マーケティング

最終更新日: 2024.04.01

LP(ランディングページ)制作初心者へ、作り方と簡単な制作ソフトを紹介

LP(ランディングページ)制作初心者へ、作り方と簡単な制作ソフトを紹介

この記事では、LP(ランディングページ)の概念や制作の流れがよく分からないという初心者の方に向け、LPの特徴や構成要素、制作に必要なスキルなどを解説します。あわせて、LP制作を始めるにあたっての注意点や、便利な無料ツール、実用的なテンプレートもまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。

石田 哲也

監修者

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

QUERYY(クエリー)編集部

執筆者

株式会社ニュートラルワークス

QUERYY(クエリー)編集部

QUERYY(クエリー)は、株式会社ニュートラルワークスが運営するデジタルマーケティング情報メディアです。

目次

LP(ランディングページ)とは

LP(ランディングページ)とは

まずは、LPの意味や特徴からみていきましょう。

LPの意味

LPは、「Landing Page(ランディングページ)」の略で、「エルピー」と読みます。LPは、商品やサービスの購入、会員登録や資料請求など、訪問したユーザーに特定の行動を取ってもらうように促す目的で作成されるWebページのことです。

LPの目的

LPは、ユーザーが商品を購入したり、会員登録をしたりといったアクション(コンバージョン)を起こすことを目的として制作されます。コーポレートサイトやWebメディアも、コンバージョンを目的の一つとしていますが、ブランディングや顧客サービスなど、他にも何らかの目的があるのが一般的です。

一方で、LPは、企業側がユーザーに取ってもらいたいアクションを起こしてもらうことだけを目的としています。

LPの特徴

前述のとおり、LPの目的はコンバージョンを獲得することです。そのため、基本的には1ページで商品やサービスの魅力を伝えます。具体的には、以下のような流れです。

  • ユーザーに興味関心を持たせる
  • 魅力をアピールする
  • ユーザーの不安や疑問を払拭する
  • 信頼を獲得する
  • アクションを促す(コンバージョン)

ユーザーがLPを訪問するということはすなわち、広告やバナーなどを見て興味を持ち、より詳しい情報を知るためにページを訪れている、ということになります。そのため、ユーザーの興味を膨らませ、アクションを起こしてもらえるよう情報や導線の設計が重要です。

LPの流入は広告から

LPは通常、Web広告と連動しています。なぜなら、LPを作るだけでは、サイトに訪れる可能性が低いからです。LPの多くは、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告の遷移先として設定されます。

LPは外部へのリンク設置が少ない

LPは、外部リンクをあまり置きません。なぜなら、ユーザーをコンバージョンに誘導する流れの中に外部リンクがあると、興味がそがれてしまい、コンバージョンしにくくなるためです。

LPはユーザーに興味を抱かせるデザインが必要

LPで商品やサービスを訴求し、売り上げにつなげるためには、見た目の印象が重要です。その商品やサービスが魅力的に見えるような写真を使ったり、購入や問い合わせのボタンを強調したりすることで、ユーザーの購入意欲を高めます。

LPの作り方

LPの作り方

ここからは、LP制作の流れについて解説します。

LPを制作する目的・目標を決める

LP制作は、明確な目的を持って行いましょう。商品の購入やメルマガ購読など、ページの機能を明確に表現し、掲載するコンテンツもポリシーに沿ったものが不可欠です。目的が明確になれば、LPに何を載せるべきかが見えてきます。

例えば、商品の販促が目的の場合、文字情報だけでなく、イメージを伝えるためのビジュアルを複数用意する必要があります。また、LP制作の際には、KGIやKPIを設定することがよくあります。KGIは最終的な目標、KPIはそれを達成するための指標です。

例えば、「資料請求を20件達成する」という目標であれば、アクセス数やコンバージョン率などが関連するKPIになります。

ペルソナやターゲットへの訴求方法を決める

ペルソナとは、マーケティングにおけるユーザー像を具体的に設定したものをいいます。ペルソナと似ている用語に「ターゲット」がありますが、ターゲットは「50代、男性、会社員」のように抽象的なものをいいます。

一方、ペルソナは架空の人物像ですが、細かい部分まで想定し、設定していることが特徴です。

(例)

・年齢:38歳女性
・結婚:している
・家族:夫
・居住地:都内
・家:マンション
・趣味:料理
・考えていること:在宅時間が増えたことにより、料理の頻度が増えた。レパートリーを増やしたいので、料理教室に通おうか検討している

ペルソナを細かく設定することで、ターゲットユーザーにどのようにアプローチすると良いのかが分かりやすくなります。反対に、ペルソナを設定しないと、ターゲットとなるユーザー像がぼやけてしまうため、訴求したい商品やサービスのアピールポイントをどのように定めればよいのかが不明瞭になってしまうでしょう。

その結果、デザインやコピーライティングがユーザーに刺さらず、コンバージョンにつながりにくくなってしまいます。ペルソナは架空の人物像ではあるものの、実在するかのような一人のユーザーを想定することで、ニーズを満たしやすくなり、LPでのアクションを起こしてもらうためのストーリーを考えやすくなります。

LPの構成案を作成する

次に、LPの構成案を作成しましょう。構成案は「ワイヤーフレーム」とも呼ばれますが、LPの内容として何を入れるか、どの順番で見せるかなどを示した設計書のようなものです。構成案作成の際には、商品やサービスの長所をアピールするだけでなく、ターゲットのニーズを捉え、そこにマッチするようなコンテンツに仕上げることを目指してください。
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ファーストビューの構成要素

後述しますが、LPにおいてファーストビューは非常に重要です。LPに訪れたユーザーの興味関心をつかみ、最終的にコンバージョンに導くためには、効果の高いファーストビューの作成が必須となります。

一般的に、ファーストビューは以下の要素で構成されます。

  • キャッチコピー
  • アイキャッチ(メイン)画像
  • 権威づけ
  • CTA

それぞれ詳しくみていきましょう。

キャッチコピー

訪れたユーザーが、ファーストビュー以降を見るかどうかを決めるテキストです。キャッチコピーに盛り込むべき内容は、以下のようなものがあげられます。

  • このLPに合っているのは、どのような人物か
  • 求める情報を表すキーワード
  • LPを見ることで課題がどのように解決するのか
アイキャッチ(メイン)画像

文字よりも大きなインパクトを与えるのが画像です。「課題が解決できそうだ」と連想させるデザインであり、ユーザーに共感されるようなトーン&マナーで作成するのがポイントです。

権威づけ

情報の正確性・信頼性を裏付けるエビデンスをつけることで、LPの権威性が高まります。具体的には、以下のような要素です。

  • 受賞歴などの評価を示す実績
  • 資格を持った専門家の評価
  • 権威者からの紹介

客観的な証拠になるものを、具体的な数字を入れて表現すると高い効果が期待できます。例えば、「リピート率98.5%」といった具合です。

CTA

ファーストビューに、CTA(Call To Action)を設置することでコンバージョンにつながる確率が高まります。ページデザインに馴染みつつも、目がいくような色や形のボタンを設置しましょう。

ボディコピーの構成要素

LPの中で最も面積の広い要素が、ボディコピーです。ファーストビューでつかんだユーザーに対し、「これなら信頼できる」と思わせることが重要となります。

一般的にボディコピーは以下の要素で構成されます。

  • 共感
  • ベネフィット
  • 信頼獲得
共感

訪れたユーザーが抱えている課題をあげて、共感を得ることです。例えば、「〜〜といった課題に悩んでいませんか?」といった内容です。ユーザーが「私と一緒だ」と共感を得られれば、そのユーザーはLPのさらに先を読み進めてくれるでしょう。

ベネフィット

次は、解決策です。その商品やサービスを使うことで、どのような悩みが、どのように解決するのか、具体的に説明してあげましょう。例えば、新聞のオンラインサービスであれば、読む時間がないという悩みに対して、デジタル新聞であればスマホやパソコンでいつでもどこでも読めるといった解決策を提示します。

信頼獲得

最後がユーザーの信頼を得るための第三者による証明です。一般的には、「過去の実績」「お客様の声」「メディア紹介歴」などです。商品やサービスの種類によっては、専門家からのレコメンドなども効果が期待できます。

クロージングの構成要素

コンバージョンにつながる最終段階が、クロージングです。ここでコンバージョンへの行動を起こさせれば成功となります。具体的には、「CTA(Call To Action)」と呼ばれ、クロージングへの行動を起こさせるといった意味があります。Webマーケティングでは「CTAの設置」といった具合で、クロージングへとつながるボタンやテキストのことを指す場合もあります。

ライティングをしてコンテンツを作成する

LP内のテキストやキャッチフレーズは、ユーザーの心を動かすような文章を目指しましょう。

商品の特徴やサービスの強みを単にまとめるだけでなく、それによってユーザーが得られるメリットを明確に伝え、アクションを起こさせることを見据えてライティングをします。

その際、より信頼性を高めるために、具体的な数字を入れることがポイントです。

例えば、「リピート率90%」や「1分に◯◯個売れています」などの表現を入れること、商材の強みが具体的になり、ユーザー心理にも刺さりやすいといえます。また、文章の意味が重複していないか、分かりにくい表現がないか、削除できるフレーズはないかなど、テキストが完成したら複数人の目を通して推敲しましょう。

デザインを作る

LPの構成とコンテンツを確定したら、次はデザインに取り組みます。デザインは、UX(ユーザーエクスペリエンス)を左右する重要な要素です。前述した「ペルソナ」に合ったデザインを制作しましょう。

また、ランディングページのデザインにおいて重要なのが、ボタンのデザインです。問い合わせや資料請求につなげるボタンは、ユーザーに押させることがメインの目的となります。

ペルソナが好みそうなきれいなデザインを制作することも重要ですが、デザイン性を追求するあまり、ボタンが目立ちにくくなったり、押しにくい位置に配置されたりすると、コンバージョンに至らない可能性が高くなってしまいます。そのため、CTAボタンは初見のユーザーでも分かりやすい色や配置にするよう心がけましょう。
CVRが高いランディングページ(LP)のCVボタンの色とデザイン CVRが高いランディングページ(LP)のCVボタンの色とデザイン

コーディングする

デザインが決まったら、Webページとして起こすための「コーディング」が必要になります。コーディングは、HTMLやCSS、JavaScriptを使って構築します。昨今では、エンジニアのような専門知識がなくてもLP制作ができ、コードを必要としない「ノーコード」のツールが充実しています。

そういったツールを使用することで、エンジニアがアサインできない場合や、制作初心者の方でも簡単にLP制作ができるでしょう。
ランディングページ(LP)のコーディング方法を解説!手順と費用相場も紹介 ランディングページ(LP)のコーディング方法を解説!手順と費用相場も紹介

LPを公開して効果測定を行う

LPをテスト環境にアップして、表示や挙動、テキストなどに問題がないことを確認したら、ページを公開します。LP公開後は、KPIが目標の数値に届くか、直帰率が当初の想定より高くなっていないか、ページの途中で離脱はないかなどを分析しましょう。

分析したうえで問題点を洗い出し、目標に到達するためのPDCAを行います。課題があれば適宜修正し、より成果が出るように改善していきましょう。
LP(ランディングページ)制作の流れ!ツールや費用相場も解説 LP(ランディングページ)制作の流れ!ツールや費用相場も解説

LP制作に必要なスキル

LP制作に必要なスキル

効果の高いLPを作成するには、ある程度のスキルが求められます。ここからは、LP制作に必要なスキルについてみていきましょう。

コーディングスキル

LPのコーディングに必要な能力は、以下のとおりです。

  • HTML:見出しなどの文書構造を作成
  • CSS:装飾をする
  • JavaScript:動的な動きをつける
  • PHP:フォームを作る

まず、LPを構成するうえで基本的に必要なのは、HTMLとCSSです。HTMLは構造とコンテンツを構築し、CSSはHTMLで作成した形や素材を装飾するために適用されます。さらに、LPのコンテンツに動きを加えるためにJavaScriptを、問い合わせフォームを設置するためにPHPを使用します。

デザインスキル

「デザインスキル」と一口にいっても、制作に使用するPhotoshopやAdobe、Illustratorといったツールを使用できるかや、配色の知識、UIに関する知見など、さまざまなスキルが求められます。

販売スキル

LPの目的達成を目指すには、販売スキルもあるとよいでしょう。例えば、LPの目的が「商品の購入」であれば、どのような写真を選定すればユーザーが商品に興味を持つのか、どのような言葉を使えば購入意欲を掻き立てられるかなどの戦略立てに生かせます。

成功するLPを構築するためには、以下のような要素を取り入れてみましょう。

  • キャッチコピー
  • 共感
  • オファー(商品の提示)
  • お客様の声
  • 差別化

LP制作に必要なデザインソフト

LP制作に必要なデザインソフト

LPを作成するには、専用のソフトを使うことが一般的です。ここでは、LP制作に必要なデザインソフトを解説します。

Adobe  Photoshop・Illustrator

Adobe  Photoshop・Illustrator

Adobe

Adobe PhotoshopとIllustratorは、デザインソフトの代表格です。これらのツールを使って、デザインのモックアップなどを作成できます。Photoshopは主に既存の画像や写真の編集、Illustratorはロゴやより複雑なアートワークの作成に適しています。両者の違いを理解したうえで、総合的にデザインすることが重要です。

Adobe  XD

Adobe  XD

Adobe

Adobe XDは、ウェブページの骨格となるビジュアルモデル「ワイヤーフレーム」の作成を容易にするデザインソフトウェアのプラットフォームです。コーディングの経験がなくても、プロトタイプの開発やカンプの作成が可能で、LP制作だけでなく、アプリの開発など、さまざまなデザインに応用することができます。

LP制作に必要なコーディングソフト

LP制作に必要なコーディングソフト

続いて、LP制作に必要なコーディングソフトを解説します。

Atom

Atom

Atom

GitHubが開発したAtomは、HTML以外のさまざまプログラミング言語に対応できることから、IT専門家の間で注目されているツールです。HTMLコーディングの表示や編集も、簡単に行えます。さらに、ユーザーが個々の要件に合わせてエディタを調整できるよう、多数のアドオンが用意されています。無料で使えることも大きなポイントです。

サクラエディタ

サクラエディタ

サクラエディタ

サクラエディタは、日本の開発者が作ったWindows用のシンプルで実用的なHTMLエディタです。日本語のカンファレンスと、事実の交換のためのプラットフォームも用意されています。キーワード強調、輪郭評価、結論入力などの優れた機能で構成されており、無料で使用できます。

Visual Studio Code

Visual Studio Code

Visual Studio Code

Visual Studio Codeは、2015年にMicrosoftからリリースされた無料のHTML編集ツールです。HTML以外にもJavaScript、Python、PHP、Java、C#など多くのメインラインコーディングを容易にできるため、ソフトウェア開発者やエンジニアの強い味方となっています。

初心者でも使いやすいLP制作ツール

初心者でも使いやすいLP制作ツール

ここからは、初心者でも使いやすいLP制作ツールを紹介します。

ペライチ

ペライチ

ペライチ

ペライチは、「1ページ完結型」のWebページを簡単に構築することができるプラットフォームです。LPはもちろん、Webサイトや店舗紹介ページもデザインできます。テンプレートが多数用意されているため、専門的な知識を持たない方でも使いやすいです。

Jimdo

Jimdo

Jimdo

Jimdoは、Web制作の経験がない方でも簡単にカスタマイズできます。豊富なテンプレートからWebサイトを構築できるほか、さまざまなオプションにより、独自ドメインを取得し、スピーディーにWebサイトを開設できます。

Wix

Wix

Wix

Wixは、コーディングのスキルがなくてもすぐにページを構築できます。無料プランと、500円からの比較的リーズナブルなパッケージがあり、短期間でWebサイトを立ち上げたい方にとって、手間がかかりません。

WordPress

WordPress

WordPress

ブログを始めるときは、WordPressが最もカスタマイズ性に優れています。LPを作成しやすいプラグインやテンプレートが多く、有料契約するサーバーなどで無料で使えるオプションになっていることもあります。現在WordPressを導入されている方、これから導入する方、複数のLPを作りたい方、独自ドメインのブログを持ちたい方におすすめです。

初心者がLP制作する際のポイント

初心者がLP制作する際のポイント

ここでは、LPを制作する際に注意したいポイントについてみていきましょう。

集客を念頭に置いて作る

一般的に、LPの初回表示による直帰率は最大で70%といわれています。もし、ファーストビューでユーザーの興味を引くことができなければ、ユーザーはすぐにそのWebサイトから離脱する可能性が高くなります。

ファーストビューでユーザーを逃がさないためには、ペルソナが最も興味を持つ要素、つまり商品やサービスの良さや、それを使うことで得られるメリットを紹介し、ユーザーを引き込むことが重要です。
LPのファーストビューは超重要!売上アップのポイントと参考事例 LPのファーストビューは超重要!売上アップのポイントと参考事例

改善(LPO)を継続できる体制を作る

目標やセールスポイント、コミュニケーションチャネルを慎重に分析しても、顧客がLPにどのように接するかは予測できない場合があります。したがって、LPを立ち上げ、顧客を獲得した後は、そのデータをモニタリングしながら、さまざまな施策を含むLPOなどのアプローチで、LPをブラッシュアップしていく必要があります。

  • ヒートマップやアクセス解析ツールを用いた現状の分析
  • 仮説の想定や改善策の提案
  • 仮説に基づいたABテストの実行

顧客獲得のための戦略、ランディングページ、訪問者がLPで最初に見るもの、提示する案件、CTAに問題はないか、細かく分析しましょう。
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使用感のあるストーリーを意識した構成にする

LPは、商品やサービスを実際に使っているかのような流れの構成がベストです。具体的には以下を意識してください。

  1. 共感
  2. ベネフィット
  3. 実績・事例
  4. お客様の声
  5. 特典による検討強化
  6. クロージング

まずは、ユーザーの共感を得て、ユーザーの悩みがどのように解決されるのかを示し、実際に解決した話を盛り込みながら、クロージングへと持っていきます

上記の流れを意識したうえで、さまざまな目的に合わせて入れ替えるといいでしょう。

ユーザーファーストを意識する

LPに限ったことではありませんが、常に「ユーザーファースト」を意識してコンテンツ作りをすることが大切です。ユーザーファーストとは、LPを訪れたユーザーの満足度を優先する考え方をいいます。

デザイン、キャッチコピー、テキスト、画像、ページの表示速度など全て、「ユーザーが見やすくて、分かりやすいか」を判断基準にして作ります。そうすることで、最終的にコンバージョンにつながるでしょう。

更新は誰でもできるようにする

LPは、作って終わりではなく、分析して改善する必要があります。そのため、LPは誰でも更新できるようにしておきましょう。エンジニアなど、専門知識のある人だけが更新できる状態だと、スピード感を持って対応するのが難しくなります。可能であれば、誰もが更新に携われる状況にしておくのが望ましいです。

無料のLP作成ツールを使う

「ペライチ」のような無料のLP作成ツールを使えば、簡単にLPを作成できます。テンプレートを利用すれば、それなりのデザイン水準を確保することができ、技術的なノウハウがない初心者の方でも、ビジネス用途に適したLPを簡単に作成することが可能です。

フォームや決済、予約システムとの組み合わせで多くの機能が用意されているので、安価でLPを制作したい場合は検討してみてもよいでしょう。

WordPressのテンプレートを使う

WordPressの魅力は、デザイン性の高いテーマで美しいサイトを作成できるユーザーフレンドリーなインターフェースにあります。これらのテンプレートはLP機能を備えており、効率的なLPページを構築することが可能です。

テンプレートとは別に、LP用に導入できるプラグインもあります。LPのセクションは、Webサイト全体のレイアウトとは別に作成することができるため、このプラグインを使用することで有利になる場合が多いです。

信頼できる制作会社に外注する

社内にスキルのある専任者がいない場合、LP制作前の作業、ライティング、画像や動画の作成など、社内ですべて行うよりも制作会社に任せたほうが、費用的にも労力的にも理にかなう場合が多いかもしれません。自社で作るよりもグレードの高いLPを作ることができますし、知識やスキルをつける手間を省けます。

また、LP公開後の分析や、広告の運用も任せられる制作会社もあるため、LPに関わる領域をトータルで任せて自社の負担を軽減させることも可能です。

LPを活用する企業にインターネット調査を実施

LPを活用する企業にインターネット調査を実施

ここでは、当社(株式会社ニュートラルワークス)が、LPの担当者総勢265名を対象に実施したインターネット調査の一部を紹介します。

【調査概要】

調査対象 :自社でLP(ランディングページ)を活用している企業の担当者

調査方法 :インターネット調査

調査期間 :2022年12月7日〜2023年2月9日

サンプル数:265名

Q. LPの集客に対する満足度は?

LPの集客に対する満足度は?

引用:QUERYY「LPを活用する企業の約45%が「売り上げへの貢献度」に課題を感じていると明らかに」

LPの集客に対する満足度は、「満足している」「やや満足している」の合計が66.4%という結果になりました。一方で、「満足していない」「あまり満足していない」「どちらともいえない」と回答したのが33.6%でした。満足していない理由は次で分かります。

Q.LPに対して抱えている課題は?

LPに対して抱えている課題は?

引用:QUERYY「LPを活用する企業の約45%が「売り上げへの貢献度」に課題を感じていると明らかに」

最も多かったのが「売上に繋がっていない」で44.5%、次いで「リード獲得に繋がっていない」が25.3%でした。

一方で、「定期的な改善が出来ていない」16.6%、「効果測定ができていない」14.3%と、分析・改善の未着手を課題としてあげられています。

Q.LPO(ランディングページ最適化)を意識的に実施しているか?

LPO(ランディングページ最適化)を意識的に実施しているか?

引用:QUERYY「LPを活用する企業の約45%が「売り上げへの貢献度」に課題を感じていると明らかに」

「あまり実施していない」「実施していない」が合わせて34.7%でした。一方で、「内製で実施している」26.8%、「外注で実施している」38.5%で合わせて65.3%は実施しているという結果でした。「定期的な改善」や「効果測定ができていない」企業が多いことが浮き彫りになっています。

LP制作の基本を押さえて無料ツールやテンプレートを活用しよう

LP制作の基本を押さえて無料ツールやテンプレートを活用しよう

LPは、集客率を高めるために競合サイトとの差別化を重視しがちですが、 慣れないうちはしっかりと基本を押さえて、自社の目的やターゲットに合わせたLP制作を心がけるようにしてください。また、0からLP制作するためにはさまざまな知識や技術が必要になるため、それらを補ってくれる無料ツールやテンプレートの利用がおすすめです。

LPを運営していく中で、分析や改善を行い、より自社らしいユーザーの興味関心を引けるサイト作りができる体制を作りましょう。もし、どのようにLPを制作すればいいのか分からなくなったときは、制作会社に相談するのも一つの方法です。

ニュートラルワークスでは、成果に繋がるLP制作を行っています。無料相談も行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

監修者紹介

石田 哲也

石田 哲也

取締役CMO

Twitter:@te2319
株式会社ニュートラルワークス 取締役CMO。1984年生まれ。高校卒業後にISD株式会社を起業。その後、株式会社オプトでWebマーケティングを学び、株式会社メタップスなど複数のベンチャー企業にて事業立ち上げを経験。前職はワンダープラネット株式会社でゲームプロデューサーとしてスマホゲームアプリの制作に従事。2018年に地元の神奈川へ戻り、ニュートラルワークスに入社。SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善~ゲームアプリ制作や数十万フォロワーのSNSアカウントの運用経験などWebビジネス全般を守備範囲とする。

■経歴
2003年 ISD株式会社/起業
2009年 株式会社オプト/SEMコンサルタント
2011年 株式会社メタップス/シニアディレクター
2013年 ライブエイド株式会社/執行役
2016年 ワンダープラネット株式会社/プロデューサー・BizDev
2018年 株式会社ニュートラルワークス/取締役CMO

■得意領域
Webサイト改善
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告

■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格