Webマーケティングの世界では、「情報」こそが成果を大きく左右します。現代では、大企業に限らず、中小企業であってもWebマーケティングの視点を持つことは、事業の発展に欠かせないため、「質の高いマーケティング資料」は、どの企業にとっても価値がある情報といえます。
しかし、競合他社は「質の高いマーケティング資料」を、どこでどうやって入手しているのでしょうか？どのような種類の資料を集めれば、自社のサービスや課題に役立つのでしょうか？
この記事では「質の高いマーケティング資料を集める方法」と、「資料を集めるのにおすすめのサイト」を紹介します。ここでの内容を知れば、社内外で求められるマーケティング資料を、よりスピーディーかつ、より的確に収集することができるようになり、激しい情報戦を有利に進められるようになるでしょう。
まずは、本記事における「マーケティング資料」の定義を解説します。それをふまえた上で、具体的な資料の集め方を見ていきましょう。
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目次
マーケティング資料とは？
マーケティング資料といっても、目的によってテーマはさまざまです。例えば、広告に関するマーケティング資料といえば、「リスティング広告のデータ分析に関するレポート資料」「広告のクリエイティブを最適化するためのノウハウを集めた資料」「広告運用を行うAIに関する情報」などがあります。媒体に関するマーケティング資料といえば、「TikTok広告」「Twitter運用」などのSNS媒体やそれにまつわる成功・失敗事例などが挙げられるでしょう。
そこでこの記事では「Webサイトで閲覧できる、マーケティングに関する情報資料」をマーケティング資料と定義し解説します。具体的には、以下のような資料を指します。
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- 市場調査レポート
- Webマーケティング手法
- サイト運営などに関するノウハウ資料
- 広告運用やサイト制作等に関する成功・失敗の事例集
- サービス資料
- 媒体資料
- ホワイトペーパー
マーケティング担当者やサイト・広告運用の担当者はもちろん、これからWebマーケティングのデータ分析に携わる方など、まずは「質の高いマーケティング資料」を集められる術を学び、Webマーケティング界の情報戦を優位に進めていきましょう。
マーケティング資料の種類
マーケティング資料の具体例をいくつか挙げましたが、「サービス資料」「メディアシート（媒体資料）」「お役立ち資料」の大きく3つに分類できます。それぞれの資料の目的と活用方法について解説していきます。
サービス資料
サービス資料とは、マーケティングに関連するサービス情報をまとめた資料のことをいいます。
施策を新たに行うとき、マーケティング支援を行う複数企業からサービス資料をダウンロードします。主に、比較検討に使われるのがサービス資料です。
例えば、SEO施策を強化したい場合、SEOのソリューションを提供している会社からサービス資料を複数ダウンロードするでしょう。それらのサービス資料で比較検討して、問い合わせをする企業を絞り込みます。新規事業を立ち上げるときも、その分野の企業が出しているサービス資料は参考になります。
マーケティング施策を検討していなくても、さまざまな活用方法があるのが、サービス資料です。
自社で資料を実際に作成したい場合、資料作成ツールを活用するのがおすすめです。おすすめの資料作成ツールについて、こちらも参考にしてみてください。
参考：質の高いマーケティング資料を集める方法とおすすめのサイトとは？｜株式会社ディグロスメディアシート（媒体資料）
メディアシートとは、広告を販売している企業がまとめている料金やメニュー、ユーザーの属性データです。
世の中には、雑誌や新聞、ラジオ、Webメディア、TVCMなど、数え切れないほどのメディアが存在します。それらのメディアを運営する企業は、広告収入をメインにしており、自社メディアの枠などを広告として販売しているのです。
例えば、ニッチ市場を対象とする企業であれば、その市場のユーザーが集まるメディアには、母数が仮に少なくても広告を出したいはずです。その広告出稿先のメディアシートを集めることで、比較検討が可能になります。
このように広告を出したい企業向けに、メディアの情報や広告メニュー、料金をまとめた資料のことをメディアシートと呼びます。
お役立ち資料
お役立ち資料とは、マーケティングに関連する企業が出している、ノウハウ資料や市場分析などのレポートです。
近年ではコンテンツマーケティングが浸透したことにより、どの企業も見込み顧客が欲しがるような資料を作成して無料公開しています。完成度の高い資料を提供している企業は、信頼とリードを得て、マーケティングに活用しているのです。
例えば、SNSを使った動画マーケティングを実施したい場合は、そのソリューションを提供している企業の資料を集めて、概要や費用感を把握できます。資料によっては、すぐに内製して動画コンテンツを配信できるかもしれません。
またマーケティング施策を新たに行うときは、マーケティング戦略やその施策の全体像を理解すべきです。そのためにもお役立ち資料は役立ちます。質の高い資料を提供している企業を探して、ダウンロードしてみましょう。
マーケティングとは？初心者に向け簡単に説明！手法や用語も解説
マーケティング資料を集める方法
マーケティング資料を集める方法は主に2つあります。それぞれの資料の集め方や特徴について紹介します。
もちろん他にも資料を集める方法はありますが、これから紹介する2つの方法をおさえておけば問題ありません。
目的に合わせてマーケティング資料を集めましょう。
マーケティング資料のダウンロードサイトを利用
1つ目の資料の集め方は、マーケティング資料のダウンロードサイトを利用することです。これらのサイトのほとんどは、複数企業のマーケティング資料をまとめてダウンロードできるので、とても便利です。
代表的なマーケティング資料のダウンロードサイトは3つあります。マーケメディア、メディアレーダー、ferretです。それぞれのサイトの説明や特徴などの詳細は、後述します。
これらのマーケティング資料のダウンロードサイトを活用してみてください。
自社の課題に対して情報発信している企業からダウンロード
もう1つの資料の集め方は、自社の課題に対して情報発信している企業を探し出し、その企業の公開しているマーケティング資料をダウンロードすることです。
前述したマーケティング資料のダウンロードサイトを利用するより手間はかかるものの、必要な情報を集められる手段と言えます。
特に専門分野に特化したソリューションを提供している企業だと、お役立ち資料の質が高い可能性があります。
探し方は、検索エンジンを利用して、自社の課題に関連したキーワードで検索して探しましょう。質の高い資料を提供している企業は、コンテンツSEOを実施している可能性が高いので見つけやすいでしょう。
デジタルマーケティングの勉強におすすめの本！初心者やBtoB向けも
デジタルマーケティングを学習するうえでおすすめの本を紹介します。初心者向けやBtoBおよびBtoC向けのみならず、「Webマーケティング」「SNSマーケティング」など、さまざまな分野に特化した学習本を集めてみました。
マーケティング資料ダウンロードのおすすめサイト
ここでは前述した、マーケティング資料のダウンロードサイトのおすすめを3つ紹介します。
それぞれのサイトの説明と特徴や注意点をまとめました。
マーケメディア
マーケメディアは、株式会社マーケメディアが運営する、マーケティング資料を無料でダウンロードできるサイトです。
メディアシートや事例集、新規顧客獲得、ダイレクトマーケティング、販促の企画など、一括でダウンロードも可能です。ダウンロードに制限はなく、無料会員登録するだけで利用できます。
掲載企業は1,100社以上、総資料数は4,200ファイル以上になります。会員数は5万人を超えています。
メディアレーダー
メディアレーダーは、株式会社アイズが運営する、マーケターと提携企業を結ぶ検索サイトです。
マーケメディアと同様にマーケティング資料を無料でダウンロードできます。メディアシートや事例集、その他マーケティング資料が豊富です。サイト内の全ての資料は、無料会員登録するだけで、ダウンロード可能になります。
広告代理店やそこに務めるマーケティングに従事する会員が97,000人以上いて、資料登録刷るは7,800件を超えます。
ferret
ferretは、株式会社ベーシックが運営するWebマーケティングメディアです。「マーケターのよりどころ」というコンセプトで運営されており、メディア記事だけではなく、講座やお役立ち資料が豊富です。
特徴としては、Webマーケティングソリューションを提供する企業でありながら、自社監修の資料だけではなく、他社の厳選企業の資料も掲載しています。
資料の数は、自社で監修した資料が約150件、厳選企業の資料が約250件と、マーケメディアやメディアレーダーよりは少なめです。
ただし、お役立ち資料を中心としていて、参考になる資料が集まっているサイトなので、ぜひ参考にしてみてください。
質の高いマーケティング資料を提供する会社3選
最後に、質の高いお役立ち資料を提供する会社を紹介します。サービス資料やメディアシートではなく、マーケティング業務に活用できるような資料を提供する会社を選びました。
新しい施策や、マーケティングの基本に立ち返るためにも、質の高い資料を手に入れましょう。
HubSpot Japan株式会社
HubSpot Japan株式会社は、世界で8万社の導入実績があるMAツール「HubSpot」を提供する会社です。
インバウンドマーケティングという手法をメインとしたMAツールを提供しています。コンテンツSEOで集客、リードジェレーションをして、そこからメール配信のシナリオを作成できます。
コンテンツマーケティングの周辺スキルや知識を高められるようなお役立ち資料が、無料でダウンロード可能です。
株式会社才流
株式会社才流（さいる）は、BtoBマーケティングや法人営業、新規事業のメソッドでコンサルティングを行う会社です。
才流ではメソッドとして記事を公開していて、記事の質が高く、すぐに実践できるものが、約300件もあります。
その上、MarkeZineやWeb担当者Forumなどの、マーケティング専門誌に多数寄稿しているエキスパートが執筆しています。
またサービス資料もシンプルで見やすく、どのようなソリューションを提供しているのか、直感的に理解できるので、参考になるはずです。
Adobe株式会社
Adobe株式会社は、PhotoshopをはじめとしたCreative Cloudのツール開発会社ですが、Adobe Experience Cloudという、マーケティングのプラットフォームも提供しています。
CMSやアナリティクス、カスタマージャーニー、BtoBマーケティングなど多方面からビジネス目標を達成するサポートをしています。
Adobe Experience Cloudで紹介している調査レポートやMA、コマース、CMSなどのお役立ち資料は参考になるでしょう。
自社の課題に合わせてマーケティング資料を集めよう
この記事では、マーケティング資料を集める方法やおすすめのダウンロードサイト、質の高いマーケティング資料を提供する会社を紹介しました。
特に質の高いマーケティング資料を探すには、自社の課題を解決するような情報発信をしている企業を、検索エンジンで探すのがおすすめです。
ぜひ、この記事で紹介した方法で自社の課題を解決してくれそうなマーケティング資料を集めてください。
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