましょう。

基本的には商品販売のために活用され、商品の魅力からユーザーの体験談や効果の根拠などを伝えながら、販売ページへ誘導する仕組みがとられます。それらの情報を、ひとつの縦長なページでまとめることになるため、ページ全体でデザインや文のテンションに統一感を持たせるのがポイントです。

誰にどんなことを伝えたいのか決めることはもちろん、年齢層や性別などの顧客像となるペルソナをしっかりと設定して、LPの作成に臨みましょう。
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7.ポータルサイト

ポータルサイトは、検索サービスの機能だけでなく、辞書や翻訳、天気予報など、さまざまなコンテンツが使えるサイトです。ポータルサイトは幅広いコンテンツを扱うことでアクセス数を増やし、自社の認知度を高めるために使われます。

そのため自社製品と関連性の少ない情報でも扱い、あまり自社に興味を抱いていなかったユーザーとも関われる点が強みといえるでしょう。しかしその分サイトの規模を大きくしなければならず、資金だけでなく時間と手間がかかってしまうため注意が必要です。また、すでに同じ業種で強力な競合サイトを持つ企業がある場合、効果があまり期待できません。
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8.プロモーションサイト

プロモーションサイトは、販売促進を目的に作成するサイトです。魅力やメリットをアピールして、自社製品の良さを知ってもらうためにも使われます。扱う情報は商品やサービスの詳細を掲載し、画像や動画も使うなど、ユーザーにどのような商品なのかわかりやすく伝わる内容にしましょう。

また、イベントやキャンペーンの告知にも利用できるので、何かしら宣伝をしたいときに役立つサイトのひとつです。プロモーションサイトをうまく活用するためには、大多数のユーザーにインパクトを与える画像や、キャッチコピーを使って興味を引くのが大切です。

さらに競合他社の製品にも負けないような、自社ならではの魅力を伝えられるように、差別化も忘れずに行いましょう。

Webサイトの制作方法

Webサイトの制作方法

Webサイトを制作する基本的な方法の、「自社での制作」と「制作会社への依頼」の2つについて解説します。また、「フリーランスに依頼」する際の方法についての情報も紹介するので、どの方法が自社に合っているのか検討しましょう。

1.自社で制作する

自社でWebサイトを制作するケースでは、Webサイトのすべてを内製化できるため、Webサイト制作にかかるコストを抑えられます。しかし、自社で制作するためには社内リソースや、知識と技術がある人材がいないと困難です。何もない状態からWebサイトを作成するには時間がかかります。そこで、サイト制作の環境が整っていない場合は外注がおすすめです。

しかしどうしても、自社でWebサイトを制作したい場合もあるでしょう。自社で制作する場合の方法には、以下のようなものがあります。

  • WordPressの活用
  • コードの書き込み
  • Webサイト作成サービスの活用
  • ブログサービスの活用

これら以外にも方法はありますが、まずは自社でできる方法はどれなのか確認することから始めましょう。どれも相応の知識や技術が必要となるので、慎重な判断が必要です。

2.制作会社に依頼する

社内でのWebサイト制作が難しい場合は、制作会社といった外部に依頼するといいでしょう。費用はかかってしまいますが、できる範囲を会社が担当すれば、コストをカットできます。

また、制作会社によってどれだけ費用がかかるのかも変わるため、いくつか比較して納得のいく価格で作成を行ってくれる会社を探しましょう。またWeb制作のノウハウを教えてくれる会社もあるので、Webサイト管理や、運営を自分たちで行う体制作りにも役立てられます。

制作会社の依頼を検討する場合は、費用が高額になることに留意し、どの範囲まで作ってもらうのか話し合いながら決めてください。

3.フリーランスに依頼する

自社で制作は難しく、なかなか納得する費用で作成できる制作会社がないときは、フリーランスに依頼する方法があります。フリーランスは特定の組織に属することなく、個人や企業から仕事を請け負って活動している人たちです。特に作業工数が少なく、部分的な制作を依頼したいのであれば、制作会社よりもフリーランスの方が安く済むでしょう。

しかし、個人のスキルによって費用やできることも変わるので、事前のすり合わせが大切です。また依頼したフリーランスに何か問題があった場合は、制作会社のように代わりのスタッフがいないので、完成が遅くなるケースも0ではありません。そのため、できるだけ納期に余裕を持ったスケジュールで依頼をかけるようにしましょう。

Webサイトを制作する際の注意点

Webサイトを制作する際の注意点

Webサイトを制作するときになって慌てることがないように、制作時に対応が必要な5つの注意点を紹介します。他にも細かな注意点はありますが、まずはこの5つを意識して、Webサイト制作の準備を始めましょう。

1.サイトを作る目的と目標を明確にする

Webサイトを作る際は、最初にどのような目的を持ってサイトを作るのか明確にしておきましょう。リード獲得や売上アップなどの目的が決まれば、大目標となるKGIと、それを達成するための行動指標であるKPIが決められるようになります。

このように目的と目標が明確になっていれば、どのようなサイトを作るかの検討が可能です。これはどんな制作を行う際にも必要なことで、目的もなければ誰に何を伝えればいいのか決めることすらできません。さらに目標がわかっていれば、そこに向けた微調整もできるので、社内でよく精査してからサイト作りを始めましょう。

見切り発車をしてしまうと、後から問題点が多く出てきて、サイト自体を最初から作り直すことになってしまうかもしれません。

2.ターゲットを明確にする

目的や目標が定まったら、次はターゲットを明確にします。会社が扱う商品によって年齢層や性別、職種なども大きく変わってくるのでこの見極めが重要です。ここで間違ったターゲットを設定してしまうと、Webサイトを制作する目的がブレるので、作るサイトに合わせたペルソナを作りましょう。

たとえば顧客単価を上げたいときは既存顧客をターゲットにしたり、新規顧客の獲得を目指すのであれば、潜在的な顧客がターゲットになったりします。ターゲットもはっきりと決まっていると、制作にかかる工数や費用の配分を判断できるようになります。

自社の商品はどの年齢層に人気があるのか、誰向けのものなのかしっかりと把握して、ターゲットが興味を持つサイト設計にしましょう。

3.サイトのデザインにも気を配る

書かれている内容の質やわかりやすさを意識するのも大切ですが、サイト自体の使い勝手や見え方といったデザインも検討しなければなりません。目的やターゲットがはっきりとしていても、デザインが会社のイメージに合っていなかったり、見にくかったりするとユーザー離れの原因になります。

そのためサイト全体の見た目を明るくして、温かみのあるフォントにするなど、不快感を与えない工夫をするのも大切です。できるだけ商品や会社のイメージを崩さないように、ユーザーが安心してアクセスできるデザインにしましょう。どのようなデザインにしたらいいか悩んだときは、さまざまな競合会社のサイトを参考にするとイメージしやすいです。

4.サイト制作にかかる費用を確認する

サイト制作を自社や外部で行うにも、費用がかかります。何も考えずに始めてしまうと、予想以上に費用がかかってしまう恐れもあるので、事前に相場感を把握しておきましょう。どのようなシステムを導入すると、どれくらいの価格になるのか調べて、自社の目的が達成できる費用感を抑えるのも必要です。

具体的にはドメインやサーバーの使用料、サイトの更新費、SEO施策に関する費用などの価格を調べましょう。またどの部分を業務委託するのかによって、必要な費用も変化するので、会社で担当する部分を決めておくと費用の検討がスムーズです。

5.複数の制作会社から見積もりを取る

制作会社やフリーランスに依頼してWeb制作をする際は、複数の制作会社から見積もりを取るようにしましょう。同じ作業でも制作会社によって価格が異なるので、まずは費用面を比較してみてください。

そこからどのようなサポートが受けられるのか、指導が受けられるのかなど、どれだけの費用対効果があるのかも重要です。お金をかけたとしても品質が良くなるとは限らないので、不明な点や、不審な点がないかのチェックも忘れてはいけません。費用について納得のいく説明がされないときや、高額すぎたり、安すぎたりする制作会社やフリーランスは避けた方がいいでしょう。

Webサイトの目的のまとめ

Webサイトの目的のまとめ

Webサイトは会社の認知度や売上の向上、新規顧客の獲得など、さまざまな目的があって作成されています。目的や目標も持たずただ作られたWebサイトは、何も伝わらず、会社のイメージ低下やユーザー離れを引き起こす原因になりかねません。

しかし明確な目的やターゲットが決まっていれば、それらに合わせたサイトの作成準備を行い、費用を調べ、自社に合ったサイト設計が検討できます。また、ユーザーの使いやすさやデザインにこだわっているWebサイトは、多くのユーザーから評価され、アクセスや売上向上につながっていくでしょう。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格