マーケティングを考える際、現代ではツールを導入することが一般的になっています。自社のマーケティング活動でも、ツールを導入するべきなのか気になっている人が多いでしょう。また、マーケティングに活用できるツールに、どんなものがあるか知りたい人も多いかもしれません。
そこでこの記事では、マーケティングツールの概要や必要性、導入するメリットについて解説します。その他、おすすめのツールを種類別に紹介しますので、導入する製品選びの参考としてお役立てください。
目次
マーケティングツールとは
マーケティングツールとは、あらゆるマーケティング活動をサポートしてくれるツールのこと。見込み顧客の開拓、顧客の育成、顧客のコミュニケーションなど、これまでマンパワーでやっていた業務を任せられます。マーケティング活動におけるさまざまな業務を効率化・自動化できるツールです。ツールによっては、市場分析や施策の効果測定も可能です。
このことから、単なる業務サポートの目的だけではなく、マーケティング活動の方針決定にも活用できます。マーケティング部以外の部署でもマーケティングツールで得た情報を活用することは少なくありません。
時代とともに、なるべく効率的に顧客へアプローチしていくことが求められるようになります。マーケティングツールは、そうした現代のマーケティングに必須の存在として重宝されています。
マーケティングツールの必要性
マーケティングツールは、現在のマーケティングにマストな存在です。なぜ、マーケティングツールの必要性が高まっているのでしょうか?以下では、マーケティングツールが重要視されている背景について解説します。
One to Oneマーケティングに対応するため
One to Oneマーケティングを実現するためには、マーケティングツールが必要です。One to Oneマーケティングとは、顧客ひとりひとりに対して最適な方法でアプローチしていく手法のこと。大多数に同じアプローチを実施するマスマーケティングとは対照的な手法です。
かつては、顧客の接点は、店舗、チラシ、CMなどに限定されていました。このことから、画一的な内容を提案するマスマーケティングの手法がとられていたのです。しかし、インターネットの普及によって、顧客が企業と接するプロセスは複雑化しました。顧客は自ら行動することで情報が得られるようになったため、競合と比較されることも多くなっています。
それぞれの顧客に焦点を当てたOne to Oneマーケティングへの対応が求められるようになり、各顧客に合わせた情報を発信できるツールの必要性が高まっているのです。
マスマーケティングはもう古い?デジタルマーケティング施策で結果を出す方法
マスマーケティングは、マーケティングの基本です。しかし、価値観が多様化し、消費者の嗜好が細分化した現在、その考え方は有効なのか?という見方もあります。そこでマスマーケティングについて振り返りながら、今どきのマーケティングについて解説します。
顧客とより密接に信頼関係を築く必要があるため
顧客との関係性が重視されるようになったことも、マーケティングツールが求められるようになった理由のひとつ。現在、顧客はインターネットで多くの情報を得られるようになり、購入する商品・商材を自由に選ぶことができます。同時に、多くの情報のなかから信頼できるものを選ぶ力が求められるようになりました。
企業目線では、提供する情報に対して警戒心を抱く顧客が多くなったため、新規獲得が難しい状況になっています。新規顧客を獲得していくためには、顧客との信頼関係を築いていくことが大切です。そのためには、顧客情報や過去の対応履歴などを詳細に管理する必要があります。
マーケティングツールを利用すれば、こうした情報を管理して顧客との関係性を構築していくことが可能です。
マーケティングツールを導入するメリット
ここまでは、マーケティングツールの概要や必要性について解説しました。実際にマーケティングツールを導入すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。以下では、マーケティングツールを利用する代表的なメリットをご紹介します。
あらゆる作業が自動化できて業務効率がアップする
マーケティングにおけるあらゆる作業を自動化でき、業務効率を向上できる点は大きなメリットです。顧客情報の管理、分析、顧客とのコミュニケーションなど、マーケティングには手間のかかる業務が数多く存在します。こうした業務によってマーケティング部の人的リソースが圧迫されてしまう点は、大きな課題となっていました。
マーケティングツールには、煩雑な作業を自動化できる機能が搭載されています。これにより、少ないリソースで多くのマーケティング業務を処理できるようになり、生産性を向上できます。結果として、売り上げをアップさせることも可能です。
また、近年はクラウド型のマーケティングツールも一般的です。インターネット経由で利用できるため、場所や時間を選ばず利用できる点も、業務効率化に寄与しています。
あらゆるデータを統合管理し連携ができる
データ管理の場所が統合される点も大きなメリットです。企業では、紙、エクセル、名刺などさまざまな媒体の顧客情報を保持しています。また、各部署、個人で顧客情報を保持していることも少なくありません。しかし、このように顧客情報が散乱している状態では、いざという時に有効活用することが難しくなってしまいます。
マーケティングツールは、あらゆる顧客情報を統合管理するためのプラットフォームとして活用できます。何か施策を打ち出したいときには、マーケティングツールにまとまったデータを確認できるようになるでしょう。社内に顧客情報が散財している場合も、マーケティングツールに集約することで資産として活用できるのです。
見込み客を逃さずアプローチできる
見込み客が離脱する前に、適切なタイミングでアプローチできる点もメリットのひとつ。マーケティングツールには、顧客の行動履歴や属性といった情報が登録されています。これらの情報を分析することで、顧客のニーズを把握可能です。それぞれのニーズに即した施策により、見込み客を惹きつけるアプローチを実現します。
さらに、マーケティングツールの機能を利用すれば、顧客の行動に応じて自動的に施策を実行することも可能です。ステップメールなど、スケジュールを設定してアプローチすることもできます。このように、見込み客の取りこぼしを防ぐための機能が豊富な点は、マーケティングツールの大きなメリットです。
マーケティングツールの種類は大きく分けて5つ
マーケティングツールは、大きく5つの種類に分けられます。それぞれ搭載機能やできることに違いがあるため、自社が実施したい施策にあったものを選びましょう。以下では、5つのマーケティングツールの種類についてそれぞれ解説します。
MA(マーケティングオートメーション)
MA(マーケティングオートメーション)ツールは、マーケティングでの業務を自動化・効率化するためのツールです。顧客情報を管理するだけではなく、属性やWeb上での行動によって分類できます。分析によって顧客のニーズを把握できるため、顧客に応じたアプローチを実施しやすいツールです。
新規リードの獲得や、コミュニケーションによる育成をサポートします。メールマーケティング、Web上の顧客行動のトラッキング、効果測定など、機能が豊富です。煩雑になりがちなマーケティングにおける業務の負担を大幅に軽減します。また、近年重要視されているOne to Oneマーケティングを実現するためには、必要不可欠とも言えるツールです。
ABM(アカウントベースドマーケティング)
ABM(アカウントベースドマーケティング)は、BtoBビジネスにおいてターゲット企業を選定するためのツールです。個人ではなく、企業全体を顧客として取り扱い、潜在的なターゲットを見つけます。主に、大口の法人を取引先としている企業に広く使用されているツールです。
業務内容や業務実績、過去の取引履歴などから、最適なターゲットを特定します。見込み度に応じてスコアリングし、アプローチする企業の優先順位を決めることも可能です。ツールによっては、企業のなかの重要な人物にフォーカスしてアプローチする機能が搭載されたものもあります。
【2024年】おすすめMAツールを比較!選び方や料金も紹介
SFA(セールスフォースオートメーション)
SFA(セールスフォースオートメーション)は、日本語では「営業支援システム」と呼ばれます。マーケティングよりも、営業で利用されることが多いツールです。顧客情報の管理のほか、各顧客に対して実施した営業活動の進捗を管理できます。商談開始から成約までのプロセスを可視化できるツールです。見積書や請求書の作成も可能です。
顧客との対応のなかで特記事項があれば記録できるため、成約率が高まります。登録情報を営業担当全員で共有できる点もポイントです。マネージャーによる各営業担当の進捗管理が効率化されます。営業活動で起こりがちな属人化の回避にもつながるでしょう。
CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)
CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)は、顧客との関係性構築に特化したツールです。顧客満足度を向上させ、長い関係性を構築するために使用します。顧客の名前、属性といった基本的な情報のほか、過去の購買履歴やアプローチ状況も合わせて登録可能です。
こうした情報にもとづいたアプローチを実施することで、顧客を企業のファンにすることを目指します。購買単価や顧客維持率の向上を実現するのが最終的な目標です。
One to Oneマーケティングでは、顧客との良好な関係性を構築する必要があります。そのためには、過去の接点で得た情報をもとにアプローチをおこない「この企業は自分のことをわかっている」と思ってもらうことが大切です。CRMを利用すれば、効率的に顧客との関係性を構築していくことができます。
CRM導入のメリット・デメリットとは?MA、SFAとの違いも解説
1990年代から国内で普及しはじめたCRMですが、今でも重要なマーケティング手法として知られています。そもそもCRMとは何なのか、導入のメリット・デメリット、CRMツール選定時の注意点などを解説します。
メール配信ツール
メール配信ツールは、メールマーケティングのために利用するツールです。メールマーケティングとは、メールを利用して顧客にアプローチしていく手法のこと。手軽、かつ低コストで実施できるマーケティング手法として普及しています。
メール配信ツールでは、あらかじめ登録しておいた顧客情報を分類し、それぞれのセグメントに別々のメールを配信可能です。大量のメールを一斉に配信できるほか、スケジュールに応じた配信にも対応しています。開封率やクリック率などの効果測定も可能です。
機能がメールマーケティング用に限定されていることから、低コストで導入できる点がポイントのひとつ。メールマーケティングを実施したい場合はおすすめのツールです。
マーケティングツールの選び方
現在は、多くのベンダーからマーケティングツールが提供されています。導入の効果を最大化するためには、自社に合ったものを選ぶことが大切です。以下では、マーケティングツールの選び方について解説します。
使いやすいものを選ぶ
まずは、使いやすいものを選ぶことが大切です。感覚的に操作できるものを選ぶと、作業が楽になります。また、さまざまなリテラシーの人が使うことになるため、わかりやすいツールを選ぶと、教育コストの削減につながるでしょう。
対して、使いづらいツールを選ぶと、効果的に使えなくなってしまいます。最終的に導入したツールが使われなくなり、コストが無駄になってしまうケースも考えられるでしょう。ストレスなく使えるツールを選ぶことは非常に重要です。多くのツールは契約前にトライアル期間を設けているため、必ず使用感を確かめてください。
BtoB向けかBtoC向けかで選ぶ
BtoB向け、BtoC向けのどちらなのか注目してツールを選ぶことも大切です。BtoB向けのツールとBtoC向けのツールでは、利用できる機能が異なります。例として、BtoCの事業で利用する場合は、BtoB事業と比較して圧倒的に多くの顧客情報を取り扱わなければなりません。そのため、多くの顧客情報を登録できるツールが求められます。
想定している対象が異なるツールを導入しても、マーケティングで有効活用することはできません。そのため、そのツールで対象としている顧客が自社の事業と合っているのか慎重に確認しましょう。
自社のマーケ施策に必要な機能があるものを選ぶ
自社で行っている、あるいは予定しているマーケ施策に必要な機能が搭載されたツールを選びましょう。まずは、自社のマーケ施策を整理し、どのような機能があると役立つのか検討してください。マーケティングツールは「多機能であるほどいい」というものではありません。使わない機能が多いツールを導入しても、持て余してしまうでしょう。
また、多機能なツールほど一般的には費用が高くなるため、利用しなければコストが無駄になってしまいます。可能な限り、必要な機能が過不足なく搭載されているツールを選びましょう。また、既に利用しているツールと連携できる機能があれば、現場の負担を軽減できます。
おすすめのマーケティングツールを25選
ここまで解説してきたポイントをふまえて、おすすめのマーケティングツールをご紹介します。MAツール、ABMツール、SFAツール、CRMツール、メール配信ツールに分けてご紹介しますので、導入の参考にしてください。
おすすめのMAツール5選
おすすめのMAツールを5つピックアップし、特徴などについて解説します。
Bow Now
日本では最も導入例が多いMAツールです。わかりやすさや使いやすさが評価されています。このことから、マーケ専任の部署がなく、操作方法の学習に時間をとれない企業での導入例が多いようです。
Web上における顧客の行動をトラッキングし、収集したデータから顧客の見込み度を判定する基本的なMAツールの機能を搭載しています。法人の顧客がWebサイトを訪問した場合、トラッキングして法人名を割り出すことも可能です。見込み度に応じて顧客を分類することで、確度の高いメールマーケティングや電話営業を実施できます。料金プランは以下の4つから選択可能です。
- フリー:月額0円
- エントリー:月額5,000円
- ライト:月額20,000円
- スタンダード:月額30,000円
ferret One
マーケティングに関する情報を積極的に配信している「ferret」が自社開発しているツールです。ツールの提供のほか、運用サポートやWebマーケティングのコンサルティングをパッケージしたサービスとなっています。Webマーケティングを実施したことがない企業でも、結果を出しやすいサービスです。
ツール自体は、Webサイトやランディングページの作成に活用できるCMSであり、自由度の高いWeb制作ができます。さらに、ノーコードツールのため、プログラミングの知識がない場合も運用可能です。メールマーケティングに関する機能もカバーしています。月額利用料は10万円からで、要相談です。また、導入の際には10万円の初期費用も発生します。
SATORI
日本でMAツールを開発しているSATORI株式会社が提供するツールです。MAツールに求められている基本的な機能を網羅しており、さまざまな場面で活用できます。実際に機能のバリエーションが評価されており、2021年2月時点で国内導入件数1,000件に到達しました。
オンライン、オフラインを問わず、リードの情報を一元管理可能です。登録されている顧客に対して、メールマーケティングで見込み度を育成できます。確度が高まった顧客に対しては、アプローチを自動的に実施可能です。14,800円の月額のほか、30万円の初期費用が発生します。 セミナーやユーザー同士のコミュニティ形成など、導入後のサポートも豊富です。
Marketo
アメリカ産のMAツールであり、操作のわかりやすさで世界的に評価されています。日本でも大手の導入例が多いツールです。顧客の行動をトラッキングすることで、顧客のニーズを分析できます。把握した顧客のニーズに応じて、自動的にメールキャンペーンを実施可能です。スケジュールや内容を柔軟に変更し、施策の効果を高めていくことができます。
プランは以下の4つ。いずれも、価格は非公開となっています。
- Select
- Prime
- Ultimate
- Enterprise
b→dash
独自技術である「Data Pallete」によって、だれでも簡単にプログラミングできるノーコードタイプのデータマーケティングクラウドシステムです。メールマーケティング用、SNS集客用、Web接客用など、複数のプロダクトを組み合わせて使用します。
機能は大きく分けてマーケティング自動化、アナリティクス、サイトマネージメントの3種類。実施しようとしているマーケティング施策や企業の課題に応じて、適切な機能を選択できます。「誰でも操作できるプロダクト」をコンセプトにしていることから、画面がわかりやすい点も魅力です。
おすすめのABMツール5選
BtoBの事業をおこなっており、顧客情報を企業単位で管理したい場合は、ABMツールもおすすめです。以下では、評価が高いおすすめのABMツールを5つをご紹介します。
uSonar
企業データベースから名寄せ・データクレンジングを行い、デマンドセンターを構築する顧客データ統合ソリューションです。法人企業データベースから自社保有データベースに不足している情報を統合することで、高精度な名寄せを実現します。
社内に散在しているリード情報を集約し、必要に応じて閲覧するためのプラットフォームとしてやくだちます。名寄・データクレンジングは自動でおこなわれるため、マーケ担当の工数を大幅に削減可能です。SFA、CRM、MAなど、他のツールとの連携にも対応しています。利用料金については公開されていません。見積もりのため、問い合わせをする必要があります。
Marketo
5,000社以上の導入例を誇る、世界的に評価されているツールです。ターゲット企業の購買行動を把握し、分析によってニーズを割り出すことができます。
アプローチ対象としてベストな顧客や見込み客を割り出し、関係性を構築できるツールです。各顧客に対するマーケティングキャンペーンを自動で構築できます。施策ごとの収益を測定することも可能です。SEO対策用の機能も搭載されています。導入後のアフターフォローが手厚い点もポイント。利用者に対して、運用サポートとコンサルティングサービスをおこなっています。
料金については非公開のため、問い合わせが必要です。
FORCAS
ABMや営業の成果向上にフォーカスしたツールです。特筆すべきはデータベースに登録されている情報の多さ。独自のデータベースには150万社以上の情報が登録されており、560以上の業界区分に分けられています。この豊富な情報をアルゴリズムで分析することにより、確度の高い顧客を割り出すことが可能です。
自社で保有している企業リストをエクセル形式でアップロードすると、業種別の受注率といったデータが確認できます。さらに、独自の企業データから、成約確度スコアなどをもとに企業を絞り込むことも可能です。企業データはクラウド上で公開されているため、いつでもアクセスできます。料金は固定月額制です。詳細な料金は公開されていないため、見積もりが必要となります。
SPEEDA
市場分析をスピーディーに実行できるツールです。1,700社以上に導入されており、導入企業の87%が業務効率向上を実感しています。さらに、77%の企業が「情報収集のスピードが上がった」と回答しています。
560にも及ぶ業界の市場動向・競争環境などを詳細に解説したレポートを収録しており、業界の情報をスピーディーに収集可能です。業績や財務状況といった公開情報も簡単に検索できます。資料作成の時間が大幅に短縮されるため、生まれたリソースの余裕をコア業務に割り当てられるでしょう。
7日間の無料トライアル期間が提供されているため、導入前に使用感を確かめられます。料金は公開されていないため、見積もりが必要です。
SPIRAL
企業に求められるアプリケーションを自由に選択して構築できる、ローコードタイプのプラットフォームです。配信したメール、アンケートなど、社内に散在している顧客情報をひとまとめにするプラットフォームとして利用できます。施策に合わせてさまざまなテンプレートが用意されている点も特徴です。テンプレートを利用することで、メールマーケティングも簡単に実施できます。
自由度が高いツールであり、マーケティング以外にも使えるでしょう。社員情報、勤怠管理、各種申請用のシステムの構築可能です。導入前には、2週間のトライアル期間が設けられています。初期費用10万円、月額費用5万円で利用できます。
おすすめのSFAツール5選
営業活動における課題が多い場合は、SFAツールを導入するのもおすすめです。特に評価が高いSFAツールを5つご紹介します。
eセールスマネージャー
1992年創業の国内企業、ソフトブレーンが開発したCRM/SFAです。使いやすさで評価が高く、5,500社以上に導入されています。導入前から運用前までサポートが充実していることから、95%の高い利用継続率を誇っています。
顧客情報を管理できるほか、案件の進捗やスケジュール管理ができるスタンダードなSFAです。社内SNS、チャットなどコミュニケーションの機能も利用できます。スマホアプリも提供されているため、訪問営業が多い場合も便利です。以下のプランが提供されています。
- スケジュールシェア:月額3,000円
- ナレッジシェア:月額6,000円
- スタンダード:月額11,000円
全機能が開放される「スタンダード」のほか、一部機能が制限されたリーズナブルなプランもあります。
Senses
現場での実務を強く意識して開発された営業支援ツールです。マーケティングから顧客管理に至るまでのプロセスにおける課題を幅広く解決できます。
マーケティング支援機能を利用すれば、慣れていない人でも簡単にキャンペーンメールやお問い合わせフォームを作成可能です。モバイルアプリを利用すれば、顧客から受け取った名刺をカメラで読み取り、データベースに登録できます。一目で全体の案件の進捗を把握できる案件ボードは、リモートワークにも便利です。
以下の料金プランが提供されています。初期費用は発生しません。
- Starter:月額2.5万円~
- Growth:月額10万円~
- Enterprise:月額30万円~
Sales Hub
営業活動に必要なさまざまな機能を集約したプラットフォームです。誰にとっても使いやすいように設計されており、ツールの利用になれていない組織でもスムーズに活用できます。利用することで煩雑な業務によるリソースの圧迫から開放され、顧客に向き合う時間が生まれるでしょう。
効果が確認できたメールをテンプレート化してチームで共有できます。対象の顧客を選択すれば、ワンクリックでメールを送信可能です。メールが開封されると通知がすぐに届くため、適切なタイミングでフォローのアプローチを実施できます。以下の3プランが提供されています。年間契約だと割引が適応されお得です。
- Starter:月額5,400円
- Professional:月額54,000円
- Enterprise:月額144,000円
cyzen
スマホでの利用に最適化された営業活動管理アプリです。営業マンのリソースを圧迫しやすい報告業務の時間を短縮し、生産性の向上に貢献します。顧客の位置が地図上にマッピングされるため、訪問営業が効率化されます。訪問漏れやバッティングの防止にもつながるでしょう。各営業マンの位置情報もGPSで把握できるため、顧客訪問の緊急アサインに役立ちます。
報告書もスマホで作成可能なため、作業のためにオフィスに戻る必要はありません。報告書には、写真も添付できます。全機能を利用できる「スタータープラン」は、1つIDは3,500円で提供されます。14日間の無料トライアル期間でのお試し利用も可能です。
JUST.SFA
自社のニーズに合わせたSFAをノーコードで簡単に開発できるサービスです。開発に際して、プログラミングの知識は必要ありません。最初は必須の機能だけを搭載したシステムを開発し、後から必要に応じて拡張していくこともできます。
組み合わせられる機能も豊富です。新規開拓、ルートセールス、既存顧客の育成など、目的や営業スタイルに応じたシステムを開発できます。各機能はドラッグ&ドロップで直感的に配置可能です。APIを搭載しているため、外部サービスとの連携もできます。MAツールやメール、チャットツールと連携することで、営業活動全体をシステム移行している企業も少なくありません。
料金は非公開です。使用感を確認できる無料トライアルが提供されています。
おすすめのCRMツール5選
顧客との関係性を管理したい場合は、CRMツールの導入も検討しましょう。多くの企業に導入されているCRMツールを5つご紹介します。
Zoho CRM
世界25万社で導入されているCRMツールです。多機能な反面、価格が低いことから、コストパフォーマンスに優れるツールとして評価されています。営業活動におけるさまざまなニーズを想定し、オーダーメイドのCRMを構築できる点が特徴です。操作画面のレイアウトは、ドラッグ&ドロップで簡単に編集できます。ユーザーごとに使いやすい画面を構築することも可能です。
ユーザー登録と同時に、40以上の業務アプリケーションを利用できるようになる点もポイントです。全アプリケーションが連携できるため、全部門で横断的に利用するプラットフォームを開発できます。以下の4プランから選択可能です。
- スタンダード:月額1,440円
- プロフェッショナル:月額2,400円
- エンタープライズ:月額4,200円
- アルティメット:月額5,400円
Sansan
営業・マーケティングでのデータ活用を最適化するDXサービスです。
標準搭載されている企業データベースには、規模や売上高などさまざまな情報が登録されており、参照することで効率的にターゲット企業を選定できます。名刺の読み込みやメールの署名欄からの蓄積によって、自社の顧客リストを簡単に作成できます。受注実績とあわせて企業データベースと照合することで、すでに接点のある類似企業を発見可能です。
最新ニュースから顧客の動向を把握できる機能も搭載されています。アプローチの内容やタイミングを判断する材料として役立つでしょう。初期費用、月額費用はいずれも非公開です。課題や悩みをヒアリングしたうえで、見積もりがおこなわれます。
Sales force Sales Cloud
米カリフォルニアにあるCRM開発の最大手であるセールフォース・ドットコムが提供するツールです。インサイドセールス、フィールドセールスの双方において、業務の効率化と受注数増加を実現します。顧客情報は住所、電話番号、業種といった基本情報のほか、対応履歴や商談の進捗など紐づけて管理可能です。顧客との関係性構築に役立てることができます。
チーム内での情報共有も容易です。入力した情報はリアルタイムで反映されるため、マネージャーによる指示や営業判断のスピードが速くなります。以下の4プランが提供されています。
- Essentials:月額3,000円
- Professional:月額9,000円
- Enterprise:月額18,000円
- Unlimited:月額36,000円
HubSpot CRM
使いやすさを追求して設計されたツールです。SFAの機能も搭載されています。営業、マーケティング、カスタマーサービスなど、複数の業務において横断的に活用できるツールです。
顧客とのコミュニケーション機能が豊富な点がひとつの特徴です。ミーティングのスケジュール機能やWebチャットなどが利用できます。Eメールのテンプレートも豊富に用意されているため、訴求力の高いメールを簡単に配信可能です。Hubspot CRM自体は無料で利用できます。
Synergy!
マーケティングメッセージをしっかりと顧客へ伝えることをコンセプトとした、国産のCRMシステムです。必要な機能だけを厳選しており、シンプルで使いやすく設計されています。画面デザインは無駄を極力排除しており、高い操作性を実現しています。「マニュアルを見なくても短時間で習得できること」を意識して設計されているため、学習コストを削減可能です。
ファイアウォールによる不正アクセス検知、暗号化、二重ログイン検知など、セキュリティ機能も豊富です。個人情報も安心して登録できます。導入には、118,000円の初期費用のほか、15,000円~の月額費用が発生します。メール配信やアンケートなど、必要に応じて各種オプションも追加可能です。
おすすめのメール配信ツール5選
メールマーケティングを低コストで実施したければ、メール配信ツールを導入しましょう。以下では、おすすめのメール配信ツールを5つ取り上げ、それぞれの特徴を解説します。
配配メール
操作がシンプルでわかりやすいことが評価されており、メールマーケティング用のツールとしてこれまで7,000社以上に導入されています。
属性に応じたメールの配信、開封率・クリック率のチェックなど、メール配信ツールとしての機能は申し分ありません。一方で、コストに関してはMAツールと比較して安価なことから、メールマーケティング用のツールとしてはコストパフォーマンスに優れています。以下の4プランを提供しています。それぞれ機能やフォロー体制が異なるため、契約前に確認してください。
- Light
- Standard
- Premium
- Bridge
Cuenote FC
中小企業から大企業まで、さまざまな規模感の企業のメールマーケティングをサポートするツールです。クラウド型だけではなく、オンプレミス型が提供されている点も魅力です。
特徴のひとつが、配信先の端末種類を自動識別する点です。PC、スマホ、携帯など、各端末に対して最適なメールを配信します。BtoCでスマホユーザーの顧客が多い場合は、効果を出しやすいでしょう。多機能な反面、操作画面はわかりやすく設計されており、マニュアルなどで学習しなくてもスムーズに習得できます。
最安で、初期費用30,000円、月額費用5,000円から利用可能です。月額費用が高いプランを契約すると、登録できるユニークメールアドレス数が増えていきます。
WiLL Mail
HTMLメールをドラッグ&ドロップで簡単に作成できるメール配信ツールです。それまでメール作成を担当したことがない人材でも、それほど時間をかけずに習得できます。
クリックカウント、開封率チェック、コンバージョン分析など、分析機能が豊富な点もポイントです。ヒートマップ機能では、施策の効果を色で確認できます。一目でクリック率、ファーストタッチ率、コンバージョン率をチェックできるため、分析に係る時間を短縮可能です。
料金プランを月次で変更できる点も特徴のひとつ。配信を予定しているメール数が少ない場合は、プランを変更してコストを抑えることも可能です。 いつ解約しても違約金は発生しないため、「メールマーケティングがどんなものか試してみたい」という企業におすすめと言えます。
メールワイズ
多数のクラウドツールを提供しているサイボウズ株式会社が手掛けるメール配信ツールです。CSVファイルをアップロードするだけで、希望の宛先へメールを大量配信できます。メール送受信記録の共有機能など、チームでの作業を意識した機能も搭載されています。
このほかにも、メール関連機能が豊富なツールです。「kintone」に代表されるような、他のサイボウズ製品との連携にも対応しています。料金プランは以下の2コースが提供されています。
- スタンダードコース:月額500円/1ユーザー)
- プレミアムコース:月額1,500円/1ユーザー)
低コストで利用できる点もメリットのひとつ。最少2ユーザーからの契約となっているため、スモールスタートで導入してみてはいかがでしょうか。
ブラストメール
1時間に280万通のメールを送信可能な、圧倒的な配信スピードを誇るツールです。立案した施策をスピーディーに実行に移すことができます。シンプルな操作性でも評価が高いツールです。使用する人のリテラシーに関係なく、顧客への訴求力に優れるスタイリッシュなメールを作成できます。あらかじめ用意されたレイアウトから編集する方式のため、作業時間もかかりません。
最もユーザーが多いのは、10,000件のメールアドレスを登録できる月額6,000円のプランです。このように安価で導入できる点も魅力のひとつと言えるでしょう。
マーケティングツールのまとめ
顧客の購買行動の変化とともに、One to Oneマーケティングが求められるようになりました。さらに、インターネットで簡単に競合と比較される現在では、企業側から能動的にアプローチして顧客との関係性を構築する必要があります。
新しい時代のマーケティングを実現するためには、マーケティングツールが必要です。マーケティングツールには今回ご紹介したような種類があります。自社に適したツールを導入することで、アプローチの確度が高まるだけではなく、組織の課題解決にもつながるでしょう。ぜひ自社に適したマーケティングツールを探してみてください。