「LP(ランディングページ)制作のヒアリングシートを作る上で必要な項目は?」「LP制作のヒアリングシートの作り方がわからない」など、LP制作のヒアリングシートについて、上記のようなお悩みをお持ちのサイト担当者の方も多いのではないでしょうか。
LP制作のヒアリングシートは、クライアントの要望をヒアリングし、その結果をまとめたものです。ヒアリングはクライアントの要望を正しく把握し共通認識を獲得するために欠かせません。
クライアントの意向に沿うLP制作のためには、ヒアリングシートに記録するべき項目を満たす必要があります。そのため、ヒアリングシートの作り方への工夫も必要です。
この記事では、LP制作のヒアリングシートを作る際に必要な項目や作り方、また注意点を解説します。
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目次
LP制作のヒアリングシートとは?
LP制作のヒアリングシートとは、クライアントにLP制作の要望や意向をヒアリングし、その結果をまとめたものをいいます。LP制作のヒアリングシートについて、その重要性やメリットを解説します。
LP制作のヒアリングシートの重要性
LP制作におけるヒアリングシートでは、訴求する商品・サービスは何か、ターゲットは誰か、どのような要素を優先して打ち出したいか、ページのトンマナ、予算、納品など、クライアントの要望についてまとめます。LP制作のヒアリングシートを用意すれば、それを通してクライアントが希望する制作要件のすり合わせができます。
ただ、ヒアリングシートに記載された内容だけでは、言葉に込められたニュアンスが人によって異なるため、制作側の解釈とずれる可能性があります。そのため、ヒアリングシートをベースにして、口頭での認識のすり合わせも必要でしょう。
例えば、「大人っぽい雰囲気のページにしたい」などの希望がクライアントからあった場合、その「大人っぽい」とは具体的にどのようなものを指すのかを確認する必要があります。参考ページや色、フォントなど、ある程度の粒度まで掘り下げて制作前にすり合わせておくと、双方の認識が大きくずれることを防ぐことが可能です。
LP制作のヒアリングシートは、クライアントが満足するようなLPを制作するために重要な材料となります。
LP制作のヒアリングシートを作るメリットや効果
LP制作に際してヒアリングシートを作る主なメリットや効果として、以下の3つが挙げられます。
- 共通認識のすり合わせおよび認識齟齬の防止につながる:ヒアリングシート作りを通してクライアントの要望・意向を言語化できるため、すり合わせに便利です
- 手間の削減につながる:制作前にクライアントの要望を明確にできるため、制作過程での質問や制作後の修正といった手間の削減につながります
- クライアントの満足度を高められる:クライアントの要望を押さえたLP制作が可能になるため、満足度・信頼度を高められます
このようにさまざまなメリットがあるため、LP制作時はヒアリングシートを制作するのが安心です。
LP制作のヒアリングシートを作る目的
LP制作のヒアリングシートを作る目的として、以下の3つが挙げられます。
- クライアントの課題を把握する
- LPのデザインイメージを共有する
- 新しい視点で提案をする
それぞれ詳しく解説します。
クライアントの課題を把握する
LP制作のヒアリングシートを作る目的のひとつが、クライアントの課題を把握することです。
クライアントは現状、何らかの課題を抱えており、LPを制作することでその課題を解消しようとしている状態といえます。
クライアントが抱えている課題を正しく把握できなければ、目的達成につながるLP制作ができません。仮に、最新トレンドをデザインに採り入れたLPが作れたとしても、CVR向上が課題の場合、CVへの導線がうまく設計できていなければ、課題解消にはつながらないでしょう。
クライアントがどのような課題を抱えているか把握するには、丁寧なヒアリングが必要です。ヒアリングシートを活用して、課題を的確にとらえましょう。
LPのデザインイメージを共有する
LPのデザインイメージを共有することにも、ヒアリングシートが役立ちます。CVに直結するLPは、デザインも重要な要素のひとつです。
デザインイメージは言語化がしにくいため、クライアントと制作側の認識の齟齬が起こりえます。また、LP制作前に、クライアント側が明確なデザインイメージを持っていなかったものの、完成したLPを見て「理想と違う」というフィードバックをもらうケースも少なくありません。
デザインに関する完成イメージの相違を防ぐため、制作前になるべくイメージを具体化するためには、丁寧なヒアリングによる要望の汲み取りや細かな部分までのすり合わせが必要です。
こういったデザインイメージの共有にも、ヒアリングシートが有用です。
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新しい視点で提案をする
ヒアリングシートの作成は、クライアントへの提案にも役立てられます。
クライアントがヒアリングシートに制作要件を記入することで、ふわっとしていたイメージや要望が言語化され、整理が可能です。それにより、それまで認識していなかった潜在的な改善点の発見につながることもあります。場合によっては、顕在化していた課題よりも、潜在的な課題を優先して解消する必要があるというケースもあり得ます。
潜在的な課題をあぶり出すことにもヒアリングシートが役立つため、利用することでよりクライアントに満足してもらえる提案につながるでしょう。
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LP制作のヒアリングシートの主な項目の作り方
LP制作のヒアリングシートに入れたい項目の例は以下のとおりです。
- LPの基本情報
- LP制作の目的
- LPのデザイン
- LPのコンテンツ
- LPの仕様
- LP用の素材
- 環境状況
- 予算
- 納期
それぞれの項目が必要な理由や、ヒアリングシートを作る際のポイントについて解説します。
LPの基本情報
LPの基本情報とは、「LP制作の軸となる要素」です。
具体例には、以下の情報が挙げられます。
- クライアントの事業内容
- LPで訴求する商品・サービス:名称、訴求ポイント、価格、これまでの実績といった詳しい内容
- ターゲット層
- 新規制作とリニューアルのどちらに該当するか
- クライアントの強み・弱み・現状
- 既存のWebサイトやLP
理想やイメージの言語化はあまり必要なく、すでに明確となっている情報を集める肯定となります。
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LP制作の目的
LP制作の目的もヒアリングシートで明確化しましょう。LP制作の目的として確認したい項目の具体例を紹介します。
- LPを通じて獲得したいCV:商品購入・会員登録・資料請求などがあります
- LPを通じて獲得したい数値目標:売上〇%アップや会員登録者数〇〇以上など、どれだけの成果を獲得したいか、具体的に数値化します
- LP制作が必要な理由:既存のWebサイトや実店舗ではなく、LPを必要とする理由の明確化も重要です。クライアントの課題によっては、LP制作では解決できないケースもあるためです
LP制作のヒアリングシートを作る目的のひとつとして、クライアントの課題を把握することを挙げました。LP制作の目的を明確にしていく過程で、課題を洗い出すことにもつながります。
LPのデザイン
LPのデザインも、ヒアリングシートの項目に入れましょう。
前述したように、デザインはイメージや要望の言語化がしにくく、認識のすり合わせが難しい部分です。しかしデザインはLPの印象や成果を大きく左右する要素でもあります。
LPのデザインはクライアントの満足度にも影響するため、ヒアリングシートを通じて具体化する必要があります。
例えば、以下の要素をヒアリングしましょう。
- 企業やブランドのイメージカラー
- 既存サイトのイメージカラーやメインカラー
- 使いたい画像素材の有無や内容
- 参考にしたいLPおよび参考LPの取り入れたい部分
言語化が難しい部分だからこそ、細かな項目を確認し、慎重なすり合わせを行うことで、その後の制作進行がスムーズになるでしょう。
LPのコンテンツ
LPのコンテンツとして確認したい項目の具体例を紹介します。
- 必要となるコンテンツ
- クライアント側で用意するコンテンツ
- 制作側で作成するコンテンツ
- コンテンツのレイアウト
- コンテンツの更新頻度
必要なコンテンツの内容や順番、制作側とクライアントのどちらがどのコンテンツを作成するかを決める必要があります。
LPの仕様
Web制作における仕様とは、広い意味でサイトやページで達成したい項目のことです。ページに必要な要素や搭載したい機能、ページ数などの規模感を指すケースもあります。
LPの仕様で明確にしたい項目として、以下の具体例が挙げられます。
- タブ・ヘッダー・フッターの有無
- 必要とする機能:フォーム・リンク・チャットボットなど
LPの仕様は、納期や費用に大きく影響する要素です。一見ボリューム感が近いLPでも、搭載する機能の違いによって制作にかかる期間や費用がまったく異なるケースは珍しくありません。
完成図をイメージするうえでも重要な部分となるため、ヒアリングシートを作るにあたって仕様も明確にしましょう。
LP用の素材
LP用の素材についても、ヒアリングシートを作る際に確認するべきポイントです。
素材に関する項目の具体例として、以下の3つが挙げられます。
- ロゴ・画像・テキストなど:どのような素材を使うか明確化が必要です
- クライアントによる素材の提供有無:クライアント側から素材の提供があるか否かです。ロゴはクライアントから提供してもらう必要があるでしょう
- 素材について制作側で必要な作業:必要な素材の種類や数によっては追加作業代として別途費用が発生するケースもあります
素材の用意について作業範囲が曖昧な場合、費用などの面でトラブルにつながる恐れが大きいです。また、素材の用意が間に合わず、予定していた納期に遅れが生じる可能性もあります。素材の内容や作業範囲について、綿密にすり合わせをしておきましょう。
環境状況
LPの制作および運用にあたって、利用するサーバーやドメインなどの環境周りの確認も必要です。
環境状況として確認が必要な項目の具体例を紹介します。
-
- 新規でサーバー・ドメインを用意する必要性の有無:ケースによっては制作側で新たにサーバーやドメインの契約を行う必要があります
- サーバーの契約内容:すでにサーバーの用意がある場合、契約内容の確認が必要です
- ドメインの契約内容:サーバーの契約内容と同様です
LPの基本情報と同様、すでに存在する情報を確認する部分であり、ヒアリングシートの項目を埋めるのはそれほど難しくありません。LP制作・運用で大切な部分となるため、忘れずに確認しましょう。
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予算
クライアントの想定予算の確認も大切です。
LP制作にかかる費用は、搭載する機能や作業範囲によって大きく左右されます。これまでのヒアリングによって、必要な費用の大まかなイメージが可能になるでしょう。
クライアントの想定予算と実際に必要な費用に大きな差があると、トラブルにつながる恐れがあります。しかし作業内容やボリュームに見合わない低予算でLP制作を引き受けてしまうと、制作側に必要以上の負担が発生してしまいます。
クライアントの予算を考慮しつつ、提示された予算で対応できる範囲をしっかり説明し、上手くバランスを取りましょう。
納期
納期も予算と同様に、クライアントの希望を考慮しつつ、制作側で可能な対応とのバランスを取る必要があります。
LP制作にはさまざまな工程があり、それぞれ必要とする期間の大まかな目安が存在します。そのためクライアントの希望する納期から逆算し、納期に間に合うか否か、ある程度の判断が可能です。
あまりにもタイトな納期では、制作側に大きな負担がかかる・納期に間に合わないといった事態が起こり得ます。必要以上の負担を防ぎつつクライアントに納得もしてもらえるよう、納期について十分な説明や相談が必要です。
LP制作のヒアリングシートを作る際のポイントと注意点
LP制作のヒアリングシートを作る際のポイントおよび注意点として、以下の3つが挙げられます。
- 案件に合わせて基本項目を設定する
- 改善点がないか定期的に見直す
- 専門用語を使いすぎない
それぞれ詳しく解説します。
案件に合わせて基本項目を設定する
ヒアリングシートを作る際は、案件に合わせた基本項目の設定が必要です。
前の章でLP制作のヒアリングシートについて主な項目を紹介しましたが、すべての項目が必要とは限りません。ヒアリングの前から既に確認済みの項目や、案件の内容的に確認が不要な項目もあり得ます。
またヒアリングシートが必要な場面はLP制作だけではありません。別の事業活動で既にヒアリングシートを使っているケースもあるでしょう。
既存のヒアリングシートをLP制作に使う際は、LP制作ならではの項目を付け足す・LP制作には不要な項目を外すといった作業が必要です。
適切な基本項目の設定が、効率的なヒアリングシートの作成につながります。
改善点がないか定期的に見直す
LP制作のヒアリングシートは、改善点がないか定期的に見直した方がよいでしょう。
ヒアリングシートの活用を重ねるうちに、自社にとって重要でない項目に気づくケースもあります。反対に、ヒアリングシートには項目がないものの、LP制作に必要な情報が存在する可能性もゼロではありません。
ヒアリングシートを定期的に見直し、必要に応じて改善を行いましょう。
専門用語を使いすぎない
ヒアリングシートを作る際、専門用語を使いすぎないように注意しましょう。
専門用語は、LPを制作する側にとっては当たり前に使うものでも、クライアント側が知らない・わからないケースは珍しくありません。
クライアントにとって知らない専門用語がヒアリングシートに出てくると、質問内容や用語の意味を読み解くのに時間がかかり、負担をかけてしまいます。また、意味がわからないからと、すり合わせが必要な項目をきちんと確認せず、共有してもらうべき情報を引き出せない可能性もあります。
ヒアリングシートはもちろんのこと、クライアントとのコミュニケーションでは専門用語をなるべく使わないよう、平易な言葉に噛み砕いて説明しましょう。どうしても専門用語を使う場合、メールで補足を入れておいたり、質問事項の近くに用語の説明や言い換えを記載することで、負担をかけず読みやすい内容になります。
実際にLP制作のヒアリングをする際のポイントと注意点
LP制作のヒアリングシートは、クライアントにヒアリングした結果をまとめたものです。すなわち良いヒアリングシートを作るためには、当然ですがヒアリングもポイントを押さえて実施する必要があります。
ヒアリングで押さえたいポイント・注意点は以下の4つです。
- ヒアリングする前にヒアリングシートに記入してもらう
- クライアントの業務内容で不明点は質問する
- 質問するだけでなく積極的に提案する
- デザインの方向性を視覚的に確認できるものを準備する
それぞれ詳しく解説します。
ヒアリングする前にヒアリングシートに記入してもらう
LP制作のヒアリングシートは、ヒアリングの前に記入してもらいましょう。ヒアリングの打ち合わせは、「ヒアリングシートを元に、記載された内容の詳細を確認するため」のものだからです。
ヒアリングの際にヒアリングシートを記入してもらう方法では、時間も手間も大きくなり非効率になってしまいます。そのため、事前にわかる内容は記入してもらい、その上で詳細を詰めるようにすると、スムーズな進行が可能です。
クライアントの業務内容で不明点は質問する
ヒアリングの際、クライアントの業務内容で不明な点は遠慮せずに質問しましょう。
LP制作側はWeb制作が専門のため、クライアントの事業内容に詳しくないのは当然です。しかしクオリティの高いLPを制作するためには、クライアントの商材について深い理解が必要となります。
クライアントの事業内容や分野について事前リサーチは必須です。そのうえでわからない部分があれば、ヒアリングの際にクライアントに確認してみましょう。
勝手な解釈で理解した気になってしまうと、後々認識の齟齬につながる可能性があります。よりよいLPに仕上げるためにも、ヒアリングを通して不明点を解消しましょう。
質問するだけでなく積極的に提案する
ヒアリングの際、質問だけでなく積極的に提案もするのが理想です。
クライアント側は、Web制作に詳しくない場合も多いでしょう。LP制作に関する要望や完成イメージが、制作可能な範囲とかけ離れているケースもあり得ます。それに対し、「現状イメージしているLPを制作できなくても、こういった方法なら近しい内容で実装できます」といった提案ができるかもしれません。
また、クライアントが作りたいと思っているLPが、企業目線に偏ってしまい、ユーザー目線を無視したLPになってしまう可能性もあります。そういった場合にも、Web制作の知見を活かして、クライアントの目的を達成するためにはどのようなLPが必要なのかを提案するとよいでしょう。
デザインの方向性を視覚的に確認できるものを準備する
デザインの方向性について、より高い精度ですり合わせができるよう、視覚的に確認できるものを用意しましょう。
LPにおいてデザインは大切な要素ですが、言語化や共通認識を得るのが難しい部分でもあります。イメージのすり合わせができたように見えても、人によって解釈が異なることも珍しくありません。
そのため、参考LPなどを用いて、配色パターンやフォント、使用する写真素材の雰囲気などを、視覚的に確認しながらデザインの方向性を決めていきましょう。
ヒアリングシートを使って質の高いLPを制作しよう
LP制作はクライアントと制作側、双方の認識をそろえることが大切です。クライアントの要望や意向を上手く汲み取ることで、クライアントが満足するようなLP制作につながります。
ヒアリングシートを用いることで、クライアントが抱える課題の把握、イメージの共有などが可能です。手間の削減やクライアントの満足度を高めるといったメリットもあります。
LP制作のヒアリングシートを用意する際は、必要な項目を漏れなく入れることが大切です。ただし項目が多ければよいわけではなく、不要な項目は削る・案件に合わせて適切な項目を設定する必要もあります。
ヒアリングシート作りだけでなく、ヒアリングそのもので押さえるべき注意点も存在するため、事前に確認しましょう。
LP制作について不明点や悩みがあれば、ぜひニュートラルワークスへご相談ください。Web制作およびコンサルティングの豊富な実績を生かし、お客様に合わせた適切なサポートを実施します。
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